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【発明の名称】 作物収穫機
【発明者】 【氏名】金井 芳秀

【氏名】岡田 幹夫

【氏名】伊藤 宰

【氏名】千葉 博之

【要約】 【課題】分草工程における茎葉部が、車輪に踏みつけられないようにすること。

【解決手段】進行方向前側に分草装置4を備え、該分草装置4の近傍に車輪3を備えた作物収穫機において、前記分草装置4には、分草した作物の茎葉部B1が前記車輪3に絡まるのを防止するカバー25が設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 進行方向前側に分草装置を備え、該分草装置の近傍に車輪を備えた作物収穫機において、前記分草装置には、分草した作物の茎葉部が前記車輪に絡まるのを防止するカバーが設けられていることを特徴とする作物収穫機。
【請求項2】 分草装置は、分草伝動ケースと、このケースの上下部に軸支されたスプロケットホイールと、このホイールに巻掛けられたチェーンと、このチェーンに起倒自在に設けられた掻上げ爪とを有し、前記カバーは、前記伝動ケースの側面に、前記車輪の前方及び上方を覆うように設けられていることを特徴とする請求項1記載の作物収穫機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タマネギ等の鱗茎作物や人参等の根菜作物(以下、これらを総称して「地中作物」または単に「作物」という)等を収穫するための作物収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】圃場に植生している地中作物の茎葉部を挟持して持ち上げることにより、該作物の地中部(鱗茎部、根部)を圃場から引き抜き、その後、茎葉部と地中部とを分離して、地中部を収穫する作物収穫機として、例えば、特開平9−84427号公報、特開平5−268817号公報に記載のものが公知である。
【0003】この種の地中作物は、その茎葉部が複雑に絡み合っているため、茎葉部を挟持して引き抜く際、この絡みつきをほぐす必要がある。そこで、従来のものは、進行方向前方側に分草装置を備えていた。そして、この分草装置の近傍に車輪(ゲージ輪)を備えていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の作物収穫機では、分草装置により分草した茎葉部が、分草装置から外側方に垂れ下がり、その近傍に配置された車輪に踏まれ、分草が完全に行われず、その後の収穫工程が円滑に行われないという問題があった。そこで、本発明は、分草工程における茎葉部が、車輪に踏みつけられないようにして、前記問題点を解消することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達成するため、次の手段を講じた。即ち、本発明の特徴とするところは、進行方向前側に分草装置を備え、該分草装置の近傍に車輪を備えた作物収穫機において、前記分草装置には、分草した作物の茎葉部が前記車輪に絡まるのを防止するカバーが設けられている点にある。
【0006】また、前記分草装置は、分草伝動ケースと、このケースの上下部に軸支されたスプロケットホイールと、このホイールに巻掛けられたチェーンと、このチェーンに起倒自在に設けられた掻上げ爪とを有し、前記カバーは、前記伝動ケースの側面に、前記車輪の前方及び上方を覆うように設けるのが好ましい。本発明によれば、分草装置から垂れ下がる茎葉部は、カバーにより車輪へ踏み込みが防止されるので、その後の収穫工程を妨げることがない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施の形態について説明する。全体構成を側面視で示している図1および平面視で示している図2において、本発明に係る作物収穫機1は、タマネギの収穫を行うものであり、畝Aを跨いで畝長手方向に走行(前進・後進)自在な歩行型であって左右対の駆動輪(後輪)2A,2Bを備えているとともに、左右の一方、図示では右側のみにゲージ輪(従動輪,前輪)3を備えている。
【0008】収穫機1はその前部から後部にかけて、分草装置4、掻込み装置5、葉部挟持移送装置6、首部挟持移送装置7および葉部挟持移送装置6と首部挟持移送装置7間に備えた切断装置8並びに整列排出装置9を備えて主構成されており、ゲージ輪3の近傍には引き抜きを容易にするため畝Aを膨軟化する左右対のサブソイラ10が備えられていて、各駆動部はエンジン11に連動されている。
【0009】エンジン11は、平面視コ字形に枠組みされた機枠12の後部に搭載されており、該エンジン11の出力部にはミッションケース13内のミッションが直結されている。ミッションケース13内のミッションは、走行系のミッションと作業系(分草装置、掻上げ装置等の動力系)のミッションであり、走行系ミッションは、左右対の伝動ケース14A,14B内のチェーン伝動体に連動連結されていて駆動輪2A,2Bを所定速度で走行変速可能である。
【0010】左右対の伝動ケース14A,14Bの一方、図では左側の伝動ケース14Bは機枠12の後部に備えている左右方向の拡縮案内機構15および入れ子構造の伸縮伝動筒16等を介して左右方向に伸縮(拡縮)自在であり、ここに図3に示している畝Aの幅に応じてトレッドが調整可能とされていて、左右対の駆動輪2A,2Bが畝溝A1上を転動可能である。
【0011】作業系ミッションは、図1および図2に示す伝動軸系17を介して分草装置4の動力入力とされていて、該伝動軸系17は前上り傾斜状とされて前方に延伸しており、該軸系17の途中にベベルギヤ等を内蔵した動力分流系18を介して掻込み装置5、葉部挟持移送装置6等の動力入力とされている。分草装置4は、機枠12の先端に立設した分草伝動ケース19とこのケース19の上下部に軸支されていて左右軸心廻りで回転するスプロケットホイール20,21と、このホイール20,21に巻掛けているチェーン22と、このチェーン22の長手方向に起倒自在として付設されている掻上げ爪23と、分草伝動ケース19の下部に備えられていて前方に延伸している分草杆24等から構成されている(図1〜図4参照)。
【0012】分草伝動ケース19は前下り傾斜状で左右方向に間隔をおいて本例では3個が並設されていて図4の矢示X方向にチェーン22を循環回送することで掻上げ爪(タイン)23によって作物B(茎葉部B1と地中部B2とからなる)の左右方向等に向いて倒伏している茎葉B1を下から掬い上げることで前後方向に整列可能としている(図2参照)。
【0013】ここで、分草装置4の分草伝動ケース19は、図2及び図3で示すように、畝Aの肩部A2にひとつと作物Bの条間の2つにそれぞれ対応していて、肩部A2を起えて垂れ下っている茎葉B1と条間に倒伏している茎葉B1を掻上げ爪23でそれぞれ掬い上げることで左右方向に向いている茎葉B1を前後方向に整列するようになっている。
【0014】分草装置4における分草杆24は、各分草伝動ケース19の下部近傍から前下り傾斜状に延伸されていて掻上げ爪23で掬い上げる準備として左右方向に向っている茎葉B1を徐々に持上げて分草するようになっている。ここで、各分草杆24は、その基部(ケースに対する取付部)の近傍において二股部24Aとされていて伝動ケース19の下部を左右両側から取囲んでおり、掻上げ爪23の掬い上げ開始部に茎葉B1を分草案内するようにされており、畝Aの肩部A2に対応する分草杆24が他の(畝A上にほぼ接触する)分草杆24よりもその延伸長さが長大とされていて(図2参照)、肩部A2を越えて垂れ下っている茎葉と条間上で倒伏している茎葉を徐々に持ち上げるようになっている。
【0015】また、図5、及び図7にも示すように、肩部A2と対応する分草杆24には左右方向外肩に張出するとともに側面視で「く」の字状に折曲形成した分草カバー25が備えられていて、該分草カバー25はゲージ輪3をその前方及び上方からほぼ覆うようになっていて、倒伏されていた長大な茎葉が分草杆24で持上げられて再倒伏されたとき、ゲージ輪3で踏込むのを防止している。
【0016】前記カバー25の前後方向中途部(くの字の屈曲部付近)から、分草装置4の掻上げ爪23が前方に露出するよう、該カバー25は、ゲージ輪3が設けられている側の伝動ケース19の外側面に固定されている。このカバー25は、ゲージ輪3が設けられている側の伝動ケース19にのみ設けられ、その他の二つの伝動ケース19には設けられていない。
【0017】前記分草装置4は、収穫機1を畝Aに沿って走行させるとき、畝Aに横たわっている茎葉B1を分草杆24で徐々に持上げるとともに掻上げ爪23で掬い上げ(払い上げ)することでその茎葉B1を図2で示すように前後方向に整姿して掻込み装置5で左右から抱き込み状にするのであり、ここに、分草装置4は畝A上において倒伏して複雑に絡み合っている作物Bの茎葉B1を前後方向に分草整姿して次の掻込み装置5への準備処理をしているのである。
【0018】ここで、図4で示すように、掻上げ爪23はその下部の掻上げ開始部位(下部のホイール巻掛け部)において畝Aの頂面より符号Hの間隔を有し分草杆24で持上げられた茎葉を掬い上げるとともに、分草杆24の二股部24Aにて左右分草することと相まって分草整姿するとき、茎葉B1を過度な力で掬い上げるのを少なくし、作物Bが畝Aから引き抜かれるのを防止しているのである。
【0019】すなわち、分草装置4のチェーン22は掻込み装置5の掻込みベルトよりも緩速(遅速)で循環回走しているとはいえ、下部の巻回部では掻上げ爪23の周速は掻上げ直線部(図4の前側で爪23が起立している部位)の周速よりは早いことから分草杆24で徐々に茎葉の絡み合いを解きほぐし掻上げ爪23による茎葉の過度の掻上げを防止して作物Bの不測な引き抜けを防止しているのである。
【0020】分草装置4の掻上げ爪24を循環回走するチェーン22に列設したことにより、長短茎葉が混在していても確実に分草整姿するものとされており、該掻上げ爪24は上部の巻回部より反転すると、図4で示すようにチェーン22にほぼ沿うように倒伏するものとされており、ここに、分草装置4に後続する葉部掻込み装置5との前後間隔をできるだけ少なくして前後方向に分草整姿された直後の茎葉を左右方向から掻込み得るようにされている。
【0021】分草装置4と葉部掻込み装置5は、図1および図4で示すように、前下り傾斜状(後上り傾斜状)とされて前後間隔をおいて互いに平行配置で備えられていてその上下方向高さは略同高とされている。葉部掻込み装置5は、図2および図3で示すように上部の駆動プーリー25と下部の従動プーリー26とに亘って無端ベルトで示す無端回走体27を循環回走自在として巻掛けて内蔵している左右対の伝動ケース28A,28Bで構成されていて、無端ベルトで示す無端回走体27には回走方向に対して後退角を有して傾斜して列設されている掻込み爪28を突出して有し、該掻込み爪28の先端が分草装置4における中央の分草ケースと対応する後方位置において互いに交叉しており、ここに、分草装置4によって前後方向に分草整姿されている2条の茎葉B1を左右から抱込み状に持上げることで直線状に引き伸ばして後続する葉部挟持移送装置(引き抜きベルト装置)6に対する受継(受け渡し)を円滑かつ確実にしている。
【0022】ここで、分草装置4の掻上げ爪23が硬質樹脂製であるのに対し、葉部掻込み装置5の掻込み爪28はゴム等のように軟質弾性材で形成されていて茎葉B1にソフトタッチし、作物Bの痛みを極力防止している。葉部掻込み装置5の掻込み開始部位(従動プーリー26への巻掛部)において、掻込み爪28の先端は作物Bの首部近傍に位置しており、ここに、分草装置4において分草整姿された茎葉の付け根部分から、確実に左右方向にて抱込み得るようにされている。
【0023】すなわち、葉部掻込み装置5は、図3の矢示Y方向に無端回走体27を循環回走することで左右対の掻込み爪28によって2条の茎葉を左右方向から抱込みつつ持上げることで、長短茎葉であっても確実に直線状に引き伸ばして後続の葉部挟持移送装置6に受け渡し可能とされている。葉部挟持移送装置6は、図1,図4および図6に示しており、前下り傾斜状として配置されている左右対の伝動ケース29のそれぞれに、上部の駆動プーリー30、下部の従動プーリー31を軸支して備え、両プーリー30,31にゴムベルトで示す移送ベルト32A,32Bを循環回走自在に巻掛けてなる。
【0024】この葉部挟持移送装置6は前部の引き抜き開始部位(従動プーリー31への巻掛け部)より移送方向後方へ向かって後上り傾斜として配置されている。ここで、前記葉部掻込み装置5は、前記挟持移送装置6の後上り傾斜に対して後上り傾斜が大きくされており、該葉部掻込み装置5における前部の掻込み開始部位の近傍に、具体的にはやや上方に、葉部挟持移送装置6における引き抜き開始部位が近接して配置されている。
【0025】このような構成を採用したことにより、図6で示すように引き抜き開始部位のフトコロFが広くされており、移送ベルト32A,32Bが図6の矢示Z方向に循環回走するときの作用範囲が広くなって確実かつ円滑に茎葉の挟持とこれに後続する引き抜き作用を確実化しているとともに、葉部掻込み装置5に近接していることから、直線状に伸長された茎葉の外方逃げが防止されている。
【0026】葉部挟持移送装置6における右側の終端部位の上下には図2および図4で示すように、スターホイールで例示する葉部放出回転体33が備えられており、切断屑である葉部を畝間に投下するようにされている。更に、図4で示すように、葉部挟持移送装置6の移送中途まで掻込み装置5の掻込み作用部が位置していることから、長い茎葉の移送中の倒れを防止している。
【0027】葉部挟持移送装置6に後続している首部挟持移送装置(首部位置決め装置)7が備えられており、首部挟持移送装置7は、図1,2および図4,6で示すように左右対の移送ベルト(34A,34B)で構成されていて前部の受継部位より移送方向後方へ向かってほぼ水平方向に延伸して配置されており、葉部挟持移送装置6における引き抜き開始部位の近傍に、首部挟持移送装置7の受継開始部位が近接して配置されている。
【0028】左右対の移送ベルト34A,34Bのそれぞれは駆動プーリー35A,35Bと従動プーリー36A,36Bに図6で示すようにテンション乃至ガイドプーリー37A,37B等を介して無端状に巻掛けられており、駆動プーリー35A,35Bが図6の矢示Q方向に回転駆動することにより、作物Bを後方に移送可能であり、その移送中途において茎葉B1を所定長さ残して切断装置8によって寸断可能とされている。
【0029】すなわち、掻込み装置5でほぼ直線状に伸長されている茎葉B1を葉部挟持移送装置6の移送ベルト32A,32Bによって挟みつけて後方に移送するとき、該ベルト32A,32Bが後上り傾斜であることから、2条の作物Bは畝Aから徐々に引き抜かれるのであり、その引抜き量(引抜高さ)は、作物Bの首部が移送ベルト34A,34Bの下端縁にて上方移動が制限されることで決定されているとともに、葉部挟持移送装置6の移送ベルト32A,32Bと首部挟持用の移送ベルト34A,34Bに亘って茎葉を伸長状態にして両者のフトコロ(三角形状空間)Sに配置した切断装置8にて寸断するようにされている。
【0030】ここで、葉部挟持移送装置6における引き抜き開始部位の近傍に、首部挟持移送装置7の受継開始部位(駆動プーリー35A,35Bの巻掛け部)が近接していることから、左右対の移送ベルト34A,34Bの矢示Q方向の回走に伴う作用範囲が広くなって確実に茎葉B1を首部挟持移送装置7に導入可能としている。
【0031】首部挟持移送装置7はその受継開始部位から切断装置8の位置までは、葉部挟持移送装置6によって茎葉を伸長しつつ引き抜き動作を確保する一方、切断装置8以降においては、首部を挟持して後方へ移送することから、受継開始部位から切断装置8の位置に向かって図6で示すように左右対の移送ベルト34A,34Bの対面間隔Cが徐々に狭くされており、所謂この間においては挟持力が弱くされ、切断装置8以降は左右対の移送ベルト34A,34Bが互いに密接されて挟持力が強くされているのである。
【0032】なお、移送ベルト34A,34Bは作物の首部を挟持することから、首部接触部位の痛みを少なくするため、ゴムベルトにスポンジベルト等を重着したものが望ましい。ここで、掻込み装置5、葉部挟持移送装置6および首部挟持移送装置7に対する動力伝達系について簡単に説明する。
【0033】図2に示した動力分流系18から図1に示す動力中継部38を介して葉部挟持移送装置6の駆動プーリー30に動力が伝達されるとともに、伝動ケース29の前上面に配置した巻掛伝動体を有する中継伝動ケース39に動力が伝達され、該ケース39の中途から葉部掻込み装置5の駆動プーリー25に伝動体40を介して動力を伝達するとともに、中継伝動ケース39の下部から伝動体41を介して首部挟持移送装置7における駆動プーリ35A,35Bに動力が伝達されていて、葉部挟持移送装置6と首部挟持移送装置7とは同期駆動されているのである。
【0034】切断装置8に対する動力伝達は図1に示しているフレキシュブル伝動体42を介して該切断装置8のカッター43に伝達されている。切断装置8は、図4および図6で示すように縦軸廻りに回転駆動するカッター43を備えていて図4で示しているフトコロS内においてネジ送り手段44によって切断長さを長短調整自在とされ、移送ベルト34A,34Bの挟持面の直上にカッター43が位置されている。
【0035】なお、左右対のサブソイラ10は図3で示すように正背面視でL形の直刃であって、葉部挟持移送装置6の下部近傍側方に位置しており、図1で示す左右方向の軸心(ピン)45を中心として往復動する伝動軸系46により前後に振動することで作物Bの下方位置で畝を切削振動し畝Aを膨軟化しており、引き抜きを助長しているのである。
【0036】また、ゲージ輪3は、サブソイラ10と分草装置4との中間位置一側方に配置されており、操縦ハンドル47の手元側から屈折部を有する伝動軸48を手元ハンドル49の操作で高さ調整(ゲージ調整)自在とされている。首部挟持移送装置7の後部には整列排出装置9が備えられており、引き起こされて結束できる茎葉を残して切断された作物Bを畝A上に整列して投入排出するようにしている。
【0037】図4及び図6において、整列排出装置9は切断装置8の後方部位に配置されており、移送ベルト34A,34Bの上方にあってかつ該ベルト34A,34Bの挟持面(移送方向)に対して交叉配置されている前後方向に長い上部ガイド棒50と、移送ベルト34A,34Bの下方にあってかつ前記上部ガイド棒50に対して交叉配置されている前後方向に長い2本の下部ガイド棒51を備え、該下部ガイド棒51の後端は下方に折曲されていてその一方の下部ガイド棒51には垂直板面を有するガイド板52が固着されており、2本の下部ガイド棒51の下方折曲部51Aに相対する後方には、上部の駆動プーリー53Aと下部の従動プーリー53B間い巻掛けられている突起54Aを有する排出ベルト54が備えられている。
【0038】更に、移送ベルト34Aの従動プーリー36Aと動軸としてスターホイール55が回転可能に装着されていて矢示Q方向に回走する移送ベルト34Aの回走力を受けてスターホイール55は排出方向に駆動されている。なお、排出ベルト54は図2に示しているベベルギヤ伝動ケース56を介して移送ベルト34Bの従動プーリー36Bの回転動力により図4の矢示T方向に循環回走自在である。
【0039】ここに、整列排出装置9は、切断装置8によって切断されて首部挟持移送装置7によって後方に移送されている作物Bの茎葉B1を上部ガイド棒50の案内作用とスターホイール55の回転力によって右側(ゲージ輪3側)に向かって方向転換させ、一方、地中部(鱗茎部)B2は下部ガイド棒51とガイド板52によって左側に方向転換させながら後方へ移送し、下方折曲部51Aと排出ベルト54の突起54Aにて茎部B1を支えながらゆっくりと右側駆動輪2Aの内方における畝A上に落下排出しているのであり、図2で示すように、茎葉B1を畝溝に向かって横列状として畝Aに落下排出され、ここに、畝A上での作物Bの乾燥を促進しているとともに、数個を寄せ集めての人手による結束作業の容易さを確保しているのである。
【0040】なお、本発明に係る収穫機1による往路で2条の収穫が完了すると、操縦ハンドル47を持上げる等して駆動輪2A,2Bを起点に方向転換し、残りの2条を前述と同様に復路において収穫する。尚、本発明は、前記実施の形態に示すものに限定されるものではなく、例えば、タマネギ収穫機に限らず、他の鱗茎作物、人参等の根菜作物、その他の作物の収穫機であってもよく、更に、カバーは板状のものに限らず、網状、棒状のものであってもよく、要は、分草された茎葉部が車輪に踏まれることを防止するものであればよい。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、圃場に植生されている作物の茎葉部が分草された後に、該茎葉部がその近傍に配置された車輪に踏まれることがないので、その後の収穫工程が円滑に行われるものである。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成9年(1997)7月4日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
【公開番号】 特開平11−18539
【公開日】 平成11年(1999)1月26日
【出願番号】 特願平9−180061