| 【発明の名称】 |
乗用型芝刈機 |
| 【発明者】 |
【氏名】戸越 義和
【氏名】北村 純一
【氏名】島村 輝郎
【氏名】橘 松雄
【氏名】藤原 修身
【氏名】川原 好博
【氏名】江崎 善幸
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| 【要約】 |
【課題】複数のリールモーアの刈り取り域の重複量を大きくしなくて済む芝刈機を合理的に構成する。
【解決手段】走行機体に対して横向き姿勢の軸芯X周りで揺動自在に第1アーム33と左右の第2アーム34とを備え、第1アーム33の揺動端に中央位置のリールモーア6を支持し、左右の第2アーム34,34夫々の揺動端にリールモーア6,6を支持し、又、夫々のリールモーア6,6,6の刈り幅の一部が重複するよう配置した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体の前部の左右方向での中央位置に備えたリールモーアと、この左右位置に備えたリールモーアとを夫々の刈り幅の一部が重複するよう配置すると共に、走行機体に対して夫々のリールモーアを駆動昇降機構を介して昇降自在に支持してある乗用型芝刈機であって、前記駆動昇降機構が、夫々のリールモーアを走行機体の前後方向視で横方向へ変位させることなく昇降させ、かつ、リールモーアが接地した状態でリールモーアの自由昇降を許す浮動状態に設定自在に構成されている乗用型芝刈機。 【請求項2】 前記夫々の駆動昇降機構が、走行機体に対して横向き姿勢の軸芯周りで揺動自在に支持されたアームと、このアームを昇降操作するアクチュエータとで構成されている請求項1記載の乗用型芝刈機。 【請求項3】 前記夫々のアームが同一の横向き姿勢の軸芯周りに揺動自在に構成されている請求項2記載の乗用型芝刈機。 【請求項4】 前記駆動昇降機構を構成するアクチュエータが油圧式に構成され、この油圧式のアクチュエータに対する油路を閉塞することで上昇させたリールモーアの下降を阻止する弁を備え、前記夫々のリールモーアのリール刃を回転駆動する回転アクチュエータを備えると共に、弁の閉塞で上昇させたリールモーアの下降を阻止した際には回転アクチュエータの作動を阻止する規制機構を備えている請求項2又は3記載の乗用型芝刈機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体の前部の左右方向での中央位置に備えたリールモーアと、この左右位置に備えたリールモーアとを夫々の刈り幅の一部が重複するよう配置すると共に、走行機体に対して夫々のリールモーアを駆動昇降機構を介して昇降自在に支持してある乗用型芝刈機に関し、詳しくは、リールモーアの支持形態の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】上記のように構成された乗用型芝刈機として特開平5‐328813号公報に示されるものが存在し、この従来例では走行機体の前部位置に対して横向き姿勢の軸芯周りで揺動自在に前後向き姿勢の支持フレーム16を前方に突出する姿勢で備え、この支持フレーム16の前端位置に対して中央位置のリールモーア9aを支持し、又、支持フレーム16の中間部に前後向き姿勢の軸芯周りで揺動自在に左右の揺動アーム19,20を備え、この左右の揺動アーム19,20の外端位置に対して左右位置のリールモーア9b,9cを支持している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】複数のリールモーアを備えた乗用型の芝刈機での作業形態を考えるに、この種の芝刈機では夫々のリールモーアに接地輪を備え、リールモーアの上下移動を許すよう支持系を構成することから、地面に凹凸が存在する場合には地面の凹凸に対応してリールモーアが上下に変位するものとなる。しかし、従来例のように左右位置のリールモーアが前後向き姿勢の軸芯周りで揺動する揺動アームに対して支持されたものでは、リールモーアの上下方向への変位時にはリールモーアが横方向に変位するので刈り取り域も横方向に変位するものとなる。 【0004】又、複数のリールモーアを備えた芝刈機では刈り残しを発生させないように夫々のリールモーアの横幅方向への刈り取り域を互いに重複させたものとなっている。しかし、前述のように上下偏位時にリールモーアの横幅方向への刈り取り域が左右方向に変位するものでは、作業時に刈り取り域が変動しても刈り残しを発生させないよう刈り取り域の重複量を充分に大きく設定する必要を生じ、夫々のリールモーアでの刈り取り効率を低下させているのが現状であった。 【0005】本発明の目的は、複数のリールモーアの横幅方向への刈り取り域の重複量を大きい値に設定すること無く、リールモーアが上下方向に変位しても刈り残しを発生しない芝刈機を合理的に構成する点にある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴(請求項1)は冒頭に記したように、走行機体の前部の左右方向での中央位置に備えたリールモーアと、この左右位置に備えたリールモーアとを夫々の刈り幅の一部が重複するよう配置すると共に、走行機体に対して夫々のリールモーアを駆動昇降機構を介して昇降自在に支持してある乗用型芝刈機において、前記駆動昇降機構が、夫々のリールモーアを走行機体の前後方向視で横方向へ変位させることなく昇降させ、かつ、リールモーアが接地した状態でリールモーアの自由昇降を許す浮動状態に設定自在に構成されている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。 【0007】本発明の第2の特徴(請求項2)は請求項1において、前記夫々の駆動昇降機構が、走行機体に対して横向き姿勢の軸芯周りで揺動自在に支持されたアームと、このアームを昇降操作するアクチュエータとで構成されている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。 【0008】本発明の第3の特徴(請求項3)は請求項2において、前記夫々のアームが同一の横向き姿勢の軸芯周りに揺動自在に構成されている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。 【0009】本発明の第4の特徴(請求項4)は請求項2又は3において、前記駆動昇降機構を構成するアクチュエータが油圧式に構成され、この油圧式のアクチュエータに対する油路を閉塞することで上昇させたリールモーアの下降を阻止する弁を備え、前記夫々のリールモーアのリール刃を回転駆動する回転アクチュエータを備えると共に、弁の閉塞で上昇させたリールモーアの下降を阻止した際には回転アクチュエータの作動を阻止する規制機構を備えている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。 【0010】〔作用〕上記第1の特徴によると、作業時には駆動昇降機構を浮動状態に設定することで夫々のリールモーアが地面の凹凸に追従して昇降する際には横方向に変位することがなく、夫々のリールモータの横幅方向への刈り取り域の重複量を大きく設定する必要がない。 【0011】上記第2の特徴によると、揺動式のアームとアクチュエータとの単純な構成でありながら昇降時にリールモーアを横方向に変位させないものとなる。 【0012】上記第3の特徴によると、同一の軸芯周りで揺動自在に複数のアームを支持するので支持構造の単純化も可能となる。 【0013】上記第4の特徴によると、例えば、複数のリールモーアのうち側部のリールモーアだけを持ち上げて作業を行う場合のように何れかのリールモーアを持ち上げた状態に維持し、一部のリールモーアだけで刈り取り作業を行う場合には、油圧アクチュエータで全ての(一部でも良い)リールモーアを上昇させ、対象とするリールモーアに対応する弁で油路を閉塞した後にリールモーアを下降させる制御を行うことで、対象とするリールモーアの下降が阻止されて持ち上げ状態に維持されると共に、対象とするリールモーアの回転アクチュエータの作動を規制機構が阻止するものとなり、リールモーアを無駄に駆動することがない。特に、リールモーアでは、駆動回転するリール刃に対して固定刃が接触する状態で配置されているので、使用しないリールモーアの駆動を停止することでリール刃と固定刃との摩擦による発熱を解消してリールモーアを傷めることがない。 【0014】〔発明の効果〕従って、リールモーアが上下方向に変位しても刈り取り域を変動させず、複数のリールモーアの横幅方向への刈り取り域の重複量を最小の値に設定して効率の高い作業を可能にする乗用型芝刈機が合理的に構成されたのである(請求項1)。又、リールモーアの支持構造が単純で製作しやすいものとなり(請求項2)、複数のリールモーアの支持構造が単純化して製作しやすいものとなり(請求項3)、一部のリールモーアを使用しない形態の作業を行う場合でも、全てのリールモーアを独立して昇降させる構成を用いなくて済み、使用しないリールモーアを傷めることもない(請求項4)。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、駆動型の前車輪1、及び、ステアリング操作される駆動型の後車輪2を備えた走行機体の後部にエンジンボンネット3に内装される状態でエンジン4を配置すると共に、このエンジンボンネット3の上方位置に集草容器5を配置し、走行機体の前端位置に3つのリールモーア6,6,6を昇降自在に備え、夫々のリールモーア6,6,6からの刈り芝をダクト7、吸引ブロア8夫々を介して集草容器5に送り込む乗用型芝刈機を構成する。 【0016】又、該走行機体の前部位置に前方、及び、両側方に開放するステップ11を形成し、このステップ11の前部位置に操縦塔12を設け、この操縦塔12の上端位置にステアリングハンドル13を設け、ステップ11の後部位置に運転座席14を設け、更に、この運転座席14の上部と側部とを保護するループ状の保護フレーム15を設けている。図5に示すように、前記3つのリールモーア6,6,6は走行機体を基準にして左右方向での中央位置と、中央位置より後方側の両側部位置とに配置されると共に、中央位置のリールモーア6の刈り幅の両側端部と、両側部のリールモーア6,6刈り幅の内端部とを重複させるよう位置関係を設定して配置されている。 【0017】又、前記ダクト7は3つのリールモーア6,6,6夫々からの刈り芝を送る可撓性の3つの第1ダクト7a,7a,7aと、この3つの第1ダクト7a,7a,7aを機体正面位置で合流させるさせる合流部材7bと、この合流部材7bからの刈り芝を送るため第1ダクト7aより大径で可撓性の第2ダクト7cとを備えて構成され、この第2ダクト7cは機体正面位置から機体右側部位置に亘って配置され、走行機体の側部位置の第2ダクト7cの中間位置に前記吸引ブロア8が介装されている。又、この吸引ブロア8から第2ダクト7cを介して上方に送り出される刈り芝は該第2ダクト7cの上端に斜め姿勢で形成された開口を介して前記集草容器5の受入れ筒16に送られるものとなっている。又、前記合流部材7bは第1ダクト7aが接続する筒状部を前方及び左右方向に開口する形態で形成し、第2ダクト7cが接続する筒状部を上方に開口する形態で形成した金属製の部材で構成され、この合流部材7bは走行機体の左右方向での中央位置の前方位置に支柱17を介して位置固定状態に支持されている。 【0018】図1に示すように、前記第2ダクト7cのうち吸引ブロア8の前方側部位においては合流部材7bに接続する部位の直上位置を最も高い位置に設定し、吸引ブロア8に接続する部位が最も低くなるよう設定することで斜め姿勢に配置され、第2ダクト7c内に刈り芝が残留しないようになっている。 【0019】図1に示すように、前記集草容器5は、同図に示す姿勢で後方に開放する開口が形成された容器本体5aと、開口上縁のヒンジ19を介して開閉自在に取り付けた蓋体5bとを備えて構成されている。又、この集草容器5は開口縁の下部位置に備えたブラケット20の下端を、走行機体後部の支持フレーム21に形成されたステー22に対して横向き姿勢の支軸23周りで揺動自在に連結することで、集草容器5全体を同図に示す集草姿勢と図2に示す放出姿勢とに切換え得るよう構成されている。尚、受入れ筒16から空気の流れとともに送り込まれた刈り芝は、集草容器5の内部での空気の流速の低下により自重で集草容器5内に落下して回収されるものとなっており、空気は集草容器5の内部の上部空間から蓋体5bの後面側に形成された排気路(図示せず)を介して容器外に排出されるものとなっている。 【0020】又、集草容器本体5aの姿勢切換を行う放出シリンダ24を前記ブラケット20と支持フレーム21とに亘って備えると共に、集草容器本体5aの姿勢切換と連動して蓋体5bを開閉操作するリンク部材25を前記ステー22と蓋体5bに連結したアーム26とに亘って備えることで、放出シリンダ24の収縮側への駆動によって集草容器本体5aを集草姿勢に設定した場合には同図に示すように蓋体5bを閉塞状態に維持し、放出シリンダ24の伸長側への駆動によって集草容器本体5aを放出姿勢切換えた場合には図2に示すように、第2ダクト7cの上端から受入れ筒16を分離させ、かつ、蓋体5bを開放した状態で集草容器本体5aの開口を下方に向けて刈り芝の放出を行えるものとなっている。 【0021】図5に示すように、前記吸引ブロア8は前後向き姿勢の駆動軸8aを備えると共に、この駆動軸8aに対してエンジン4からの動力がベルトテンション式のクラッチ28、前後向き姿勢の伝動軸29、この伝動軸29と駆動軸8aとに亘って形成されたベルト伝動機構30夫々を介して伝えられるものとなっている。 【0022】図5に示すように、車体フレーム32の前端の左右方向での中央位置に対して、走行機体の前後方向に沿う姿勢の第1アーム33の基端部を横向き姿勢の軸芯X周りで揺動自在に軸支すると共に、車体フレーム32前端の左右両端位置に対して、前端側ほど走行機体の外側に屈曲する形状の第2アーム34の基端部を前記横向き姿勢の軸芯Xと同軸芯周りで揺動自在に軸支し、第1アーム33、第2アーム34の前端位置に前記夫々のリールモーア6,6,6を連結支持してある。 【0023】つまり、図6に示すように、第1アーム33の基端部近傍に第1リフトシリンダ35で昇降駆動されるリフトアーム36を備え、このリフトアーム36と第1アーム33の基端部とをリンク材37を介して吊り下げ状態に連結し、又、図7に示すように、左右夫々の第2アーム34,34の基端部に夫々の第2アームと34一体揺動するアーム34aを備え、このアーム34aを操作する第2リフトシリンダ38を備えている。図5に示すように、第1アーム33、第2アーム34夫々の先端位置には前方に開放するチャンネル状の支持ブラケット39を前後向き姿勢のローリング軸芯Y周りで回動自在に設け、この支持ブラケット39に対して前記リールモーア6の上部の主フレーム40の左右方向での中央位置が上下向き姿勢のヨーイング軸芯Z周りで回動自在に支持されている。 【0024】又、図3及び図4に示すように、走行機体の前端位置には左右方向の外端ほど上方に向かう形状のフレーム材41を備え、このフレーム材41の左右両外端位置にゴム等の弾性材製の接当ローラ42,42を前後向き姿勢の軸芯周りで回動自在に支持してある。そして、3つのリールモーア6,6,6を上昇させる場合には第1リフトシリンダ35、第2リフトシリンダ38,38夫々を同時に伸長駆動するものとなっており、この上昇時には図4に示す如く、左右位置のリールモーア6,6の主フレーム40に対して接当ローラ42,42が接当して、夫々のリールモーア6,6,6をローリング軸芯Y,Y周りで回動させて、その外端側を上方に向かわせる傾斜姿勢に切換えるものとなっている。 【0025】前記3つのリールモーア6,6,6は夫々とも等しい構造のものが用いられており、中央位置のリールモーア6を例に挙げて構造を説明する。つまり、図8〜図10に示すようにリールモーア6は左右に配置された側壁部材45a,45a、上部に配置された上壁部材45b、後部に配置された後壁部材45c夫々で成るケース本体45と、このケース本体45の前部位置に対して着脱自在に取付けられたガイド部材46とでケースが構成されると共に、側壁部材45a,45aに対し横向き姿勢の軸芯周りで回転自在にリール刃47を支承し、このリール刃47の下方側の外周に固定刃48を近接配置し、前部位置及び後部位置に対してゲージ輪としての前部接地ローラ49と後部接地ローラ50とを備え、一方の側壁部材45aにリール刃47を駆動する油圧モータ51を備えて構成されている。又、左右の側壁部材45a,45aの前部位置を左右に貫通するロッド54周りで該側壁部材45a,45aに対して相対揺動できるよう上方に延出した支柱材52,52の上端同士をリール刃47の回転軸芯と平行する姿勢で連結する形態に前記主フレーム40が備えられることで、作業時にはリールモーア6のロッド54周りでのピッチングを許して地面に対する追従性を高めるものとなっており、更に、左右の側壁部材45a,45aの上部位置にはリールモーア6を地面から離間する高さまで上昇させた際に支柱材52との接当でリールモーア6のピッチング限界を決めるストッパー43が設けられている。 【0026】前記後壁部材45cは横向き姿勢の揺動軸53周りで揺動開閉自在に備えられている。又、ガイド部材46は後方がケース本体45の内部と連通し、前部位置に上方に向けて開口する排出口46aが形成された袋状に成形され、排出口46aに対して前記第1ダクト7aが接続するものとなっている。又、排出口46aは平面視で左右方向での中央位置に設定され、この排出口46aに刈り芝を導くよう平面視で左右方向で中央側ほど前方に張り出すよう山形状の案内用の傾斜面46b,46bが形成されている。又、ケース本体45内部の前部開口の下方位置には横向き姿勢のロッド54が配置され、ガイド部材46の後方の開口縁の下端に、このロッド54を弾性的に挟み込むようバネ材製の左右一対の挟持部材55,55を備え、ガイド部材46の上面には上壁部材45aの一対の係合片56,56と係脱自在な左右一対のバックル57,57を備えることで、該ガイド部材46はケース本体45に対して着脱できるよう構成されている。 【0027】図9に示すように、前記左右の側壁部材45a,45aの前部位置と、地面との間に吸気用に充分の間隔の隙間を設定することで空気流入経路44を形成してある。 【0028】又、リール刃47は図9に矢印で示す方向、即ち、外周の地面側が走行機体の後方側に移動するよう回転方向が設定されており、作業時にはリール刃47と固定刃48とで切断された刈り芝が、該リール刃47との接触、あるいは、回転に伴う風圧によってケース下方位置からケース後方位置を介して上方に送られるものとなっており、このように送られる際に充分な強さの送り力の作用を受けてガイド部材46の内部を前方に送られ、このガイド部材46の傾斜面46bによって左右方向での中央位置に案内された後に、前記排出口46aから上方の送り出されるものとなっている。そして、このよう送り出された後には、第1ダクト7a、合流部材7b、第2ダクト7c、吸引ブロア8、受入れ筒16夫々を介して前記集草容器5に送られ回収されるものとなっている。 【0029】図10に示すように、リール刃47の駆動軸47aは一方の端部を軸受部材58を介して側壁部材45aに対して支持し、他方の端部を前記油圧モータ51を介して側壁部材45aに対して支持し、軸受部材58、油圧モータ51夫々は駆動軸47aより後方側位置で駆動軸47aと平行姿勢の軸芯上に配置された支軸59,59周りに揺動自在に支持され、油圧モータ51を備えた側を例に挙げると図8に示すように、夫々の前部位置に備えたナット部材60に螺合するネジ軸61を側壁部材45aに備えることで、このネジ軸61のノブ61aの回動操作で駆動軸47aを上下方向に位置調節して固定刃48との間隙を調節できるように構成されている。 【0030】図8及び図11(イ),図12(イ)に示すように、前部接地ローラ49は、全幅に亘る支軸49aを備えると共に、両端部位置の金属製のローラ部49bを支軸49aに遊転支承し、中間部に大径部49cと小径部49dとを交互に配置した芝起立部を支軸49aに遊転支承して構成され、後部接地ローラ50は支軸50a周りで遊転支承される全幅に亘って等しい直径のローラを備えて構成されている。又、左右の側壁部材45a,45aの前端部を横外方に折り曲げて支持部としての縦壁状のフランジ64を形成してあり、この左右のフランジ64の前面に対して支持部材65をボルト66で連結固定してある。この支持部材65は上下方向にネジ軸67が螺合状態で貫通し、上端に回動操作用のノブ67aを備え、下端に支持片68を備え、この左右の支持片68,68に対して前記前部接地ローラ49の支軸49aが支承されている。又、支持部材65は図11(ロ),図12(ロ)に示すように、フランジ64の後面側にも連結することが可能である。 【0031】つまり、フランジ64には前記ボルト66が挿通する貫通孔(図示せず)が穿設され、このフランジ64の前面側の支持面に支持部材65を連結した場合にはリール刃47による芝切断位置と前部接地ローラ49の接地点との距離Dが拡大したものとなり、図11(ロ),図12(ロ)に示す如く、フランジ64の後面側の支持面に支持部材65を連結した場合にはリール刃47による芝切断位置と前部接地ローラ49の接地点との距離dが縮小したものとなり、拡大した距離Dに設定した場合には前部接地ローラ49の圧力で倒伏した芝を時間を掛けて立ち姿勢に復元した状態で刈取を行い得るものとなり、縮小した距離dに設定した場合には地面の小さい凹凸にも精度高く追従し得るものとなっている。尚、ノブ67aの回動操作で前部接地ローラ49の下方への突出量が変更され芝の刈り高さを調節できるものとなっている。 【0032】図8及び図9に示すように、左右の側壁部材45a,45aの後端位置の外面側に対して縦方向に多数の貫通孔69aが形成されたプレート69を、選択した貫通孔69aを挿通するボルト70を介して該側壁部材45aに連結してあり、この左右のプレート69,69に対して前記後部接地ローラ50の支軸50aが支承されている。尚、このプレート69はボルト70が挿通する貫通孔69aの選択によって後部接地ローラ50の下方への突出量が変更され芝の刈り高さを調節できるものとなっている。 【0033】図13に示すように、3つの油圧モータ51,51,51、第1,第2リフトシリンダ35,36,36を制御する油圧回路が形成され、この油圧回路では前記エンジン4で駆動される油圧ポンプ71からの作動油を第1油路L1、第1電磁弁V1を介して直列に配置された3つの油圧モータ51,51,51に送る経路が形成されると共に、この第1油路L1から分岐した作動油と第1電磁弁V1からの戻り油とが送られる第2油路L2に第1,第2リフトシリンダ35,36,36を制御する第2電磁弁V2を備え、この第2電磁弁V2からの戻り油を排出するドレン油路L3が形成されている。又、この油圧回路では3つの左右方向での中央位置のリールモーア6、及び、左右のリールモーア6,6の油圧モータ51,51,51の停止と駆動との切換を行う開閉弁V3,V4,V4を備え、第1油路L1と第2油路L2との間に油圧モータ51,51,51の駆動速度調節用の第1可変絞り弁72を備え、第1油路L1とドレン油路L3との間に油圧モータ51,51,51の駆動圧を確保するための第1リリーフ弁73を備え、第2油路L2とドレン油路L3との間に第1,第2リフトシリンダ35,36,36の上昇速度調節用の第2可変絞り弁74を備え、第2油路L2とドレン油路L3との間に第1,第2リフトシリンダ35,36,36の駆動圧を確保するための第2リリーフ弁75を備え、第2電磁弁V2から第1,第2リフトシリンダ35,36,36に作動油を送る油路から分岐した油路に対して第1,第2リフトシリンダ35,36,36の下降操作時にパイロット圧で開放操作されるチェック弁76を備え、このチェック弁76のドレン油路側にリールモーア6の接地圧軽減のため第1,第2リフトシリンダ35,36,36に背圧を作用させる第3リリーフ弁77を備えている。 【0034】第1電磁弁V1は油圧モータ51の正転と逆転と停止とを行えるよう3位置に切換自在に構成され、第2電磁弁V2はリールモーア6の上昇と下降と昇降の停止とを行えるよう3位置に操作自在に構成され、作業時には第1電磁弁V1を正転位置に設定することで夫々の油圧モータ51に作動油を供給し、第2電磁弁V2を下降位置に設定することでリールモーア6が前後の接地ローラ49,50が接地するまで下降し、この状態で第3リリーフ弁77からの背圧が作用するので地面に凹凸が存在する場合には凹凸に追従して軽く浮動するものとなっている。 【0035】又、左右の第2リフトシリンダ36,36に対する油路に対してシリンダからの作動油の排油を阻止することで左右のリールモーア6,6の下降を阻止するための下降阻止弁V5,V5を備えており、この下降阻止弁V5,V5は閉じ操作した場合にそのリールモーア6に対応する油圧モータ51の駆動を停止するよう前記開閉弁V4とワイヤ等で構成される規制機構78を介して連係している。そして、作業時に左右のリールモーア6,6のうちの一方だけを上昇姿勢に維持して作業を行う場合には、第2電磁弁V2の操作で第1,第2リフトシリンダ35,36,36に作動油を供給して3つのリールモーア6,6,6を上昇させた後に、上昇状態に維持するリールモーア6に対応する下降阻止弁V5を閉塞することで、その油路が閉塞されると同時に、対応する開閉弁V4が連通状態となる結果、第1,第2リフトシリンダ35,36,36を下降させる側に第2電磁弁V2を操作しても、そのリールモーア6の下降が阻止されると共に、そのリールモーア6の油圧モータ51の駆動も停止するものとなっている。 【0036】このように本発明では、駆動昇降機構が第1リフトシリンダ35、第2リフトシリンダ38(アクチュエータの一例)と第1アーム33、第2アーム34とで構成され、3つのリールモーアを上昇させる場合には第2電磁弁V2を上昇位置へ操作することで第1リフトシリンダ35、第2リフトシリンダ38が同時に作動し、これによって第1アーム33、第2アーム34夫々が横向き姿勢の軸芯周りで上方に作動するので何れのリールモーア6,6,6も横方向に変位しないものとなっている。このことから、本発明の乗用型芝刈機では左右方向での中央位置のリールモーア6の刈り取り領域の両側端域に対して左右のリールモーア6の刈り取り領域の重複量を小さいものにして全体としての刈り取り幅の拡大を可能にしている。 【0037】更に、本発明では、左右何れか一方のリールモーア6を持ち上げた状態に維持して作業を行うことも可能であり、このような作業を行う場合には、前述のように第2電磁弁V2の上昇位置への操作で3つのリールモーア6,6,6全てを上昇させ、持ち上げ状態に維持するリールモーア6に対応する下降阻止弁V5を閉じ操作した後に第2電磁弁V2の下降位置への操作で他の2つのリールモーア6が下降するものとなり、この状態で第1電磁弁V1の操作で回転アクチュエータとしての油圧モータ51に作動油を供給した場合には、前記下降阻止弁V5の閉じ操作と連動して対応するリールモーアの油圧モータ51の開閉弁V4が規制機構78で連通位置に操作される結果、上昇状態のリールモーアは駆動されないものとなっている。特に、リールモーア6では、駆動回転するリール刃47に対して固定刃48が接触する状態で配置されているので、使用しないリールモーア6の駆動を停止することでリール刃47と固定刃48との摩擦による発熱を阻止してリールモーア6を傷めることがない。 【0038】〔別実施の形態〕本発明は上記実施の形態以外に、例えば、3つのリールモーア6,6,6のうち左右方向での中央位置のリールモーア6も持ち上げ状態に維持できるよう下降阻止弁V5を備えることで、中央位置のリールモーア6を持ち上げ、左右のリールモーア6,6を接地させた状態で刈り取り作業を行い、所謂、ゼブラカットを行い得るよう構成することも可能である。 【0039】又、本発明は駆動昇降機構をパンタグラフ式のリンク機構、あるいは、縦長姿勢のガイドレールを用いてリールモーアを走行機体に対して平行姿勢のまま昇降させるよう構成することが可能であり、4つ以上のリールモーアを備えた乗用型芝刈機に適用することも可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月31日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−46541 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月23日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−205637 |
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