| 【発明の名称】 |
草刈機 |
| 【発明者】 |
【氏名】今村 健二
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| 【要約】 |
【課題】メインカッターを備えた走行車本体の側部にサブカッターを有する草刈機において、直進走行の安定性を向上させ、運転操作をし易くした草刈機を提供する。
【解決手段】草刈機A1は、メインカッター136を有する走行車本体1と、走行車本体1の前部側に設けてある前輪17と、走行車本体1の後部側に設けてあり、走行車本体1を走行させる駆動輪16と、走行車本体1の一方の側部に設けてあるサブカッター84とを備えており、前輪17のうち草刈面と接地する箇所には、草刈面に突き刺さるスパイク部材174が設けてある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 メインカッターを有する走行車本体と、該走行車本体の前部側に設けてある前輪と、上記走行車本体の後部側に設けてあり、上記走行車本体を走行させる駆動輪と、上記走行車本体の一方の側部に設けてあるサブカッターと、を備えており、上記前輪のうち草刈面と接地する箇所には、該草刈面に突き刺さる突出部を有することを特徴とする、草刈機。 【請求項2】 上記サブカッターが上記走行車本体の一方の側部において、上下方向の角度が調整できるように、または/及び上下方向に揺動できるように設けてあることをことを特徴とする、請求項1記載の草刈機。 【請求項3】 草刈面に対して上記サブカッターを所要高さで維持する車輪を有しており、進行方向における該車輪の前方または/及び側方には、草が該車輪に絡みつかないように草を案内するガイド部材が設けてあることを特徴とする、請求項1または2記載の草刈機。 【請求項4】 メインカッターを有する走行車本体と、該走行車本体の前部側に設けてある前輪と、上記走行車本体の後部側に設けてあり、上記走行車本体を走行させる駆動輪と、上記走行車本体の一方の側部に設けてあるサブカッターと、草刈面に対して上記サブカッターを所要高さで維持する車輪と、を備えており、上記車輪の進行方向における前方または/及び側方には、草が該車輪に絡みつかないように草を案内するガイド部材が設けてあることを特徴とする、草刈機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は草刈機に関するものである。更に詳しくは、メインカッターを備えた走行車本体の側部にサブカッターを有する草刈機において、直進走行の安定性を向上させ、運転操作をし易くしたものに関する。 【0002】 【従来の技術】従来の歩行型自走式の草刈機には、例えば、特許第2620676号の草刈機のように、畦等の上面と法面の草を同時に刈り取ることができるようにしたものがある。この構造を有する草刈機は、ほぼ水平な畦の上面の草を刈り取るメインカッターを有する走行車本体と、該走行車本体の前部側に設けてある前輪と、上記走行車本体の後部側に設けてあり、該走行車本体を走行させる駆動輪と、上記走行車本体の一方の側部に設けてあり、法面の草を刈り取るサブカッターを備えている。上記サブカッターは、上下方向に自由に揺動できるように設定可能であり、また、上下方向の一定の角度範囲内において所定の角度に固定できるようになっている。また、この草刈機は、サブカッターを水平に設定することにより、メインカッターとサブカッターの双方を使用して平地の草刈作業もすることができる。 【0003】なお、草刈機は、前輪側が重いと方向転換などの操縦性が悪くなるので、通常、草刈機は原動機等を後輪側に配設して、前輪側にあまり荷重がかからないようにしてある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したような従来の草刈機には、次のような課題があった。サブカッターは、畦の上面と法面の草を同時に刈り取る際、走行車本体の一方の側部から法面に垂れ下がるように設定される。即ち、サブカッターは所要の重量を有しており、上記したように法面に垂らして設けてあるので、草刈機全体の重心は法面側に偏っている状態にあり、しかも、操縦性を悪くしないために前輪側には荷重があまりかかっていないので、草刈機は前輪側から法面に引き寄せられて横滑りし、畦から脱落してしまい易かった。 【0005】また、メインカッターは走行車本体に設けてあり、駆動輪の軌道上を移動するが、サブカッターは走行車本体の一方の側部に設けてあり、駆動輪の軌道から外れているので、サブカッターが草の抵抗を受けることにより、草刈機の進行方向は次第にサブカッターが設けられている側に曲がってしまう傾向があった。特に上記したように畦の上面と法面の草を同時に刈り取るような場合にあっては、前輪が法面側に滑り落ちる方向に曲がるため危険である。 【0006】なお、草刈機には、草刈面に対して上記サブカッターを所要高さで維持する車輪が備えてあるものもある。この草刈機にあっては、草刈走行時において、草が上記車輪に絡みついてしまうことがあった。車輪に草が絡みつくと、これが抵抗となって上記同様、草刈機の進行方向は更にサブカッターが設けられている側に曲がってしまい易くなる。 【0007】従って、上記した従来の草刈機は、作業者が力を入れてハンドルをしっかり持ち、上記した方向に草刈機が移動しないように操作することにより使用されている。そのため、この草刈機の操作は、容易でなく相当の疲労を伴うものであった。しかも、例えば草刈機を畦から落としたときは、引き上げる作業が大変であるので、勢い運転操作も慎重になってしまっており、作業効率も悪かった。 【0008】本発明の目的は、上記課題を解決するもので、メインカッターを備えた走行車本体の側部にサブカッターを有する草刈機において、直進走行の安定性を向上させ、運転操作をし易くした草刈機を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明にあっては、メインカッターを有する走行車本体と、該走行車本体の前部側に設けてある前輪と、上記走行車本体の後部側に設けてあり、上記走行車本体を走行させる駆動輪と、上記走行車本体の一方の側部に設けてあるサブカッターと、を備えており、上記前輪のうち草刈面と接地する箇所には、該草刈面に突き刺さる突出部を有することを特徴とする、草刈機である。 【0010】第2の発明にあっては、上記サブカッターが上記走行車本体の一方の側部において、上下方向の角度が調整できるように、または/及び上下方向に揺動できるように設けてあることをことを特徴とする、第1の発明に係る草刈機である。 【0011】第3の発明にあっては、草刈面に対して上記サブカッターを所要高さで維持する車輪を有しており、進行方向における該車輪の前方または/及び側方には、草が該車輪に絡みつかないように草を案内するガイド部材が設けてあることを特徴とする、第1または第2の発明に係る草刈機である。 【0012】第4の発明にあっては、メインカッターを有する走行車本体と、該走行車本体の前部側に設けてある前輪と、上記走行車本体の後部側に設けてあり、上記走行車本体を走行させる駆動輪と、上記走行車本体の一方の側部に設けてあるサブカッターと、草刈面に対して上記サブカッターを所要高さで維持する車輪と、を備えており、上記車輪の進行方向における前方または/及び側方には、草が該車輪に絡みつかないように草を案内するガイド部材が設けてあることを特徴とする、草刈機である。 【0013】(作 用)前輪のうち草刈面と接地する箇所に、該草刈面に突き刺さる突出部を有しているので、草刈機は上記突出部が草刈面に突き刺さりながら走行する。従って、サブカッターが草の抵抗を受けることにより、草刈機の進行方向が次第にサブカッターが設けられている側に曲がることを防止することができる。つまり、草刈機の直進走行の安定性を向上させることができる。 【0014】サブカッターが上記走行車本体の一方の側部において、上下方向の角度が調整できるように、または/及び上下方向に揺動できるように設けてあり、前輪のうち草刈面と接地する箇所に、該草刈面に突き刺さる突出部を有しているものは、例えば、畦の上面と法面の草を同時に刈り取る際に、サブカッターを走行車本体の一方の側部から法面に垂れ下がるように設定して、草刈機全体の重心が法面側に偏っている状態でも、上記突出部が草刈面に突き刺さりながら走行することにより、前輪が法面側に引き寄せられて横滑りすることを防止することができる。これにより草刈機が畦から脱落することを防止できる。 【0015】草刈面に対してサブカッターを所要高さで維持する車輪を有しており、進行方向における該車輪の前方または側方、あるいは前方及び側方には、草が該車輪に絡みつかないように草を案内するガイド部材が設けてあるものは、草刈機の草刈走行時において、草をガイド部材に沿ってスムーズに案内することができるので、草が上記車輪に絡みついてしまうことを防止することができる。これにより草刈機の進行方向がサブカッターが設けられている側に曲がることを防止できる。 【0016】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る草刈機の第1の実施の形態を示しており、一部を省略した平面視説明図、図2はスパイク部材を有する前輪を示す要部説明図、図3は図1に示す草刈機の運転状態を示す概略説明図である。符号A1は草刈機で、走行車本体1と、走行車本体1の一方の側部に設けてある揺動体8を備えている。 【0017】走行車本体1は、フレーム10を備えている。フレーム10にはカバー11が装着されている。カバー11の前部(図1において右側)には、草を倒し安全を確保するために上方に傾いた傾斜部110が設けてある。また、カバー11の両側には側部カバー111が設けてある。符号136はメインカッターであり、両端側がやや下方へ傾斜して形成してある。 【0018】フレーム10の後部にはハンドル14が設けてある。フレーム10の上部には原動機(図示省略)が設けてある。走行車本体1の後部側には、原動機により駆動される駆動輪16が設けてある。また、走行車本体1の前部側には、上記メインカッター136の刈高を調整することができる前輪17が設けてある。 【0019】上記前輪17は、帯板で円環状に形成してある鉄製の環体171と、該環体171を補強するスポーク部材172(図2参照)を備えている。スポーク部材172の中央部には、軸受部173(図2参照)が設けてある。前輪17は、フレーム10に固着してあるフォーク部材18の先端に、上記軸受部173を介して取り付けてある。また、前輪17のうち草刈面と接地する箇所である環体171の外周には、該草刈面に突き刺さる突出部であるスパイク部材174・・・が、全周にわたり、等間隔で放射状に突出して設けてある。スパイク部材174・・・は鉄製のもので先端が尖っており、基部から先端までの長さは約20〜30mmである。 【0020】なお、本実施の形態において前輪17は、直進安定性を高めるために左右に進行方向が変えられないように固定した状態で設定してあるが、これに限定するものではない。適宜、ハンドル等により左右に進行方向を変えることができるようにしてあっても良く、これらの設定は任意である。 【0021】カバー11の一方の側部(図1において上側)には、揺動体8がヒンジ部15を介して、上下方向の角度が調整できるようにして取り付けてある。揺動体8には、軸受部材82が縦方向に取り付けてある。軸受部材82にはカッター軸83が軸支してある。カッター軸83の下端部には両端側がやや下方へ傾斜したサブカッター84が取り付けてある。 【0022】また、軸受部材82には、カバー81が取り付けてある。カバー81の前部には傾斜部810が設けてあり、両側部には側部カバー811が設けてある。揺動体8には該揺動体8の重量を支える車輪85が設けてある。サブカッター84の刈高の調整は、上記車輪85の高さを調整することにより行われる。車輪85の高さ調整機構は公知技術が使用される。 【0023】揺動体8における上下方向の角度の調整は、角度調整板30(図3参照)で行う。角度調整板30には、複数のピン孔31が設けてある。また、カバー11側には、ハンドル14から進退操作が可能な係止ピン112を有する角度固定具113が設けてある。この構造によれば、係止ピン112を所定のピン孔31に挿入し係止することにより、揺動体8の角度を水平または所定の角度で固定することができる。また、固定しない場合は、一定の角度範囲内で自在に揺動する。 【0024】(作 用)図1ないし図3を参照して草刈機A1の作用を説明する。草刈機A1によって畦の上面Jと法面Nの草を同時に刈り取る場合には、角度調整板30と角度固定具113により、固定するかまたは固定しないで揺動自在とし、揺動体8を傾斜させて、法面Nの傾斜角度に対応させる(図3参照)。このとき揺動体8は、走行車本体1の一方の側部から法面Nに垂れ下がるように設定されており、草刈機A1全体の重心は法面N側に偏っている状態にある。 【0025】しかし、草刈機A1は、前輪17のうち草刈面(上面J)と接地する箇所にスパイク部材174・・・が設けてあり、草刈機A1の走行に伴って該スパイク部材174・・・が上面Jに突き刺さるので、前輪17に、法面側に引き寄せられる力が作用しても、前輪17は横滑りしない。従って、草刈機A1全体の重心が法面側に偏っている状態でも、畦から脱落することを防止することができる。 【0026】また、草刈機A1は、サブカッター84を水平に設定することにより、メインカッター136とサブカッター84の双方を使用して平地の草刈作業を行う場合にも使用することができる。この場合にあっては、一走行当たりの草刈面積を広くすることができるので、刈り取り部の面積が同じであれば、より少ない走行回数または走行距離で草刈作業ができるようになる。 【0027】しかし、このとき草刈機A1は、サブカッター84が草の抵抗を受けることにより、次第に進行方向がサブカッター84が設けられている側に曲がる傾向を生じる。このような場合でも草刈機A1は、前輪17のうち草刈面と接地する箇所にスパイク部材174・・・が設けてあり、該スパイク部材174・・・が草刈面に突き刺さりながら走行することによって、草刈機A1の進行方向がサブカッター84が設けられている側に曲がることを防止することができる。つまり、草刈機A1の直進走行の安定性を向上させることができる。 【0028】なお、上記した前輪17及びそれに設けてあるスパイク部材174・・・は、草刈面に突き刺さり、上記作用を奏するようなものであれば、特に限定するものではない。例えば、図4に示すようにスパイク部材174・・・が前輪17のうち草刈面と接地する箇所に、いわばスプロケット状に形成してあるようなものであっても良い。 【0029】図5は本発明に係る草刈機の第2の実施の形態を示すもので、揺動体の水平方向における移動範囲を示しており、一部を省略した平面視説明図である。図6は図5に示す草刈機の側面視説明図、図7は図5に示す草刈機の運転状態を示す概略説明図である。なお、図において、上記草刈装置A1と同一または同等箇所には同一の符号を付して示している。また、以下の説明において構造についての重複する説明は、大体において省略する。符号A2は草刈機で、走行車本体1と、走行車本体1の一方の側部に設けてある揺動体2を備えている。 【0030】カバー11の一方の側部(図5において上側)には、駆動装置4と揺動体2を支持する支持部材3がヒンジ部15を介し上下方向の角度が調整できるようにして取り付けてある。支持部材3の後部側には、角度調整板30が取り付けてある(図7参照)。角度調整板30には、複数のピン孔31が設けてある。また、カバー11側には、ハンドル14から進退操作が可能な係止ピン112を有する角度固定具113が設けてある。この構造によれば、係止ピン112を所定のピン孔31に挿入し係止することにより、支持部材3の角度を水平または所定の角度で固定することができる。また、固定しない場合は、一定の角度範囲内で自在に揺動する。 【0031】支持部材3は、前部側が断面クランク状に折曲されており、外側部分が一段高く形成されている(図7参照)。その段部の下側には駆動装置4が取り付けられている。駆動装置4は、原動機12(図6参照)の動力をサブカッター25の動力と揺動体2を移動(揺動)させるための動力に分配する装置である。 【0032】揺動体2は、支持部材3に、リンク機構5を介して取り付けられている。揺動体2は、基板20を備え、基板20には軸受部材22が縦方向に取り付けてある。軸受部材22にはカッター軸23が軸支してある。カッター軸23の上部には従動プーリー24が取り付けてあり、下端部には両端側がやや下方へ傾斜したサブカッター25が取り付けてある。なお、上記駆動装置4及びリンク機構5の詳細な説明は、本発明に係る草刈機と直接関係がないので省略する。 【0033】(作 用)図5ないし図7を参照して草刈機A2の作用を説明する。なお、上記草刈装置A1と共通する構成より生じる同様の作用、効果については説明を省略し、相違する点についてのみ説明する。 【0034】草刈機A2の揺動体2は、図5の想像線及び図7で示すように駆動装置4及びリンク機構5により、外方に広がる方向に移動可能に設けられている。従って、草刈機A2は、適宜速度で走行させながら揺動体2を外方に揺動(往復移動)させることによって、サブカッター25とメインカッター136とで草刈面の広い範囲を刈り取ることが可能である。 【0035】しかし、走行車本体1を走行させながら揺動体2を揺動させ、一走行当りの草刈面積を広くした場合、揺動体2の揺動によって走行車本体1がふらつくので、揺動させない場合と比べて、より運転操作がし難くなる。しかも、前輪に、法面側に横滑りする力がより大きく働くので、畦から脱落する危険も大きくなる。 【0036】草刈機A2は、上記したように、走行に伴ってスパイク部材174・・・が上面Jに突き刺さるので、走行車本体1を安定または実質的に安定させることができ、これにより該走行車本体1のふらつきを防止することができる。つまり、草刈機A2は、スパイク部材174・・・が上面Jに突き刺さりながら走行するので、高い走行安定性を得ることができ、運転操作をし易くすることができる。 【0037】図8は本発明に係る草刈機の第3の実施の形態を示す平面視説明図、図9は図8に示した草刈機の移動体を外方へ移動させて固定した状態を示す平面視説明図、図10は図8で示す状態の草刈機の側面視説明図である。なお、図において、上記草刈機A1またはA2と同一または同等箇所には同一の符号を付して示している。また、以下の説明において構造についての重複する説明は大体において省略する。符号A3は草刈機で、走行車本体1と、走行車本体1の一方の側部に設けてある揺動体6と、移動体7を備えている。 【0038】草刈機A3の走行車本体1には、揺動体6がヒンジ部15を介し上下方向に揺動可能かつ所要角度で固定可能に取り付けてある。揺動体6は、カバー61を有している。カバー61の前部側には傾斜部610が設けてある。カバー61の外側部には該揺動体6の重量を支え、かつ草刈面に対して後述する第1のサブカッター69及び第2のサブカッター75を所要高さで維持する車輪67が設けてある。 【0039】上記カバー61の傾斜部610の先部には、パイプ材を湾曲させて形成してあり、草刈走行時において草が上記車輪67に絡みつかないように該草を案内するガイド部材62の一端がボルト・ナット(図示省略)により着脱自在に設けてある。ガイド部材62は車輪67の前方から側方にかけて設けてある(図8、図9参照)。また、側面視においては、下方向に傾斜して、他端が車輪67の回転中心よりやや低い高さの位置に設定されるようにしてある(図10参照)。 【0040】なお、本実施の形態においてガイド部材62はパイプ材を使用したが、草刈走行時において草が車輪67に絡みつかないように該草を案内することができれば、これに限定するものではない。また、ガイド部材62は、走行車本体1の方向へ延長することもできる。これにより走行車本体1と揺動体6との隙間に草が入り込んで引っ掛ることも防止することができるようになる。 【0041】カバー61のほぼ中央部には上部に駆動プーリー68を有するカッター軸680が軸支してあり、カッター軸680の下端部には第1のサブカッター69が取り付けてある。第1のサブカッター69の先端軌跡の走行車本体1側は、メインカッター136の先端軌跡と進行方向において幅方向へ一部重なる(前後にずれているので接触はしない)ようにしてあり、刈残しがないようにしている。また、カバー61の外端寄りには、扇形の制御板63が設けてある。制御板63には、停止ピンPを差し込むためのピン孔630が所要数設けてある。 【0042】揺動体6には、リンク機構5aを介し移動体7が取り付けてある。移動体7のカバー71の前部側には傾斜部710が設けてある。なお、傾斜部710は省くこともできる。カバー71のほぼ中央部には上部に従動プーリー74を有するカッター軸740が軸支してあり、カッター軸740の下端部には第2のサブカッター75が取り付けてある。駆動プーリー68と従動プーリー74間にはベルトVが掛けてある。 【0043】リンク機構5aを構成するリンク部材50,51の外側には、上記制御板63のピン孔630に対応し、ピン孔520を有する固定用ブラケット52が設けてある。 【0044】(作 用)図8ないし図10を参照して草刈機A3の作用を説明する。なお、上記草刈機A1またはA2と共通する構成より生じる同様の作用、効果については説明を省略し、相違する点についてのみ説明する。草刈機A3は、揺動体6の後部に移動体7を収納し固定した状態では、メインカッター136と第1のサブカッターを合せた刈幅で草刈作業を行うことができる(図8参照)。また、刈幅を更に拡げたいときには、リンク部材50,51を外側へ回動させて移動体7を移動させ、適当な位置でピン孔630、520を合わせて停止ピンPを差し込み、移動体7を固定する。これにより移動体7に設けてある第2のサブカッター75の調整位置によって、メインカッター136と第1のサブカッター69を合わせた刈幅から、メインカッター136と第1のサブカッター69に更に第2のサブカッター75を合わせた刈幅の範囲で、刈幅を任意に設定できる(図9参照)。 【0045】車輪67の前方から側方にかけて、草刈走行時において草が上記車輪67に絡みつかないように該草を案内するガイド部材62が設けてあるので、草刈機A3の草刈走行時において草は、ガイド部材62の他端側へ流れるように案内され、これにより草が上記車輪67に絡みついてしまうことを防止することができる。従って、草が車輪67に絡みつくことにより抵抗が生じ、草刈機A3の進行方向がサブカッターが設けられている側に曲がることを防止できる。しかもガイド部材62は、他端側にかけて下方向に傾斜するように設けてあるので、草は他端側へ案内されるにつれて段々と傾倒され、これにより草を刈るときにおける第2のサブカッター75の刈り取り抵抗をも小さくすることができる。 【0046】なお、本明細書で使用している用語と表現はあくまで説明上のものであって、限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。 【0047】 【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。 (a) 前輪のうち草刈面と接地する箇所に、該草刈面に突き刺さる突出部を有しているので、草刈機は上記突出部が草刈面に突き刺さりながら走行する。従って、サブカッターが草の抵抗を受けることにより、草刈機の進行方向が次第にサブカッターが設けられている側に曲がることを防止することができる。つまり、草刈機の直進走行の安定性を向上させることができる。 【0048】(b) サブカッターが上記走行車本体の一方の側部において、上下方向の角度が調整できるように、または/及び上下方向に揺動できるように設けてあり、前輪のうち草刈面と接地する箇所に、該草刈面に突き刺さる突出部を有しているものは、例えば、畦の上面と法面の草を同時に刈り取る際に、サブカッターを走行車本体の一方の側部から法面に垂れ下がるように設定して、草刈機全体の重心が法面側に偏っている状態でも、上記突出部が草刈面に突き刺さりながら走行することにより、前輪が法面側に引き寄せられて横滑りすることを防止することができる。これにより草刈機が畦から脱落することを防止できる。 【0049】(c) 草刈面に対してサブカッターを所要高さで維持する車輪を有しており、進行方向における該車輪の前方または側方、あるいは前方及び側方には、草が該車輪に絡みつかないように草を案内するガイド部材が設けてあるものは、草刈機の草刈走行時において、草をガイド部材に沿ってスムーズに案内することができるので、草が上記車輪に絡みついてしまうことを防止することができる。これにより草刈機の進行方向がサブカッターが設けられている側に曲がることを防止できる。 【0050】(d) 上記したように本発明に係る草刈機は、スパイク部材が草刈面に突き刺さることにより、上記したような効果を奏することができるので、運転操作がし易くなり、ひいては作業者の労力をも軽減することができる。また、直進走行の安定性も向上するので、運転操作が楽にでき、作業効率も高めることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】393000984 【氏名又は名称】株式会社オーレック
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月27日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】梶原 克彦
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| 【公開番号】 |
特開平11−155334 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月15日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−344044 |
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