| 【発明の名称】 |
コンバインのエアクリーナ設置構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】亀山 聡史
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| 【要約】 |
【課題】操作具8を内装する操作ボックス40をエアクリーナ10の消音室40Sとして利用することにより、消音性が高くまとまりのよいコンバイン1のエアクリーナ設置構造を提供する。
【解決手段】作業機体1bの操作レバー或いは操作クラッチ等の操作具8を内装設置する操作ボックス40を、閉鎖状の消音室40Sに形成するとともに、該消音室40S内の空間部にエンジンEと連通するエアクリーナ10を設けたコンバインのエアクリーナ設置構造としており、消音性が高くコンパクトを装置とすることがてきる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 作業機体1bの操作レバー或いは操作スイッチ等の操作具8を内装設置する操作ボックス40を閉鎖状の消音室40Sに形成するとともに、該消音室40S内の空間部にエンジンEと連通するエアクリーナ10を設けてなるコンバインのエアクリーナ設置構造。 【請求項2】 エアクリーナ10の吸気パイプ11の吸気口11aを操作ボックス40の一側壁40dに開口させるとともに、吸気パイプ11の中途部に設けた共鳴管11bを消音室40S内に開口させてなる請求項1のコンバインのエアクリーナ設置構造。 【請求項3】 エアクリーナ10の吸気パイプ11の吸気口11aを消音室40S内に開口させるとともに、操作ボックス40の一側壁40dに上記吸気口11aと離間させて通ずる吸気孔11cを設ける請求項1のコンバインのエアクリーナ設置構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインにおけるエアクリーナの設置構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、コンバインに搭載されるエンジンのエアクリーナは、エンジンによる過熱を防止しながら吸気効率を損なわせないために、運転席の近隣に設置されているのが普通である。また、この運転席の周囲や近傍には各種の作業部を操作するレバー等の操作部が配置されでおり、全体が狭い空間内に構成されている。 【0003】またこの運転席には、その周囲及び近傍位置に各種の作業部を操作する操作具が配設されている。 【0004】 【課題を解決しようとする課題】前記従来の構成によるコンバインのエアクリーナ及び作業部の操作具は、運転席の周りに個別に設置場所を設けて配置されているので、設置構造が複雑になるとともに設置スペースを大きく占める欠点がある。また運転席の近傍に設置されてるエアクリーナは、その吸気音が騒音になるとともに、コンバイン作業時に生ずる塵埃の付着等を防止する上で、エアクリーナ及び操作部には個別にカバーを必要とし、カバー構造の製作が煩雑でコスト高になる等の問題がある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため本発明のコンバインのエアクリーナ設置構造は、作業機体の操作レバー或いは操作スイッチ等の操作具を内装設置する操作ボックスを閉鎖状の消音室に形成するとともに、該消音室内に形成される空間部にエンジンと連通するエアクリーナを設けている。 【0006】また、エアクリーナの吸気パイプの吸気口を操作ボックスの一側壁に開口させるとともに、吸気パイプの中途部に設けた共鳴管を消音室内に開口させている。また、エアクリーナの吸気パイプの吸気口を消音室内に開口させるとともに、操作ボックスの一側壁に上記吸気口と離間させて通ずる吸気孔を設けている。 【0007】 【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。図1に示すコンバイン1はクローラ式の走行装置1aを有する作業機体1bの前方に刈取部2を昇降自在に備えるとともに、その後方で左側に脱穀機3を載置し、前部に操縦パネル部4aと座席シート4bとからなる運転席4を設け、この運転席4の後方に排出オーガ5a付きのグレンタンク5を配置し、更に前記脱穀機3の後部には、刈取部2で刈取られ脱穀機3で脱穀された穀稈をフィードチェン3a(図2)から排稈搬送帯6に受け継いで、その後端から送給される排藁を切断又は結束或いは長藁のまま後方に移送排出するための排藁処理装置7を設けている。そしてこの実施形態に示す排藁処理装置7は図3に示すように構成されている。 【0008】即ち、排藁処理装置7は搬送終端部の搬送距離を可変自在とする挟持レール70を備えており、この挟持レール70のレール杆71が後述する切換機構8(図4)によって退動(縮動)した部位の下方においてカッタ装置9を設けるとともに、進動(伸動)した部位には排稈搬送帯6及びカッタ装置9の上方を排藁カバー3bで覆い、この排藁カバー3bの後端に、通路カバー7aを開閉回動可能に吊下げて前記排藁カバー3bとカッタ9の上部で形成される排藁路6aの後方を閉鎖するように構成している。 【0009】尚、前記カッタ装置9は多数の回転刃盤を横軸に設けてなるディスク方式のカッタ90を構成しており、その上方に形成される通路の供給口には後方を支点として開閉回動される入口カバー91(図3)を切換機構8に連繋させて設けている。また、前記切換機構8は、エンジンEを内装するエンジンカバー枠4c(取付フレーム)上に設置された座席シート4bの後方でグレンタンク5との間に形成される空間部内に設置するようにしており、本例では取付フレーム4e上に設置構成されるエンジンEのエアクリーナ10を内装する箱状のカバー枠(操作ボックス)40内に構成され、その切換レバー80を、このカバー枠40の上壁40aに横向きクランク状に開口したガイド溝41内から上方に向けて突出させ、この切換レバー80を「右方」に傾倒操作したときは前記レール杆71を縮動させるとともに入口カバー91を開動して排藁をカッタ装置9に供給し、このカッタ90で切断する切断姿勢にさせ、また切換レバー80を「左方」に操作したときは前記レール杆71を伸動させるとともに、入口カバー91を閉鎖方向に回動させ、且つ通路カバー7aを後方に持上げ開動して排藁通路6aから排藁を非切断のまま地上に放出するようにしている。 【0010】次に、図3において前記の作用を行う挟持レール70の構成について説明すると、排稈搬送帯6の搬送上手側の下方にはレール杆71をスライド可能に嵌挿支持する筒状のガイドレール72と、切換機構8の切換レバー80(図4)とワイヤ7L,7Rを連結して回掛けるガイドローラ73とを備えた固定レール75をカッタ装置9に至る長さに対設している。 【0011】そして上記ワイヤ7L,7Rの連結点に設けた作動片76をレール杆71の端部と固定することにより、右側のワイヤ7Rが引かれたときはレール杆71は伸動し、左側のワイヤ7Lが引かれたときはレール杆71は同図の実線で示されるように縮動するように切換機構8の操作を連繋動作するようにしている。また、通路カバー7aはワイヤ7Tを引き動作することによって後方の上方に開同し、入口カバー91はワイヤ7Kの引き動作によって開動するように切換機構8の操作と連繋動作するように構成してある。 【0012】次に、図4〜図6において切換機構8の構成について説明する。この切換機構8は、吸気パイプ11及び送気パイプ12を備えたエアクリーナ10を内央部に設置したカバー枠40の後壁40c(図5)に前方に向けて突設した支持軸81に、レール作動杆(搬送位置切換作動杆)82とカバー作動杆(通路切換作動杆)83との中程を前後方向に重ねて単独回動可能に軸支するとともに、レール作動杆82に一体的に突設した取付片82aに切換レバー80の基部を取付ネジ82bによって取付けて構成している。なお、図4に示す85はカバー枠40内に固着したワイヤ取付板であり、前記各ワイヤ7L,7R,7T,7Kのアウタ端を取付固定している。 【0013】前記レール作動杆82は、その上下にワイヤ7Rを巻掛けるローラ82Rと、ワイヤ7Lを巻掛けるローラ82Lとを設け、各ワイヤ7R,7Lの巻掛端部は前記ワイヤ取付板85に設けた取付ピン85aに取付けて固定している。また、カバー作動杆83の上下にはワイヤ取付ピン83aを突設してワイヤ7T及びワイヤ7Kをそれぞれ取付けるとともに、その上端部に前方に向けて屈曲形成した長片と短片とによって形成されるレバー溝83Mを形成している。そして切換レバー80は、取付片82aに対して前後方向に揺動操作可能で、且つ真直な中立起立姿勢に復帰可能となるように付勢支持するとともに、前記レバー溝83M内に前後移動可能に係合させている。 【0014】また、前記切換レバー80を左右に操作案内するガイド溝41は、図6に示すように中立時のレバー位置を中心として平面視でクランク状に開口しており、このガイド溝41の左右の操作端には切換レバー80を位置決め係止する係止段部41aをそれぞれ形成している。そして前記ガイド溝41の裏側にはスリット付のゴム板からなる閉鎖板4k(図5)を貼着してカバー枠40内の気密性を高めている。 【0015】以上のように構成した切換機構8は、切換レバー80をガイド溝41に沿わせて右方に傾倒操作すると、この切換レバー80はレバー溝83M内に係合した状態でカバー作動杆83とレール作動杆82を支持軸81を中心に同方向に同時傾倒して切断及び非切断に自由に選択して切換排出することができ、能率のよいコンバイン作業を行うことができるものである。 【0016】次に前記のように構成した切換機構8を備えたカバー枠40内に、エアクリーナ10を設置させる第1実施形態について図4〜図6を参照して説明する。先ず、前記のように操作具としての切換機構8とエアクリーナ10とを内装した操作ボックスとしてのカバー枠40は、上壁40a、前壁40b、後壁40c、左壁(側壁)40d、右壁40eとからなり、開放された下面を前記カバー枠4cの上面に取付けて気密状の消音室40Sを構成している。 【0017】そして、前記消音室40Sは前記切換機構8と前壁40bで形成される空間部位の中央部において、エアクリーナ10を取付座10aを介してカバー枠4c上に取付固定しているとともに、エンジンEから延設されている送気パイプ12をカバー枠4cを貫通させてエアクリーナ10の右側面に連結している(図4)。また、エアクリーナ10から延出する吸気パイプ11は、その吸気端の吸気口11aをカバー枠40の左壁40dと接続支持させて開口しているとともに、その中途部に消音室40S内に下向きに延設開口させた所定長の共鳴管11bを設けている。 【0018】以上のように構成したコンバインエアクリーナ設置構造は、排藁処理装置7の操作具8を内装設置するカバー枠40を利用し、その内部に形成した空間部にエアクリーナ10を設置したことにより、操作部8とエアクリーナ10とを単一なカバー枠40で一体的にまとめて覆うことができるので、カバー構造を簡単で廉価に製作することができるとともに、両者を1ケ所の設置スペースを有効的に利用してコンパクトに構成し、操作部8の操作性を損なうことなく、良好に設置することができる。 【0019】また、カバー枠4c上で気密状に形成されたカバー枠40内において、エアクリーナ10は左壁40dに開口した吸気口11aから外気を吸入してエンジンEに送気パイプ12から円滑に送給する。このとき外気は長い吸気パイプ11を通過するときその一部が共鳴管11bを経て消音室40S内に圧力を伝えるので、これら共鳴管11bと消音室40Sとが共鳴方式の消音器を形成することになって、所定周波数域の吸気音成分が消音室40S内で減衰される。従って大きな吸気騒音を伴うことのない消音器を操作ボックス40を兼ねて簡潔な構成で安価に提供することができるとともに、騒音に煩わされることのない運転を可能とし、コンバイン作業を良好に行うことができるものである。 【0020】次に、図7、図8を参照し本発明の第2実施形態について説明する。この図示例のエアクリーナ10は、前記操作部8を同様に内装したカバー枠40内の同ケ所に取付固定しているが、吸気パイプ11を消音室40S内で短く形成して吸気口11aを上向きに開口させるとともに、左壁40dの上部に吸気孔11bを開設している。 【0021】この構造によればエアクリーナ10は吸気パイプ11から、消音室40Sを介して外気を吸気孔11bから吸い込んでエンジンEに円滑に送給することができるものであり、この際、カバー枠40内の空間部を第1拡張室とし、またエアクリーナ10内を第2拡張室として、吸気を2段階的に膨張させた吸気拡張消音方式に形成するので、エアクリーナ10の吸気に伴う騒音を良好に低減することができるものである。 【0022】前記のように各実施形態における消音室40Sは、カバー枠40のデッドスペースを有効に利用してエアクリーナ10よりも大容量の消音室40Sを形成できるので、一般的に低減し難い低周波領域を大きく減衰させることができるとともに、共鳴管11b或いは吸気パイプ11の形状を変えることにより任意の周波数を低減させることも容易に可能にすることができる等の利点がある。 【0023】次に、図9、図10を参照しコンバイン1の他の構成について説明する。図9において、前記のグレンタンク5は、内壁50と外壁51とによって形成された加熱風路52内にエンジンEの排気パイプ53を連通させて、この過熱風路52を介して後方の排気管55から排気することによって、エンジンEの排気熱を有効に利用してグレンタンク5内の穀粒を乾燥させることができるようにしている。 【0024】尚、この際、図示例のように内壁50に小径の通気孔50aを多数開口し、またグレンタンク5内に加熱風路52と通ずる通気孔付の複数の導管56を設けると、排気熱をグレンタンク5内に直接的に送給して加熱乾燥をより促出することができる。図10(A),(B)において、排出オーガ5aの先端に形成した下向きの排出筒57には櫛状のガイド蓋58を、支軸59及びスプリング59aを介して、穀粒の非排出時には実線の閉鎖姿勢に維持されるとともに、穀粒排出時にはこの穀粒に押圧されて点線で示す排出姿勢に自動的に切換えることができるように設けている。 【0025】これにより、ガイド蓋58が常時垂下姿勢になっていることによる人体等との接当を防止することができるものである。 【0026】 【発明の効果】以上に説明した本発明のコンバインのエアクリーナ設置構造によれば、操作部を設置する操作ボックス内を、消音室に形成してエアクリーナを設けることにより両者を機体の1ケ所にまとめて設置することができるとともに、その設置構造を簡潔なものとすることができる。 【0027】また前記消音室は、操作ボックス内のデッドスペースを友好的に利用してエアクリーナよりも大容量な消音室で第1段階の消音を行い、エアクリーナで第2段階の消音が行われるので、適切に消音をさせることができるとともに、消音構造を簡潔なものにすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月22日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】小川 信一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−123018 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月11日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−289357 |
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