| 【発明の名称】 |
畦用草刈機 |
| 【発明者】 |
【氏名】赤池 隼一
【氏名】島田 光雄
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| 【要約】 |
【課題】作業が円滑に行えるようにし、刈り取られた草、小石等の飛散を防止し、作業者等の安全を確保するとともに、刈取作業及び刈り取られた草、小石等の収集作業の容易化を図った畦用草刈機を提供する。
【解決手段】平面刈刃4を覆う固定カバー5及び法面刈刃8を覆う傾動カバー6の天板5a、6aがそれぞれの刈刃回転軌道と略同様の円盤状に構成され、該それぞれの天板5a、6aの機体進行方向前部の草取入れ口17、18を除く周縁部に前記平面刈刃4及び法面刈刃8部に至るスカート19、20が構成されてなり、好ましくは前記スカート19、20の下端が前記平面刈刃4及び前記法面刈刃8に対して機体進行方向後方へ下がり傾斜の橇状に構成され、また、前記スカート19、20の下端に外側への折曲部19a、20aが構成され、また、前記草取入れ口17、18部の前記天板5a、6a並びに前記スカート19、20が上方へ延出させられ、更に、前記スカート19、20の機体進行方向の後部19b、20bが後方へ向けてのみ開放自在に構成されてなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 平面刈刃(4)を覆う固定カバー(5)及び法面刈刃(8)を覆う傾動カバー(6)の天板(5a)、(6a)がそれぞれの刈刃回転軌道と略同様の円盤状に構成され、該それぞれの天板(5a)、(6a)の機体進行方向前部の草取入れ口(17)、(18)を除く周縁部に前記平面刈刃(4)及び法面刈刃(8)部に至るスカート(19)、(20)が構成されてなることを特徴とする畦用草刈機。 【請求項2】 前記スカート(19)、(20)の下端が前記平面刈刃(4)及び前記法面刈刃(8)に対して機体進行方向後方へ下がり傾斜の橇状に構成されてなる、請求項1に記載の畦用草刈機。 【請求項3】 前記スカート(19)、(20)の下端に外側への折曲部(19a)、(20a)が構成されてなる、請求項1又は2に記載の畦用草刈機。 【請求項4】 前記草取入れ口(17)、(18)部の前記天板(5a)、(6a)並びに前記スカート(19)、(20)が上方へ延出させられてなる、請求項1、2又は3に記載の畦用草刈機。 【請求項5】 前記スカート(19)、(20)の機体進行方向の後部(19b)、(20b)が後方へ向けてのみ開放自在に構成されてなる、請求項1、2、3又は4に記載の畦用草刈機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、平面刈刃と法面刈刃とを備えた畦用草刈機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、略水平の畦の上面に沿って回転する平面刈刃と、下向き傾斜の畦の法面に沿って回転する法面刈刃を備え、搭載した一つの原動機で前記両刈刃を回転駆動させる畦用草刈機が提供されている。 【0003】前記のごとき畦用草刈機においては、作業が円滑に行えるようにし、作業者等の安全を確保する必要があるとともに、刈り取られた草、小石等が田面等に向けて飛散することを防止することが望まれる。 【0004】従来、この種の畦用草刈機は、主に草刈り機能を優先し、さらに畦上面及び法面走行の邪魔になることがないように安全カバーが実質的に刈刃の上方にのみ設けられており、刈り取られた草、小石等の飛散に伴う作業者の安全確保の点において問題が残されていた。さらに、刈り取られた草、小石等が田面等に向けて飛散する等して、その後の収集作業等に手数を要する等の問題が残されていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、円滑に作業が行えるようにし、刈り取られた草、小石等の飛散を防止して、作業者等の安全を確保するとともに、刈取作業及び刈り取られた草、小石等の収集作業の容易化を図った畦用草刈機を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明に係る畦用草刈機は、平面刈刃を覆う固定カバー及び法面刈刃を覆う傾動カバーの天板がそれぞれの刈刃回転軌道と略同様の円盤状に構成され、該それぞれの天板の機体進行方向前部の草取入れ口を除く周縁部に前記平面刈刃及び法面刈刃部に至るスカートを構成したものである。 【0007】請求項1に記載の本発明によれば、作業時に刈り取られた草、小石等の飛散がそれぞれのカバーのスカートによって防止されるので、作業者等の安全が確保されるとともに、刈り取られた草、小石等は円盤上の天板及びスカートからなるそれぞれのカバー内でスムーズに回転及びその径幅内で落下させられ、その後の収集作業も容易である。 【0008】請求項2に記載の本発明に係る畦用草刈機は、請求項1に記載のものにおいて、前記スカートの下端を前記刈刃に対して機体進行方向後方へ下がり傾斜の橇状に構成したものである。 【0009】この請求項2に記載の本発明によれば、作業時に、仮にスカートの下端が接地する場合があっても、先に機体進行方向後方が接地し、先端部が接地することがないため、その後の進行が阻害されることがない。 【0010】請求項3に記載の本発明に係る畦用草刈機は、請求項1または2に記載のものにおいて、前記スカート下端に外側への折曲部を構成したものである。 【0011】この請求項3に記載の本発明によれば、仮に作業時にスカート下端が接地する場合があっても、畦上面あるいは法面に深く食い込むことがなく、その後の進行を阻害することがない。 【0012】請求項4に記載の本発明は、請求項1、2又は3に記載のものにおいて、機体進行方向前部の草取入れ口の天板及びスカートを上方へ延出させたものである。 【0013】この請求項4に記載の本発明によれば、刈り取る草をカバー内部の刈刃部分にスムーズに誘導することができる。 【0014】請求項5に記載の本発明は、請求項1、2、3又は4に記載のものにおいて、前記スカートの機体進行方向の後部を後方へ向けてのみ開放自在に構成したものである。 【0015】この請求項5に記載の本発明によれば、足が刈刃カバー内に入り込むことがなく、刈り取った草等を迅速にカバー内部から後方にまとめた状態で排出することができ、刈り取られた草や、跳ね上げられた小石等のその後の収集作業が容易である。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の好適な一実施の形態を説明する。まず、前記畦用草刈機の概要について、図3を参照して説明する。 【0017】図示した自走式の畦用草刈機は、畦の上面と法面に生えている草を走行しながら同時に刈り取ることができる。 【0018】前記草刈機の機体1は、基体部分Aと、この基体部分Aを基準として水平状態から適度な角度の間を上下に傾動する傾動部分Bとからなる。この傾動部分Bは、法面刈刃装置を備え、一方、前記基体部分Aは、走行装置と、平面刈刃装置と、これらの装置の操縦装置及び駆動装置と、を備えている。 【0019】前記基体部分Aは、その前部と後部とに、前記走行装置を構成する上下位置調節自在な自由転輪である前輪2と駆動後輪3とをそれぞれ一輪づつ備えている。また、前記基体部分Aの下部には、前記前輪2と前記後輪3との間に、ほぼ水平面内で回転する細長い板状の平面刈刃4が設けられている。 【0020】該平面刈刃4は、その下部が開放された鋼板製の固定カバー5の下方に位置しており、この固定カバー5は、前記基体部分Aの一部を構成している。前記固定カバー5の前部には、前方へ突出せしめて固定カバー側フットガード10が設けられていて、足が前記固定カバー5内に入り込まないようにしている。 【0021】前記基体部分Aの左右いずれか一側(図示例では前記基体部分Aの進行方向に向って左側)には、前記傾動部分Bを形成する鋼板製の傾動カバー6が設けられている。この傾動カバー6は、前後方向に延びる枢支軸7を介して、前記基体部分Aの左側部に枢支されている。そして、前記傾動カバー6は、前記基体部分Aに対して水平状態で固定できるとともに、該水平状態と下方への所定の最大傾斜状態(例えば、下向き60°の傾斜状態)との間を自由に上下に傾動できる。必要に応じて、適宜の範囲内で、上方へも傾動できるように設けてもよい。 【0022】前記傾動カバー6の下方には、前記平面刈刃4と同一の細長い板状の法面刈刃8が設けてある。この法面刈刃8は、前記傾動カバー6の傾動にしたがって傾動し、前記平面刈刃4と協働しての平面刈りのほか、前記畦の法面の草刈りを行う。前記傾動カバー6の前部にも、前方へ突出せしめて傾動カバー側フットガード10が設けられている。 【0023】前記傾動カバー6は、自由転輪である補助輪9を備えている。この補助輪9は、前記傾動カバー6の左端前部から前方斜め下方へ延びる補助輪支持腕11の前端部に転動自在に固着されて地面に接し、前記機体1の走行にしたがって転動する。そして、前記補助輪9は上下位置調節自在とされていて、前記法面刈刃8が常に前記法面等の草刈面にほぼ平行に臨むように、草刈面に追従して前記傾動カバー6を所定の地上高に保持せしめる作用をする。 【0024】前記基体部分A側には、刈刃駆動源及び走行駆動源として、例えば空冷4サイクルガソリンエンジン12が搭載されている。このエンジン12は、前記駆動後輪3と前記平面刈刃4及び前記法面刈刃8とを駆動する。前記エンジン12は、前記機体1の操作性を良くするため、前記駆動後輪3の付近に配置されている。 【0025】また、前記基体部分Aには、後方へ左右二股状に延びる機体操作ハンドル13が設けられている。この機体操作ハンドル13には、走行クラッチレバー14、スロットルレバー15、刈刃クラッチレバー16、傾動部分ロック解除レバー31等の操縦装置が設けられている。作業者は、前記機体操作ハンドル13と各種の前記レバー14、15、16、31等とからなる前記操縦装置を操作し、畦上で前記機体1を走行させながら、前記平面刈刃4、法面刈刃8を回転させ、畦の上面とこれに連続した下向き傾斜面である法面との草刈りを同時に行うことができる。 【0026】なお、前記傾動カバー6部を、前記基体部分Aに対して水平状態にして使用すれば、前記平面刈刃4及び法面刈刃8で平面の広幅草刈りを広幅で効率的に行うことができる。 【0027】前記平面刈刃4を覆う前記固定カバー5の天板5a及び前記法面刈刃8を覆う前記傾動カバー6の天板6aが、それぞれの刈刃回転軌道の平面視と略同様の円盤状に構成される。 【0028】そして、前記固定カバ−5の前記天板5aの機体進行方向前部の草取入れ口17及び前記傾動カバー6の前記天板6aの機体進行方向前部の草取入れ口18を除く周縁部に、それぞれ前記平面刈刃4及び前記法面刈刃8部の若干下方に至るスカ−ト19、20が一体に連続して構成される。すなわち、該それぞれのスカート19、20が円盤状の前記天板5a、6aの周縁から下方に垂下させられる。 【0029】さらに、図2に示すように、前記固定カバー側スカート19の下端が前記平面刈刃4に対して、及び前記傾動カバー側スカート20の下端が前記法面刈刃8に対して、それぞれ機体進行方向後方へ下がり傾斜の橇状に構成される。 【0030】さらに、前記両スカート19、20の下端に、外側への折曲部19a、20aがカバーの補強も兼ねてそれぞれ構成され、さらにまた、機体進行方向前部の前記草取入れ口17、18部の前記天板5a、6a並びに前記スカート19、20が、それぞれ上方へ延出させられて、草を受け入れ易くしている。 【0031】さらに、前記スカート19、20の機体進行方向の後部19b、20bが後方へ開放自在に構成される。すなわち、該後部19b、20bが前記スカート19、20から分割され、その上端がそれぞれ前記天板5a、6aの後端縁に蝶番21、21によって支持され、後方へ向けてのみ開放されるように構成され、足30の入り込みも防止している。 【0032】なお、図面実施の形態では、前記固定カバ−5の機体進行方向の左側にもスカート22が取り付けられている。 【0033】さらに、図面実施の形態では、前記機体進行方向前部の草取入れ口17、18にも可撓性のゴムシート23、24が設けられ、刈り取られた草、小石等の前方への飛散の防止も図っている。 【0034】前記構成により、刈り取られた草、小石等の飛散を防止し、作業者等の安全を確保することができるとともに、刈取作業及び刈り取られた草、小石等の収集作業が容易である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000141990 【氏名又は名称】株式会社共立
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月6日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】山本 彰司
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| 【公開番号】 |
特開平11−137043 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月25日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−320419 |
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