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【発明の名称】 播種機
【発明者】 【氏名】牟田 博一

【氏名】武田 康志

【要約】 【課題】コンベアで順次送られてくる苗箱につき、播種装置が播種した状態をセンサが検出し、その播種の過不足に応じて以降の苗箱に対する播種量を調節するようになっているが、この構成によると、センサが播種量を検出した上記の苗箱は、播種量が修正されないので廃棄処分となって無駄になる。

【解決手段】苗箱1を送るコンベア2に第一播種装置6と第二播種装置7がこの順序に設けられ、第一播種装置6が苗箱1内に播種した種子の量を検出するセンサ9が第二播種装置7の前に設けられ、上記の種子の量が少なすぎるとセンサ9の検出値に基いて第二播種装置7がその苗箱1内に播種を行うように設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 苗箱1を送るコンベア2に第一播種装置6と第二播種装置7がこの順序に設けられ、第一播種装置6が苗箱1内に播種した種子の量を検出するセンサ9が第二播種装置7の前に設けられ、上記の種子の量が少なすぎるとセンサ9の検出値に基いて第二播種装置7がその苗箱1内に播種を行うように設けられている播種機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、育苗施設で用いる播種機に効果的に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】コンベアに単一の播種装置が配置されてコンベアで送られている苗箱内の床土上にその播種装置が播種し、その後のフオトセンサが上記の苗箱内における播種状態(播種した種子の量)を検出し、これに過不足があると、その後に送られてくる苗箱に対する播種装置の播種量が調節されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の構成によると、播種量の過不足が検出された苗箱は、何ら修正を施すことなく、その不適状態のままでコンベアで送り出されるおそれがある(又は、廃棄される)。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、この発明は、苗箱1を送るコンベア2に第一播種装置6と第二播種装置7がこの順序に設けられ、第一播種装置6が苗箱1内に播種した種子の量を検出するセンサ9が第二播種装置7の前に設けられ、上記の種子の量が少なすぎるとセンサ9の検出値に基いて第二播種装置7がその苗箱1内に播種を行うように設けられている播種機とした。
【0005】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施例を説明する。コンベア2が、内寸がほぼ30cm×60cm×3cmの樹脂製の苗箱1を右から左に送るように設けられている(図1)。コンベア2は、一対の枠2aの間に複数の駆動調車2bと従動調車(図示していない)が配置され、これらにVベルト2cを巻き掛けて構成されている(図5)。コンベア2の右にローラコンベア3が右上りの斜に配置され、苗箱1を連続してコンベア2に供給するようになっている。
【0006】コンベア2の上に、土詰装置4、潅水装置5、第一播種装置6、第二播種装置7および覆土装置8がこの順に右から左に配置され、それぞれの右(前)にスイッチS1、S2、S3、S4およびS5が設けられている。そして、コンベア2で送られた苗箱1がスイッチS1に来ると、土詰装置4が作動してその下を通るときに苗箱1内に床土を詰めるようになっている。床土の詰った苗箱1がスイッチS2に来ると、潅水装置5が作動してその下を通る苗箱1内の床土に水を散布(潅水)する。その苗箱1がスイッチS3に来ると、第一播種装置6が作動してその下を通る苗箱1の床土の上に種子を播く(播種)するようになっている。第一播種装置6と第二播種装置7の間でコンベア2の上にフオトセンサ(センサ)9が設けられ、上記の苗箱1がコンベア2で送られて来ると、床土上の播種状態(播種量)を検出して検出値を制御装置10に入力するようになっている。制御盤11内に制御装置10が組み込まれ、上記の検出値が低く過ぎる(播種量が少な過ぎる)と、その苗箱1がスイッチS4に来たときに第二播種装置7が作動してその苗箱1がこの下を通るときにその床土上に種子を播くようになっている。なお、種子は水稲用の種籾に限らず、野菜の種子を用いることができる。また、フオトセンサ9の検出値が基準に達していると、制御装置10は、第二播種装置7に出力しない。従って、このときは、苗箱1がスイッチS4に来ても、第二播種装置7が作動せず、その苗箱1はその下をそのまま通過する。そのため、第一播種装置6は、若干少な目に播種するように構成すると良い。
【0007】床土上に播種された苗箱1がコンベア2で送られてスイッチS5に来ると、覆土装置8が作動を始め、この下を通る苗箱1の上記の種子に覆土するようになっている。図3は、他の播種機を示している。すなわち、播種装置12が単一で構成され、これが播種した苗箱1内の床土上の種子量をその後のフオトセンサ13が検出して制御装置14に入力するようになっている。コンベア2のVベルト2cを変速モータ15で駆動するように構成し、これが制御装置14の出力でつぎのように作動するようになっている。フオトセンサ13の検出値が小さい(床土上の播種量が少ない)と、変速モータ15が減速し、Vベルト2cの旋回速度が下り、苗箱1の送り速度が下って播種密度(一箱当りの播種量)が増加する。これとは逆にフオトセンサ13の検出値が大きいと、変速モータ15が増速し、苗箱1の送り速度が上って播種密度が低下する。このように、フオトセンサ13の検出結果に応じて苗箱1の送り速度が増減し、つづいて送られて来る苗箱1の床土上に種子が設定した密度に散布される。
【0008】土詰装置4が図4、図5、図6のように構成されている。それぞれの枠2aの上に側壁16が固定されている。図4の右左の駆動ローラ17と従動ローラ18がその間に配置され、これらにベルト19が巻き掛けられてモータ20で図4で時計方向に旋回されるように出来ている。土タンク21の下部の平行部21aがベルト19の上に設けられ、その中の床土がベルト19の上記の旋回で右に送り出されてその端から落下するようになっている。ベルト19の右上に規制板22が設けられ、ベルト19が送り出す床土の厚みが制限されるようになっている。ベルト19の両横に案内板23が設けられ、ベルト19が送り出す床土が図5で左右に落下しないようになっている。この案内板23は、高密度ポリエチレン(商品名「ソリジュール」)やテフロンなどの土の付着が少い材料で作り、図4のように、土の落下口にも添うようにL型に形成すると効果的である。第一アジテータ24と第二アジテータ25が平行部21aに配置され、モータで回転されて、ベルト19上に落下させる土のブリツジが崩されるようになっている。なお、第一アジテータ24は、L字形に折り曲った複数の杆24aを軸に固定して構成され、第二アジテータ25は、軸に複数の円板25aが斜に固定されて出来ている(図6)。
【0009】第一アジテータ24とベルト19の駆動装置を図7のように構成することができる。モータ26Aで駆動される第1歯輪27と第一アジテータ24の歯輪28にチエン29が巻き掛けられている。駆動ローラ17が固定された駆動軸30の両端にカムクラツチ(ラチエツトホイル)31A、31Bを備えた歯輪32A、32Bが設けられている。モータ26Aで駆動される第2歯輪33と歯輪32Aにチエン34が巻き掛けられている。モータ26Bで駆動される歯輪35と歯輪32Bにチエン36が巻き掛けられている。そして、モータ26Aが起動すると、第一歯輪27と第2歯輪33が第一アジテータ24とベルト19を駆動し、駆動軸30は回転するがカムクラッチ31Bで歯輪32Bが空転するようになっている。また、モータ26Bを起動すると、歯輪35がベルト19を駆動し、カムクラッチ31Aが歯輪32Aを空転させるようになっている。
【0010】すなわち、苗箱1に野菜用の床土を供給するときには、モータ26Aを起動して用い、苗箱1に水稲用の床土を供給するときは、モータ26Bを起動して用いる。前者は、第一アジテータ24を駆動しながら繊維質を多く含む床土を苗箱に低速で供給し、後者は、第一アジテータ24を停止してさらさらした床土を苗箱1に高速で供給する。
【0011】
【効果】この発明によると、第一播種装置による苗箱に対する播種量が不足していると、第二播種装置が自動的に補充するから、すべての苗箱に対する播種量が均一化してむだなく使用に供することができる。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成10年(1998)3月17日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−262303
【公開日】 平成11年(1999)9月28日
【出願番号】 特願平10−67067