| 【発明の名称】 |
根茎収穫機 |
| 【発明者】 |
【氏名】山本 義昭
【氏名】松井 幹夫
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| 【要約】 |
【課題】茎葉部の切り離し位置を必要に応じて適宜に変化させ、また切断装置への伝動系統をフレキシブルシャフトに較べて破損し難くコンパクトとなし、またエンジンの回転を切断装置へ安定的且つ確実に伝達させるほか、切断装置自体の剛性向上等を図る。
【解決手段】畝面Uに植生する根茎作物wを機体の走行中に抜き上げ、その茎葉部w1の長さ途中を、エンジン25で駆動される切断装置14で切り離すように作動する根茎収穫機において、エンジン25の回転を、歯車や剛性回転軸等からなる剛性伝動系統を介して切断装置14へ伝達し、且つ、剛性伝動系統の途中部分を雌雄関係となる嵌合部269a、269bの直線的な摺動変位による長さ調整可能となし、前記途中部分の長さ調整により切断装置14の固定高さが変更される構成となす。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 畝面に植生する根茎作物を機体の走行中に抜き上げ、その茎葉部の長さ途中を、エンジンで駆動される切断装置で切り離すように作動する根茎収穫機において、エンジンの回転を、歯車や剛性回転軸等からなる剛性伝動系統を介して切断装置へ伝達し、且つ、剛性伝動系統の途中部分を雌雄関係となる嵌合部の直線的な摺動変位による長さ調整可能となし、前記途中部分の長さ調整により切断装置の固定高さが変更されることを特徴とする根茎収穫機。 【請求項2】 機体の走行中に、畝面に植生する根茎作物を後向き斜め上方へ向けられた引抜き搬送装置で搬送しつつ抜き上げ、その茎葉部の長さ途中を、機体後部上方に設けられたエンジンにより駆動される切断装置で切り離すように作動する根茎収穫機において、エンジンの回転を、歯車や剛性回転軸等からなる剛性伝動系統を介して切断装置へ伝達し、且つ、剛性伝動系統の途中部分を引抜き搬送装置の下方近傍に沿わせると共に機体の後方側から前向き斜め下方へ雌雄関係となる嵌合部の直線的な摺動変位による長さ調整可能に張り出させ、前記途中部分の長さ調整により切断装置の固定高さが変更されることを特徴とする根茎収穫機。 【請求項3】 剛性伝動系統の途中部分が剛性回転軸とこれを包囲した伝動ケースとからなり、これら剛性回転軸と伝動ケースのそれぞれに雌雄関係となる嵌合部を設けたことを特徴とする請求項2記載の根茎収穫機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、畝面に列状に植立した玉葱や人参等を連続的に引き抜くように作動する根茎収穫機に関する。 【0002】 【従来の技術】畝面に植生する玉葱を走行中に抜き上げ、その茎葉部の長さ途中を、エンジンで駆動される切断装置で切り離すように作動する根茎収穫機は存在している。この種の収穫機では、上記切断装置は機体フレームの最適高さ位置に固定されており、従って、玉葱の茎葉部は常にその玉部から一定長さ位置を切り離されるものとなる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、収穫後のおける玉葱の処理によってはその茎葉部の切り離し長さを長短に変化させたい場合がある。 【0004】この要望に応えるため、本出願人は、切断装置の高さ位置を変更調整自在となし、且つエンジンの回転をフレキシブルシャフトを介して切断装置に伝達するようにした先行技術を案出した。 【0005】しかし、この先行技術では、特にフレキシブルシャフトと切断装置の回転入力軸との結合箇所が捻り剛性の不連続性に起因して疲労破壊し易く、また切断装置の切り刃に石等が当たることによる衝撃的な加重を受けて一挙に破壊することがある。またフレキシブルシャフトとそのガイド筒との摩擦損失や屈曲作動による浪費動力が大きいため、動力伝達効率も低い。本発明は、上記のような問題点に対処し得るものとした茎葉収穫機を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明では、畝面に植生する根茎作物を機体の走行中に抜き上げ、その茎葉部の長さ途中を、エンジンで駆動される切断装置で切り離すように作動する根茎収穫機において、エンジンの回転を、歯車や剛性回転軸等からなる剛性伝動系統を介して切断装置へ伝達し、且つ、剛性伝動系統の途中部分を雌雄関係となる嵌合部の直線的な摺動変位による長さ調整可能となし、前記途中部分の長さ調整により切断装置の固定高さが変更される構成となす。 【0007】ここに、剛性伝動系統とはフレキシブルシャフトに較べ十分に剛性の大きい回転軸、歯車、スプロケット、チェーン等の伝動部材を構成要素とする機械的な伝動系統を言う。 【0008】上記切断装置がその固定位置を高く設定されると、玉葱は茎葉部の高い位置を切り離され、逆にその固定位置を低く設定されると、茎葉部の低い位置を切り離される。また剛性伝動系統は動力伝達強度を従来のフレキシブルシャフトに較べ十分に大きくでき、疲労破壊や衝撃的荷重による破壊の生じ難いものとなるほか、摩擦損失等による浪費動力が小さくなる。また、剛性伝動系統の途中部分を雌雄関係となる嵌合部の直線的な摺動変位による長さ調整可能となしたことは、この途中部分の動力伝達強度を大きく確保した上で切断装置の固定高さを変更させることを可能となす。 【0009】上記発明は、次のように具体化することができる。即ち、機体の走行中に、畝面に植生する根茎作物を後向き斜め上方へ向けられた引抜き搬送装置で搬送しつつ抜き上げ、その茎葉部の長さ途中を、機体後部上方に設けられたエンジンにより駆動される切断装置で切り離すように作動する根茎収穫機において、エンジンの回転を、歯車や剛性回転軸等からなる剛性伝動系統を介して切断装置へ伝達し、且つ、剛性伝動系統の途中部分を引抜き搬送装置の下方近傍に沿わせると共に機体の後方側から前向き斜め下方へ雌雄関係となる嵌合部の直線的な摺動変位による長さ調整可能に張り出させ、前記途中部分の長さ調整により切断装置の固定高さが変更される構成となす。このようにすると、剛性伝動系統がコンパクトに配置され、また上記途中部分が引抜き搬送装置により上方を被われた状態となるため、上記途中部分を被うための専用のカバーは不要となる。 【0010】上記剛性伝動系統の途中部分は、剛性回転軸とこれを包囲した伝動ケースとを備えたものとなし、これら剛性回転軸と伝動ケースのそれぞれに雌雄関係となる嵌合部を設けた構成とする。このようにすると、剛性伝動系統の途中部分が構造簡易となり、しかも動力伝達強度を比較的大きく確保し得るものとなる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を説明する。図1は本発明に係る収穫機の平面図、図2は前記収穫機の側面視作動説明図、図3は前記収穫機の動力伝達系統説明図、図4は前記収穫機の正面図、図5は前記収穫機の右側面図、図6は前記収穫機の一部を示す平面図、図7は前記収穫機の要部を示す平面視説明図、図8は前記収穫機の一部を示す側面図、図9は前記収穫機の一部を示す後面図、図10は前記収穫機の一部の作動を示す断面視説明図である。 【0012】図1において、1は機体の最前部に左右方向の一定間隔毎に設けた縦回し形の分草引起こし装置である。この引起こし装置1は、機体の進行中、図2に示す斜め上方f1へ移動される係止突起1aにより玉葱などの作物wの茎葉部w1を掻き分けて引き起こすようにしてある。 【0013】各分草引起こし装置1の先端からは分草棒2が斜め前方下向きへ延出させてある。この分草棒2は機体の進行中、作物wの茎葉部w1を機体最前方で掻き分けるものである。 【0014】3は左右一対の掻込み要部4、4からなる掻込み装置で、各掻込み要部4の係止突起4aを掻込み装置3の先端部外方から中央個所へ向けて周回移動させ、続いて斜め上方へ移動させることにより、引起こし装置1の引き起こした茎葉部w1を掻込み装置3の下部中央へ掻き込んで図2示す斜め上方f2へ押し上げるものとなしてある。 【0015】5は左右一対の引抜き搬送要部6、6からなる引抜き搬送装置である。各引抜き搬送要部6は図3に示す複数のプーリ6a、6bに引抜き搬送ベルト7を掛け回して形成したものである。これら要部6、6の搬送ベルト7、7は対向させ、ベルト7、7間を引き抜き搬送経路kとなす。 【0016】この引抜き搬送装置5は、掻込み装置3の掻き込んだ茎葉部w1の比較的上部を引抜き搬送経路kの搬送始端に受け取り、続いて引抜き搬送装置5で挟持して図2に示す斜め上方f3へ搬送し、この搬送過程で、この引抜き搬送装置5の下方に位置した図4に示す掘起こし刃8、8で掘り起こされた畝面Uの作物wを土中から引き抜くようにしてある。 【0017】引抜き搬送ベルト7、7の下方には図5に示すように下部搬送装置9が設けてある。この下部搬送装置9は図6に示すように左右一対の下部搬送要部10、10からなり、これの前後傾斜は引抜き搬送装置5のそれよりも緩やかにしてある。各下部搬送要部10は前後一対の端部プーリ11、12に下部搬送ベルト13を掛け回して形成する。このさい、一対の下部搬送ベルト13、13は対向させ、これらベルト13、13間を茎葉部w1の下部の搬送経路k1となす。 【0018】図2等に示すように引抜き搬送装置5と下部搬送装置9の間には切断装置14が設けてあり、この切断装置14は図7に示すように水平部141aと先端部141bからなる本体フレーム141を備え、水平部141aの内方に回転入力軸142を装設し、また先端部141bに回転入力軸142とベベルギヤ143を介して連動連結された縦軸144を装設し、この縦軸144に円盤形の回転切り刃145を固定したものとなしてある。 【0019】この切断装置14は機体に対し、固定高さ位置の変更調整自在に装設するのであって、具体的には次のように形成してある。 【0020】即ち、図7及び図8に示すように、機体と同体に設けた支持板146に案内板147をボルト固定し、この案内板147に長孔sを形成し、一方では切断装置14の水平部141aに段部tを形成し、この鍔部tの近傍個所に操作ハンドル148a付のナット体148が螺合される構成としてある。そして、鍔部tは案内板147に当接させると共に、水平部141aの基端は長孔sに挿通させ、ナット体148の締結操作により、案内板147がナット体148と鍔部tとで挟圧され、この挟圧作用により、切断装置14が固定されるように形成してある。 【0021】図2及び図6等に示すように引抜き搬送装置5の下方で、しかも下部搬送装置9に後続する位置には整列装置15が設けてある。この整列装置15の要部は、前後の高低個所に一対の第二プーリ16、17を概ね縦面に沿わせるか若しくはプーリ16、17下部を左側へ偏して傾斜させた状態での回転可能に設けると共に、これらプーリ16、17に無端状の搬送ベルト18を掛け回し、適宜な伝動ケース19を介してエンジン25の回転力を前部の第二プーリ16に伝達し、搬送ベルト18の下側張り部18aを後方の下向きf4へ駆動するように形成してある。 【0022】そして、この整列装置15と下部搬送装置9との前後間には図6及び図9に示すような横倒し継送装置Yが設けてある。この横倒し継送装置Yは、下部搬送装置9の後部左側のプーリ12と一体の回転中心軸20にスターホイール21を固定すると共に、下部搬送装置9の後部左側のプーリ12の下方に回転中心軸20廻りへ自在に回転される案内ローラ22を設けた構成となしてある。 【0023】上記整列装置15の一部をなす二本の案内棒23a、23bは、下部搬送装置9の搬送経路k1に関連させて配置すると共に搬送ベルト18の下方に左右方向で対向するように設けるのであって、さらに具体的には、下部搬送装置9の下面近傍で下部搬送装置9の後部左側のプーリ12よりも前方個所に前端を固定し、後方へ向かうに伴って漸次上昇させて下部搬送装置9と案内ローラ22の間を通過させると共に下部搬送経路k1に近接させ、さらに後方では搬送ベルト18の下側張り部18aに沿って斜め後方に導くと共に、一方の案内棒23bをこれの後端へ向かうに伴って搬送ベルト18から漸次横方へ遠ざけるようになす。 【0024】しかして、上記整列装置15には作物wの茎葉部w1に対しその根側重量部w2を上昇させ茎葉部w1の折れ曲がりを緩和させるものとした姿勢変更手段である案内板24を設けるのである。この案内板24は一方の案内棒23bにのみ固着し、これの案内開始点から案内終了点までの概ね全範囲に亘って存在させる。 【0025】図1及び図5において、26及び26は機体に装着された走行車輪、27は引抜き搬送装置5にエンジン25の回転を伝達するための駆動軸28を支持した軸受部、29は機体の前部を適当高さに保持するためのゲイジ輪、30はゲイジ輪29を機体に対し上下変位させるための回転操作ハンドル、31は操縦ハンドル、32は左側の引抜き搬送要部6の上端内方から円弧方向の外側へ移送可能とした茎葉排出装置、33は後述のクランク33aを介して前後移動されるもので掘起こし刃8を支点34廻りへ振動させるための連結棒である。 【0026】上記エンジン25の動力伝達系統は次のように構成してある。即ち、図3に示すように、エンジン25の回転を剛性伝動部材を介してミッションケース251内に伝達させ、次にミッションケース251から左右へ張り出させた伝動ケース252及びファイナルケース253を経て走行車輪26に伝達させる。 【0027】ミッションケース251の前部には前後方向の伝動ケース254を設け、この伝動ケース254内の作業出力軸255とミッションケース251内の剛性伝動系統とを作業クラッチ256を介して結合させる。伝動ケース254には横向きの駆動ケース257を連設し、この駆動ケース257内の横向き駆動軸258と作業出力軸255とをベベルギヤ259を介して連動連結させる。 【0028】横向き駆動軸258の左右各端部にはクランク33aを形成する。また横向き駆動軸258の中央にはウオーム260を設け、これに噛み合わさせたウオームホイール261を介して横向き駆動軸258と引抜き搬送駆動軸262とを連動連結させる。 【0029】この駆動軸262は各引抜き搬送要部6、6(図1)の後方のプーリ6aとチェーン伝動機構等を介して結合させ、またプーリ6aの回転を搬送ベルト7を介して伝達される前側のプーリ6bの回転中心軸263を、掻込み装置3及び、下部搬送装置9の前側のプーリ11に連動連結させる。 【0030】横向き駆動ケース257の右端部からは前向き伝動筒264を延出させ、この伝動筒264内の前向き駆動軸265と横向き駆動軸258をベベルギヤ266を介して結合させ、また前向き駆動軸265と、引起こし装置1を回転させるための上部スプロケット軸267とをベベルギヤ268を介して結合させる。 【0031】また横向き駆動ケース257のウオーム存在位置と右側のクランク存在位置との間箇所から切断装置用伝動ケース269を横向き駆動軸258廻りの回転可能に延設し、この伝動ケース269の前端部の左側面と切断装置14とを結合させ、また伝動ケース269内の伝動構造を介して、横向き駆動軸258と切断装置14の回転入力軸142とを連動連結させる。このさい、伝動ケース269は引抜き搬送装置5の下方近傍に沿わせると共に、後側ケース269aと前側ケース269bとで形成し、後側ケース269aの前部に前側ケース269bの後部を内嵌させ、これら嵌合部の長手方向の摺動変位により全長が伸縮変形するものとなす。また切断装置14の水平部141aは伝動ケース269に対し回転入力軸141廻りの揺動可能となす。 【0032】しかして伝動ケース269内の伝動構造は次のようになしてある。即ち、図3及び図7に示すように伝動ケース269内に、横向き駆動軸258にベベルギヤ270を介して結合される剛性回転軸271を設け、この剛性回転軸271の前端をベベルギヤ272を介して切断装置14の回転入力軸142と連動連結させる。上記剛性回転軸271は後側ケース269aと同体に装着された後側回転軸271aと、前側ケース269bと同体に装着された前側回転軸271bとからなり、後側回転軸271aの前部スプライン孔に前側回転軸271bの後部スプライン軸部mを内嵌させ、これら嵌合部の長手方向の摺動変位により全長が伸縮変形するものとなす。 【0033】このさい、前側回転軸271bと回転入力軸142との間にトルクリミッタを装設し、回転切り刃145に衝撃的荷重が作用しても切断装置14の伝動系統に過大応力が作用しないようになすのがよい。 【0034】次に、上記のように構成した収穫機で玉葱wを収穫する際の作動を説明する。図1、図2及び図4に示すように畝Uに沿わせて機体を走行させると、掘起こし刃8、8は畝面Uを適当深さで掘り起こすと共に、引抜き搬送装置5は茎葉部w1の比較的上部を挟持して玉葱wを引き抜き、後方の斜め上方f3へ搬送する。 【0035】こうして搬送される玉葱wは茎葉部w1の下部を下部搬送装置9の搬送始端に供給され、この後は下部搬送ベルト13、13がこの茎葉部w1の下部を挟持し、ほぼ水平向きの後方へ搬送する。 【0036】引抜き搬送装置5と下部搬送装置9による搬送中、引抜き搬送装置5は茎葉部w1を上方へ引張し、この一方では下部搬送装置9が下部搬送ベルト13、13を介して根側重量部である玉部w2を係止してその上昇を阻止する。従って、下部搬送ベルト13、13は茎葉部w1の首部を挟持しつつ後方へ移動させ、また引抜き搬送装置5は下部搬送装置9との間に位置した茎葉部w1に引上げ力を付与してこれを緊張状態となす。 【0037】こうして下部搬送装置9等による茎葉部w1の搬送が進行すると、この搬送過程で、切断装置14の切り刃145が茎葉部w1を一定高さ位置を切り離すのであり、このように処理された玉葱wはやがて横倒し継送装置Yに達する。 【0038】この継送装置19に達した茎葉部w1は下部搬送装置9の搬送終点に達する前に図6に示す左側の下部搬送ベルト13若しくは案内棒23a、23bの前端部と、整列装置15の搬送ベルト18とで挟持されて後方へ搬送され、この搬送過程で茎葉部w1にスターホイール21による係止搬送作用が及ぶと共に玉部w2に案内ローラ22(図9)による案内作用が及ぶものとなる。このさい、茎葉部w1はスターホイール21の外周の円弧に沿って左側後方へ移動され、一方、玉部w2は案内ローラ22の周面に接して後方へ円滑に移動されるため、玉葱wは確実に横倒し姿勢となされる。 【0039】こうして横倒しされた茎葉部w1が整列装置15の搬送始端で搬送ベルト18と案内棒23a、23bとで挟持された後は、搬送ベルト18が茎葉部w1を図10に示すように案内棒23a、23b上に上方から押さえつつ後方の斜め下方へ搬送するのであり、この搬送中、玉部w2は茎葉部w1で吊り下げられた状態となり、この状態の下で、その側部を案内板24に案内されて少しづつ右側へ押されて漸次上昇されるようになる。 【0040】こうして玉部w2が整列装置15の搬送終端に達したとき、茎葉部w1の倒れ姿勢は変化しなくてもその首部の折れ曲がりは緩和された状態となり、玉葱wは全体的な横倒し姿勢となって、この姿勢のまま解放され、畝面U上に落下される。 【0041】このような作動は機体の進行中に引き抜かれた各玉葱wについて連続的に行われるのであり、収穫された玉葱wは機体の走行跡の畝面U上に一定の横倒し姿勢となって整列される。 【0042】また切断装置14で切り離された茎葉部w1の先部は、引抜き搬送装置5によりさらに上方へ搬送された後、茎葉排出装置32により横方へ搬送され、機体側方へ落下される。 【0043】上記作業中における切断装置14の使用例及びその関連部分の作動を、図3、図7及び図8を参照して説明する。茎葉部w1の切り離し位置を上方へ変更したいときは操作ハンドル148aを持ってナット体148を緩め、本体フレーム141を長孔sに沿わせて上方へ変位させ、再びナット体148を締結操作する。 【0044】このさい、剛性回転軸271は伸張し、伝動ケース269は横向き駆動軸258廻りへ揺動し、本体フレーム141は伝動ケース269に対し回転入力軸142廻りへ揺動するため、上記操作は支障なく行われ、またエンジン25の回転は切断装置14に円滑に伝達される。従って、切り刃145は高い位置で円滑に回転し、茎葉部w1の先部寄り位置を切り離すものとなる。 【0045】一方、茎葉部w1の切り離し位置を下方へ変更したいときはナット体148を同様に操作して本体フレーム141を下方へ変位させるのであり、これにより、切り刃145は低い位置で円滑に回転し、茎葉部w1の元部寄り位置を切り離すものとなる。。 【0046】 【発明の効果】上記した本発明によれば、茎葉部の切り離し位置を必要に応じて適宜に変化させることができ、また切断装置への伝動系統がフレキシブルシャフトに較べて動力伝達強度に優れ且つ摩擦損失等による浪費動力も少ないため、破損し難く、動力伝達効率の良好なものとなり、また前記伝動系統がコンパクトに装設されるほか、前記伝動系統の剛性が大きいことから、エンジンの駆動力が安定的且つ確実に切断装置へ伝達されるものとなるのであり、さらに切断装置自体の剛性向上が図れるため切断装置等の振動が発生し難いものとなる。 【0047】特に、剛性伝動系統の途中部分を雌雄関係となる嵌合部の直線的な摺動変位による長さ調整可能となしたことが、構造を簡易且つコンパクトとなす。 【0048】請求項2に記載したものによれば、切断装置の駆動系統の一部で長さ変更されるものとなされた途中部分を短小に装設できるのであり、また前記途中部分が引抜き搬送装置により上方を被われるようになるため、この途中部分の格別なカバーが不要となる。 【0049】請求項3に記載したものによれば、切断装置の駆動系統の一部で長さ変更されるものとなされた途中部分の動力伝達強度を大きく確保した上で、この途中部分の長さを任意に変更させることが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月20日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−113341 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−306673 |
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