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【発明の名称】
【発明者】 【氏名】金子 昇

【氏名】小林 平八郎

【氏名】坂井 徳栄

【要約】 【課題】従来の鎌は、鎌本体の外周に剥出しの状態で形成された刃、鋸刃や鎌の先端に手足が触れて怪我をするという事故が頻発して困っていた。本発明が解決しようとする課題は、以上のような欠点に鑑み、鎌本体の一側に複数の切欠部を形成し、それらの切欠部の内側に刃或は鋸刃を形成することにより、鎌本体の一側の刃を設けた所に身体の一部が触れても、直接刃に触れることなく、且つ、鎌(鋸鎌を含む)の鋭利な先端を弧状の外周として形成することにより、誤って手足など人体の一部が鎌本体の一側や先端に触れても切傷を受けない、否、切傷を受けることが出来ないように、鎌本体の外周に刃や鋭利な先端が剥出しに形成されていない安全な鎌を提供することを目的としている。

【解決手段】請求項1は、鎌本体と、その鎌本体の一側に形成した切欠部と、その切欠部の内側に形成した刃と、を備えたことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 鎌本体と、その鎌本体の一側に形成した切欠部と、その凹部の内側に形成した刃と、を備えたことを特徴とする鎌。
【請求項2】 鎌本体と、その鎌本体の一端に形成した外周が弧状の先端と、を備えたことを特徴とする鎌。
【請求項3】 鎌本体と、その鎌本体の一側に連設し或は任意の間隔で形成した複数の切欠部と、それらの切欠部の内側に形成した刃と、その鎌本体の一端に形成した外周が弧状の先端と、を備えたことを特徴とする鎌。
【請求項4】 請求項1又は請求項3記載の刃が、少なくとも切欠部の開口部近傍に形成してないことを特徴とする鎌。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鎌に関し、更に詳しくは、従来の鎌や鋸鎌同様に草や柴などの植物を刈ることが出来ると共に、鎌本体の刃を形成した一側に手や足など人体の一部が触れても、刃により切傷を受けることのない鎌に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鎌の本体101は、平面図で表すとほぼ三日月状となり、その一側に刃102を形成し、鎌の先端103は鋭利に尖らせてあり、鎌の他端下部に柄104が取付けられていた。(図12参照)
又、稲刈などに使う鋸鎌は、鎌本体106の刃が鋸状の鋸刃107に形成され、その鋸刃107の先端も又鋭利に尖らせてあり、鎌の先端108も鋭利に尖らせてあった。(図13参照)
当然のことではあるが、それらの鎌本体101の刃102や鋸刃106の刃107、或は、鎌の先端103,108も外周に剥出しの状態で形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように鎌(鋸鎌を含む)は、当然のことではあるが、鎌本体101,106の外周に剥出しの状態で形成された刃102、鋸刃107や鎌の先端103,108に手足が触れて怪我(切傷や刺し傷)をするという事故が頻発して困っていた。本発明が解決しようとする課題は、以上のような欠点に鑑み、鎌本体の一側に複数の切欠部を形成し、それらの切欠部の内側に刃或は鋸刃を形成することにより、鎌本体の一側の刃を設けた所に身体の一部が触れても、直接刃に触れることなく、且つ、鎌(鋸鎌を含む)の鋭利な先端を弧状の外周として形成することにより、誤って手足など人体の一部が鎌本体の一側や先端に触れても切傷を受けない、否、切傷を受けることが出来ないように、鎌本体の外周に刃や鋭利な先端が剥出しに形成されていない安全な鎌を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る鎌は、以上のような課題を解決するものであって、次のようなものである。請求項1の鎌は、鎌本体と、その鎌本体の一側に形成した切欠部と、その切欠部の内側に形成した刃と、を備えたことを特徴とする。
【0005】請求項2の鎌は、鎌本体と、その鎌本体の一端に形成した外周が弧状の先端と、を備えたことを特徴とする。
【0006】請求項3の鎌は、鎌本体と、その鎌本体の一側に連設し或は任意の間隔で形成した複数の切欠部と、それらの切欠部の内側に形成した刃と、その鎌本体の一端に形成した外周が弧状の先端と、を備えたことを特徴とする。
【0007】請求項4の鎌は、請求項1又は請求項3記載の刃が、少なくとも切欠部の開口部近傍に形成してないことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記のような構成の鎌であるから、例え鎌本体を手で握ったとしても、刃が、少なくとも切欠部の開口部近傍、及び、鎌本体の外周に形成してないから、即ち、鎌本体の外周に刃が剥出しに形成してないから、誤って鎌に触れても、人体の一部に刃が触れることがなく、人体を傷つけることがない。又、鎌本体の先端が、弧状の外周として形成してあるから、例え、その先端に人体が当たっても、怪我をすることがない。
【0009】
【発明の実施の形態】「実施の形態1」以下、本発明の実施の形態を、図示例と共に説明する。図1は、本発明に係る鎌の実施の形態を示す平面図、 図2は、図1のA−A線切断断面図、図3は、図1のB−B線切断断面図、図4は、図1のC−C線切断断面図、図5は、図1のD−D線切断断面図、図6は、図1のE−E線切断断面図である。
【0010】図1〜図6に基づき説明する。従来の鎌同様、平面図で表すとほぼ三日月状(三日月状に拘るものではない)となる鎌本体1を形成する。その鎌本体1の一側に半円形の切欠部2,2(後述するようにこの切欠部の形状は半円形に拘るものではない)を所定の間隔(この間隔は任意であっても良い)で連設する。これらの半円形の切欠部2,2の内側に沿って刃3,3を形成する。この刃3,3は、少なくとも切欠部2,2の開口部近傍には形成しないことが重要である。従って、連設した切欠部2,2の間には、刃3より鎌本体1の外周に向って突出した突出部4,4が形成され、その突出部には、刃が形成してない。鎌本体1の一端即ち先端5の外周は、弧状の外周即ち曲線で形成する。鎌本体1の他端は、鎌本体1の長手方向の折線6a,6bにより折り曲げられ、後述する柄7を握ったとき鎌本体1と柄7が段差をもって接続した形状となっている。(図示しないが、段差ではなく、従来の草刈り鎌のように曲線状に接続してあっても良く、その形状は問わない)
このようにして折り曲げられた鎌本体1の他端に柄7を取付ける。以上のような構成を備えた鎌であるから、夫々の切欠部2と切欠部2の間には突出した突出部4,4が形成され、刃3,3が切欠部2,2の内面にのみ形成してあり、少なくとも切欠部2,2の開口部近傍と鎌本体1の外周には、刃3が形成してないから、例え、鎌本体1を手で握ったり、誤って鎌に触れても、或は先端5に触れても、人体の一部が刃3に触れることが無く、切傷を受けることがなく、安全である。従って、作業中を始め、鎌の取扱中や、児童や幼児が鎌を悪戯により、人体の一部が鎌本体1の一側に触れても、突出部4,4に遮られて刃3,3に触れることがないから、鎌(鋸鎌を含む)の刃による怪我がありえなず、鎌の先端5に触れても、その先端5が鋭角に形成してないから、刺し傷を受けることがない。
【0011】「実施の形態2」図7に示す本発明の異なる実施の形態を説明する。尚、本実施の形態以下の説明に当たって、本発明の記載済み実施の形態と同一構成部分には、同一符号を付して重複する説明は省略する。図7に基づき説明する。図7は、本発明に係る鎌の異なる実施の形態を示す平面図である。前記本発明の実施の形態と主に異なる点は、実施の形態1の切欠部2,2を大型の切欠部2a,2aとしたことである。このように大型の切欠部2a,2aとしても、実施の形態1とほぼ同様の作用効果が得られる。尚、刃3,3の形成位置は、■夫々の切欠部2a,2aの最奥部と夫々の切欠部2a,2aの鎌本体1の先端5寄りの内側に形成した刃3a,3aとしたり、■夫々の切欠部2a,2aの開口部近傍を除く切欠部2a,2aの内側に形成した刃3b,3bとしたり、或は、■夫々の切欠部2a,2aの最奥部と夫々の切欠部2a,2aの鎌本体1の柄7寄りの内側に形成した刃3c,3cとすることも出来、実施の形態1で説明したように、凹部2a,2aのに開口部近傍は刃2,2を形成しないことである。
【0012】「実施の形態3」図8に基づき説明する。図8は、本発明に係る鎌の異なる実施の形態を示す平面図である。前記本発明の実施の形態と主に異なる点は、切欠部2,2をV型の切欠部2b,2bにしたことであり、実施の形態1と同様の作用効果が得られる。
【0013】「実施の形態4」図9,10に基づき説明する。図9は、本発明に係る鎌の異なる実施の形態を示す平面図、図10は、本発明に係る鎌の異なる実施の形態を示す平面図である。前記本発明の実施の形態と主に異なる点は、切欠部2,2を傾斜したU型の切欠部2c,2c(または2d,2d)としたことであ。図9の鎌本体1の切欠部2c,2cの形状は、鎌を右から左に移動しながら草を刈るときに刈りやすく、図10の鎌本体1の切欠部2d,2dの形状は、手で掴んだ草の根元に鎌の本体1の一側を当て、鎌を引っ張って草を刈るときに刈りやすい形状である。
【0014】「実施の形態5」図11に基づき説明する。図11は、本発明に係る鎌の異なる実施の形態を示す平面図である。前記本発明の実施の形態と主に異なる点は、切欠部2,2の形状を切欠部2,2の開口部よりも内部が広いC形状の切欠部2e,2eとしたことであり、実施の形態1と同様の作用効果が得られる。
【0015】尚、本発明の各実施の形態では、一般に使われる草刈り鎌を図示して説明しているが、前記構成を柴刈り用の鎌や鋸鎌に施すこともできる。又、切欠部2,2(2a,2b,2c,2d,2eを含む)の開口部を子供の指が入らない程度の大きさとすれば、例え、幼児が鎌を悪戯しても、切欠部2,2に指が入らず、指が刃3,3(3a,3b,3cを含む)に当たらないので、怪我をすることがない。
【0016】
【実施例】上記実施の形態の鎌本体を、図1、図9に図示した形状で金属により試作し、鎌本体1を手で握ったが、手は刃2,2に触れることがなく、手を切ることがなく、良結果が得られた。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る鎌は、以上のような構成を備えているので、以下に列記するような諸々の効果を奏する。請求項1は、刃が切欠部の内側に形成してあり、切欠部と切欠部の間には突出部があるので、例え、鎌本体を手で握っても、切欠部内の刃に手が触れることが無いので、刃により切傷を受けることのない鎌が得られる。又、鎌本体の刃のある側を間違って人体に当てても、切欠部と切欠部の間には突出部があるので、その突出部に遮られ刃が人体に当たらないから、刃により切傷を受けることのない鎌が得られる。
【0018】請求項2の発明に係る鎌は、鎌本体の先端が弧状に形成してあるから、例え、先端が人体に当たっても、刺し傷を受けることがない鎌が得られる。
【0019】請求項3の発明に係る鎌は、請求項1と請求項2の発明の鎌の構成を兼ね備えたものであり、請求項1と請求項2の発明の鎌の効果を兼ね備えておるから、例え、鎌が人体に当たっても、刃が人体に当たることがないから、鎌の刃により切傷を受けることのない鎌が得られる。
【0020】請求項4は、請求項1の発明の鎌と同様の効果が得られる。即ち、刃が、少なくとも切欠部の開口部近傍に形成してないから、鎌本体を握ったり、鎌が人体に当たっても、刃が人体に当たることがないから、鎌の刃により切傷を受けることがない鎌が得られる。
【出願人】 【識別番号】597176636
【氏名又は名称】カネコ総業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)11月12日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−137035
【公開日】 平成11年(1999)5月25日
【出願番号】 特願平9−349913