| 【発明の名称】 |
野菜収穫機 |
| 【発明者】 |
【氏名】福田 啓之進
|
| 【要約】 |
【課題】結球野菜収穫機の後方に搭載したコンテナを運搬台車に積み下ろす際、コンテナは重く押し出し作業が重労働となっていた。
【解決手段】機体後部にリフト24を昇降自在に支持し、該リフトのフォーク25上にコンテナ23を載置できるようにした野菜収穫機において、前記リフト24の上面に押出し部材30を前後摺動可能に配置し、該押出し部材とフォークとの間にシリンダー28を配置し、また、前記フォーク25・25上に複数のローラー27・27・・・を配設して、該ローラー27・27・・・上でコンテナ23を移動可能に構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体後部にリフトを昇降自在に支持し、該リフトのフォーク上にコンテナを載置できるようにした野菜収穫機において、前記リフトの上面に押出し部材を前後摺動可能に配置し、該押出し部材とフォークとの間にシリンダーを配置したことを特徴とする野菜収穫機。 【請求項2】 前記フォーク上に複数のローラーを配設したことを特徴とする請求項1記載の野菜収穫機。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、野菜を根から堀取り、搬送、回収しながら走行可能な野菜収穫機において、後部に載置したコンテナを容易に搬出できるようにするための技術に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から野菜収穫機は公知であり、例えば、結球野菜の収穫機の後部には昇降自在に支持されたリフトを設け、該リフトのフォーク上にコンテナを載置し、該コンテナに収穫した結球野菜を収納するのである。そして、収穫作業が終了するか、または、コンテナが結球野菜で満杯になれば、リフトを下降し、コンテナを地面又は運搬台車等の台上に下ろし、収穫機を前進させて、収穫機よりコンテナを切り離すのである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、コンテナが野菜で満杯になると、大変重くなり、コンテナにキャスター輪が取り付けられていないので、一旦、コンテナを地面又は運搬台車等の台上に下ろすと、ずらせたり移動させたりすることは殆どできなかったのである。従って、運搬台車上には一つのコンテナしか積み込めなかったり、地上にコンテナを下ろすと別のフォークリフト等が必要となっていたのである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の手段を説明する。即ち、機体後部にリフト24を昇降自在に支持し、該リフトのフォーク25上にコンテナ23を載置できるようにした野菜収穫機において、前記リフト24の上面に押出し部材30を前後摺動可能に配置し、該押出し部材とフォークとの間にシリンダー28を配置したものである。 【0005】また、前記フォーク25・25上に複数のローラー27・27・・・を配設して、該ローラー27・27・・・上でコンテナ23を移動可能に構成して、作業者が一人でコンテナ23を運搬台車等に押し込むことを可能とするものである。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。図1は結球野菜収穫機の側面図、図2は同じく平面図、図3は本発明のリフトの側面図、図4は同じく平面図、図5は同じく後面図、図6は正面図、図7は本発明のリフトを用いて運搬台車に押し込む際の図である。 【0007】まず、図1、図2において、野菜収穫機として結球野菜収穫機でキャベツを収穫する場合の全体構成について説明する。本実施例の結球野菜収穫機は、機体フレームの左側にキャベツの堀り取り、搬送を行う作業部1を、右側に運転・操作を行う運転部2を配置している。該運転部2は、前部に運転席8と操作パネル9が配設され、この操作パネル9上に走行変速レバー、操向用レバー、作業レバー等を配設している。また、運転席8の後方に、後部ステップ板7aを配設して、補助作業者がここに立って、搬出ベルト22上にて搬送されるキャベツの選別を行うようにしている。 【0008】機体フレーム左側の作業部1においては、搬送ロール14・14を前低後高に配置して、上下回動可能に支持し、この搬送ロール14・14は油圧シリンダー等にて構成する昇降用アクチュエータ12によって昇降回動される。そして、この搬送ロール14・14後部下方の機体フレーム後部上にエンジン3を搭載し、該エンジン3の前部にミッションケース4を配設して、エンジン3からの動力をミッションケース4に伝え、該ミッションケース4より変速してクローラ式走行装置1L・1Rの駆動輪1a・1aを駆動するようにしている。このエンジン3及びミッションケース4はサイドカバー11にて被覆されている。 【0009】前記搬送ロール14・14は前後方向左右に平行に配設されており、該搬送ロール14・14の先端には堀取器13が配設されて、堀取器13は左右の掻込みホイル13a・13aからなり、該掻込みホイル13a・13aの回転により、キャベツの根部をその間に掻込み、該搬送ロール14・14の間隙へ送りキャベツの根部を挟持して後方へ搬送する。この間、根部は、該搬送ロール14・14に挟持されて搬送される。 【0010】前記搬送ロール14・14の後端部より略水平状に、根元揃え板が後方に延設されていて、該根元揃え板の中途部上にはディスク刃18が回転駆動可能に配設され、更に、その上方に平行に横押えベルト17・17が配設されている。従って、横押えベルト17・17の搬送駆動にてキャベツを挟持して後方へ搬送し、根元揃え板の間を根部が通過する時に、ディスク刃18によって根部と共に、出荷するのに不要なキャベツの外側を包む非結球葉(オニ葉)を一緒に切除するのである。該ディスク刃18にて切除された根部を含む非結球葉は、切除後、下方に落下し、キャベツは、横押えベルト17・17により搬出ベルト22上に受け継がれて、結球野菜収穫機の後部に搭載されているコンテナ23内に収納されるのである。 【0011】次にコンテナを搭載するためのリフト24について、図3乃至図7により説明する。結球野菜収穫機の左右後端部には、固定マスト37・37が立設され、該固定マスト37・37はそれぞれ平面断面視C字状に構成して、その中に昇降フレーム39・39より突出した複数のガイドローラ38・38・・・が回動自在に収納され、昇降時のガイドとしている。 【0012】前記昇降フレーム39の中央部はチェーンに固定され、該チェーンは昇降シリンダー42のピストンロッド先端に設けたスプロケットに巻回され、昇降シリンダー42を伸縮することによって、リフト24を固定マスト37・37に沿って昇降できるようにしている。また、前記昇降フレーム39の両側から後方に支持ステー43・43を突設し、該支持ステー43・43にフォーク25のフォーク基部44を支軸40・40により枢支している。 【0013】また、前記昇降フレーム39とフォーク基部44の間には傾倒シリンダー41が介装され、該前記傾倒シリンダー41を伸縮することによって、支軸40・40を中心にリフト24を回動可能とし、フォーク25にコンテナ23を載置して、フォーク25後部を上昇させることにより落下を防止し、コンテナ23へ野菜を投入し易くでき、フォーク25後部を下げることによって、コンテナ23の排出を容易にできるようにしている。 【0014】前記フォーク基部44の左右両端より後方へ向かってフォーク25・25が突設されており、該フォーク25・25上にコンテナ23を搭載できるようにしている。また、前記フォーク基部44の略中央より後方へ、ガイド29が突設されており、該ガイド29は押出し部材30を前後方向へ案内するように構成している。該押出し部材30は、凸形状の枢支部材30aと側面視略L字型形状の押出しプレート30bより構成されており、枢支部材30a上に押出しプレート30bが固定され、枢支部材30aの下部がガイド29に回転自在及び摺動自在に嵌合され、該枢支部材30aにロッド34の一端が枢結されている。 【0015】そして、図4、図5、図6に示すように、フォーク基部44の側部から略L字型に折曲した支持プレート31を突設し、該支持プレート31の他端に押出しシリンダー28の基部を枢支している。そして、該押出しシリンダー28を左右方向に配置して、そのピストンロッド28a先端には、連結部材35を介して押出し部材30と、枢支軸36に連結されている。 【0016】前記連結部材35は、ピストンロッド28aとロッド33・34の一端を枢支するための枢支軸32と、ロッド33・34より構成されている。前記枢支軸32は、ピストンロッド28aの先端に設けられた貫通孔を貫通し、該枢支軸32の上部にロッド33を水平方向斜め前方に向かうように枢支し、該ロッド33の他端にはパイプ33aを固定し、該パイプ33aを、フォーク基部44の略中央に立設した枢支軸36に外挿して枢支しているのである。また、ロッド34は、枢支軸32に対して水平方向斜め後方に向かうように配置し、該ロッド34の一端を枢支軸32の下端に固定し、ロッド34の他端にパイプ34aを固定し、該パイプ34aを、凸形状の円盤30aに外挿しているのである。 【0017】このようにして、前記押出し記シリンダー28のピストンロッド28aを伸長させると、ロッド34と連結された押出し部材30が、ガイド29に沿って後方へ摺動移動し、該押出し部材30がコンテナ23の下部に当接して、該コンテナ23を後方へ移動させることができるのである。これより、コンテナ23が収穫物で満杯状態であり、重量が重いとしても、作業者1人で容易にコンテナ23を運搬台車50に押し込むことができ、作業効率が向上するのである。 【0018】また、前記フォーク25・25の上面には、後面視コ字状の取付プレート26・26・・・を上方に開放してボルト等により固設している。該取付プレート26・26・・・の左右側方には貫通孔を設け、該貫通孔に、複数のローラー27・27・・・と一体となったボス27a・27a・・・を貫通し、ローラー27・27・・・を回動自在としている。なお、ローラー27・27・・・は本実施例の数に限定するものではない。 【0019】以上のような構成とすることにより、コンテナ23とフォーク25・25の摩擦抵抗が、ローラー27・27・・・を設けることによって減少し、図7に示すように、作業者が1人であっても容易にコンテナ23を移動することができ、運搬台車50に押し込むことができるようになり、更に作業の軽減が図れるのである。 【0020】 【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、次のような効果を奏するのである。即ち、リフトの上面に押出し部材を前後摺動可能に配置し、該押出し部材とフォークとの間にシリンダーを配置したので、シリンダーを伸長させることで、押出部材がコンテナを押して、満杯になった重いコンテナを運搬台車の荷台等へ押し出すことが可能となり、人手で押す必要がなくなり、労力を低減することができるのである。 【0021】また、前記フォーク上に複数のローラーを配設したので、該ローラー上でコンテナを移動することができ、作業者1人でもコンテナを運搬台車に押し込むことが容易となったのである。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
|
| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月1日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
|
| 【公開番号】 |
特開平11−103637 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月20日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−268719 |
|