| 【発明の名称】 |
野菜収穫機 |
| 【発明者】 |
【氏名】金井 洋一
【氏名】本多 春義
【氏名】武智 伊佐夫
【氏名】小田切 元
【氏名】脇野 崇
【氏名】上島 徳弘
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| 【要約】 |
【課題】収穫用の操縦座席を上下調節する場合に、コンベア装置の前側が同時に追随して上下し収穫作業姿勢を一定状態に保持する。
【解決手段】圃場に育成中の野菜を人手で収穫する収穫用座席36を上下作動手段29を介して上下調節可能に設ける。収穫した野菜を載置させて後方側に搬送するコンベア装置17を設け、終端側に搬送した野菜を一時に貯留する収穫野菜貯容器37を設ける。貯容器の後方下部側に走行車体1で牽引する収穫物運搬台車13を適宜昇降機構9で昇降可能に構成し、台車には貯容器内の野菜を取り出し箱詰め等の作業台40を設ける。コンベア装置を走行車体に対し後方側を支点にして上下回動可能に構成し、コンベアの前部側を収穫用座席の上下作動手段に連繋し、座席の上下にコンベア前部が追随して上下作動する野菜収穫機。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 乗用型の走行車体1に、車体1の前側位置で圃場に成育中の野菜を人手で収穫する収穫用座席36を上下作動手段29を介して上下調節可能に設けると共に、この収穫用座席36に腰掛けた状態で収穫した野菜を載置させて後方側に搬送するコンベア装置17を設け、このコンベア装置17の終端側に搬送された野菜を一時的に貯留する収穫野菜貯容器37を設け、この収穫野菜貯容器37の後方下部側に前記走行車体1で牽引する収穫物運搬台車13を適宜昇降機構9により昇降可能に構成し、該台車13には前記収穫野菜貯容器内の野菜を取り出して箱詰め等の作業をする作業台40を設け、前記コンベア装置17側を、前記走行車体側に対し、当該コンベアの後方側を支点にして前側が上下に回動可能に構成し、該コンベアの前部側を前記収穫用座席36の上下作動手段に連繋し、該座席の上下にコンベア前部が追随して上下作動動することを特徴とした野菜収穫機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、野菜類の収穫機に関し、詳しくは、主にキャベツやレタス等の球形野菜の収穫を行なう野菜収穫機に関するものである。 【0002】 【従来技術】従来、特開平6−269215号公報や実用新案登録第3002543号公報に開示されている通り、走行車体の前側あるいは左右一側にキャベツやレタスの球形野菜あるいは大根やにんじん等の根菜類の野菜を自動的に収穫する収穫機構を有し、この収穫機構に続いてこの収穫野菜を走行車体の左右一側部で自動的にコンベア搬送するコンベア装置を設け、更に、この搬送された野菜を収容する野菜収容部を設けた自動収穫機は公知であった。 【0003】 【発明があ解決しようとする課題】前述の従来技術のものでは、全自動型の野菜収穫機を目指したもので、根菜類の収穫用機械としては十分に商品化の可能性があるけれども、球形野菜の収穫では土の付着や商品である葉部の損傷が大きく自動収穫は困難であった。この従来の全自動野菜収穫機の圃場で成育中の野菜を採取する作業を人手で行なって全自動野菜収穫機のもつ欠点を解消する場合、その作業者が腰掛け状態で作業することが考えられるが、このとき、作業者が腰掛けする座席の高さと搬送コンベアの高さが変動するようでは収穫した野菜をコンベアへ供給することが困難になる。 【0004】そこで、コンベアの先端側フレ−ム自体に一体的に座席を装着することも考えられるが、このような構成ではコンベアの先端側重量が大きくなりすぎて後部側を支点に当該コンベアの先端側を昇降作動させることが困難になり、かつ、円滑な昇降動が期待できない問題点があった。 【0005】 【課題を解決するための手段】この発明は、前述の課題を解消するために次の技術的な手段を講じた。即ち、乗用型の走行車体1に、車体1の前側位置で圃場に成育中の野菜を人手で収穫する収穫用座席36を上下作動手段29を介して上下調節可能に設けると共に、この収穫用座席36に腰掛けた状態で収穫した野菜を載置させて後方側に搬送するコンベア装置17を設け、このコンベア装置17の終端側に搬送された野菜を一時的に貯留する収穫野菜貯容器37を設け、この収穫野菜貯容器37の後方下部側に前記走行車体1で牽引する収穫物運搬台車13を適宜昇降機構9により昇降可能に構成し、該台車13には前記収穫野菜貯容器内の野菜を取り出して箱詰め等の作業をする作業台40を設け、前記コンベア装置17側を、前記走行車体側に対し、当該コンベアの後方側を支点にして前側が上下に回動可能に構成し、該コンベアの前部側を前記収穫用座席36の上下作動手段に連繋し、該座席の上下にコンベア前部が追随して上下作動動することを特徴とした野菜収穫機とした。 【0006】 【実施例】この発明の一例を図面に基づき詳細に説明する。1は走行車体で、左右一対の操舵用の駆動タイプの前輪2,2及び一対の駆動後輪3,3とを有した四輪駆動に構成し、前側上部にエンジン4を搭載して、これをボンネット5でカバ−している。6は左右一対の後輪間に位置した運転座席である。この運転座席6の前側に操縦ハンドル7を前記ボンネット5の後部端側にハンドル枠を介して装備している。前記運転座席6の下方周囲には搭乗フロア8が張設されている。 【0007】9は昇降機構で、前記走行車体1の後部に油圧作動用の昇降回動ア−ム10で昇降リンク11を上下動可能に構成している。12はヒッチ機構で前記昇降リンク11の下端がわに設けられているう。13は収穫物運搬台車で、下部側に左右一対の転動車輪14を有し、上面に運搬台15を設けている。そして、この運搬台車13の前側左右中央部に前記ヒッチ機構12に脱着できる取付部16を設け、この取付部16を前記ヒッチ機構12に装着している。 【0008】17はコンベア装置で、前機走行車体1の後方側の左側面部分に位置する機枠部に、上下方向の軸心(イ)回りと、左右方向の軸心(ロ)回りとに回動出来るメタル18により取り付けられたコンベア取付回動フレ−ム19を設け、このフレ−ム19の上方位置にモ−タ20で駆動されるコンベアベルト巻掛駆動輪21を軸架し、前記フレ−ム19からコンベアフレ−ム22を前方へ延ばし、このコンベアフレ−ム22の先端側にコンベアベルト巻掛従動輪23を回転自在に軸架し、前記駆動輪21と従動輪23とにコンベアベルト24を張設して構成している。25はコンベア装置17の先端側側部カバ−で、前記コンベアフレ−ム22に固着されている。26はガイドレ−ルで前記左右両側の側部カバ−25の下部側を連結する前後の連結部材27a,27bに固着され、コンベア装置17の前側下位に前後方向にそって構成されている。図例では、棒状部材で構成されている。尚、前記メタル18を走行車体1側に取り付ける構成としては、ボルト等により脱着可能に構成すると、該車体1側とコンベア装置17側を簡単に分離でき、極めて便利になり、しかも、軸心(イ)あるいは軸心(ロ)を中心にしてコンベア装置17側を後方側へ回動させるとこの収穫機部分がコンパクトになりトラック等の荷台に載せて運搬するのに極めて便利なものになる。また、運搬台車13の上に載置でき、これをトレ−ラ等で牽引することによっても簡単に運搬できる。この場合、運搬台車13は、ヒッチ機構12部分で取り外しておくことは謂うに及ばない。 【0009】28はストッパ−で、コンベア上に載置される野菜収穫物が前方下部へ転落するのを防止するネット張設のストッパ−枠が前記カバ−25に取り付けられて構成されている。29はフロント上下作動手段で、走行車体1の前端側に固着されたフロントヒッチ30に電動シリンダ−31で昇降作動される上リンク杆32aと下リンク杆32bとからなるリンク装置32を設け、このリンク装置32の前端側に昇降動される左右一対の縦機材33が設けられている。34は前記縦機材33の下端側に固着された横枠で、この横枠の左端側に前記ガイドレ−ル26を受けて転動するコンベア−装置17の前側荷重受け転動輪35をブラケットを介して取付け、前記フロント上下作動手段29でコンベア−装置17の前側が自由に昇降調節できるように構成されている。36は野菜を収穫するとき腰掛け状態で行なえるようにした野菜収穫用座席で、前記横枠34にメタルを介して左右横移動可能及び上下調節可能に取り付けられている。 【0010】37は収穫野菜貯容器で、前記コンベア取付回動フレ−ム19にブラケット38を介して前部側を横軸39の回りに回動自在に取付け、後部側を前記収穫物運搬台車13の上部に取り付けた作業台40の前側突起部材41で支持させ、コンベア−装置17の上下動で前記コンベア取付回動フレ−ム19が横軸心(ロ)を中心に回動しても貯容器37が上下に作動して前記コンベア装置17の終端部から放出される収穫野菜を自動的に該貯容器37で受け止めて一時的に貯留できるよう構成している。 【0011】次ぎに、当該野菜収穫機における操縦操作関係の技術について説明する。野菜収穫用の座席36の近傍に操縦パネルを設けて、収穫作業者が各部の操縦操作が可能に構成している。即ち、マイコンの制御部に、操作レバ−42から左右進行方向の信号を入力し、前記操縦ハンドル7を電動シリンダ−43で操縦可能に構成して該操作レバ−42で操縦可能に構成している。スイッチSW1の切換信号を制御部に通信して、この信号により制御部からの出力信号が発信され、前記昇降機構9の作動装置である油圧シリンダ−44の切換弁45を切換えできる構成とし運搬台車13を昇降操作可能に構成している。またスイッチSW2の切換信号を制御部に通信して、この信号により制御部からの出力信号が発信され、前記電動シリンダ−31が作動されて座席36が昇降調節できる構成としている。更に、更に、レバ−46の操作で制御部に信号が入力されて前記コンベア装置17を駆動するモ−タ20が適宜その操作で駆動されるように構成している。 【0012】この発明の作用について説明すると、圃場で成育したキャベツや白菜などの野菜を収穫するうにあたり、収穫作業機を装着した走行車体1を該圃場に乗り入れ、運転者が収穫作業機側の座席36に腰掛けてコンベア装置17の前部側高さ調節をすると共に、走行車体1後部の運搬台車13に収穫された野菜をダンボ−ル箱内に詰め込む補助差業者を載せた状態で該収穫作業機付きの走行車体1を座席36側近傍に設けた適宜操縦レバ−42で運転操作すると共に、コンベア装置17側をモ−タ20で駆動する。 【0013】運転者兼収穫差業者は座席36に腰掛けた状態で、圃場中で成育した野菜を包丁や鎌で収穫してコンベア装置17の始端側に供給すると、このコンベア上に載せられた収穫野菜は後方上位へ搬送されて自動的に貯容器37内に投入される。この貯容器37内に一時的に貯えられた野菜を補助作業者が取り出し、作業台40の上で野菜の外皮などを調整して予め用意したダンボ−ル箱に詰め、運搬台車13の台上に載置する。 【0014】この野菜収穫作業において、収穫作業者は座席36に腰掛け状態のままで収穫作業するが、この座席36の高さを野菜の成育状態や野菜の種類あるいは圃場における野菜成育畦の高さなどで適宜調節する必要がある。この場合、伝動シリンダ−31を座席近傍のスイッチSW2で適宜作動させてリンク装置32を介し縦機材33を上下調節することにより該縦機材33に取り付けた横枠34を介し座席36が適当高さに調節される。一方、前記横枠34にブラケットを介して取り付けられた転動輪35が上下動され、この転動輪35で受けられたコンベア装置17側に一体のガイドレ−ル26が上下動される。 【0015】したがって、収穫作業用の座席36を上下調節すると、これに伴いコンベア装置17の始端側も同じように上下動するから収穫した野菜を常に楽な姿勢でコンベア装置17に供給できる。図中の符号、47は空のダンボ−ル箱を載置する空ケ−ス載置台である。上述の実施例では、前側に腰掛けた収穫作業者が、1個づつ野菜を収穫してコンベア装置17に載せて後方上方へ移送し、補助作業者が運搬台車13上でダンボ−ル箱詰め作業を一人で行なっていたが、このダンボ−ル箱詰め作業が収穫速度を速める追いつかなくなり、自然と収穫能率を落とす結果になっていた。そこで少しでも作業能率を向上させるために、前記コンベア装置17の前部近傍にダンボ−ル箱Dを載置する箱載台48を設け、補助者側の箱詰め差業が忙しいときは、前側の収穫作業者が収穫した野菜をダンボ−ル箱Dに詰め、これが満杯になると収穫野菜を詰めたダンボ−ル箱Dをコンベア装置17に載置して後方へ移送し、補助者の手間を省くようにする。そして、運搬台車13側に搭載した空ダンボ−ル箱を前記コンベア装置17とは別に設けた空ダンボ−ル箱移送用の補助コンベア装置49で前側に移送するよう構成している。この補助コンベア装置49は、前記コンベア装置17が位置する側とは反対側である右側にあって、後部側が電動モ−タ50で駆動されるベルト巻掛輪51aを有し、前部側に従動ベルト巻掛輪51bを軸架している。したがって、運搬台車13に搭乗中の補助作業者が空のダンボ−ル箱を補助コンベア装置49に載せて前側の収穫作業者へ搬送でき、この空ダンボ−ル箱を箱載台48にのせてこれに収穫した野菜を詰め、その野菜が詰まった箱をコンベア装置17で後方側へ移送させることができるように構成している。尚、53は移送されてくる空ダンボ−ル箱を滞留ならしめるストッパ−を示す。 【0016】そして、前記収穫した野菜をダンボ−ルに詰めて後方側へ移送する場合、前述のコンベア装置17の後端に貯容器37を配設すると、ダンボ−ル箱がその中に確実に供給されずに転倒する場合が生ずる。このため、コンベア装置17の後端に連続して後部コンベア装置17Aを設け、この後部コンベア装置17Aをほぼ水平状に構成し、後端側にはダンボ−ル箱の落下を防止するストッパ−54を設けている。尚、この後部コンベア装置17Aは前端側駆動輪の軸心を中心にして後部が上下回動自在になっており、運搬台車13の上下動により順応して上下作動するよう支持されている。 【0017】収穫作業を二人で行なう場合には、コンベア装置17の前端側の左右両位置に収穫用座席36a,36bを配置して、左右両位置で腰掛け収穫作業を行ない、収穫野菜をコンベア装置17に載置して後方側へ移送する構成とすればよい。コンベア装置17を平面視で第11図の通り傾斜させ、このコンベア装置17の前側において左右両側に収穫用の座席36a,36bを配置させると走行車体1を含めた全体の収穫作業機をコンパクトに収めることができる。 【0018】第12図で示した実施例は、前記フレ−ム19を受けるメタル18側を運搬台車13側の取付部16側にフレ−ム55を介して取付け、運搬台車13側とコンベア装置17側とを一体的に構成する実施例であり、このような構成にすると、走行車体1側から運搬台車13側を取付部12部分で取り外せば自動的にコンベア装置17側が走行車体1とは確実に外れ収穫作業機側部分を運搬したり格納するのに都合がよく、更に、コンベア装置17側を軸心(イ)まわりに回動して後方側に回せると前後長さを短くでき格納場所を小さくできる。 【0019】 【発明の作用効果】この発明によれば、収穫作業用の座席36を上下調節すると、これに伴いコンベア装置17の始端側も同じように上下動するから収穫した野菜を常に楽な姿勢でコンベア装置17に供給できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月11日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−28011 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−186578 |
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