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【発明の名称】 育苗容器段積装置
【発明者】 【氏名】館 芳夫

【氏名】手塚 道夫

【氏名】小村 孝

【氏名】神崎 淳一

【氏名】内野 智之

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 育苗容器5を移送しうる移送台1の終端部に、前記育苗容器5を摺動載置させて下降する左右一対の受桟34と該受桟34が下降させた育苗容器5を支持する受台41とを設けたものにおいて、待機中の受桟34と移送台1の終端部との間に早送りベルト33を設け、該早送りベルト33の後側上方位置には育苗容器5の上面に摺接して余分な土を除去するスクレーパ27を設けた育苗容器段積装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、育苗容器段積装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来公知の、特開昭63−154527号公報には、育苗容器の移送台の終端部に育苗容器を乗せて下降する受桟を設けて構成した育苗容器段積装置について記載されている。
【0003】
【発明を解決すべき課題】前記公知例の育苗容器段積装置は、覆土の供給を受けた育苗容器は、移送台の終端部よりそのまま早送りベルトに乗り移ることと、先行の育苗容器が早送りされて後続の育苗容器との間に隙間ができ、この隙間から土がこぼれて早送りベルト上に土が溜るという課題がある。
【0004】
【発明の目的】余分な土の除去、早送り機構の作動の確実化、メンテナンスの容易化。
【0005】
【課題を解決する手段】本発明は、育苗容器5を移送しうる移送台1の終端部に、前記育苗容器5を摺動載置させて下降する左右一対の受桟34と該受桟34が下降させた育苗容器5を支持する受台41とを設けたものにおいて、待機中の受桟34と移送台1の終端部との間に早送りベルト33を設け、該早送りベルト33の後側上方位置には育苗容器5の上面に摺接して余分な土を除去するスクレーパ27を設けた育苗容器段積装置としたものである。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、1は育苗容器5を移送する移送台で、床2上に支脚3、3により水平に載置される。前記育苗容器5は、当業者において、セルトレイ、プラグトレイ、ポットシートと呼ばれているもので、合成樹脂製の平面視四角形状の薄板73に前後左右に所定間隔を置いて多数のポット74を形成し、該ポット74群より外側のとなる薄板73の左右両側にはそれぞれ所定間隔を置いて育苗容器5の移送方向と平行であって一列の係合孔75を並設し、該係合孔75の外側縁は後述する支持レール76(図3)の上面を摺接する摺接部77に形成している。前記移送台1は、育苗容器5の移送方向に長く形成され、左右側に前記支持レール76を設け、また、所定位置には前記育苗容器5の係合孔75に係合する移送爪車4が取付けられている(図3)。6は育苗容器5の供給側、7は育苗容器の取出側で、育苗容器5を供給側6に供給載置すると、モーターで回転する移送爪車4により取出側7に向けて横送する。
【0007】移送台1上には床土供給装置8、播種装置9、覆土供給装置10等がその順に設けられる。11は床土供給装置8のホッパー、12は同繰出ベルト、13は床土であり、床土供給装置8と播種装置9との間には、育苗容器5内の床土13を均平にする床土均平ブラシ14が取付けられる。15は播種装置9の種子ホッパー、16は同繰出ロール、17は種子であり、播種装置9と覆土供給装置10との間には移送爪車4等を駆動させるモーター18が設けられる。19は覆土供給装置10のホッパー、20は同繰出ベルト、21は覆土である。
【0008】取出側7の延長部の床2上には育苗容器5の段積装置22が設けられる。段積装置22は、前後左右に4本の後柱23、23および前柱24、24を設け、左側の後柱23と前柱24の上下に上部軸25と下部回転軸26をそれぞれ軸支し、右側の後柱23と前柱24の上下にも上部軸25と下部回転軸26をそれぞれ軸支する。左側および右側の下部回転軸26には下部スプロケット28、28がそれぞれ固定されるが、上部軸25は後述するように上下動のみ自在に取付け、左右の上部軸25のそれぞれにはチエン案内レール64を設け、前後一対の下部スプロケット28、28とチエン案内レール64とに、チエン29、29がそれぞれ掛け回わされる。
【0009】前記チエン案内レール64は、平板で縦方向に長く形成され、上部は前記下部スプロケット28と同径であって前記上部軸25を中心する半円弧形状の円弧部65に形成し、下部は切離して形成するが下部スプロケット28の上方近傍に位置させる。前記上部軸25とチエン案内レール64とは固定され、上部軸25は左側および右側の後柱23と前柱24に形成した長孔66より前後に突出させ、該突出端部に上部軸25およびチエン案内レール64を上動するように付勢するバネ67を取付ける。前記左右の後柱23と前柱24には支持腕68を設け、該支持腕68にチエン案内レール64の長孔69を当てがいボルト70より固定する。したがって、最初ボルト70を緩めることによりチエン29、29を張り、この状態でボルト70を閉めてチエン案内レール64を支持腕68に固定し、チエン29、29が緩んだときは、再びボルト70を緩めとバネ67によりチエン案内レール64が上動してチエン29、29を張る。71は上部補強枠、72は育苗容器案内ガイドである。
【0010】左側および右側の後柱23、23からは移送台1方向に突出す早送りベルト台32が設けられ、早送りベルト台32には、早送りベルト33が取付られる。早送りベルト33は前記モーター30により回転する。しかして、早送りベルト台32の後部所定位置には、スクレーパ27を設ける。スクレーパ27は取付部材31に高さ調節自在に取付け、取付部材31は前記早送りベルト台32に固定状態に取付ける。また、スクレーパ27は中央部を最も後側に位置させ、左右両側方に至るに従い前側に位置させて取付部材31に取付けており、これにより、泥の掻出を良好にする。スクレーパ27は前記早送りベルト33の左右の受動ローラー43の直上位置または後方に位置させる。前記早送りベルト33の左右の駆動ローラー35は前記前側チエン29の近傍に臨ませ、左右の駆動ローラー35の何れか一方の上方位置には、前記育苗容器5の左右両側の係合孔75に係合する駆動爪車80を設ける。駆動爪車80は左右方向の連結軸81に固定され、連結軸81の両端は左右一対のアーム82の先端にそれぞれ回転自在に軸着され、各アーム82の基部は固定部83に回動自在にそれぞれ軸着する。そして、駆動ローラー35の回転軸86に前記モーター30の回転を伝達し、回転軸86の回転を連結軸81に伝達して駆動爪車80と駆動ローラー35とが同一の周速度で回転するように構成する。84は下方に付勢するバネ、87はモーター30により回転する無端チエン、88はプーリ、89はある程度伸縮する伝動ベルトであり、駆動爪車80が上下しても回転伝達する。なお、図示は省略するが、駆動爪車80の下方回動を規制する突起を固定部83に設けている。
【0011】前後一対のチエン29、29には、早送りベルト33より乗移る受桟34が設けられる。前後一対のチエン29、29は左右に設けられ、チエン29群は、センサ38によりモータ39を駆動させて回転する。実施例では、チエン29、29には、一対の受桟34を設けているので、一方が下降するとセンサ40に当接してモータ39を停止させ、他方を待機させる。前記受桟34、34の下方には受台41を設ける。受台41は左右一対の搬送ベルト42と、該搬送ベルト42を支持する自由回転の支持ローラ43により構成し、搬送ベルト42上に所定数育苗容器1が段積すると、モータ44に通電して前記搬送ベルト42を回転させ、移転部45に搬送する。したがって、受台41は段積育苗容器5を受け止めて支持する作用と搬送して取り出す作用とを奏する。また、移転部45は自由回転の転輪46を並設し、転輪46に段積育苗容器1を受け入れ、任意の手段により取出す。
【0012】
【作用】次に作用を述べる。移送台1の支持レール76上に育苗容器5の摺接部77が位置するように供給すると、移送爪車4が育苗容器5の係合孔75に係合して移送させ、育苗容器5の各ポット74が床土供給装置8の下方を通過するとき床土13の供給を受け、播種装置9の下方を通過するとき種子17が播かれ、覆土供給装置10の下方を通過するとき覆土21が供給されて終端部7に至る。終端部7では早送りベルト台32の早送りベルト33に乗り移る。早送りベルト33は、モーター30により移送爪車4よりも早く回転しているので、早送りされ、段積装置22の受桟34に乗り移る。
【0013】この場合、早送りベルト台32の後部所定位置にはスクレーパ27を設けているから、育苗容器5の上面はスクレーパ27の下面に摺接して余分な土を除去する。したがって、早送りベルト台32の下方に土は落下せず、早送り機構に土を落下させない。しかして、前記左右の駆動ローラー35の上方位置には、前記育苗容器5の左右両側の係合孔75に係合する左右一対の駆動爪車80を設け、駆動爪車80と駆動ローラー35とが同一の周速度で回転するように構成されているから、育苗容器5は駆動爪車80を押し上げ、駆動爪車80はアーム82により回動し、駆動爪車80は係合孔75に係合して移送し、育苗容器5の終端部も駆動爪車80と駆動ローラー35により挾持されて段積装置22に向けて送り、段積装置22の受桟34に確実に乗り移つらせる。即ち、駆動ローラー35による移送では、育苗容器5の底面との間の摩擦抵抗が小となると、スリップし、特に育苗容器5の終端部では駆動ローラー35に掛る重量が軽くなるのでスリップしやすいが、駆動爪車80は係合孔75に係合しているので、スリップを防止し、確実に移送し、また、駆動爪車80と駆動ローラー35とにより上下に挾持して同一の周速度で回転するので、駆動ローラー35の回転が育苗容器5の移送に良好に作用する。
【0014】すると、育苗容器5はセンサ38に突き当り、モータ39は回転し、すると、下部回転軸26をそれぞれ回転させ、下部回転軸26はチエン29、29を回転させ、段積装置22の受桟34に乗り移った育苗容器5は、受桟34により下降して段積みされ、受桟34はセンサ40に接触してモータ39を停止させ、他方の受桟34が待機位置に至る。この場合、受桟34は、チエン29に対して上方回動は自由であるが、下方回動しないように取付けてあるから、下降するときは育苗容器5を支持し、一段目の育苗容器5を下降させたときはそのまま下方に退避し、2段目のときは段積された育苗容器5の上面に接触して上方回動して退避する。
【0015】しかして、前記作業を反復すると、受台41を構成する搬送ベルト42上に所定数育苗容器5が段積され、これを検知すると、搬送ベルト42を駆動回転させて、移転部45に搬送し、任意の手段により取出す。しかして、早送りベルト台32の後部所定位置には、スクレーパ27を設けているから、覆土21が供給された育苗容器5の上面の余分な土を除去でき、早送りベルト台32に設けた早送装置に土が落ちるのを防止でき、作動を確実にすると共に、メンテナンスを容易にする。また、早送りベルト台32の下方に敷板供給装置48を設けても、これの上方に土が落下しないので、敷板供給装置48の作動にも影響を与えない。
【0016】
【発明の効果】本発明は、育苗容器5を移送しうる移送台1の終端部に、前記育苗容器5を摺動載置させて下降する左右一対の受桟34と該受桟34が下降させた育苗容器5を支持する受台41とを設けたものにおいて、待機中の受桟34と移送台1の終端部との間に早送りベルト33を設け、該早送りベルト33の後側上方位置には育苗容器5の上面に摺接して余分な土を除去するスクレーパ27を設けた育苗容器段積装置としたものであるから、覆土21が供給された育苗容器5の上面の余分な土を除去でき、早送りベルト台32に設けた早送装置に土が落ちるのを防止でき、作動を確実にすると共に、メンテナンスを容易にする。
【出願人】 【識別番号】000132219
【氏名又は名称】株式会社スズテック
【出願日】 平成10年(1998)2月16日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】新関 宏太郎 (外1名)
【公開番号】 特開平11−225512
【公開日】 平成11年(1999)8月24日
【出願番号】 特願平10−50053