| 【発明の名称】 |
走行式茎処理機の茎処理機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】桑原 穣
【氏名】黒田 智之
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| 【要約】 |
【課題】従来の芋蔓処理機構においては、挟持搬送装置後部から放出される芋蔓が、畝と畝との間の溝部へ落下するように構成されていた為、放出された芋蔓を回収する等の後処理が煩雑で行いにくく、作業効率が悪くなっていた。また、挟持搬送装置後部を回動させる場合に、該挟持搬送装置が急激に回動して確実に回動できなかったり、回動機構の耐久性が低くなったりしていた。
【解決手段】茎処理機構Aの後部を複数段階に左右回動可能に構成し、該茎処理機構Aにより掻込んだ茎を、当該処理を行なっている畝上、又は、一条若しくは複数条隣の畝上へ放出するよう構成し、該茎処理機構Aの挟持搬送装置Fの駆動軸31を支持する左右の支持軸87の回動により、該挟持搬送装置F後部が左右回動するように構成し、左右の支持軸87間に該支持軸87の回動動作を規制する規制部材83を介装した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行しながら引っ張ることにより茎を基部から引き千切って移動処理する走行式茎処理機の茎処理機構において、該茎処理機構の後部を複数段階に左右回動可能に構成し、該茎処理機構により掻込んだ茎を、当該処理を行なっている畝上、又は、一条若しくは複数条隣の畝上へ放出するよう構成したことを特徴とする走行式茎処理機の茎処理機構。 【請求項2】 走行しながら引っ張ることにより茎を基部から引き千切って移動処理する走行式茎処理機の茎処理機構において、該茎処理機構に、掻上げた茎を後方に搬送する挟持搬送装置を配設し、該挟持搬送装置の駆動軸を支持する左右一対の支持軸が回動することで、該挟持搬送装置の後部が左右回動するように構成し、左右の支持軸の間に該支持軸の回動動作を規制する規制部材を介装して、挟持搬送装置の後部が急激に回動することを防止したことを特徴とする走行式茎処理機の茎処理機構。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、高畝栽培や平畝栽培された甘薯の蔓、即ち、芋蔓を根元から引き千切って、搬送装置により掻上げ、該畝から離れた畝の側に集めることができる走行式芋蔓処理機等である走行式茎処理機の茎処理機構に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、甘薯の芋蔓を、掻込装置により掻き込むとともに挟持搬送装置により引き上げて、畝内の芋と該芋蔓との間を引き千切る走行式芋蔓処理機は、同一出願人より先願がなされている。この走行式芋蔓処理機の芋蔓処理機構においては、機体前部に芋蔓を掻込む掻込装置が配置され、掻込んだ芋蔓を後方へ搬送して、その後排出する挟持搬送装置が機体前部から後部に渡って配設されていた。該挟持搬送装置には左右一対の挟持搬送ベルトを設けており、該挟持搬送ベルトは駆動軸によって駆動されていた。また、挟持搬送装置の後部は、前記駆動軸を支持する左右の支持軸が回動することで、複数段階に左右回動可能に構成されていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の芋蔓処理機構の挟持搬送装置においては、該挟持搬送装置の後部を左右方向に回動して芋蔓処理を行なった場合、挟持搬送装置後部から側方へ放出される芋蔓が、畝と畝との間の溝部へ落下するように構成されていた。この為、放出された芋蔓を回収する等の後処理が煩雑で行いにくくなって、作業効率が悪くなっていた。また、挟持搬送装置後部を回動させる場合には、該挟持搬送装置が自重等によって急激に回動することがあった為、意図した角度等に確実に回動させることができなかったり、回動機構の耐久性が低くなったりしていた。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。即ち、走行しながら引っ張ることにより茎を基部から引き千切って移動処理する走行式茎処理機の茎処理機構において、該茎処理機構の後部を複数段階に左右回動可能に構成し、該茎処理機構により掻込んだ茎を、当該処理を行なっている畝上、又は、一条若しくは複数条隣の畝上へ放出するよう構成したことである。 【0005】また、走行しながら引っ張ることにより茎を基部から引き千切って移動処理する走行式茎処理機の茎処理機構において、該茎処理機構に、掻上げた茎を後方に搬送する挟持搬送装置を配設し、該挟持搬送装置の駆動軸を支持する左右一対の支持軸が回動することで、該挟持搬送装置の後部が左右回動するように構成し、左右の支持軸の間に該支持軸の回動動作を規制する規制部材を介装して、挟持搬送装置の後部が急激に回動することを防止したことである。 【0006】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の茎処理機構を備えた走行式芋蔓処理機を示す全体側面図、図2は同じく全体平面図、図3は芋蔓処理機構を枢支する枢支点部を示す断面図、図4は掻込装置及び挟持搬送装置前部を示す平面図、図5は挟持搬送装置後部を示す平面図、図6は同じく側面図、図7は挟持搬送装置後部を回動させた場合の芋蔓放出位置を示す正面図、図8は駆動軸の左右支持軸間にガススプリングを介装した挟持搬送装置の前部及び掻込装置を示す平面図である。 【0007】まず、本発明の走行式茎処理機の実施例としての走行式芋蔓処理機の全体構成について説明する。図1、図2において、走行機構Bは左右の走行車輪11・11とエンジンEと操向ハンドルHを主体として構成されている。該エンジンEの進行方向の左側面にミッションケースMが固設されており、エンジンEのクランクシャフトが該ミッションケースMの内部に動力を伝達する。該ミッションケースMの内部で変速した後に、走行駆動ケース13を介して走行車輪11・11に動力が伝達されている。エンジンE及びミッションケースMの部分から機体の前端に渡って、走行機構Bを支持する走行フレーム19が配設されており、左右に設けた分草板16・16とガイド輪G・Gは、該走行フレーム19に支持されている。該走行フレーム19の前後方向の途中部に枢支点Pが設けられ、掻込装置3と畝押さえローラ機構Tと挟持搬送装置Fなどとにより構成された芋蔓処理機構Aが、該枢支点Pを中心に上下回動可能に構成されている。 【0008】該走行駆動ケース13の前端は、走行フレーム19から下方に突出した車輪高さフレーム17にボルト等により取付けられており、該走行駆動ケース13前端の取付け位置は、該車輪高さフレーム17に複数形成された取付孔17a・17a・・・により上下位置調節可能に構成されている。走行駆動ケース13の後端は、ミッションケースMに対して上下回動可能に枢支部18で枢支されている。故に、該走行駆動ケース13と車輪高さフレーム17との取付け位置を調節することにより、走行機構Bの地面に対する高さを調節可能とし、これにより、畝の高さに対する芋蔓処理機構Aの高さが調節可能になっている。 【0009】走行機構Bを構成するエンジンEとミッションケースMとは一体的に固定されており、該エンジンE及びミッションケースMの部分から前方に、前記走行フレーム19が突出している。該走行フレーム19より上方後方に向かって、操向ハンドルHが突出され、該操向ハンドルHはエンジンEの上方まで延設されている。ミッションケースMの前部からはPTO軸が突出されており、該PTO軸にPTOジョイント軸15が連結されている。該PTOジョイント軸15の前端は、走行フレーム19に回動可能に配設された回動中心ギアケースKへ動力を伝達しており、該回動中心ギアケースKに前記枢支点Pが設けられている。 【0010】前記芋蔓処理機構Aは、掻込装置3と、畝押さえローラ機構Tと、挟持搬送装置Fなどとから一体的に構成されており、該芋蔓処理機構Aの駆動軸31が回動中心ギアケースK内の水平駆動軸25により枢支されており、該水平駆動軸25の軸心を枢支点Pとしている。畝押さえローラ機構Tを支持している支持フレーム46は、前記ギアケースKの部分で機体に固設され、該畝押さえローラ機構Tの左右ローラユニット2L・2Rは上下回動可能に、また、上下位置調節可能に構成されている。 【0011】また、水平駆動軸25には、回動用フレーム40を固設して下方に突出させ、エンジンEの下方には伸縮可能に構成した伸縮パイプ41を配設して、該伸縮パイプ41の先端と回動用フレーム40の下端とを回動可能に連結している。伸縮パイプ41は、該パイプ41の後端に回転自在に取付けた調節レバー42を回転することで、伸縮するよう構成している。そして、調節レバー42を回転すると、伸縮パイプ41が伸縮するとともに回動用フレーム40が前記枢支点Pを中心に回動して、該回動用フレーム40と一体的に芋蔓処理機構Aが上下回動する。これにより、畝高さに合わせて、芋蔓処理機構Aの先端位置を上下方向に調節することができる。また、芋蔓処理機構Aと走行機構Bとの間にはガススプリング機構などからなる弾性体Sが介装されている。 【0012】機体先端部に配設された掘起板16・16及びガイド輪G・Gは、前記走行機構Bを構成する走行フレーム19に支持されている。該掘起板16・16は、フレーム19の先端に配置されており、側面視略三角形状に形成された板状部材により構成されている。そして、該掘起板16・16は、畝と畝との間の溝内部を通過して、該溝内に根をはった状態の芋蔓を掘り起こして、芋蔓処理機構Aを構成する掻込装置3へ搬送するのである。 【0013】堀起板16・16により埋設状態の芋蔓を引き上げ、該芋蔓を掻込装置3の掻込ベルト27・27により掻込んで、挟持搬送装置Fの挟持搬送ベルト24により挟持しながら上後方へ搬送するとともに、畝押さえローラ機構Tにより畝内の芋を浮き上がらないように押さえ付けることにより、芋蔓の元部分を引きちぎるのである。この芋蔓の元部分をカッターなどにより切断することもできるが、芋を傷める恐れがあるので、畝押さえローラ機構Tで押さえて挟持搬送ベルト24で引っ張るという作用で、芋蔓を引きちぎるように構成している。 【0014】また、掘起板16・16で分草して掻込装置3で掻込む場合において、芋蔓が隣の畝にまで繁茂したり、隣の畝の芋蔓が作業を行っている畝へ進入してきたりして、芋蔓同士が縺れている場合がある。このような状態にある芋蔓をそのまま引っ張ると、押さえられていない隣の畝の芋を掘り上げてしまう恐れがあるので、これを阻止するための芋蔓切断装置Cを、フレーム19の先端に配設している。芋蔓切断装置Cは上下方向に配置された往復運動刃により構成されており、芋蔓処理機構Aの駆動を切り換える作業クラッチレバー81のON操作と連動して、又は、別に芋蔓切断装置クラッチ機構を設けて、駆動を開始するよう構成されている。そして、該芋蔓切断装置Cの上方には分草ガイド43を配設し、該分草ガイド43により畝上方の芋蔓を芋蔓切断装置Cへガイドして、掻込装置3により芋蔓を掻込むようにしている。また、回動中心ギアケースKの側方には、クランクケース23などで構成されるクランク部が配設されており、該クランク部により、クランク連動リンク12を介して芋蔓切断装置Cが駆動され、回動中心ギアケースKには、該芋蔓切断装置Cの駆動クラッチ機構が配設されている。 【0015】掻込装置3の掻込ベルト27・27により掻込まれて引きちぎられた芋蔓は、挟持搬送ベルト24により後方へ搬送されながら、掻込装置3から、該掻込装置3の上方後方に配設した挟持搬送装置Fの搬送タイン26・26に受け継がれる。そして、該搬送タイン26と挟持搬送ベルト24とによってさらに後方に搬送されて、機体後方へ排出される。このように、芋蔓処理機構Aは、機体前部から後部へかけて配設した挟持搬送ベルト24・24と、該挟持搬送ベルト24・24の上方に、前後で2分割して配設したタインベルトの前部ベルトである掻込ベルト27・27及び、後部ベルトである搬送タイン26などとで構成して、畝上の芋蔓を引きちぎり、搬送して排出するのである。 【0016】図2に示す如く、挟持搬送装置Fは、その上部を左右に回動することで芋蔓の排出方向を段階的に左右に切換えられるように構成している。挟持搬送装置Fを左右に屈曲させずに直線状にすれば、当該芋蔓処理を行なっている畝の後方に芋蔓を落下させることができ、左右に屈曲させれば隣の条の畝上へ排出したり、さらには2条隣や3条隣の条の畝上に芋蔓を排出することができる。このように、本実施例においては左右各3段階に回動可能にし、回動させない中央の位置を加えて7段階の位置に排出位置切換え調整が可能なように構成している。この調整段数は本実施例の段数に限るものではなく、適切な段数に適宜構成すればよい。 【0017】図7においては、前述の如く構成した挟持搬送装置F後部を回動させた場合の、該挟持搬送装置Fから放出される芋蔓の落下位置を示している。例えば、畝96にて芋蔓処理を行なっている走行式芋蔓処理機の挟持搬送装置Fの後部は、進行方向に対して左側へ回動されており、該挟持搬送装置Fから放出される芋蔓が、当該畝96の隣の畝である畝97上に落下するように構成されている。そして、挟持搬送装置Fをさらに左方へ回動させると、畝96の二条隣の畝98の畝上へ芋蔓を落下させることができるのである。 【0018】このように、挟持搬送装置Fの後部を左右に回動させることで、当該作業中の畝上、又は、一条隣若しくは複数条隣の畝上に芋蔓を落下させることができるのである。これにより、芋蔓処理機構Aの掻込装置3によって掻込まれるとともに、挟持搬送装置Fにより搬送され、放出された芋蔓を回収する等の後処理が簡便となって、作業効率の向上や、作業負担の軽減が図れるのである。 【0019】次に、図3においては、回動中心ギアケースKの動力伝達構成を示している。該回動中心ギアケースKの内部の駆動軸部分にラックギア20が配設されており、該ラックギア20と、前記PTOジョイント軸15の先端に固定されたピニオンギアとが噛合して、該ピニオンギアがラックギア20を回転している。該ラックギア20の回転を、ベベルギア22・21により水平方向の駆動軸25へ伝達し、該駆動軸25によりクランク連動リンク12を駆動するクランクケース23が駆動されている。また、ラックギア20の回転により搬送ベルト駆動軸31が回転して、挟持搬送ベルト24が駆動されている。 【0020】次に、芋蔓処理機構Aについて説明する。図4乃至図6において、芋蔓処理機構Aの前部には掻込装置3が配設され、該掻込装置3は、主に掻込ベルト27・27及びプーリ50・51・52により構成されている。該プーリ50・50は、芋蔓処理機構Aを駆動する駆動軸31に軸支され、該駆動軸31と一体的にプーリ50・50が回転して、左右一対の掻込ベルト27・27を駆動する。機体前部から後部にかけて挟持搬送ベルト24・24が配設され、該挟持搬送ベルト24・24の前部は前記掻込装置3の下方に位置し、該挟持搬送ベルト24・24の後部上方には、左右一対の搬送タイン26・26が配設されている。これらの搬送タイン26・26及び挟持搬送ベルト24・24などで挟持搬送装置Fが構成されている。 【0021】前記挟持搬送ベルト24の前部は駆動プーリ70・53に巻回されており、駆動プーリ70は駆動軸31に軸支され、該駆動軸31により駆動される。駆動軸31及び駆動プーリ53を軸支する軸32にはスプロケットを嵌装し、両スプロケットにチェン36を巻回して、駆動プーリ70に連動して駆動プーリ53が駆動されるように構成している。駆動プーリ70と駆動プーリ53との間にはテンションローラ54・54を配設し、挟持搬送ベルト24の内側を押圧するように付勢して、該挟持搬送ベルト24を緊張している。該左右テンションローラ54・54は、互い違いに位置をずらして配置され、それぞれ挟持搬送ベルト24・24が、芋蔓を挟持できる方向に付勢している。また、駆動プーリ53の後方には、挟持搬送ベルト24を外側から緊張する外側テンションローラ55が配設されている。 【0022】駆動プーリ70の後方には、プーリ58・60が配設され、挟持搬送ベルト24が巻回されている。駆動プーリ70とプーリ58とが、回動アーム71により回動可能に連結され、プーリ58とプーリ60とが支持杆65及び付勢杆80などににより連結されている。プーリ58とプーリ60との間には3連テンションローラ59・59・59が配設され、該3連テンションローラ59・59・59は連結杆66により連結されている。連結杆66は、2本の付勢アーム67・67によって支持杆65と連結され、内側方向へ付勢されている。左右の3連テンションローラ59・59・59は、それぞれのテンションローラ59が互い違いになるよう配置され、挟持搬送ベルト24の内側を万遍なく押圧して芋蔓を確実に挟持できるよう構成している。 【0023】挟持搬送装置Fの後端を左右に回動すると、回動アーム71及び駆動軸31を支持する支持軸87が回動し、挟持搬送ベルト24の駆動プーリ70の部分の部分が折れ曲がることで該挟持搬送ベルト24後部が左右回動するが、前記駆動プーリ70・70の外方には2連外側テンションローラ56・57が配設され、挟持搬送ベルト24後部の回動度合によって、該ローラ56・57の一方若しくは両方が挟持搬送ベルト24を外側から緊張するように構成している。 【0024】また、左右のプーリ58・58を支持する回動軸34・34の間、及び、左右の支持杆65・65の間には縮小バネ75・75が介装され、左右の挟持搬送ベルト24・24を、芋蔓を挟持する方向へ付勢している。尚、図6において、前記付勢杆80は、付勢バネ76により前後突出方向に付勢され、挟持搬送ベルト24を緊張させている。 【0025】挟持搬送ベルト24・24の後部上方には搬送タイン26・26が配設され、該搬送タイン26はプーリ68・69に巻回されている。プーリ69は、プーリ60を支持する軸33に支持され、挟持搬送ベルト24の回転によって駆動される軸33と一体的に回転する。プーリ68は、前記駆動軸31の略上方に位置している。また、前記掻込ベルト27・27は、その上方を掻込フレーム14・14によって覆われ、搬送タイン26・26は、その上方を搬送タインカバー73・73により覆われている。そして、掻込フレーム14・14の後端部には、搬送タイン26・26の前端及び前端部内側を覆う回動カバー74・74を配設し、特に挟持搬送ベルト24・24の後部が回動した際に、挟持搬送される芋蔓が、プーリ68と搬送タイン26・26との間に挟み込まれないように保護している。 【0026】前記プーリ53・58・60・70にはスクレイパ61を、プーリ51・52にはスクレイパ63・64を、テンションローラ54・59にはスクレイパ62を、外側テンションローラ56・57にはスクレイパ91を設け、これらのプーリ及びテンションローラの外周面に近接させて、該外周面に絡まった芋蔓や付着した土・泥などを掻き落とすように構成している。また、プーリ50・68・69にも同様にスクレイパを設けている。そして、スクレイパ61・62・63・64・91などは、配設されるプーリやテンションローラの外周面に応じた形状に形成されて、確実に芋蔓や土・泥などを掻き落とせるように構成している。 【0027】また、挟持搬送ベルト24の下面近傍には脱落防止部材82を配設しており、挟持搬送ベルト24後部が回動した際等に、万が一、挟持搬送ベルト24が弛んでしまったとしても、挟持搬送ベルト24が脱落防止部材82に係止して下方に垂れ下がってしまうことを防止し、該挟持搬送ベルト24が外れて脱落することがないように構成している。 【0028】図8においては、挟持搬送装置Fの前部、及び、掻込装置3を示しており、該掻込装置3は、プーリ50・51・52に巻回されプーリー70によって駆動される掻込ベルト27を、左右に対向させて配置し、該掻込ベルト27・27の間に芋蔓を挟み込んで、該芋蔓を掻込むように構成している。掻込ベルト27は、プーリ50・51・52に巻回される基部27aと、該基部27aから外側方向に突出する多数の突起部27b・27b・・・とで構成され、対向して配設された左右一対の掻込ベルト27・27の掻込部92においては、両者の突起部27b・27b・・・は、お互いに噛み合うよう互い違いに配置されている。このお互いに噛み合った突起部27b・27b・・・により芋蔓を挟み込んで、該芋蔓を上方に引き上げながら掻込むのである。 【0029】掻込ベルト27は、その上方を掻込フレーム14によって覆われており、該掻込フレーム14の掻込部92には、掻込ベルト27の基部27a及び突起部27bの基部27a側部分を覆うガイド体85が形成されている。これにより、掻込ベルト27の突起部27bに上下方向の力が加わった場合に、突起部27bの上下方向への移動を規制して、該掻込ベルト27が上下に引っ張られることを防止している。 【0030】また、掻込ベルト27・27や挟持搬送ベルト24・24を駆動する駆動軸31・31に外嵌された支持軸87・87間には、該支持軸87・87に固設したアーム84・84を介して、回動動作を規制する規制部材であるガススプリング83が介装されている。そして、前述のように、挟持搬送装置Fの後端を左右に回動すると、回動アーム71及び駆動軸31を支持する支持軸87が回動し、挟持搬送ベルト24の駆動プーリ70の部分が折れ曲がることで該挟持搬送ベルト24後部が左右回動するが、このガススプリング83によって、駆動プーリ70とプーリ58とを連結する回動アーム71の回動動作が規制されるように構成している。 【0031】即ち、挟持搬送装置Fの後部を左右に回動させた場合、左右の支持軸87・87の回動角度は、左右の支持軸87・87でお互いに若干異なるので、支持軸87・87に取り付けた左右のアーム84・84同士の間隔は、回動動作に伴って変化することとなる。そこで、該アーム84・84間に前記ガススプリング83を介装して、該ガススプリング83によってアーム84・84の回動による衝撃を吸収するとともに、アーム84・84同士の間隔の変化を抑制し、支持軸87・87が急激に回動しないように規制しているのである。 【0032】これにより、該挟持搬送装置F後部が自重等によって急激に回動しないよう、ガススプリング83によって回動アーム71の回動動作を規制し、挟持搬送装置F後部が緩やかに回動できるように構成しているのである。これにより、例えば、挟持搬送装置F後部が、作業者の意に反して急激に回動するようなことを防止することができ、該挟持搬送装置Fの回動作業の確実性及び安全性を向上させることができる。 【0033】 【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載の如く、茎処理機構の後部を複数段階に左右回動可能に構成し、該茎処理機構により掻込んた茎を、当該茎処理を行なっている畝上、又は、一条若しくは複数条隣の畝上へ放出するよう構成したので、掻込装置によって掻込まれるとともに、挟持搬送装置により搬送され、放出された芋蔓を回収する等の後処理が簡便となって、作業効率の向上や、作業負担の軽減を図ることができた。 【0034】また、請求項2記載の如く、茎処理機構に、掻上げた茎を後方に搬送する挟持搬送装置を配設し、該挟持搬送装置の駆動軸を支持する左右一対の支持軸が回動することで、該挟持搬送装置の後部が左右回動するように構成し、左右の支持軸の間に該支持軸の回動動作を規制する規制部材を介装して、挟持搬送装置の後部が急激に回動することを防止したので、例えば、挟持搬送装置後部が、作業者の意に反して急激に回動するようなことを防止することができ、該挟持搬送装置の回動作業の確実性、及び、安全性を向上させることができた。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月12日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−75455 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月23日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−248966 |
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