| 【発明の名称】 |
引起し装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】矢田 猛
【氏名】河上 康教
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| 【要約】 |
【課題】引起しケースを構成する表側ケース部材および裏側ケース部材の製造コストを削減する。
【解決手段】引起しケース11を構成する表裏一対のケース部材10A、10Bを、同一の金型で成形可能な左右対称形状にする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 引起しケース内に、複数の引起し爪が起伏自在に枢着された引起しチェンを懸回し、該引起しチェンの上昇側では引起し爪を起立させる一方、下降側では引起し爪を倒伏させる引起し装置において、前記引起しケースを表裏一対のケース部材で形成するにあたり、表裏のケース部材を、同一の金型で成形可能な形状にしたことを特徴とする引起し装置。 【請求項2】 請求項1において、引起しケースの左右両側部に間隙部を形成し、一側の間隙から起立姿勢の引起し爪を突出させる一方、他側の間隙を別部材で塞いだことを特徴とする引起し装置。 【請求項3】 請求項2において、他側の間隙を、倒伏した引起し爪の先端部を弾性的にガイドする防音ガイドで塞いだことを特徴とする引起し装置。 【請求項4】 請求項3において、防音ガイドの上端部に、起立姿勢の引起し爪を弾性的に倒伏ガイドする倒伏ガイドを設けるにあたり、該倒伏ガイドと防音ガイドとを別部材に形成したことを特徴とする引起し装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、バインダやコンバインに設けられる引起し装置の技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、この種引起し装置は、引起しケース内に、複数の引起し爪が起伏自在に枢着された引起しチェンを懸回し、該引起しチェンの上昇側では、引起し爪を起立させて茎稈を引起す一方、下降側では、引起し爪を倒伏させてケース内に収容するように構成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、前記引起しケースは、通常、表裏一対のケース部材で形成されるが、従来では、表裏のケース部材を左右反転形状に形成しているため、それぞれ専用の金型で成形する必要があり、その結果、ケース部材の製造コストが高くなる許りでなく、部品管理が煩雑になる不都合があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、引起しケース内に、複数の引起し爪が起伏自在に枢着された引起しチェンを懸回し、該引起しチェンの上昇側では引起し爪を起立させる一方、下降側では引起し爪を倒伏させる引起し装置において、前記引起しケースを表裏一対のケース部材で形成するにあたり、表裏のケース部材を、同一の金型で成形可能な形状にしたことを特徴とするものである。つまり、ケース部材の製造コストを安くすることができる許りでなく、部品管理も簡略化することができる。また、引起しケースの左右両側部に間隙部を形成し、一側の間隙から起立姿勢の引起し爪を突出させる一方、他側の間隙を別部材で塞いだことを特徴とするものである。つまり、表裏のケース部材を同一形状に形成するにあたり、引起しケースの左右両側部に間隙部(引起し爪突出孔)を形成しているが、他側の間隙は別部材で塞がれているため、塵埃や水の侵入を防止することができる。また、他側の間隙を、倒伏した引起し爪の先端部を弾性的にガイドする防音ガイドで塞いだことを特徴とするものである。つまり、防音ガイドを利用して他側の間隙を塞いだため、部品を兼用化して部品点数の削減および構造の簡略化を計ることができる。また、防音ガイドの上端部に、起立姿勢の引起し爪を弾性的に倒伏ガイドする倒伏ガイドを設けるにあたり、該倒伏ガイドと防音ガイドとを別部材に形成したことを特徴とするものである。つまり、倒伏ガイドおよび防音ガイドの形状を単純化することができるため、製造コストを安くすることができ、しかも、寸法が異なる引起し装置間でガイド部品の共通化が容易になる利点がある。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1は茎稈の刈取りおよび結束を行うバインダであって、該バインダ1は、機体の前後方向中間位置に左右一対の走行車輪2を備え、該走行車輪2の前方には、茎稈の刈取および結束を行う刈取部3が設けられる一方、走行車輪2の後方には、操作ハンドル4、エンジン5、トランスミッションケース6が設けられている。 【0006】前記刈取部3は、茎稈を分草するデバイダ7、茎稈を引き起す引起し装置8、茎稈の株元を切断する刈刃装置9、刈取茎稈を結束する結束装置(図示せず)等で構成されている。そして、前記引起し装置8は、表裏一対のケース部材10A、10Bで形成される引起しケース11の上下位置に駆動輪12および遊動輪13を内装すると共に、駆動輪12と遊動輪13との間に、複数の引起し爪14が起伏自在に枢着された引起しチェン15を懸回し、該引起しチェン15の上昇側では、引起し爪14を起立させて茎稈を引起す一方、下降側では、引起し爪14を倒伏させて引起しケース11内に収容するが、これらの基本構成は何れも従来通りである。 【0007】前記引起し装置8においては、表裏のケース部材10A、10Bを、引起し爪14を起立ガイドするガイドレール16や、遊動輪13を進退自在に支持する遊動輪ブラケット17を介して一体化し、引起しケース11の左右両側部にそれぞれ間隙Kを確保している。そして、左側部の間隙Kは、起立姿勢の引起し爪14をケース外に突出させる引起し爪突出孔として機能するが、右側部の間隙Kは、帯状のゴム質弾性部材で形成される防音ガイド18を用いて塞がれている。つまり、ケース部材10A、10Bの右端部対向面に、それぞれ断面L字状のプレート部材19を溶着して溝部Mを形成し、該溝部Mで防音ガイド18の両側部を嵌合支持しており、その結果、引起しケース11の右側部から塵埃や水が侵入する不都合を防止することができ、しかも、倒伏した引起し爪14の先端部を弾性的にガイドする防音ガイド18を利用して間隙Kを塞いでいるため、部品の兼用化に基づいて部品点数の削減および構造の簡略化を計ることができるようになっている。 【0008】20は前記引起しケース11の上端部に設けられる倒伏ガイドであって、該倒伏ガイド20は、ケース部材10A、10Bの上端部同志を連結するボルト21に装着されている。そして、円筒状のゴム質弾性部材で形成される倒伏ガイド20は、引起しケース11の上端部まで上昇した引起し爪14を弾性的に倒伏ガイドするが、本実施形態の倒伏ガイド20は、前記防音ガイド18の上端部に設けられるにも拘わらず、防音ガイド18とは別部材に形成されている。つまり、ゴム質弾性部材で形成される両ガイド18、20を一体形成した場合に比して各ガイド18、20の形状を単純化することができるため、製造コストを安くすることができる許りでなく、寸法が異なる引起し装置においてガイド18、20の共通化を計れるようになっている。 【0009】さて、前記表裏のケース部材10A、10Bは、所定の金型を用いて略長円形状にプレス成形(絞り成形)されるものであり、その上部には、側方に膨出して茎稈の巻き込みを防止する巻込み防止ガイド10aが一体形成されている。そして、巻込み防止ガイド10aは、本来、茎稈引起し側(左側)にのみ形成されるものであるが、本実施形態のケース部材10A、10Bにおいては、左右対称となるよう左右両側に巻込み防止ガイド10aが形成されている。即ち、各ケース部材10A、10Bの形状を左右対称とし、同一の金型で成形するようにしたため、ケース部材10A、10Bの製造コストを安くすることができる許りでなく、部品管理も簡略化することができるようになっている。 【0010】叙述の如く構成されたものにおいて、引起しケース11内に、複数の引起し爪14が起伏自在に枢着された引起しチェン15を懸回し、該引起しチェン15の上昇側では引起し爪14を起立させる一方、下降側では引起し爪14を倒伏させるものであるが、前記引起しケース11を形成する表裏一対のケース部材10A、10Bは、同一の金型で成形可能な左右対称形状であるため、ケース部材10A、10Bの製造コストを安くすることができる許りでなく、部品管理も簡略化することができる。 【0011】また、前記引起しケース11の左右両側部に間隙Kを形成し、一側の間隙Kから起立姿勢の引起し爪14を突出させる一方、他側の間隙Kを別部材で塞いだため、表裏のケース部材10A、10Bを同一形状に形成したものでありながら、非引起し側の間隙Kから塵埃や水が侵入する不都合を防止することができる。 【0012】しかも、非引起し側の間隙Kは、倒伏した引起し爪14の先端部を弾性的にガイドする防音ガイド18で塞がれているため、部品を兼用化して部品点数の削減および構造の簡略化を計ることができる。 【0013】また、前記防音ガイド18の上端部に、起立姿勢の引起し爪14を弾性的に倒伏ガイドする倒伏ガイド20を設けるにあたり、該倒伏ガイド18と防音ガイド20とを別部材で形成しているため、倒伏ガイド20および防音ガイド18の形状を単純化して製造コストを安くすることができる許りか、寸法が異なる引起し装置8において各ガイド18、20を共通化できる利点がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月31日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−127664 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月18日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−316318 |
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