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【発明の名称】 施肥装置付き水田作業機のブロワ構造
【発明者】 【氏名】河瀬 宗之

【要約】 【課題】操縦部の近傍に肥料圧送用のブロワを配備するものでありながら、操縦部での騒音に対する作業環境の向上を図れるとともに、車輪などにより跳ね上げられた泥土や泥水などに起因して発生する施肥不良や施肥装置の破損を回避できるようにする。

【解決手段】施肥装置付き水田作業機のブロワ構造において、操縦部1Aの近傍に肥料圧送用のブロワ20を配備するとともに、ブロワ20のケーシング31に吸気口bを下向きに変更する吸気ダクト35を接続し、吸気ダクト35の吸気口bに対向する位置に吸気口bに面する壁体36を配設するとともに、壁体36における吸気口bの対向面36Aに吸音材37を装着した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 操縦部の近傍に肥料圧送用のブロワを配備するとともに、該ブロワのケーシングに吸気口を下向きに変更する吸気ダクトを接続し、該吸気ダクトの吸気口に対向する位置に該吸気口に面する壁体を配設するとともに、該壁体における前記吸気口の対向面に吸音材を装着してある施肥装置付き水田作業機のブロワ構造。
【請求項2】 操縦部の近傍に肥料圧送用のブロワを配備するとともに、該ブロワのケーシングに吸気口を下向きに変更する吸気ダクトを接続し、該吸気ダクトの吸気口に対向する位置に該吸気口に面する壁体を配設し、前記吸気ダクトと前記壁体を弾性樹脂材で構成してある施肥装置付き水田作業機のブロワ構造。
【請求項3】 前記吸気ダクトを、そのダクト壁内に空気層を有するように中空形成してある請求項2記載の施肥装置付き水田作業機のブロワ構造。
【請求項4】 前記壁体を、前記吸気口を開放する位置と閉塞する位置とに変位可能に構成してある請求項1〜3のいずれか一つに記載の施肥装置付き水田作業機のブロワ構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操縦部の近傍に肥料圧送用のブロワを配備してある施肥装置付き水田作業機のブロワ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような施肥装置付き水田作業機のブロワ構造においては、電動モータにより駆動される回転ファンを外囲するケーシングに、吸気口を下向きに変更する吸気ダクトを接続することによって、吸気口から排出されるブロワの騒音を操縦部から遠ざけるようにして、操縦部での騒音に対する作業環境の向上を図るようにしたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような施肥装置付き水田作業機の一例であるミッドマウント施肥型のものにおいては、走行機体の後部に施肥装置を搭載することによってブロワが後輪の上方に位置するようになることから、上記従来技術のように吸気口を下向きに変更すると、後輪により跳ね上げられた泥土や泥水などが吸気口から吸気ダクト内に入り込み易くなり、泥土や泥水などが吸気ダクト内に入り込むと、ブロワが、それらを外気とともに吸引して施肥装置内に取り入れるようになることから、泥土や泥水などに起因した肥料詰まりなどの施肥不良や施肥装置の破損を招き易くなっていた。
【0004】そこで、吸気口の対向位置に吸気口に面する壁体を配設して、後輪により跳ね上げられた泥土や泥水などの吸気ダクト内への入り込みを防止することも考えられるが、単に壁体を配設するだけでは、吸気口から排出されるブロワの騒音が壁体により反射して操縦部側に回り込むようになることから、操縦部での騒音に対する作業環境の悪化を招くようになる。
【0005】本発明の目的は、操縦部の近傍に肥料圧送用のブロワを配備するものでありながら、操縦部での騒音に対する作業環境の向上を図れるとともに、車輪などにより跳ね上げられた泥土や泥水などに起因して発生する施肥不良や施肥装置の破損を回避できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明のうちの請求項1記載の発明では、施肥装置付き水田作業機のブロワ構造において、操縦部の近傍に肥料圧送用のブロワを配備するとともに、該ブロワのケーシングに吸気口を下向きに変更する吸気ダクトを接続し、該吸気ダクトの吸気口に対向する位置に該吸気口に面する壁体を配設するとともに、該壁体における前記吸気口の対向面に吸音材を装着した。
【0007】〔作用〕上記請求項1記載の発明によると、ブロワのケーシングに接続した吸気ダクトによって、吸気口から排出されるブロワの騒音を操縦部から遠ざけることができるようになり、これによって、操縦部での騒音に対する作業環境の向上を図れるようになる。又、吸気ダクトの吸気口に対向する位置に配設した壁体によって、車輪などで跳ね上げられた泥土や泥水などが吸気口から吸気ダクト内に入り込むことを防止できるようになり、これによって、ブロワが吸気ダクト内に入り込んだ泥土や泥水などを外気とともに施肥装置内に取り入れることに起因して発生する肥料詰まりなどの施肥不良や施肥装置の破損を回避できるようになる。その上、壁体における吸気口の対向面に装着した吸音材によって、吸気口から排出されるブロワの騒音を吸収することができ、これによって、吸気口からの騒音を減少させることができるとともに、吸気口からの騒音が壁体に反射することに起因した反射音の発生を大幅に抑制できるようになることから、吸気口からの騒音や壁体からの反射音が操縦部側に回り込むことを防止できるようになり、もって、操縦部での騒音に対する作業環境の向上をより効果的に図れるようになる。
【0008】〔効果〕従って、操縦部の近傍に肥料圧送用のブロワを配備するものでありながら、操縦部での騒音に対する作業環境の向上を効果的に図ることができるとともに、車輪などにより跳ね上げられた泥土や泥水などに起因して発生する施肥不良や施肥装置の破損を回避できるようになった。
【0009】本発明のうちの請求項2記載の発明では、施肥装置付き水田作業機のブロワ構造において、操縦部の近傍に肥料圧送用のブロワを配備するとともに、該ブロワのケーシングに吸気口を下向きに変更する吸気ダクトを接続し、該吸気ダクトの吸気口に対向する位置に該吸気口に面する壁体を配設し、前記吸気ダクトと前記壁体を弾性樹脂材で構成した。
【0010】〔作用〕上記請求項2記載の発明によると、ブロワのケーシングに接続した吸気ダクトによって、吸気口から排出されるブロワの騒音を操縦部から遠ざけることができるようになり、これによって、操縦部での騒音に対する作業環境の向上を図れるようになる。又、吸気ダクトの吸気口に対向する位置に配設した壁体によって、車輪などで跳ね上げられた泥土や泥水などが吸気口から吸気ダクト内に入り込むことを防止できるようになり、これによって、ブロワが吸気ダクト内に入り込んだ泥土や泥水などを外気とともに施肥装置内に取り入れることに起因して発生する肥料詰まりなどの施肥不良や施肥装置の破損を回避できるようになる。その上、吸気ダクトを弾性樹脂材で構成することによって、吸気口から排出されるブロワの騒音を吸気ダクト内において減少させることができるようになり、又、壁体を弾性樹脂材で構成することによって、吸気口からの騒音を更に減少させることができるとともに、吸気口からの騒音が壁体に反射することに起因した反射音の発生を大幅に抑制できるようになることから、吸気口からの騒音や壁体からの反射音が操縦部側に回り込むことを防止できるようになり、もって、操縦部での騒音に対する作業環境の向上をより効果的に図れるようになる。
【0011】〔効果〕従って、上記請求項2記載の発明においても、操縦部の近傍に肥料圧送用のブロワを配備するものでありながら、操縦部での騒音に対する作業環境の向上を効果的に図ることができるとともに、車輪などにより跳ね上げられた泥土や泥水などに起因して発生する施肥不良や施肥装置の破損を回避できるようになった。
【0012】本発明のうちの請求項3記載の発明では、上記請求項2記載の発明において、前記吸気ダクトを、そのダクト壁内に空気層を有するように中空形成した。
【0013】〔作用〕上記請求項3記載の発明によると、弾性樹脂材で構成される吸気ダクトを、そのダクト壁内に空気層を有するように中空形成することによって、吸気口から排出されるブロワの騒音を、吸気ダクト内においてより効果的に減少させることができるようになり、これによって、吸気口からの騒音を更に減少させることができるとともに、吸気口からの騒音が壁体に反射することに起因した反射音の発生を更に抑制できるようになることから、吸気口からの騒音や壁体からの反射音が操縦部側に回り込むことをより確実に防止できるようになり、もって、操縦部での騒音に対する作業環境の向上をより一層効果的に図れるようになる。
【0014】〔効果〕従って、操縦部での騒音に対する作業環境の向上をより一層効果的に図ることができるようになった。
【0015】本発明のうちの請求項4記載の発明では、上記請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記壁体を、前記吸気口を開放する位置と閉塞する位置とに変位可能に構成した。
【0016】〔作用〕上記請求項4記載の発明によると、洗車時には、壁体を変位させて吸気口を閉塞することによって、吸気口から吸気ダクトやブロワの内部に洗車水が浸入することを防止できるようになり、もって、作業走行時にブロワが洗車水を外気とともに施肥装置内に取り入れることに起因して発生する肥料詰まりなどの施肥不良を回避できるようになる。
【0017】〔効果〕従って、洗車時に吸気口から吸気ダクトやブロワの内部に浸入した洗車水に起因して肥料詰まりなどの施肥不良が発生することを回避できるようになった。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】図1には、施肥装置付き水田作業機の一例である施肥装置付き田植機の全体側面が示されており、この田植機は、乗用型の走行機体1、走行機体1の後部に昇降リンク機構2を介して昇降自在に連結された苗植付装置3、及び、走行機体1の後部に搭載された施肥装置4、によってミッドマウント施肥型に構成されている。つまり、ミッドマウント施肥型に構成することによって、苗植付装置3の後方に施肥装置4を装備するリヤマウント施肥型に構成する場合に比較して、施肥に伴う肥料重量の変動に起因した機体の前後バランスの変化を大幅に抑制できるようにしている。
【0020】走行機体1は、その前部に搭載されたエンジン5、エンジン5からの動力が伝達される変速装置6、変速装置6を経由した変速後の動力が伝達される左右一対の前輪7と後輪8、前輪7に連係されたステアリングホイール9、及び走行機体1の後部に配設された運転座席10、などによって構成されている。
【0021】苗植付装置3は、変速装置7を経由した変速後の動力が伝達されるギヤ式伝動機構(図示せず)を内装したフィードケース11、ギヤ式伝動機構を経由した動力が伝達されるチェーン式伝動機構(図示せず)を内装した植付伝動ケース12、チェーン式伝動機構を経由した動力により植え付け作動を行うように植付伝動ケース12の後部左右両側に軸支されたロータリ式の植付機構13、ギヤ式伝動機構からの動力により植付機構13に対して所定のストロークで往復横移動する苗載台14、及び、植付機構13による苗植え付け箇所に対して前もって整地作用を施す整地フロート15、などによって構成されている。
【0022】図1〜3に示すように、施肥装置4は、肥料を貯留するホッパ16、ホッパ16内の肥料を所定量ずつ繰り出す繰出機構17、整地フロート15の左右両部に装着された作溝器18、繰出機構17と作溝器18とを連通接続する供給ホース19、繰出機構17から繰り出された肥料を供給ホース19を介して作溝器18に向けて圧送するブロワ20、及び、走行機体1に装備された動力分配機構21の出力軸21aから繰出機構17の入力軸17aに亘って架設された施肥用伝動機構22、などによって構成されており、ホッパ16と繰出機構17が走行機体1における運転座席10の後部箇所に配設されるようになっている。
【0023】施肥用伝動機構22は、動力分配機構21における出力軸21aの両端に位相が異なる状態で一体回転可能に連結された左右一対の回転アーム23、各繰出機構17に亘るように架設された単一の駆動軸24、駆動軸24と各入力軸17aとの間に介装された断続クラッチ機構25、駆動軸24にワンウェイクラッチ26を介して連結された左右一対の揺動アーム27、及び、対応する回転アーム23と揺動アーム27とを連係するロッド28、などによって、回転運動を往復揺動運動に変換した後、ワンウェイクラッチ26を介して往復揺動運動の一方向のみを伝動することによって、各繰出機構17を間歇駆動するように構成されている。
【0024】図2〜5に示すように、ブロワ20は、回転ファン29、回転ファン29を駆動する電動モータ30、及び、回転ファン29を外囲するケーシング31、などによって構成されており、ケーシング31に形成された排気口aが、各繰出機構17の導風口17bに接続されるように各繰出機構17に亘って架設された給気パイプ32の左端部に接続されている。
【0025】つまり、施肥装置4は、動力分配機構21を経由した変速後の動力により各繰出機構17が間歇駆動されることによって、各繰出機構17がホッパ16から所定間隔ごとに所定量の肥料を繰り出し、ブロワ20における電動モータ30の作動により回転ファン29が駆動されることによって、繰り出された肥料を各供給ホース19を介して各作溝器18に向けて圧送し、圧送された肥料を各作溝器18が圃場に埋没させるようになっている。
【0026】尚、図2及び図3における符号17cは、各繰出機構17に形成された肥料供給口であり、この肥料供給口17cに対応する供給ホース19が接続されるようになっている。図2における符号33は、供給ホース19が接続されない肥料供給口17cを閉塞するキャップである。図3における符号17dは、各繰出機構17に形成された残肥排出口、又、符号34は、この残肥排出口17dに接続される残肥排出ホースであり、ホッパー16内の余剰肥料を残肥排出口17dから残肥排出ホース34を介して外部に排出できるようになっている。
【0027】図1,図2及び図4〜6に示すように、ブロワ20は、その排気口aが、走行機体1における運転座席10の後部箇所に配設された各繰出機構17に亘って架設される給気パイプ32の左端部に接続されることにより、操縦部1Aの近傍箇所となる運転座席10の左後部における左側の後輪8の左上方箇所に位置するようになっている。そのため、ブロワ20は、回転ファン29を挟んだ機体後部側に吸気口bが位置する姿勢で配設されるとともに、そのケーシング31には、吸気口bを下向きに変更する吸気ダクト35が接続されており、これによって、吸気口bから排出されるブロワ20の騒音を操縦部1Aから遠ざけることができるようになっている。その反面、吸気口bを下向きに変更することによって、左側の後輪8により跳ね上げられた泥土や泥水などが吸気口bから吸気ダクト35内に入り込み易くなり、泥土や泥水などが吸気ダクト35内に入り込むと、ブロワ20が、それらを外気とともに吸引して施肥装置4内に取り入れるようになることから、泥土や泥水などに起因した肥料詰まりなどの施肥不良や施肥装置4におけるブロワ20や繰出機構17の破損を招き易くなる。そこで、吸気ダクト35の吸気口bに対向する位置には、吸気口bに面する壁体36が、その後輪8側ほど吸気口bに近接する傾斜姿勢で配設されており、この壁体36によって左側の後輪8により跳ね上げられた泥土や泥水などの吸気ダクト35内への入り込みを防止できるとともに、吸気口bからの必要量の外気の取り入れを行えるようになっている。尚、ブロワ20のケーシング31、吸気ダクト35、及び壁体36には熱硬化性樹脂材が採用されている。
【0028】図4〜6に示すように、壁体36における吸気口bの対向面36Aには、グラスウールやロックウールなどの吸音材37が装着されており、この吸音材37によって、吸気口bから排出されるブロワ20の騒音を吸収することができ、これによって、吸気口bからの騒音を減少させることができるとともに、吸気口bからの騒音が壁体36に反射することに起因した反射音の発生を大幅に抑制することができ、もって、吸気口bからの騒音や壁体36からの反射音が操縦部1A側に回り込むことを防止できるようになっている。
【0029】つまり、以上の構成により、リヤマウント施肥型のものに比較して、施肥に伴う肥料重量の変動に起因した機体の前後バランスの変化を大幅に抑制できるミッドマウント施肥型に構成することによって、操縦部1Aの近傍に肥料圧送用のブロワ20が配備されるものでありながら、操縦部1Aでの騒音に対する作業環境の向上を効果的に図ることができるとともに、後輪8により跳ね上げられた泥土や泥水などが吸気ダクト35内に入り込むことに起因して発生する施肥不良や施肥装置の破損を回避できるようになっている。
【0030】図2及び図4〜6に示すように、壁体36は、吸気ダクト35における吸気口bの周縁部を形成する周縁部材38の縦壁部38Aに取り付けられている。周縁部材38は、その周壁38Bが、吸気口bの周囲に降る雨水を受け止めるとともに、受け止めた雨水を縦壁38Aにおける吸気口bの反対側から壁体36の下方へ流下させるようになっており、もって、雨天作業時にブロワ20が外気とともに雨水を吸気口bから施肥装置4内に取り入れることに起因して、肥料詰まりなどの施肥不良が発生することを回避できるようになっている。又、壁体36の周縁と周縁部材38の周壁部38Bとに亘って、周方向に所定間隔を隔てる状態でルーバ39が架設されており、これによって、吸気口bと壁体36の間を通って他物が吸気口bから入り込むことを抑制できるようにしている。
【0031】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態を列記する。
(1)施肥装置付き水田作業機としては、例えば、走行機体1の後部に昇降リンク機構2を介して直播装置を昇降自在に連結するとともに、走行機体1の後部に施肥装置4を搭載することによって構成されたミッドマウント施肥型の施肥装置付き直播機、などであってもよい。
(2)施肥装置付き水田作業機としては、操縦部1Aの近傍に肥料圧送用のブロワ20が配備されるものであれば、ミッドマウント施肥型に限定されるものではない。
(3)施肥装置付き水田作業機としては、上記実施形態において例示した六条用以外に、四条用、五条用、あるいは八条用、などに構成されたものであってもよい。
(4)壁体36を、吸気口bに対して平行に配設するようにしてもよい。
(5)壁体36及び吸音材37の面積は、吸気口bの開口面積と同じ大きさであってもよく、又、吸気口bの開口面積よりも大きい大きさであってもよい。
(6)図7に示すように、吸気ダクト35の内面にもグラスウールやロックウールなどの吸音材37を装着して、ブロワ20からの騒音を吸気ダクト35内においても吸収できるようにして、吸気口bから排出されるブロワ20の騒音を、より効果的に減少させるようにしてもよい。更に、ルーバ39の内面にもグラスウールやロックウールなどの吸音材37を装着して、吸気口bから排出されるブロワ20の騒音をより一層効果的に減少させるとともに、吸気口bからの騒音がルーバ39に反射することに起因した反射音の発生を抑制するようにしてもよい。
(7)図8に示すように、壁体36を、吸気口bを開放する位置と吸気口bを閉塞する位置とに亘ってスライド変位可能に構成し、洗車時には、壁体36により吸気口bを閉塞することによって、吸気口bから吸気ダクト35やブロワ20の内部に洗車水が浸入することを防止して、作業走行時に、ブロワ20が外気とともに洗車水を施肥装置4内に取り入れることに起因した肥料詰まりなどの施肥不良の発生を回避するようにしてもよい。
(8)壁体36に吸音材37を装着するのに代えて、壁体36をゴムなどの弾性樹脂材で構成することによって、吸気口bからの騒音を減少させるとともに、吸気口bからの騒音が壁体36に反射することに起因した反射音の発生を抑制して、吸気口bからの騒音や壁体36からの反射音が操縦部1A側に回り込むことを防止しながら、後輪8により跳ね上げられた泥土や泥水などが吸気ダクト35内に入り込むことに起因して発生する施肥不良や施肥装置の破損を回避するようにしてもよい。
(9)壁体36に加えて、吸気ダクト35やルーバ39をもゴムなどの弾性樹脂材で構成することによって、それらに吸音材37を装着する手間なく、吸気口bから排出されるブロワ20の騒音をより効果的に減少させるとともに、吸気口bからの騒音がルーバ39に反射することに起因した反射音の発生を抑制するようにしてもよい。尚、この構成においては、吸気ダクト35、壁体36、及びルーバ39が弾性樹脂材で構成されることによって、それらの他物との接触に起因した破損を抑制できるようになる。
(10)図9に示すように、ルーバ39を弾性樹脂材で構成するものにおいては、ルーバ39の変形によって、壁体36を、吸気口bを開放する位置から吸気口bを閉塞する位置に変位させるようにしてもよい。尚、吸気口bを閉塞する位置に壁体36を固定する方法としては種々の採択が可能であり、例えば、壁体36の周縁部材38へのビス止めや係合固定、あるいは、壁体36の吸気ダクト35への内嵌などによって、吸気口bを閉塞する位置に壁体36を固定するようにしてもよい。
(11)図9に示すように、吸気ダクト35を弾性樹脂材で構成するものにおいては、吸気ダクト35を、そのダクト壁35A内に空気層35Bを有するように中空形成して、ブロワ20からの騒音を吸気ダクト35内において、より効果的に減少させるようにしてもよい。又、壁体36やルーバ39を弾性樹脂材で構成するものにおいては、それらを、その内部に空気層を有するように中空形成して、吸気口bから排出されるブロワ20の騒音をより一層効果的に減少させるとともに、吸気口bからの騒音が壁体36やルーバ39に反射することに起因した反射音の発生をより効果的に抑制するようにしてもよい。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成10年(1998)3月20日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開平11−266638
【公開日】 平成11年(1999)10月5日
【出願番号】 特願平10−71686