| 【発明の名称】 |
作業機の運転部構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】杉本 茂文
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| 【要約】 |
【課題】運転者の体格の違いに合わせて運転座席を上下位置変更調節することができ、立ち姿勢で運転している運転者の身体を運転座席で安定的に支持できるようにする。
【解決手段】運転座席5をエンジンボンネット8の上方に設け、運転座席5を平行4連リンク機構9を介して平行上下動可能に支持フレーム10に支持させ、前後方向に伸縮して平行4連リンク機構9のリンク部材11を横軸芯O周りに揺動させるガスシリンダ12を平行4連リンク機構9内に組み付けるとともに、ガスシリンダ12の伸縮ロックを解除する操作部13を設けて、運転座席5を上下位置変更調節可能に構成してある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 運転座席をエンジンボンネットの上方に設けてある作業機の運転部構造であって、前記運転座席を平行4連リンク機構を介して平行上下動可能に支持フレームに支持させ、前後方向に伸縮して前記平行4連リンク機構のリンク部材を横軸芯周りに揺動させるガスシリンダを前記平行4連リンク機構内に組み付けるとともに、前記ガスシリンダの伸縮ロックを解除する操作部を設けて、前記運転座席を上下位置変更調節可能に構成してある作業機の運転部構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、運転座席をエンジンボンネットの上方に設けてある作業機の運転部構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、上記の作業機の運転部構造では、運転座席から下方に延出した支持ロッドを、支持フレーム側の縦姿勢の支持パイプに摺動自在に内嵌し、上下方向に伸縮して運転座席を昇降させるガスシリンダと、前記ガスシリンダの伸縮ロックを解除する操作部とを設けて、運転座席を上下位置変更調節可能に構成してあった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術によれば、最下降位置にあるときの運転座席の下面と、エンジンの上面との間にガスシリンダを縦姿勢にして収容することになるが、一般的に両面の間が狭くてストロークの短いガスシリンダしか収容できないことから、運転座席を高い位置に位置させることができなかった。 【0004】作業機の運転形態としては、運転者が機体の前下方の状況(例えばコンバインを運転している場合は刈取前処理部の前下方の刈取状況)を運転ステップ上に立ち上がって監視しながら運転する形態があり、立ち姿勢の運転者は、機体が揺れていることもあって、身体の後ろ側を運転座席の前端部に預けるのが普通であるが、上記従来の技術では、運転者の体格の違いに合わせて運転座席を上下位置変更調節する程度のことはできるものの、運転座席を高い位置に位置させることができないために、身体を運転座席で安定的に支持することができないという問題があった。 【0005】本発明の目的は、運転者の体格の違いに合わせて運転座席を上下位置変更調節することができ、しかも、立ち姿勢で運転している運転者の身体を運転座席で安定的に支持できるようにすることにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構成・作用・効果はつぎのとおりである。 【0007】〔構成〕冒頭に記載した作業機の運転部構造において、前記運転座席を平行4連リンク機構を介して平行上下動可能に支持フレームに支持させ、前後方向に伸縮して前記平行4連リンク機構のリンク部材を横軸芯周りに揺動させるガスシリンダを前記平行4連リンク機構内に組み付けるとともに、前記ガスシリンダの伸縮ロックを解除する操作部を設けて、前記運転座席を上下位置変更調節可能に構成してある。 【0008】〔作用〕 〔イ〕操作部を操作してガスシリンダの伸縮ロックを解除すると、ガスシリンダが前後方向に伸縮し、平行4連リンク機構のリンク部材が横軸芯周りに揺動して運転座席が平行上下動する。そして、所定量だけ平行上下動したときにガスシリンダを伸縮ロックすることで運転座席が上下方向で所定の位置に位置保持される。 【0009】〔ロ〕ガスシリンダは上記のように前後方向に伸縮するから、最下降位置にあるときの運転座席の下面とエンジンの上面との間が狭くても、これらの両面の間隔とは無関係に、ストロークの長いガスシリンダを平行4連リンク機構内に組み付けることができ、このようなガスシリンダに加えてリンク部材の長さを長くすることで、運転座席を低い位置からより高い位置にわたって上下位置変更調節することができる。 【0010】〔ハ〕図4(イ)に示すように、運転座席5の水平座席部分27を前後に2分割するとともに、長孔30付きのリンク部材28を介して分割座席部分27A,27Bの側部同士を連結し、前側の分割座席部分27Aを後ろ側の分割座席部分27Bに載置したり(図4(ロ))、前側の分割座席部分27Aを後ろ側の分割座席部分27Bと背もたれの部分29とにわたって斜めに立てかけたりして(図4(ハ))、運転座席5を高さ調節することも考えられるが、このような手段に比べると、本発明の上記構成では運転座席を任意の高さに設定することができるという利点がある。 【0011】〔効果〕従って、前記作用〔イ〕,〔ロ〕,〔ハ〕により、運転者の体格の違いに合わせて運転座席をより細かく上下位置変更調節することができ、しかも、前記作用〔イ〕,〔ロ〕により、運転者が機体の前下方の状況を運転ステップ上に立ち上がって監視しながら運転する場合、運転座席を従来よりも高い位置に位置させることができて、立ち姿勢の運転者の身体を運転座席で安定的に支持できるようになった。 【0012】 【発明の実施の形態】図1に示すように、刈取前処理部1と、刈取前処理部1からの穀稈を処理する脱穀装置2と、脱穀装置2からの1番物を回収するグレンタンク3と、グレンタンク3から穀粒を排出するアンローダ4と、運転座席5や操縦塔6を備えた搭乗運転部とを、クローラ式走行装置7を備えた走行車体に搭載して作業機としてのコンバインを構成してある。 【0013】図3に示すように、前記運転座席5はエンジンボンネット8の上方に配置して、平行4連リンク機構9を介して支持フレーム10に平行上下動可能に支持させてあり、前後方向に伸縮して平行4連リンク機構9のリンク部材11を下側の第1横軸芯O周りに揺動させるガスシリンダ12を平行4連リンク機構9の前後一対のリンク部材11にわたって組み付けるとともに、ガスシリンダ12の伸縮ロックを解除する操作部としての操作レバー13を設けて、運転座席5を上下位置変更調節可能に構成してある。 【0014】前記ガスシリンダ12の取付け構造について説明すると、図2(イ),(ロ),図3(イ),(ロ)に示すように、前後一対のリンク部材11のうち前側リンク部材11Fの上端側の枢支部15近くでその枢支部15よりも下方のリンク部材部分に、側面視で前側が開放したU字状のブラケット14を、揺動部材16を介して第2横軸芯P周りに回転自在に設け、ブラケット14の背部にガスシリンダ12のピストンロッド19の先端部を貫通させるとともに、ピストンロッド19の先端側の雄ねじ部19aに螺合したナット18をブラケット14の背部に当接させ、後ろ側リンク部材11Rの長手方向中間部にガスシリンダ12のシリンダチューブ20の後端部を枢支連結してある。 【0015】前記操作レバー13は、ピストンロッド19内に挿嵌したプッシュロッド17のピストンロッド19からの突出端部を押圧操作するもので、ブラケット14の両側壁間にその基端部を縦軸芯Q周りに揺動自在に設けるとともに、バネ21を介してプッシュロッド17の突出端部に軽く接触させてあり、運転者がプッシュロッド17の先端部をピストンロッド19と相対移動するまで押圧することでガスシリンダ12の伸縮ロックが解除されて伸長し、押圧解除することでプッシュロッド17の先端部がピストンロッド19の先端部から突出して、ガスシリンダ12がその押圧解除時の長さに伸縮ロックされ、プッシュロッド17の先端部を押圧するとともにピストンロッド19の先端部を押し込むことでガスシリンダ12が短縮し、押圧解除することで前記と同様に押圧解除時の長さに伸縮ロックされるよう構成してある。 【0016】図2において21はフリーピストン、26はピストンである。22はガス収容空間で窒素ガスを収容してある。23は第1作動油室、24は第2作動油室でそれぞれ作動油を収容してあり、プッシュロッド17を上記のように押圧することで、ピストン26に形成した貫通孔25を介して第1作動油室23と第2作動油室24とが連通して、ガスシリンダ12が伸長するようになっている。 【0017】上記の構成によれば、最下降位置にあるときの運転座席5の下面とエンジンの上面との間が狭くても、ストロークの長いガスシリンダ12を平行4連リンク機構9内に組み付けることができ、このようなガスシリンダ12に加えてリンク部材11の長さを長くすることで、運転座席5を低い位置からより高い位置にわたって上下位置変更調節することができる。従って、運転者が刈取前処理部1の前下方の刈取状況を運転ステップ31上に立ち上がって監視しながら運転している場合(図1参照)、運転座席5を高い位置に位置させることで、立ち姿勢の運転者の身体の後部を運転座席5で安定的に支持でき、さらに運転者の体格の違いに合わせて運転座席5をより細かく上下位置変更調節することができる。 【0018】〔別実施形態〕本発明はコンバイン以外の作業機にも適用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月6日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−103647 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月20日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−272284 |
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