| 【発明の名称】 |
移植機の鎮圧方法及び鎮圧装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】福本 仁志
【氏名】福高 恭史
【氏名】出原 政司
【氏名】柳川 信英
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| 【要約】 |
【課題】深い植付孔に供給される苗の移植において、該植付孔の上部を崩壊させること無く根鉢部を押し固めることができる移植機の鎮圧方法及び鎮圧装置を提供すること。
【解決手段】走行装置1と該走行装置1に設けられた移植装置2とからなる移植機において、前記移植装置2には、圃場に植付孔52を穿孔して苗を該孔に植付る植付装置22と、該植付孔52の周縁を鎮圧する鎮圧装置23とを有し、該鎮圧装置23は、進行方向に向かって植付孔52の左右方向側方に配置された鎮圧部材50を有し、該鎮圧部材50は、植付孔側端部における押圧方向線が、植付孔52に収納された苗の根鉢部53の外側方を通過するように傾斜配置されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 植付孔に苗を供給し、該植付孔の周縁を鎮圧する方法において、植付孔の上部を崩壊させずに、植付孔の下部を押出固めるように、植付孔周縁を押圧する移植機の鎮圧方法。 【請求項2】 前記植付孔周縁の押圧は、走行装置に設けられた鎮圧部材により行い、該鎮圧部材は、進行方向に向かって植付孔の左右方向側方に配置され、該鎮圧部材は、植付孔側端部における押圧方向線が、植付孔に収納された苗の根鉢部の外側方を通過するように傾斜配置されている請求項1記載の移植機の鎮圧方法。 【請求項3】 走行装置と該走行装置に設けられた移植装置とからなる移植機において、前記移植装置には、圃場に植付孔を穿孔して苗を該孔に植付る植付装置と、該植付孔の周縁を鎮圧する鎮圧装置とを有し、該鎮圧装置は、進行方向に向かって植付孔の左右方向側方に配置された鎮圧部材を有し、該鎮圧部材は、植付孔側端部における押圧方向線が、植付孔に収納された苗の根鉢部の外側方を通過するように傾斜配置されている移植機の鎮圧装置。 【請求項4】 前記鎮圧部材は、植付孔の左右両側に配置された鎮圧輪からなり、該鎮圧輪の傾斜配置角度が調整自在とされている請求項3記載の移植機の鎮圧装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、移植機の鎮圧方法及び鎮圧装置に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の移植機として、例えば、特開平9−172818号公報に記載のものが公知である。この従来の移植機は、走行装置と該走行装置に設けられた移植装置とからなり、前記移植装置には、圃場に植付孔を穿孔して苗を該孔に植付る植付装置と、該植付孔の周縁を鎮圧する鎮圧装置とを有していた。そして、この鎮圧装置は、植付装置の植付カップの直ぐ近傍において鎮圧することにより、植付られた苗の垂れ下がる枝葉の踏みつけを防止したものであった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載の鎮圧方法及び装置を、タバコ苗の移植に適用すると、次の問題が生じた。即ち、タバコ苗の移植においては、植付孔を深く穿孔し、苗を地中深く植え込まなければならないが、従来の鎮圧装置では、その鎮圧輪が植付孔の左右側方の直ぐ近傍を通過するため、植付孔の上部が崩壊し、枝葉が土に埋まりその後の生育に悪影響を及ぼすと言う問題が生じた。 【0004】そこで、本発明は、深い植付孔に供給される苗の移植において、該植付孔の上部を崩壊させること無く根鉢部を押し固めることができる移植機の鎮圧方法及び鎮圧装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、本発明は、次の手段を講じた。即ち、本発明方法は、植付孔に苗を供給し、該植付孔の周縁を鎮圧する方法において、植付孔の上部を崩壊させずに、植付孔の下部を押出固めるように、植付孔周縁を押圧する。前記植付孔周縁の押圧は、走行装置に設けられた鎮圧部材により行い、該鎮圧部材は、進行方向に向かって植付孔の左右方向側方に配置され、該鎮圧部材は、植付孔側端部における押圧方向線が、植付孔に収納された苗の根鉢部の外側方を通過するように傾斜配置されている。 【0006】また、本発明装置は、走行装置と該走行装置に設けられた移植装置とからなる移植機において、前記移植装置には、圃場に植付孔を穿孔して苗を該孔に植付る植付装置と、該植付孔の周縁を鎮圧する鎮圧装置とを有し、該鎮圧装置は、進行方向に向かって植付孔の左右方向側方に配置された鎮圧部材を有し、該鎮圧部材は、植付孔側端部における押圧方向線が、植付孔に収納された苗の根鉢部の外側方を通過するように傾斜配置されている。 【0007】前記鎮圧部材は、植付孔の左右両側に配置された鎮圧輪からなり、該鎮圧輪の傾斜配置角度が調整自在とされている。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1、2において、移植機は、走行装置1と、該走行装置1に設けられた移植装置2とにより構成されている。走行装置1は、車体3を有し、該車体3にエンジン(図示省略)、ミッションケース4等が取り付けられている。エンジンやミッションケース4はボンネット5で覆われている。車体3の前部には、左右一対の前輪支軸6が左右方向に張出状に設けられ、該支軸6に前輪アーム7が設けられ、該アーム7の先端に前輪8が回動自在に支持されている。前記ミッションケース4の左右両側から後輪支軸9が左右方向張出状に設けられ、該支軸9に伝動ケース10が取り付けられ、該伝動ケース10の先端部に後輪11が支持されている。前記後輪支軸9の軸心部に走行動力伝動軸12が挿通され、該伝動軸12から伝動ケース10内を経由して前記後輪11にエンジンの動力が伝達されるよう構成されている。 【0009】前記伝動ケース10は昇降シリンダ13の動作により上下方向揺動自在とされている。この昇降シリンダ13の動きは、連動リンク14を介して前輪支軸6に伝達され、前輪アーム7も上下方向揺動し、前後輪8、11と車体3の高さが調整自在とされている。またローリングシリンダ15の動作により、左右の伝動ケース10が互いに逆方向に揺動し、またこの揺動は連動リンク14を介して左右の前輪アーム7を互いに逆方向に揺動させることにより、車体3を左右方向ローリング可能としている。更に左右の前輪アーム7の距離及び左右の伝動ケース10の距離を調整自在として、輪距調整可能とされている。 【0010】前記ミッションケース4の後部の上部には、後方に延出する機枠16が固定されている。この機枠16の後端にハンドル17が取り付けられている。更に、ミションケース4の後部の下部には、植付フレーム18が後方延出状に且つ上下方向揺動可能に取り付けられている。そして、前記機枠16及び植付フレーム18に、前記移植装置2が設けられている。 【0011】前記移植装置2は、前記ミッションケース4の下腹部に設けられた整地装置19と、前記機枠16の後部とハンドル17上にわたって設けられた苗供給装置20と、該苗供給装置20の前方の前記機枠16上に設けられた苗取出装置21と、該苗取出装置21の下方で前記植付フレーム18に設けられた植付装置22と、該植付装置22の後方で前記植付フレーム18に設けられた鎮圧装置23等を有する。 【0012】前記整地装置19は、ミッションケース4の下腹部に上下方向揺動自在に設けられたブラケット24を有し、該ブラケット24に整地ローラ25が回動自在に支持されている。この整地ローラ25は畝の頂面を転動するよう構成されている。前記苗供給装置20は、多数のポット苗(土付き苗)を縦横に収容した苗トレイを縦横に間欠送りする苗載台26を有する。この苗載台26は、苗トレイから苗を前方に取り出せるように、後方に至るに従い上方になるよう傾斜配置されている。 【0013】前記苗取出装置21は、前記苗トレイから土付き苗を一つづつ取り出して、植付装置22に供給するものであり、苗の根鉢部に突き刺さる左右一対の取出爪27と、該爪27を支持する爪支持装置28と、該爪支持装置28を運動させる爪駆動装置29とからなる。爪駆動装置29は、前記機枠16に固定され、前記ミッションケース4から伝動軸30を介してエンジンの動力が伝達される。この爪駆動装置29から前記苗供給装置20を駆動する駆動軸31が突出している。 【0014】図3〜図5に示すように、前記植付装置22は、平行リンク機構32に支持されて、上下方向に長く前後方向に短い楕円軌道を描いて移動する植付筒33を有する。この植付筒33はその上死点で前記苗取出装置21から苗を受け取り、その下死点で畝に苗を植え付けるものである。前記平行リンク機構32を揺動させて、前記植付筒33を前記楕円軌道で移動させる植付伝動装置34が、前記植付フレーム18に設けられている。この植付伝動装置34は、植付フレーム18の枢支部に同心状に設けられた出力軸35と、植付フレーム18に支持されたクランク軸36とをスプロケットを介してチェーンで連動してなる。前記出力軸35はエンジンの動力で駆動される。またクランク軸36のピン37が平行リンク機構32に連結され、該平行リンクを揺動させる。 【0015】前記植付筒33の下部は前後方向に開閉自在な開閉カップ38とされ、該開閉カップ38は図示省略の開閉機構により開閉動作される。前記機枠16には、前記開閉カップ38の内外面に付着した泥土をかき落とすスクレーパ装置が設けられている。即ち、前記機枠16にスクレーパアーム39が垂下状に前後方向揺動自在に設けられ、該アーム39の中途部にベアリング40が突設され、該アーム39の下端部に内面スクレーパ41と外面スクレーパ42が固定されている。これら両スクレーパ41、42は弾性部材で形成されている。前記開閉カップ38の後面側に、内面スクレーパ41が挿入される開口部43が設けられ、さらに前記植付筒33の側面には、前記ベアリング40に係合して前記スクレーパアーム39を揺動させる傾斜板44が突設されている。 【0016】前記植付筒33は上死点で苗を受け取って後、下降して畝の頂面に突き刺さり、植付孔を穿孔し、図示省略の開閉機構で開閉カップ38を開きつつ上昇し、苗を植付孔に残して植え付けると共に、前記上昇工程において、傾斜板44がベアリング40に係合し、アーム39を揺動させて内面スクレーパ41を開口部43から開閉カップ38の内部に挿入し、該開閉カップ38の内面に付着した土をかき落とすと共に、外面スクレーパ42で開閉カップ38の後面側外面に付着した土をかき落とす。 【0017】前記鎮圧装置23は、前記植付フレーム18の中途部に下方に突設された脚部45に上下動自在に枢支された鎮圧輪支持フレーム46を有する。該支持フレーム46の左右両側にブラケット47が左右方向の位置調整可能に設けられている。このブラケット47に鎮圧輪支持体48が左右一対のボルト49で取り付けられ、該支持体48に鎮圧部材の一例として示す鎮圧輪50が回動自在に支持されている。左右一対の鎮圧輪50は、正面視ハの字状に配置され、支持体48の長孔51と前記ボルト49との調整により、ハの字配置の傾斜を調整自在とされている。 【0018】図5に示す如く、前記鎮圧輪50は、植付孔52の左右両側の畝頂面を転動するよう配置され、植付孔52の上部を崩壊させずに、植付孔52の下部を押出固めるように、植付孔周縁を押圧するよう前記傾斜角度が調整される。即ち、前記鎮圧輪50の植付孔側端部における押圧方向線が、植付孔52に収納された苗の根鉢部53の外側方を通過するように傾斜配置されている。 【0019】タバコ苗の移植においては、植付孔52を深くして苗を植えるが、本発明のように植付孔52の上部を崩壊させないようにすることにより、苗の育成が良好になる。尚、前記機枠16の後部には、鎮圧強さ調整レバー54が、前後方向揺動可能に設けられ、該レバー54と機枠16の後部に枢支されたL型リンク55とがスプリング56で連結されると共に、該L型リンク55と前記植付フレーム18の後端とが連結されている。従って、植付フレーム18は、前記スプリング56によって機枠16に弾支されている。 【0020】前記植付フレーム18の後部には、植付深さ調整レバー57が上下方揺動自在に枢支され、該レバー57の揺動端部と前記鎮圧輪支持フレーム46とが結合されている。この植付深さ調整レバー57を回動させることにより、植付フレーム18に支持された植付筒33と鎮圧輪50との相対高さが調整され、植付孔52の深さが調整される。 【0021】尚、植付フレーム18の後部には、整地ローラ調整レバー58が設けられ、該レバー58にワイヤ59が結合され、該ワイヤ59は、前記整地ブラケット24に結合され、整地ローラ25の接地圧を調整可能としている。前記構成の移植機によれば、鎮圧輪50が植付孔52の上部を崩さず、根鉢部53を押圧するので、タバコ苗等の移植に好適である。 【0022】尚、本発明は、前記実施の形態に示したものに限定されるものではなく、鎮圧輪に代えてソリ体等により鎮圧部材を構成してもよい。また、歩行型移植機に限らず乗用型のものであってもよい。 【0023】 【発明の効果】本発明によれば、鎮圧部材が植付孔を崩さず、根鉢部を押圧するので、タバコ苗等の深孔の移植に好適である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】安田 敏雄
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| 【公開番号】 |
特開平11−266622 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−76267 |
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