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【発明の名称】 コンバイン
【発明者】 【氏名】山 本 明 人

【氏名】楢 原 陽 三 郎

【氏名】大 塚 弘 隆

【氏名】奥 村 健

【要約】 【課題】運転席(20)取付構造の簡略化並びに前面カバー(185)開閉操作性の向上などを図る。

【解決手段】未刈り穀稈の株元を切断する刈刃(9)と、刈取った穀稈を横倒し姿勢に支持して搬送する搬送機構(10)を、機体前側の刈取部(8)に設けると共に、前記刈取部(8)から供給される穀稈を脱穀する扱胴(6)を機体後側の脱穀部(4)に設けるコンバインにおいて、エアクリーナ(201)を内設させる後面カバー(200)の前方に前面カバー(185)を設け、前面カバー(185)上面側に運転席(20)を取付けると共に、前面カバー(185)機外側に風路ケース(186)を一体的に連設させ、風路ケース(186)下端を支点軸(187)回りに機外に回動自在に機台(3)に取付けたことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 未刈り穀稈の株元を切断する刈刃と、刈取った穀稈を横倒し姿勢に支持して搬送する搬送機構を、機体前側の刈取部に設けると共に、前記刈取部から供給される穀稈を脱穀する扱胴を機体後側の脱穀部に設けるコンバインにおいて、エアクリーナを内設させる後面カバーの前方に前面カバーを設け、前面カバー上面側に運転席を取付けると共に、前面カバー機外側に風路ケースを一体的に連設させ、風路ケース下端を支点軸回りに機外に回動自在に機台に取付けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】 風路ケース上端側の内外両側面に外気取入れ窓を夫々形成すると共に、風路ケース内部の除塵空気をケース下部機内側面からエンジン方向に送出させるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
【請求項3】 風路ケース下部機外側面に蓋を開閉自在に取付けたことを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
【請求項4】 未刈り穀稈の株元を切断する刈刃と、刈取った穀稈を横倒し姿勢に支持して搬送する搬送機構を、機体前側の刈取部に設けると共に、前記刈取部から供給される穀稈を脱穀する扱胴を機体後側の脱穀部に設けるコンバインにおいて、刈取部の引起ケース前面側に補助引起ケースを着脱自在に取付けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項5】 未刈り穀稈の株元を切断する刈刃と、刈取った穀稈を横倒し姿勢に支持して搬送する搬送機構を、機体前側の刈取部に設けると共に、前記刈取部から供給される穀稈を脱穀する扱胴を機体後側の脱穀部に設けるコンバインにおいて、刈取部上面を覆う防塵カバーを取付けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項6】 未刈り穀稈の株元を切断する刈刃と、刈取った穀稈を横倒し姿勢に支持して搬送する搬送機構を、機体前側の刈取部に設けると共に、前記刈取部から供給される穀稈を脱穀する扱胴を機体後側の脱穀部に設けるコンバインにおいて、刈取部の引起ケースにタインチェンを内設させて引起タインを配設させると共に、引起ケース上端にテンション調節ボルトを設けて前記タインチェンのテンションを調節するように構成したことを特徴とするコンバイン。
【請求項7】 タインチェンを張設させるテンションスプロケットをテンションアーム先端部に軸支させ、テンションアームのさらに先端にテンションバネを係止させたことを特徴とする請求項6に記載のコンバイン。
【請求項8】 タインチェンを張設させる駆動スプロケットの軸芯回りに回動自在にテンションアーム基端を取付け、テンションアーム先端側を斜下方に向けて延設させたことを特徴とする請求項7に記載のコンバイン。
【請求項9】 未刈り穀稈の株元を切断する刈刃と、刈取った穀稈を横倒し姿勢に支持して搬送する搬送機構を、機体前側の刈取部に設けると共に、前記刈取部から供給される穀稈を脱穀する扱胴を機体後側の脱穀部に設けるコンバインにおいて、前記刈取部及び脱穀部を駆動するエンジンに給気するエアクリーナを設け、またエアクリーナに給気するプリクリーナを設けると共に、エンジン上方の高所に立設させて上端側にプリクリーナを設ける給気管を収納自在に取付けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項10】 プリクリーナ及び給気管を後方の穀粒タンク上面側に折畳むように構成したことを特徴とする請求項9に記載のコンバイン。
【請求項11】 給気管取付け面と穀粒タンク上面を略同一高さに形成したことを特徴とする請求項10に記載のコンバイン。
【請求項12】 エンジン上方側にエアクリーナを配設させ、エアクリーナの上面側を遮閉する後面カバー上面に給気管を起伏自在に立設させたことを特徴とする請求項9に記載のコンバイン。
【請求項13】 エアクリーナと給気管を折曲げ自在な連結管によって接続させたことを特徴とする請求項9に記載のコンバイン。
【請求項14】 エアクリーナを内設させる後面カバーの前方に前面カバーを設け、各カバー内部にエンジンを配設させたことを特徴とする請求項9に記載のコンバイン。
【請求項15】 操作部材をフロントコラムの上面右側に片寄らせて設け、表示部材をフロントコラムの上面左側に片寄らせて設けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項16】 キースイッチの電源入操作によって一部のランプが点灯し、エンジンを始動させたとき、全てのランプが消灯するように構成したことを特徴とする上記請求項15に記載のコンバイン。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は穀稈を連続的に刈取って脱穀するコンバインに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、エンジンをカバーで覆い、カバー上面側に運転席を設けた場合、ラジエータ及びエンジンに供給する冷却空気の除塵を容易に行い得ない等の問題がある。また、エンジンの給気用エアクリーナにプリクリーナを接続させる場合、プリクリーナを高所に取付けることによって塵の少ない外気を吸入できるが、例えばガレージに入るとき、プリクリーナを建物に衝突させ、損傷させる不具合があり、格納またはトラックによる輸送などが制限される等の問題があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、未刈り穀稈の株元を切断する刈刃と、刈取った穀稈を横倒し姿勢に支持して搬送する搬送機構を、機体前側の刈取部に設けると共に、前記刈取部から供給される穀稈を脱穀する扱胴を機体後側の脱穀部に設けるコンバインにおいて、エアクリーナを内設させる後面カバーの前方に前面カバーを設け、前面カバー上面側に運転席を取付けると共に、前面カバー機外側に風路ケースを一体的に連設させ、風路ケース下端を支点軸回りに機外に回動自在に機台に取付けたもので、エンジンを内設させる前面カバーに運転席を取付けて風路ケースの回動によりエンジン部を開閉させるから、運転席取付構造の簡略化並びに前面カバー開閉操作性の向上などを容易に図り得るものである。
【0004】また、風路ケース上端側の内外両側面に外気取入れ窓を夫々形成すると共に、風路ケース内部の除塵空気をケース下部機内側面からエンジン方向に送出させるように構成したもので、風路ケース高所両側の各窓から取入れた外気を除塵してケース下部からエンジンに送給させるから、塵の少ない空気によってエンジン及びラジエータなどを冷却し得るものである。
【0005】また、風路ケース下部機外側面に蓋を開閉自在に取付けたもので、上部両側の各窓から風路ケース内部に侵入した塵が自重落下してケース下部に溜ったとき、蓋を開放させるだけで、ケース下部の塵を排出し得、またケース下部内側に対設させるラジエータ前面の掃除を行い得るものである。
【0006】また、未刈り穀稈の株元を切断する刈刃と、刈取った穀稈を横倒し姿勢に支持して搬送する搬送機構を、機体前側の刈取部に設けると共に、前記刈取部から供給される穀稈を脱穀する扱胴を機体後側の脱穀部に設けるコンバインにおいて、刈取部の引起ケース前面側に補助引起ケースを着脱自在に取付けたもので、引起ケースの引起タインは起立している穀稈を取込む構造であるから、穀稈が圃場面に倒伏しているとき、補助引起ケースを取付け、補助引起タインによって倒伏穀稈を起立させて引起タインに受継がせることにより、倒伏穀稈の刈取作業を適正に行い得、穀稈の不適正な引起によって穀稈を詰まらせる不具合を容易になくし得るものである。
【0007】また、未刈り穀稈の株元を切断する刈刃と、刈取った穀稈を横倒し姿勢に支持して搬送する搬送機構を、機体前側の刈取部に設けると共に、前記刈取部から供給される穀稈を脱穀する扱胴を機体後側の脱穀部に設けるコンバインにおいて、刈取部上面を覆う防塵カバーを取付けたもので、刈取部で発生する塵が隣接の運転席方向に移動するのを前記カバーによって容易に防止し得、塵発生量が多いときでも快適に作業を行い得るものである。
【0008】また、未刈り穀稈の株元を切断する刈刃と、刈取った穀稈を横倒し姿勢に支持して搬送する搬送機構を、機体前側の刈取部に設けると共に、前記刈取部から供給される穀稈を脱穀する扱胴を機体後側の脱穀部に設けるコンバインにおいて、刈取部の引起ケースにタインチェンを内設させて引起タインを配設させると共に、引起ケース上端にテンション調節ボルトを設けて前記タインチェンのテンションを調節するように構成したもので、テンション調節ボルトを上下方向に延設させてテンション調節量を大きく形成し得、引起ケース左右幅に規制されることなくテンション調節バネに前記ボルトを容易に連結し得るものである。
【0009】また、タインチェンを張設させるテンションスプロケットをテンションアーム先端部に軸支させ、テンションアームのさらに先端にテンションバネを係止させたもので、タインチェンの大きなゆるみ力に対して小さなテンションバネ力によってタインチェンを規定張力に維持し得、不規則に変化し易い引起し抵抗力によるタインチェンの揺振を容易に防止し得るものである。
【0010】また、タインチェンを張設させる駆動スプロケットの軸芯回りに回動自在にテンションアーム基端を取付け、テンションアーム先端側を斜下方に向けて延設させたもので、タインチェンを規定張力に保つテンションアームの初期位置を低くし、タインチェンが使用によって伸びたときにテンションアームを上昇させることにより、テンション調節範囲を大きく設定し得ると共に、引起ケース背面にテンション調節ボルトをコンパクトに取付け得るものである。
【0011】また、未刈り穀稈の株元を切断する刈刃と、刈取った穀稈を横倒し姿勢に支持して搬送する搬送機構を、機体前側の刈取部に設けると共に、前記刈取部から供給される穀稈を脱穀する扱胴を機体後側の脱穀部に設けるコンバインにおいて、前記刈取部及び脱穀部を駆動するエンジンに給気するエアクリーナを設け、またエアクリーナに給気するプリクリーナを設けると共に、エンジン上方の高所に立設させて上端側にプリクリーナを設ける給気管を収納自在に取付けたもので、給気管を長尺に形成して高所の塵が少ない外気をプリクリーナに取入れて収穫作業を行い、ガレージに格納するとき、またはトラック荷台に積んで輸送するとき、プリクリーナ及び給気管を低く収納させるから、エアクリーナ及びプリクリーナの塵堆積を低減し得、適正な除塵機能を長時間接続させ得ると共に、プリクリーナを建物または木の枝などに、衝突させる不具合をなくし、ガレージ格納またはトラック輸送などを容易に行い得るものである。
【0012】また、プリクリーナ及び給気管を後方の穀粒タンク上面側に折畳むように構成したもので、収納時にプリクリーナを作業者から離れる方向に倒伏させ得、プリクリーナが作業者に当ったり手を挾まれる不具合を容易になくし得、プリクリーナ起伏操作性向上などを容易に行い得るものである。
【0013】また、給気管取付け面と穀粒タンク上面を略同一高さに形成したもので、給気管が穀粒タンクの角隅部に衝突する不具合などを容易になくし得るものである。
【0014】また、エンジン上方側にエアクリーナを配設させ、エアクリーナの上面側を遮閉する後面カバー上面に給気管を起伏自在に立設させたもので、エンジン上方で後面カバーを介してエアクリーナとプリクリーナを機能的に配置し得、給気管取付け構造の簡略化並びに各クリーナ接続構造の簡略化などを容易に行い得るものである。
【0015】また、エアクリーナと給気管を折曲げ自在な連結管によって接続させたもので、エアクリーナから給気管を分離することなくプリクリーナ及び給気管を収納し得ると共に、エアクリーナと給気管を適正に接続維持し得るものである。
【0016】また、エアクリーナを内設させる後面カバーの前方に前面カバーを設け、各カバー内部にエンジンを配設させたもので、エンジンを覆う後面カバーとは別に前面カバーを設けるから、前面カバーを開閉してエンジン内部の保守などを行い得、後面カバーを閉塞位置に固定してエアクリーナ及びプリクリーナの取付け構造の簡略化を容易に図り得るものである。
【0017】また、操作部材をフロントコラムの上面右側に片寄らせて設け、表示部材をフロントコラムの上面左側に片寄らせて設けるもので、運転席の作業者が右手で前記レバー及びスイッチが操作し易く、かつ作業者が左側の刈取作業を目視し乍らフロントコラム上面左側の回転計及びランプ群を容易に確認し得、エンジン異常回転または各警報に対して早期に作業者が対応し得るものである。
【0018】また、キースイッチの電源入操作によって一部のランプが点灯し、エンジンを始動させたとき、全てのランプが消灯するもので、一部のランプの点灯によってキースイッチの入を表示してバッテリの放電を防止し得ると共に、エンジンの作動によって全てのランプが消灯し、適正な運転状態と、ランプの点灯による異常が作業者にわかり易く表示し得るものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1はコンバインの右側面図、図2は同左側面図、図3は同平面図であり、図中(1)は左右一対の走行クローラ(2)(2)を装設するトラックフレーム、(3)は前記トラックフレーム(1)上側に架設する機台、(4)はフィードチェン(5)を左側に張架しかつ扱胴(6)及び処理胴(7)を内蔵している脱穀部、(8)は刈刃(9)及び穀稈搬送機構(10)などを備える4条刈り用刈取部、(11)は刈取フレーム(12)を介して刈取部(8)を昇降させる油圧昇降シリンダ、(13)は排藁チェン(14)終端を臨ませる排藁カッタ、(15)は脱穀部(4)からの穀粒を揚穀筒(16)を介して搬入する穀物タンク、(17)は前記タンク(15)の穀粒を機外に搬出する籾受台、(18)は運転操作部(19)及び運転席(20)を備える運転台、(21)は運転席(20)下方に設けるエンジンであり、連続的に穀稈を刈取って脱穀するように構成している。
【0020】さらに、図4及び図5に示す如く、大小5枚の分草板(22)…の間の未刈り穀稈を起立させる引起タイン(23)…を有する4条分の引起ケース(24)…と、引起された穀稈の株元側を掻込む4条分のスターホイル(25)…及び掻込ベルト(26)…と、掻込んだ穀稈株元を切断する刈刃(9)と、右側2条分の刈取穀稈を左斜め後方に搬送する右下部搬送チェン(27)及び右上部搬送タイン(28)と、左側2条分の刈取穀稈を後方の右下部搬送チェン(27)及び右上部搬送タイン(28)の送り終端位置近傍に合流させる左下部搬送チェン(29)及び左上部搬送タイン(30)と、前記右下部搬送チェン(27)の送り終端に合流する4条分の刈取穀稈の株元側を受継ぎ搬送する縦搬送チェン(31)と、前記縦搬送チェン(31)の送り終端部に設けてフィードチェン(5)に適正姿勢で刈取穀稈を受継ぎ搬送する補助搬送チェン(32)を、4条刈り用の前記刈取部(8)に備え、4条分の刈取穀稈を縦搬送チェン(31)に受継ぎ合流させた後、フィードチェン(5)に供給して脱穀処理するように構成している。
【0021】また、扱深調節支点軸(33)を有する搬送入力ケース(34)を介して前記縦搬送チェン(31)の送り始端部を刈取フレーム(12)に取付けると共に、搬送入力ケース(34)の支点軸(33)を中心に縦搬送チェン(31)の送り終端部を深扱乃至浅扱位置に揺動させる電動扱深モータを刈取フレーム(12)に設け、扱深モータの正逆転制御により、補助搬送チェン(32)の送り始端部に対し、縦搬送チェン(31)の送り終端部を接離させ、扱胴(6)による穀稈扱深さを変更させるように構成している。
【0022】さらに、図6及び図7に示す如く、前記機台(3)上面に四角箱形の機筐(36)を形成し、機筐(36)内の前部上方に扱室(37)を形成し、この扱室(37)内に、外周面に多数本の扱歯(38)…を備えて時計方向に回転する前記扱胴(6)を、扱胴(6)の軸線が走行方向に対して略平行になるように設ける。この扱胴(6)の下方に受網(39)を設け、前記扱胴(6)後端部の区画板(40)にて区画形成した藁排出口(41)の部分を除いて受網(39)を張設させると共に、前記扱室(37)後方に排藁通路(42)を形成する。
【0023】また、前記扱室(37)の下方に選別機構(43)を設け、揺動選別盤(44)を配設する。この揺動選別盤(44)は、前記受網(39)の略下方に設けた流穀板(45)と、前記藁排出口(41)の下方から後方にわたって設けた漏下横桟(46)と、前記漏下横桟(46)の前部下方に設けた籾受板(47)と、前記漏下横桟(46)上面側終端部に設けて藁屑を分解して穀粒を取除くフィン(48)と、前記漏下横桟(46)下方の籾受板(47)後端に連設させた選別網(49)とによって構成される。そして、この揺動選別盤(44)を、偏心軸(50)の回転によって、前記扱胴(6)の軸線方向(前後方向)に揺動運動させ、藁屑を後方に送出させ、かつ穀粒を下方に落下させる。
【0024】また、選別網(49)に向かって選別風を吹き上げる唐箕(51)と、選別網(49)から落下した穀粒を受取る一番樋(52)と、漏下横桟(46)から落下する穀粒と藁の混合物即ち二番物を受取る二番樋(53)とを、揺動選別盤(44)の下方に設ける。前記一番樋(52)内に入った穀粒は、一番樋(52)内の螺旋板形一番コンベヤ(54)と、図8に示す螺旋板形コンベヤ(55)を内蔵した揚穀筒(16)を介して上端投入口(56)から前記穀粒タンク(15)に移送される。また、前記二番樋(53)内に入った二番物は、二番樋(53)内の螺旋板形二番コンベヤ(57)及び図8に示す還元コンベヤ(58)を介して、前記揺動選別盤(44)の漏下横桟(46)上面に還元移送される。
【0025】前記機筐(36)左側面に、前記刈取部(8)からの穀稈を前記扱胴(6)の軸線方向に沿って移送するフィードチェン(5)を設ける。また、前記機筐(36)の後部上面に、前記フィードチェン(5)の送り終端から排藁を受継いで機筐(36)後方に移送する排藁チェン(14)を設け、刈取部(8)から横倒し姿勢で供給される稈を、各チェン(5)(14)を介して後方の排藁カッタ(13)に排出させて切断し乍ら放出させると共に、機筐(36)後側の排藁通路(42)を形成する四番樋(59)後端側に藁放出板(60)を開閉自在に設け、排藁チェン(59)終端に送られた横倒し姿勢の藁を前記放出板(60)から機筐(36)後方の圃場に未切断状態で落下させるもので、刈取部(8)から供給される穀稈はフィードチェン(5)に受け継がれ、フィードチェン(5)によって移送される穀稈は、扱胴(6)によって脱穀され、脱穀後の稈即ち排藁は、フィードチェン(5)の送り終端から排藁チェン(14)に受け継がれ、後方に移送されて藁放出板(60)から圃場に落下させたり、前記カッタ(13)で切断してから放出させるように構成している。
【0026】また、前記扱室(37)で脱穀された穀粒は、受網(39)から下方に落下し、揺動選別盤(44)の流穀板(45)及び選別網(49)を介して一番樋(52)内に入る。そして、一番樋(52)の穀粒は、一番コンベヤ(54)及び揚穀筒(55)を経て穀粒タンク(15)に投入され、タンク(15)下面に形成した2つの出口から下方の2袋の籾袋の中に落下させ、各袋に詰め込まれる。多数の空の籾袋を受棒に引掛けて吊下げ、タンク(15)出口に装着した袋が穀粒で一杯になったとき、次の袋をタンク(15)出口に装着する袋詰め作業を行う。この作業は、籾受台(17)に乗った作業者によって行われる。一方、前記受網(39)から落下しなかった藁屑等の大きい脱穀物は、扱室(37)後部の再処理口(61)から左側の処理胴(7)に送出されて再脱穀された後で下方の漏下横桟(46)上面に落下させる。前記処理胴(7)は外周にスクリュ羽根を取付けると共に、処理胴(7)の下方周囲に処理受網(62)を設け、再処理した穀粒を処理受網(62)から漏下させる。一方、唐箕(51)からの選別風及び揺動選別盤(44)の揺動運動によって、重い脱穀物即ち穀粒が横桟(46)より落下し、大きくて軽い藁屑が横桟(46)の上面からフィン(48)を経て機外に排出され、穀粒と藁屑とに選別されるもので、前記横桟(46)より落下する二番物は、二番樋(53)内に入り、この二番樋(53)内の螺旋二番コンベヤ(57)を介して、横桟(46)上面に還元移送され、再び選別されるように構成している。
【0027】さらに、図6乃至図8に示す如く、前記トラックフレーム(1)前部にミッションケース(63)を設け、前記エンジン(21)の出力軸(64)をミッションケース(63)の入力軸(65)にベルト(66)連結させ、エンジン(21)の動力をミッションケース(63)を介して走行クローラ(2)に伝え、走行クローラ(2)を駆動して前後進させると共に、前記ミッションケース(63)に刈取駆動軸(67)を設け、また刈取部(8)を昇降自在に設ける筒形の回動支点軸(68)に刈取1軸(69)を内挿させ、刈取駆動軸(67)に刈取1軸(69)をベルト(70)連結させ、エンジン(21)の動力をミッションケース(63)を介して刈取部(8)の各駆動部に伝えるもので、前記刈取1軸(69)に刈取2軸(71)を介して刈取3軸(72)を連結させ、該3軸(72)に引起入力軸(73)を介して引起軸(74)を連結させる。
【0028】そして、前記刈取1軸(69)を介して前記の右上部搬送タイン(28)及び補助搬送チェン(32)を駆動すると共に、右2条分のスターホイル(25)(25)、掻込ベルト(26)(26)、右の搬送チェン(27)、縦搬送チェン(31)を、前記刈取2軸(71)を介して駆動する。また、刈取3軸(72)に刈刃入力軸(75)を連結させ、刈刃(9)を駆動すると共に、左2条分のスターホイル(25)(25)及び掻込ベルト(26)(26)、左の搬送チェン(29)及び搬送タイン(30)を、前記引起入力軸(73)を介して駆動する。また、4条分の各引起タイン(23)…を前記引起軸(74)を介して駆動するもので、ミッションケース(63)の車速同調駆動力によって走行速度と同調する速度で刈取部(8)各部を駆動するように構成している。
【0029】また、前記選別機構(43)前方に選別駆動ケース(76)を設け、該ケース(76)に選別駆動軸(77)を内挿させ、前記エンジン(21)の出力軸(64)を選別駆動軸(77)にベルト(78)連結させ、選別機構(43)の各部に選別駆動軸(77)をベルト(79)(80)(81)連結させ、揺動選別盤(44)を前後方向に揺動させ、唐箕(51)及び各コンベヤ(54)(57)を駆動し、扱胴(6)下方に落下する脱粒物を穀粒と藁屑に分離し、穀粒を収集するもので、選別機構(43)の唐箕(51)及び一番コンベヤ(54)にエンジン(21)の動力を伝えるベルト(79)と、一番コンベヤ(54)を介して二番コンベヤ(57)に動力を伝えるベルト(80)と、前記コンベヤ(54)(57)の動力を揺動選別盤(44)に伝えるベルト(81)を設け、選別機構(43)の各部を3本のベルト(79)(80)(81)によって駆動させる。
【0030】また、前記揺動選別盤(44)の後部上方で四番樋(59)下面側に横断流ファン(82)を設け、二番コンベヤ(57)に横断流ファン(82)をベルト(80)連結させ、前記ファン(82)に排藁カッタ(13)をベルト(83)連結させ、ベルト(83)を掛け外し操作してカッタ(13)を必要に応じて取付けたり取外すことができると共に、前記ファン(82)の動力をフィードチェンクラッチ(84)を介してフィードチェン(5)に伝えるもので、前記処理胴(7)から排出される藁屑及び塵、並びに揺動選別盤(44)後部上面に移動する藁屑及び塵のうち軽いものを前記ファン(82)が吸取って機外に放出させる一方、残りの重い藁屑を揺動選別盤(44)後端から下方の機外に落下させるように構成している。
【0031】さらに、図4、図5、図9乃至図15に示す如く、前記刈取2軸(71)を内挿させる刈取フレーム(12)前端に、前記刈取3軸(72)を内挿させる鉄鋳造製横フレーム(85)右端を固定させ、横フレーム(85)右端にステンレスパイプ製右フレーム(86)左端を連結させて各フレーム(85)(86)を略同一軸芯上に延設させ、前記横フレーム(85)左端に鉄鋳造製刈取出力ケース(87)を固定させると共に、前記刈刃(9)と引起ケース(24)下端部を取付ける5本の刈取前フレーム(88)…後端部をパイプ(89)によって一体固定させ、左右外側の刈取前フレーム(88)後端を右フレーム(86)と刈取出力ケース(87)に連結させると共に、丸パイプ製の刈取前フレーム(88)の前端を偏平に形成し、刈取前フレーム(88)の前端偏平部(89)に分草板(22)の取付板(90)をボルト(91)…止め固定させ、また分草板(20)の取付板(90)に分草棒(92)前端を溶接固定させている。そして、前記分草板(20)と分草棒(92)とで圃場の未刈り穀稈を左右に振分けて各引起ケース(24)…の間に導入させるもので、刈刃(9)を取付ける刈取前フレーム(88)を前方に延長させて分草板(22)をボルト(91)止め固定させ、従来の分草フレームを不要にして分草板(22)取付け構造の簡略化並びに製造コスト低減などを図れると共に、未刈り穀稈を左右に分離させる分草棒(92)前端を分草板(22)に固定させ、分草板(22)に分草棒(92)を取付けることにより、従来の分草フレームを不要にして分草棒(92)取付け構造の簡略化並びに製造コスト低減などを図れるように構成している。
【0032】また、刈取前フレーム(88)に立設させる支柱(93)に引起ケース(24)下端部背面を連結させると共に、前記引起入力軸(73)を内挿させる引起入力ケース(94)と、前記引起軸(74)を内挿させる引起駆動ケース(95)を設け、前記入力ケース(94)下端を刈取出力ケース(87)に連結させ、立設させる前記入力ケース(94)上端に前記駆動ケース(95)を連結させ、左右方向に略水平に延設させる前記駆動ケース(95)に4本の引起ケース(24)…上端部背面を固定させ、斜後方に傾倒する姿勢で引起ケース(24)を立設させる。
【0033】さらに、図11乃至図15に示す如く、前記駆動ケース(95)の引起軸(74)の動力を伝える駆動スプロケット(96)と、従動輪(97)…と、多数の引起タイン(23)…を有するチェン(98)と、該チェン(98)を緊張させるテンションスプロケット(99)を、各引起ケース(24)に内設させると共に、前面平板(100)と、背面平板(101)と、引起タイン(23)を起立突出させる起立ガイド(102)と、該ガイド(102)上端側に連設させる補助起立ガイド(103)と、引起タイン(23)を突出させる前面及び背面平板(100)(101)端縁を補強する案内角材(104)(104)とにより、前記引起ケース(24)を構成する。そして、背面平板(101)に前面平板(100)を着脱自在にボルト(105)止め固定させると共に、前記駆動ケース(95)に軸受ケース(106)を介して背面平板(101)を固定させ、引起軸(74)にベベルギヤ(107)を介してタイン軸(108)を連結させ、軸受ケース(106)に内挿させるタイン軸(108)に駆動スプロケット(96)を固定させる。また、前記軸受ケース(106)外周にテンションアーム(109)基端を回転自在に取付け、テンションアーム(109)先端部に軸(110)を介してテンションスプロケット(99)を回転自在に軸支させ、各スプロケット(96)(99)及び従動輪(97)を介してチェン(98)を張設させている。
【0034】また、前記背面平板(101)上端に受板(111)を固定させ、受板(111)にナット(112)を介してテンション調節ボルト(113)を昇降自在に固定させ、該ボルト(113)下端にテンションバネ(114)上端を連結させると共に、前記テンションアーム(109)先端に受軸(115)を固定させ、テンションバネ(114)下端を受軸(115)に連結させ、テンションアーム(109)及びテンションスプロケット(99)をテンションバネ(114)によって上方に持上げてチェン(98)を緊張させる。
【0035】また、前記背面平板(101)に台板(116)を固定させ、台板(116)にナット(117)を介してたるみ防止ボルト(118)を位置調節自在に固定させ、テンションアーム(109)先端下方にボルト(118)頭部を対向配置させ、テンションバネ(114)に抗してチェン(98)が引張られてテンションアーム(109)先端が下降したとき、該アーム(109)先端下縁がボルト(118)頭部に当接し、チェン(98)が引張られるのを防ぐもので、刈取部(8)の引起ケース(24)にタインチェン(98)を内設させて引起タイン(23)を配設させると共に、引起ケース(24)上端にテンション調節ボルト(113)を設けて前記タインチェン(98)のテンションを調節するように構成し、テンション調節ボルト(113)を上下方向に延設させてテンション調節量を大きく形成でき、引起ケース(24)左右幅に規制されることなくテンション調節バネ(114)に前記ボルト(113)を連結できるように構成している。
【0036】また、タインチェン(98)を張設させるテンションスプロケット(99)をテンションアーム(109)先端部に軸支させ、テンションアーム(109)のさらに先端にテンションバネ(114)を係止させ、タインチェン(98)の大きなゆるみ力に対して小さなテンションバネ(114)力によってタインチェン(98)を規定張力に維持でき、不規則に変化し易い引起し抵抗力によるタインチェン(98)の揺振を防ぐと共に、タインチェン(98)を張設させる駆動スプロケット(96)の軸芯回りに回動自在にテンションアーム(109)基端を取付け、テンションアーム(109)先端側を斜下方に向けて延設させ、タインチェン(98)を規定張力に保つテンションアーム(109)の初期位置を低くし、タインチェン(98)が使用によって伸びたときにテンションアーム(109)を上昇させ、テンション調節範囲を大きく設定できると共に、引起ケース(24)背面にテンション調節ボルト(113)をコンパクトに取付けられるように構成している。
【0037】さらに、前記背面平板(101)下端部に軸受板(119)を介して従動輪(97)を取付け、前記起立ガイド(102)を背面平板(101)にボルト(120)…止め固定させ、起立ガイド(102)下端部で反対側のタイン(23)収納通路側に収納ガイド(121)をボルト(122)止め固定させると共に、起立ガイド(102)上端上方の補助起立ガイド(103)を背面平板(101)の長孔(123)(123)に取付け位置切換え自在にボルト(124)(124)止め固定させている。そして、図11のように、起立ガイド(102)のタイン(23)起立通路から離れる内方に補助起立ガイド(103)を退入させたとき、起立ガイド(102)下端側から上端に至るまでタイン(23)が起立してケース(24)外方に突出支持され、穀稈を引起し、補助起立ガイド(103)位置でタイン(23)が倒れてケース(24)内部に収納されるもので、稈長が短い穀稈のとき、穀稈穂先の穀粒がタイン(23)のしごきによって脱粒するのを防ぐ。また、図12のように、起立ガイド(102)のタイン(23)起立通路に補助起立ガイド(103)を進出させたとき、補助起立ガイド(103)によってタイン(23)が起立してケース(24)外方に突出支持され、穀稈を引起すもので、稈長が長い穀稈のとき、タイン(23)によって穀稈を略垂直に起立させて穀稈穂先を充分高い位置に持上げ、穀稈穂先がたれ下がってケース(24)などに当接し、穂先が切れ落ちたり穀粒がしごかれて脱粒するのを防ぐ。
【0038】さらに、図9、図10、図11、図13、図15に示す如く、前記収納ガイド(121)上端側に連結させる収納板(125)を前面平板(100)に固定させ、収納板(125)によってタイン(23)を収納して移動させ、また前記の各引起ケース(24)…上端部を覆う上面カバー(126)を引起ケース(24)にボルト(127)止め固定させると共に、刈取部(8)の左右側面を覆う左右側面板(128)(129)を引起ケース(24)にボルト(130)止め固定させるもので、刈取部(8)前方を照らすヘッドランプ(131)(131)を上面カバー(126)に設けている。
【0039】さらに、図9、図10、図13、図14に示す如く、図1乃至図4の分草板(22)よりも小さい形状の分草板(22)を介して取込む未刈穀稈を前記引起タイン(23)により起立支持させると共に、前記引起ケース(24)前面側に直立状に立設させる倒伏稈引起用の4条分の補助引起ケース(132)を設け、機体進行方向に突設させる倒伏稈用補助引起タイン(133)を前記ケース(132)に取付け、前記引起ケース(24)の引起作用を助長させるもので、前記補助引起ケース(132)を機体前方に回動自在に支持させる基板(134)を刈取前フレーム(88)に固定させ、補助引起ケース(132)下端の回動支点軸(135)に前記基板(134)の切欠溝(136)を係合支持させ、前記支点軸(135)を中心として補助引起ケース(132)を機体前方に回動自在に取付けると共に、補助引起ケース(132)下端のフック(137)を基板(134)のピン(138)に係脱自在に係止させ、フック(137)とピン(138)の係合により支点軸(135)回りの補助引起ケース(132)の後方回動を規制し、引起ケース(24)前面と略平行に補助引起ケース(132)を起立支持させる。上記のように、刈取部(8)の引起ケース(24)前面側に補助引起ケース(132)を着脱自在に取付け、引起ケース(24)の引起タイン(23)は起立している穀稈を取込む構造であるから、穀稈が圃場面に倒伏しているとき、補助引起ケース(132)を取付け、補助引起タイン(133)によって倒伏穀稈を起立させて引起タイン(23)に受継がせ、倒伏穀稈の刈取作業を行い、穀稈の不適正な引起によって穀稈を詰まらせる不具合をなくせるように構成している。
【0040】また、前記補助引起ケース(132)の上端側に駆動ケース(139)をボルト(140)止め固定させ、引起ケース(24)上端前面に接続ケース(141)を固定させ、ネジ(142)及び結合部材(143)を介して取外し自在に駆動ケース(139)と接続ケース(141)を連結させるもので、前記駆動ケース(139)の入力軸(144)先端のスプライン部に前記タイン軸(108)先端の接続用筒軸(145)を嵌合させ、タイン軸(108)の動力を入力軸(144)に伝えて補助引起タイン(133)を駆動すると共に、ネジ(142)を外して結合部材(143)を分離させ、支点軸(135)回りに補助引起ケース(132)を前方に回動させ、駆動ケース(139)を接続ケース(141)から取外し、かつフック(137)をピン(138)から外した後、補助引起ケース(132)を持上げて分離させる。また、補助引起ケース(132)を前記と逆の操作で引起ケース(24)前部に取付けるもので、補助引起ケース(132)を取外し時、引起ケース(24)の前面平板(100)を取外し、引起ケース(24)の前面側を開放させ、内部の掃除や保守点検を行うと共に、補助引起ケース(132)下端部を下方の刈取前フレーム(88)に、係脱自在な凹部材である切欠溝(136)と凸部材である回動支点軸(135)を介して係止させ、切欠溝(136)と回動支点軸(135)の係止によって補助引起ケース(132)を起立させた後で上端側の支持部を連結させ、また補助引起ケース(132)上端側支持部を離脱させた後で切欠溝(136)と回動支点軸(135)を分離させる持上げ操作を行うことによって補助引起ケース(132)を取外すことができ、着脱時に補助引起ケース(132)の揺動によって上端側支持部が変形損傷する従来不具合をなくせると共に、補助引起ケース(132)の着脱に際して2人以上の作業者または特別な設備などを不要とし、補助引起ケース(132)の着脱を1人の作業者によって行えるように構成している。
【0041】さらに、図16、図17に示す如く、前記刈刃入力軸(75)を刈取出力ケース(87)に軸支させ、前記ケース(87)上方に突出させる入力軸(75)上端にクランクアーム(146)を固定させると共に、前記ケース(87)を前方に延設させてパイプ(89)にボルト(147)止め固定させ、また前記ケース(87)に上面板(148)をボルト(149)止め固定させ、前記ケース(87)と上面板(148)の間に出力軸(150)を固定させ、該軸(150)に出力アーム(151)を回転自在に軸支させる。そして、クランクアーム(146)の軸(152)と出力アーム(151)の軸(153)に軸受ベアリング(154)(155)を介してクランクロッド(156)両端を回転自在に連結させると共に、出力アーム(151)に軸(157)を介してベアリング(158)を設ける。また、刈取前フレーム(88)に刈刃台(159)を介して固定刃(160)を固定させ、可動刃(161)を固定刃(160)上面に刈刃押え(162)を介して左右に摺動自在に取付けると共に、可動刃(161)に係止板(163)を固定させ、係止板(163)に前記ベアリング(158)を介して出力アーム(151)を連結させ、クランクアーム(146)の一方向回転によってクランクロッド(156)を介して出力アーム(151)を軸(150)回りに揺動させて可動刃(161)を左右に往復摺動させ、固定刃(160)と可動刃(161)とで形成する刈刃(9)によって穀稈の株元を切断するように構成している。また、前記ケース(87)上面に固定するカバー(162)内部にクランクアーム(146)を取付け、クランクアーム(146)に藁または草が巻付くのを防いでいる。
【0042】さらに、図18、図19に示す如く、前記ミッションケース(63)に設ける車軸(163)に固定させる駆動スプロケット(164)と、受圧転輪(165)…と、横ずれを防ぐ橇(166)(166)と、テンションローラ(167)を介して走行クローラ(2)をトラックフレーム(1)に装設させると共に、トラックフレーム(1)後部上面に架台(168)を固定させて機台(3)に連結させている。また、角パイプ製のテンション調節軸(169)中間を前記架台(168)に前後方向に摺動自在に貫挿させ、前記テンション調節軸(169)後端に前記テンションローラ(167)を回転自在に連結させると共に、前記トラックフレーム(1)上面に固定させるボルト座(170)にテンション調節ボルト(171)を貫通させ、ナット(172)(172)の螺着操作によってボルト(171)を前後に移動させて調節軸(169)を前後に摺動させ、テンションローラ(167)を前後に移動させて走行クローラ(2)の張力を調節するように構成している。
【0043】また、クローラ受輪(173)を取付板(174)上端部に回転自在に軸支させ、該取付板(174)下端部をトラックフレーム(1)に固定させ、クローラ受輪(173)を走行クローラ(2)の非接地側中間部下面に摺接させ、走行クローラ(2)の非接地側の弛みを前記クローラ受輪(173)によって防止するもので、トラックフレーム(1)に取付板(174)を固定しているボルト(175)を外し、クローラ受輪(173)及び取付板(174)をトラックフレーム(1)から取外し、走行クローラ(2)機外側から前記ボルト(171)及びナット(172)の螺着操作を行う。
【0044】さらに、図1、図2、図3、図20、図21に示す如く、前記運転席(20)前方のフロントコラム(175)上面に左右サイドクラッチレバー(176)(177)を立設させ、各レバー(176)(177)基端部間隔よりも各レバー(176)(177)上端側握部間隔を大きく形成し、各レバー(176)(177)の操作性及び取付部のコンパクト化を行う。また、運転席(20)と刈取部(8)の間にサイドコラム(178)を設け、サイドコラム(178)の前後幅略中間に主変速レバー(179)を立設させ、主変速レバー(179)の右側に副変速レバー(180)を、また左側に刈取部昇降レバー(181)を立設させると共に、主変速レバー(179)前方にエンジン(21)のアクセルレバー(182)を取付け、主及び副変速レバー(179)(180)の後方に刈取クラッチレバー(183)及び脱穀クラッチレバー(184)を取付け、主変速レバー(179)を中心に配置して変速操作性を向上させ、変速操作に関連させて昇降レバー(181)を容易に操作できると共に、アクセルレバー(182)と各クラッチレバー(183)(184)を離反させて誤操作などを低減させるように構成している。また、前記フロントコラム(175)の上面右側にエンジン(21)始動用キースイッチ(19a)を設け、フロントコラム(175)の上面右寄りに左右サイドクラッチレバー(176)(177)を立設させると共に、エンジン(21)の回転数を表示するエンジン回転計(19b)をフロントコラム(175)の上面左側に取付け、エンジン(21)燃料表示、並びにバッテリ充電表示並びにエンジン(21)油圧異常表示並びにエンジン(21)冷却水温異常表示を行う警報ランプ群(19c)を、左サイドクラッチレバー(176)と回転計(19b)の間のフロントコラム(175)上面左寄りに配設させる。そして、前記レバー(176)(177)及びスイッチ(19a)など操作部材をフロントコラム(175)の上面右側に片寄らせて設け、回転計(19b)及びランプ群(19c)など表示部材をフロントコラム(175)の上面左側に片寄らせて設け、運転席(20)の作業者が右手で前記レバー(176)(177)及びスイッチ(19a)が操作し易く、かつ作業者が左側の刈取作業を目視し乍らフロントコラム(175)上面左側の回転計(19b)及びランプ群(19c)を容易に確認でき、エンジン(21)異常回転または各警報に対して早期に作業者が対応できる。しかも、キースイッチ(19a)によって電源を入れることにより、充電表示及び油圧異常表示のランプが点灯し、キースイッチ(19a)によってエンジン(21)を始動させたとき、全てのランプが消灯し、一部のランプの点灯によってキースイッチ(19a)の入を表示してバッテリの放電を防止できると共に、エンジン(21)の作動によって全てのランプが消灯し、適正な運転状態と、ランプの点灯による異常が作業者にわかり易く表示される。
【0045】また、前記エンジン(21)を内設させるエンジン(21)用前面カバー(185)上面に運転席(20)を取付け、エンジン(21)の前面カバー(185)右側に風路ケース(186)を一体連結させ、該ケース(186)下端を機台(3)に連結させる支点軸(187)を設け、軸(187)回りにカバー(185)及びケース(186)を機体右側外方に回転させてエンジン(21)上面を開放可能に形成すると共に、上部支点(188)回りに開閉自在な蓋(189)を前記ケース(186)下部右側面に取付け、下端のボルト(190)を外して蓋(189)を上方に開けてケース(186)内部の掃除を行う。また、エンジン(21)の水冷用ラジエータ(191)を前記ケース(186)下部左側面の開口(192)に対設させ、前記ケース(186)上端側の左右両側の外気取入れ窓(193)(194)からケース(186)内部に外気を吸込み、その外気をケース(186)下部に移動させて塵を分離落下させた後でラジエータ(191)方向に移動させ、ケース(186)内部下側に塵を留めるもので、塵の少ない高所から外気を前記ケース(186)内部に取入れ、窓(193)(194)が塵によって閉塞される不具合をなくすと共に、ケース(186)内部でさらに除塵した外気をラジエータ(191)に送給して冷却し、ラジエータ(191)に付着する塵量を低減させ、さらに蓋(189)を開けてケース(186)内部の塵を除去し、ケース(186)を開閉する手間を省けるように構成している。
【0046】上記から明らかなように、前面カバー(185)上面側に運転席(20)を取付けると共に、前面カバー(185)機外側に風路ケース(186)を一体的に連設させ、風路ケース(186)下端を支点軸(187)回りに機外に回動自在に機台(3)に取付け、エンジン(21)を内設させる前面カバー(185)に運転席(20)を取付けて風路ケース(186)の回動によりエンジン(21)部を開閉させ、運転席(20)取付構造の簡略化並びに前面カバー(185)開閉操作性の向上などを図る。また、風路ケース(186)上端側の内外両側面に外気取入れ窓(193)(194)を夫々形成すると共に、風路ケース(186)内部の除塵空気をケース(186)下部機内側面からエンジン(21)方向に送出させるように構成し、風路ケース(186)高所両側の各窓(193)(194)から取入れた外気を除塵してケース(186)下部からエンジン(21)に送給させ、塵の少ない空気によってエンジン(21)及びラジエータ(191)などを冷却すると共に、風路ケース(186)下部機外側面に蓋(189)を開閉自在に取付け、上部両側の各窓(193)(194)から風路ケース(186)内部に侵入した塵が自重落下してケース(186)下部に溜ったとき、蓋(189)を開放させるだけで、ケース(186)下部の塵を排出でき、またケース(186)下部内側に対設させるラジエータ(191)前面の掃除を行えるように構成している。
【0047】さらに、図1乃至図3、図22に示す如く、前記引起入力ケース(94)に水平フレーム(195)前端を固定させ、前記サイドコラム(178)左側の刈取部(8)搬送カバー部と水平フレーム(195)後部に前面視逆U字形の門形フレーム(196)の両端を固定させ、刈取部(8)の穀稈搬送機構(10)の上方で左右方向に門形フレーム(196)を架設させると共に、透明な合成樹脂製の防塵カバー(197)を門形フレーム(196)に取付け、引起ケース(24)上端後方の刈取部(8)上側を防塵カバー(197)によって覆う。また、図3に示す如く、前記風路ケース(186)下方の機台(3)外側に補助ステップ(199)を格納または取外し自在に設け、運転台(18)乃至籾受台(17)間をステップ(199)上面から作業者が移動するように構成している。
【0048】上記のように、刈取部(8)上面を覆う防塵カバー(197)を取付け、刈取部(8)で発生する塵が隣接の運転席(20)方向に移動するのを前記カバー(197)によって防止し、塵発生量が多いときでも快適に作業を行えるように構成している。
【0049】さらに、図1乃至図3、図23乃至図25に示す如く、前記エンジン(21)の後部を覆う後面カバー(200)をエンジン(21)と穀粒タンク(15)前面の間の機台(3)上に固定させ、後面カバー(200)上面を上方に延出させて前記タンク(15)上面と略同一高さに形成し、後面カバー(200)上面内部にエアクリーナ(201)を固定させると共に、後面カバー(200)上面に鉄パイプ製の給気管(202)を立設させ、給気管(202)上端にプリクリーナ(203)を固定させるもので、エンジン(21)にゴムホース(204)を介してエアクリーナ(201)を接続させ、プリクリーナ(203)に外気を取入れて除塵した後、プリクリーナ(203)の除塵空気を給気管(202)からエアクリーナ(201)に送給してさらに除塵し、エアクリーナ(201)の除塵空気をエンジン(21)に送給するように構成している。
【0050】また、後面カバー(200)上面に支点板(205)をボルト(206)止め固定させると共に、前記給気管(202)下端部に台板(207)を一体固定させ、支点板(205)に支軸(208)を介して台板(207)を前後方向に回転自在に取付けるもので、ノブ(209)を有する止めネジ(210)を支点板(205)に設け、台板(207)の円弧形長孔(211)にネジ(210)を挿通させ、プリクリーナ(203)及び給気管(202)の前方倒伏を長孔(211)によって阻止し、ノブ(209)操作によるネジ(210)止めにより、プリクリーナ(123)及び給気管(202)を、実線起立位置または仮想線後方倒伏位置に固定支持させる。
【0051】また、前記エアクリーナ(201)の入口管(212)と給気管(202)下端を、ジョイント(213)(214)を介して蛇腹形の折曲げ自在な合成ゴム製連結管(215)によって接続させると共に、カバー板(216)を後面カバー(200)上面に立設させ、連結管(215)の前側及び左右両側をカバー板(216)によって閉塞する。
【0052】上記から明らかなように、未刈り穀稈の株元を切断する刈刃(9)と、刈取った穀稈を横倒し姿勢に支持して搬送する搬送機構(10)を、機体前側の刈取部(8)に設けると共に、前記刈取部(8)から供給される穀稈を脱穀する扱胴(6)を機体後側の脱穀部(4)に設けるコンバインにおいて、前記刈取部(8)及び脱穀部(4)を駆動するエンジン(21)に給気するエアクリーナ(201)を設け、またエアクリーナ(201)に給気するプリクリーナ(203)を設けると共に、エンジン(21)上方の高所に立設させて上端側にプリクリーナ(203)を設ける給気管(202)を収納自在に取付け、給気管(202)を長尺に形成して高所の塵が少ない外気をプリクリーナ(203)に取入れて収穫作業を行い、ガレージに格納するとき、またはトラック荷台に積んで輸送するとき、プリクリーナ(203)及び給気管(202)を低く収納させ、エアクリーナ(201)及びプリクリーナ(203)の塵堆積を低減させ、適正な除塵機能を長時間接続させると共に、プリクリーナ(203)を建物または木の枝などに、衝突させる不具合をなくし、ガレージ格納またはトラック輸送などを行う。
【0053】また、プリクリーナ(203)及び給気管(202)を後方の穀粒タンク(15)上面側に折畳み、収納時にプリクリーナ(203)を作業者から離れる方向に倒伏させ、プリクリーナ(203)が作業者に当ったり手を挾まれる不具合をなくし、プリクリーナ(203)起伏操作性向上などを図ると共に、給気管(202)取付け面と穀粒タンク(15)上面を略同一高さに形成し、給気管(202)が穀粒タンク(15)の角隅部に衝突する不具合などをなくしている。
【0054】また、エンジン(21)上方側にエアクリーナ(201)を配設させ、エアクリーナ(201)の上面側を遮閉する後面カバー(200)上面に給気管(202)を起伏自在に立設させ、エンジン(21)上方で後面カバー(200)を介してエアクリーナ(201)とプリクリーナ(203)を機能的に配置させ、給気管(202)取付け構造の簡略化並びに各クリーナ(201)(203)接続構造の簡略化などを図り、また、エアクリーナ(201)と給気管(202)を折曲げ自在な連結管(215)によって接続させ、エアクリーナ(201)から給気管(202)を分離することなくプリクリーナ(203)及び給気管(202)を収納させ、エアクリーナ(201)と給気管(202)を適正に接続維持させると共に、エアクリーナ(201)を内設させる後面カバー(200)の前方に前面カバー(185)を設け、各カバー(185)(200)内部にエンジン(21)を配設させ、エンジン(21)を覆う後面カバー(200)とは別に前面カバー(185)を設け、前面カバー(185)を開閉してエンジン(21)内部の保守などを行え、後面カバー(200)を閉塞位置に固定してエアクリーナ(201)及びプリクリーナ(203)の取付け構造の簡略化を図れるように構成している。
【0055】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明は、未刈り穀稈の株元を切断する刈刃(9)と、刈取った穀稈を横倒し姿勢に支持して搬送する搬送機構(10)を、機体前側の刈取部(8)に設けると共に、前記刈取部(8)から供給される穀稈を脱穀する扱胴(6)を機体後側の脱穀部(4)に設けるコンバインにおいて、エアクリーナ(201)を内設させる後面カバー(200)の前方に前面カバー(185)を設け、前面カバー(185)上面側に運転席(20)を取付けると共に、前面カバー(185)機外側に風路ケース(186)を一体的に連設させ、風路ケース(186)下端を支点軸(187)回りに機外に回動自在に機台(3)に取付けたもので、エンジン(21)を内設させる前面カバー(185)に運転席(20)を取付けて風路ケース(186)の回動によりエンジン(21)部を開閉させるから、運転席(20)取付構造の簡略化並びに前面カバー(185)開閉操作性の向上などを容易に図ることができるものである。
【0056】また、風路ケース(186)上端側の内外両側面に外気取入れ窓(193)(194)を夫々形成すると共に、風路ケース(186)内部の除塵空気をケース(186)下部機内側面からエンジン(21)方向に送出させるように構成したもので、風路ケース(186)高所両側の各窓(193)(194)から取入れた外気を除塵してケース(186)下部からエンジン(21)に送給させるから、塵の少ない空気によってエンジン(21)及びラジエータ(191)などを冷却できるものである。
【0057】また、風路ケース(186)下部機外側面に蓋(189)を開閉自在に取付けたもので、上部両側の各窓(193)(194)から風路ケース(186)内部に侵入した塵が自重落下してケース(186)下部に溜ったとき、蓋(189)を開放させるだけで、ケース(186)下部の塵を排出でき、またケース(186)下部内側に対設させるラジエータ(191)前面の掃除を行うことができるものである。
【0058】また、未刈り穀稈の株元を切断する刈刃(9)と、刈取った穀稈を横倒し姿勢に支持して搬送する搬送機構(10)を、機体前側の刈取部(8)に設けると共に、前記刈取部(8)から供給される穀稈を脱穀する扱胴(6)を機体後側の脱穀部(4)に設けるコンバインにおいて、刈取部(8)の引起ケース(24)前面側に補助引起ケース(132)を着脱自在に取付けたもので、引起ケース(24)の引起タイン(23)は起立している穀稈を取込む構造であるから、穀稈が圃場面に倒伏しているとき、補助引起ケース(132)を取付け、補助引起タイン(133)によって倒伏穀稈を起立させて引起タイン(23)に受継がせることにより、倒伏穀稈の刈取作業を適正に行うことができ、穀稈の不適正な引起によって穀稈を詰まらせる不具合を容易になくすことができるものである。
【0059】また、未刈り穀稈の株元を切断する刈刃(9)と、刈取った穀稈を横倒し姿勢に支持して搬送する搬送機構(10)を、機体前側の刈取部(8)に設けると共に、前記刈取部(8)から供給される穀稈を脱穀する扱胴(6)を機体後側の脱穀部(4)に設けるコンバインにおいて、刈取部(8)上面を覆う防塵カバー(197)を取付けたもので、刈取部(8)で発生する塵が隣接の運転席(20)方向に移動するのを前記カバー(197)によって容易に防止でき、塵発生量が多いときでも快適に作業を行うことができるものである。
【0060】また、未刈り穀稈の株元を切断する刈刃(9)と、刈取った穀稈を横倒し姿勢に支持して搬送する搬送機構(10)を、機体前側の刈取部(8)に設けると共に、前記刈取部(8)から供給される穀稈を脱穀する扱胴(6)を機体後側の脱穀部(4)に設けるコンバインにおいて、刈取部(8)の引起ケース(24)にタインチェン(98)を内設させて引起タイン(23)を配設させると共に、引起ケース(24)上端にテンション調節ボルト(113)を設けて前記タインチェン(98)のテンションを調節するように構成したもので、テンション調節ボルト(113)を上下方向に延設させてテンション調節量を大きく形成でき、引起ケース(24)左右幅に規制されることなくテンション調節バネ(114)に前記ボルト(113)を容易に連結できるものである。
【0061】また、タインチェン(98)を張設させるテンションスプロケット(99)をテンションアーム(109)先端部に軸支させ、テンションアーム(109)のさらに先端にテンションバネ(114)を係止させたもので、タインチェン(98)の大きなゆるみ力に対して小さなテンションバネ(114)力によってタインチェン(98)を規定張力に維持でき、不規則に変化し易い引起し抵抗力によるタインチェン(98)の揺振を容易に防止できるものである。
【0062】また、タインチェン(98)を張設させる駆動スプロケット(96)の軸芯回りに回動自在にテンションアーム(109)基端を取付け、テンションアーム(109)先端側を斜下方に向けて延設させたもので、タインチェン(98)を規定張力に保つテンションアーム(109)の初期位置を低くし、タインチェン(98)が使用によって伸びたときにテンションアーム(109)を上昇させることにより、テンション調節範囲を大きく設定できると共に、引起ケース(24)背面にテンション調節ボルト(113)をコンパクトに取付けることができるものである。
【0063】また、未刈り穀稈の株元を切断する刈刃(9)と、刈取った穀稈を横倒し姿勢に支持して搬送する搬送機構(10)を、機体前側の刈取部(8)に設けると共に、前記刈取部(8)から供給される穀稈を脱穀する扱胴(6)を機体後側の脱穀部(4)に設けるコンバインにおいて、前記刈取部(8)及び脱穀部(4)を駆動するエンジン(21)に給気するエアクリーナ(201)を設け、またエアクリーナ(201)に給気するプリクリーナ(203)を設けると共に、エンジン(21)上方の高所に立設させて上端側にプリクリーナ(203)を設ける給気管(202)を収納自在に取付けたもので、給気管(202)を長尺に形成して高所の塵が少ない外気をプリクリーナ(203)に取入れて収穫作業を行い、ガレージに格納するとき、またはトラック荷台に積んで輸送するとき、プリクリーナ(203)及び給気管(202)を低く収納させるから、エアクリーナ(201)及びプリクリーナ(203)の塵堆積を低減でき、適正な除塵機能を長時間接続させることができると共に、プリクリーナ(203)を建物または木の枝などに、衝突させる不具合をなくし、ガレージ格納またはトラック輸送などを容易に行うことができるものである。
【0064】また、プリクリーナ(203)及び給気管(202)を後方の穀粒タンク(15)上面側に折畳むように構成したもので、収納時にプリクリーナ(203)を作業者から離れる方向に倒伏させることができ、プリクリーナ(203)が作業者に当ったり手を挾まれる不具合を容易になくすことができ、プリクリーナ(203)起伏操作性向上などを容易に行うことができるものである。
【0065】また、給気管(202)取付け面と穀粒タンク(15)上面を略同一高さに形成したもので、給気管(202)が穀粒タンク(15)の角隅部に衝突する不具合などを容易になくすことができるものである。
【0066】また、エンジン(21)上方側にエアクリーナ(201)を配設させ、エアクリーナ(201)の上面側を遮閉する後面カバー(200)上面に給気管(202)を起伏自在に立設させたもので、エンジン(21)上方で後面カバー(200)を介してエアクリーナ(201)とプリクリーナ(203)を機能的に配置でき、給気管(202)取付け構造の簡略化並びに各クリーナ(201)(203)接続構造の簡略化などを容易に行うことができるものである。
【0067】また、エアクリーナ(201)と給気管(202)を折曲げ自在な連結管(215)によって接続させたもので、エアクリーナ(201)から給気管(202)を分離することなくプリクリーナ(203)及び給気管(202)を収納できると共に、エアクリーナ(201)と給気管(202)を適正に接続維持できるものである。
【0068】また、エアクリーナ(201)を内設させる後面カバー(200)の前方に前面カバー(185)を設け、各カバー(185)(200)内部にエンジン(21)を配設させたもので、エンジン(21)を覆う後面カバー(200)とは別に前面カバー(185)を設けるから、前面カバー(185)を開閉してエンジン(21)内部の保守などを行うことができ、後面カバー(200)を閉塞位置に固定してエアクリーナ(201)及びプリクリーナ(203)の取付け構造の簡略化を容易に図ることができるものである。
【0069】また、操作部材(19a)(176)(177)をフロントコラム(175)の上面右側に片寄らせて設け、表示部材(19b)(19c)をフロントコラム(175)の上面左側に片寄らせて設けるもので、運転席(20)の作業者が右手で前記レバー(176)(177)及びスイッチ(19a)が操作し易く、かつ作業者が左側の刈取作業を目視し乍らフロントコラム(175)上面左側の回転計(19b)及びランプ群(19c)を容易に確認し得、エンジン(21)異常回転または各警報に対して早期に作業者が対応できるものである。
【0070】また、キースイッチ(19a)の電源入操作によって一部のランプが点灯し、エンジン(21)を始動させたとき、全てのランプが消灯するもので、一部のランプの点灯によってキースイッチ(19a)の入を表示してバッテリの放電を防止し得ると共に、エンジン(21)の作動によって全てのランプが消灯し、適正な運転状態と、ランプの点灯による異常が作業者にわかり易く表示できるものである。
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【出願日】 平成9年(1997)10月17日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 忠治
【公開番号】 特開平11−113349
【公開日】 平成11年(1999)4月27日
【出願番号】 特願平9−303638