| 【発明の名称】 |
田植機の予備苗載台 |
| 【発明者】 |
【氏名】河瀬 宗之
【氏名】木本 博之
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| 【要約】 |
【課題】片持ち状に取り付けられるものであるがゆえに予備苗を載置した際に生じる虞のある撓みの発生を阻止できる剛性を確保しながらも、軽量かつ安価に構成することができる、田植機の軽量化及び製造コストの低減化を図る上において好適な予備苗載台を提供する。
【解決手段】走行機体1に立設した支柱13に、支柱13から横外側方に向けて延出する片持ち状に取り付けられる田植機の予備苗載台において、支柱13に連結する基端側に配設される支柱連結用の縦リブ14aと、縦リブ14aから横外側方に向けて延設される主リブ14fと、主リブ14fの基端側部分bから縦リブ14aにおける主リブ14fに対する前後部分cに亘って延設される補強リブ14gとが一体形成された樹脂成形品で構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体に立設した支柱に、該支柱から横外側方に向けて延出する片持ち状に取り付けられる田植機の予備苗載台であって、前記支柱に連結する基端側に配設される支柱連結用の縦リブと、該縦リブから横外側方に向けて延設される主リブと、該主リブの基端側部分から前記縦リブにおける前記主リブに対する前後部分に亘って延設される補強リブとが一体形成された樹脂成形品で構成してある田植機の予備苗載台。 【請求項2】 中央部に配設される格子状の水抜き部と、前記走行機体の左右方向に沿う前記水抜き部の横桟における基端側部分から、前記水抜き部の周壁における前記横桟の基端側部分に対する前後部分に亘って延設される補強リブとを一体形成してある請求項1記載の田植機の予備苗載台。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体に立設した支柱に、該支柱から横外側方に向けて延出する片持ち状に取り付けられる田植機の予備苗載台に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、図10に示すように、上記のような田植機の予備苗載台20は、底面20Aに、左右方向に所定間隔を隔てる状態となる複数の前後向きのリブ20a、前後方向に所定間隔を隔てる状態となる複数の左右向きのリブ20b、及び、外周に沿う状態となる周リブ20cを一体形成するとともに、金属製の芯材21を支柱22との連結部23から横外側方に向けて延出する状態に埋め込むことによって補強された樹脂成形品で構成されていた。これによって、予備苗載台20は、片持ち状に取り付けられるものであるがゆえに予備苗を載置した際に生じる虞のある、その延出端側ほど下方に大きく変位するようになる撓みの発生を阻止できるだけの剛性を有するようになっており、もって、その撓みに起因した予備苗の予備苗載台20からの落下を防止できるようになっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の従来技術によると、金属製の芯材が埋め込まれた樹脂成形品で予備苗載台を構成していることによって、予備苗載台が重く製造コストの嵩むものになることから、多数の予備苗載台が装備される田植機の軽量化及び製造コストの低減化を図る上において改善の余地があった。 【0004】本発明の目的は、片持ち状に取り付けられるものであるがゆえに予備苗を載置した際に生じる虞のある撓みの発生を阻止できる剛性を確保しながらも、軽量かつ安価に構成することができる、田植機の軽量化及び製造コストの低減化を図る上において好適な予備苗載台を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明のうちの請求項1記載の発明では、走行機体に立設した支柱に、該支柱から横外側方に向けて延出する片持ち状に取り付けられる田植機の予備苗載台において、前記支柱に連結する基端側に配設される支柱連結用の縦リブと、該縦リブから横外側方に向けて延設される主リブと、該主リブの基端側部分から前記縦リブにおける前記主リブに対する前後部分に亘って延設される補強リブとが一体形成された樹脂成形品で構成した。 【0006】〔作用〕上記請求項1記載の発明によると、予備苗載台は、樹脂成形品で構成されるものでありながらも、その支柱連結用の縦リブから横外側方に向けて延設された主リブによって、片持ち状に取り付けられるものであるがゆえに予備苗を載置した際に生じる虞のある、その延出端側ほど下方に大きく変位する撓みに対する剛性が高くなり、又、主リブの基端側部分から縦リブにおける主リブに対する前後部分に亘って延設された補強リブによって、支柱に片持ち状に取り付けられることにより予備苗の重量が集中するようになる基端側での前記撓みに対する剛性が更に高くなる。つまり、金属製の芯材を埋め込まなくても、前記撓みに対する予備苗載台の剛性を効果的に高めることができ、これによって、片持ち状に取り付けられるものでありながらも、予備苗が載置された際に前記撓みが発生することを阻止できるので、前記撓みに起因した予備苗の予備苗載台からの落下を防止できるようになる。しかも、金属製の芯材を埋め込む必要が無くなることによって、予備苗載台を軽量かつ安価に構成することができるようになり、もって、多数の予備苗載台が装備される田植機の軽量化及び製造コストの低減化を図れるようになる。 【0007】〔効果〕従って、片持ち状に取り付けられるものであるがゆえに予備苗を載置した際に生じる虞のある撓みの発生を阻止できる剛性を確保しながらも、軽量かつ安価に構成することができる、田植機の軽量化及び製造コストの低減化を図る上において好適な予備苗載台を提供し得るに至った。 【0008】本発明のうちの請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の発明において、中央部に配設される格子状の水抜き部と、前記走行機体の左右方向に沿う前記水抜き部の横桟における基端側部分から、前記水抜き部の周壁における前記横桟の基端側部分に対する前後部分に亘って延設される補強リブとを一体形成した。 【0009】〔作用〕上記請求項2記載の発明によると、予備苗からの水や泥を落下させるための水抜き部を予備苗載台の中央部に形成することによって予備苗載台を更に軽量にしながらも、その水抜き部を、走行機体の左右方向に沿う横桟と周壁を有する格子状に形成するとともに、予備苗の重量が集中する側である水抜き部の基端側には、水抜き部の横桟から水抜き部の周壁における横桟の前後部分に亘って補強リブを延設していることによって、片持ち状に取り付けられるものであるがゆえに予備苗を載置した際に生じる虞のある前記撓みに対する剛性を確保することができるようになる。 【0010】〔効果〕従って、片持ち状に取り付けられるものであるがゆえに予備苗を載置した際に生じる虞のある撓みの発生を阻止できる剛性を確保しながらも、軽量化を更に図ることのできる、田植機の軽量化を図る上においてより好適な予備苗載台を提供し得るに至った。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0012】図1には田植機の全体側面が、又、図2には田植機の全体平面がそれぞれ示されており、この田植機は、乗用型に構成された走行機体1、走行機体1の後部に昇降リンク機構2を介して昇降自在に連結された苗植付装置3、及び、走行機体1の後部に搭載された施肥装置4によって、ミッドマウント施肥型に構成されている。 【0013】走行機体1は、その前部に搭載されたエンジン5、エンジン5からの動力が伝達される変速装置6、変速装置6を経由した変速後の動力が伝達される左右一対の前輪7と後輪8、前輪7に連係されたステアリングホイール9、走行機体1の後部に配備された運転座席10、走行機体1の左右両側部に連結されたワイドステップ11、及び、走行機体1の前部左右に配設された予備苗載部12、などによって構成されている。 【0014】図1〜8に示すように、各予備苗載部12は、走行機体1の前横側部に立設された支柱13に、三枚の予備苗載台14を、支柱13から横外側方に向けて延出する片持ち状で、かつ、上下方向に所定間隔を隔てる状態に並設することによって構成されている。各支柱13は、屈曲形成された鋼管材などによって構成されている。各予備苗載台14は、その基端側と延出端側に、その載置面14A上に予備苗を保持するための保持壁部14B,14Cが膨出形成された樹脂成形品によって軽量かつ安価に構成されており、予備苗を載置する載置姿勢と、載置姿勢から支点P周りに上昇揺動した格納姿勢とに亘って揺動変位可能となるように、連結ピン15を介して支柱13に取り付けられている。 【0015】尚、図3及び図5における符号16は、予備苗載台14の載置姿勢と格納姿勢とに亘る揺動操作に伴って支点P上を通過するように、支柱13と予備苗載台14とに亘って架設された姿勢保持用のトグルバネであり、このトグルバネ16の作用によって、予備苗載台14を載置姿勢及び格納姿勢で保持できるようになっている。又、図1〜4における符号17は、予備苗載台14から予備苗を取り出す際に使用する苗すくい板18を載置するために右側の支柱13に取り付けられた載置枠である。 【0016】図4〜8に示すように、各予備苗載台14は、基端側の保持壁部14Bにおける基端側の縦リブ14aが支柱13に連結されるように、その縦リブ14aの支柱13に対する前後部分aが支柱13を挟む状態に膨出形成されており、その前後部分aの上部側に連結ピン15が挿通されるようになっている。又、基端側の保持壁部14Bは、その支柱側方箇所Aが凹入形成されており、これによって、予備苗載台14の格納姿勢への揺動変位を許容するとともに、その支柱側方箇所Aの縦リブ14aが支柱13に接当することによって予備苗載台14を載置姿勢に保持するようになっている。 【0017】各予備苗載台14は、その中央部に、走行機体1の前後方向に沿う断面視円弧状の複数の縦桟14b、走行機体1の左右方向に沿う縦リブ状の複数の横桟14c、及び、それらを外囲する周壁14dによって、複数の開口14eを有する格子状の水抜き部14Dが形成されており、これによって、予備苗載台14の軽量化を図りながらも予備苗からの水や泥を予備苗載台14上から落下させることができるようになっている。しかも、その水抜き部14Dを、単に水や泥を予備苗載台14上から落下させるための開口を形成するのではなく、縦リブ状の複数の横桟14cと周壁14dを有する格子状に形成していることから、水抜き部14Dを形成しながらも、片持ち状に取り付けられるものであるがゆえに予備苗を載置した際に生じる虞のある、その延出端側ほど下方に大きく変位するようになる撓みに対する剛性を確保できるようになっている。 【0018】又、各予備苗載台14は、各縦桟14bの上端が載置面14Aから上方に突出するように形成されるとともに、載置面14Aにおける水抜き部14Dの前後箇所に、走行機体1の前後方向に沿って縦桟14bの突出量と同じ突出量で載置面14Aから上方に突出する左右二列の突条14Eが形成されており、これによって、各予備苗載台14に対する走行機体1の前方からの予備苗補給、及び、各予備苗載台14に対する走行機体1の後部側からの予備苗の取り出しが円滑に行えるようになっている。 【0019】各予備苗載台14の底面14Fには、基端側の保持壁部14Bにおける各支柱側方箇所Aの縦リブ14a(載置姿勢において支柱13に接当する部分)から横外側方(予備苗載台14の延出端)に向けて、水抜き部14Dを外囲する状態に二列の主リブ14fが延出形成されている。各主リブ14fは、その基端側の上下長さが延出端側の上下長さよりも長くなるように形成されている。又、各主リブ14fの基端側部分bから、縦リブ14aにおける主リブ14fに対する前後部分cに亘って、略V字状に補強リブ14gが延設されている。一方、各予備苗載台14の水抜き部14Dには、その前後両端側の横桟14cにおける基端側部分dから、周壁14dにおける前後両端側の横桟14cの基端側部分dに対する前後部分eに亘って、略V字状に補強リブ14hが延設されている。 【0020】つまり、予備苗載台14を構成する樹脂成形品には補強用の主リブ14f及び各補強リブ14g,14hなどが一体形成されており、これによって、予備苗載台14を、樹脂成形品により構成された軽量かつ安価なものしながらも、片持ち状に取り付けられるものであるがゆえに予備苗を載置した際に生じる虞のある、その延出端側ほど下方に大きく変位するようになる撓みに対する高い剛性を有するものにすることができるようになっている。特に、片持ち状に取り付けられることによって予備苗の重量が集中するようになる予備苗載台14の基端側に各補強リブ14g,14hを備えるとともに、主リブ14fの基端側の上下長さを大きくすることによって、予備苗載台14の基端側での前記撓みに対する剛性を効果的に高くしているのである。これによって、予備苗載台14の軽量化及び製造コストの低減化を図りながらも、片持ち状に取り付けられるものであるがゆえに予備苗を載置した際に生じる虞のある、その延出端側ほど下方に大きく変位するようになる撓みの発生を阻止できる剛性を確保することができて、その撓みに起因した予備苗の予備苗載台14からの落下を防止することができるようになり、又、この予備苗載台14が複数段に配備された予備苗載部12を装備する田植機の軽量化及び製造コストの低減化をも図れるようになっている。 【0021】尚、図6における符号14jは、予備苗載台14の底面14Fに、基端側の保持壁部14Bの縦リブ14aから、延出端側の保持壁部14Cの縦リブ14kに亘るように形成された周リブである。又、符号14mは、予備苗載台14の底面14Fに、左右方向に所定間隔を隔てる状態で並列に形成された前後向きのリブであり、符号14nは、予備苗載台14の底面14Fに、前後方向に所定間隔を隔てる状態で並列に形成された左右向きのリブである。 【0022】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態を列記する。 ■ 田植機としては、走行機体に立設した支柱13に、支柱13から横外側方に向けて延出する片持ち状に予備苗載台14を取り付けてなる予備苗載部12を装備するものであれば、歩行型に構成されたものであってもよい。 ■ 予備苗載台14としては、水抜き部14Dが形成されないものであってもよい。 ■ 主リブ14fを一列又は三列以上に形成するようにしてもよく、又、各補強リブ14g,14hを二列以上形成するようにしてもよい。 ■ 図9に示すように、各主リブ14fを、基端側の保持壁部14Bにおける各支柱側方箇所Aの縦リブ14a(載置姿勢において支柱13に接当する部分)から、延出端側の保持壁部14Cの縦リブ14kに亘るように形成してもよい。又、図示は省略するが、水抜き部14Dを外囲する状態の主リブ14fと、基端側の保持壁部14Bの縦リブ14aから延出端側の保持壁部14Cの縦リブ14kに亘る主リブ14fとを形成するようにしてもよい。 ■ 図9に示すように、支柱13を挟む状態に膨出形成された縦リブ14aの支柱13に対する前後部分aに、その前後部分aを閉塞する状態に補強用の縦リブ部分14aaを延出形成するとともに、補強リブ14gを、各主リブ14fの基端側部分bから、その前後の縦リブ部分14aaに亘って略U字状に延設するようにしてもよい。 ■ 図9に示すように、補強リブ14hを、各横桟14cの基端側部分dから、周壁14dにおける各横桟14cの基端側部分dに対する前後部分eに亘って延設するようにしてもよい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月19日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−266634 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−69871 |
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