| 【発明の名称】 |
移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】加藤 幸雄
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| 【要約】 |
【課題】エンジンとマフラー本体とを離間して配置すると共に、エキゾーストパイプをエンジンの出力プーリの回りを迂回して配管し組付性を向上する。
【解決手段】乗用田植機10は、前輪12及び後輪14にて支持され、上部に運転席22を有する走行機体16を備えていて、この走行機体16に昇降自在に支持された作業部(15等)により圃場面に苗を移植する。前記前輪12及び後輪14を駆動するエンジン18の動力は、該エンジン18側の出力プーリ21とトランスミッション32側の入力プーリ33間に巻回されたベルト23を介して伝達される。そして、エンジン18から延出されるエキゾーストパイプ70は、出力プーリ21の回りを迂回して配管された後にマフラー本体86に接続されることで、組付けの際にエキゾーストパイプ70が出力プーリ21に干渉することなく組付性やメインテナンスの向上が図られる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 搭載エンジンにより駆動される前輪及び後輪にて支持され、上部に運転席を有する走行機体を備えると共に、該走行機体に支持された作業部にて圃場面に苗を移植可能な移植機において、前記エンジンから延出されるエキゾーストパイプを、該エンジンの出力プーリの回りを迂回してマフラー本体に接続し、前記エンジンとマフラー本体とを機体前後方向に離間して配置した、ことを特徴とする移植機。 【請求項2】 搭載エンジンにより駆動される前輪及び後輪にて支持され、上部に運転席を有する走行機体を備えると共に、前記走行機体に支持された作業部にて圃場面に苗を移植可能な移植機において、前記エンジンから延出されるエキゾーストパイプを、該エンジンとエンジンの出力プーリに巻回された動力伝達ベルトとの間を通過してマフラー本体に接続した、ことを特徴とする移植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、乗用田植機等の移植機に関し、詳しくはエンジンとマフラー本体とを離して配置した移植機に関する。 【0002】 【従来の技術】乗用田植機等の移植機においては、従来、走行機体の前部のボンネット内にエンジンを設け、その上方でかつ運転パネルの下方に燃料タンクを設け、該タンク内の燃料は落差により燃料ストレーナまで燃料ホースにて送り込んでいた。 【0003】また、図9(a)(b)に示すように、排気ガスを排出するためのマフラー本体86は、エンジン18の横側方に取り付けられていて、該マフラー本体86とエンジン18とが近接配置されていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は、エンジン18と燃料タンク及びマフラー本体86のいずれもがボンネット内に収容されていたため、エンジン周囲の部品実装密度が高く、エンジン周囲のメインテナンスを行うのが困難であると共に、ボンネット自身が大型化し、前方視界が悪くなるという課題があった。また、従来は、マフラー本体86とエンジン18とが近接配置されていたため、運転者に伝わるエンジン音による騒音は大きなものであった。 【0005】そこで、エンジン18とマフラー本体86とを離して配置することが考えられるが、エンジン18の出力は、変速プーリとベルトを介してトランスミッションに伝達されていると共に、油圧ポンプ駆動ベルトを介して油圧ポンプ軸に伝達されているため、前記エンジン18とマフラー本体86とを接続するエキゾーストパイプの配管が困難である等の課題があった。 【0006】この発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、エンジンとマフラー本体とを機体前後方向に離間して配置すると共に、エキゾーストパイプをエンジンの出力プーリの回りを迂回して配管することで、組付性及びメインテナンスの向上と騒音の低減を図り得る移植機を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、搭載エンジン(18)により駆動される前輪(12)及び後輪(14)にて支持され、上部に運転席(22)を有する走行機体(16)を備えると共に、該走行機体(16)に支持された作業部(15等)にて圃場面に苗を移植可能な移植機(10)において、前記エンジン(18)から延出されるエキゾーストパイプ(70)を、該エンジン(18)の出力プーリ(21)の回りを迂回してマフラー本体(86)に接続し、前記エンジン(18)とマフラー本体(86)とを機体前後方向に離間して配置した、ことを特徴とする。 【0008】また、請求項2記載の発明は、搭載エンジン(18)により駆動される前輪(12)及び後輪(14)にて支持され、上部に運転席(22)を有する走行機体(16)を備えると共に、前記走行機体(16)に支持された作業部(15等)にて圃場面に苗を移植可能な移植機(10)において、前記エンジン(18)から延出されるエキゾーストパイプ(70)を、該エンジン(18)とエンジン(18)の出力プーリ(110)に巻回された動力伝達ベルト(116)との間を通過してマフラー本体(86)に接続した、ことを特徴とする。 【0009】(作用)以上の発明特定事項により、本発明に係る移植機(10)は、搭載エンジン(18)により駆動される前輪(12)及び後輪(14)にて支持され、上部に運転席(22)を有する走行機体(16)を備えていて、この走行機体(16)に昇降自在に支持された作業部(15等)により圃場面に苗を移植する。 【0010】前記エンジン(18)の動力は、該エンジン(18)の出力プーリ(21)とトランスミッション(32)側の入力プーリ(33)間に巻回されたベルト(23)を介して伝達されるが、前記エンジン(18)から側方に延出されるエキゾーストパイプ(70)は、前記出力プーリ(21)の回りを迂回して配管された後にマフラー本体(86)に接続されるため、エキゾーストパイプ(70)と出力プーリ(21)とは、干渉することなく簡単に組付けられる。 【0011】また、前記エキゾーストパイプ(70)を迂回して配管し、エンジン(18)からマフラー本体(86)に向けて延設される配管の全長を長くすることで、該エンジン(18)とマフラー本体(86)とを機体前後方向に離間して配置することが可能となり、更に、エンジンの背圧が高くなってマフラーによる消音効果も高められる。 【0012】なお、上述したカッコ内の符号は図面を参照するために示すものであって、本発明の構成をなんら限定するものではない。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。 【0014】図1及び図2は、本発明に係る移植機としての乗用田植機を示すもので、この乗用田植機10は、前輪12及び後輪14により支持された走行機体16を有し、この走行機体16には前側にボンネット17で覆われたエンジン18が搭載され、中央の上部には座席シート20を有する運転席22が配置されている。 【0015】前記エンジン18の動力はトランスミッション32に伝達され、もう一方は油圧ポンプ(図示せず)のポンプ軸112へ伝達され、前記トランスミッション32に伝達された動力は変速されて前記前輪12及び後輪14が駆動される。なお、前記走行機体16の後方には、苗載せ台15を含む作業部(図示せず)が昇降自在に支持されている。 【0016】前記運転席22の前方の走行機体16上には、左右に伸びた足乗せ用のセンターステップ28が設けられ、その左右両側の前後にサイドステップ30が、また運転席22の後部の左右側にリヤステップ31が設けられている。これにより、オペレータはこれらサイドステップ30およびリヤステップ31等を利用して、降車することなく走行機体16の前部に積載された苗を後方の作業部に円滑に供給できるようになっている。 【0017】走行機体16の前後方向の左右両側には、フロントアクスル24とリヤアクスル26とを接続するようにメインフレーム34,34が取り付けられ、これらメインフレーム34,34の中央側には、センタフレーム36が取り付けられていて、前記メインフレーム34は、前部をボルト等により前記フロントアクスル24に一体的に取り付けられている。また、前記メインフレーム34,34の左右両外側には、機体前後方向の中間部から前部にわたって枠フレーム38が設けられている。 【0018】前記センターステップ28は合成樹脂板や金属板等のステップ材から成り、下面を前記枠フレーム38等によって支持されている。このステップ材は、例えばその下部に弾性挟圧部を有する取り付け金具(図示せず)が一体的に固定されていて、この取り付け金具を前記枠フレーム38等に嵌入することで着脱自在に取り付けられる。 【0019】ここで本発明は、前記エンジン18から延出されるエキゾーストパイプを、該エンジン18の出力プーリの回りを迂回してマフラー本体に接続し、前記エンジン18とマフラー本体とを機体前後方向に離間して配置したことを特徴としている。 【0020】すなわち、図1及び図3に示すように、走行機体16の前部には、トランスミッション32に一体的に固着されたエンジンフレーム64等によってエンジン18が搭載されている。このエンジン18の動力は、該エンジン18から側方に突設された出力プーリ21と、トランスミッション32側の入力プーリ33との間に巻回された無段変速ベルト23を介して、トランスミッション32に伝達されるようになっている。 【0021】また、エンジン18の動力は、エンジン18側の出力プーリ110と油圧ポンプ側のポンプ軸112に固定された入力プーリ114との間に巻回されたポンプ駆動ベルト116を介して、油圧ポンプ(図示せず)にも伝達されている。なお、これら無段変速ベルト23とポンプ駆動ベルト116とは、夫々アイドルプーリ132,134により張設されている。 【0022】図3〜図5に示すように、前記エンジン18の側部には、横側方に向けてエキゾーストパイプ70が若干突出され、かつ後方に向けて延設されているが、このエキゾーストパイプ70は、エンジン18の出力プーリ21の回りを迂回してマフラー本体86に接続されている。すなわち、前記エキゾーストパイプ70は、その基端側をフランジ部69とボルト118を介してエンジン18に取付けられ、横側方に突出された他端側は出力プーリ21の回りを迂回して配管され、更に配管途中をブラケット120とボルト122によりエンジン18の本体ケースに取付けられている。 【0023】このエキゾーストパイプ70の後方に延設された中途部は、クランプ部124を介してフレキシブルケーブル126に接続され、該フレキシブルケーブル126は伸張方向の中途部において機体フレーム側の金具128とボルト130により固定され、マフラー本体86に接続されている。 【0024】一方、図1及び図2に示すように、座席シート20の下方のリヤカバー27内の上部には燃料タンク76が配置され、その下方に前記マフラー本体86が取り付けられている。このマフラー本体86に、前記エンジン18から機体後方に向けて延出された前記エキゾーストパイプ70が接続されている。 【0025】このマフラー本体86は、前記メインフレーム34から機体内方に向けてL金具88が突設され、このL金具88にボルト等によりマフラー本体86が取り付けられている(図5参照)。 【0026】なお、前記燃料タンク76には、金具等を介して電磁ポンプ98が取り付けられていて、該燃料タンク76内の燃料は、フィルタ96を介して電磁ポンプ98に流れ、更に燃料管101を介してエンジン18のキャブレータ102に供給されるようになっている。 【0027】更に、本発明は、前記エンジン18から延出されるエキゾーストパイプ70を、該エンジン18とエンジン18の出力プーリ110に巻回された動力伝達ベルト116との間を通過してマフラー本体86に接続したことを特徴としている。 【0028】本実施の形態では、図6〜図8に示すように、エンジン18の出力プーリ110と油圧ポンプのポンプ軸112との間には、ポンプ駆動ベルト116が巻回されていて、前記エキゾーストパイプ70は、エンジン18とポンプ駆動ベルト116との間に形成されている空間を利用して配管されている。 【0029】すなわち、エンジン18の横側方からわずかに突出されたエキゾーストパイプ70は、その突出直後にエンジン18とポンプ駆動ベルト116との間をエンジン18の側面部に沿って垂下するように配管され、更にエンジン18の下方にて屈曲されて後方に延設された後、マフラー本体86に接続されている。 【0030】このように、エンジン18とポンプ駆動ベルト116との間の空間を利用してエキゾーストパイプ70を配管し、マフラー本体86に接続しており、狭いスペース空間を利用して配管を可能ならしめている。 【0031】 【発明の効果】以上説明した通り、請求項1記載の発明によれば、請求項1記載の発明によれば、エキゾーストパイプを、エンジンの出力プーリの回りを迂回してマフラー本体に接続したので、組付けの際に前記エキゾーストパイプが出力プーリに干渉することがなく、組立性及びメインテナンスの向上を図ることができる。また、前記エキゾーストパイプを迂回してマフラー本体に接続し、配管を長くしたことで、エンジン排気側の圧力(背圧)が高くなるため、マフラーによる消音効果を高めることができる。 【0032】請求項2記載の発明によれば、エキゾーストパイプを、エンジンとエンジンの出力プーリに巻回された動力伝達ベルトとの間を通過してマフラー本体に接続したので、狭いスペース空間を利用して配管することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月4日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】近島 一夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−243724 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月14日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−52560 |
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