| 【発明の名称】 |
対向回転円板式の肥料散布機 |
| 【発明者】 |
【氏名】天野 克明
【氏名】松本 充生
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| 【要約】 |
【課題】肥料の散布が広範囲に、かつ、均平に散布し得る対向回転円板式の肥料散布機を、それの肥料の散布幅が圃場の植栽・定植する部分または長芋の栽培溝等に対応する狭い巾に変更せしめて使用し得るようにする。
【解決手段】対向回転円板式の肥料散布機において、一対のスピンナー4・4の上面に設ける多数の翼板41…を、それぞれのスピンナー4・4の回転方向に対し所定の後退角θを具備する状態に組付けて、それらスピンナー4・4が、肥料Mを振り出す散布口に、前面側が開放する上下方向のシュート状乃至漏斗状の集肥部材5を配位して機体枠1に装脱自在に組付け支架せしめる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体枠1に、肥料ホッパーHを装架し、それの内腔の底部にアジテータ軸3により回転するアジテータ30を配設し、肥料ホッパーHの底板2には、各別のシャッター23・23により開度が調節される繰出穴22・22を、左右に一対に対称するように開設し、その底板2の下方には、それぞれの周縁部が前記繰出穴22・22の一方の下方を通過して回転する円板状のスピンナー4・4を左右に一対に対称するよう軸支し、それらの上面に、多数の翼板41…を回転中心に対し放射状に配設し、かつ、それらスピンナー4・4を近接して対向する側が前方から後方に回転するよう駆動させてなる対向回転円板式の肥料散布機において、一対のスピンナー4・4の上面に設ける多数の翼板41…を、それぞれのスピンナー4・4の回転方向に対し所定の後退角θを具備する状態に組付けて、それらスピンナー4・4が、肥料Mを振り出す散布口に、前面側が開放する上下方向のシュート状乃至漏斗状の集肥部材5を配位して機体枠1に装脱自在に組付け支架せしめたことを特徴とする対向回転円板式の肥料散布機。 【請求項2】 機体枠1に、肥料ホッパーHを装架し、それの内腔の底部にアジテータ軸3により回転するアジテータ30を配設し、肥料ホッパーHの底板2には、各別のシャッター23・23により開度が調節される繰出穴22・22を、左右に一対に対称するように開設し、その底板2の下方には、それぞれの周縁部が前記繰出穴22・22の一方の下方を通過して回転する円板状のスピンナー4・4を左右に一対に対称するよう軸支し、それらの上面に、多数の翼板41…を回転中心に対し放射状に配設し、かつ、それらスピンナー4・4を近接して対向する側が前方から後方に回転するよう駆動させてなる対向回転円板式の肥料散布機において、一対のスピンナー4・4の上面に設ける多数の翼板41…を、それぞれのスピンナー4・4の回転方向に対し所定の後退角θを具備する状態に組付けて、それらスピンナー4・4が、肥料Mを振り出す散布口に、前面側が開放する上下方向のシュート状乃至漏斗状の集肥部材5を配位して機体枠1に装脱自在に組付け支架せしめ、その集肥部材5の下部側に、それの後壁5aと左右の傾斜誘導板50・50とからなる条散布装置fを装設したことを特徴とする対向回転円板式の肥料散布機。 【請求項3】 集肥部材5に装備する条散布装置fの左右の傾斜誘導板50・50の傾斜角度を調節自在とした請求項2記載の対向回転円板式の肥料散布機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、対向回転円板式の肥料散布機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の対向回転円板式の肥料散布機としては、例えば、図1の斜視図および図2の平面図にあるように、鎖線で示している横向きのチャンネル状の機体枠1の上面に、内腔を肥料Mの貯留室に形成する倒立する多角円錐状乃至漏斗状に形成した肥料ホッパーHを、それの円盤状に形成した底板2が、機体枠1の上板部10に開設した透孔に嵌合する状態に固定装架し、その底板2の中心部位には、平箱状に形成した前記機体枠1の内腔に配位して下板部11に支架したギヤケースGから突出させたアジテータ軸3を配位して、前記ギヤケースGの前面側(図において左面側)に設けた入力軸Sから入力される回転動力により、ギヤケースG内の伝導機構を介し駆動回転するようにし、これの上端部にアジテータ30を取付けて、肥料ホッパーH内の底部を図において太線の矢印cに示す方向に回転するようにする。 【0003】また、底板2の周縁部位には、前記アジテータ軸3を中心とする仮想円に略揃う円弧状のシャッター穴20・20を、前述アジテータ軸3を対称軸として左右に対称するように一対に開設し、それらシャッター穴20・20の各下面側には、機体枠1の上板部10に設けた支点ピン21・21中心に底板2の下面に沿い前後に回動して、前記シャッター穴20・20を塞ぎ残す開放口により形成する繰出穴22・22の開度を調節するシャッター23・23をそれぞれ配設し、それらに、機体枠1を牽引する牽引車の座席上においてオペレーターが操作し得るよう前方に延出するシャッター開閉用のロッド24・24を連結している。 【0004】そして、肥料ホッパーHの底板2の下面となる機体枠1の上板部10の下面とギヤケースGの上面との間の空間には、図2の平面図にあるように、アジテータ軸3を対称軸として左右に一対に対称するよう配位してギヤケースGに設けたスピンナー軸40・40により回転する円板状のスピンナー4・4を、それらのアジテータ軸3側の周縁部が底板2に開設したシャッター穴20・20の下方に位置するよう配し、それらスピンナー4・4の上面側には、複数枚の翼板41…を、スピンナー4・4の上面に対し垂直な姿勢として、スピンナー軸40を中心として放射状に配位して装設しておき、前述の入力軸SからギヤケースG内の伝導機構を介してスピンナー軸40・40が駆動されることで、この一対のスピンナー4・4が、図2において矢印aおよび矢印bに示している如く、それぞれ、アジテータ軸3に近接する側が機体枠1の前方(図1において左方)から後方に向けて回転するようにする。 【0005】そして、これらスピンナー4・4の前面側から左右の両側部位を囲うようにスピンナーカバー6を配位して機体枠1に固定装設し、これにより、肥料ホッパーH内に投入した肥料Mが、シャッター穴20・20の開放部で形成される繰出穴22・22から、それぞれのスピンナー4・4の上面に落ち、遠心力と翼板41…の回転力とにより機体枠1の後方に向けて振り出され、図2に示している如く散布されていくようにしてある。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】このように一対の円板状のスピンナー4・4を、それらの対向する側が同方向に回転するようにする従来の対向回転円板式の肥料散布機は、水田等の比較的広い圃場において、肥料Mを広範囲にかつ均平に散布することを目的に作られたものであり、その肥料Mの散布時における分布状態は、横軸に散布巾W、縦軸に散布量を取ると、図3の如くの分布となり、図中散布中心線eに対し、散布巾W1は、左右に大きな広がりを示すものとなっている。 【0007】しかしながら、作物によっては図4の肥料の散布量の分布図の如く、圃場の植栽・定植する部分にのみ、極めて小さな散布巾W2により、条列状に散布をしたい場合があり、また図5の如く、長芋の栽培においては、予めトレンチャー等により任意の溝巾W3および溝深さD1に仕上げた圃場内の溝列に元肥として肥料を投入散布したい場合、対応ができないという問題点があった。 【0008】この発明は、この従来の対向回転円板式の肥料散布機に生じている問題を解決するためになされたものであって、この肥料の散布が広範囲に、かつ、均平に散布し得る対向回転円板式の肥料散布機を、それの肥料の散布幅が圃場の植栽・定植する部分または長芋の栽培溝等に対応する狭い巾に変更せしめて使用し得るようにする新たな手段を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】そして、本発明においては、上述の目的を達成するための手段として、機体枠1に、肥料ホッパーHを装架し、それの内腔の底部にアジテータ軸3により回転するアジテータ30を配設し、肥料ホッパーHの底板2には、各別のシャッター23・23により開度が調節される繰出穴22・22を、左右に一対に対称するように開設し、その底板2の下方には、それぞれの周縁部が前記繰出穴22・22の一方の下方を通過して回転する円板状のスピンナー4・4を左右に一対に対称するよう軸支し、それらの上面に、多数の翼板41…を回転中心に対し放射状に配設し、かつ、それらスピンナー4・4を近接して対向する側が前方から後方に回転するよう駆動させてなる対向回転円板式の肥料散布機において、一対のスピンナー4・4の上面に設ける多数の翼板41…を、それぞれのスピンナー4・4の回転方向に対し所定の後退角θを具備する状態に組付けて、それらスピンナー4・4が、肥料Mを振り出す散布口に、前面側が開放する上下方向のシュート状乃至漏斗状の集肥部材5を配位して機体枠1に装脱自在に組付け支架せしめたことを特徴とする対向回転円板式の肥料散布機を提起するものである。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明による対向回転円板式の肥料散布機Aは、機体枠1に倒立する多角円錐状乃至漏斗状に形成した肥料ホッパーHを固定装架し、それの内腔の底部には、該肥料ホッパーHの底板2の下方に配位して機体枠1に固定装架せるギヤケースGから立設したアジテータ軸3を、前記底板2の中心部を貫通させて回転自在に配位し、それの上端部にアジテータ30を取付け、前記底板2の周縁部には、アジテータ軸3を対称軸として左右に一対に対称するように、弧状のシャッター穴20・20を開設し、底板2の下面側には、機体枠1に設けた支点ピン21・21中心に回動してシャッター穴20・20との重合割合により形成される繰出穴22・22の開度を調節するシャッター23・23を設けて、それにシャッター開閉操作用のロッド24・24を連繋する。 【0011】そして、ギヤケースGの上面と前記肥料ホッパーHの底板2の下面との間に、アジテータ軸3を対称軸として左右に一対に対称するよう円板状のスピンナー4・4を配設し、それらのスピンナー軸40・40が、入力軸SからギヤケースG内の伝導機構を介して駆動されることで、図6にて矢印aおよび矢印bに示しているように対向回転するようにすることについては、従前手段のものと同様に構成してよい。 【0012】しかし、左右に一対の円板状のスピンナー4・4の上面に設ける翼板41…は、それの下縁から水平方向に屈曲してスピンナー4上面に当接する取付座板41aを、連結ピン42・43により止着して、スピンナー軸40を中心とする放射状に配設するに際し、取付座板41aの内端側に設ける連結ピン42にあってはスピンナー4に対し固定連結するが、取付座板41aの外端側に設ける連結ピン43にあってはスピンナー4に対し抜き差し自在にしておいて、それの差し替えにより、取付座板41aが内端側の連結ピン42中心にスピンナー4の周方向に沿い自在に回動して、取付座板41aから立上る翼板41の、スピンナー軸40中心とする放射方向に対する角度θが所望に変更されるようにする。 【0013】そして、スピンナー4には、取付座板41aが内端側の連結ピン42中心として回動したときの外端側の連結ピン43の回動軌跡上において、取付座板41aがスピンナー軸40中心に放射方向に沿う姿勢を基準として、スピンナー4の回転方向に対し後退する位置に、連結ピン43を挿通する連結穴44…を所望数開設しておき、それら連結穴44…のうちから選択した所望の連結穴44に連結ピン43を挿通して締着することで、取付座板41aに一体または一体的に連続している翼板41…が、スピンナー軸40中心の放射方向に対し所望の角度の後退角θをもってスピンナー4に組付けられる状態となるようにしておく。 【0014】また、機体枠1には、前記一対のスピンナー4・4が、肥料ホッパーHから繰出される肥料Mを受け止めて振り出していく散布口となる部位には、その振り出されてくる肥料Mを受け止め集合させて流下させる集肥部材5を、装脱自在に組付けるようにする。 【0015】そして、この集肥部材5には、受入れた肥料を所望の巾の流れとして流下させる傾斜誘導板50・50を、それの傾斜角度の調節により流下させる肥料の流れの巾が所望に調節し得るように装設しておき、これにより、肥料の散布巾の調節が所望に行なえるようにする。 【0016】機体枠1の肥料の散布口側に設ける集肥部材5は、スピンナー4の上面に設ける翼板41…を、スピンナー軸40・40中心とする放射方向に対して回転方向の後位側に後退角θを具備する状態としておくことで、スピンナー4・4から振り出されて散布される肥料の散布巾が狭くなってくることから、翼板41…に後退角θをもたせることによりこの集肥部材5の左右の巾は、それほど広くする必要はない。 【0017】 【実施例】次に実施例を図面に従い詳述する。なお、図面符号は、従前手段のものと同効の構成部材については同一の符号を用いるものとする。 【0018】図6は本発明による対向回転円板式の肥料散布機Aの主体部の斜視図である。 【0019】同図において、1は機体枠で、後方(図において左方)および左右の両側が開放する横向きのチャンネル状に形成してある。該機体枠1は、トラクタ等の牽引車の後面側に、三点連結ヒッチ等の連結器により連結される機体に支架される構成のものであって、その機体およびそれに該機体枠1を支架する構成部材については、図面では省略している。 【0020】Hは倒立する多角錐状に形成してある肥料ホッパーで、同図において鎖線に示している。 【0021】2は肥料ホッパーHの底板で、円盤状に形成されて前記機体枠1の上板部10に開設した透孔に嵌合した状態として固定装架してあり、それの中心部位には、アジテータ軸3が回転自在に位置し、また、周縁部位には、円弧状のシャッター穴20・20がアジテータ軸3を対称軸として左右に一対に対称するように開設してある。 【0022】23・23はシャッター穴20・20と組み合うシャッターで、機体枠1の上板部10の下面側に支点ピン21・21中心に前後に回動自在に軸支されて、その回動によりシャッター穴20・20の下面に沿いスライドすることで、シャッター穴20・20の開放部で形成される繰出穴22・22の開度を所望に変更する。 【0023】24・24はこのシャッター23・23を回動操作するようそれらに連繋したロッドで、図面では省略しているが、前方に延出するそれらの前端側を前述の連結車の運転席において運転者が操作するようにしてある。 【0024】Gはギヤケースで、平箱状に形成されて、横向きのチャンネル状に形成した前述の機体枠1の内腔に支架してあって、それの内部には、前方に突出する入力軸Sと伝導する伝導機構が収蔵してあり、それの上面の中央部に、前述のアジテータ軸3が、伝導機構と伝導して駆動回転するよう軸支してある。 【0025】また、該ギヤケースGの上面の左右の両側部位には、図7に示している如く、前記アジテータ軸3を対称軸として左右に一対に対称するようスピンナー軸40・40がそれぞれ軸支してあり、これらに、それぞれ円板状のスピンナー4・4が取付けてある。 【0026】これらスピンナー軸40・40は、ギヤケースG内の伝導機構と伝導して駆動回転するが、その回転方向は、図7において太線の矢印aおよび矢印bに示している如く、取付けたスピンナー4・4の近接して対向する周縁部が、それぞれ前方から後方に回転するよう設定してある。また、アジテータ軸3は、同図において、太線の矢印cに示す方向に回転するよう設定してあり、これにより、前述の図6にあるよう肥料ホッパーHの底板2の中心部を貫通して立上る上端部に設けたアジテータ30が肥料ホッパーH内の底部を回動するようになる。 【0027】前記スピンナー4・4の上面に設けられる翼板41…は、それの下縁に、スピンナー4・4の上面に沿う平板状の取付座板41aが連続して形成してあって、全体としてアングル状に形成してあり、それの取付座板41aを、図7に示している如くアジテータ軸40中心に放射状にスピンナー4の上面に配位し、スピンナー4の中心に寄る内端側と、周縁に寄る外端側とを、連結ピン42・43によりスピンナー4に連結することで装着するが、外端側の連結ピン43は、スピンナー4に開設した連結穴44に対し挿脱自在に組付け、かつ、その外端側の連結ピン43が、内端側の連結ピン42中心とする取付座板41aの回動により画かれる回動軌跡上で、スピンナー4の回動方向に対し後方に位置する部位に開設しておく連結穴44…に嵌挿して連結することで、翼板41…がスピンナー軸40中心とする放射方向に対し所定の後退角θを具備する状態に組付けられるようにしてある。 【0028】集肥部材5は、上述の一対のスピンナー4・4が、肥料ホッパーHの底板2に開設した繰出穴22・22から繰出される肥料Mを、対向側の周縁部の上面に受け止めて遠心力および翼板41…の抗力により機体枠1の後面側の散布口から振り出したときに、その肥料M…を所定の巾の流れに集合させるもので、前述のスピンナー4・4の翼板41…に後退角θを具備せしめた状態時に、ステー7・7をセットボルト70・70により機体枠1に装脱自在に組付けることで装着する。 【0029】集肥部材5は、機体枠1の後面側に形成される散布口に対面する前面側が開放する上下方向のシュート状乃至漏斗状に形成してあり、それの下半側には、支点軸51・51中心に左右に回動して傾斜角度が変更する傾斜誘導板50・50が、左右に一対に軸支してあり、それの後壁部50a・50aの各下端側に左右方向に一連に設けておく連結穴52…のうちから選択した連結穴52・52を、集肥部材5の後壁5aの下端側の左右両側部に設けておく連結穴53・53に重合させて、それらに連結ピン54…を挿通して固定することで、この一対の傾斜誘導板50・50の下縁の対向間隙で形成する肥料の散布巾Wが所望に調節し得るようにしてある。 【0030】図12は、左右の傾斜誘導板50・50の後壁部50a・50aの下縁に左右方向に一連に設けた連結穴52…のうちの各内端側の連結穴52・52と、集肥部材5の後壁5aの下端側の左右両側部に設けておく連結穴53・53とに、連結ピン54・54を挿通して締着することで、散布巾Wを広くした場合の説明図である。 【0031】また、図11は、左右の傾斜誘導板50・50の下端側に設けた連結穴52…のうちの各外端側に位置する連結穴52・52と、集肥部材5の後壁5aの左右の両端部に開設した連結穴53・53とを重合させて、それらに連結ピン54・54を挿通して締着することで、散布巾Wを狭くした場合の説明図である。 【0032】また、図13は、左右の傾斜誘導板50・50の後壁部50a・50aの各下端縁に一連に設ける連結穴52…を、支点軸51・51を中心とする仮想円に沿う長穴55・55に形成しておき、それらに、集肥部材5の後壁5aの左右の両端部に開設した連結穴53・53を重合して連結ピン54・54を挿通してねじにより締結自在としておいて、連結穴52・52に対する長穴55・55の重合位置を所望に設定して連結ピン54・54を締着することで、散布巾が所望に設定し得るようにした別の実施例の説明図である。 【0033】次に作用を説明する。一般に対向回転円板式の肥料散布機においては、図8の如く肥料ホッパーH内の肥料Mは、アジテータ30の撹拌作用により、繰出穴22・22を経由し、左右の回転中のスピンナー4・4上に落下すると、そのスピンナー4・4の遠心力と翼板41…の抗力により、それぞれ任意の飛散角度θ1・θ1をもって進行方向の後方へ投てきされる作用を有しているが、この同一条件下において図9の如く、翼板41…をそれぞれスピンナー4・4の対向する回転方向aおよびbに対して、一定の退向角度θをもってそれぞれ退向した位置へ固定した状態で肥料Mを散布すると、それぞれのスピンナー4・4からの投てき角度θ2・θ2は図8における投てき角度θ1・θ1より小さく形成され、図8における肥料Mの散布巾より図9における肥料Mの散布巾を小さくできることが、広く知られている。 【0034】この発明は、以上において説明した特性に着目してなされたものであり、図6および図7で説明した構成の対向回転円板式の肥料散布機において、図10はスピンナー4・4にそれぞれ翼板41…が各々回転方向a・bに対し、後退角θ・θをつけた位置に固定された状態での肥料Mの散布作用を示している。 【0035】肥料ホッパーH内の肥料Mはアジテータ30により、撹拌され繰出穴22・22を経由して、それぞれ回転中のスピンナー4・4上へ落下し、その回転による遠心力と翼板41…の抗力により、左右のスピンナー4・4より各々飛散角度θ2・θ2で、中央部の重複部を差し引くと全体としての飛散角度θ3をなして、後方へ散布されるが、機体枠1の散布口の後面側に装架してある前面側が開放する上下方向のシュート状乃至漏斗状の集肥部材5内に飛び込んで、それの内壁面に衝突して失速し、下方への流れとなって流下して、集肥部材5の後壁5aおよび左右の傾斜誘導板50・50により構成される略じょうご状の条散布装置fの内壁面に沿い落下し、左右の傾斜誘導板50・50の下端縁の間に形成される最小開口巾W4と略同等の散布巾にて地上に散布することが可能となる。 【0036】次に、図11および図12において支点軸51・51をそれぞれ回転中心とし左右の傾斜誘導板50・50をそれぞれが形成する下方部の開口巾を図11におけるW4から図12における最大開口巾W5まで広げ、左右の傾斜誘導板50・50の後壁部50a・50aの下縁に一連に設けてある連結穴53…のうちの各内端側の連結穴53・53を、集肥部材5の後壁5aの左右の両端側にあけてある連結穴52・52に合わせて、連結ピン54・54により固定すると、図10において飛散角度θ3をなして後方へ散布される肥料Mは、集肥部材5の内壁面に衝突して失速し下方に流下する流れとなって、条散布装置fの内壁面に沿い落下し、下方の最大開口巾W5と略同等の散布巾にて地上に散布することが可能となる。 【0037】従って、条散布装置fの下方開口部が最小開口巾W4から最大開口巾W5まで、段階的に調整可能となり、条散布装置fにおける条散布巾が任意の範囲において、調整可能となる。 【0038】また、セットボルト70・70をステー7・7および機体枠1により取り外すことにより、集肥部材5は容易に肥料散布機Aから取り外せ、さらにスピンナー4・4の各翼板41…は、連結ピン43…を外して連結ピン42中心に回転方向a・bに対して、後退角θのない位置に戻し、連結ピン43…で再固定すれば、本来の肥料Mを広巾散布可能な状態になるから、この変換が容易に行なえるようになる。 【0039】 【発明の効果】以上説明したように、本発明による対向回転円板式の肥料散布機は、左右に並列して対向回転することで、肥料ホッパーHの繰出穴22・22を受け止めて機体枠1の後方に振り出して散布する左右に一対のスピンナー4・4のそれぞれの上面に設ける翼板41…を、スピンナー軸40を中心とする放射方向に対し、スピンナー4の回転方向の後方に後退角θを具備する状態に組付けて、振り出す肥料Mの飛散角度θを、図9にあるように狭めておいて、この機体枠1の散布口に前面側が開放する上下方向のシュート状乃至漏斗状の集肥部材5を図10にあるように組付け、一対のスピンナー4・4から振り出される肥料Mを、この集肥部材5で受け止め、集合させて下方に流下する流れとして集肥部材5の下端から圃場に散布していくのであるから、集肥部材5の下端の開口巾をもって肥料Mを散布していけるようになる。 【0040】また、集肥部材5の下端の開口巾を調節自在としておくときは、所望の散布巾で肥料の散布が行なえるようになる。 【0041】そして、機体枠1に組付けた集肥部材5を取り外し、スピンナー4・4の上面側に設ける翼板41…を、スピンナー軸40・40中心とする放射方向に沿う姿勢に変更して肥料を散布することで散布巾を広げた状態で散布していけるようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000132909 【氏名又は名称】株式会社タカキタ
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月18日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】新関 和郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−225524 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月24日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−52816 |
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