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【発明の名称】 芝刈機におけるリール刃の支持構造
【発明者】 【氏名】水谷 真琴

【氏名】野田 有谷

【要約】 【課題】従来の芝刈機において、リール刃を交換する場合には、一旦両サイドプレートごと本体ハウジングから取り外した後、その支持部周辺を相当程度分解する必要があった。このため、リール刃の交換作業は大変手間が掛かって面倒であった。そこで、本発明は、従来のような手間を掛けることなくリール刃を簡単に交換することができるリール刃の支持構造を提供することを目的とする。

【解決手段】リール軸31の一端を回転支持する軸受32を、一方のサイドプレート10の下端から切込み形成した鍵孔形状の支持孔10bの円形孔部10cに、リール軸31の軸方向に取り外し可能な軸受ホルダ34を介して取り付け、かつ支持孔10bの溝部の幅をリール軸31を挿通可能な幅に設定する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体ハウジングの両側壁に沿って取り付けた左右一対のサイドプレート間に、軸受を介してリール軸の両端を回転支持したリール刃の支持構造であって、前記リール軸の一端を回転支持する軸受を、一方のサイドプレートの下端から切込み形成した鍵孔形状の支持孔の円形孔部に、該リール軸の軸方向に取り外し可能な軸受ホルダを介して取り付け、前記支持孔の溝部の幅を前記リール軸を挿通可能な幅に設定したことを特徴とする芝刈機におけるリール刃の支持構造。
【請求項2】 請求項1記載の支持構造であって、リール軸の一端側の、軸受ホルダよりも先端側に、駆動プーリとの間に伝達ベルトが装着された従動プーリが取付けられ、該従動プーリの側方であって本体ハウジングの側壁に開閉可能な蓋を設けたことを特徴とするリール刃の支持構造。
【請求項3】 請求項2記載の支持構造であって、軸受ホルダをサイドプレートに固定するねじの位置に合わせて従動プーリにねじ締め用の孔を設けたことを特徴とするリール刃の支持構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、芝刈機におけるリール刃の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、芝刈機のリール刃は刃が摩耗あるいは欠損等により切れ味が悪くなった場合には交換する必要がある。一方、このリール刃は比較的重量が大きいため通常左右一対のサイドプレート間に比較的強固に回転支持する構造となっている。このため、従来リール刃を交換する場合には、一旦両サイドプレートごと本体ハウジングから取り外した後、その支持部周辺を相当程度分解する必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、リール刃の交換作業は大変手間が掛かって面倒であった。そこで、本発明は、芝刈機においてリール刃を簡単に交換することができるリール刃の支持構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載の支持構造は、本体ハウジングの両側壁に沿って取り付けた左右一対のサイドプレート間に、軸受を介してリール軸の両端を回転支持したリール刃の支持構造であって、前記リール軸の一端を回転支持する軸受を、一方のサイドプレートの下端から切込み形成した鍵孔形状の支持孔の円形孔部に、該リール軸の軸方向に取り外し可能な軸受ホルダを介して取り付け、前記支持孔の溝部の幅を前記リール軸を挿通可能な幅に設定したことを特徴とする。
【0005】この支持構造によれば、軸受ホルダはリール軸の軸方向に移動させて支持孔の円形孔部から取り外すことができるので、軸受および軸受ホルダをリール軸に取り付けた状態のままリール刃をその軸方向に移動させることができる。リール刃を軸方向に移動させることにより、リール軸の他端側をサイドプレートから外すことができる。一方、支持孔の溝部はリール軸を挿通可能な幅に形成されているので、この溝部を経てリール軸の一端側をサイドプレートから外すことができ、以上によりリール刃を両サイドプレート間から取り外すことができる。リール刃を取付けるには、上記と逆の手順で行えばよい。
【0006】このように、両サイドプレートはそのままでリール軸の一端側の軸受ホルダを取り外すだけでリール刃を両サイドプレート間から取り外すことができ、従来のように一旦両サイドプレートごと本体ハウジングから取り外した後、その回転支持部周辺を相当程度分解するといった作業をする必要はないので、従来よりも簡単にリール刃の交換を行うことができる。
【0007】請求項2記載の支持構造は、請求項1記載の支持構造であって、リール軸の一端側の、軸受ホルダよりも先端側に、駆動プーリとの間に伝達ベルトが装着された従動プーリが取付けられ、該従動プーリの側方であって本体ハウジングの側壁に開閉可能な蓋を設けたことを特徴とする。
【0008】この支持構造によれば、蓋を開ければ従動プーリの側方が開放されるので、伝達ベルトの脱着作業を側方から楽に行うことができる。通常、伝達ベルトが掛け渡される駆動プーリと従動プーリは、本体ハウジングとサイドプレートとの間の隙間に位置するため、上記蓋が設けられていないと、リール刃の交換にあたって伝達ベルトを外すためには、当該芝刈機を裏返しに引っ繰り返す必要がある。この点、請求項2記載の構成によれば、伝達ベルトの脱着作業を側方から行うことができるので、芝刈機を裏返しに引っ繰り返す必要はなく、車輪を接地させた通常の姿勢で伝達ベルトの脱着作業を楽に行うことができる。
【0009】請求項3記載の支持構造は、請求項2記載の支持構造であって、軸受ホルダをサイドプレートに固定するねじの位置に合わせて従動プーリにねじ締め用の孔を設けたことを特徴とする。
【0010】この支持構造によれば、従動プーリに設けたねじ締め用の孔を経て、軸受ホルダを固定するねじをねじ回し工具により緩めたり締め付けたりすることができるので、従動プーリをリール軸から外すことなく、軸受ホルダをサイドプレートから外すことができ、この点でリール刃の交換作業をさらに簡単にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係るリール刃の支持構造が適用された芝刈機1の全体を示している。図中、2は本体ハウジング、3は本体ハウジング2の後部に斜め上方へ向けて取付けられた操作ハンドル、4は左右一対の前輪、5は円柱体形状の後輪、6は刈り取った芝を収容するための袋を示している。これらについては特に変更を要しない。また、7は本体ハウジング2の上面前側に配置した刃高調整用のレバー、8は本体ハウジング2の側壁に設けた蓋を示している。
【0012】さて、図2〜図4に示すように本体ハウジング2は先端が滑らかな曲面形状に形成された上面2aと、左右一対の側壁2b,2cを有し、その下面側は開放されている。両側壁2b,2cの内側には、左右一対のサイドプレート10,11が相互に平行に取付けられている。両サイドプレート10,11は、それぞれビス12〜12、13〜13により本体ハウジング2の内側に固定されている。
【0013】両サイドプレート10,11の先端には、それぞれ支軸14を介して略三角形状(図2参照)の支持プレート15が上下に回動可能に取付けられている。両支持プレート15,15の上端は連結板17によって連結されているため、当該両支持プレート15,15は支軸14,14を中心にして一体で上下に回動する。両支持プレート15,15の先端角部に、それぞれ前輪4が回転可能に支持されている。上記連結プレート17の上面には、調整位置保持用のブラケット16が取付けられており、このブラケット16と連結プレート17との間に跨がって前記刃高調整用のレバー7が支持されている。これについては後述する。
【0014】両サイドプレート10,11の後端間には、上記後輪5が回転可能に取付けられている。
【0015】次に、両サイドプレート10,11間には、図2において左側から電動モータ20とリール刃30と固定刃40が取付けられている。先ず、電動モータ20のモータケース21は図示するように円筒体形状をなし、その左右両端面がビス23〜23により両サイドプレート10,11に固定されており、これにより当該電動モータ20が両サイドプレート10,11間に挟み込まれた状態で取付けられている。この円筒体形状のモータケース21の内部にアーマチュア22等が組み込まれている。
【0016】アーマチュア軸24の両端は軸受27,28により回転可能に支持されており、その先端はサイドプレート10から突き出され、この突出し部分に駆動プーリ25が取付けられている。図4に示すようにモータケース21の一方の端面は、左側(図示上側)のサイドプレート10により閉塞されており、このサイドプレート10がモータケース21の一部を構成する機能を有している。軸受27はこのサイドプレート10に設けたホルダ部10aに収容されている。この軸受27の内側(図示下側)においてアーマチュア軸24には冷却ファン26が取付けられている。また、図3に示すようにアーマチュア軸24の後端を回転支持する軸受28は、モータケース21の内部に一体形成した軸受ホルダ部21aに収容されている。
【0017】次に、電動モータ20の後ろ側にはリール刃30が回転可能に取付けられている。このリール刃30は螺旋状に捩じられた複数の刃をほぼ円筒形状に配置してなるもので、このリール刃30自体は特に変更を要しない。このリール刃30は、そのリール軸31の両端を軸受32,33により回転支持して、両サイドプレート10,11間に回転可能に支持されている。リール軸31の左端部を回転支持する左側の軸受32は、サイドプレート10に取り付けた軸受ホルダ34に収容されている。この軸受ホルダ34は、サイドプレート10に形成した鍵孔形状の支持孔10bに嵌め込まれて、4本のビス35〜35(図2参照)により取付けられている。このため、ビス35〜35を外せば、この軸受ホルダ34はサイドプレート10から外側(図4において上側)へ抜き出すようにして取り外すことができる。
【0018】軸受ホルダ34からリール軸31の一端が突き出されており、この突出し部分に従動プーリ36がナット36bによって固定されている。この従動プーリ36と前記駆動プーリ25との間に伝達ベルト37が掛け渡されている。この従動プーリ36には同一円周上の4等分位置に貫通孔36a〜36aが形成されている。この貫通孔36a〜36aは、上記軸受ホルダ34を固定するためのビス35〜35の位置に合わせて配置されており、従動プーリ36の回転方向の4か所で必ず上記4個のビス35〜35に位置が合うように設定されている。これにより、リール軸31から従動プーリ36を外すことなく、各ビス35〜35を緩めて、軸受ホルダ34をサイドプレート10から外すことができるようになっている。
【0019】リール軸31の右端部を回転支持する右側の軸受33は、図2に示すように右側のサイドプレート11に設けた凹部11aに収容されている。軸受33は、この凹部11aに比較的緩やかに収容されているので、リール刃30を軸方向に移動させれば、リール軸31側に取り付けた状態でこの凹部11aから簡単に取り外すことができる。
【0020】ここで、軸受ホルダ34が取付けられた鍵孔形状の支持孔10bが図5に示されている。この支持孔10bは、軸受ホルダ34を嵌込み可能な径Dの円形孔部10cと、サイドプレート10の下端から切込み形成されてこの円形孔部10cに開口する溝部10dから構成されている。この溝部10dの幅Lは、軸受ホルダ34の外径d1 よりも小さく、リール軸31の外径d2 よりも大きく設定されている。このため、軸受ホルダ34をサイドプレート10に取り付けた状態では、リール刃30はその径方向に移動不能に回転支持されるが、軸受ホルダ34を円形孔部10cから抜き出すと、リール軸31のみが円形孔部10c内に位置することとなるので、リール軸31を溝部10d内に挿入しつつ、リール刃30を径方向に移動させることができ、従って溝部10dを経てリール軸31を支持孔10から外すと、リール刃30の一方をサイドプレート10から外すことができる。
【0021】次に、上記リール刃30の後ろ側には、固定刃ホルダ41を介して固定刃40が取付けられている。固定刃ホルダ41は、図2および図3に示すようにリール刃30の下方を開放した枠体形状をなし、その後端部が支軸42,42を介して上下に回動可能に左右サイドプレート10,11に支持されている。一方、この固定刃ホルダ41の先端側は、位置調整用のビス43,43を介して本体ハウジング2に支持されている。図2に示すように、この位置調整用のビス43と本体ハウジング2との間には圧縮ばね45が介装されている。
【0022】このため、この位置調整用のビス43,43をそれぞれ緩めると、圧縮ばね45により当該固定刃ホルダ41の先端側が下方に押し下げられ、これにより固定刃ホルダ41を下方へ回動させて固定刃40の位置を下側に変位させることができる。固定刃40を下側に変位させると、リール刃30との間の間隔が広がり、より多くの芝を一度に噛み込むことができる。一方、位置調整用のビス43,43をそれぞれ圧縮ばね45に抗して締込むと、固定刃ホルダ41の先端側が上方に変位し、これにより固定刃ホルダ41を上方へ回動させて固定刃40の位置を上側に変位させることができる。固定刃40を上側に変位させると、リール刃30との間の間隔が狭まり、一度に噛み込む芝の量を少なくすることができる。
【0023】次に、図2および図4に示すように、従動プーリ36の側方には前記した蓋8が取付けられている。この蓋8は、本体ハウジング2の左側側壁2bの一部であって従動プーリ36の側方部分を開口した箇所に、ビス8a〜8aによって取付けられている。このため、ビス8a〜8aを外したこの蓋8を取り外すと、従動プーリ36の側方が開放される。この開放された開口部8bを経て前記伝達ベルト37の脱着作業等の各種作業を行うことができるようになっている。
【0024】次に、前記した刃高調整用のレバー7について説明する。このレバー7は、地面に対する前記リール刃30の高さ(刃高)を変更して、芝の刈り込み高さを調整するためのもので、断面コ字型のブラケット16と連結プレート17との間に跨がって取付けられている。この取り付け箇所の詳細が図7に示されている。図示するように、連結プレート17の左右ほぼ中央には貫通孔17aが形成され、この上側に取付けられたブラケット16には左右に長い溝孔16aが形成されている。
【0025】上記貫通孔17aと溝孔16aにレバー7が挿通されている。レバー7の下端にはフランジ部7bが形成されているため、このレバー7は上方へは抜け出ないようになっている。一方、レバー7は溝孔16aを経てさらに上方へ突き出されており、この突出し部分に止め輪7cが取付けられているため、結局レバー7はブラケット16および連結プレート17から外れないように支持されている。但し、止め輪7cとブラケット16の上面との間には、図示するように適度な隙間が設けられているため、図中実線で示す直立位置から二点鎖線で示す傾斜位置に傾動させることができる。また、レバー7とブラケット16との間には引張りばね18が介装されているため、当該レバー7は直立位置側に付勢されている。
【0026】このように支持されたレバー7の上端部は、本体ハウジング2の上面2aに取り付けた刃高調整プレート19の刃高変更溝9を経て上方へ突き出されており、この突出し部分の上端にノブ7aが取付けられている。刃高変更溝9は、図6に示すように略櫛型をなす溝で、当該芝刈り機1の前後方向に長い1本の縦溝9aと、この縦溝9aから右側(図示左側)へ切込まれた横に長い複数(図では5本)の横溝9b〜9bから形成されている。5本の横溝9b〜9bは前後方向に適宜間隔をおいて相互に平行に形成されている。レバー7はいずれかの横溝9bに入り込むと直立位置になり、従って引張りばね18によりレバー7はこの横溝9b内において直立位置に保持される。
【0027】レバー7を引張りばね18に抗して左側(図9において右側)に倒すと、該レバー7を縦溝9a内に位置させることができ、これによりレバー7を縦溝9aに沿って前後に移動させることができる。レバー7を別の横溝9bの位置まで移動させた後ノブ7aを把持していた手を離せば、レバー7は引張りばね18によりその別の横溝9bに入り込み、この横溝9b内に位置保持される。
【0028】このようにレバー7の傾動位置を段階的に変化させることにより、支持プレート15,15を支軸14,14を中心にして上下に回動させることができ、これにより前輪4,4の高さを調整することができる。後輪の高さは変化しないので、前輪4,4の高さを調整することにより、リール刃30および固定刃40の地面からの高さを調整することができる。なお、図6に示すように刃高調整プレート19の右側(図示左側)には各横溝9b〜9bの位置に合わせて、刃高を示す数値が表示されている。レバー7を最も上側(後ろ側)の横溝9bに位置させると、刃高は最も小さく(8mm)になる。一方、レバー7を最も下側(前側)の横溝9bに位置させると刃高は最も大きく(25mm)になる。
【0029】このように構成した本実施形態の芝刈機1によれば、電動モータ20のモータケース21を両サイドプレート10,11間に挟み込んだ状態で取り付けているので、両サイドプレート10,11のフレームとしての剛性が高められており、この点で電動モータ20は当該芝刈機1のフレーム剛性を高める機能をも有している。このため、従来のように両サイドプレート10,11間に、フレームとしての剛性を高めるための補強部材を別途取付ける必要がなくなり、これにより部品点数を削減してコストダウンを図ることができるとともに、当該本体ハウジング2内に刈り取った芝等の異物が堆積することを防止することができる。
【0030】また、左側のサイドプレート10に、モータケース21の一部を構成する機能を併せ持たせる構成であるので、この点でも部品点数の削減あるいは当該芝刈機1の軽量化を図ることができる。なお、このサイドプレート10にモータケース21の一部としての機能を併せ持たせるとは、サイドプレート10にアーマチュア軸24を回転支持する軸受27を取付けることを意味する。
【0031】上記例示した実施形態では、左側のサイドプレート10にのみモータケース21の一部としての機能を併せ持たせる構成としたが、アーマチュア軸24の後端側を右側のサイドプレート11に回転支持すれば、左右双方のサイドプレート10,11にモータケース21の前面および後面の機能を併せ持たせることができる。逆に、サイドプレート10,11にモータケース21の一部としての機能を併せ持たせない構成、すなわちモータケース21自体に前面および後面を設け、該前面および後面をサイドプレート10,11に固定する構成としてもよい。
【0032】また、例示した芝刈機1によれば、軸受ホルダ34はリール軸31の軸方向に移動させて支持孔10bの円形孔部10cから抜き出すことができるので、軸受32および軸受ホルダ34をリール軸31に取り付けた状態のままリール刃30をその軸方向に移動させることができる。リール刃30を軸方向に移動させることにより、リール軸31の他端側を軸受33とともにあるいは軸受33は凹部11aに残してサイドプレート11から外すことができる。一方、支持孔10bの溝部10dはリール軸31を挿通可能な幅Lに形成されているので、この溝部10dを経てリール軸31の一端側をサイドプレート11から外すことができ、以上によりリール刃30を両サイドプレート10,11間から取り外すことができる。リール刃30を取付けるには、上記と逆の手順で行えばよい。
【0033】このように、両サイドプレート10,11は本体ハウジング2から取り外すことなくそのままで、リール軸31の一端側の軸受ホルダ34をサイドプレート10から取り外すだけでリール刃30を両サイドプレート10,11間から取り外すことができ、従来のように一旦両サイドプレートごと本体ハウジングから取り外した後、その回転支持部周辺を相当程度分解するといった作業をする必要はないので、従来よりも簡単にリール刃30の交換を行うことができる。
【0034】また、従動プーリ36の側方であって本体ハウジング2の側壁には蓋8が設けられているので、この蓋8を開ければ従動プーリ36の側方が開放され、これにより伝達ベルト37の脱着作業を側方から楽に行うことができる。ここで、この種の芝刈機においては、通常図4に示すように伝達ベルト37が掛け渡される駆動プーリ25と従動プーリ36は、本体ハウジング2の側壁2bとサイドプレート10との間の隙間に位置するため、例示した蓋8が設けられていないと、リール刃30の交換にあたって伝達ベルト37を外すためには、当該芝刈機1を裏返しに引っ繰り返す必要がある。この点、例示した芝刈機1によれば、伝達ベルト37の脱着作業を側方から行うことができるので、芝刈機1を裏返しに引っ繰り返す必要はなく、車輪4,4,5を接地させた通常の姿勢で伝達ベルト37の脱着作業を楽に行うことができ、この点でもリール刃30の交換作業を簡単にすることができる。
【0035】さらに、軸受ホルダ34をサイドプレート10に固定するねじ35〜35の位置に合わせて従動プーリ36には、ねじ締め用の孔36a〜36aが設けられているので、この孔36a〜36aを経て、軸受ホルダ34を固定するねじ35〜35をねじ回し工具により緩めたり締め付けたりすることができ、これにより従動プーリ36をリール軸31から外すことなく、軸受ホルダ34のみをサイドプレート10から外すことができ、この点でもリール刃30の交換作業をさらに簡単にすることができる。
【0036】また、本体ハウジング2の上面2aに設けた刃高調整用のレバー7は、当該上面2aの幅方向中央の1箇所にのみ設けられ、この1本のレバー7の位置を変更することによって左右一対の前輪4,4の高さ位置すなわち刃高を調整できるようになっている。このため、当該芝刈機1の使用者は片手で刃高を調整することができ、この点で当該芝刈機1の操作性(使い勝手)が従来よりも良くなっている。
【0037】従来、例えば実公昭61−34976号公報に開示されているように左右一対の前輪についてそれぞれ刃高調整用のレバーを配置し、両レバーをそれぞれ位置調整することによって刃高を調整する構成となっていた。このため、両手で一度に両レバーを位置調整するか、片手で左右別々に2回に分けて位置調整する必要があり、従って刃高調整が面倒であり、使い勝手が良くなかったが、本実施形態の芝刈機1によればこのような問題はない。
【出願人】 【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
【出願日】 平成9年(1997)8月22日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 英彦 (外1名)
【公開番号】 特開平11−56060
【公開日】 平成11年(1999)3月2日
【出願番号】 特願平9−226594