| 【発明の名称】 |
根菜類の収穫機 |
| 【発明者】 |
【氏名】金光 幹雄
【氏名】太田 智彦
【氏名】大久保 定明
【氏名】三戸 実
【氏名】蒲田 義明
【氏名】伊藤 宰
【氏名】東 宏信
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| 【要約】 |
【課題】根菜類の根部に残る茎葉の長さが一定でなく、切断面が根菜類長手方向に対して斜めに切断されていた。
【解決手段】引き抜き搬送体1から送られてくる根菜類を挟持しながら根菜類の根部上端近くを位置決めしながら挟持搬送する位置決め搬送体2と、位置決め搬送体2から送られてくる根菜類の茎葉部下方部分を挟持し後方に搬送する根部搬送体3と、根菜類の茎葉部を挟持し後方に搬送する茎葉部搬送体4とを設け、根部搬送体3と茎葉部搬送体4との間に根菜類の茎葉部を切断する切断装置5とを設けるとともに、根部搬送体3および茎葉部搬送体4の下流側後端を切断装置5より後方に延長し、切断された根菜類の根部と茎葉部を独立して後方に搬送し、かつ根部搬送体3の搬送速度を、茎葉部搬送体4の搬送速度より速い搬送速度に設定することを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 自走可能な走行車に備えられ、圃場に植えられた根菜の茎葉部を挟持して根菜類を引き抜きそのまま挟持して後上方向に搬送する引き抜き搬送体と、引き抜き搬送体の下方に位置し引き抜き搬送体とは搬送下流側ほど間隔を広げるように角度を有して設けられ引き抜き搬送体から送られてくる根菜類を挟持しながら根菜類の根部上端近くを位置決めしながら挟持搬送する位置決め搬送体と、位置決め搬送体から送られてくる根菜類の茎葉部下方部分を挟持し後方に搬送する根部搬送体と、根菜類の茎葉部を挟持し後方に搬送する茎葉部搬送体とを設け、根部搬送体と茎葉部搬送体との間に根菜類の茎葉部を切断する切断装置とを設けるとともに、根部搬送体および茎葉部搬送体の下流側後端を切断装置より後方に延長し、切断された根菜類の根部と茎葉部を独立して後方に搬送し、かつ根部搬送体の搬送速度を、茎葉部搬送体の搬送速度より速い搬送速度に設定することを特徴とする根菜類の収穫機。 【請求項2】 自走可能な走行車に備えられ、圃場に植えられた根菜の茎葉部を挟持して根菜類を引き抜きそのまま挟持して後上方向に搬送する引き抜き搬送体と、引き抜き搬送体の下方に位置し引き抜き搬送体とは搬送下流側ほど間隔を広げるように角度を有して設けられ引き抜き搬送体から送られてくる根菜類を挟持しながら根菜類の根部上端近くを位置決めしながら挟持搬送する位置決め搬送体と、位置決め搬送体から送られてくる根菜類の茎葉部下方部分を挟持し後方に搬送する根部搬送体と、根菜類の茎葉部を挟持し後方に搬送する茎葉部搬送体とを設け、根部搬送体と茎葉部搬送体との間に根菜類の茎葉部を切断する切断装置とを設けるとともに、根部搬送体および茎葉部搬送体の下流側後端を切断装置より後方に延長し、切断された根菜類の根部と茎葉部を独立して後方に搬送し、かつ根部搬送体の搬送速度を、茎葉搬送体の搬送速度より速い搬送速度に設定するとともに位置決め搬送体の茎葉部挟持力が、引き抜き搬送体および根部搬送体の茎葉部挟持力より弱い挟持力であることを特徴とする根菜類の収穫機。 【請求項3】 自走可能な走行車に備えられ、圃場に植えられた根菜の茎葉部を挟持して根菜類を引き抜きそのまま挟持して後上方向に搬送する引き抜き搬送体と、引き抜き搬送体の下方に位置し引き抜き搬送体とは搬送下流側ほど間隔を広げるように角度を有して設けられ引き抜き搬送体から送られてくる根菜類を挟持しながら根菜類の根部上端近くを位置決めしながら挟持搬送する位置決め搬送体と、位置決め搬送体から送られてくる根菜類の茎葉部下方部分を挟持し後方に搬送する根部搬送体と、根菜類の茎葉部を挟持し後方に搬送する茎葉部搬送体とを設け、根部搬送体と茎葉部搬送体との間に根菜類の茎葉部を切断する切断装置とを設けるとともに、根部搬送体および茎葉部搬送体の下流側後端を切断装置より後方に延長し、切断された根菜類の根部と茎葉部を独立して後方に搬送し、かつ根部搬送体の搬送速度を、茎葉搬送体の搬送速度より速い搬送速度に設定するとともに茎葉部搬送体の茎葉第1挟持位置が、位置決め搬送体の茎葉離脱位置および根部搬送体の茎葉第1挟持位置より上流側に位置することを特徴とする根菜類の収穫機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、大根、人参、ごぼう等の根菜類を収穫する根菜類の収穫機に関する。 【0002】 【従来の技術】根菜類の収穫機の従来例としては、特開平8ー331959号(特願平7ー142784号)「根菜類収穫機の収穫部」(従来例)がある。従来例においては、根菜類を引き抜き後方へ搬送する収穫用搬送装置1と、収穫用搬送装置1によって吊り下げられた根菜類根部上端に対して収穫用搬送装置1による引き上げに伴って接当作用する位置定め用搬送装置8aと、位置定め用搬送装置8aの挟持位置より上方で茎葉部を挟持して受け取る左右一対の駆動自在な挟持搬送ベルトなどからなる切断用搬送装置8b、切断装置である刃体8c等の開示がある。従来例の位置定め用搬送装置8aおよび切断用搬送装置8bは、従来例図1に示されるように収穫用搬送装置1より水平方向に配設されるが、水平面から約15度乃至20度の角度を有しており、刃体8cの刃面も切断用搬送装置8bと平行に設置されていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来例の根菜収穫機では、根菜類を引き抜き搬送する収穫用搬送装置は、根菜を引き抜くとき圃場地面に対して約45度の角度を有し、位置定め用搬送装置8aおよび切断用搬送装置8bはそれに対し水平方向へ約25度の角度を有して配置されている。したがって、切断用搬送装置8bの下方に切断用搬送装置と平行に刃面を有する刃体8cは、それぞれ水平面(圃場地面)に対して約20度前後の角度を有して後方が上がっている。 【0004】しかしながら、位置定め搬送装置8aおよび切断用搬送装置8bにより茎葉部を挟持される根菜類は、茎葉部から垂れ下がる根部(特に大根)の重量により、ほぼ根菜長手方向が垂直方向を維持して挟持搬送される。そのため、茎葉部もほぼ垂直方向で挟持され搬送される。したがって、切断用搬送装置8bの搬送方向と平行方向に切断面を有する刃体8cによる切断では、茎葉の切断面は根菜類長手方向に対して直角にはならず、10度〜20度角ほど傾斜した面で切断されてしまい、切断後商品となる根部に残された茎葉の長さが異なる斜めの切断面が形成されてしまう問題点があった(図7参照)。 【0005】さらに、従来例の根菜収穫機では、茎葉部を挟持され引き上げ搬送される根菜を、収穫用搬送装置1から位置定め用搬送装置8aに移送するが、そのとき位置定め用搬送装置8aの挟持力が強すぎると、茎葉部が滑らず、上方への位置揃えができず、そのため根菜類の茎葉部を挟持する位置が定まらず、廃棄される茎葉部上部を切断後、根部に残った茎葉の長さが一定しない問題点があった。 【0006】また、逆に位置決め目的の為に位置定め搬送装置8aの挟持力を収穫用搬送装置1より弱くすると、位置決めは容易になるが、比較的重い根菜類は自重により後方へ挟持搬送途中に落下し易くなる問題点があった。 【0007】位置定め用搬送装置を、比較的挟持力の弱い位置決め搬送体と比較的挟持力の強い根部搬送体に分離した場合、根菜受け渡しポイントで落下する恐れがあった。特に根部搬送体の上方に重ねて位置する茎葉部搬送体が同軸の駆動プーリであると、受け渡し位置が離れ、確実な受け渡し挟持ができない問題点があった。 【0008】 【課題を解決するための手段】課題を解決するため、自走可能な走行車に備えられ、圃場に植えられた根菜の茎葉部を挟持して根菜類を引き抜きそのまま挟持して後上方向に搬送する引き抜き搬送体と、引き抜き搬送体の下方に位置し引き抜き搬送体とは搬送下流側ほど間隔を広げるように角度を有して設けられ引き抜き搬送体から送られてくる根菜類を挟持しながら根菜類の根部上端近くを位置決めしながら挟持搬送する位置決め搬送体と、位置決め搬送体から送られてくる根菜類の茎葉部下方部分を挟持し後方に搬送する根部搬送体と、根菜類の茎葉部を挟持し後方に搬送する茎葉部搬送体とを設け、根部搬送体と茎葉部搬送体との間に根菜類の茎葉部を切断する切断装置とを設けるとともに、根部搬送体および茎葉部搬送体の下流側後端を切断装置より後方に延長し、切断された根菜類の根部と茎葉部を独立して後方に搬送し、かつ根部搬送体の搬送速度を、茎葉部搬送体の搬送速度より速い搬送速度に設定することを特徴とする根菜類の収穫機を提案する。 【0009】自走可能な走行車に備えられ、圃場に植えられた根菜の茎葉部を挟持して根菜類を引き抜きそのまま挟持して後上方向に搬送する引き抜き搬送体と、引き抜き搬送体の下方に位置し引き抜き搬送体とは搬送下流側ほど間隔を広げるように角度を有して設けられ引き抜き搬送体から送られてくる根菜類を挟持しながら根菜類の根部上端近くを位置決めしながら挟持搬送する位置決め搬送体と、位置決め搬送体から送られてくる根菜類の茎葉部下方部分を挟持し後方に搬送する根部搬送体と、根菜類の茎葉部を挟持し後方に搬送する茎葉部搬送体とを設け、根部搬送体と茎葉部搬送体との間に根菜類の茎葉部を切断する切断装置とを設けるとともに、根部搬送体および茎葉部搬送体の下流側後端を切断装置より後方に延長し、切断された根菜類の根部と茎葉部を独立して後方に搬送し、かつ根部搬送体の搬送速度を、茎葉搬送体の搬送速度より速い搬送速度に設定するとともに位置決め搬送体の茎葉部挟持力が、引き抜き搬送体および根部搬送体の茎葉部挟持力より弱い挟持力であることを特徴とする根菜類の収穫機を提案する。 【0010】自走可能な走行車に備えられ、圃場に植えられた根菜の茎葉部を挟持して根菜類を引き抜きそのまま挟持して後上方向に搬送する引き抜き搬送体と、引き抜き搬送体の下方に位置し引き抜き搬送体とは搬送下流側ほど間隔を広げるように角度を有して設けられ引き抜き搬送体から送られてくる根菜類を挟持しながら根菜類の根部上端近くを位置決めしながら挟持搬送する位置決め搬送体と、位置決め搬送体から送られてくる根菜類の茎葉部下方部分を挟持し後方に搬送する根部搬送体と、根菜類の茎葉部を挟持し後方に搬送する茎葉部搬送体とを設け、根部搬送体と茎葉部搬送体との間に根菜類の茎葉部を切断する切断装置とを設けるとともに、根部搬送体および茎葉部搬送体の下流側後端を切断装置より後方に延長し、切断された根菜類の根部と茎葉部を独立して後方に搬送し、かつ根部搬送体の搬送速度を、茎葉搬送体の搬送速度より速い搬送速度に設定するとともに茎葉部搬送体の茎葉第1挟持位置が、位置決め搬送体の茎葉離脱位置および根部搬送体の茎葉第1挟持位置より上流側に位置することを特徴とする根菜類の収穫機を提案する。 【0011】 【発明の実施の形態】この発明の実施の形態について、根菜類の収穫機の正面図である図1、同じく平面図である図2、同じく側面図である図3、搬送体の一部拡大正面図である図4、同じく搬送体の一部拡大平面図である図5、根菜類の搬送および切断説明図である図6、従来の根菜類の搬送および切断説明図である図7に基づいて説明する。 【0012】この発明の根菜類の収穫機は、クローラ走行装置100により自走可能な走行車10と、走行車10の上の左右一方側位置、この実施の形態では走行車10上の左側に、昇降フレーム101に固定されて、根菜類の茎葉部を上方に向ける茎葉部引き起こし装置7と、大根、人参、ゴボウ等の根菜類の植えられている近傍の植土を緩ませるソイラー装置6と、圃場に植えられた根菜の茎葉部を挟持して根菜類を引き抜きそのまま挟持して後上方向に搬送する引き抜き搬送体1と、引き抜き搬送体1の下方に位置し引き抜き搬送体1とは搬送下流側ほど間隔を広げるように角度を有して設けられ引き抜き搬送体1から送られてくる根菜類Aを挟持しながら根菜類Aの根部AR上端部近くを位置決めしながら搬送する位置決め搬送体2と、位置決め搬送体2から送られてくる根菜類Aの茎葉部AL下方部分を挟持し後方へに搬送する根部搬送体3と、根菜類Aの茎葉部ALを挟持し後方に搬送する茎葉部搬送体4と、根部搬送体3と茎葉部搬送体4との間に位置し根菜類Aの茎葉部AL中途部を連続して切断する切断装置5と、切断された茎葉部AL0を圃場に廃棄する茎葉部排出体8と、根部搬送体3から搬送される茎葉部ALの上部大半を切断された根部ARを横臥姿勢で載置可能な受け面を有する受台9とを配設する。根部搬送体3と茎葉部搬送体4のそれぞれの下流側端部は切断装置5より後方位置に延長されており、切断装置5によって切断された茎葉部ALと根部ARを独立して搬送する。 【0013】走行車10上の左右他方側位置、この実施の形態では右側位置の前方に操縦部11を配設し、操縦部11の後方にクレーン部12とを配置する。さらに走行車10上の後部位置に着脱自在に根菜収納部13を設けられる作業フロア14とを配置している。昇降フレーム101は走行車10の走行方向に先端部が昇降自在に設けられており、フレーム中央部下部にマルチシート切断装置20が設けられる。マルチシート切断装置20は支持部200先端に回転カッター203を昇降フレーム101に対して回動して昇降自在に設けられている。走行車10は、操縦部11の作業員(運転者)B1の操作によって、クローラ走行装置100により走行する。 【0014】ソイラー装置6は、引き抜き搬送体1の中央側側方部に配設され、下端部を曲げた走行前面視「し」字状の板状体である。ソイラー装置6は下部分を植土中に挿入して地中にある根菜類Aの根部ARの近傍側方を進行し、植土を振動させて、引き抜き搬送体1による根菜類Aの引き抜きを行い易く補助する。 【0015】水平方向に垂れている大根等の根菜類の茎葉部を上方に引き起こす茎葉部上方引き起こし装置7は、水平方向へ向かう水平突起を多数設けたエンドレスベルト4本からなる。4本のエンドレスベルトは2本づつ対になっており、1対のエンドレスベルト70は走行車1の走行方向に対して植栽されている茎葉部ALの左右部分を前後方向から水平方向突起で下方から上方へ引き起こす。他の1対のエンドレスベルト71は、左右方向に向かい合って周回転し、茎葉部ALの前後部分を下方から上方へ引き起こす。それぞれのエンドレスベルトおよび水平突起は、合成樹脂、ゴム、合成ゴム、スポンジ等の弾性、柔軟性を有する素材からなる。 【0016】引き抜き搬送体1は、左右一対の弾性エンドレスベルトを前部上流側を下方、後部下流側を上方に位置させた斜めに配設され、ベルト対向面は互いに左右から対向して接し前部下方から後部上方に移動しエンドレス回転する。引き抜き搬送体1の先端部は、引き抜き部であり、左右の弾性エンドレスベルトの対向面が最初に接して根菜類Aの茎葉部ALを挟持し斜め上方へ引き抜く。引き抜き搬送体1は、そのまま茎葉部ALを挟持して斜め後方へ搬送する。弾性エンドレスベルトは、合成樹脂、ゴム、スポンジ等の弾性のある素材で形成する。 【0017】位置決め搬送体2は、引き抜き搬送体1の後部下方に、引き抜き搬送体1とは搬送下流側にいくほど間隔を広げるように角度を有して、引き抜き搬送体1より水平方向の角度で設けられる。この実施の形態では引き抜き搬送体1は、作業中地上面とは約45度の角度を有しており、位置決め搬送体2は引き抜き搬送体1から約25度角水平方向に傾斜する。位置決め搬送体2は一対の弾性エンドレスベルトのベルト対向面を左右から対向して接してなる。エンドレスベルトの対向面の対向力、すなわち茎葉部ALの挟持力はスプリング、板バネ等の弾性体の付勢力によって与えられており、挟持力の強弱は弾性体によって調整される。位置決め搬送体2は、引き抜き搬送体1によって茎葉部AL上部を挟持されて搬送されてくる根菜類Aの茎葉部AL下部を挟持して、引き抜き搬送体1と一緒に搬送しつつ、根菜類Aの根部AR上端を位置決め搬送体2の下面位置に揃える。 【0018】位置決め搬送体2のベルト対向面の挟持力は、引き抜き搬送体1のベルト対向面の挟持力より弱い、あるいは緩い挟持力である。搬送下流側にいくほど間隔が広くなるように角度を有して上下に重なって配設されている引き抜き搬送体1と位置決め搬送体2は、挟持力の強い引き抜き搬送体1によって根菜類は斜め上方へ搬送され、位置決め搬送体2に挟まれる茎葉部ALは、挟まれつつ上方へずり上がりながら移動し、根部ARの肩が位置決め搬送体2の下面に当接する。そのため根菜類は、引き抜き搬送体1によって引き抜かれ時に、茎葉部の上下のどの位置をエンドレスベルトが挟持していても、上方の挟持力の強い引き抜き搬送体1と、比較的挟持力の弱い位置決め搬送体2によって、根菜類Aは位置決め搬送体2の下面位置に根部AR上端を揃えて整列させることができる。 【0019】根部搬送体3は、位置決め搬送体2と同方向の下流側延長位置に配設され、より後部に長く伸びており、一対の弾性エンドレスベルトのベルト対向面を左右から対向して接してなる。根部搬送体3は、駆動軸である上流側プーリ軸20を位置決め搬送体2の駆動軸である下流側側プーリ軸20と同じくし、根部搬送体3の上流側先端部分と位置決め搬送体2の下流側後端部分とが重なり合うように配設される。根部搬送体3は、位置決め搬送体2から搬送されてくる根菜類Aの茎葉部ALの下部位置を挟持する。根部搬送体3の挟持力は、位置決め搬送体2の挟持力より強い。根部搬送体3の下流側端部の下方に水平方向のローラあるいはバー90および受台9を設け、根部ARの下方部を当接させ、根部ARを横向きに倒し、受台9に並べ易くする。 【0020】茎葉部搬送体4は、根部搬送体3の上方位置に切断装置5である回転カッターを設けることが可能な間隔を空けて配設される。茎葉部搬送体4は、一対の弾性エンドレスベルトのベルト対向面を左右から対向して接してなり、下流側プーリ軸40を駆動軸とする。茎葉部搬送体4の上流側プーリ軸41は、位置決め搬送体2と根部搬送体3の共通の駆動軸20よりも上流側で、かつ互いに接近した位置に配設され、位置決め搬送体2の茎葉離脱位置21より、茎葉部搬送体4の茎葉第1挟持位置42を上流側に位置される配設する。この実施の形態では上流側プーリ軸41は、駆動軸20より45mm上流側に位置する。茎葉部搬送体4の上流側プーリの径は、根部搬送体3の上流側プーリの径より小径である。 【0021】茎葉部搬送体4の下流側に、根部搬送体3との間に切断装置5である回転カッターを設け、回転カッターの回転刃の位置を茎葉部搬送体4と根部搬送体3の弾性エンドレスベルトのベルト対向面が接する位置に設ける。 【0022】根部搬送体3の搬送速度は、茎葉部搬送体4の搬送速度より速く設定する。搬送速度比は、この実施の形態では根部搬送体:茎葉部搬送体=18/15であり約1.2倍前後が好ましく、搬送される茎葉部ALが回転カッター5の回転刃面に対してほぼ直角に当たる搬送速度比であればよい。この実施の形態として根部搬送体3の搬送速度は0.689m/s、茎葉部搬送体4の搬送速度は0.574m/sである。 【0023】茎葉部排出体8は、爪付きエンドレスベルトからなり、切断装置5によって切断された上部の茎葉部AL0のみを爪に引っかけて、茎葉部排出シュート80に搬送する。切断された茎葉部AL0は、茎葉部排出シュー80から圃場に排出される。 【0024】走行車10上の右側位置の前方には、操縦部11を設ける。作業員(運転者)B1は、操縦部11の操縦座席に座って走行車10を走行させる。 【0025】操縦部11の操縦座席の後部に、クレーン部12を設ける。クレーン部12は、走行車10の後部に設けた作業フロア14上の前部、すなわち走行車10の前後方向の中央部に支持フレームを水平に設け、支持フレームに垂直方向に旋回柱120を立設する。旋回柱120の立設位置は、根菜類の収穫機全体の重心位置に近接した位置に設ける。 【0026】旋回柱120には、旋回柱120を中心軸として360度回転可能なブーム121を設ける。ブーム121は、旋回柱120との間に起伏シリンダ122を設け、旋回柱120上部を回動支点として上下に回動する。ブーム121の先方部分は、油圧シリンダからなる伸縮シリンダ123によって伸縮自在である。ブーム121の先端に伸縮自在のワイア124を垂直方向に長さ寸法自在に垂下させる。ワイア124の先端にフック125を設ける。クレーン部12は、支持フレームに設けられた制御部によって制御される。 【0027】走行車10上の後部位置に根菜収納部である根菜収納コンテナ13を作業フロア14に着脱自在に設ける。根菜収納コンテナ13は走行車1上のクレーン部12側にやや寄った位置に上面を開口して、走行車1上から着脱自在に配設される。根菜収納コンテナ13の上面に吊り下げ用ロープを設け、吊り下げ用ロープはクレーン部12のワイア124の先端のフック125に係止自在である。 【0028】クレーン部12の支持フレーム後部で、受台9と根菜収納コンテナ13に接し、クレーン部12の旋回柱120と、受台9と根菜収納コンテナ13とに囲まれた作業フロア14を配設する。作業フロア14に1人または2人作業員(補助員)B2を配置する。 【0029】次に、この発明の実施の形態の作用について説明する。走行車10は操縦部11の作業員(運転者)B1によって走行する。圃場に到着すると昇降フレーム101を回動させ先端を降下させ引き上げ搬送体1の先端を圃場面近くまで下げる。圃場に植えられている1列の大根等の根菜類Aは、まず先端の茎葉部引き起こし装置7の水平突起によって前後左右に倒れた茎葉部ALを上方に引き起す。 【0030】引き起こされた茎葉部ALは、引き抜き搬送体1の左右一対の弾性エンドレスベルトの上流側端部の引き抜き部1aによって茎葉部ALの比較的上部を挟持されて引き抜かれ、そのまま斜め後方へ搬送される。このとき引き抜き部1aの側部に位置するソイラー装置6によって、植土を振動させ根部ARを引き抜き易くする。 【0031】引き抜き搬送体1によって茎葉部AL上部を挟持され搬送される根菜類Aは、位置決め搬送体2によって茎葉部AL下部をも挟持しつつ、引き抜き搬送体2によって、より上方に引き上げられるため根部ARの上端である肩が位置決め搬送体2の下面に当接する。そのため搬送される根菜類Aは、茎葉部ALの上下位置が決まり、すべての根菜類Aの茎葉部切断位置が根部AR上端から一定になる。 【0032】根菜類Aは、位置決め搬送体2の下流側の茎葉部離脱位置21より上流側に位置する茎葉部搬送体4の茎葉部第1挟持位置41によって挟持されるため、落下することがなく、そのまま茎葉部搬送体4によって茎葉部AL上部を挟持され、根部搬送体3によって茎葉部ALの下部を挟持されて搬送される。 【0033】そのまま、根菜類Aは下流側に搬送され、根部搬送体3と茎葉部搬送体4の間に位置する回転カッター5によって切断される。このとき根部搬送体3の搬送速度は、茎葉部搬送体4の搬送速度より速い。この実施の形態では、搬送速度比が、根部搬送体:茎葉部搬送体=18/15で約1.2倍であり、根部搬送体3の搬送速度は0.689m/s、茎葉部搬送体4の搬送速度は0.574m/sである。そのため、根部ARは、自重により垂直方向を向いても、茎葉部ALの向きは斜めになり、回転カッター5の回転刃に対して茎葉部ALがほぼ直角に当たる。そのため茎葉部ALの切断角度が根菜類長手方向と直角となり、根部ARに残る数cmの茎葉の切断面は根菜類長手方向とは直角面となり、茎葉の長さはほぼ一定に揃う。したがって商品となる根部ARの商品価値が向上する。 【0034】切断された茎葉部上部AL0は、茎葉部搬送体4から茎葉部排出体8によって茎葉部排出シュート80に搬送され、圃場に排出される。 【0035】茎葉部ALの上部が切断された根菜類Aの根部ARは、根部搬送体3の弾性エンドレスベルトによって受台9上方位置まで搬送され、ローラあるいはバー90に当たり横向きになり作業員B2によって受台9に並べられ、すぐに、受台9から根菜収納コンテナ13に収納される。 【0036】さらに、根菜収納コンテナ13に根部ARが溜まった状態でになると、走行車10を停止させ、走行車10から降りて運転者である作業員B1が、クレーン部12の制御部126を操作する。クレーン部12のフック125の位置は旋回柱120を中心に、上下前後左右自在に移動させることが可能であり、旋回柱120は、根菜類の収穫機の重心位置に近接して設けられているので、根菜収納コンテナ13に根菜が充満して重量があっても、根菜類の収穫機の周囲の任意の場所に安全に根菜収納コンテナ13を積み降ろすことができる。 【0037】 【発明の効果】したがって、茎葉部の上部を挟持する茎葉部搬送体と下部を挟持する根部搬送体のうち、下部を挟持する根部搬送体の方が、相対的に上部の茎葉搬送体の搬送速度より速い為、根菜類が根部の重量で垂直方向へ向いても、茎葉部の下部(根部近傍)は、茎葉部の上部より相対的に早く搬送されるため、茎葉部は水平面に対して斜めになり切断装置(回転カッター刃面)に対して、ほぼ直角に当接し切断される。したがって、根菜類の根部に残される茎葉長さが一定に揃い、切断面は根菜の長手方向に対してほぼ直角面となる。その為、商品価値が向上する。 【0038】また、根菜類の茎葉部の位置決めが確実になるため茎葉部切断位置が一定となり、根部に残る茎葉の長さを一定に揃えることができ商品価値が向上する。 【0039】また、1の根菜類の様々な重量にかかわらず、茎葉部を確実に挟持でき搬送途中の落下を防ぐことができる。 【0040】茎葉部が短い根菜でも、搬送体間で確実な受け渡しが可能であり、搬送途中の落下を防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000195568 【氏名又は名称】生物系特定産業技術研究推進機構 【識別番号】000171746 【氏名又は名称】株式会社ササキコーポレーション 【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月11日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】安原 正之 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−137036 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月25日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−327138 |
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