| 【発明の名称】 |
苗移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】木下 栄一郎
【氏名】水津 清明
【氏名】久保 環
【氏名】村並 昌実
【氏名】勝野 志郎
【氏名】青木 勝行
【氏名】藤原 潤一
【氏名】鈴木 主幸
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| 【要約】 |
【課題】苗植付精度の安定化と苗植付能率の向上。
【解決手段】走行装置を駆動する走行駆動系統を経由して苗植付装置を駆動する植付駆動系統へ動力が伝達され、走行駆動系統から植付駆動系統への伝動比を変えることで苗の植付株間を変更するようにした苗移植機において、苗の植付株間の変更操作に連動して、苗の植付株間が狭い場合ほど規制量が大きくなるように植付走行速度の上限値を規制する規制手段101を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行装置を駆動する走行駆動系統を経由して苗植付装置を駆動する植付駆動系統へ動力が伝達され、走行駆動系統から植付駆動系統への伝動比を変えることで苗の植付株間を変更するようにした苗移植機において、苗の植付株間の変更操作に連動して、苗の植付株間が狭い場合ほど規制量が大きくなるように植付走行速度の上限値を規制する規制手段を設けたことを特徴とする苗移植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、苗の植付株間と植付走行速度との関係を改良した苗移植機に関する。 【0002】 【従来の技術】一般的に、苗移植機は、走行装置を駆動する走行駆動系統を経由して苗植付装置を駆動する植付駆動系統へ動力が伝達されており、走行駆動系統から植付駆動系統への伝動比を変えることで苗の植付株間を変更するようになっている。野菜用の苗移植機の場合、多品目の作物に対応できるように、苗の植付株間の変更幅が大きく設定されている。このため、苗の植付株間が狭い状態、すなわち走行駆動系統から植付駆動系統への伝動比が大きい状態で植付走行速度を速くした時に、苗植付装置の作動速度が速くなりすぎ植付精度が低下するのを防止するために、最も狭い苗の植付株間を基準にして、走行駆動系統から植付駆動系統への伝動比が設定されていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】したがって、苗の植付株間が広い場合は、植付走行速度を速くしても苗植付装置の作動速度があまり上がらず、作業能率が悪いという問題点があった。本発明は上記事情に鑑み、苗の植付株間が広い場合でも作業能率が低下しないようにすることを課題としている。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明は次のように構成した。すなわち、本発明にかかる苗移植機は、走行装置を駆動する走行駆動系統を経由して苗植付装置を駆動する植付駆動系統へ動力が伝達され、走行駆動系統から植付駆動系統への伝動比を変えることで苗の植付株間を変更するようにした苗移植機において、苗の植付株間の変更操作に連動して、苗の植付株間が狭い場合ほど規制量が大きくなるように植付走行速度の上限値を規制する規制手段を設けたことを特徴としている。 【0005】苗の植付株間が狭い場合は、植付走行速度の上限値が規制されるので、常に適正な苗植付装置の作動速度で植付作業を行える。また、苗の植付株間が広い場合は、植付走行速度の上限値が規制されないので、走行速度を速くして苗植付装置の作動速度を上げすることにより、作業能率を向上させられる。 【0006】 【発明の実施の形態】各図は本発明を施した苗移植機の一例としての野菜移植機を表している。この野菜移植機1は、走行装置である各左右一対の前輪2,2及び後輪3,3で畝Aを跨いだ状態で機体を進行させながら、穴形成装置4によって畝Aの上面に苗移植用の穴を形成し、その穴の中に、苗植付装置5が苗載台6に載置されている野菜の苗を植付ける構成となっている。以下、各部の構成について説明する。 【0007】機体の前部にエンジン7が搭載され、その左側面部には油圧ポンプ8が取り付けられている。また、エンジン7の後ろ側には、走行ミッションケース9と油圧バルブユニット10が設けられている。そして、これらの上方部がボンネット11で覆われている。 【0008】走行ミッションケース9の左右側面部に走行チェーンケース13,13の筒状基部13a,13aが回動自在に取り付けられ、その走行チェーンケースの先端部から内側に突出する後輪車軸3a,3aに後輪3,3が取り付けられている。走行ミッションケース9に設けた走行駆動軸14の回転が、走行チェーンケース13,13内のチェーン15,15を介して後輪車軸3a,3aへ減速して伝達される。 【0009】図3及び図4に示すように、走行チェーンケース13,13は、下部側が内側に位置するように走行駆動軸14に対し角度αをつけて取り付けられていると共に、後部側が外側に位置するように角度βをつけて取り付けられている。後輪車軸3a,3aは走行チェーンケース13,13に対し直角に設けられている。これにより、後輪3,3にキャンバとトーインがつき、後輪3,3の畝への追従性が向上する。チェーン15が掛けてあるスプロケット15a,15bは走行駆動軸側のもの15aの方が後輪車軸側のもの15bよりも径が小さいので、走行チェーンケース13を走行駆動軸14に対して角度αをつけておく方が後輪車軸3aに対して角度をつけておくよりも、走行チェーンケース13を小さくすることができて好ましい。 【0010】また、前輪2,2は、エンジン7の左右両側に設けた左右方向の軸17a,17aを支点として上下に拡縮可能なパンタグラフ式の前輪支持装置17,17の下端部に回転自在に取り付けられている。前輪2,2にもキャンバがつけられている。 【0011】前輪及び後輪は下記の昇降機構により機体に対して昇降させられる。すなわち、油圧バルブユニット10から後方に向けて昇降シリンダ20が設けられ、該シリンダのピストンロッドに天秤杆21が上下方向の軸回りに回動自在に取り付けられている。そして、この天秤杆21の左右両端部と、走行チェーンケースの回動基部13a,13aに固着した後輪昇降アーム22,22とが、第一昇降ロッド23,23を介して連結されている。右側の第一昇降ロッド23には、ローリングシリンダ24が組み込まれており、該シリンダを伸縮作動させることにより長さを変えられるようになっている。また、後輪昇降アーム22,22と、前輪支持装置17,17の後ろ側の上部リンク17a,17aと一体の前輪昇降アーム26,26とが第二連結ロッド27,27を介して連結されている。 【0012】昇降シリンダ20及びローリングシリンダ24は、前記油圧ポンプ8から供給される作動油を油圧バルブユニット10内の制御バルブで制御して作動させられる。昇降シリンダ20を伸縮作動させると、左右の前輪2,2及び後輪3,3が同方向に同量だけ機体に対し昇降し、機体高さが変更される。また、ローリングシリンダ24を伸縮作動させると、左右の前輪2,2及び後輪3,3が逆方向に同量だけ機体に対し昇降し、機体が左右に傾斜する。 【0013】走行ミッションケース9の背面部には横フレーム30が一体に設けられ、この横フレーム30の左右端部に右フレーム31と左フレーム32の前端部がそれぞれ固着連結されている。右フレーム31は、機体の下部を通って後方に延び、中間部で上側に湾曲し斜め上向きに延びている。そして、その後端部にループ状のハンドル33が固着して設けられている。ハンドルには33には、スロットルレバー34、ブレーキレバー35等が取り付けられている。図5に示すように、ハンドル33の後端左右中央部33aは凹状になっており、機体をリフトしたときにこの部分33aがちょうど握りやすい高さになる。このため、旋回時にハンドル33を押し下げて機体前部を浮かせる操作を行いやすい。 【0014】左フレーム32は側面視で右フレーム31の湾曲部付近まで延びており、その後端部に植付ミッションケース37が固着して設けられている。走行ミッションケース9から植付ミッションケース37へは、第一ベルト伝動装置38と第二ベルト伝動装置39を介して動力が伝達される。第一ベルト伝動装置38は無段変速可能に構成され、その伝動比を株間調節レバー40で変更操作するようになっている。 【0015】植付ミッションケース37には、先端が右側面から突出する駆動アーム軸42が設けられ、該軸に穴形成装置4を駆動する穴形成駆動アーム43が固定して取り付けられていると共に、後記苗送りベルト65を駆動する左右の苗送り駆動アーム44,44がワンウェイクラッチを介して取り付けられている。また、植付ミッションケース37の背面部に内部にチェーン等の伝動手段が内蔵された伝動フレーム46が固着連結され、その伝動フレーム46の後端部に苗植付装置駆動軸47が設けられている。さらに、伝動フレーム46の後端部から苗載台駆動ケース48へ動力が伝達される。 【0016】苗載台6は機体の上部に設けられており、前部は水平状で、後部は若干後ろ下がりに傾斜している。右フレーム31と伝動フレーム46に固定した左右方向の支持レール50に苗載台6の後端部が摺動自在に支持されていると共に、ボンネット11の背面部に設けたローラ51に苗載台6の前後中間部が支持されており、苗載台6は苗載台駆動ケース48内の横移動機構により左右に往復動するようになっている。 【0017】この横移動機構は、図6に示すように、苗載台駆動ケース48に、外周部に螺旋状の溝が形成されたリードカム軸53と、左右に摺動自在な横送り駆動棒54が設けられ、横送り駆動棒54に固着のリードメタル55の爪が前記溝に係合している。横送り駆動棒54の左右端部は苗載台駆動ケース48の外部に設けた平行棒57の左右端部と第一連結部材58,58で連結され、さらに平行棒57は苗載台6の左右端部と第二連結部材59,59で連結されている。リードカム軸53が回転すると、前記溝に沿ってリードメタル55が移動することにより、横送り駆動棒54が左右に移動し、これと一体作動する苗載台6が左右往復動する。この苗載台6の左右往復動により、苗載台6の後端部に位置する苗が、支持レール37と一体の苗受枠61に形成されている苗取出口62に苗載台の最後列の苗が一株分づつ順次供給される。なお、苗取出口62には、後記苗植込具97の動作に連動して開閉するシャッタ63が設けられている。 【0018】また、苗載台6の後部には、駆動ローラ65aと従動ローラに65b掛けられた苗送りベルト65が設けられている。駆動ローラの軸66に苗送りアーム67,67が一体に取り付けられており、苗載台6が左右行程の端部に到達して最後列の苗を全て供給し終わると、前記苗送り駆動アーム44がこの苗送りアーム67に係合してこれを一定角度だけ回動させることにより、苗送りベルト65が作動し、苗載台上の苗群を1列分だけ後方へ移送する。苗送り駆動アーム44と苗送りアーム67の係合が解除されると、戻しスプリング68に引かれて苗送りアーム67が元の位置へ復帰する。 【0019】苗送りアーム67の戻り位置はストッパ70によって規制されており、このストッパ70の位置を苗送り調節レバー71で変更することにより、苗送りアーム67の回動量すなわち苗送りベルト65の苗送り量を調節することができる。 【0020】なお、符号72は予備苗載台で、苗載台駆動ケース48に固定して設けられている。 【0021】穴形成装置3は、図3及び乃至図8に示す構成をなっている。すなわち、右フレーム31に固着の支持プレート75に枢着された第一平行リンク76,76の先端部に中間プレート77を連結し、さらに該中間プレートに枢着された第二平行リンク78,78の先端部に連結プレート79を連結し、その連結プレートの下端部に左右水平に設けた取付パイプ80に穴形成具81が取り付けられている。前記穴形成駆動アーム43の先端部が第二平行リンクの上側リンク78Uの中間部に連結しており、上記駆動アーム82の回転により、穴形成具81が一定姿勢のまま軌跡Xを描いて移動する。 【0022】穴形成具81は、取付パイプ80に固着した前後方向の取付軸84,84を支点にして回動自在な左右のカップ部材85L,85Rで構成されており、両カップ部材85L,85Rが互いに接する状態では、図8(b)において鎖線で示すように、上方と後方が開放し且つ正面視で下端部が鋭利なカップ状をなし、両カップ部材85L,85Rが左右に回動すると、図8(b)において実線で示すように、下部が開いた状態となる。右カップ部材85Rと一体のプレート86Rに設けたピン87が左カップ部材86Lと一体のプレート86Lに形成された溝98に摺動自在に嵌合しており、両カップ部材85L,85Rが互いに連動し同角度づつ逆方向に回動するようになっている。なお、カップ部材85L,85Rは図示しないスプリングによって閉じる方向に付勢されている。 【0023】穴形成具81を開閉させる機構は、長穴90aを有し上端部が苗受枠61に回動自在に支持された開閉ガイド90と、右カップ部材86Rから右側方に突設した棒体91と、上端部が上記長穴90aに摺動自在に嵌合し且つ下端部が上記棒体91に回動自在に連結された開閉ロッド92とで構成されている。穴形成具81が移動行程の下端部以外の位置にある時は、開閉ロッド92の上端部が長穴90aの中間部に嵌合し、当該開閉ロッド92がフリーの状態になっているため、前記図示しないトルクスプリングの張力によってカップ部材85L,85Rが内側に押し付けられ、穴形成具81の下部が閉じた状態となっている。穴形成具81が移動行程の下端部にある時は、開閉ロッド92の上端部が長穴90aの下端部に係合して開閉ロッド92が引き上げられることにより、棒体91を介して右カップ部材86R及びそれに連動する左カップ部材86Lが外側に回動し、穴形成具81の下部が開く。 【0024】穴形成具81が移動行程の下端部へ移動すると畝の表土部に挿入されて苗移植用の穴Hが形成される。穴形成具81は正面視で下端部が鋭利なカップ状であるので、穴形成具81が地中に挿入されやすい。さらに、その状態で穴形成具81の下部が開くことにより、上記穴Hの左右幅を拡張する。このように形成される穴Hは、必要最小限の前後長になる。 【0025】苗植付装置5は、前記苗植付装置駆動軸47と一体回転する第一回転ケース95と、該第一回転ケースの先端部を支点にして回転する第二回転ケース96と、該第二回転ケースに回転自在に取り付けた苗植込具97とを備え、苗植込具に一対の植付爪97a,97aと苗押出体97bを設けている。第一回転ケース95及び第二回転ケース96がそれぞれ所定の回転方向に所定の速度比で回転することにより、植付爪97a,97aの先端が閉ループ軌跡Yを描くように苗植込具97が一定姿勢のまま移動する。また、軌跡Yの上部で植付爪97a,97aが閉じて前記苗取出口62にある苗を挟持し、軌跡Yの下部で植付爪97a,97aが開くと共に苗押出体97bが突出して挟持している苗を押し出すように作動する。 【0026】植付爪97a,97aで苗を挟持した苗植付具97が穴形成具81内に上方から侵入し、穴形成具81の下部が開くタイミングとほぼ同期して苗植付具97が穴形成具81内に苗を供給し、その後、苗植付具97は穴形成具81の後方開放部を通って後方へ抜ける。供給された苗は、穴形成具81に案内されて穴Hの中に落とし込まれる。このため、苗植付具が苗を離すタイミングにずれ等があったとしても、常に苗の植付位置が安定すると共に、植付姿勢が乱れない。また、穴の左右幅を拡張することにより、植付けられる苗の左右両側の土が除去されるので、苗を無理なく深植えすることができる。 【0027】株間調節レバー40によって第一ベルト伝動装置38の伝動比を変えると、走行ミッションケース9内の走行駆動系統から植付ミッションケース37内の植付駆動系統への伝動比が変わり、苗の植付株間が変更される。具体的には、第一ベルト伝動装置38の伝動比を大きくすると株間が広くなり、伝動比を小さくすると株間が狭くなる。 【0028】スロットルレバー34の操作範囲は、最低速用の固定ストッパ100と最高速用の可動ストッパ101とで操作範囲が規制されている。植付走行速度の上限値を規制する規制手段である可動ストッパ101は、スロットルレバー34の基部に回動自在に取り付けられており、その一端部が株間調節レバー40と一体に回動するテンションアーム102にワイヤ103を介して連結されている。よって、株間調節レバー40を株間の狭い位置に操作すると、ワイヤ103に引かれて可動ストッパ101が固定ストッパ100側へ移動し、植付走行速度の上限値が低くなるように規制される。その規制量は植付株間が狭い場合ほど大きい。株間調節レバー40を株間が一定以上の位置に操作した場合は、可動ストッパ101がワイヤ103に引かれず戻しスプリング104の張力で外側に付勢されているので、植付走行速度の上限値が規制されない。 【0029】これにより、植付株間が狭い場合は、植付走行速度の上限値が低く抑えられるので、苗植付装置5の作動速度が極端に速くなることがなく、苗の植付精度を一定に保てる。また、植付株間が広い場合は、植付走行速度の上限値が規制を受けないので、植付走行速度を上げることで苗の植付速度を向上させることができる。 【0030】また、使用するポット苗のポットサイズや一株当たりの苗の大きさに応じて、常に安定した植付姿勢が得られる苗植付装置5の作動速度となるように、植付走行速度の上限値を規制するようにしてもよい。 【0031】苗植付装置5による苗植付位置の前後には、左右中央に1個の前鎮圧輪106と左右一対の後鎮圧輪107,107が設けられている。前鎮圧輪106は、左右中央部の径が大きい形状をしている。また、後鎮圧輪107,107は、内側ほど径が大きくなっており、下部ほど互いの間隔が狭くなるように斜めに設けられている。図10(a)に示すように、前鎮圧輪106によって、苗植付前の畝の表面を鎮圧すると共に断面V型の跡を付け、その跡に、図10(b)に示すように、穴形成装置4が苗移植用の穴を形成し、苗植付装置5が苗を植付ける。そして、図10(c)に示すように、苗が植付けられた穴の周囲の土を崩落させて穴を埋め戻すと共に、その跡を軽く鎮圧する。このように、苗植付前に畝の表面に断面V型の跡を付けておくと、苗植付後に穴を埋め戻した時にその跡がほぼ均平に仕上がる。このため、灌水や液体肥料の散布を行った時に、水、肥料が外に流れ出さず苗の付近にとどまり、効果的である。なお、従来は後鎮圧輪107,107だけしか設けられていなかったので、畝の中央部が高く仕上がってしまい、灌水や液体肥料の散布の効果に問題があった。 【0032】後鎮圧輪107,107は、前端側を支点にして上下に揺動自在な平面視コ字形の後鎮圧輪フレーム107aに取り付けられ、該鎮圧輪フレームの後端部に設けたウエイト装着棒107bに装着されるウエイト107c,…の荷重によって地面に押し付けられている。装着するウエイト107c,…の総重量を変更することで、後鎮圧輪107,107を地面に押し付ける荷重を調節することができる。このようにウエイト107c,…により鎮圧輪の荷重を調節する構成とすると、鎮圧輪の荷重が安定する。 【0033】前鎮圧輪106は、前端部が横フレーム30に回動自在に枢着された前鎮圧輪フレーム106aに取り付けられている。そして、その前鎮圧輪フレーム106aと一体に設けた検出アーム108と昇降シリンダ20制御用の昇降バルブのスプールとが検出ロッド109で連結されており、前鎮圧輪106の上下動に基き、機体の対地高さが常に一定に維持されるように昇降シリンダ20が作動する。 【0034】図11に示すように、油圧バルブユニット10には機体の左右傾斜を検出する振り子111が設けられている。そして、この振り子111の回動軸112と一体のアーム113にローリングバルブ114のスプール115が連結されている。機体が右下がりに傾斜すると、図の中立状態から振り子111が右(図では左)に振れてスプール115が引き出され、Pポート(ポンプポート)とAポート(ローリングシリンダ「縮」側ポート)とが連通する。これにより、ローリングシリンダ24が縮み、右側の車輪2,3が機体に対し下がり、機体が左右水平に戻される。また、機体が左下がりに傾斜すると、図の状態から振り子111が左(図では右)に振れてスプール115が押し込まれ、PポートとBポート(ローリングシリンダ「伸」側ポート)とが連通する。これにより、ローリングシリンダ24が伸び、右側の車輪2,3が機体に対し上り、機体が左右水平に戻される。 【0035】振り子111が少し振れただけで一気に作動油の全流量が流れると、機体の傾きが小さい場合でも急激に左右水平に戻ることとなり、ハンチングが生じやすい。そこで、図12の油圧回路図に示すようにアンロード弁116を設け、振り子111の振れ量に応じて作動油の流量が変化するようにしている。 【0036】また、ローリングシリンダ24は片ロッド複動型であるので、ピストン両側のシリンダ室に作動油を同じ流量だけ流すとすると、ピストンロッドの体積相当分だけシリンダ伸長時よりもシリンダ収縮時の方が作動速度が速くなる。つまり、ローリング速度が左右で異なってしまう。そこで、スプール115のAポート側の面取り部115aの角度θA とBポート側の面取り部115bの角度θB を変える(θA >θB )ことで、シリンダ伸長時とシリンダ収縮時のアンロード弁116にかかるパイロット圧に差をつけている。これにより、図13に示すように、シリンダ伸長側の方がシリンダ収縮側よりも作動油の流量が多くなり、ローリング速度を左右で同じにすることができる。 【0037】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明の苗移植機は、苗の植付株間の変更操作に連動して、苗の植付株間が狭い場合ほど規制量が大きくなるように植付走行速度の上限値を規制する規制手段を設けることにより、苗の植付株間が狭い場合に苗植付装置の作動速度が極端に上がることが防止され、常に精度の高い植付作業を行えると共に、苗の植付株間が広い場合には、植付走行速度を速くして苗植付装置の作動速度を上げすることにより、作業能率を向上させられるようになった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月19日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】菅原 弘志
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| 【公開番号】 |
特開平11−225521 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月24日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−56249 |
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