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【発明の名称】 収穫機
【発明者】 【氏名】寺 元 省 二

【氏名】松 井 幹 夫

【氏名】福 田 幸 広

【氏名】入 江 信 行

【要約】 【課題】マルチ栽培の根菜作物の堀取りもできる収穫機を提供する。

【解決手段】分草装置の分草タイン17を弾性体で構成し、且つ、該分草タイン17の回行軌跡下端を畦上面に可久的に接近させ、また堀取刃22を一本構成とし、該堀取刃22の刃部22bを一方の畦裾側から一工程で堀取る最外側の条の根菜作物の下側にまで延設し、また畦を覆うマルチフィルムを堀取刃22の縦アーム部22a前方で切断するマルチカッター48と、一工程で掘取る各条の両側に根菜作物の抜上時に前記マルチフィルムを押さえるマルチ押えローラ49を設ける。マルチカッター48を堀取刃22の縦アーム部22aの外側に取付ける。マルチ押えローラ49をフィルム切断前から切断後までフィルムを押さえるように進行方向に複数個設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 根菜作物を複数条栽培する畦を跨いで走行する自走車輌と、根菜作物の茎葉部を挟持して地中から抜上搬送する移送装置、及び、移送装置前方で根菜作物の茎葉部を分草する縦回型分草装置、及び、前後揺動させる縦アーム部の下端から横向きに刃部を延出し該刃部で移送装置の送り始端部下方の地中部分を掘上げて掘進するL型の堀取刃を有する作業部とで構成する収穫機において、前記分草装置の分草タインを弾性体で構成し、且つ、該分草タインの回行軌跡下端を畦上面に可久的に接近させ、また前記堀取刃を一本構成とし、該堀取刃の刃部を一方の畦裾側から一工程で堀取る最外側の条の根菜作物の下側にまで延設し、また畦を覆うマルチフィルムを堀取刃の縦アーム部前方で切断するマルチカッターと、一工程で掘取る各条の両側に根菜作物の抜上時に前記マルチフィルムを押さえるマルチ押えローラを設けたことを特徴とする収穫機。
【請求項2】 自走車輌と、根菜作物の茎葉部を挟持して地中から抜上搬送する移送装置、及び、移送装置前方で根菜作物の茎葉部を分草する分草装置、及び、前後揺動させる縦アーム部の下端から横向きに刃部を延出し該刃部で移送装置の送り始端部下方の地中部分を掘上げて掘進するL型の堀取刃を有する作業部とで構成する収穫機において、畦を覆うマルチフィルムを堀取刃の縦アーム部前方で切断するマルチカッターを設け、マルチカッターは堀取刃の縦アーム部に取付けることを特徴とする収穫機。
【請求項3】 自走車輌と、根菜作物の茎葉部を挟持して地中から抜上搬送する移送装置、及び、移送装置前方で根菜作物の茎葉部を分草する分草装置、及び、前後揺動させる縦アーム部の下端から横向きに刃部を延出し該刃部で移送装置の送り始端部下方の地中部分を掘上げて掘進するL型の堀取刃を有する作業部とで構成する収穫機において、畦を覆うマルチフィルムを堀取刃の縦アーム部前方で切断するマルチカッターと、一工程で掘取る各条の両側に根菜作物の抜上時に前記マルチフィルムを押さえるマルチ押えローラを設け、マルチ押えローラは根菜作物抜上前でフィルム切断前から根菜作物抜上後でフィルム切断後までフィルムを押さえるように進行方向に複数個設けることを特徴とする収穫機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一畦当たり複数条栽培された玉葱等の根菜作物を堀取る収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、根菜作物を複数条栽培する畦を跨いで走行する自走車輌と、根菜作物の茎葉部を挟持して圃場から抜上搬送する移送装置、及び、移送装置前方で根菜作物の茎葉部を分草する縦回型分草装置、及び、移送装置の送り始端部下方の地中部分を掘上げて掘進する左右二本構成の堀取刃を有する作業部とで構成する収穫機があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の収穫機は、マルチフィルムで覆われた畦で栽培されたマルチ栽培の根菜作物の堀取りができなかった。これをできるようにした新規な収穫機を提供することを本発明の目的としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記目的を達成するための本発明の収穫機は、根菜作物を複数条栽培する畦を跨いで走行する自走車輌と、根菜作物の茎葉部を挟持して地中から抜上搬送する移送装置、及び、移送装置前方で根菜作物の茎葉部を分草する縦回型分草装置、及び、前後揺動させる縦アーム部の下端から横向きに刃部を延出し該刃部で移送装置の送り始端部下方の地中部分を掘上げて掘進するL型の堀取刃を有する作業部とで構成する収穫機において、前記分草装置の分草タインを弾性体で構成し、且つ、該分草タインの回行軌跡下端を畦上面に可久的に接近させ、また前記堀取刃を一本構成とし、該堀取刃の刃部を一方の畦裾側から一工程で堀取る最外側の条の根菜作物の下側にまで延設し、また畦を覆うマルチフィルムを堀取刃の縦アーム部前方で切断するマルチカッターと、一工程で掘取る各条の両側に根菜作物の抜上時に前記マルチフィルムを押さえるマルチ押えローラを設けたものである。またマルチカッターは、堀取刃の縦アーム部前方で確実にフィルムを切断するために、堀取刃の縦アーム部に取付けることが好ましく、マルチ押えローラは、根菜作物の抜上及びマルチフィルムの切断を確実に行うために、根菜作物抜上前でフィルム切断前から根菜作物抜上後でフィルム切断後までフィルムを押さえるように進行方向に複数個設けることが好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は玉葱収穫機の全体左側面図、図2は同右側面図、図3は同平面図、図4は作業部の側面説明図、図5は同平面説明図であり、玉葱収穫機は自走車輌(1)と作業部(2)とで構成するもので、自走車輛(1)は、エンジン(3)と、その出力部に連動する伝動機構を内装したミッションケース(4)と、ミッションケース(4)から左右に延設する伝動ケース(5)(6)と、各伝動ケース(5)(6)に連設する左右ファイナルケース(7)(8)と、各ファイナルケース(7)(8)に軸支する左右駆動車輪(9)(10)と、ミッションケース(4)及び左右ファイナルケース(7)(8)に後部を支持して前方に延設する車体フレーム(11)と、車体フレーム(11)の前部左側に昇降自在に取付けて左駆動車輪(9)の前方延長線上に配置るゲージホイル(12)と、車体フレーム(11)の後部から後上方に延設する操縦ハンドル(13)などで構成している。
【0006】また、右ファイナルケース(8)と右駆動車輪(10)を左ファイナルケース(7)と左駆動車輪(9)よりも大きく横側方に偏寄して設けることによって、左右駆動車輪(9)(10)が4条用の畦(14)両側の谷部(15)を走行でき、且つ、ゲージホイル(12)が畦(14)左側の谷部(15)を走行できるように形成している。右伝動ケース(6)とそれに内蔵される右伝動軸を伸縮自在な構造とし、左右駆動車輪(9)(10)間隔を畦(14)幅に応じて調節できるように構成している。即ち、自走車輌(1)は根菜作物である玉葱(16)を4条栽培する畦(14)を跨いで走行するように構成している。
【0007】上記自走車輌(1)の車体フレーム(11)に種々の構成要素を組付けて畦(14)の片側(機体進行方向左側)2条分の玉葱(16)を堀取る作業部(2)を構成するもので、作業部(2)は、機体前部に配設し、2条分の玉葱(16)の茎葉部(16a)を左右に分草し、且つ、倒伏状態の茎葉部(16a)を引起すための縦回型分草タイン(17)を有する縦回型分草装置である2条分3列の分草ケース(18)と、各分草ケース(18)間の後側に配設し、各分草ケース(18)間に導入される2条分の玉葱(16)の茎葉部(16a)を中央の分草ケース(18)の後側に掻込むための係止突起付きの掻込ベルト(19)を有する掻込装置である左右一対の掻込ケース(20)と、左右掻込ケース(20)の下部後側から前低後高状に機体後方に向って張設する左右一対のベルトであって、そのベルト間に掻込後の2条分の玉葱(16)の茎葉部(16a)を挾持して後上方に搬送することによって玉葱(16)の玉部(16b)を地中から抜上搬送するための移送装置である左右一対の引抜ベルト(21)と、前後揺動させる縦アーム部(22a)の下端から横向き(内側)に刃部(22b)を延出し該刃部(22b)で移送装置の送り始端部下方の地中部分を掘上げて掘進するL型の堀取刃(22)と、前記引抜ベルト(21)の略中間部下方から引抜ベルト(21)よりも緩い傾斜角度(略水平)で引抜ベルト(21)の後端部下方まで張設する左右一対のベルトであって、そのベルト間に引抜ベルト(21)によって搬送された2条分の玉葱(16)の茎葉部(16a)の基端部を挾持して機体後方に搬送する下部搬送装置である左右一対の玉部搬送ベルト(23)と、その玉部搬送ベルト(23)より上方で前記引抜ベルト(21)下方に配設し、玉部搬送ベルト(23)により挾持搬送している玉部(16b)と引抜ベルト(22)により挾持搬送している茎葉部(16a)とを切断分離する茎葉切断装置である切断刃(24)と、左引抜ベルト(22)後端部下方に配設し、切断後の茎葉部(16a)を機体左側に放出する茎葉放出装置であるスターホイル(25)と、玉部搬送ベルト(24)後方に配設し、玉部(16b)を機体後部から畦(14)の上面に放出する収穫物放出装置である玉部放出ベルト(26)とを備えている。
【0008】上記作業部(2)の各構成要素には図5に示す伝動機構でもってエンジン(3)動力を伝達するもので、ミッションケース(4)から作業クラッチ(27)を介して前方に延設される作業出力軸(28)が、前後方向の伝動筒(29)内を経て作業部駆動ケース(30)に挿入され、この駆動ケース(30)に軸受支承されている左右方向の駆動軸(31)に連動連結されている。そして、前記駆動軸(31)の中間部にウォーム(32)及びウォームホイル(33)を介して連動連結した引抜搬送駆動軸(34)を上向きに突設し、その駆動軸(34)に左右引抜ベルト(21)の後部駆動プーリ軸(37)をチェン伝動で連動連結し、左右引抜ベルト(21)を所定方向に回転駆動する。この引抜ベルト(21)の前部従動プーリ軸(36)に左右玉部搬送ベルト(23)の前部駆動プーリ軸(37)と左右掻込ベルト(19)の上部駆動プーリ軸(38)をチェン伝動で連動連結し、左右玉部搬送ベルト(23)と左右掻込ベルト(19)を所定方向に回転駆動する。また前記駆動軸(31)左端部にはクランク(39)が設けられ、そのクランク(39)から作業部(2)の左外側で前方に延設されるピットマン(40)の前端部を、車体フレーム(11)の前部左側に支軸(41)を介して中間を前後方向に揺動自在に支持している前記堀取刃(22)の縦アーム部(22a)上端に連結し、堀取刃(22)を前後に揺動駆動する。さらに作業部(2)の右外側で前後方向に延設される伝動軸(42)の後端を前記駆動軸(31)の右端部に連動連結させると共に、分草タイン(17)を取付けるタインチェン(43)の上部駆動スプロケット軸(44)の右端を前記伝動軸(42)の前端に連動連結させ、各分草ケース(18)の分草タイン(17)を回行駆動する。さらに前記切断刃(24)への動力伝達は前記駆動軸(31)の右端部に連動連結させるフレキシブシャフト(45)によって行われ、前記スターホイル(25)は左引抜ベルト(21)の後部駆動プーリ軸(37)上に軸支されて左引抜ベルト(21)と一体に回転駆動し、玉部放出ベルト(26)への動力伝達は右玉部搬送ベルト(23)の後部従動プーリ軸(46)に連動連結させる図示しない伝動機構によって行われる。
【0009】上記作業部(2)はこの左右方向の中心線上に中央の分草ケース(18)を配置し、前記中心線上に左右掻込ベルト(19)間の掻込経路及び左右引抜ベルト(21)間の上部挾持搬送経路及び左右玉部搬送ベルト(23)間の下部挾持搬送経路を形成するように、作業部(2)の左右中心線を中心として左右対称位置に左右掻込ベルト(19)及び左右引抜ベルト(21)及び左右玉部搬送ベルト(23)を配置すると共に、中央分草ケース(18)の左右両側に堀取る玉葱(16)の栽培条間隔と同じ間隔を設けて左右分草ケース(18)を配置し、畦(14)の機体進行方向左側2条の玉葱(16)の条間の中央を作業部(2)の左右中心が通過するように、畦(14)を跨いで機体を走行させて玉葱(16)の堀取りを行うもので、各畦(14)の玉葱(16)の堀取り順は、図7に示すように、ある一つの畦(14)の一方の端から他方の端に向かって機体を進行させ、その機体進行方向左側2条を掘取った後、右に回行し、その一つ右側の畦(14)の一方の端から他方の端に向かって前工程とは逆方向に機体を進行させ、その機体進行方向左側2条を掘取る。この一往復二工程の堀取り作業を進行方向右側の畦(14)へと順次展開して行く連続堀取工程(A)によって、全ての畦(14)の片側2条の堀取りを行う。その後、各畦(14)に残っている2条の堀取りを、圃場に対する作業開始位置及び方向のみが逆でその他は前記連続堀取工程(A)と同様の連続堀取工程(B)によって行うものである。この堀取り作業では、一つの畦(14)毎に一往復二工程の堀取り作業を行うものに比べ、畦(14)の両端で行う回行が大きい半径で容易に行え、作業能率が上がり有効である。
【0010】上記玉葱収穫機は、図6に示すように、マルチフィルム(47)で覆われた畦(14)で栽培されたマルチ栽培の玉葱(16)の堀取りもできるように、以下の構成を有している。
【0011】即ち、前記各分草ケース(18)の分草タイン(17)をゴム等の弾性体で構成し、且つ、図4に示すように、該分草タイン(17)の回行軌跡(17a)下端を畦(14)上面に可久的に接近させ、マルチフィルム(47)表面に倒伏している玉葱(16)の茎葉部(16a)をも分草タイン(17)で適正に拾上げ可能としながら、その分草タイン(17)がマルチフィルム(47)に引っかかりフィルム(47)を捲上げたり破るのを防止するように構成している。また弾性体で構成された分草タイン(17)は玉葱(16)の玉部(16b)に傷つけることも防止できるので有効である。
【0012】また堀取刃(22)を、車体フレーム(11)の前部左側に支軸(41)を介して縦アーム部(22a)の中間を前後方向に揺動自在に支持する前記堀取刃(22)のみの一本構成とし、該堀取刃(22)の刃部(22b)を畦(14)の左裾側から一工程で堀取る最外側の条(左から2列目の条)の玉葱(16)の下側にまで延設し、一本の堀取刃(22)で2条分の玉葱(16)の堀上げを行い、二本構成の堀取刃のように、畦(14)の中央部から地中に差込む堀取刃を省略するように構成している。 【0013】また前記堀取刃(22)の縦アーム部(22a)に畦(14)を覆うマルチフィルム(47)を切断するマルチカッター(48)を取付けている。このカッター(48)は、堀取刃(22)の縦アーム部(22a)の直方(直前が好ましい)でマルチフィルム(47)を切断し、堀取刃(22)の縦アーム部(22a)がフィルム(47)を捲上げたり破るのを防止できるものであればよく、例えば図示したような円盤状のカッター(48)を堀取刃(22)の縦アーム部(22a)の下部外側に取付け、縦アーム部(22a)の前方に突出して地中に食込む堀取刃(22)の前側下部で畦(14)の左裾側のフィルム(47)を切断して行くように構成している。ここで堀取刃(22)を一本構成としたため、マルチカッター(48)も一つで済み、構造の簡略化が図られ、また畦(14)の中央部にカッター(48)がないから、堀取りが済んでいない機体進行方向右側の2条の玉葱(16)の茎葉部(16a)が左側に倒伏している場合に、その茎葉部(16a)を切断し、その2条の玉葱(16)の堀取りが不可能になることがない。またマルチカッター(48)は車体フレーム(11)ではなく堀取刃(22)に取付け、これと一体に前後揺動し、且つ、畦(14)の法面又は谷部(15)で覆土と後述するマルチ押えローラ(49)によって両側が押さえられたフィルム(47)の側部を切断するから、その切断が確実に行えるので有効である。そしてマルチカッター(48)は畦(14)の形状変化及び畦(14)表面の凹凸等に対応して適正にフィルム(47)を切断できるように、切断位置を前後及び上下及び左右に調節できるように堀取刃(22)に取付けることが好ましい。
【0014】また一工程で掘取る2条の両側に玉葱(16)の抜上時及び前記フィルム(47)切断時に前記マルチフィルム(47)を押さえるマルチ押えローラ(49)を進行方向に複数個設けている。このローラ(49)は、玉葱(16)の茎葉部(16a)の基端部が左右引抜ベルト(21)の間に挟持される直前からこのベルト(21)によって玉葱(16)の玉部(16b)が地中より完全に抜上げられ、且つ、フィルム(47)の図示しない植付け孔からも完全に抜上げられるまで、一工程で掘取る2条の玉葱(16)の両側のフィルム(47)を上から押さえ、玉葱(16)の玉部(16b)の抜上時にこの玉部(16b)といっしょにフィルム(47)が浮上がってしまうのを防止すべく、各条の玉葱(16)の外側と各条の玉葱(16)間に3個横一列に掻込ベルト(19)の後面側から玉部搬送ベルト(23)の送り始端下方までに前後方向(機体進行方向)に3個一列に等間隔に設け、且つ、そのローラ(49)列を各条の玉葱(16)の外側と各条の玉葱(16)間に3列並べて設けている。各列のローラ(49)は車体フレーム(11)から各列毎に延出させる支持アーム(50)に取付けている。また各ローラ(49)は畦(14)の形状変化及び畦(14)表面の凹凸等に対応して適正にフィルム(47)を押さえることができるように、その支持構造に上下調節機構及び弾圧機構等を設ける方が好ましい。さらにローラ(49)はフィルム(47)を破ることがないようにある程度の弾性を有するゴムやスポンジ等の材料で作るか外面を同様の材質のカバーで覆うことが好ましい。
【0015】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明は、根菜作物(16)を複数条栽培する畦(14)を跨いで走行する自走車輌(1)と、根菜作物(16)の茎葉部(16a)を挟持して地中から抜上搬送する移送装置(21)、及び、移送装置(21)前方で根菜作物(16)の茎葉部(16a)を分草する縦回型分草装置(18)、及び、前後揺動させる縦アーム部(22a)の下端から横向きに刃部(22b)を延出し該刃部(22b)で移送装置(21)の送り始端部下方の地中部分を掘上げて掘進するL型の堀取刃(22)を有する作業部(2)とで構成する収穫機において、前記分草装置(18)の分草タイン(17)を弾性体で構成し、且つ、該分草タイン(17)の回行軌跡(17a)下端を畦(14)上面に可久的に接近させ、また前記堀取刃(22)を一本構成とし、該堀取刃(22)の刃部(22b)を一方の畦(14)裾側から一工程で堀取る最外側の条の根菜作物(16)の下側にまで延設し、また畦(14)を覆うマルチフィルム(47)を堀取刃(22)の縦アーム部(22a)前方で切断するマルチカッター(48)と、一工程で掘取る各条の両側に根菜作物(16)の抜上時に前記マルチフィルム(47)を押さえるマルチ押えローラ(49)を設けたもので、マルチフィルム(47)で覆われた畦(14)で栽培されたマルチ栽培の玉葱(16)の堀取りもできる効果を奏するものである。またマルチカッター(48)を堀取刃(22)の縦アーム部(22a)に取付けることで、堀取刃(22)の縦アーム部(22a)前方で確実にフィルム(47)を切断することができ、マルチ押えローラ(49)を根菜作物(16)抜上前でフィルム(47)切断前から根菜作物(16)抜上後でフィルム(47)切断後までフィルム(47)を押さえるように進行方向に複数個設けることで、根菜作物(16)の抜上及びマルチフィルム(47)の切断を確実に行うきるものである。
【出願人】 【識別番号】000005164
【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)11月11日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 忠治
【公開番号】 特開平11−137039
【公開日】 平成11年(1999)5月25日
【出願番号】 特願平9−326952