| 【発明の名称】 |
移動農機の推進装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】村並 昌実
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| 【要約】 |
【課題】移動農機は、遅い作業速と早い路上走行速を必要とするが、これらを変速機で得るように構成すると、高価になるおそれがある。
【解決手段】エンジン4の動力で駆動されるクローラ14の両横にエンジン4の動力で駆動される車輪17が着脱自在に設けられ、その車輪17は取付けたときの接地部がクローラの接地部14fよりも低くなるように設けられている移動農機の推進装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジン4の動力で駆動されるクローラ14の両横にエンジン4の動力で駆動される車輪17が着脱自在に設けられ、その車輪17は取付けたときの接地部がクローラの接地部14fよりも低くなるように設けられている移動農機の推進装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、小型の苗植機その他に有効に用いられるものである。 【0002】 【従来の技術】機体の下腹部にクローラが設けられ、その駆動で前進しながら苗の移植その他の農作業を行うようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】クローラによる農作業時の推進は、車速が遅いので、これで圃場間の移動のために路上その他を推進させると、遅すぎて能率的でない。その車速を上昇させる変速機を設けると、小型の移動農機が高価になる。また、クローラが単一又は狭巾に構成されていると、路上その他の推進が不安定である。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、この発明は、エンジン4の動力で駆動されるクローラ14の両横にエンジン4の動力で駆動される車輪17が着脱自在に設けられ、その車輪17は取付けたときの接地部がクローラの接地部14fよりも低くなるように設けられている移動農機の推進装置とした。 【0005】 【発明の実施の形態】つぎに、この発明の第一実施例を説明する。走行車体1に苗植装置(作業装置)2が装着されて畑作用の苗植機(移動農機)となっている(図1、図2)。その走行車体1がつぎのように構成されている。主歯車箱3の前後にエンジン4と箱形の横枠5が固定され(図3)、パイプフレーム6が横枠5の左(正面から見て)から後に伸びたのち、途中から上に曲り、その後端に2又状のハンドル7が固定されて機体となっている。伝動ケース8の前部が主歯車箱3の右に回動自在に取付けられ、その後部から車軸9が左右に突出している。パイプ状の支持フレーム10が横枠5の右から上に突出したのち、への字形に後下に曲っている。アーム11が伝動ケース8の前部から上に突出し、その突端に取付けた昇降シリンダ12からピストンロッド13が斜後上に突出し、その突端が支持フレーム10に取付けられている。そして、ポンプ(図示していない)が吐出した油を昇降シリンダ12の前室に供給すると、ピストンロッド13が突出して伝動ケース8が前部の回動軸の回りに図1で反時計方向に回動し、その油を昇降シリンダ12の後室に供給すると、ピストンロッド13が引き戻されて伝動ケース8が時計方向に回動するようになっている。 【0006】クローラ14が車軸9に取付けられている。図のクローラ14は、つぎのように構成されている。フレーム14aの三角形の頂点に動輪14bと一対の転輪14cが配置され、これらにエンドレスの履帯14dが巻き掛けられている。上端の動輪14bが車軸9に固定され、履帯14dが走行車体1の機体の中央に位置している。そして、エンジン4の動力が主歯車箱3および伝動ケース8内の伝動機構を通って車軸9に達すると、動輪14bによって覆帯14dが第1図で反時計方向に回転して走行車体1が前進する。 【0007】また、前記のピストンロッド13の出没で伝動ケース8が時計方向又は反時計方向に回動すると、機体が昇降する。補助車軸15が車軸9の両端にピン16で継ぎ足すようにして着脱自在に取付けられ、それぞれの両端に車輪17が固定されている。そして、それぞれの車輪17の下端は、履帯14dの接地部14f(一対の転輪14c間の下面)よりも低くなっている。 【0008】すなわち、後記の苗の移植に当っては、ピン16を抜いてそれぞれの補助車軸15(車輪17)を車軸9から取り外して用いる。すると、径が小さくて周速の遅い動輪14bで履帯14dが回されて走行車体1が進行するので、遅い作業速が得られる。圃場間の移動その他の路上走行に当っては、それぞれの補助軸15をピン16で車軸9の両端に固定して用いる。すると、接地部14fが車輪17によって地面から浮き上るとともに、車輪17の外周が履帯14dよりも著しく速く旋回し、走行車体1が路上走行に適した早い速度で進行する。 【0009】苗植装置2がつぎのように構成されている。苗植歯車箱18が支持フレーム10の後端に固定され、伝動軸19で主歯車箱3内におけるエンジン4の動力の一部が導入されている。植込フレーム20が苗植歯車箱18の右から斜後上に伸び、その左側面に小判形の第一回転ケース21の下部(図1)が軸22で付けられている。小判形の第二回転ケース23の下部が軸24でその上部の左側面に取付けられ、第二回転ケース23の上部の左側面に植込杆25が軸26で取付けられている。そして、第一回転ケース21がエンジン4の動力で図1で時計方向に回転すると、第二回転ケース23が軸24の回りに反時計方向に回転するとともに植込杆25が軸26の回りに回転して同じ姿勢を保ち、その下端が長円形の軌道Aで旋回するように出来ている。 【0010】苗受板27が植込フレーム20に横長に固定され、旋回の下降の途中で植込杆25の先端部がその苗取口28を通過するようになっている。植込杆25は、左右一対の板25aを備え、これらが苗受板27上で閉じ、旋回の下端で開くようになっている。苗載台29が苗受板27の前部と支持フレーム10から突出した支杆30で左右に移動できるように支えられ、エンジン4の動力で同方向に往復駆動されるようになっている。 【0011】従って、集団苗が後部を苗受板27上に突出させて苗載台29に載る。苗載台29の上記の移動で集団苗の後部が苗取口28上に来ると、板25aでその一株分が欠ぎ取られる。欠ぎ取られた苗は、板25aとともに下降する。履帯14dに等間隔で突子31が設けられ、これが回転すると走行車体1が前進し、その跡に移植孔が出来ている。左右の板25aがその移植孔内で開いてこれとともに下降した苗を置く。鎮圧輪32がその後に配置され、前進にともなって移植孔を埋め戻して上記の苗に土を寄せ掛け、その移植を完了する。 【0012】なお、突子31を筋状に設けると地表には移植溝が形成される。ベルトコンベア式の苗送装置33が苗載台29の下面に設けられ、苗載台29が左右の端に達して集団苗の後部の横端の欠ぎ取りが終ると、作動してその上の集団苗を後に繰り出すようになっている。この繰り返しにより、集団苗が圃場に等間隔の条に移植される。 【0013】つづいて第二実施例(図4、図5)を説明する。なお、符号が第一実施例と同じものは、構成がこれと同一で、重複をされるために説明を省略する。駆動軸9Aが伝動ケース8から左に突出し、これにクローラ14が取付けられている。伝動ケース8の回動中心に配置した伝動軸34が左右に突出し(図3の鎖線)、それぞれの突端に、車輪17を有する補助車軸15がピン16で着脱自在に取付けられている。 【0014】この構成によると、第一実施例の効果に加えて、車輪17の着脱が容易になる。すなわち、伝動ケース8を昇降シリンダ12で時計方向(図4)に回すと、走行車体1の機体が上昇し、伝動軸33の位置が地面から高くなる。そののち、着脱作業を行うと、車輪17が地面に当ることなく補助車軸15が伝動軸33に着脱できる。 【0015】 【効果】以上のように、クローラ14で走行車体1を前進させると作業速が得られ、その両横に車輪17を取付けて、この車輪17で走行車体1を進行させると路上走行速が得られるので、路上走行速を得るための変速機が不要になって移動農機を廉価に提供できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月27日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−308905 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−117379 |
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