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【発明の名称】 草刈機
【発明者】 【氏名】栖原 康行

【要約】 【課題】一面に植立された草や芝等を円滑かつ容易に刈り取ることができる草刈機を提供すること。

【解決手段】作業用レール上に、草刈装置を具備する台車を移動可能に載置する一方、前記作業用レールの端部側に、台車を搬送する搬送車を移動可能に配設し、同搬送車に、台車を載置する搬送用レールを設けて、同搬送用レールと作業用レールとの間で台車を移動可能とした草刈機であって、両レールのうち少なくとも一方のレールの端部に、台車の移動を阻止する移動阻止手段を設けるとともに、同移動阻止手段に、移動阻止状態を解除する解除手段を連動連結し、しかも、同解除手段を搬送車に連動連結し、搬送車の移動に連動して、作業用レールと搬送用レールとが連接する状態では、解除手段を作動させて、移動阻止手段の移動阻止状態を解除すべく構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 作業用レール(7,8) 上に、草刈装置(10)を具備する台車(9)を移動可能に載置する一方、前記作業用レール(7,8) の端部側に、台車(9) を搬送する搬送車(11)を移動可能に配設し、同搬送車(11)に、台車(9) を載置する搬送用レール(65,66) を設けて、同搬送用レール(65,66) と作業用レール(7,8) との間で台車(9) を移動可能とした草刈機であって、両レール(7,8),(65,66) のうち少なくとも一方のレール(7,8),(65,66) の端部に、台車(9) の移動を阻止する移動阻止手段(89)を設けるとともに、同移動阻止手段(89)に、移動阻止状態を解除する解除手段(74)を連動連結し、しかも、同解除手段(74)を搬送車(11)に連動連結し、搬送車(11)の移動に連動して、作業用レール(7,8) と搬送用レール(65,66) とが連接する状態では、解除手段(74)を作動させて、移動阻止手段(89)の移動阻止状態を解除すべく構成したことを特徴とする草刈機。
【請求項2】 作業用レール(7,8) 上に、草刈装置(10)を具備する台車(9)を移動可能に載置する一方、前記作業用レール(7,8) の端部側に、台車(9) を搬送する搬送車(11)を移動可能に配設し、同搬送車(11)に、台車(9) を載置する搬送用レール(65,66) を設けて、同搬送用レール(65,66) と作業用レール(7,8) との間で台車(9) を移動可能とした草刈機であって、作業用レール(7,8) と搬送用レール(65,66) との間に搬送車保持手段(90)を設け、同搬送車保持手段(90)は、搬送車(11)の移動に連動して、作業用レール(7,8) と搬送用レール(65,66) とが連接する状態で、搬送車(11)を停止状態に保持すべく構成したことを特徴とする草刈機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、草刈機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の草刈機は、走行機体の上部に運転部を配設するとともに、走行機体の下部に草刈装置を昇降機構を介して昇降可能に配設して構成されていた。
【0003】そして、オペレータが草刈機を走行操作して往復移動しながら、地上に植立する草や芝を刈り取っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の草刈機にあっては、例えば、屋根上一面に植えた芝を刈り取る場合には、屋根上での作業となるため草刈機やオペレータの落下の危険があり、また、草刈機を連続して往復移動させるといった同一作業の繰り返しとなるため、人手によらずに装置による自動化を図ることが望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、作業用レール上に、草刈装置を具備する台車を移動可能に載置する一方、前記作業用レールの端部側に、台車を搬送する搬送車を移動可能に配設し、同搬送車に、台車を載置する搬送用レールを設けて、同搬送用レールと作業用レールとの間で台車を移動可能とした草刈機であって、両レールのうち少なくとも一方のレールの端部に、台車の移動を阻止する移動阻止手段を設けるとともに、同移動阻止手段に、移動阻止状態を解除する解除手段を連動連結し、しかも、同解除手段を搬送車に連動連結し、搬送車の移動に連動して、作業用レールと搬送用レールとが連接する状態では、解除手段を作動させて、移動阻止手段の移動阻止状態を解除すべく構成することとした。
【0006】また、作業用レールと搬送用レールとの間に搬送車保持手段を設け、同搬送車保持手段は、搬送車の移動に連動して、作業用レールと搬送用レールとが連接する状態で、搬送車を停止状態に保持すべく構成することとした。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る草刈機は、レール上を走行する台車と、同台車にレールと略直交する方向へ向けて移動可能に配設した草刈装置と、レールの一側方に配置され、上部に台車を載置しながら隣接するレール間を移動可能に構成した搬送車とから構成したものである。
【0008】そして、台車をレールに沿わせて移動させながら、草刈装置によって一面に植立した草を刈取り、その後、台車を搬送車によって隣接するレールへ移動し、再び台車をレールに沿わせて移動させることにより、草刈作業を行うことができるものである。
【0009】従って、草刈装置をレールに沿わせて移動させながら草刈作業が行え、レールの高さに応じた刈り高さとすることができ、草の高さが一様となり、外観を良好なものとすることができる。
【0010】しかも、作業用レール又は搬送用レールのうち少なくとも一方のレールの端部に、台車の移動を阻止する移動阻止手段を設けるとともに、同移動阻止手段に、移動阻止状態を解除する解除手段を連動連結し、同解除手段を搬送車に連動連結し、搬送車の移動に連動して、作業用レールと搬送用レールとが連接する状態では、解除手段を作動させて、移動阻止手段の移動阻止状態を解除すべく構成している。
【0011】従って、作業用レールと搬送用レールとが連接状態にある場合には、搬送車の移動に連動して、自動的に移動阻止手段の阻止状態が解除され、作業レールと搬送用レールとの間を台車を円滑に移動させることができ、一方、作業用レールと搬送用レールとが連接状態にない場合には、移動阻止手段によって台車の移動が確実に阻止され、作業用レール又は搬送用レールから台車が脱輪するのを防止することができる。
【0012】また、作業用レールと搬送用レールとの間に搬送車保持手段を設け、同搬送車保持手段は、搬送車の移動に連動して、作業用レールと搬送用レールとが連接する状態で、搬送車を停止状態に保持すべく構成している。
【0013】従って、作業用レールと搬送用レールとの間を台車が移動する際に生ずる振動等により搬送車が移動してしまうことがなく、作業用レールと搬送用レールとの連接状態を確実に保持でき、台車の脱輪を防止でき、円滑に台車を移動させることができる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例について、添付図面を参照して具体的に説明する。
【0015】図1は、本発明に係る草刈機の使用状態を示す図であり、草刈機1は、建造物2の屋上3に形成した同一角度の傾斜面4を連続的に並設した鋸屋根5上に設置されており、傾斜面4上に植付けられた芝6を自動的に刈り取るために使用されている。
【0016】草刈機1は、図1に示すように、各傾斜面4の上下側方にそれぞれレール7,8を傾斜面4の長手方向に沿わせて取付け、同レール7,8 上を走行する台車9に草刈装置10を配設し、しかも、レール7,8 の両端側方に形成した平坦面63,63 にそれぞれ左右一対の搬送車側レール64,64 を一定の間隔を開けて敷設し(図5参照)、同搬送車側レール64,64 上に搬送車11を配置しており、同搬送車11は、上部に台車9を載置しながら隣接するレール7,8,7,8 間を移動するように構成している。
【0017】以下に、草刈機1の各部の構成について具体的に説明する。
【0018】レール7,8 は、図2及び図5に示すように、所定間隔を開けて平行状態に配置しており、傾斜面4の長手方向に沿わせて伸延させた円柱状のレール本体12,13と、同レール本体12,13 を支持するレール支持体14,15 とから構成している。
【0019】台車9は、図2〜図4に示すように、平面視矩形枠状の台車フレーム16の前後側下部にそれぞれ車輪軸17,18 を軸線を左右幅方向へ向けて回動自在に設け、両車輪軸17,18 の左右両端部にそれぞれ車輪19,19,20,20 を取付けており、同車輪19,19,20,20 が前記レール7,8 上を転動することにより台車9がレール7,8 に沿って移動するようにしている。しかも、傾斜する台車9の下側に位置する左側前車輪19の直下方位置には、補助車輪31を回動自在に配設し、左側前車輪19と補助車輪31とでレール7のレール本体12を挟持するようにしており、台車9の転倒を防止している。図中、32は取付ステーである。
【0020】また、台車9は、前後側の車輪軸17,18 間に草刈装置10を車輪軸17,18 に沿わせて左右方向へ向けて移動可能に架設している。
【0021】草刈装置10は、左右幅方向に間隔を開けて前後方向に伸延させた左右一対の左右フレーム37,37 と、同左右フレーム37,37 の前端間に横架した前フレーム38と、左右フレーム37,37 の後端間に横架した後フレーム39とから平面視略矩形枠状の支持体21を形成し、同支持体21の前後側上部にそれぞれ吊下ステー22,23 を上方へ向けて立設するとともに、同吊下ステー22,23 にそれぞれ前記車輪軸17,18を挿通し、しかも、支持体21の前側上部にエンジンや電動モータ等の原動機24を取付ける一方、支持体21の後側上部にミッション25を取付け、前記原動機24にミッション25を伝動機構26を介して連動連結している。
【0022】そして、原動機24の動力をミッション25に伝達し、同ミッション25により後側の車輪軸18を回動させて台車9をレール7,8 に沿わせて移動させるとともに、支持体21を前後側車輪軸17,18 に沿わせて移動させるようにしている。
【0023】また、草刈装置10は、支持体21の略中央下部に草刈本体27を昇降自在に配設しており、草刈本体27の前側中央部を支持体21の前端部に吊下機構28を介して吊り下げる一方、草刈本体27の後側中央部を支持体21の後側部に昇降機構29を介して吊下げている。
【0024】さらに、草刈装置10は、前記原動機24に草刈本体27を伝動機構30を介して連動連結するとともに、草刈本体27の右側方にスロワー50を連通連設し、同スロワー50に、台車9の後側上部に取付けた集草ボックス51を可撓性を有する連通ホース52を介して連通連結している。尚、集草ボックス51は、台車9に取付けたボックス本体53の上部にボックス蓋体54を開閉自在に枢着しており、ボックス蓋体54を開放して集草ボックス51内に収容した刈草を排出できるようにしている。図中、55は支持支柱、56は枢軸、57はカバーである。
【0025】草刈本体27は、左右側前部にそれぞれ前側転動輪33,33 を取付ける一方、左右側後部にそれぞれ後側転動輪34,34 を取付け、さらに、前側中央部に吊下ブラケット35を前方へ向けて突設するとともに、同吊下ブラケット35の左右側部にそれぞれ中央側転動輪36,36 を取付けており、台車9の走行に伴って傾斜面4に沿って移動するようにしている。
【0026】吊下機構28は、支持体21の左右フレーム37,37 の前端部に吊下枢軸40,40 を左右側方へ向けて突設するとともに、両吊下枢軸40,40 の左右端部に略く字状の左右一対の前側吊下アーム41,41 を後側下方に向けて回動自在に取付け、同前側吊下アーム41,41 の先端に吊下フック42,42 を取付ける一方、草刈本体27の前側中央部に突設した吊下ブラケット35の左右側部に左右一対の吊下ピン43,43 を左右側方へ向けて突設し、同吊下ピン43,43 に前記吊下フック42,42 を回動自在に係止している。図中、44は枢軸ステーである。
【0027】昇降機構29は、支持体21の左右フレーム37,37 の略中央部外側面に左右一対の支持軸45,45 を左右側方へ向けて突設するとともに、同支持軸45,45 にそれぞれ後側吊下アーム46,46 を枢着し、同後側吊下アーム46,46 の先端に草刈本体27の後端左右側部を回動自在に枢着している。
【0028】また、昇降機構29は、右側支持軸45に油圧式の昇降シリンダー47の基端を回動自在に取付け、同昇降シリンダー47のシリンダーロッド48の先端に草刈本体27の後端左右側部をベルクランク49を介して連結しており、同ベルクランク49は、右フレーム37の中途部内側面に枢着している。
【0029】そして、昇降シリンダー47のシリンダーロッド48の進退作動により草刈本体27を上下に昇降するようにしている。すなわち、シリンダーロッド48を伸長するとベルクランク49の後端が上方へ向けて回動し、それに伴い草刈本体27が上昇する。一方、シリンダーロッド48を短縮するとベルクランク49の後端が下方へ向けて回動し、それに伴い草刈本体27が降下する。
【0030】搬送車11は、図1及び図4に示すように、平面視矩形枠状の車体フレーム58の前後側下部にそれぞれ車輪軸59,60 を軸線を左右幅方向へ向けて回動自在に設け、両車輪軸59,60 の左右両端部にそれぞれ車輪61,61,62,62 を取付けており、図示していない原動機により後側の車輪軸60を回動させることにより、車輪61,61,62,62 が前記搬送車側レール64,64 上を転動して搬送車11が搬送車側レール64,64 に沿って移動するようにしている。
【0031】また、搬送車11は、車体フレーム58の前後側上部に搬送用レール65,66 を左右幅方向に伸延させた状態で取付けており、同搬送用レール65,66 は、前記傾斜面4に取付けたレール7,8 にそれぞれ連接するようにしている。図中67はレール支持枠である。
【0032】そして、搬送車11は、傾斜面4の側方において停止し、レール7,8 と搬送車側レール65,66 とが連続状態となるようにして、台車9をレール7,8 上から搬送車側レール65,66 へと移動させ、搬送車11の上部に台車9を載置するようにしている。
【0033】作業用レール7(8)の端部には、図6及び図7に示すように、台車9の移動を阻止する移動阻止手段89(89)を設けるとともに、同移動阻止手段89(89)に、同移動阻止手段89(89)の移動阻止状態を解除する解除手段74(74)を連動連結している。
【0034】移動阻止手段89(89)は、ストッパー68を起倒自在に取付けるとともに、同ストッパー68を起立状態に保持するストッパー保持手段69を設けている。
【0035】ストッパー68は、作業用レール7(8)に遊嵌した円筒状のボス部70と、同ボス部70の上部に鉛直上方へ向けて連設した車止め部71と、ボス部70の下部に鉛直下方へ向けて連設した操作部72とから構成している。
【0036】ストッパー保持手段69は、ストッパー68の操作部72とレール支持体14(15)との間にスプリング73を介設しており、操作部72を鉛直下方へ向けて引張して、ストッパー68を起立状態に保持するようにしている。図中、73a,73b はスプリング支持部材である。
【0037】一方、搬送車11には、円柱状のストッパー解除部材75を作業用レール7(8)に向けて突設している。尚、ストッパー解除部材75とストッパー68の操作部72とによって解除手段74を構成している。
【0038】そして、作業用レール7,8 の一側方に搬送車11がない場合には、ストッパー68,68 が起立しており、台車9が作業用レール7,8 の端部まで移動しても、台車9の車輪19,19 がストッパー68,68 の車止め部71に当接し、台車9の移動を阻止して、台車9が作業用レール7,8 から脱輪しないようにしている。
【0039】一方、作業用レール7,8 の一側方に搬送車11を移動させると、ストッパー保持手段69の保持力に抗してストッパー解除部材75がストッパー68の操作部72を押圧し、作業用レール7,8 と搬送用レール65,66 とが一直線状に連設する状態においては、ストッパー68が倒伏し、作業用レール7,8 上から搬送用レール65,66 上へ台車を移動させることができるようにしている。
【0040】さらに、搬送車11を移動させると、ストッパー解除部材75がストッパー68の操作部72の下方を通過し、ストッパー68は、ストッパー保持手段69によって再び起立状態となる。
【0041】このように、作業用レール7,8 の端部にストッパー68を設けることにより、作業用レール7,8 と搬送用レール65,66 とが連設状態にない場合に、台車9の脱輪を防止することができる。
【0042】搬送用レール65,66 の端部には、図8に示すように、搬送車保持手段90を設けており、同搬送車保持手段90は、左右一対の係止爪76,77 を開閉自在に取付けるとともに、同一対の係止爪76,77 を閉塞側に保持する係止爪保持手段78を設ける一方、作業用レール7,8 に係止ピン87,87 を上下方向へ向けて突設している。図中、88はブラケットである。
【0043】係止爪76(77)は、中途部を搬送用レール65(66)の端部に水平方向へ向けて回動自在に取付け、先端部に爪部79を形成し、基端部と搬送用レール65(66)との間に係止爪保持手段78としてのスプリング80を介設している。図中、81,82 はブラケット、83はストッパーである。
【0044】また、係止爪76(77)の中途部には、解除レバー86,86 を搬送車11の外側方へ向けて突設している。
【0045】爪部79は、図8(a) に示すように、係止爪76(77)を係止爪保持手段78を閉塞側に保持する状態において、搬送車11の外側方から搬送車11の内側前方へ向けて傾斜させた当接面84と、同当接面84の先端から搬送車11の外側方へ向けて鋭角状に形成した挟持面85とを形成している。
【0046】搬送車保持手段90は、以上のように構成しており、その作動を図8に従い説明すると、図8(a) に示すように、作業用レール7,8 の一側方に搬送車11がない場合には、係止爪76,77 が係止爪保持手段78によって閉塞側に保持されているが、搬送車11が作業用レール7,8 側へ移動すると、図8(b) に示すように、右側の係止爪76の爪部79の当接面84に係止ピン87が当接し、更に、搬送車11が作業用レール7,8 側へ移動すると、係止ピン87が当接面84を押圧し、係止爪保持手段78の保持力に抗して係止爪76を開放側へ回動させ、更には、右側の係止爪76が係止ピン87を乗り越えることとなる。
【0047】更に作業用レール7,8 と搬送用レール65,66 とが連接する状態となる位置まで搬送車11が移動すると、図8(c) に示すように、右側の係止爪76が右側の係止ピン87を乗り越え、右側の係止爪76が右側の係止ピン87に係止するとともに、左側の係止爪77も左側の係止ビン87に係止し、従って、左右の係止爪76が両係止ピン87,87 を挟持することとなり、搬送車11の移動が阻止され、作業用レール7,8 と搬送用レール65,66 とを連接させた状態で、搬送車11が停止状態に保持される。
【0048】更に、図8(b) に示すように、左側の解除レバー86,86 によって、左側の係止爪77を開放側へ回動させると、係止爪77と係止ピン87との係止状態が解除され、搬送車11を移動させることができる。
【0049】このように、搬送車11に搬送車保持手段90を設け、作業用レール7,8 と搬送用レール65,66 とが連接する状態で搬送車11を保持しているため、台車9の移動の際に作業用レール7,8 と搬送用レール65,66 との連結状態を確保でき、台車9の脱輪を防止でき、台車9の移動を円滑に行うことができる。
【0050】草刈機1は、上述したように構成されており、以下に説明するようにして、複数の傾斜面4の上面に植え付けられた芝6を刈り取るようにしている(図5参照)。
【0051】(1) まず、レール7,8 と搬送車側レール65,66 とが連続状態となるようにして、傾斜面4の右側方に搬送車11を停止させ、搬送車11の上部に載置した台車9を搬送車11から傾斜面4へ移動させる。
【0052】(2) 次に、台車9を傾斜面4の右側端部から左側端部へと移動させる。その際に、草刈本体27によって傾斜面4の側部の芝6を刈り取る。尚、刈り取った芝6は集草ボックス51内に収容される。
【0053】(3) 次に、台車9を傾斜面4の左側端部で停止し、草刈本体27を台車9の中央部へ移動させ、その後、台車9を傾斜面4の左側端部から右側端部へと移動させ、草刈本体27によって傾斜面4の中央部の芝6を刈り取る。
【0054】(4) 次に、台車9を傾斜面4の右側端部で停止し、草刈本体27を台車9の側部へ移動させ、その後、再び台車9を傾斜面4の右側端部から左側端部へと移動させ、草刈本体27によって傾斜面4の側部の芝6を刈り取る。
【0055】(5) 次に、レール7,8 と搬送車側レール65,66 とが連続状態となるようにして、傾斜面4の左側方に搬送車11を停止させ、台車9を傾斜面4から搬送車11の上部へ移動させる。
【0056】(6) さらに、搬送車11を隣接する傾斜面4へと移動させ、上述した作業を繰り返し行う。
【0057】以上のようにして、草刈機1により複数の傾斜面4の上面に植え付けられた芝6を容易に刈り取ることができる。しかも、上記作業は、草刈機1を遠隔操作することによっても行え、また、予め上記操作をプログラムした制御装置を草刈機1に設けておき、すべての草刈作業を自動的に行うこともできる。
【0058】
【発明の効果】本発明は、以上説明してきたような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0059】(1) 請求項1記載の本発明では、作業用レール又は搬送用レールのうち少なくとも一方のレールの端部に、台車の移動を阻止する移動阻止手段を設けるとともに、同移動阻止手段に、移動阻止状態を解除する解除手段を連動連結し、しかも、同解除手段を搬送車に連動連結し、搬送車の移動に連動して、作業用レールと搬送用レールとが連接する状態では、解除手段を作動させて、移動阻止手段の移動阻止状態を解除すべく構成しているため、作業用レールと搬送用レールとが連接状態にある場合には、搬送車の移動に連動して、自動的に移動阻止手段の阻止状態が解除され、作業レールと搬送用レールとの間を台車を円滑に移動させることができ、一方、作業用レールと搬送用レールとが連接状態にない場合には、移動阻止手段によって台車の移動が確実に阻止され、作業用レール又は搬送用レールから台車が脱輪するのを防止することができる。
【0060】(2) 請求項2記載の本発明では、作業用レールと搬送用レールとの間に搬送車保持手段を設け、同搬送車保持手段は、搬送車の移動に連動して、作業用レールと搬送用レールとが連接する状態で、搬送車を停止状態に保持すべく構成しているため、作業用レールと搬送用レールとの間を台車が移動する際に生ずる振動等により搬送車が移動してしまうことがなく、作業用レールと搬送用レールとの連接状態を確実に保持でき、台車の脱輪を防止でき、円滑に台車を移動させることができる。
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【出願日】 平成9年(1997)8月20日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
【公開番号】 特開平11−56068
【公開日】 平成11年(1999)3月2日
【出願番号】 特願平9−223906