| 【発明の名称】 |
苗移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】神谷 寿
【氏名】根田 満夫
【氏名】新見 静男
【氏名】沖本 章
【氏名】成松 貞治
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| 【要約】 |
【課題】予備苗載台の位置を低くする。施肥装置の肥料繰出部のメンテンスを容易にする。
【解決手段】施肥装置11の上方に予備苗載台60,…が設けられた苗移植機1において、前記予備苗載台60,…を支持する予備苗載台支持フレーム61が前記施肥装置11の上端よりも低い位置にする。また、施肥装置11の肥料繰出部31,…の上方に予備苗載台60,…が設けられた苗移植機1において、前記予備苗載台60,…は、これを支持する予備苗載台支持フレーム61と共に前記肥料繰出部31,…の上方から退避させられるように構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 施肥装置の上方に予備苗載台が設けられた苗移植機において、前記予備苗載台を支持する予備苗載台支持フレームが前記施肥装置の上端よりも低い位置に設けられていることを特徴とする苗移植機。 【請求項2】 施肥装置の肥料繰出部の上方に予備苗載台が設けられた苗移植機において、前記予備苗載台は、これを支持する予備苗載台支持フレームと共に前記肥料繰出部の上方から退避させられるように構成されていることを特徴とする苗移植機。 【請求項3】 機体の上部に予備苗載台が設けられた苗移植機において、側面視アーチ状の予備苗載台支持フレームで前記予備苗載台を支持し、該予備苗載台支持フレームを、その後端部を支点にして予備苗載台ごと上方へ回動可能に構成したことを特徴とする苗移植機。 【請求項4】 機体の上部に予備苗載台が設けられた6条植え苗移植機において、下段に4個の予備苗載台を左右並列に設けると共に、上段に2個の予備苗載台を左右並列に設け、上段の予備苗載台の左右中心を通る垂線が、下段の最外側の予備苗載台とその内側隣りの予備苗載台の隙間を通るように各予備苗載台を配置したこと特徴とする苗移植機。 【請求項5】 機体の上部に予備苗載台が設けられた苗移植機において、機体の左右中心を示す目印用部材を前記予備苗載台に取り付けたことを特徴とする苗移植機。 【請求項6】予備苗載台の一部分に、手を差し入れて当該予備苗載台に載置されている苗箱を下から掬い上げることのできる切り欠き部を形成した請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の苗移植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主として歩行型の苗移植機における予備苗載台の配置及び支持構造に関する。 【0002】 【従来の技術】機体の前部にエンジン、ミッションケース等からなる機関部があり、その後方に植付部があり、前記機関部と植付部の中間部上方に予備苗載台が設けられた歩行型苗移植機が知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この種の歩行型苗移植機に施肥装置を装備する場合、機体の重心が前後に偏らないようにするには、施肥装置の肥料貯蔵部と肥料繰出部を予備苗載台の下側のスペースに配置するのが好ましい。上記配置を採用するに際しては、予備苗載台の位置が高くなり過ぎないこと、肥料貯蔵部への肥料補給や肥料繰出部のメンテンスが容易に行えること等への配慮が必要となる。本発明はこれらの課題を解決することを目的としたものであり、そのために次のように構成した。 【0004】 【課題を解決するための手段】すなわち、第1の発明にかかる苗移植機は、施肥装置の上方に予備苗載台が設けられた苗移植機において、前記予備苗載台を支持する予備苗載台支持フレームが前記施肥装置の上端よりも低い位置に設けられていることを特徴とし、これにより予備苗載台の位置が高くなり過ぎないようにしている。 【0005】第2の発明にかかる苗移植機は、施肥装置の肥料繰出部の上方に予備苗載台が設けられた苗移植機において、前記予備苗載台は、これを支持する予備苗載台支持フレームと共に前記肥料繰出部の上方から退避させられるように構成されていることを特徴とし、これにより肥料貯蔵部への肥料補給や肥料繰出部のメンテンスが容易に行えるようにしている。 【0006】例えば施肥装置を装備しない苗移植機等については、機体の上部に予備苗載台が設けられた苗移植機において、側面視アーチ状の予備苗載台支持フレームで前記予備苗載台を支持し、該予備苗載台支持フレームを、その後端部を支点にして予備苗載台ごと上方へ回動可能に構成すると、予備苗載台の下方に位置する各部のメンテナンスが容易に行えるようになる。 【0007】特に6条植の苗移植機に関しては、下段に4個の予備苗載台を左右並列に設けると共に、上段に2個の予備苗載台を左右並列に設け、上段の予備苗載台の左右中心を通る垂線が、下段の最外側の予備苗載台とその内側隣りの予備苗載台の隙間を通るように各予備苗載台を配置すると、左右の重量バランスや視界確保の点で好ましい。 【0008】また、機体の上部に予備苗載台が設けられた苗移植機において、機体の左右中心を示す目印用部材を前記予備苗載台に取り付けると、機体の前部がすっきりし美観的に好ましいものとなる。 【0009】さらに、予備苗載台の一部分に、手を差し入れて当該予備苗載台に載置されている苗箱を下から掬い上げることのできる切り欠き部を形成すると、予備苗載台への苗箱の着脱が容易になる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1乃至図5に示す苗移植機は4条植歩行型施肥田植機で、この施肥田植機1は、機体の前部にエンジン2、ミッションケース3等からなる機関部が配設されている。この機関部の上方はボンネット4で覆われている。ミッションケース3の側面部より側方に突出する筒部3a,3aに走行チエンケース5,5の基部が回動自在に嵌合し、該走行チエンケースの後端部に水田用車輪6,6が軸支されている。ミッションケース3の背面部にはメインフレーム7の前端部が固着連結され、そのメインフレーム7の後端部に、植付装置9,…と苗載台10と施肥装置11に伝動する伝動ケースを兼ねる植付部フレーム12が一体に設けられている。さらに、植付部フレーム12の背面部には、中間部で上側に湾曲し、後端が斜め上向きに延ばされた後部フレーム14が固着連結されている。この後部フレーム14の後端部には、操縦用ハンドル15と各種レバー等が設けられている。 【0011】ミッションケース3の左側面には油圧ポンプ17、上面には油圧バルブユニット18がそれぞれ設けられている。そして、油圧バルブユニット18の背面部から昇降油圧シリンダ20が後方に向けて設けられ、その昇降油圧シリンダ20のピストンロッド先端部に、スプリング21によって後向きに付勢されたリンク板22が左右水平に取り付けられている。リンク板22の左右端部は、走行チエンケース5,5の基部に上向きに突設したスイングアーム24,24の上端部に連結杆25L,25Rを介して連結されている。左側の連結杆25Lはローリング油圧シリンダ26で構成されている。 【0012】昇降油圧シリンダ20を伸縮作動させると、左右のスイングアーム24,24が同角度だけ前後に回動し、左右の車輪6,6が同時に同量だけ機体に対し上下動することにより、機体が昇降する。また、ローリング油圧シリンダ26を伸縮作動させて左の連結杆25Lの長さを変えると、左側のスイングアーム24が回動し、左側の車輪6のみが機体に対し上下動することにより、機体の左右傾斜が変更される。 【0013】植付部フレーム12は、左右中央部に位置するギヤボックス12aと、該ギヤボックスの左右両側面部及びその側方に配置された4個の植付チェーンケース12b,…と、外側2個づつの植付チェーンケース同士を連結する連結パイプ12c,12cとで構成されている。ミッションケース3からギヤボックス12aの入力部へ植付伝動軸28を介して動力が伝達される。 【0014】植付装置9,…は植付部フレーム12の各植付チエンケース12b,…の下端部にそれぞれ設けられ、所定の先端軌跡を描いて移動する植付爪が、後記苗取出口10aを通過する際に苗載台10から一株分の苗を分割して取り出し、それを圃場に植え付ける。 【0015】苗載台10は、後部フレーム14の前側に前下がりに傾斜させて設けてあり、苗を載せて左右に往復動するようになっている。これにより、最下段の苗が一株分づつ苗取出口10a,…に供給される。最下段の苗が全て供給されると、ベルト式の苗送り装置10b,…が作動し、台上の苗を1段分だけ下方に送る。 【0016】施肥装置11は、肥料を貯蔵する肥料貯蔵部30,…と、該肥料貯蔵部内の肥料を順次下方に繰り出す肥料繰出部31,…と、圃場面に臨んで設けられた施肥ガイド32,…と、前記肥料繰出部31,…と前記施肥ガイド32,…とを結ぶフレキシブルな施肥ホース33,…とを備え、肥料繰出部31,…によって肥料貯蔵部30,…から繰り出される肥料を施肥ガイド32,…へ搬送し、作溝具35,…によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥用の溝に落し込むようになっている。 【0017】肥料繰出部を駆動する機構は、前記ギヤケース12aに設けた施肥駆動軸37の回転を第一駆動アーム38、第一伝動ロッド39、第一従動アーム40によって中継軸41に伝え、さらに該中継軸の回転を第二駆動アーム42,…、第二伝動ロッド43,…、第二従動アーム44,…によって各条の肥料繰出軸45,…へ伝達するように構成されている。 【0018】施肥装置の肥料貯蔵部30,…と肥料繰出部31,…は、施肥フレーム50に支持されている。この施肥フレーム50は、図5に示すように、平面視凹型の前フレーム部50aと、該前フレーム部の後方上位に位置する左右方向の後フレーム部50bと、上記前フレーム部50aと後フレーム部50bの左右両端部同士をつなぐ中間フレーム部50c,50cと、後フレーム部50bから下方に延びる中央垂下フレーム部50d,50d及び左右垂下フレーム部50e,50eとで構成され、中央垂下フレーム部50d,50dの下端部をギヤボックス12aの左右端部にそれぞれ連結し、左右垂下フレーム部50e,50eの下端部を左右両端の植付チェーンケース12b,12bの上端部にそれぞれ連結し、前フレーム部50aに固着した連結板51,51を前記昇降油圧シリンダ20と一体の支持ステー52に連結している。そして、前フレーム部50aの中央部に固着した取付部材53,53に中央2条の肥料繰出部31,31が取り付けられ、また中間フレーム部50c,50cの前端部に固着した取付板53,53に左右両端の肥料繰出部31,31が取り付けられている。肥料貯蔵部30,…は、固定具31a,…によりそれぞれの肥料繰出部31,…に着脱可能に取り付けられている。なお、中央2条分の肥料貯蔵部30は両条共用となっている。 【0019】施肥装置11の上側には、4個の予備苗載台60,…が左右並列に設けられている。これら予備苗載台60,…の上に、それぞれ苗箱Nが1個づつ長手方向が前後を向く状態で載置される。苗箱は、予備苗載台60の前後端部に形成された立縁部60a,60bにより、前後に逸脱しないように保持される。予備苗載台60の後端左右中央部には平面コ字状の切り欠き部60cが形成されている。このため、ここから手を差し入れて予備苗載台上の苗箱Nを下から掬い上げることができ、予備苗載台への苗箱の出し入れが容易である。 【0020】予備苗載台を支持する予備苗載台支持フレーム61は、後端部が前記施肥フレームの後フレーム部50bに固着した支持部材62に回動自在に連結され、かつ前端部が前記支持ステー52に係脱可能に連結されている。そして、この予備苗載台支持フレーム61に前後にスライド自在に支持されたスライド枠63に、各予備苗載台60,…が固定して取り付けられている。予備苗載台支持フレーム61は中央2条分の肥料貯蔵部30Aと左右両端の肥料貯蔵部30B,30Bの間を前後方向に通っており、肥料貯蔵部30,…の上端よりも予備苗載台支持フレーム61が低い位置にある。この構成とすることにより、肥料貯蔵部30,…と予備苗載台60,…の上下方向の隙間を狭くして、予備苗載台60,…を比較的低い位置に配置することができる。また、施肥フレーム50及び該施肥フレームと共通の支持ステー52を利用して予備苗載台支持フレーム61を支持しているので、施肥装置11及び予備苗載台60,…の支持構造が簡略で、強度的に優れたものとなっている。 【0021】予備苗載台60,…への苗補給時や予備苗載台60,…から苗載台10に苗を移し替えるときには、作業を行い易い位置に予備苗載台60,…を適宜前後にスライドさせる。また、肥料貯蔵部30,…への肥料補給や肥料繰出部31,…のメンテナンス、或は油圧装置、伝動系統等のメンテナンス等の際には、図2に示すように、予備苗載台支持フレーム61の前端部を支持ステー52から抜き、予備苗載台支持フレーム61ごと予備苗載台60,…を上側に回動させる。このように予備苗載台支持フレーム61ごと予備苗載台60,…を回動させるようにすると、肥料貯蔵部30,…や肥料繰出部31,…の周辺に障害物がなくなり、作業を容易に行える。 【0022】機体の下方には、整地用のセンターフロート70と左右一対のサイドフロート71,71とが設けられている。これらのフロートは、後部がフロート支持アーム72の前端部に枢支軸73にて支持され、表土面の凹凸に応じて前部が上下動するようになっている。また、各フロートは、前部が一定角度よりも下がらないように吊り下げリンク74,…によってミッションケース3に吊り下げられている。前記フロート支持アーム72は後部フレーム14に回動自在に支承されたフロート支持パイプ76に一体に取り付けられており、植付深さ調節レバー77によってフロート支持パイプ76を回動させることにより、フロート70,71,71の支持高さが変更され、それにより苗の植付深さが調節される。各フロートを接地させた状態で機体を進行させると、センターフロート70が中央2条の苗植付条を整地すると共に、サイドフロート71,71が左右両端の苗植付条をそれぞれ整地する。 【0023】図6は施肥装置無しの4条植歩行型田植機として構成された異なる実施の形態を表している。この苗移植機1′の予備苗載台支持フレーム61′は、側面視アーチ状をしており、その後端部がギヤボックス12aに固着の支持部材80に回動自在に支持され、その前端部が支持ステー52に係脱可能に連結されている。そして、前記実施の形態と同様、予備苗載台支持フレーム61′にスライド枠63が前後にスライド自在に支持され、そのスライド枠63に予備苗載台60,…が固定して取り付けられている。よって、予備苗載台60,…は、適宜前後にスライド可能、かつ予備苗載台支持フレーム61の後端部を支点にして、予備苗載台支持フレーム61′ごと上側に回動させられるようになっている。このため、前記実施の形態と同様、肥料繰出部や油圧装置、伝動系統等のメンテナンスを容易に行える。 【0024】また、予備苗載台の下方のスペースには、空の苗箱N,…を積み重ねて収容できる空箱収容枠81が予備苗載台支持フレーム61′に固定して設けられている。この空箱収容枠81は、若干前下がりに傾斜していて、後方から苗箱Nを出し入れするようになっている。空箱収容枠81のすぐ後ろには主変速レバー82があるため、このレバーが障害となって空箱収容枠81に収容されている空箱N,…が後方に抜け落ちることを防止している。 【0025】さらに、予備苗載台支持フレーム61′には、機体の左右中心を示す目印用部材としてのセンターマスコット83が取り付けられている。このセンターマスコット83は、予備苗載台支持フレーム61′に対し前後移動自在に設けられ、作業者に合わせて使いやすい位置に調節できるようになっている。また、収納時には、センターマスコット83を後方に折りたたむことができる。このように、予備苗載台支持フレーム61にセンターマスコット83を取り付けると、従来のようにボンネット4に取り付けるのに比較し、機体の前部がすっきりし美観的に好ましい。 【0026】上記2例の実施の形態は4条植苗移植機であり、4個の予備苗載台が左右並列に配置されている。6条植苗移植機の場合、6個の予備苗載台を左右並列に配置すると、両端の予備苗載台の間隔が広くなり過ぎ、左右バランスが悪くなるので、図7のように配置すると良い。すなわち、上下2段構造とし、下段に4個の予備苗載台60,…を左右並列に配置し、上段に2個の予備苗載台60,60を左右並列に配置し、その上段の予備苗載台60,60の左右中心を通る垂線が下段の最外側の予備苗載台とその内側隣りの予備苗載台の隙間を通るように配置するのである。上記垂線は車輪6,6とほぼ左右同位置にある。このように6個の予備苗載台60,…を配置すると、6個全ての予備苗載台を左右並列に配置した構成に比べ左右のバランスが向上すると共に、前方の視界を損なうことなく、しかも隣接条の視界も確保することができる。 【0027】 【発明の効果】以上に説明した如く、本発明にかかる苗移植機は、予備苗載台を支持する予備苗載台支持フレームを施肥装置の上端よりも低い位置に設けることにより、予備苗載台の位置を比較的低くすることが可能となり、また、予備苗載台を予備苗載台支持フレームと共に肥料繰出部の上方から退避させられるように構成することにより、肥料繰出部のメンテンスを容易に行えるようになった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月25日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】菅原 弘志
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| 【公開番号】 |
特開平11−332338 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)12月7日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−161356 |
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