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【発明の名称】 田植機
【発明者】 【氏名】中尾 康也

【要約】 【課題】走行機体から苗植付装置の作溝器に対して肥料を供給するホースを有したものにおいて、このホースに妨げられること無く、苗植付装置を分割し姿勢切換えで格納姿勢に設定しうる田植機を構成する。

【解決手段】ホース29から作溝器30に至る経路中にコネクタDを介装し、このコネクタDを分離自在な2部材で構成し、苗植付装置Aの格納姿勢への切換え時にはコネクタDの2部材が分離方向に相対移動し、苗植付装置Aを作業姿勢に復元する際にはコネクタDの2部材が接近方向に相対移動する位置にコネクタDを配置した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体に連結された苗植付装置が、左右の分割物の連結によって苗植付作業を可能にする作業姿勢と、左右の分割物の縦向き姿勢の軸芯周りでの回動による姿勢切換で横方向の寸法を縮小した格納姿勢とに切換え自在に構成された田植機であって。走行機体に備えたタンクからの肥料を複数のホースを介して苗植付装置の作溝器に送り込む構造の施肥装置を備えると共に、前記夫々のホースの中間部にコネクタを介装し、このコネクタが、苗植付装置の作業姿勢から格納姿勢への切換時に分離でき、格納姿勢から作業姿勢への切換時に夫々のホースが連通する状態に連結できるよう分離及び連結自在に構成されている田植機。
【請求項2】 前記左右の分割物が、苗植付装置の左右方向での中心側の第1軸芯周りで揺動自在に構成された揺動アームの外端の第2軸芯周りで回動自在に支持されると共に、作業姿勢から格納姿勢に切換られる際には、揺動アームの外端が苗植付装置の後方に向けて揺動すると同時に、分割物の後端が左右の外側に向けて回動するよう作動形態が設定され、前記コネクタが苗植付装置が作業姿勢にある状態で前記揺動アームの前方近傍位置に配置されている請求項1記載の田植機。
【請求項3】 前記コネクタが、前記タンクに連通する複数のホースの肥料送り方向の上手側端部に備えた部材と、前記作溝器に対してホースの肥料送り方向の下手側端部に備えた部材とで構成されると共に、夫々の部材の連結面に位置決め用の嵌合部が形成されている請求項1又は2記載の田植機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体に連結された苗植付装置が、左右の分割物の連結によって苗植付作業を可能にする作業姿勢と、左右の分割物の縦向き姿勢の軸芯周りでの回動による姿勢切換で横方向の寸法を縮小した格納姿勢とに切換え自在に構成された田植機に関し、詳しくは、施肥装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からの田植機では、苗の移植と同時に苗の移植位置の近傍の圃場面下に対して肥料を送り込む施肥装置を備えたものたあり、この施肥装置として、苗植付装置を分割する構造のものではないが、特開平9‐131104号公報に示されるもののように、走行機体の側に肥料を貯留するタンクを支持し、苗植付装置の接地フロートにタンクからの肥料を圃場面下に送り込む作溝器を支持し、これらの間に肥料を送るホースを備えたものも開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のように苗植付装置を分割自在に構成し、この苗植付装置の分割物の姿勢の切換を行うものでは、この分割物の姿勢の切換を許すようホースを充分の長さに設定することや、夫々のホースを伸縮自在に構成することも必要となる。しかし、ホースを長くした場合にはホースが長くなって肥料の移送が円滑に行われないばかりか、ホースのの中間部が垂れ下がり、この部位で肥料が滞留することも考えられる。又、ホースを伸縮自在に構成した場合にはホースの構造が複雑化してコストの上昇を招くものとなり改善の余地がある。
【0004】本発明の目的は、走行機体の側に備えたタンクからの肥料を、分割により格納姿勢に切換自在な苗植付装置の側に備えた作溝器を介して圃場に供給する田植機において、タンクから作溝器に対するホースに妨げられること無く苗植付装置の格納姿勢への切換を無理なく行う田植機を合理的に構成する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴(請求項1)は冒頭に記載したように、走行機体に連結された苗植付装置が、左右の分割物の連結によって苗植付作業を可能にする作業姿勢と、左右の分割物の縦向き姿勢の軸芯周りでの回動による姿勢切換で横方向の寸法を縮小した格納姿勢とに切換え自在に構成された田植機において、走行機体に備えたタンクからの肥料を複数のホースを介して苗植付装置の作溝器に送り込む構造の施肥装置を備えると共に、前記夫々のホースの中間部にコネクタを介装し、このコネクタが、苗植付装置の作業姿勢から格納姿勢への切換時に分離でき、格納姿勢から作業姿勢への切換時に夫々のホースが連通する状態に連結できるよう分離及び連結自在に構成されている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0006】本発明の第2の特徴(請求項2)は請求項1において、前記左右の分割物が、苗植付装置の左右方向での中心側の第1軸芯周りで揺動自在に構成された揺動アームの外端の第2軸芯周りで回動自在に支持されると共に、作業姿勢から格納姿勢に切換られる際には、揺動アームの外端が苗植付装置の後方に向けて揺動すると同時に、分割物の後端が左右の外側に向けて回動するよう作動形態が設定され、前記コネクタが苗植付装置が作業姿勢にある状態で前記揺動アームの前方近傍位置に配置されている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0007】本発明の第3の特徴(請求項3)は請求項1又は2において、前記コネクタが、前記タンクに連通する複数のホースの肥料送り方向の上手側端部に備えた部材と、前記作溝器に対してホースの肥料送り方向の下手側端部に備えた部材とで構成されると共に、夫々の部材の連結面に位置決め用の嵌合部が形成されている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0008】〔作用〕上記第1の特徴によると、苗植付装置を分割して格納姿勢に切換える場合には、ホース中間部のコネクタを分離することで、ホースに妨げられることなく苗植付装置の分割物の姿勢切換を行えるものとなり、逆に、苗植付装置を格納姿勢から作業姿勢に復元した場合には、コネクタを連結することにより走行機体のタンクからの肥料を苗植付装置の作溝器に対して送り得るものとなる。つまり、ホースを長く形成することや、ホースに伸縮自在のものを用いること無く、苗植付装置の格納姿勢への切換を容易に行えるものとなり、作業時にはタンクから作溝器まで短い距離で肥料を送り得るものとなる。
【0009】上記第2の特徴によると、苗植付装置を格納姿勢に切換える際には、コネクタの位置を基準にして揺動アームが後方に離れる側に移動することになるので、例えば、分離自在なコネクタの一方を機体側で作業姿勢の揺動アームの前部位置に支持し、これに着脱する他方のコネクタを苗植付装置側に支持することで、苗植付装置を格納姿勢に切換える際には夫々のコネクタが分離する方向に移動するものとなって互いに干渉する現象を回避し得るものとなり、又、苗植付装置を格納姿勢から作業姿勢に切換える場合には夫々のコネクタが相対的に接近する側に移動することになるので、コネクタの連結操作も容易に行えるものとなる。
【0010】上記第3の特徴によると、コネクタを構成する2部材を連結する場合には、嵌合部を嵌合することによって決められた位置関係で複数のホースが同時に連通状態となり、逆に、コネクタを構成する2部材を分離することによって複数のホースが同時に分離されるものとなる。
【0011】〔発明の効果〕従って、分割後に格納姿勢に切換得るよう構成された苗植付装置の作溝器に対して走行機体のタンクからの肥料を供給するよう構成された田植機でも、作業時にはコネクタを連結することで、タンクからの肥料を短距離で作溝器に送り、苗植付装置を格納姿勢に切換える場合にはコネクタを分離する操作を行うだけでホースに妨げられること無く格納姿勢への切換を行い得る田植機が合理的に構成されたのである(請求項1)。又、苗植付装置を格納姿勢に切換える際にはコネクタを構成する部材が分離する方向となり、苗植付装置を作業姿勢に切換える際にはコネクタを構成する部材が接近する方向となってコネクタの操作に無理のないものとなり(請求項2)、複数のホースを同時に連結する操作も分離する操作も手間が掛からず簡単な操作で済むものとなった(請求項3)。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、ステアリング操作される駆動型の前車輪1、及び、駆動型の後車輪2を備えた走行機体3の前部にエンジン4を搭載すると共に、この走行機体3の後部にエンジン4からの動力が伝えられる静油圧式の無段変速装置5、及び、ミッションケース6を配置し、又、走行機体3の中央部に運転座席7を配置し、走行機体3の後端部に対し油圧シリンダ8で駆動昇降するリンク機構9を介して苗植付装置Aを連結して乗用型の田植機を構成する。
【0013】前記運転座席7の右側部に苗植付装置Aの昇降制御と植付クラッチCの入り切り操作とを行う昇降レバー10を備え、又、機体前部の左側部には前記無段変速装置5を変速操作する変速レバー11を備えている。尚、前記植付クラッチCは、前記ミッションケース6に内蔵され、このミッションケース6から苗植付装置Aに対して動力を伝える伝動軸12が決まった回転位相にある場合にのみ切り操作を許容して苗植付装置Aの植付アーム(後述する)が圃場との接触を回避した姿勢で動力を遮断するよう構成されている。
【0014】苗植付装置Aはマット状苗Wを載置する苗載せ台13、前記伝動軸12からの動力が伝えられる左右一対の伝動ケース14,14、この伝動ケース14からチェーンケース15を介して伝えられる動力で回転するロータリケース16、このロータリケース16に一対ずつ備えられた植付アーム17、センタフロート18Cと一対のサイドフロート18S,18Sとで成るの整地フロート18夫々を備えて8条植用に構成されている。
【0015】前記リンク機構9は単一のトップリンク9Tと左右一対のロアーリンク9L,9L夫々の後端を縦リンク9Vで連結して成り、この縦リンク9Vの下端位置に対して前後向き姿勢のローリング軸芯周りでローリング自在に苗植付装置Aが連結支持されている。又、走行機体3の後端には施肥装置Bを備え、作業時には苗載せ台13に載置されたマット状苗Wの下端から苗を植付アーム17が1株ずつ切出して圃場面に植え付ける作動と連動して、施肥装置Bが植付けられた苗の近傍の圃場面下に肥料を供給するよう構成されている。
【0016】この田植機では苗植付装置Aが左右方向での中央位置で4条ずつに2つの分割物AL,ARに分割自在に構成されている。つまり、図3乃至図6に示すように、前記苗載せ台13及びこの苗載せ台13を左右方向に摺動自在に支持する摺動レール21が左右方向の中央位置で分割自在に構成され、前記縦リンク9Vに対してローリング自在に主フレーム22が連結され、この主フレーム22の両端位置に縦向き姿勢の第1軸芯X1で回動自在に揺動アーム23,23を支持し、この左右の揺動アーム23,23の揺動端位置に縦向き姿勢の第2軸芯X2周りで回動自在となるよう、前記左右の伝動ケース14,14、左右に分割された分割苗載せ台13L,13R、左右に分割された摺動レール21L,21R等の苗植付装置Aの分割物AL,ARの構成物が支持されている。
【0017】又、この田植機では、特開平8‐70652号公報と同様に、一方の揺動アーム23を第1軸芯X1周りで内方に回動操作した場合には、他方の揺動アーム23がその第1軸芯X1周りで内方に回動すると同時に、第2軸芯X2,X2周りで左右の分割物が揺動アーム23,23の回動速度の2倍の速度で逆方向に、即ち、その左右外端部が走行機体3の前方に向かう側に回動操作することで、夫々の分割物AL,ARを格納姿勢に切換、この格納姿勢から逆方向への操作で分割物AL,ARを作業姿勢に切換える連動操作系(図示せず)を備えている。
【0018】このような構成から苗植付装置Aを格納する場合には、昇降レバー10の操作で苗植付装置Aを上限まで上昇させ、苗植付装置Aを駆動して図3に示す如く苗載せ台13を左側の端部位置に送って停止し、次に、苗載せ台13を分離操作した後に図4に示すように、手動操作で右側の分割苗載せ台13Rを右側の移動端まで移動させる(この状態では左右の分割苗載せ台13R,13L夫々の間隔は約30センチメートルに達する)。
【0019】この後、摺動レール21の連結を左右の摺動レール21L,21Rに分離し、苗植付装置Aを構成するフレーム類の連結を解除し、伝動系を分離する等の操作を行った後に、人為操作でいずれか一方の分割物を回動すると、図5に示すように、第1軸芯X1,X1周りでの回動で揺動アーム23,23の後端側が走行機体3の内方に向けて揺動すると同時に、第2軸芯X2,X2周りで分割物が揺動アーム23,23の回動速度の2倍の速度で逆方向に、即ち、その左右外端部が走行機体3の前方に向かう側に回動して図6に示す如く、格納姿勢に達するものとなるのである。尚、このように苗植付装置Aを格納姿勢に設定した際にはセンタフロート18Cが右側の分割物ARに支持されるものとなっている。
【0020】そして、この格納姿勢の苗植付装置Aを作業姿勢に復元する際には、左右の分割物AL,ARを逆方向(復元方向)に回動操作するだけで苗植付装置Aが作業姿勢に復元し、作業可能な状態に達するのである。
【0021】図1,図2及び図7に示すように前記施肥装置Bは粉状、若しくは、粒状の肥料を貯留するタンクとしての4つのホッパー26が備えられると共に、夫々のホッパー26の下方側に位置してホッパー26からの肥料を設定量づつ下方側に向けて繰り出す繰出し機構27が植付条と等しい数(8つ)だけ設けられる共に、繰出し機構27から繰り出された肥料を、ブロアモータ28Mを備えた送風ブロア28の送風作用によって8本の施肥ホース29を通して前記整地フロート18に支持された作溝器30に対して送風案内するように構成されている。
【0022】前記繰出し機構27は、ケーシング31の内部に、ホッパー26の底部開口部分に臨む状態で、繰出し回動軸32に一体回動自在に外嵌されるとともに、外周部に所定ピッチをあけて複数の肥料入り込み用の凹部33Aが形成された繰出し回転体33と、繰出し回転体33の外周面に接する擦り切り用のブラシ34とを備えて構成され、繰出し回転体33の回転に伴って凹部33Aで計量された肥料が下方側の漏斗状の案内部35に流下案内されるように構成されている。尚、前記ブラシ34は、繰出し回転体33の外周面に位置する作用位置と、繰出し回転体33から離間する肥料排出位置とにわたって横軸芯P周りで揺動自在で、且つ、ケーシング31の横側外方に設けられた切換操作具36の切り換え操作に伴って一体的に揺動して、前記各位置にて位置保持されるようになっている。
【0023】又、複数の各繰出し機構27の各ケーシング31は、横向き姿勢の横フレーム37で連結されると共に、この横フレーム37が機体フレーム(図示せず)から立設された縦フレーム38に連結されるものとなっている。
【0024】走行機体3の走行と連動して前記繰出し回転軸33を矢印の方向に回転駆動する駆動系(図示せず)が形成されている。又、前記ケーシング31の前方側には、丸筒状の送風パイプ41が、その長手方向が機体横幅方向に沿う状態で配置されるとともに、この送風パイプ41の横一側端部には、前記送風ブロア28が設けられ、送風ブロア28により送風パイプ41の内部に送風供給されるようになっている。
【0025】この送風パイプ41からのエアーを前記漏斗状の案内部35の下部に送る送気管42が案内部35の下端に対して略水平姿勢で連通する状態で形成されると共に、この案内部35の下部に対して送気管42と同軸芯状に供給管43が形成され、この供給管43に対して前記施肥ホース29が連結されている。又、案内部35の下部位置には排出される肥料を排出する排出管44が形成され、この排出管4に対して肥料を回収するための回収パイプ45が備えられ、更に、前記漏斗状の案内部35の下部位置には同図に示すように、排出管44を閉塞して供給管43を開放することで送風パイプ41からのエアーを施肥ホース29に送る姿勢と、排出管44を開放して供給管43を閉塞することで案内部35から薬剤を回収パイプ45に送る姿勢とに切換自在な経路切換板46が軸芯Q周りで揺動自在に設けられている。
【0026】又、苗植付装置Aが前述のように2分割して縦向き姿勢の軸芯周りでの回動によて格納姿勢に切換自在に構成されているので、この格納操作を許すよう、前記施肥29ホースの中間部に分離及び連結自在なコネクタDを備えている。このコネクタDは左右一対備えられると共に、図8及び図9に示すように上手側の(ホッパー側の)第1嵌合部材47と下手側の(作溝器側の)第2嵌合部材48とで構成され、第1嵌合部材47に対しては4つの繰出し機構27からの施肥ホース29が連結し、第2嵌合部材48に対しては4つの作溝器30に対する施肥ホース29が連結し、第1嵌合部材47の施肥ホース29と連通する部位に突出筒状となる突出部47Aが形成され、第2嵌合部材48の施肥ホース29と連通する部位が凹状となる凹入部48Aが形成され、コネクタDはこれらの嵌合によって連結状態を維持するように構成されている。
【0027】図2に示すように左右の連結状態のコネクタD,Dが平面視で前記左右の揺動アーム23,23の前部に位置するよう配置されている。つまり、前記第2嵌合部材48は図8に示すように第2軸芯X2と同軸に配置された支柱材49に対してブラケット50を介して苗植付装置Aの側に支持され、第1嵌合部材48は4本の施肥ホース29を介して走行機体Aの側に支持されている。尚、第1,第2嵌合部材47,48を分離した際には第1嵌合部材47は4本の施肥ホース29の保形性から略同図に示す位置を維持するものとなっている。
【0028】そして、苗の植付け作業と共に施肥を行う場合には、コネクタDを連結しておき、前記経路切換板46を供給姿勢に切り換えるとともに、送風ブロア28による送風作動を開始することで、繰出し機構27から所定量づつ繰り出された粉粒状の肥料は送風ブロア28の送風力によって、案内部35から供給管43を介して施肥ホース29に送られ、この施肥ホース29から作溝器30に向けて送風案内され、圃場に送り込まれることになり、植付け作業が終了した後において、ホッパー26内に残留した肥料を回収する場合には、前記経路切換板46を排出姿勢に切り換えるとともに、繰出し機構27におけるブラシ34を繰出し回転体33から離間する肥料排出位置に切り換えて肥料を排出させることで案内部35の下端の排出管44から回収パイプ45を介して肥料を回収することができるものとなっている。
【0029】更に、苗植付装置Aを分割して格納姿勢に設定する場合には、コネクタDを分離し、左側の施肥ホース29のうち内側の1本をセンサフロート18Cから作溝器30と伴に取り外し(図2の仮想線を参照)、前述のように分割物AL,ARを回動操作することで、第1嵌合部材47、第2嵌合部材48夫々は相対的に離れる側に移動することになって互いに干渉することは無く、逆に苗植付装置Aを格納姿勢から作業姿勢に復元操作した際には第1嵌合部材47、第2嵌合部材48夫々が連結可能な位置まで接近するので、楽な操作で連結できるものとなっており、連結状態では繰出し機構と作溝器とを略最短距離で連通させて滑らかに薬剤を供給するものとなっている。
【0030】このように、本発明では複数本の施肥ホース29を4本ずつ纏めて1つのコネクタDで分離、及び、連結自在に構成することによって施肥ホース29を1本ずつ分離、連結する手間を省くばかりでなく、コネクタDを構成する第1、第2嵌合材47,48の位置を平面視で揺動アーム23の前部位置で前後方向に分離、及び、連結するよう方向を設定して配置することで、苗植付装置Aを格納姿勢に切換える場合には前述のように第1,第2嵌合材47,48夫々が相対的に分離する結果、互いに干渉することがなく、この格納姿勢の苗植付装置Aを作業姿勢に復元操作した際には第1,第2嵌合材47,48夫々が相対的に接近するので連結操作も容易に行え、繰出し機構27から作溝器30まで短い距離で薬剤を円滑に送り得るものとなっている。
【0031】〔別実施の形態〕本発明は上記実施の形態以外に、例えば、第1嵌合部材47をリンク機構9に連結した部材に対して支持することにより、苗植付装置Aを作業姿勢から格納姿勢に操作した際には、これと連動して第1,第2嵌合部材47,48が分離し、これとは逆に、苗植付装置Aを格納姿勢から作業姿勢に操作した際には、これと連動して第1,第2嵌合部材47,48が自動的に連結するよう構成することも可能である。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成10年(1998)5月15日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開平11−318149
【公開日】 平成11年(1999)11月24日
【出願番号】 特願平10−133158