| 【発明の名称】 |
乗用農機 |
| 【発明者】 |
【氏名】布野 隆
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| 【要約】 |
【課題】走行機体上から作業機の補給作業を行う乗用農機において、リヤステップに両足で立った作業者が無理なく前屈み姿勢をとることができるようにする。
【解決手段】リヤステップ12dに、前側が高く、かつ後側が低い足載せ部12g、12hを形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体の後部に連結される作業機に対して、走行機体上の作業者が補給作業を行う乗用農機において、前記走行機体の後部に、補給作業者の両足が載るリヤステップを形成するにあたり、該リヤステップに、前側が高く、かつ後側が低い足載せ部を形成したことを特徴とする乗用農機。 【請求項2】 請求項1において、後側の足載せ部は、後輪の頂部よりも後方に位置することを特徴とする乗用農機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、乗用田植機等の乗用農機の技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、この種乗用農機のなかには、走行機体の後部に連結される作業機に対して、走行機体上の作業者が苗補給等の補給作業を行うことを考慮し、機体後部の作業機近傍位置に、補給作業者が足を載せることが可能なリヤステップを形成したものがあるが、効率の良い補給作業を行うには、可及的に作業機に近づくと共に、作業姿勢を安定させる必要があるため、補給作業者はリヤステップ上に両足で立ち、かつ両足を前後にずらした姿勢で作業を行うことが望ましい。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかるに、乗用田植機の苗補給作業の如く、作業機側の補給位置が低い場合には、リヤステップ上に立った作業者が前屈みになる必要があるため、仮令両足を前後にずらした状態でも、無理な姿勢を強いられて作業効率が低下する可能性があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、走行機体の後部に連結される作業機に対して、走行機体上の作業者が補給作業を行う乗用農機において、前記走行機体の後部に、補給作業者の両足が載るリヤステップを形成するにあたり、該リヤステップに、前側が高く、かつ後側が低い足載せ部を形成したことを特徴とするものである。つまり、後足が高く、前足が低い状態でリヤステップ上に立つことができるため、作業者が無理なく前屈み姿勢をとることができ、その結果、補給作業の効率および作業性を向上させることができる。また、後側の足載せ部は、後輪の頂部よりも後方に位置することを特徴とするものである。つまり、リヤステップを後輪の上方を覆うフェンダとして機能させる場合に、リヤステップを後輪の外周に沿わせることができるため、後輪との間に適正な間隔を確保してフェンダとしての性能を向上させることができる。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1は乗用田植機の走行機体であって、該走行機体1は、走行動力、作業動力および油圧ポンプ駆動力を発生するエンジン(図示せず)、該エンジンの発生動力を変速するトランスミッションケース(図示せず)、該トランスミッションケースから出力される走行動力を前輪2に伝動するフロントアクスルケース(図示せず)、トランスミッションケースから出力される走行動力を後輪3に伝動するリヤアクスルケース4等で構成されるが、機体後部には、昇降リンク機構5を介して植付作業機6が連結されている。 【0006】前記植付作業機6は、走行機体1側から供給される作業動力を入力するドライブケース7、該ドライブケース7から後方に突出する複数のプランタケース8、各プランタケース8に設けられる植付爪9、ドライブケース8の上方に左右スライド自在に設けられる苗載台10、ドライブケース8の下方に上下揺動自在に設けられる複数のフロート11等で構成されている。そして、作業走行時には、苗載台10に載置される苗を植付爪9で掻取って田面に植付けるが、前記苗載台10は、前高後低状に傾斜し、その前端部(苗補給部)は、走行機体1の後部近傍位置まで達しているため、走行機体1側から苗補給作業を行うことができるようになっている。 【0007】12は前記走行機体1の上方を覆う機体カバーであって、該機体カバー12の後部には、上方に突出する運転席取付カバー12aが形成されている。そして、運転席取付カバー12aの上部には、オペレータが着席する運転席13が取付けられる一方、運転席取付カバー12aの下方スペースは、油圧機器等の配設スペースとして利用されるようになっている。 【0008】12bは前記運転席取付カバー12aの前側に形成されるメインステップであって、該メインステップ12bは、機体カバー12の左右全幅に亘って略平坦状に形成されている。そのため、走行機体1の左右両側から乗り降りすることができると共に、走行機体1上での移動を容易に行うことができるようになっている。 【0009】12cは前記運転席取付カバー12aの左右両側方に形成されるリヤサイドステップであって、該リヤサイドステップ12cは、メインステップ12bの左右両端部と後述するリヤステップ12dとを前低後高状の傾斜面で繋ぐように形成されている。即ち、メインステップ12b側からリヤステップ12dに足を載せて苗補給を行う場合に、リヤサイドステップ12cを通路もしくは踏み台として機能させるが、リヤサイドステップ12cの下面は、後輪3に所定間隔を存して対向するため、後輪フェンダとしても機能するようになっている。 【0010】前記リヤステップ12dは、前述した様に、リヤサイドステップ12cから後方に延出するが、その位置は、メインステップ12bよりも高く、かつ苗載台10の近傍位置であるため、リヤステップ12dに片足もしくは両足を載せることにより、走行機体1上からの苗補給作業が可能になるが、本実施形態においては、リヤステップ12dの下面を、後輪3に所定間隔を存して対向させているため、リヤサイドステップ12cと共に後輪フェンダとして機能するようになっている。 【0011】12e、12fは前記リヤステップ12dに形成される前後一対の足掛用突起であって、該足掛用突起12e、12fは、リヤステップ12dの前端部および後端部に、略左右方向を向いてそれぞれ形成されている。つまり、作業者がリヤステップ12dに両足で立って苗補給作業を行うにあたり、両足を前後にずらすと共に、前後の足でそれぞれ足掛用突起12e、12fを踏むようにすれば、仮令爪先や踵がリヤステップ12dから食み出したとしても安定した作業姿勢を保つことが可能になる。従って、リヤステップ12dの前後幅を可及的に狭くすることができ、その結果、リヤステップ12dの前後幅を拡張した場合に比してコストダウンを計ることができる許りでなく、機体後部が大型化して外観を阻害する不都合も解消することができ、しかも、足掛用突起12e、12fを補強リブに兼用してリヤステップ12dの強度アップも計ることができるようになっている。 【0012】さて、前記リヤステップ12dの足載せ部(リヤステップ上面)は、水平な平坦面に形成されるのが一般的であるが、本発明においては、足載せ部の前側を高く、かつ後側を低く形成している。つまり、作業者がリヤステップ12dに両足で立って苗補給作業を行うにあたり、後側にずらした足を前側足載せ部12gに載せる一方、前側にずらした足を後側足載せ部12hに載せれば、後足が高く、かつ前足が低い姿勢でリヤステップ12d上に立つことが可能になる。従って、機体後方の苗載台10に苗補給を行う際に、作業者が無理なく前屈み姿勢をとることが可能になり、その結果、苗補給作業の効率および作業性を向上させることができるようになっている。 【0013】また、本実施形態では、リヤステップ12dが後輪フェンダとして機能することを考慮し、前記後側足載せ部12hを後輪3の頂部よりも後方位置に形成しているため、リヤステップ12dと後輪3との間に適正な間隔を確保して後輪フェンダとしての性能を向上させることができるようになっている。 【0014】叙述の如く構成されたものにおいて、走行機体1の後部に連結される植付作業機6に対して、機体後部のリヤステップ12d上に立つ作業者が苗補給作業を行うにあたり、該リヤステップ12dに、前側が高く、かつ後側が低い足載せ部12g、12hを形成したため、苗補給を行う作業者は、後足が高く、前足が低い状態でリヤステップ12d上に立ち、無理なく前屈み姿勢をとることができ、その結果、補給作業の効率アップおよび作業性の向上を計ることができる。 【0015】また、後側足載せ部12hは、後輪3の頂部よりも後方に位置するため、リヤステップ12dを後輪3の上方を覆うフェンダとして機能させるにあたり、リヤステップ12dを後輪3の外周に沿わせることができ、その結果、後輪3との間に適正な間隔を確保してフェンダとしての性能を向上させることができる。 【0016】尚、本発明は、前記実施形態に限定されないものであることは勿論であって、例えば図4に示す如く、後側足載せ部12hを、前記実施形態よりも後方で、かつ下側に形成してもよく、この場合には、作業者がさらに前屈み姿勢をとりやすくなる許りでなく、後輪フェンダとしての性能を高めることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月20日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−266624 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−92560 |
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