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【発明の名称】 移植機
【発明者】 【氏名】島隅 和夫

【氏名】福高 恭史

【氏名】福本 仁志

【氏名】海津 裕

【氏名】柳川 信英

【要約】 【課題】予備苗載せ台に載置された予備の苗トレイを容易に取り出せると共に、予備苗載せ台が運搬時に邪魔とならないようにする。

【解決手段】畝5を跨いで走行可能な走行体2に、苗トレイTが載置される苗載せ台35を有する移植装置3が設けられ、前記走行2体後部に操縦ハンドル4を備えた移植機において、前記走行体2には、予備の苗トレイTを載置するための予備苗載せ台56を取付可能な取付部60が設けられ、当該取付部60は、予備苗載せ台56が走行体2の左右外側方に位置する状態と、走行体2の左右内側方に位置する状態とに予備苗載せ台56の取付状態を変更可能に設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 畝(5)を跨いで走行可能な走行体(2)に、苗が載置される苗載せ台(35)を有する移植装置(3)が設けられ、前記走行(2)体後部に操縦ハンドル(4)を備えた移植機において、前記走行体(2)には、前記苗載せ台(35)とは別に予備の苗を載置するための予備苗載せ台(56)を取付可能な取付部(60)が設けられ、当該取付部(60)は、予備苗載せ台(56)が走行体(2)の左右外側方に位置する状態と、走行体(2)の左右内側方に位置する状態とに予備苗載せ台(56)の取付状態を変更可能に設けられていることを特徴とする移植機。
【請求項2】 前記取付部(60a)は、走行体(2)の左右両側部にそれぞれ設けられ、左右いずれか一方の取付部(60a)は、予備苗載せ台(56)が走行体(2)の左右外側方に位置するように予備苗載せ台(56)を取付可能に設けられ、他方の取付部(60b)は、予備苗載せ台(56)が走行体の左右内側方に位置するように予備苗載せ台(56)を取付可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載の移植機。
【請求項3】 前記操縦ハンドル(4)は、走行体(2)の左右方向中心位置から左右いずれかへ偏倚して設けられ、前記一方の取付部(60a)は、走行体(2)の左右両側のうちハンドルの偏倚側に設けられていることを特徴とする請求項2記載の移植機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移植機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、移植機としては、左右両側に備えた車輪によって走行可能に支持された走行体を有し、その後部に操縦ハンドルを備えるとともに、多数のソイルブロック苗が育苗された苗トレイを載置する苗載せ台を有する移植装置を備えたものがある。この移植機は、走行体に搭載したエンジンの動力によって駆動され、畝を跨いで畝長手方向に走行しながら苗を移植する。
【0003】上記移植機には、予備の苗トレイ載置させるための予備苗載せ台が設けられ、移植作業中に移植装置の苗載せ台に載置された苗トレイの苗が無くなったら、予備苗載せ台の苗トレイを苗載せ台に移して、続けて移植作業を行えるようにしたものがある。このような予備苗載せ台としては、走行体の左右いずれか一方側において、予備苗載せ台が走行体の側部から左右外方に突出するように設けられたものや、走行体の左右両側において、左右の予備苗載せ台が左右外方に突出するように設けられたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、予備苗載せ台が走行体の左右外方に突出するように設けると、機体が幅広となって、トラック等で運搬する際に不便である。また、予備苗載せ台が走行体の左右内方に向くように設けて、左右外方に突出しないようにして機体が幅広とならないようにすることも考えられる。
【0005】しかし、走行体後部の操縦ハンドル側方(すなわち、畝と畝の間)に位置して伴走する作業者にとっては、予備苗載せ台が外方突出している方が、予備苗載せ台が作業者に近く、予備の苗トレイを予備苗載せ台から取り出し易い。つまり、予備苗載せ台が走行体の左右内方に向くように設けると、予備苗載せ台が作業者から遠くなり、予備の苗トレイを取り出し難い。予備の苗トレイを取り出し難いと、移植装置の苗載せ台の苗トレイから苗が無くなりそうになったときに、素早く予備の苗トレイを移植装置の苗載せ台に移すことができず、畝に苗を植付損ねてしまうことがある。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、予備苗載せ台に載置された予備の苗を容易に取り出せると共に、運搬時に不便とならない移植機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、本発明は、以下の技術的手段を講じた。すなわち、本発明の特徴は、畝を跨いで走行可能な走行体に、苗が載置される苗載せ台を有する移植装置が設けられ、前記走行体後部に操縦ハンドルを備えた移植機において、前記走行体には、前記苗載せ台とは別に苗を載置するための予備苗載せ台を取付可能な取付部が設けられ、当該取付部は、予備苗載せ台が走行体の左右外側方に位置する状態と、走行体の左右内側方に位置する状態とに予備苗載せ台の取付状態を変更可能に設けられている点にある。
【0008】上記構成によれば、移植作業時には、予備苗載せ台を走行体の左右外側方に位置させることにより、予備苗載せ台から予備の苗を容易に取り出すことができる。ここで苗としては、苗トレイ上に育苗されたものや、マット苗等の様々な形態のものが含まれる。一方、移植機をトラック等で運搬するときには、予備苗載せ台を走行体の左右内側方に位置させることにより、走行体が幅広とならず、運搬の邪魔とならない。
【0009】ここで、予備苗載せ台を取り付けるための取付部は、走行体の左右いずれか一方の位置にのみ設けて、予備苗載せ台をその1つの取付部に対して外側位置でも内側位置でも取付可能なものとすることができるが、好ましくは、前記取付部は、走行体の左右両側部にそれぞれ設けられ、左右いずれか一方の取付部は、予備苗載せ台が走行体の左右外側方に位置するように予備苗載せ台を取付可能に設けられ、他方の取付部は、予備苗載せ台が走行体の左右内側方に位置するように予備苗載せ台を取付可能に設けられているものとすることができる。
【0010】この場合、移植作業時には、予備苗載せ台を一方の取付部に対して取り付けて、走行体の左右外側方に位置させることができる。したがって、この状態の予備苗載せ台からは、予備の苗を容易に取り出すことができる。一方、移植機をトラック等で運搬するときには、予備苗載せ台を他方の取付部に対して取り付けて、走行体の左右内側方に位置させることができる。この状態では、予備苗載せ台によって走行体が幅広とならず、運搬の邪魔とならない。
【0011】このように、必要に応じて予備苗載せ台を取り付ける取付部を左右に変更するようにしておくことで、走行体の左右一方のみに設けられた一つの取付部で外側・内側位置のいずれの位置でも取付可能とする場合と比べて、取付部の構成をより簡易にすることが可能であり、予備苗載せ台と走行体との干渉を回避し易く有利である。
【0012】ここで、左右いずれの取付部を一方の取付部としてもよいが、前記操縦ハンドルが、走行体の左右方向中心位置から左右いずれかへ偏倚して設けられた移植機の場合、前記一方の取付部は、走行体の左右両側のうちハンドルの偏倚側に設けられているものとすることが好ましい。通常、作業者は、畝を崩さないように、走行体が跨いで走行している畝の左右両側の畝間溝(畝と畝の間)のいずれか側を走行する。したがって、ハンドルが左右いずれかに偏倚している場合、作業者は移植機のハンドルが偏倚している側で伴走する。
【0013】よって、予備苗載せ台を左右外向きとなる状態で取付可能な前記一方の取付部をハンドルが偏倚している側に設けることで、ハンドルを持って移植機に伴走している作業者は、予備苗載せ装置の予備の苗を容易に取り出すことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3は、本発明に係る移植機1を示している。この移植機1は、野菜等のソイルブロック苗を移植する歩行型であって、走行体2の後方に移植装置3および操縦ハンドル4を有し、畝5を跨いでその長手方向に走行しながら、ソイルブロック苗を畝5に所定間隔をおいて自動的に植付けるものである。そして、走行体2には、予備の苗トレイTを載置するための予備苗載せ装置9が取付可能とされている。
【0015】なお、移植機1の進行方向を前後方向といい、進行方向に直交する横方向を左右方向という。走行体2は、ミッションケース6の前部に機体フレーム7を前方突出状に取付固定すると共に、この機体フレーム7上にエンジン8等を搭載して主構成されてなる走行機体2Aを備え、この走行機体2Aは、左右両側に備えた前輪10および後輪11によって走行可能に支持されている。
【0016】機体フレーム7の前部には前輪支軸12が左右方向に配置されている。この前輪支軸12は、外筒体12aと、この外筒体12aに右側から左右方向摺動自在で左右方向の軸心廻りに一体回動自在に挿入された内軸体12bとから構成されていて伸縮自在とされている。外筒体12aは、機体フレーム7の前部及び機体フレーム7の左右両側に前後方向に配置した第1,第2サイドフレーム13,14の前部に軸受体を介して左右方向の軸心廻りに回動自在に支持されている。
【0017】また、第2サイドフレーム14の右方には第3サイドフレーム15が平行状に配置され、この第3サイドフレーム15の前部に軸受体を介して内軸体12bが左右方向の軸心廻りに回動自在に支持されており、第1,第2サイドフレーム13,14の前端はフロントフレーム16によって相互に連結されている。外筒体12aの左端側には軸17が固定され、この軸17及び内軸体12bには、取付筒18を介して前輪支持アーム19が取り付けられており、左右各前輪支持アーム19の下端側に前輪10が左右方向の軸心廻りに回動自在に支持されている。
【0018】機体フレーム7の後方にはリヤフレーム20が左右方向に配置されている。このリヤフレーム20はパイプ体からなる外筒体20aと、外筒体20aの右側から左右方向摺動自在に挿入された内軸体20bとから構成されていて伸縮自在とされている。外筒体20aは第1,第2サイドフレーム13,14の後部に連結され、内軸体20bは第3サイドフレーム15の後部に連結されている。また、ミッションケース6は外筒体20aに連結されている。
【0019】第1サイドフレーム13、第3サイドフレーム15の後部には、後上傾斜状の支持ブラケット13a,15aを備えている。これらの支持ブラケット13a,15aの下端部には支持筒21,22が左右方向の軸心廻りに回動自在に支持され、これら左右の支持筒21,22には伝動ケース23の上部が固定され、左右各伝動ケースの下部には後輪11が回転自在に支持されている。
【0020】ミッションケース6と第2サイドフレーム14との間には油圧シリンダからなるトレッド調節シリンダ29が配置され、このトレッド調節シリンダ29のシリンダチューブ29aはリヤフレーム20の外筒体20aに支持固定され、ピストンロッド29bは第3サイドフレーム15の後部に連結されている。したがって、トレッド調節シリンダ29のシリンダロッド29bを出退させることによって、第3サイドフレーム15が左右方向に移動され、前輪支軸12及びリヤフレーム20が伸縮し、右側の前後輪10,11が左右方向に移動されて、畝幅に合わせてトレッド調節が可能となる。
【0021】なお、前記エンジン8の回転動力はベルト巻掛け伝動機構等を介してミッションケース6内の動力伝達機構に入力され、伝動ケース23内の動力伝達機構を介して後輪11に動力が伝達され、左右後輪11が駆動されるように構成されている。前記移植装置3は、図2及び図3にも示すように、主フレーム32と、植付フレーム33と、苗を畝5に植付ける植付装置34と、多数の苗が育苗された苗トレイを載置する苗載せ台35と、苗トレイから苗を一つずつ取り出して植付手段34に搬送する苗分送装置36と、覆土・鎮圧輪37を左右一対備えると共に、左右の苗載せ台35を支持する支持枠38を備えて主構成されている。
【0022】主フレーム32は平面視矩形状に形成されていて、左側の主フレーム32の前部はミッションケース6(及びリヤフレーム20の外筒体20a)に取付固定されており、この左側の主フレーム32の後部に前記操縦ハンドル4の前下部が固定されている。すなわち、操縦ハンドル4は、走行体2の機体横幅方向中央より、左側に偏倚して取り付けられている。
【0023】右側の主フレーム32の前部は上下及び左右一対のローラ39を介してリヤフレーム20の外筒体20aに左右方向移動自在に支持され、この右側の主フレーム32の後部は支持枠38に連結されている。前記支持枠38は,左右方向に配置された前後一対のレール体40A,40Bから主構成され、これらのレール体40A,40Bに左右の苗載せ台35が左右方向移動自在に支持されている。
【0024】左右の植付フレーム33はそれぞれ左右の主フレーム32の下方に位置し、前部が前記回転軸49に軸受体を介して軸心廻りに相対回動自在に支持され、特に、右側の植付フレーム33は回転軸49に左右方向に移動可能に支持されていると共に、右側の主フレーム32と同行移動可能に連結されている。そして、前記植付装置34及び覆土・鎮圧輪37は植付フレーム33に取り付けられ、苗分送装置36は主フレーム32に取り付けられており、右側の植付装置34、右側の苗分送装置、右側の覆土・鎮圧輪37及び左右の苗載せ台35が右側の主フレーム、右側の植付フレーム33及び支持枠38と共に、左右方向に一体的に移動可能とされている。
【0025】左右の各植付装置34は植付体53を備え、この植付体53が上下に揺動しながら前後にも揺動して、該植付体53が走行体2に対して縦長の略楕円状の軌道を描くように運動する。そして、植付体53にはその軌道の上端側で苗が落下供給され、植付体53は下部の開孔器を閉じた状態で下降されて開孔器が畝5に突入し、突入後開孔器が前後に開かされて、畝5に植え穴が形成されると共に、該植え穴に植付体53内部に収納していた苗が放出されることにより、苗が畝5に植え付けられる。
【0026】左右各苗載せ台35は支持枠38に左右方向移動自在に支持されており、苗トレイを後傾状に載置支持する。これらの苗載せ台35は、苗トレイを、左右及び縦送り可能に構成され、苗分送装置36が苗トレイから苗を1つずつ取り出せるように駆動される。なお、苗トレイの苗が取り出された後の部分は、苗載せ台35の下部から後方へと折り返されるようになっている。また、苗トレイTは、プラスチック製で、薄肉に形成されて可撓性を有し、縦横に所定ピッチで碁盤目状に配列された多数のポット部を備え、ポット部の開口縁部が相互に平面状に連結されて構成されている。そして、ポット部に床土を充填し、そこへ播種し育苗することでソイルブロック苗が育成されている。
【0027】前記予備苗載せ装置9は、図4に示すように、一対の縦枠棒54の上端及び下端がそれぞれ連結された矩形状の枠体55に対して上下方向に4つの予備苗載せ台56が片持ち状に取り付けられて主構成されている。前記縦枠棒54には、それぞれ取付ブラケット57を介して、下方に延びる棒状の挿入体58が設けられている。予備苗載せ装置9は、これらの挿入体58を、走行体2に設けられた取付部60に挿入することによって移植機1に着脱自在に取り付けることができる。
【0028】なお、縦枠棒54には、前記取付ブラケット57を底部として、空になった苗トレイを収納可能な空トレイ収納部61が設けられている。前記取付部60は、走行体2の左側に設けられた第1取付部60aと、走行体2の右側に設けられた第2取付部60bとから構成されている。第1取付部60aは、第1サイドフレーム13の後部外側であって支持ブラケット21aの前側に設けられた第1筒体63と、支持ブラケット21aの上部後側から延設された取付板64を介して設けられた第2筒体65とから構成されている。
【0029】第1、第2筒体63,65は、図2にも示すように、予備苗載せ装置9の挿入体56をそれぞれ挿入可能なように長手方向両端が開口した筒体が上下方向きに取付けられ、互いの間隔が予備苗載せ装置9の挿入体56の間隔と等しく配置されたものであり、第1、第2筒体63,65の上部開口から挿入体56を挿入させることによって、予備苗載せ装置9を走行体2に着脱自在に取り付けることができる。
【0030】なお、挿入体56の上部付近は、周方向全体にわたって径外方向に膨出した挿入規制部67が形成されており、挿入体56は、第1、第2筒体63,65の上端と挿入規制部67が接触するまで、第1、第2筒体63,65に挿入させることができる。このような第1取付部60aに対しては、図5にも示すように、予備苗載せ装置9を、その予備苗載せ台56が走行体2の左外側方に位置して、予備苗載せ台56が第1取付部60aに対して左右外向き(左向き)となるように取り付けることができる。
【0031】移植作業のときは、挿入体58を第1、第2筒体63,65に挿入して、予備苗載せ装置9を上記のように第1取付部60aに取り付けておく。作業者は、苗載せ台35の苗トレイTの苗が無くなりそうになったら、予備苗載せ台56に載置された予備の苗トレイTを取り出して苗載せ台35に載置させる。また、空になった苗トレイTは、予備苗載せ装置9の空トレイ収納部61に収納させる。
【0032】一方、これとは逆向きに、予備苗載せ装置9を、第1取付部60aに対して予備苗載せ台56が走行体2の内側方に位置して、予備苗載せ台56が内向き(右向き)となるように取り付けることはできない。このように取り付けようとしても、予備苗載せ台56が支持ブラケット12a、支持筒21や機体フレーム7と干渉して、予備苗載せ装置9の挿入体58を第1取付部60aに完全に挿入することができず、取り付けることができない。
【0033】なお、作業者が誤って、予備苗載せ装置9を予備苗載せ台56が走行体2の内方に位置する状態で取り付けようとして、挿入体58の不完全な挿入のために予備苗載せ装置9が不安定に取り付けられることを防止するために、挿入体58や第1、第2筒体63,65の断面形状を、予備苗載せ台56が内向きの場合には、挿入体58を第1、第2筒体63,65に挿入できず、予備苗載せ台57が外向きの場合にのみ挿入を許容するように形成しておいてもよい。
【0034】第2取付部60は、図3にも示すように、第3サイドフレーム15の前部内側に設けられた第3筒体69と、第3サイドフレーム15の後部内側に設けられた第4筒体70とから構成されている。第3、第4筒体69,70は、第1、第2筒体63,65と同様に、長手方向両端が開口した筒体が上下方向きに取付けられ、互いの間隔が予備苗載せ装置9の挿入体56の間隔と等しく配置されたものであり、第3、第4筒体69,70の上部開口から挿入体56を挿入させることによって、予備苗載せ装置9を走行体2に取り付けることができる。また、予備苗載せ装置9を上方に持ち上げることによって、簡単に走行体2から取り外すことができる。
【0035】このように、図4に示す予備苗載せ装置9は、第1取付部60a、第2取付部60bのいずれに対しても着脱自在に取り付けることができる。なお、第3、第4筒体69、70は、その下端が第3サイドフレーム15に取り付けられているため、第3サイドフレームより上方部分が補強板72によって互いに連結され、取付状態が安定化されている。
【0036】このような第2取付部60bに対しては、図6にも示すように、予備苗載せ装置9を、その予備苗載せ台56が走行体2の左右内側方に位置して、予備苗載せ台56が取付部60bに対して左右内向き(左向き)となるように着脱自在に取り付けることができる。これは、この移植機1が多条植用であり、エンジン8等を備えた機体フレーム7が走行体2の左側に偏倚して設けられているため、走行体2の左内側方には、予備苗載せ台56が位置するための十分な空間があり、機体フレーム7と干渉することがないからである。
【0037】このように、予備苗載せ台56を左右内向きに取付可能となるように取付部60を設けることが困難な走行体2の左側(第1取付部60a)とは別に、十分な空間がある走行体2の右側に第2取付部60bを設けることで、容易に干渉を回避することができる。また、第1取付部60aは、移植機1の後方で操縦ハンドル4を持って伴走する作業者が、予備の苗トレイを取り出し易いように、走行体2の後部よりに設けられ、予備苗載せ装置9が作業者の近くに位置するようにされているが、第2取付部60bは、第1取付部60aより前方位置に設けられ、予備苗載せ台56が内向きに取り付けようとする場合に走行体2後部に設けられた移植装置3と干渉して内向きに取付不能となることを防止している。
【0038】ここで、予備苗載せ装置9が第1取付部60aに取り付けられている場合には、移植機1の横幅は、走行体2の横幅に加えて外側方に突出した予備苗載せ装置9の幅の分だけ広くなっている。したがって、この状態でトラック等による運搬を行うと、予備苗載せ装置9が邪魔である。そこで、運搬時には、第1取付部60aに取り付けられていた予備苗載せ装置9を取り外して、予備苗載せ台56が走行体2の内側方に位置するように第2取付部60bに付け替えることにより、移植機1の横幅が広くなるのを防止できる。
【0039】また、第2取付部60bには、第1取付部60aと同様に、予備苗載せ装置9を外向きに取り付けることもできる。予備の苗トレイTを多数装備したい場合は、第1取付部60aに予備苗載せ装置9を取り付けるとともに、別の予備苗載せ装置9を予備苗載せ台9が外向きとなるように第2取付け部60bに取り付けて、両方の予備苗載せ装置9に予備の苗トレイTを載置させることもできる。
【0040】なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、予備苗載せ装置9の棒状の挿入体58を筒状に形成しておき、取付部60は、筒状内に挿入される棒状体から構成されているものとすることができる。取付部60としては、その他適宜手段を採用できる。また、第1、第2取付部60a,60bを、例えば走行体2の前後方向にそれぞれ複数設けて、予備苗載せ装置9を任意の位置に取付可能とすることができる。
【0041】さらに、予備苗載せ台56に載置されるのは、マット苗であってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上、本発明によれば、予備苗載せ台から予備の苗を容易に取り出せると共に、運搬時に不便とならないようにすることができる。
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成10年(1998)1月14日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
【公開番号】 特開平11−196633
【公開日】 平成11年(1999)7月27日
【出願番号】 特願平10−5958