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【発明の名称】 コンバインの操縦部構造
【発明者】 【氏名】中田 昌義

【要約】 【課題】縦搬送装置からの塵埃が運転座席側に飛散するのを防止するための防塵壁の強度を強くする。

【解決手段】穀稈を脱穀装置のフィードチェーンの始端部まで搬送する縦搬送装置7の横側に運転座席14を配置し、各種操作レバー16,17,21,22,23を揺動操作自在に各別に挿通させる複数のレバーガイド部20を備えた第1操作パネル15を、運転座席14の縦搬送装置側の横外側からその横外側の前方側にわたって設け、縦搬送装置からの塵埃が運転座席14側に飛散するのを防止する防塵壁8を、横方向に幅をもたせて立体的に第1操作パネル15の縦搬送装置側の端部から立設し、各種操作スイッチ24用の第2操作パネル25を設け、防塵壁8の運転座席14側の側面を所定範囲にわたって横方向に凹まして、その凹み部Hの上向きの面部分を第2操作パネル25に構成してある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 刈取装置により刈り取られた穀稈を脱穀装置のフィードチェーンの始端部まで搬送する縦搬送装置の横側に運転座席を配置し、各種操作レバーを揺動操作自在に各別に挿通させる複数のレバーガイド部を備えた第1操作パネルを、前記運転座席の縦搬送装置側の横外側からその横外側の前方側にわたって設け、前記縦搬送装置からの塵埃が前記運転座席側に飛散するのを防止する防塵壁を、横方向に幅をもたせて立体的に前記第1操作パネルの縦搬送装置側の端部から立設し、各種操作スイッチ用の第2操作パネルを設けてあるコンバインの操縦部構造であって、前記防塵壁の運転座席側の側面を所定範囲にわたって横方向に凹まして、その凹み部の上向きの面部分を前記第2操作パネルに構成してあるコンバインの操縦部構造。
【請求項2】 前記防塵壁を前記第1操作パネルと一体に形成してある請求項1記載のコンバインの操縦部構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刈取装置により刈り取られた穀稈を脱穀装置のフィードチェーンの始端部まで搬送する縦搬送装置の横側に運転座席を配置し、各種操作レバーを揺動操作自在に各別に挿通させる複数のレバーガイド部を備えた第1操作パネルを、前記運転座席の縦搬送装置側の横外側からその横外側の前方側にわたって設け、前記縦搬送装置からの塵埃が前記運転座席側に飛散するのを防止する防塵壁を、横方向に幅をもたせて立体的に前記第1操作パネルの縦搬送装置側の端部から立設し、各種操作スイッチ用の第2操作パネルを設けてあるコンバインの操縦部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のコンバインの操縦部構造では、運転座席の縦搬送装置側の横外側からその横外側の前方側にわたって第1操作パネルを、また、縦搬送装置の運転座席側の横外側に防塵壁を配置し、第1操作パネルと防塵壁の間に、前記防塵壁とは別体に形成した第2操作パネルを配置してあった。そして、このように配置した状態において、運転座席と縦搬送装置の間の空間の大部分を第1操作パネルと第2操作パネルが占めることから、前記防塵壁を幅狭に形成してあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術によれば、防塵壁を幅狭に形成してあったために、防塵壁の強度が強くはなく、改善の余地が残されていた。
【0004】本発明の目的は防塵壁の強度を強くすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構成・作用・効果はつぎのとおりである。
〔構成〕冒頭に記載したコンバインの操縦部構造において、前記防塵壁の運転座席側の側面を所定範囲にわたって横方向に凹まして、その凹み部の上向きの面部分を前記第2操作パネルに構成してある。
【0006】〔作用〕防塵壁の運転座席側の側面を所定範囲にわたって横方向に凹まして、その凹み部の上向きの面部分を前記第2操作パネルに構成してあるから、図2,図3に示すように、運転座席14の縦搬送装置7側の横外側に第1操作パネル15を配置するとともに、この第1操作パネル15と縦搬送装置7との間の空間を一杯に使って、その空間に防塵壁8を配置することで、防塵壁8の基端側の横幅を、従来よりも第2操作パネルの横幅分だけ広くすることができる。また、防塵壁の運転座席側の側面を所定範囲にわたって横方向に凹ました凹み部の各壁部が防塵壁のリブとなる。
【0007】〔効果〕従って、請求項1の構成によれば、防塵壁8の基端側の横幅を、従来よりも第2操作パネルの横幅分だけ広くすることができ、しかも防塵壁にリブを形成できるから、防塵壁の強度を強くすることができた。
【0008】請求項2による発明の構成・作用・効果はつぎのとおりである。
〔構成〕請求項1にかかる発明において、前記防塵壁を前記第1操作パネルと一体に形成してある。
【0009】〔作用〕上記請求項1の構成による作用と同様の作用を奏することができるのに加え、次の作用を奏することができる。防塵壁と第1操作パネルを一体に成形することで、それら二つの部品を一つに纏めることができる。また、防塵壁と第1操作パネルを別体に形成した構造では、縦搬送装置からの塵埃が防塵壁と第1操作パネルとの接続部分から運転座席側に侵入してくる不具合もあるが、防塵壁と第1操作パネルを一体に成形することで、このような不具合も回避できる。
【0010】〔効果〕請求項1の構成による効果と同様の効果を奏することができるのに加え、構造の簡素化を図ることができ、防塵効果を高めることができた。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2に本発明に係るコンバインの前部を示している。このコンバインは機体前部に刈取前処理部1を備えるとともに、その右横側に操縦部2を配備し、後部に脱穀装置3を搭載して構成してある。前記刈取前処理部1は、倒伏穀稈を引起す引起し装置4と、株元を切断する刈取装置5と、刈取った縦姿勢の穀稈を徐々に横倒れ姿勢に姿勢変更させながら、後方の脱穀装置3のフィードチェーン6の始端部まで搬送する縦搬送装置7とを備え、後ろ側の横軸芯P周りに昇降揺動自在に構成してある。
【0012】前記縦搬送装置7は前記横軸芯P周りに昇降揺動自在で、その縦搬送装置7の縦姿勢の逆U字状の支持杆19には、穀稈の有無を検出する穂先側の第1センサS1と株元側の第2センサS2とを設け、これら両センサS1,S2の間に搬送穀稈の穂先が位置するように、縦搬送装置7を昇降揺動操作する扱深さ調節制御手段(図示せず)を設けてある。
【0013】前記操縦部2は、機体フレーム10の前端に操向操作レバー11等を有する操縦ポスト12を立設するとともに、その後方に原動部13を配備し、原動部13の上部に運転座席14を設けてある。そして、運転座席14の左側(運転座席の縦搬送装置側の横外側に相当)から操縦ポスト12のほぼ横側部位まで延びる第1操作パネル15を設け、この第1操作パネル15に形成した複数のレバーガイド部20に、脱穀クラッチレバー16・刈取クラッチレバー17・主変速操作レバー21・アクセルレバー22・副変速操作レバー23等を前後揺動操作自在に各別に挿通させてある。
【0014】図2,図3,図4に示すように、縦搬送装置7からの塵埃が運転座席14側に飛散するのを防止する防塵壁8を、横方向に幅をもたせて立体的に第1操作パネル15の縦搬送装置7側の端部から立設してあり、詳述すると、防塵壁8は前後方向視で中空山形形状で、その上端を前下がりに傾斜させるとともに、前部の外側端を前側ほど運転座席14側に近づく傾斜状態に、第1操作パネル15とは別体に樹脂成形して、その下端部を第1操作パネル15の下向きの下端部にピン(図示外)を介して連結し、防塵壁8の後端側の上部には横方向に貫通する前後に長い貫通孔9を形成して、その貫通孔9の周りを把手18に構成してある。
【0015】さらに、図5にも示すように、防塵壁8の運転座席14側の側面を所定範囲にわたって横方向に凹まして、その凹み部Hの上向きの面部分を、各種操作スイッチ24A,24B,24C,24D(扱き深さ調節スイッチ・刈取前処理部の横スライドスイッチ等)用の第2操作パネル25に構成してある。
【0016】上記のように、防塵壁8は、その上端を前下がりに傾斜させるとともに、前部の外側端を前側ほど運転座席14側に近づく傾斜状態に形成してあるから、運転座席14に座った状態の運転者の斜め前方側(防塵壁8の前端側)の視界が下方に広がり、運転者は運転座席14に座った普通の運転姿勢のままで、縦搬送装置7の扱き深さ調節用の第1及び第2センサS1,S2や穀稈引起こし装置4等の状況を容易に観察できるようになる。
【0017】〔別実施形態〕前記防塵壁8を第1操作パネル15と一体に樹脂成形してもよい。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成9年(1997)6月13日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開平11−34
【公開日】 平成11年(1999)1月6日
【出願番号】 特願平9−156457