| 【発明の名称】 |
乗用田植機の植付部 |
| 【発明者】 |
【氏名】西 陽一朗
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| 【要約】 |
【課題】乗用田植機の植付部において、動力伝達部をシンプルな構成とし、組み立てが容易でコストの低減可能で、左右のバランスの良い配置構成とする。
【解決手段】機体後部に植付部15を昇降自在に配した乗用田植機において、植付部15の動力伝達機構であって、伝動パイプ110を左右に配し、該伝動パイプ110の前部を連結パイプ111を用いて連結し、平面視門型に形成し、門型の開放側後部に植付け爪17を配すると共に、左右一側の伝動パイプ110と連結パイプ111との連結部において入力軸120を軸支し、他側の伝動パイプ110と連結パイプ111との連結部に苗載台駆動機構(108)を配置し、連結パイプ111内に軸支する伝動軸121から動力を取り出すべく構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体後部に植付部を昇降自在に配した乗用田植機において、植付部の動力伝達機構であって、伝動パイプを左右に配し、該伝動パイプの前部を連結パイプを用いて連結し、平面視門型に形成し、門型の開放側後部に植付け爪を配すると共に、左右一側の伝動パイプと連結パイプとの連結部において入力軸を軸支し、他側の伝動パイプと連結パイプとの連結部に苗載台駆動機構を配置し、連結パイプ内に軸支する伝動軸から動力を取り出したことを特徴とする乗用田植機の植付部。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、四条植えの植付部の苗載台の縦送りと横送りの駆動力と植付け爪の動力伝達部を軽量で、シンプルな構成にする技術に関する。 【0002】 【従来の技術】近年の農業事情により作業者が高齢化して、歩行型の田植機は作業者への負担が大きいので、乗用型の田植機が望まれてきている。そして、乗用型の田植機は、前後方向に長く配されている機体フレームの後部に植付部が牽引される昇降リンク機構が固設されていた。前記植付部は、苗載台の縦送りと横送り変速と、植付け爪の駆動変速を行う植付ミッションケース、前後に配置する植付け伝動ケース、該植付け伝動ケースの左右対称の位置には、植付け爪を具備するロータリケースが配設され、複数のケースを組み付けた動力伝達系が構成されていた。また、これらのケースはアルミダイキャストによって形成されていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のアルミダイキャストの複数のケースを組み付けた植付部の動力伝達系は、重量の重い構成となっており、植付部の総重量も嵩むものとなっており、該植付部を牽引する昇降リンク機構の基部である機体フレーム後部への負担が大きくなり、該機体フレームを剛性の高い大型のフレームにする必要がある。さらに、走行車前部には前後のバランスを保つために、バランスウエイトを配置する必要があり、走行車の全体形状が大きくなり、コストの高くなる構成となっていた。また、複数のケースを組み付ける構成は、組み立て作業が煩雑であり、工場における組み立てコストも嵩むものとなっていた。このように、動力伝達するケースをアルミダイキャストによって製造する場合には、コスト高となっていた。その為に、シンプルな構成の動力伝達部にして、組み立てが容易でコストの低減できる構成のものが望まれてきている。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。即ち、機体後部に植付部を昇降自在に配した乗用田植機において、植付部の動力伝達機構であって、伝動パイプを左右に配し、該伝動パイプの前部を連結パイプを用いて連結し、平面視門型に形成し、門型の開放側後部に植付け爪を配すると共に、左右一側の伝動パイプと連結パイプとの連結部において入力軸を軸支し、他側の伝動パイプと連結パイプとの連結部に苗載台駆動機構を配置し、連結パイプ内に軸支する伝動軸から動力を取り出したものである。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明する。図1はパイプ体による機体フレームを有する小型乗用田植機の全体側面図、図2は同じく全体平面図一部断面図、図3は小型乗用田植機の前上部を示す側面断面図、図4はミッションケースの後面断面図、図5は植付部のローリング支点軸を支持する筒体の側面図、図6は植付け伝動フレームを示す平面図一部断面図、図7は同じく側面図、図8は植付け伝動フレームの動力伝達構成を示す平面図一部断面図、図9は同じく動力伝達構成を示す側面図、図10は伝動パイプ内の伝動軸の抜脱構成を示す平面断面図、図11は縦送りベルトを配する苗載台の斜視図、図12はミッションケースの側面断面図である。 【0006】まず、小型乗用田植機について図1〜図3より全体構成から説明する。走行車1の前部及び後部に前輪6と後輪8を懸架し、機体フレームFの前部上方にエンジンEを搭載し、走行車1の左右中央に前後に長く形成したミッションケースMを配し、該ミッションケースM前部に前輪6を支持させると共に、前記ミッションケースMの後部に後輪8を支持させている。そして、前記エンジンEを覆うボンネット12eの両側に予備苗載台10・10を配設し、作業者等が搭乗する車体カバー12によって前記ミッションケースM等を覆い、前記車体カバー12上部に運転席13を取り付け、該運転席13の前方の前記ボンネット12e後部に操向ハンドル14を配設している。 【0007】また、植付部15は四条植えとした苗載台16や複数の植付け爪17等から構成されており、前高後低に配設した苗載台16を下部レール18及びガイドレール19を介して植付け伝動フレーム20に左右往復摺動自在に支持させると共に、クランク機構21によってクランク運動する植付け爪17・17を植付け伝動フレーム20後部に配設している。 【0008】また、前記植付け伝動フレーム20の前部にローリング支点軸23を介してヒッチ24を設け、トップリンク25及びロワーリンク26を含む昇降リンク機構27を介して走行車1後部に前記ヒッチ24を連結し、前記昇降リンク機構27を昇降駆動させる昇降シリンダ28をロワーリンク26に連結したリフトアームに連結している。そして、前記前輪6・6及び後輪8・8を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動可能な苗載台16から一株分の苗を植付け爪17によって取り出し、連続的に苗植え作業を行うように構成している。 【0009】また、前記運転席13等が設置された車体カバー12には走行変速レバー29、主クラッチペダル32、植付け昇降レバー30、ブレーキペダル33、植え深さ設定レバー31が配設され、前記植付部15下部には均平用のセンターフロート34、サイドフロート35が配設されている。前記センターフロート34は、走行車1の左右中心線上に配され、該センターフロート34の左右対称位置にサイドフロート35・35が配設され、植付部15の左右バランスを良好に保っている。 【0010】前記機体フレームFは、メインフレーム2とエンジンフレーム3とによって構成されている。該エンジンフレーム3は、側面視において、前輪6の前上方に配され、走行車1の前部形状に沿って平面視略U型にパイプ体を屈曲し、開放側を後方に向けメインフレーム2の前端に固設した横部材41に固設している。前記エンジンフレーム3の前部は上方に向かって屈曲しバンパー部3aが形成され、該バンパー部3aにはライト40等を装着することもできる。また、前記横部材41の左右途中部に、パイプ体で形成する二本のメインフレーム2・2の前端部が固設されている。前記メインフレーム2・2は左右平行に配され、メインフレーム2・2後部が後上方に湾曲され、メインフレーム2・2後端部を後輪8の上方位置に配している。 【0011】前記メインフレーム2・2の上部には車体カバー12が載置されている。該車体カバー12は、合成樹脂による一体中空成形され、該車体カバー12の後部が上方に膨出され運転席載置部12aを形成し、該運転席載置部12a上に運転席3が載置固定され、メインフレーム2の後部の座席フレーム9に支持されている。また、前記運転席載置部12aの前部にはステップ部12bが形成され、該ステップ部12b前部のボンネット12eが形成され、ボンネット12eの左右側部に通路部12cが成形されている。 【0012】また、前記ミッションケースMは、機体フレームFの前後中央部下部より機体フレームF後端部の後下方まで延出して前後方向に長く形成され、側面視において前高後低に配されている。また、前記ミッションケースM前部に走行変速機構を内装して変速部51が形成され、該変速部51の左右側面にフロントアクスルケース5・5が固設され、該フロントアクスルケース5・5の左右端部より下方に向かって車軸ケース53・53が固設され、該車軸ケース53・53の下端部に前輪6・6を固設する車軸54が軸支されている。前記ミッションケースM後端部には、軸芯を左右方向に持つ筒状のリアアクスルケース7・7が形成され、該リアアクスルケース7・7内に車軸56・56が軸支され、該車軸56・56の左右端部に後輪8・8が固設され、従来の伝動ケースをなくした構成としている。よって、前後のフロントアクスルケース5・5とリアアクスルケース7・7とを同一のミッションケースMに一体的に形成され、ミッションケースMが各車輪6・8を支持するフレーム部材の一部を構成している。 【0013】また、図1、図3、図12に示すように、前記ミッションケースMの変速部51より側方に入力軸60が突出され、該入力軸60に固設するプーリ61に前記ベルト48を介して動力が伝達され、エンジンEの動力を伝達するベルト48と、ミッションケースMとが略直線上に配され、各車輪6・8に動力を伝達する動力伝達経路が省スペースで効率の良い配置構成としている。 【0014】また、前記ミッションケースMの変速部51上部の後部には、図12に示すように、PTO軸62が軸支され、該PTO軸62の駆動がユニバーサルジョイントを介して植付部15に伝達されている。 【0015】次に、各車輪6・8を懸架するミッションケースM上に載置する機体フレームFの支持構成について説明する。図3に示すように、フロントアクスルケース5・5の上方の前記メインフレーム2・2の途中部において、メインフレーム2・2下部に支持ブラケット81・81が固設され、該支持ブラケット81に固定プレート82が固設され、該固定プレート82をフロントアクスルケース5の前面に配し、前記フロントアクスルケース5の上部に形設したボスに固定され、フロントアクスルケース5に機体フレームFの前部が固定されている。 【0016】また、前記メインフレーム2・2の、後部にはパイプ体で形成した後部連結フレーム85が固設され、該後部連結フレーム85の他端は後下方のリアアクスルケース7近傍位置まで延出し、固定プレート86を用いて、リアアクスルケース7側部に固定されている。よって、前記メインフレーム2の後端部とミッションケースM後端部とが後部連結フレーム85を介して連結され、機体フレームFとミッションケースMと後部連結フレーム85とによって側面視三角形状の走行車1を支持する一体型フレームが構成されている。尚、前記ミッションケースMは細長形状であり、図4に示す断面視の如く、円管状に形成され、内周面に複数のリブ95・95・・・を形成し、断面係数を高め、剛性のあるケースが形成されており、車輪6・8を懸架する剛性の高い一体型フレームが構成されている。 【0017】次に、植付部15を一定の高さに保持する均平用のセンターフロート34とサイドフロート35との支持構成について説明する。図1、図2に示すように、植付部15の動力伝達部である植付け伝動フレーム20の下部に支点軸100が左右のサイドフロート35・35の幅に合わせて横設されている。前記支点軸100の適所位置より後下方の各フロート34・35の後部に向け支持アーム101・101・・・が突出され、各フロート34・35の後部上に枢支されている。また、前記支点軸100より前方に操作アーム102が突出され、該操作アーム102の前端部より上方に植え深さ設定レバー31が突出されている。更に、前記植え深さ設定レバー31の途中部は、図2に示す上部支持フレーム98に固設されるカバー99内を貫通させており、該カバー99に形設したラッチに係合されている。よって、前記植え深さ設定レバー31を操作すると、支持アーム101・101・・・後端が支点軸100を中心に上下動し、各フロート34・35と支点軸100との上下間隔が調整され、植付部15の高さを上下動し、植付け爪17によって切り取った苗を一定の深さに植え付ける構成としている。 【0018】次に、植付部15の動力伝達構成について説明する。図6〜図9に示すように、本実施例において植付部15を四条植え用としており、4本の植付け爪17・17・17・17を有している。その内の二本の植付け爪17・17に駆動力を伝達する伝動パイプ110・110を左右に二本配設し、該伝動パイプ110・110前部が連結パイプ111で連結され、平面視門型の植付け伝動フレーム20が形成され、門型の開放側を後方に向け、左右の開放側端部の左右両側に植付け爪17・17が配されている。この伝動パイプ110と連結パイプ111の内部には伝動軸が軸支されている。 【0019】また、図6、図7に示すように、前記植付け伝動フレーム20の、伝動パイプ110と連結パイプ111は棒状のパイプ体で形成されており、伝動パイプ110と連結パイプ111とは、平面視T型のT型パイプ112によって連結される。該T型パイプ112は、横パイプ112aと縦パイプ112bで形成されている。即ち、前記伝動パイプ110の前後端部にT型パイプ112を連結し、前部に配したT型パイプ112の内で一側(本実施例において右側)は、横パイプ112aが前後方向に配され、横パイプ112a内に伝動パイプ110前部が挿入され、縦パイプ112b内に連結パイプ111の一側が挿入されている。前部に配したT型パイプ112の内で他側(左側)のT型パイプ112は、連結パイプ111の軸心に横パイプ112aの軸心を一致させ、横パイプ112a内に連結パイプ111が挿入され、縦パイプ112b内に左側の伝動パイプ110前部が挿入されている。また、後部に配したT型パイプ112・112は、T型パイプ112の横パイプ112aの軸心が左右方向に配され、横パイプ112aの両側に配するクランク機構21に動力を伝達するように構成している。 【0020】また、前記植付け伝動フレーム20には、駆動ケース108やクランク機構21、上部支持フレーム98を支持する支持部が固設されている。即ち、伝動パイプ110の後部に配したT型パイプ112後部には、後上方向きにクランク支持アーム113が突出されている。左側伝動パイプ110前部に配すT型パイプ112前部には、前上方向きにケース支持アーム114が突出され、連結パイプ111の右側前部より前上方向きに、横軸支持アーム115がケース支持アーム114と平行状に突出され、更に、連結パイプ111の左右中央部より前方にローリング支点軸23を嵌合する筒体117が固設されている。また、前記植付け伝動フレーム20の前部である、前部に配したT型パイプ112・112前部に、上部支持フレーム98が固設されるブラケット116・116が固設されている。よって、パイプ体を連結したシンプルな構成であり、空間に余裕のある植付け伝動フレーム20に、クランク機構21、駆動ケース108、横送り軸109の支持部が強固に固設され、振動や衝撃に強く、耐久性のある支持部が構成されている。 【0021】前述のように、機体フレームF前部に動力部(エンジンE)を配し、前輪6・6と後輪8・8に動力を伝達し、機体後部に植付部15を昇降自在に配した乗用田植機において、棒状のパイプ体で構成した伝動パイプ110・110を左右に配し、該伝動パイプ110・110の前後端部に、パイプ体を平面視T型に形成したT型パイプ112・112・・・を連結し、左右前部のT型パイプ112・112を棒状のパイプ体で構成した連結パイプ111を用いて連結し、平面視門型に一体成形し、門型の開放側後端に植付け爪17・17・・・を配した構成としたことによって、各植付け爪17・17・・・に駆動力を伝達する植付け伝達フレーム20を、市販品である棒状のパイプ体と平面視T型のパイプ体を連結して平面視門型に一体成形することができるので、動力を伝達するケースをアルミダイキャストによって特別に製造する必要がなくなり、工場において植付け伝達フレーム20を容易に製造できると共に、市販品のパイプ体を用いたことにより大幅にコストを削減することができる。 【0022】前記クランク支持アーム113は、図6に示すように、後部が二方向に分岐され、枢支部113a・113aが形成された平面視略Y型であり、枢支部113a・113aの後部にはクランク機構21のアーム基部を枢支するピンが固設される。また、左右の枢支部113a・113aの間には平面視門型の補強体107によって補強され、クランク機構21・21を強固に枢支することができる。 【0023】また、前記筒体117は、重心が安定するように植付け伝動フレーム20の左右中央位置に固設され、図5に示すように、側面視U型の固体体118の開放面内に、連結パイプ111の中央部が嵌合され、固体体118の開放側端部を前上方に向けて固定され、該固体体118の上部の前後方向に軸心を有する筒体117が固設され、筒体117前部下部と固体体118下部との間に補強体119が固設され、連結パイプ111の左右中央部上部に筒体117が強固に固設されている。よって、ローリング支点軸23が強固に固設され、植付部15が安定してローリングできる。 【0024】前述のように、平面視門型の植付け伝動フレーム20の左右中央部に、植付部15の取付部材であるローリング支点軸23を嵌合する筒体117を固設した構成としたことによって、平面視門型の植付け伝動フレーム20がパイプ体を連結したシンプルな構成となっているので、ローリング支点軸23を嵌合する筒体117の配置を、植付け伝動フレーム20の左右方向に重心のバランスの最も良い、左右中央部に配置することができ、植付部15全体の左右のバランスも良好に保たれ、苗の植付け精度を向上することができる。 【0025】そして、前記植付け伝動フレーム20の各支持部には、図8、図9に示すように、駆動ケース108等が固定されている。前記クランク支持アーム113の後端部の左右両側には、各々クランク機構21のリンク基部が枢支され、伝動パイプ112後部のT型パイプ112に軸支する駆動軸123の両端部にクランク機構21を構成する他のリンクが固設され、植付け爪17をクランク運動させている。また、前記植付け伝動フレーム20前部に、パイプ体を門型に屈曲する上部支持フレーム98が配され、上部支持フレーム98の左右の開放側端部がそれぞれブラケット116・116前部に螺合されている。前記上部支持フレーム98は、後述する横送り軸109の前方を通過し、上方に延出し、上部支持フレーム98上部を用いて前述したガイドレール19が支持され、植付け伝動フレーム20と上部支持フレーム98とが一体的に連結され、植付部15を支持する剛性の高いフレームを構成している。 【0026】また、前記ケース支持アーム114の外側側面には駆動ケース108が固設され、該ケース支持アーム114前部と横軸支持アーム115前部に横送り軸109が軸支され、該横送り軸109左端部が駆動ケース108内に挿入されている。前記横送り軸109は連結パイプ111と平行状に配され、側面視において、横送り軸109がローリング支点軸23の上方に配されており、横送り軸109の支持構成がシンプルであり、効率の良い配置構成となっている。 【0027】また、該植付け伝動フレーム20内部には、図8、図9に示すように、伝動軸が軸支されている。右側の伝動パイプ110には入力軸120が軸支され、左側の伝動パイプ110には伝動軸122が軸支され、連結パイプ111には伝動121が軸支され、左右の伝動パイプ110後部のT型パイプ112には駆動軸123・123が軸支されている。 【0028】前記入力軸120は、前側のT型パイプ112の横パイプ112aより前方に突出し、ユニバーサルジョイント軸の一端が連結され、前述したPTO軸62の動力が伝達される構成としている。前記入力軸120の後端部にはベベルギア124が固設され、駆動軸123途中部に固設するベベルギア125に噛合され、駆動軸123を駆動する構成としている。また、入力軸120の前部にはベベルギア127が固設され、連結パイプ111の伝動軸121端部に固設するベベルギア126に噛合され、伝動軸121に動力を伝達する構成としている。該伝動軸121の左側にベベルギア128が固設され、左側の伝動パイプ110内の伝動軸122前部に固設するベベルギア129に噛合され、伝動軸122が伝動され、伝動軸122端部に固設するベベルギア130、ベベルギア131を介し駆動軸123が駆動され、伝動パイプ100・100後部側部に配するクランク機構21を駆動し、植付け爪17を図9に示す軌跡を描いて回転し、苗の植付けを行う構成としている。 【0029】このように、平面視門型の植付け伝動フレーム20の左右一側の伝動パイプ110に入力軸120を軸支し、該入力軸120をT型パイプ112前端部より前方に突出する構成としたことによって、平面視門型の植付け伝動フレーム20の左右一側の伝動パイプ110に入力軸120を配置することで、該入力軸120をそのまま後方に延出して植付け爪17を駆動する伝動軸と兼用させており、シンプルな構成にすることができる。また、特別な動力入力構成を必要とすることがなくなり、部品点数を削減することができ、コストを安くすることができる。 【0030】また、前記植付け伝動フレーム20内に配する伝動軸の組み付け、取り外し構成について説明する。前記伝動パイプ110内の入力軸120、T型パイプ112内の駆動軸123は軸受けを外すことにより挿脱される。また、前記連結パイプ111内の伝動軸121は、伝動ケース108を取り外すことで挿脱される。左側の伝動パイプ110内の伝動軸122は、図10に示すように、伝動パイプ110後部のT型パイプ112内の駆動軸123を取り外し、連結パイプ111内の伝動軸121が取り外された状態にし、伝動軸122に固設したベベルギア129、130がT型パイプ112・112より取り出され、前方に固設したT型パイプ112の前面には抜脱孔112cが開口されており、該抜脱孔112cより伝動軸122が抜脱される。 【0031】次に、前記横送り軸109等よりなる苗載台駆動機構への動力伝達について説明する。前記連結パイプ111内の伝動軸121の左端部はT型パイプ112より側方に突出され、駆動ケース108内に挿入され、端部にスプロケット133が固設されている。前記駆動ケース108に挿入された横送り軸109の左端部にもスプロケット134が固設され、該スプロケット134とスプロケット133との間に図示せぬチェーンが巻回され、横送り軸109に動力を伝達する苗載台駆動機構が構成されている。また、前記横送り軸109にはスベリ子摺動用の溝109aが穿設されており、横送り軸109の外周面上にスベリ子受け137が遊嵌され、該スベリ子受け137内に付設されているスベリ子138が溝109aに嵌入され、横送り軸109の回動に伴われてスベリ子138が溝109a内を摺動し、スベリ子受け137が横送り軸109上を左右に往復動する構成としている。該スベリ子受け137後部には図示せぬ連結部を介して苗載台16が連結され、横送り軸109の回動によって苗載台16が左右往復動される構成としている。 【0032】また、前記横送り軸109の右側端部は、横軸支持アーム115より右側に突出し、図8に示す平面視のように入力軸120とラップする位置で、図9に示す側面視のように入力軸120の上方位置に縦送りカム139が突設され、従来の縦送りカム139駆動用の縦送り軸をなくし、横送り軸109が縦送り軸として兼用されている。該縦送りカム139は、苗載台16の下部の図11に示す従動カム140・140と当接可能に配設され、縦送りベルト141を間欠的に駆動するように構成されている。前記従動カム140・140は左右に二本突設されており、該従動カム140・140の間隔は横送りによる移動距離と等しく構成され、苗載台16の横送り往復動の終端位置において、縦送りカム139と一側の従動カム140(140)とが当接され、縦送りベルト141が駆動し、苗マットが縦送りされる構成としている。 【0033】このように、平面視門型の植付け伝動フレーム20の左右一側に入力軸120を軸支し、他側に苗載台駆動機構を配置し、前記植付け伝動フレーム20を構成するパイプ内に軸支する伝動軸の途中部より動力を取り出すべく構成したことによって、平面視門型の植付け伝動フレーム20の左右一側に入力軸120を軸支し、他の植付け伝動フレーム内に軸支する伝動軸によって植付け爪17を駆動するシンプルな動力伝達構成が構成でき、更に、伝動軸の途中部より苗載台駆動機構に動力が伝達される構成としているので、動力損失の少ない効率の良い動力伝達構成が設けられている。また、左右一側に入力軸が軸支され、他方に苗載台駆動機構を設けた、左右のバランスの良い配置構成となっている。 【0034】また、平面視門型の植付け伝動フレーム20の前部に二本の支持アーム114・115を突設し、該支持アーム114・115に横送り軸109を軸支し、該横送り軸109を植付け伝動フレーム20の前部である連結パイプ111と平行状に配した構成としたことによって、平面視門型の植付け伝動フレーム20がパイプ体を連結したシンプルな構成となっているので、植付け伝動フレーム20の前部空間に余裕があり、支持アーム114・115を突出して、連結パイプ111と平行状に横送り軸109を配置することができ、該横送り軸109を用いて苗載台16を正確に左右方向に往復動させることができる。 【0035】また、機体フレームF前部に動力部(エンジンE)を配し、前輪6・6と後輪8・8に動力を伝達し、機体後部に四条用の植付部15を昇降自在に配した乗用田植機において、パイプ体(110・111・112)を平面視門型に連結し、植付け爪17を駆動する植付け伝動ケース20を形成し、該植付け伝動ケース20前方に横送り軸109を横設し、該横送り軸109の端部に縦送りカム139を突設した構成としたことによって、縦送りカム駆動用の縦送り軸をなくし、横送り軸109が縦送り軸として兼用されており、シンプルな構成にすることができる。また、縦送りカムを駆動する動力伝達機構もなくすことができ、部品点数を減少させることができ、コストを安くすることができる。 【0036】また、前記横送り軸109の端部に縦送りカム139に連動し、一条に二個配設する苗載台16の縦送りベルト141を駆動させる構成としたことによって、縦送り軸を廃止し、横送り軸109端部に縦送りカム139を突出したシンプルな構成にしても、苗載台16の各条に二列配した縦送りベルト141が連動され、確実に縦送りベルト141が駆動し、苗マットの縦送りを正確に行うことができる。 【0037】 【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。即ち、請求項1の如く、機体後部に植付部を昇降自在に配した乗用田植機において、植付部の動力伝達機構であって、伝動パイプを左右に配し、該伝動パイプの前部を連結パイプを用いて連結し、平面視門型に形成し、門型の開放側後部に植付け爪を配すると共に、左右一側の伝動パイプと連結パイプとの連結部において入力軸を軸支し、他側の伝動パイプと連結パイプとの連結部に苗載台駆動機構を配置し、連結パイプ内に軸支する伝動軸から動力を取り出したことにより、動力伝達するケースをアルミダイキャストによって製造する場合に比べて、大幅にコストを削減することができる。また、左右一側の伝動パイプに入力軸を軸支し、他のパイプ内に軸支する伝動軸によって植付け爪を駆動するシンプルな動力伝達構成が構成され、更に、連結パイプ内に軸支する伝動軸から苗載台駆動機構に動力が伝達される構成とすることができるので、動力損失の少ない効率の良い動力伝達構成を設けることができる。また、左右一側に入力軸を軸支し、他側に苗載台駆動機構を設けたので、左右のバランスの良い配置構成となっている。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)2月14日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−332326 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)12月7日 |
| 【出願番号】 |
特願平11−132777 |
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