| 【発明の名称】 |
乗用型移植機の植付部昇降装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】石飛 芳夫
【氏名】畑山 至
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| 【要約】 |
【課題】乗用型移植機の植付部昇降装置において、トップリンクの軽量化と強度アップを図る。
【解決手段】トップリンク17を構成するに、機体連結部17aと植付連結部17bとを上側リンク部材23で連結し、かつ、前記機体連結部17aとシリンダ連結部17cとをシリンダー連結部材24で結合させ、シリンダ連結部17cと植付連結部17bとを下側リンク部材25で連結することにより側面視略三角状に形成すると共に、下側リンク部材25は左右一対のパイプ部材25aで構成し、上側リンク部材23は単一のプレート部材23aで構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体の後部に、トップリンクおよびロワリンクを介して植付部を昇降自在に連結すると共に、トップリンクに連結されるリフトシリンダの油圧作動に基づいて植付部を昇降させる植付部昇降装置において、前記トップリンクを構成するに、機体連結部と植付連結部とを上側リンク部材で連結し、かつ、前記機体連結部とシリンダ連結部とをシリンダ連結部材で結合させ、シリンダ連結部と植付連結部とを下側リンク部材で連結して側面視略三角状に形成すると共に、前記シリンダ連結部と植付連結部とを連結する下側リンク部材を左右一対のパイプ部材で構成し、機体連結部と植付連結部を連結する上側リンク部材を単一のプレート部材で構成したことを特徴とする乗用型移植機の植付部昇降装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、乗用型移植機に設けられる植付部昇降装置の技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、乗用田植機等の乗用型移植機に設けられる植付部昇降装置は、走行機体の後部にトップリンクおよびロワリンクを介して植付部を昇降自在に連結すると共に、トップリンクに連結されるリフトシリンダの油圧作動によって植付部を昇降させるように構成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】即ち、乗用田植機の植付部は、土壌の硬軟にかかわらず苗の植付深さや植付姿勢を一定にするためや、植付部を上昇させた際に大きく前方に移動して苗載台の上端が運転者に衝突したりすることがないように、植付部は平行に上下移動させるようにしてあるが、苗載台の占有面積等からして植付部を走行機体に近づける事が難しく、該植付部を後方に長いトップリンクとロワリンクにより支持し、トップリンクを油圧リフトシリンダにより作動させて植付部を昇降させるようになっている。そして、植付部は土付苗を搭載すると重量が重くなり、該重い植付部を主として支持するトップリンクは、前記の如く後方に長い上に補強部材により補強されるため極めて大型となりその重量が重くなって、重い植付部に重いトップリンクが加算されるため昇降支点部で大きな片持ち加重(モーメント)が作用し、支点部の補強が必要となるばかりか昇降動力の損失をきたす場合がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、走行機体の後部に、トップリンクおよびロワリンクを介して植付部を昇降自在に連結すると共に、トップリンクに連結されるリフトシリンダの油圧作動に基づいて植付部を昇降させる植付部昇降装置において、前記トップリンクを構成するに、機体連結部と植付連結部とを上側リンク部材で連結し、かつ、前記機体連結部とシリンダ連結部とをシリンダ連結部材で結合させ、シリンダ連結部と植付連結部とを下側リンク部材で連結して側面視略三角状に形成すると共に、前記シリンダ連結部と植付連結部とを連結する下側リンク部材を左右一対のパイプ部材で構成し、機体連結部と植付連結部を連結する上側リンク部材を単一のプレート部材で構成したことを特徴とするものである。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1は乗用田植機の走行機体であって、該走行機体1は、機体前部に搭載されるエンジン2、該エンジン2の動力を変速するトランスミッションケース3、該トランスミッションケース3から左右両側部に一体的に組付けられるフロントアクスルケース4、該フロントアクスルケース4の左右両端部に組付けられる前輪5、機体後部に配設されるリヤアクスルケース6、該リヤアクスルケース6の左右両端部に組付けられる後輪7、後述する昇降リンク機構8を介して機体後部に昇降自在に連結される植付部9等を備えるが、これらの基本構成は何れも従来通りである。 【0006】10は左右一対のメインフレームであって、該メインフレーム10の前端部同志は、フロントアクスル取付プレート11を介して一体化される一方、後端部同志は、リヤアクスル取付プレート12を介して一体化されているが、各メインフレーム10の後端部には、昇降リンク機構8の基端部を取付けるためのリンク取付フレーム13がそれぞれ一体的に立設されている。また、14は後述するリフトシリンダ15を取付けるためのシリンダ取付フレームであって、該シリンダ取付フレーム14は、平面視で左右のメインフレーム10間に並列し、かつ側面視でメインフレーム10の下方に並列すべく、前後の連結プレート11、12間に一体的に架設されている。 【0007】前記昇降リンク機構8は、走行機体1側のリンク取付フレーム13と、植付部9側のリンクホルダ16との間に、単一のトップリンク17および左右一対のロアリンク18からなる平行リンク機構を構成すると共に、トップリンク17に連結されるリフトシリンダ15の油圧伸縮作動に伴って植付部9を昇降させるようになっている。 【0008】前記トップリンク17は、リンク支軸19を介してリンク取付フレーム13に上下揺動自在に連結される機体連結部17aと、作業機連結軸20を介して植付作業機9側のリンクホルダ16に上下揺動自在に連結される植付連結部17bと、シリンダ連結軸29を介してリフトシリンダ15のロッド先端側に連結されるシリンダ連結部17cとを備えるが、機体連結部17aと作業機連結部17bとを上側リンク部材23が直線的に結合すると共に、機体連結部17aとシリンダ連結部17cとをシリンダ連結部材24で直線的に結合し、さらに、作業機連結部17bとシリンダ連結部17cとを下側リンク部材25で直線的に結合している。つまり、トップリンク17を、強度的に優れる略三角状(側面視)の骨組構造としたため、前記各部材23、24、25の適正な強度設定に基づいてトップリンク17の軽量化を図ることができる。 【0009】17dはトップリンク17の中央部に形成される略三角状の空間部であって、該空間部17dは、トップリンク17を略三角状に骨組形成することにより確保されたものであるが、本実施形態では、前記空間部17dを、走行機体1と植付作業機9との間に介設される油圧感動調節ワイヤ26(可撓性線形部材)の挿通空間として利用しているため、トップリンク17を利用して油圧感度調節ワイヤ26の暴れを規制することができる許りでなく、油圧感度調節ワイヤ26を植付作業機9の昇降に無理なく追従させることができるようになっている。尚、本実施形態では、油圧感度調節レバー27(機体側)の操作に応じて感知フロート28(作業機側)の姿勢を調節する油圧感度調節ワイヤ26を前記空間部17dに挿通しているが、トップリンク17の空間部17dは、配線、配管等の挿通空間としても利用することができ、また、走行機体1と植付作業機9との間に介設される可撓性線形部材が複数である場合には、該複数の可撓性線形部材をトップリンク17の空間部17dを利用して左右に振分けられる利点がある。 【0010】ところで、トップリンク17の上側リンク部材23は単一のプレート部材(金属製プレート)で構成され、下側リンク部材25は左右一対よりなる同一断面のパイプ部材(金属製角パイプ)25aを用いて形成されている。つまり、大きな荷重を受けない上側リンク部材23(引張荷重部材)は強度を低く、大きな荷重を受ける下側リンク部材25(圧縮荷重部材)は強度が高く設定されるため、荷重に応じた各リンク部材23、25の適正な強度設定に基づいてトップリンク17の軽量化を計ったものである。 【0011】また、前記シリンダ連結部材24は、左右一対のプレート部材(金属製三角プレート)24aを用いて形成されており、その上端部は、上側リンク部材23を構成するプレート部材23aの前端部両側面に接合(溶接)される一方、下端部後端位置は、下側リンク部材25を構成する一対のパイプ部材25aの前端部にそれぞれ接合(溶接)されるが、下部前端位置には、左右のプレート部材24a間で両持ち状に支持されるシリンダ連結軸29が設けられている。 【0012】前記シリンダ連結軸29は六角状に形成され、その両端に形成した径小の軸部29bを左右のプレート部材24aに形成した円形の切欠部24bに回動自在に突出嵌合させ、両プレート部材24aの外側にボルト34aにより着脱自在に取り付けた抜止プレート34の嵌合穴34bを嵌合することにより、シリンダ連結軸29が切欠部24bから抜け出すことを防止している。そして、シリンダ連結軸29の左右中央部に設けた貫通孔29aに摺動自在に挿通されるリフトシリンダ15のロッド部15aに、シリンダ連結軸29の前後を挟むようにロッド部15aの外周部に装着される一対のカラー30と、該カラー30の外端側をワッシャ31を介して押圧付勢する一対の緩衝弾機32と、該一対の緩衝弾機32の外端側を係止する一対のワッシャ33とを介してシリンダ連結軸29は連動連結されているが、シリンダ連結軸29に連結されるリフトシリンダ15は、平面視で左右のメインフレーム10間に並列し、かつ側面視でシリンダ取付フレーム14の上方に並列する姿勢で配置されているため、リフトシリンダ15を傾斜状もしくは立姿状に配置した場合に比して配置スペースを容易に確保することができると共に、走行機体1の最低地上高を高くして湿田性を向上させることができ、しかも、周囲を囲む左右のメインフレーム10およびシリンダ取付フレーム14を利用してリフトシリンダ15を保護することができるようになっている。尚、図中、35はロッド部15aの先端部に螺着されるナット、24cはシリンダ連結部材24の下端において左右のプレート部材24a,24a間に固着した補強板で、植付部9に無理な荷重がかかった際に両プレート部材24a,24aの最も変形し易い箇所(内側に変形する傾向がある)の補強を行うために設けたものであり、シリンダ連結軸29の回動を妨げないように配置されている。 【0013】 【発明の効果】本発明は、走行機体1の後部に、トップリンク17およびロワリンク18を介して植付部9を昇降自在に連結すると共に、トップリンク17に連結されるリフトシリンダ15の油圧作動に基づいて植付部9を昇降させる植付部昇降装置において、前記トップリンク17を構成するに、機体連結部17aと作業機連結部17bとを上側リンク部材23で連結し、かつ、前記機体連結部17aとシリンダ連結部17cとをシリンダ連結部材24で結合させ、シリンダ連結部17cと植付連結部17bとを下側リンク部材25で連結して側面視略三角状に形成することにより、比較的強度が低い部材を用いてトップリンク17を構成することが可能になり、その結果、トップリンク17の軽量化を図ることを可能とした。 【0014】即ち、トップリンクを、前記各部材23、24、25により分割構成し、これ等を互いに接合して略三角状の骨組構成とすることにより、トップリンク17が剛性構造となってその強度が一段と高められる。 【0015】特に、植付部9の荷重は、上側リンク部材23と下側リンク部材25に分散して作用し、上側リンク部材23には引張力が、下側リンク部材25には圧縮力が働くが、上側リンク部材23は一枚のプレート部材23aで構成し、下側リンク部材25は一対のパイプ部材25a,25aで構成することにより、長いトップリンク17を用いるものでありながら、植付部9の支持を適確に行いトップリンク17の軽量化とコスト低減を図ることができると共に、植付部9の昇降支点部における片持ち加重(モーメント)を少なくして支点部の破損を防止し、かつ、昇降動力の損失を少なくすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月27日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−308906 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−134654 |
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