| 【発明の名称】 |
ポット式育苗容器用播種装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】永井 英寿
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 縦横に多数のポット2を有する育苗容器1を移送する移送台7の上方位置に、円周方向及び軸心方向に所定の間隔を置いて嵌合凹部16を形成した横軸繰出ロール15を設けた播種装置において、前記横軸繰出ロール15の左右両側には前進するときは前記ポット2に係合し後進するときは係合しない移送突起81を前後往復移動するように設け、該移送突起81と前記横軸繰出ロール15は間欠同期駆動するように構成したポット式育苗容器用播種装置において、前記移送突起81は長さ変更自在に構成し、大小のポット2に対して、両者の大きさの差Hの半分hだけ、大ポット2Lに対して小ポット2Sに使用する移送突起81が相対的に短くなるようにしたポット式育苗容器用播種装置。 【請求項2】 請求項1において、前記前後一対の移送突起81と該移送突起81の中間に設けた横軸繰出ロール15とは、ピッチの相違するポット2を有する二つの育苗容器1のポット2のうち、前後を合わせて横に並べたとき、中心が一致するポット2の間隔を基準に配置したポット式育苗容器用播種装置。 【請求項3】 請求項2において、前記横軸繰出ロール15の前記嵌合凹部16は、育苗容器1のポット2に合わせてN条用嵌合凹部16aおよびn条用嵌合凹部16bを等間隔に形成し、前記横軸繰出ロール15の外周面には前記嵌合凹部16を露出させる窓部38と遮蔽する遮蔽部39とを有する薄いシート状の条数変更遮蔽体17を密着させ、該条数変更遮蔽体17は前記窓部38および遮蔽部39の位置の相違するものを用意し、前記N条用嵌合凹部16aとn条用嵌合凹部16bの何れか一方を露出させ、何れか他方を遮蔽するように選択使用し、前記窓部38は可及的に大きく、前記遮蔽部39は可及的に小さく形成したポット式育苗容器用播種装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上利用分野】本発明は、ポット式育苗容器用播種装置に係るものである。 【0002】 【従来技術】従来公知の特開昭63−237708号公報には、縦横に多数のポットを有する育苗容器を移送する移送台の上方位置に、水平方向に移動するシャッタを設け、該シャッタの開閉により種子を落下させて各ポットに播種するポット式育苗容器用播種装置について記載されている。また、従来公知ではないが同一出願人による先願の特願平9−303429号には縦横に多数のポットを有する育苗容器を移送する移送台の上方位置に、円周方向及び軸心方向に所定の間隔を置いて嵌合凹部を形成した横軸繰出ロールを設けた播種装置において、前記横軸繰出ロールの左右両側には前進するときは前記ポットに係合し後進するときは係合しない移送突起を前後往復移動するように設け、該移送突起と前記横軸繰出ロールは間欠同期駆動するように構成したポット式育苗容器用播種装置について提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記公知例は、シャッタの開閉と、育苗容器の移送とを同期させるのが困難であり、その分構造が複雑になって、コストが高いという課題がある。また、育苗容器が移送されていないときに播種しないという点に工夫は無い。また、前記先行技術のものは、ピッチの相違する育苗容器に播種するには、調節が必要であるという課題がある。本発明は、育苗容器の移送と同期させるだけでなく、移送速度を変えることなく、ピッチの相違するポットにも簡単に播種するようにしたものである。 【0004】 【発明の目的】播種精度の向上、移送と繰出との同期の確実化、構成の簡素化、低コスト化。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、縦横に多数のポット2を有する育苗容器1を移送する移送台7の上方位置に、円周方向及び軸心方向に所定の間隔を置いて嵌合凹部16を形成した横軸繰出ロール15を設けた播種装置において、前記横軸繰出ロール15の左右両側には前進するときは前記ポット2に係合し後進するときは係合しない移送突起81を前後往復移動するように設け、該移送突起81と前記横軸繰出ロール15は間欠同期駆動するように構成したポット式育苗容器用播種装置において、前記移送突起81は長さ変更自在に構成し、大小のポット2に対して、両者の大きさの差Hの半分hだけ、大ポット2Lに対して小ポット2Sに使用する移送突起81が相対的に短くなるようにしたポット式育苗容器用播種装置としたものである。本発明は、前記前後一対の移送突起81と該移送突起81の中間に設けた横軸繰出ロール15とは、ピッチの相違するポット2を有する二つの育苗容器1のポット2のうち、前後を合わせて横に並べたとき、中心が一致するポット2の間隔を基準に配置したポット式育苗容器用播種装置としたものである。本発明は、前記横軸繰出ロール15の前記嵌合凹部16は、育苗容器1のポット2に合わせてN条用嵌合凹部16aおよびn条用嵌合凹部16bを等間隔に形成し、前記横軸繰出ロール15の外周面には前記嵌合凹部16を露出させる窓部38と遮蔽する遮蔽部39とを有する薄いシート状の条数変更遮蔽体17を密着させ、該条数変更遮蔽体17は前記窓部38および遮蔽部39の位置の相違するものを用意し、前記N条用嵌合凹部16aとn条用嵌合凹部16bの何れか一方を露出させ、何れか他方を遮蔽するように選択使用し、前記窓部38は可及的に大きく、前記遮蔽部39は可及的に小さく形成したポット式育苗容器用播種装置としたものである。 【0006】 【実施例】本発明の一実施例を図により説明すると、1はポットシートまたはセルトレイと当業者に呼ばれる育苗容器であり、合成樹脂あるいは腐食する水溶性の紙材料により縦横に多数のポット2を連設して形成している。実施例のポット2は、左右方向に8個または10個並設され、前後方向(移送方向)には128個または200個並設され、128個並設された育苗容器1のポット2は大ポット2L、200個並設された育苗容器1のポット2は小ポット2Sになる。前記ポット2は平面視円形または四角形で下方に至に従い狭小となるように形成し、その底面には透孔4を形成する。また、前記育苗容器1は、その左右中央部にポット2を形成しない平坦部5を形成することもある。 【0007】6は前記育苗容器1に播種する種子供給装置であり、前記育苗容器1を嵌合した収納箱3を水平に移送する移送台7の上方位置に設けられる。移送台7には前記育苗容器1を嵌合した収納箱3を一定速度で移送する移送ローラー8(図16)を並設する。前記種子供給装置6の前記育苗容器1の移送方向の前側上部に種子供給ホッパー9を設ける。種子供給ホッパー9の下部には倒八状の流穀板10、11を設け、一方の流穀板10にはシャッタ兼種子受板13を移動調節自在に取付け、他方の流穀板11には前記シャッタ兼種子受板13との間の供給口12の大きさを調節する繰出量調節板14を設ける。 【0008】前記流穀板10の下端部近傍には横軸繰出ロール15の外周面に近接させる。横軸繰出ロール15の外周面には、円周方向及びロール軸線方向に所定の間隔を置いて嵌合凹部16を形成する。また、横軸繰出ロール15の外周面には、前記各嵌合凹部16の左右中間位置を縦に割るようにスリット18を横軸繰出ロール15の円周方向に全周に亘って形成する。スリット18の断面形状は上側を開放したコの字形形状の溝であり、スリット18の上部と横軸繰出ロール15の外周面都の境界部分は、所謂面取りをして傾斜面29に形成する(図10、図11)。傾斜面29は左右側から合わさって凹溝状に形成されるが、種子が嵌合したり、詰まったりしない幅に形成する。スリット18の深さは嵌合凹部16と同じか若干深く形成し、各スリット18には掻出体19を嵌合させる。掻出体19は図4に例示しているが、他の実施例図とは配置間隔や数に置いて相違しており、これに限定されない。 【0009】前記横軸繰出ロール15の回転下降側の上面位置には、軸心方向が、横軸繰出ロール15の回転軸20の軸心方向と平行で、かつ接触面において同方向回転する回転均平ブラシ21を設け、嵌合凹部16に嵌合せずに前記横軸繰出ロール15と共回りする過剰種子を掃き戻す。前記回転均平ブラシ21は、その中心軸22の左右両端部を種子供給装置6の側板23に設けた移動調節板24に軸着し、該移動調節板24は側板23にボルト25により移動自在に取付ける。36は種子を含む異物除去用の接触体、37は種子受箱である。回転均平ブラシ21の回転下降側の横軸繰出ロール15の側面には、嵌合凹部16に嵌合した種子を上方位置から下方位置まで傷めないように誘導する誘導体26を設ける。誘導体26はウレタン等の弾性部材27の外面に樹脂性のシート28を被覆し、該シートを横軸繰出ロール15の側面に密着させて摺接させる。しかして、前記嵌合凹部16は、1個の種子のみが嵌合する大きさ(容積)に形成し、前記育苗容器1のポット2の条数に左右方向の間隔および数を合わせ、ポット2のピッチに合わせて円周方向に同ピッチに形成するが、条数とその間隔とピッチを相違させた嵌合凹部16を同一の横軸繰出ロール15に形成し、後述する条数変更遮蔽体17により不使用の嵌合凹部16を閉塞し、使用する嵌合凹部16を露出させる。したがって、実施例の育苗容器1のポット2は、8条用と10条用なので、これに合わせて、8条用嵌合凹部16a(N条用嵌合凹部16a)および10条用嵌合凹部16b(n条用嵌合凹部16b)を形成し、前記条数変更遮蔽体17により前記8条用嵌合凹部16aと10条用嵌合凹部16bの何れか一方を露出させ、何れか他方を遮蔽する。 【0010】この場合、前記条数変更遮蔽体17は、前記8条用嵌合凹部16aまたは10条用嵌合凹部16bの何れか一方の使用する嵌合凹部16を露出させる窓部38と、何れか他方の不使用の嵌合凹部16を遮蔽する遮蔽部39とにより構成し、かつ、窓部38と遮蔽部39との位置の相違するものを数種類用意して選択使用する。実施例では、8条用と10条用との2種類用意している。前記窓部38と遮蔽部39の関係は、窓部38は可及的に大きな面積にして嵌合凹部16のみならず横軸繰出ロール15の幅方向の外周面も露出させるようにし、遮蔽部39は可及的に小さな面積に形成して使用しない嵌合凹部16を遮蔽し得る大きさに形成する。条数変更遮蔽体17は、種子が嵌合凹部16に嵌合するのを規制するのであるから、前記シャッタ兼種子受板13より回転均平ブラシ21の下方または前記誘導体26までの横軸繰出ロール15の外面に密着するように設け、合成樹脂または薄金属板により横軸繰出ロール15の外周面形状に合わせた円弧形状に形成し、前側部分に取付孔40を形成し、後側部分の側部には取付部41を設け、前記取付孔40および取付部41は、種子供給ホッパー9の取付部42に夫々着脱自在に取付ける。 【0011】この場合、条数変更遮蔽体17は種子供給ホッパー9を種子供給装置6のフレーム43より外して、この状態で着脱交換してよいが、複数の種子供給ホッパー9に夫々条数に合せた条数変更遮蔽体17を取付けて用意しておき、種子供給ホッパー9ごと選択して交換使用するように構成しても良い。しかして、前記シャッタ兼種子受板13は、流穀板10に合わせた傾斜部44とその下部に略水平の受板部45を形成し、受板部45の先端を前記条数変更遮蔽体17の上面に当接させる。シャッタ兼種子受板13の前側には種子取出箱46を設ける。種子取出箱46は種子供給ホッパー9の前側に取付け、横軸繰出ロール15の外周との間に包囲された取出用の空間を形成し、シャッタ兼種子受板13を外して流穀板10との間の開口部より種子取出箱46に種子を落とし、種子供給ホッパー9内の種子を回収する。しかして、前記育苗容器1は、各ポット2が一列ずつ間欠移動し、横軸繰出ロール15の下方で種子の供給を受ける。そのため、育苗容器1の移送と横軸繰出ロール15の回転を同期させる。 【0012】一例を示すと、67はモータであり、モータ67の出力歯車68と中間歯車69との間にチエン70を掛け回す。種子供給装置6の左右の側板23には前後一対の受けローラ71を設け、受けローラ71に夫々左右一対の前後方向の移動軸72を載せる。移動軸72にはロッド73の一端を軸着し、ロッド73の他端は前記中間歯車69に軸止し、中間歯車69の回転運動を前後横移動に変換する。なお、前記中間歯車69の回転軸74にはプーリ75を設け、プーリ75に前記移動軸72に一端を取付けたロッド73の他端を軸着する。また、プーリ75と前記回転均平ブラシ21の中心軸22のプーリ76との間にベルト77をクロス状態に掛け回す。78は前記移動軸72を受けローラ71とにより上下に挟持案内する案内ローラである。前記左右の移動軸72には、前後一対の移送用軸80の両端を夫々固定する。移送用軸80には一対の移送突起81を自重で回動のみ自在に取付け、移送突起81は移送用軸80に固定したストッパ82により上方回動は自由であるが下方回動は規制される。また、移送突起81は先端上面側を傾斜させて、ポット2の内側面に当接しやすくしている(図15)。前記移送用軸80のうち一方の移送用軸80の近傍に同期用移動軸83を設ける。同期用移動軸83は前記側板23に回転のみ自在に軸装し、同期用移動軸83にはアーム84の基部を固定し、アーム84の先端にはロッド85の一端を取付け、ロッド85の他端は前記移送用軸80に取付ける。したがって、移送用軸80の前後移動により同期用移動軸83は正転と逆転を交互に反復する。 【0013】同期用移動軸83の一端は前記側板23より側方に突出させ、同期用移動軸83の端部には中間アーム86を固定し、中間アーム86の先端に駆動用アーム87の基部を軸着する。駆動用アーム87は、先端に係合部88を設ける。前記横軸繰出ロール15の回転軸20には縦の円板89の中心を固定し、円板89には回転軸20と並行に側方に突き出る係合ピン90を円周方向に所定の間隔を置いて並設する。実施例では、ポット2を前後方向に10個並設した育苗容器1を使用するので、10本設けている。前記駆動用アーム87は水平方向に移動すると前記係合ピン90に係合して前方に押し、これにより円板89を回転させて横軸繰出ロール15を回転させる。駆動用アーム87の下縁には支持ローラ91を当接させ、支持ローラ91はクラッチアーム92の先端に取付け、クラッチアーム92の基部は左右方向の感知軸93に固定し、感知軸93は前記側板23に軸装する。前記育苗容器1の平坦部5の上方位置に対応する部分の感知軸93には前方に突き出た平板状の感知体94の基部を固定する。したがって、感知体94が育苗容器1を感知すると、感知軸93を回転させてクラッチアーム92を上方回動させて駆動用アーム87を支持して、係合ピン90に係合させ、育苗容器1が通過すると、クラッチアーム92は下方回動して、駆動用アーム87は係合ピン90に係合せず、横軸繰出ロール15を回転させない。 【0014】しかして、前記移送突起81は、ストロークを変更することなく、ピッチの相違するポット2の育苗容器1に播種し得るように構成する。まず、第1に、大小のポット2があるとき、移送突起81の長さを大ポット2Lと小ポット2Sの大きさの差の半分の相当量を相対的に変更する。即ち、前記ストロークTは、移送突起81がポット2の内壁に当接させて移動させる量であるから、大ポット2Lの内壁の移動量と一致する(図17)。次に、このストロークTは図17のように移送突起81の長さを変えてもストローク開始点と終了点の位置(移送用軸80の位置)が相違するだけで同じであり(実線と一点鎖線)、そして、小の小ポット2Sの内径は大ポット2Lに比し本来Hだけ小さいが、播種する位置(横軸繰出ロール15の位置)を基準にすると、大ポット2Lと小ポット2Sの中心は一致して前後にHの半分のhづつずれが生じることになり、このhだけ、移送突起81の長さを短くすると、ストロークエンドにおいて手前に位置することになって、小ポット2Sのセンターを大ポット2Lのセンターに一致させることができる。 【0015】したがって、播種位置におけるピッチの相違は、全体の相違の半分であることに着目し、かつ、播種する位置で大ポット2Lと小ポット2Sの中心を一致させるために、移送突起81の長さを変えれば良く、小ポット2Sの場合、ストローク開始点に移送突起81が戻ることで、残りの半分のhを吸収する。また、ストロークTは、大ポット2Lのピッチに合わせれば良いが、実施例では、製造誤差を考慮して少し長くしている(図18〜図22)。次に、前後一対の移送突起81と横軸繰出ロール15との位置関係は、図18のように、後側の移送突起81と横軸繰出ロール15とを、移送突起81が押したストロークエンドにおいて大ポット2Lと小ポット2Sの中心が一致する点の上方位置に横軸繰出ロール15を設けると共に、前側の移送突起81は、並べたとき、小ポット2Sの中心と大ポット2Lの中心とが一致する箇所が数か所あるので、この距離を基準に前側に配置すると、前後の移送突起81が当接する点におけるずれは生じない。なお、図18において、横軸繰出ロール15は、種子がポット2内に落下するまでの時間差を考慮して、小ポット2Sの中心と大ポット2Lの中心との一致点よりやや後側に位置させている。 【0016】以上のように、大小のポット2の大きさの差の半分に相当する長さだけ、移送突起81の長さを相対的に変更し、前後一対の移送突起81およびその中間の横軸繰出ロール15の種子落下点を、前後に中心がずれているポット2のうちのいくつか中心が一致する箇所があるので、これらの間隔を基準に設定し、播種位置と移送を同期させる。また、図19は、前記構成に基づいて、小ポット2Sのポット間の連結部の長さが相違する例について、図示したものであり、この場合も、同様に構成すると、同期させ得る。図23は、前記移送突起81の長さを変更する手段の一例を示し、移送突起81の先端に回動部材50を軸51により長大位置と短小位置とに切替え自在に取付け、前記軸51の前後位置には夫々透孔52、53を形成し、回動部材50に形成した透孔54とを重合させて止め軸55により切替え位置にて固定する。 【0017】しかして、前記移送台7の始端部の移送ローラー8は駆動回転させるが、種子供給装置6の手前側の移送ローラー8は、駆動回転の回転軸95にローラー96を遊嵌させ、ローラー96は摩擦で前に回転するが、育苗容器1の移送に抵抗が掛かると、逆転するようにしている。又、種子供給装置6の下方には自由回転の支持ローラー97を並設し、種子供給装置6の終端側所定位置より前記駆動回転の移送ローラー8を並設する。また、図示は省略するが、移送台7には、床土供給装置や、覆土供給装置や、回転ブラシ等を設け、全自動播種装置にすることは勿論可能である。 【0018】 【作用】次に作用を述べる。本発明は前記の構成であるから、種子供給ホッパー9に種子を投入し、移送台7に育苗容器1を嵌合した収納箱3を供給すると移送ロール8により移送され、種子供給装置6の下方に至る。種子供給ホッパー9内の種子はシャッタ兼種子受板13上を流下して、シャッタ兼種子受板13と横軸繰出ロール15の外周面(正確には条数変更遮蔽体17)との間に溜り、上昇する横軸繰出ロール15の嵌合凹部16に嵌合し、横軸繰出ロール15の回転により上昇し、横軸繰出ロール15と共回りする嵌合凹部16に嵌合していない過剰種子は、回転均平ブラシ21により戻されて均平され、誘導体26により誘導されて下方に至り、育苗容器1のポット2に播種される。しかして、嵌合凹部16は、横軸繰出ロール15の軸方向に育苗容器1のポット2の条数に合わせて形成し、横軸繰出ロール15の回転方向にポット2のピッチに合わせて形成しているので、条数およびピッチの相違する嵌合凹部16を形成した横軸繰出ロール15を使用し、不使用の嵌合凹部16は条数変更遮蔽体17の遮蔽部39により遮蔽し、条数変更遮蔽体17の窓部38により使用する嵌合凹部16を露出させているから、窓部38により露出した嵌合凹部16にのみ嵌合した種子が播種され、横軸繰出ロール15を交換することなく、条数およびピッチの相違する育苗容器1の各ポット2に一粒ずつ点播種(点播)される。 【0019】この場合、条数変更遮蔽体17は、遮蔽部39は不使用の嵌合凹部16を遮蔽できる最小限の面積に形成し、窓部38は使用する嵌合凹部16の周囲を可能な限り露出させているから、種子は横軸繰出ロール15の外周面に接触することにより共回りしたり振動したりして所謂踊るように横軸繰出ロール15の周辺に位置して確実に嵌合する。この点、使用する嵌合凹部16の条に合わせて窓部38の幅を小さくすると、嵌合凹部16に向かい合う種子が少なく、嵌合する確率が少なくなって、播種精度が低下する。また、横軸繰出ロール15には、各嵌合凹部16を繋ぐようにその嵌合凹部16の左右中間位置を縦割りにスリット18を横軸繰出ロール15の円周方向に全周に亘って形成しているが、スリット18の上側の横軸繰出ロール15の外周面都の境界部分は面取りされて傾斜面29に形成されているから、種子は傾斜面29により幅広になったスリット18により嵌合凹部16にまで案内され、嵌合凹部16に確実に嵌合して播種精度を向上させる。また、前記窓部38を大きく開口させた条数変更遮蔽体17を使用すると、相乗効果により一層嵌合率を向上させる。 【0020】条数変更遮蔽体17は、横軸繰出ロール15の嵌合凹部16に合わせたものを種子供給ホッパー9の取付部42に着脱自在に取付けているから、交換して選択使用するだけで、条数の相違する育苗容器1への播種ができる。この場合、種子供給ホッパー9ごと着脱するようにすると、交換作業も容易であり、また、条数変更遮蔽体17を装着した種子供給ホッパー9を取付けるので、位置決めも容易であり、取付精度も高く、播種精度も向上させる。しかして、条数変更遮蔽体17は、前端をシャッタ兼種子受板13の裏側(前側)に止着し、後端は回転均平ブラシ21より回転下降側に位置させているから、種子は、条数変更遮蔽体17の各窓部より露出した嵌合凹部16のみに嵌合し、条数変更遮蔽体17により遮蔽された嵌合凹部16には嵌合しない。また、条数変更遮蔽体17は、合成樹脂または薄金属板により形成し、薄いので、シャッタ兼種子受板13および回転均平ブラシ21の存在に全く悪影響は与えない。 【0021】しかして、前記流穀板10の下面側にはシャッタ兼種子受板13を設け、シャッタ兼種子受板13の下方には種子取出箱46を設けているから、播種作業中はシャッタ兼種子受板13により流穀板10と横軸繰出ロール15との間の隙間を閉塞し、作業終了すると、シャッタ兼種子受板13を上動させて退避して前記開口部を開けると、残留種子は種子取出箱46に落下し、種子供給ホッパー9ごと種子取出箱46を取り外して回収される。しかして、前記育苗容器1は、各ポット2が一列ずつ間欠移動し、横軸繰出ロール15の下方で種子の供給を受ける。そのため、育苗容器1の移送と横軸繰出ロール15の回転を同期させる。この場合、モータ67の回転が、出力歯車68→チエン70→中間歯車69(回転軸74・プーリ88)→ロッド73→移動軸72と伝達され、移動軸72の前後移動により移送用軸80が前後往復移動し、移送用軸80の移送突起81が育苗容器1のポット2の内側面に係合して、一列ずつ前側に移動させる。 【0022】他方、移送用軸80の前後移動により、同期用移動軸83は正転と逆転を交互に反復し、同期用移動軸83の回転により中間アーム86を回動させ、中間アーム86の先端の駆動用アーム87を前後移動させ、また、感知体94は育苗容器1により上方回動し、クラッチアーム92を上方回動させ、支持ローラ91により駆動用アーム87を支持するから、駆動用アーム87の先端の係合部88は円板89の係合ピン90に係合して、前方に押し、これにより円板89を回転させて横軸繰出ロール15を回転させ、一列種子を落下させる。したがって、移送突起81による育苗容器1の移送と横軸繰出ロール15の回転は同期し、また、育苗容器1が存在しないときは、支持ローラ91により駆動用アーム87を支持しないことで種子を落下させず、この点でも同期し、簡単な構成で、同期の確保と、育苗容器1の感知でき、コストを低くする。しかして、前記移送突起81は、先端側に長大位置と短小位置とに切替え得る回動部材50を設け、移送突起81は、大小のポット2の大きさの差Hの半分のhだけ短い短小位置と長い長大位置とに切替え自在であるから、大ポット2Lときは長く、小ポット2Sのときは短じかくすると、移送突起81はストロークを変更することなく、ピッチの相違するポット2に播種し得る。 【0023】即ち、大きさの差であるhだけ短いので、移送突起81のストローク終了点は手前になり、播種位置に対して小ポット2Sを横軸繰出ロール15の下方に位置させる。次に、移送突起81がストローク開始点に戻ると、小ポット2Sのピッチより相当手前に戻るが、育苗容器1の移送には影響はなく、この戻り分で、残りのh分のずれを吸収する。したがって、移送突起81のストロークを変更しないので、横軸繰出ロール15と移送突起81の駆動機構の調節は不要であり、簡単にピッチの相違するポット2へ播種できる。また、ピッチの相違するポット2を有する育苗容器1でも、前後を合わせて横に並べると、一定の間隔を置いて中心が一致するポット2があるから、この一致するポット2の間隔を基準に前後一対の移送突起81と横軸繰出ロール15とを配置すると、これらは、ピッチの相違するポット2を移送しても、移送突起81はポット2に係合し、横軸繰出ロール15の下方にポット2の中心が一致する。以上のように、条数変更遮蔽体17により条数の相違する育苗容器1に播種できるだけでなく、条数の変化に伴ってポット2のピッチが相違する場合でも、正確に播種でき、汎用性を向上させ、作業性を向上させる。 【0024】 【効果】本発明は、縦横に多数のポット2を有する育苗容器1を移送する移送台7の上方位置に、円周方向及び軸心方向に所定の間隔を置いて嵌合凹部16を形成した横軸繰出ロール15を設けた播種装置において、前記横軸繰出ロール15の左右両側には前進するときは前記ポット2に係合し後進するときは係合しない移送突起81を前後往復移動するように設け、該移送突起81と前記横軸繰出ロール15は間欠同期駆動するように構成したポット式育苗容器用播種装置において、前記移送突起81は長さ変更自在に構成し、大小のポット2に対して、両者の大きさの差Hの半分hだけ、大ポット2Lに対して小ポット2Sに使用する移送突起81が相対的に短くなるようにしたポット式育苗容器用播種装置としたものであるから、ポット2のピッチの相違する育苗容器1にも、横軸繰出ロール15および移送突起81の交換、位置変更調節等をしなくても、簡単に播種でき、作業性を向上させる。本発明は、前記前後一対の移送突起81と該移送突起81の中間に設けた横軸繰出ロール15とは、ピッチの相違するポット2を有する二つの育苗容器1のポット2のうち、前後を合わせて横に並べたとき、中心が一致するポット2の間隔を基準に配置したポット式育苗容器用播種装置としたものであるから、正確に作動し、ポット2のピッチの相違する育苗容器1への播種精度を低下させない。本発明は、前記横軸繰出ロール15の前記嵌合凹部16は、育苗容器1のポット2に合わせてN条用嵌合凹部16aおよびn条用嵌合凹部16bを等間隔に形成し、前記横軸繰出ロール15の外周面には前記嵌合凹部16を露出させる窓部38と遮蔽する遮蔽部39とを有する薄いシート状の条数変更遮蔽体17を密着させ、該条数変更遮蔽体17は前記窓部38および遮蔽部39の位置の相違するものを用意し、前記N条用嵌合凹部16aとn条用嵌合凹部16bの何れか一方を露出させ、何れか他方を遮蔽するように選択使用し、前記窓部38は可及的に大きく、前記遮蔽部39は可及的に小さく形成したポット式育苗容器用播種装置としたものであるから、ピッチの相違するポット2を有する育苗容器1だけでなく、条数の変化に伴ってポット2のピッチが相違する場合でも、正確に播種でき、条数およびピッチの両方が相違する場合でも播種ができ、汎用性を向上させ、作業性を向上させる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000132219 【氏名又は名称】株式会社スズテック
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月21日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】新関 宏太郎 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−299312 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−126682 |
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