| 【発明の名称】 |
コンバイン刈取搬送部の防塵カバ−開閉装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】市原 等
【氏名】野村 浩久
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| 【要約】 |
【課題】防塵カバ−後の開閉操作を容易にして合理的に行える開閉手段を提供する。
【解決手段】刈取搬送部(B)の上方を覆う防塵カバ−後(2)の閉状態でロックするロック部材(3)の解除動作を、防塵カバ−後(2)がわに装着した操作部材(4)の前方がわへの操作に連動させるものにする。また、防塵カバ−後(2)の開状態のロックを閉状態でロックするロック部材(3)により兼用するのが好ましいし、防塵カバ−後(2)を開状態でロックするロック部材(3)の解除動作を、操作部材(4)の後方がわへの操作に連動させるとよく、また、防塵カバ−後(2)の前方または後方への移動手段(X)を、防塵カバ−後(2)の左右がわ内側部に設けるとよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脱穀部(A)の前方に設けた刈取搬送部(B)の上方を防塵カバ−前(1)と防塵カバ−後(2)とで覆い、その覆う閉状態の防塵カバ−後(2)を前方に移動して防塵カバ−前(1)の上側に変位させ開状態にするもので、防塵カバ−後(2)の前記閉状態でロックするロック部材(3)の解除動作を、該防塵カバ−後(2)がわに装着した操作部材(4)の前方がわへの操作に連動させる構成にしたことを特徴とするコンバイン刈取搬送部の防塵カバ−開閉装置。 【請求項2】 防塵カバ−後(2)を前方に移動した開状態において、その開状態のロックを閉状態でロックするロック部材(3)により兼用する構成にしてあることを特徴とする請求項1.記載のコンバイン刈取搬送部の防塵カバ−開閉装置。 【請求項3】 防塵カバ−後(2)を開状態でロックするロック部材(3)の解除動作を、操作部材(4)の後方がわへの操作に連動させる構成にしてあることを特徴とする請求項2.記載のコンバイン刈取搬送部の防塵カバ−開閉装置。 【請求項4】 脱穀部(A)の前方に設けた刈取搬送部(B)の上方を防塵カバ−前(1)と防塵カバ−後(2)とで覆い、その覆う閉状態の防塵カバ−後(2)を前方に移動して防塵カバ−前(1)の上側に変位させ開状態にするもので、防塵カバ−後(2)の前方への移動手段(X)を、該防塵カバ−後(2)の左右がわ内側部に設けてあることを特徴とするコンバイン刈取搬送部の防塵カバ−開閉装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀部の前方に設けた刈取搬送部の側方に操縦部を配設してなるコンバインであって、刈取搬送部で発生する粉塵から操縦部のオペレ−タを保護するために装着した防塵カバ−の開閉装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、前記のように、脱穀部の前方に設けた刈取搬送部の側方に操縦部を配設してなるコンバインにおいて、刈取搬送部により発生する粉塵の飛散を防止するため防塵カバ−を装着し、かつ、その防塵カバ−を開放して手刈りしたものの脱穀部への供給や刈取搬送部の整備点検を容易にするようにしたものは、実公平6−23237号公報、実公平7−33622号公報、実公平8−8585号公報等により公告されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、前項に記載するところの、脱穀部の前方に設けた刈取搬送部の側方に操縦部を配設してなるコンバインであって、刈取搬送部の上方を防塵カバ−前と防塵カバ−後とで覆い、その覆う閉状態の防塵カバ−後を前方に移動して防塵カバ−前の上側に変位させ開状態にするようにしたもので、防塵カバ−後の開閉操作を容易にして合理的に行える開閉手段を提供せんとするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明は脱穀部の前方に設けた刈取搬送部の上方を防塵カバ−前と防塵カバ−後とで覆い、その覆う閉状態の防塵カバ−後を前方に移動して防塵カバ−前の上側に変位させ開状態にするものにおいて、防塵カバ−後の閉状態でロックするロック部材の解除動作を、該防塵カバ−後がわに装着した操作部材の前方がわへの操作に連動させる構成にすることによって、操作部材が防塵カバ−後の開作動用の把手となり、しかも、その操作部材を前方がわに操作することにより閉状態のロックが解除されるから、ロック解除と共に前方に移動して開状態になって防塵カバ−後の前方への移動が容易に行える。 【0005】また、防塵カバ−後を前方に移動した開状態において、その開状態のロックを閉状態でロックするロック部材により兼用するものにすると、部品点数を少なくして構成が簡潔なものになる。 【0006】更に、防塵カバ−後を開状態でロックするロック部材の解除動作を、操作部材の後方がわへの操作に連動させるようにしたから、操作部材を後方がわに操作することにより開状態のロックが解除され、そのロック解除と共に後方に移動して閉状態になり防塵カバ−後の後方への移動が容易になる。 【0007】また、防塵カバ−後の前方への移動手段を、該防塵カバ−後の左右がわ内側部に設けたことにより、防塵カバ−前と防塵カバ−後との段差が小になって防塵カバ−後の高さが低くなり、これによって操作部材の操作が容易に行えるとともに防塵カバ−後の移動が円滑になる。 【0008】 【発明の実施の形態】 【実施例】以下、この発明による防塵カバ−開閉装置について実施例図を参照し説明すると、このコンバインは図4に示すように、走行車台(5)上に搭載する脱穀部(A)の前方に分草板(6)と引起し装置(7)と刈刃(8)と刈取穀稈を脱穀部(A)に搬送する搬送装置(9)等から成る刈取搬送部(B)が設けられ、その刈取搬送部(B)の側方に操縦部(C)が配設されて、刈取搬送部(B)は(P)を支点にして回動し上動するように構成されている。 【0009】また、前記刈取搬送部(B)の上方は、この刈取搬送部(B)により発生する粉塵が飛散しないように防塵カバ−によって覆われているのであるが、その防塵カバ−は前後に分割された防塵カバ−前(1)と防塵カバ−後(2)とからなり、いずれも透明材で形成されたもので、防塵カバ−前(1)は前部が前記引起し装置(7)の上端に取着されて刈取搬送部(B)の上動と共に後方に移動するようになり、防塵カバ−後(2)は防塵カバ−前(1)の上側において前方に移動して開放可能になっている。なお、(10)は刈取搬送部(B)の前方がわを照らすライトである。 【0010】そこで、前記の防塵カバ−後(2)について図1〜図3により説明を加えると、(11)は断面逆U字形の後フレ−ム、(12)と(13)はこの後フレ−ム(11)の左右両端に固着して垂設する左支持板体と右支持板体で、その各支持板体(12)(13)の下部がわに丸棒からなる左フレ−ム(14)と右フレ−ム(15)の後端を溶着連結し、それら左フレ−ム(14)と右フレ−ム(15)の前端部を接続金(16)(左側の接続金は図示省略)を介して前フレ−ム(17)の左右両端に連結してフレ−ム枠を構成し、前記防塵カバ−後(2)の天板(2a)裏面の前後部を前フレ−ム(17)と後フレ−ム(11)にそれぞれ止着して、防塵カバ−後(2)とフレ−ム枠は一体物になっている。 【0011】(18)は前記搬送装置(9)を構成している縦搬送チエン(19)に対設するところの挟扼レ−ルがわを支承する支承杆で、丸形パイプを折曲しその一端がわを刈取搬送部(B)の右側壁(20)に立設して防塵カバ−後(2)の前側内部にそって横切り他端がわを下方に大きく延長して縦搬送チエン(19)の挟扼レ−ルがわを支持し、その支承杆(18)の左右両側部には取付座板(21)(22)が溶着されている。 【0012】次に、同図により前記防塵カバ−後(2)を前方に移動して刈取搬送部(B)の上方を開放する移動手段(X)について記載する。(23)と(24)は前記左フレ−ム(14)と右フレ−ム(15)が摺動自在に挿通する受筒で、受筒(23)は内方に向けて突設するピン軸(25)を有するV字形の支持金(26)に溶着固定されるとともに、そのピン軸(25)が前記取付座板(21)に固着する取着金(27)の筒体(28)に回動自在に嵌合している。 【0013】また、受筒(24)は内方に向けて突設するピン軸(29)を有する板状の支持金(30)の上部に溶着固定されるとともに、そのピン軸(29)を前記取付座板(22)に固着する取着金(31)の筒体(32)に回動自在に嵌合させている。 【0014】(33)は前記右側の支持金(30)の下部がわに溶着固定されて受筒(24)の下側に位置する支持筒体で、この支持筒体(33)に防塵カバ−後(2)を前後に移動させるためのガイド杆(34)の前部がわを嵌合させてガイド杆(34)を右フレ−ム(15)にそって後方に延出し、その延出する後部を前記右支持板体(13)の下端に溶着されている摺動筒体(35)に摺動可能に嵌挿するとともに、前記ピン軸(25)と(29)を横方向の同一軸芯線上に位置させて防塵カバ−後(2)を移動手段(X)と共に前記ピン軸(25)(29)を支点にして上下揺動可能な状態に取り付け、右フレ−ム(15)の後端は後述するところの後ロックピン(36)を有する固定金(37)に固着して前記ピン軸(25)(29)を支点とする揺動を阻止し、防塵カバ−後(2)は摺動筒体(35)がガイド杆(34)と摺動し左フレ−ム(14)と右フレ−ム(15)は受筒(23)(24)と摺動して前後に移動するのである。 【0015】このようにして、前記の防塵カバ−後(2)を前後に移動させる移動手段(X)は防塵カバ−後(2)の左側壁(2b)と右側壁(2c)のそれぞれの内側部に設けられているのである。 【0016】そして、この防塵カバ−後(2)を前後に移動してロックする開閉ロック機構について同じく図1図〜図3により記載すると、(36)と(38)はL形に折曲した後ロックピンと前ロックピンで、前ロックピン(38)はその前端部を前記取着金(31)に溶着し、後ロックピン(36)は脱穀部(A)の前部に取り付けた固定金(37)に両端部を溶着してある。 【0017】(39)は前記左支持板体(12)と右支持板体(13)の上部に掛け渡されて後フレ−ム(11)の前側に位置する支点軸で、この支点軸(39)の左右両端がわに操作部材(4)を構成するア−ム板(4a)(4b)が回動自在に嵌合し、その各ア−ム板(4a)(4b)の上部がわは防塵カバ−(2)の天板(2a)に設けた長穴から上方に突出してその上端部を操作杆(4c)によって連結し、右側のア−ム板(4b)の下部がわは逆Y字形にしてへの字状の作動面(a)が形成されている。 【0018】また、(3)はロック部材で、このロック部材(3)は右支持板体(13)に前後の中程部を軸(40)に樞着して上下に揺動自在にし、そのロック部材(3)の前部からは前記ア−ム板(4b)がわに係合ピン(41)を突設してその係合ピン(41)を前記ア−ム板(4b)の作動面(a)内に位置させ、ロック部材(3)の後部には前ロックピン(38)と後ロックピン(36)にそれぞれ上側から係脱自在の凹部(3a)が形成されている。そして、(42)はロック部材(3)の前端部と右支持板体(13)を連繋する戻しバネであって、ロック部材(3)の凹部(3a)が後ロックピン(36)に係合する状態を保持するのである。 【0019】そこで、図1および図5に実線で示すロック部材(3)はその凹部(3a)が後ロックピン(36)に係合して防塵カバ−後(2)は刈取搬送部(B)の上方を覆う閉状態でロックしているが、操作部材(4)を図5に矢印(イ)で示すように前方がわに操作すると、ア−ム板(4b)にヘの字形に形成した作動面(a)の前側部が係合ピン(41)を押圧し、これによってロック部材(3)は軸(40)を支点にして矢印(ロ)のように揺動し凹部(3a)は後ロックピン(36)との係合を解くとともに、操作部材(4)が開作動用の把手になって、ロック部材(3)の解除動作と前方がわへの操作とが連動するようになり移動手段(X)を介して仮想線(ハ)のように前方に移動し、戻しバネ(42)の復元力により前記ロック部材(3)の凹部(3a)が前ロックピン(38)に係合し、その係合状態が保持されて防塵カバ−後(2)は仮想線(ニ)のように刈取搬送部(B)の上方を開放する開状態でロックされるようになる。 【0020】また、この防塵カバ−後(2)を開状態でロックする状態から後方に移動して閉状態にするとき、図6のように、操作部材(4)を後方がわに操作すれば、ア−ム板(4b)にヘの字形に形成した作動面(a)の後側部が係合ピン(41)を押圧してロック部材(3)の凹部(3a)が前ロックピン(38)との係合を解きながら操作部材(4)が閉作動用の把手になって、ロック部材(3)の解除動作と後方がわへの操作とが連動するようになり移動手段(X)を介して防塵カバ−後(2)は後方に移動し、戻しバネ(42)の復元力により前記ロック部材(3)の凹部(3a)が後ロックピン(36)に係合し、同じロック部材(3)でもってロックされるのである。 【0021】なお、図1〜図3に符号(43)で示すものは、支点軸(39)の適所から垂設する前記操作部材(4)に代わる部材である。 【0022】そして、図7と図8は防塵カバ−後(2)を移動してロックする開閉ロック機構の他の実施例を示したものであって、(4)は操作部材でそのア−ム板(4b)を支点軸(39)に回動自在に嵌合し、(3)はロック部材で軸(40)を支点にして上下に揺動可能に装着し、ロック部材(3)には後ロックピン(36)と前ロックピン(38)に係脱自在の凹部(3a)が形成され、(44)はア−ム板(4b)の支点軸(39)部より上方位部分とロック部材(3)の軸支部の後方がわ部位とを連繋する作動ワイヤであり、(45)は前記ア−ム板(4b)の下端部とロック部材(3)の前記軸支部の後方がわ部位とを連繋する作動ワイヤ、(42)は右支持板体(13)の上部とロック部材(3)の軸支部より前側部位とを連係する戻しバネである。 【0023】なお、その他の構成は図1〜図3に示したものと同じであるので、同一の符号を付してその説明を省略する。 【0024】即ち、防塵カバ−後(2)を前方に移動して開状態にするときは、操作部材(4)を矢印(イ)のように前方がわに操作すると、作動ワイヤ(44)の引き作用によって揺動するロック部材(3)によりロック状態は解除されながら前方に移動して開状態となってロックされ、また、防塵カバ−後(2)を後方に移動して閉状態にするときは、操作部材(4)を後方がわに操作することによって作動ワイヤ(45)が牽引されてロック状態は解除されそのまま後方に移動し閉状態となってロックされるようになる。 【0025】なお、図9に示すように、前記防塵カバ−前(1)の後端部から上方に向けて幅広のゴム板(46)を立設し、その上端を防塵カバ−後(2)の裏面に接当摺接させるようにして、防塵カバ−前(1)と防塵カバ−後(2)との間隔をゴム板(46)により閉塞し粉塵が飛散しないようにしている。 【0026】また、図10のように、防塵カバ−後(2)のフレ−ム枠を構成している後フレ−ム(11)の後面から後方に向かう幅広のゴム板(47)を設け、そのゴム板(47)を幅方向に長手にした長方形状の支持環(48)を介して脱穀部(A)の前面に取り付けたフック(49)に係脱自在にし、防塵カバ−後(2)と脱穀部(A)との間隔をゴム板(47)によって塞ぎ粉塵の外部への飛散を防止している。 【0027】 【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、次に記載するような効果を奏する。 【0028】脱穀部の前方に設けた刈取搬送部の上方を防塵カバ−前と防塵カバ−後とで覆い、その覆う閉状態の防塵カバ−後を前方に移動して防塵カバ−前の上側に変位させ開状態にするものにおいて、防塵カバ−後の閉状態でロックするロック部材の解除動作を、該防塵カバ−後がわに装着した操作部材の前方がわへの操作に連動させる構成にすることによって、操作部材が防塵カバ−後の開作動用の把手となり、しかも、その操作部材を前方がわに操作することにより閉状態のロックが解除されるから、ロック解除と共に前方に移動して開状態になって防塵カバ−後の前方への移動を容易にすることができる。 【0029】また、防塵カバ−後を前方に移動した開状態において、その開状態のロックを閉状態でロックするロック部材により兼用するものにすると、部品点数を少なくして構成が簡潔なものになり安価に提供できる。 【0030】更に、防塵カバ−後を開状態でロックするロック部材の解除動作を、操作部材の後方がわへの操作に連動させるようにしたから、操作部材を後方がわに操作することにより開状態のロックが解除され、そのロック解除と共に後方に移動して閉状態になり防塵カバ−後の後方への移動が容易に行える。 【0031】また、防塵カバ−後の前方への移動手段を、該防塵カバ−後の左右がわ内側部に設けたことにより、防塵カバ−前と防塵カバ−後との段差が小になって防塵カバ−後の高さが低くなり、操作部材の操作が容易に行えるとともに防塵カバ−後の移動も円滑なものになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005164 【氏名又は名称】セイレイ工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月18日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−32554 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−210141 |
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