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【発明の名称】 農作業機
【発明者】 【氏名】藤原 潤一

【要約】 【課題】ロ−リングシリンダの作動により左右の後輪の高さを互いに相違させ、前記左右の後輪と共に左右の前輪をそれぞれ上下動するようにした管理作業機や苗移植機等の農作業機において、圃場面に小さい凹凸が存在しているとき、圃場の小さい凹凸部を走行することによる機体の左右方向の傾斜変化に伴って前記ロ−リングシリンダの作動により前記前輪及び後輪の左右の車輪高さをそれぞれ強制的に相違させると、前記前輪及び後輪で構成される4個の車輪の高さが決定されているのに対して前記4個の車輪のうちの少なくとも1個の車輪が接地しないことがあり、機体が不安定になることがある。

【解決手段】左右一対の前輪及び後輪2L,2R,3L,3Rを備えると共に、ロ−リングシリンダ31の作動により左右の後輪3L,3Rの高さを互いに相違可能に設けた農作業機において、右側の前輪2Rが右側の後輪3Rと共に機体に対して上下動する上下動作用状態と、左右一対の前輪2L,2Rが一体的にロ−リング軸42回りに機体に対して回動自在となる回動作用状態とに切替可能に設けたことを特徴とする農作業機とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体の前後にそれぞれ左右一対の車輪2L,2R,3L,3Rを備えると共に、ロ−リングアクチュエ−タ31の作動により前記前後の左右一対の車輪2L,2R,3L,3Rの前後のうちの一方3L,3Rが機体に対する左右の車輪3L,3Rの高さを互いに相違可能に設けた農作業機において、前記前後の左右一対の車輪2L,2R,3L,3Rの前後のうちの他方2L,2Rの少なくとも左右一方側2Rが前記一方の左右一対の車輪3L,3Rのうちの前記左右一方側2Rと同側の車輪3Rと共に機体に対して上下動する上下動作用状態と、前記他方の左右一対の車輪2L,2Rが一体的に前後方向の軸42回りに機体に対して回動自在となる回動作用状態とに切替可能に設けたことを特徴とする農作業機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、機体の前後にそれぞれ左右一対の車輪が備えられた管理作業機や苗移植機等の農作業機の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、例えば、特開平7−67419号公報のように、機体の前後にそれぞれ左右一対の車輪を備えると共に、ロ−リングアクチュエ−タの作動により前記前後の左右一対の車輪のうちの一方である左右一対の後輪の高さを互いに相違可能に設け、前記前後の左右一対の車輪のうちの他方である左右一対の前輪が前記一方の左右一対の車輪である後輪と共に左右それぞれ機体に対して上下動するように設けた苗移植機がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の構成においては、傾斜面を有する圃場を走行することによる機体の左右方向の傾斜変化に伴って上記ロ−リングアクチュエ−タの作動により前後の左右一対の車輪の機体に対する左右の車輪高さを前後共それぞれ相違させ、機体を安定した状態で機体の左右傾斜を調節して走行することができる。
【0004】ところが、圃場面に小さい凹凸が存在しているとき、圃場の小さい凹凸部を走行することによる機体の左右方向の傾斜変化に伴って前記ロ−リングアクチュエ−タの作動により前記前後の左右一対の車輪の機体に対する左右の車輪高さを前後共それぞれ相違させると、前記前後の左右一対の車輪で構成される4個の車輪の機体に対する高さが決定されているのに対して前記4個の車輪のうちの少なくとも1個の車輪が接地しないことがあり、機体が不安定になることがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を解決すべく次の技術的手段を講じた。すなわち、機体の前後にそれぞれ左右一対の車輪2L,2R,3L,3Rを備えると共に、ロ−リングアクチュエ−タ31の作動により前記前後の左右一対の車輪2L,2R,3L,3Rの前後のうちの一方3L,3Rが機体に対する左右の車輪3L,3Rの高さを互いに相違可能に設けた農作業機において、前記前後の左右一対の車輪2L,2R,3L,3Rの前後のうちの他方2L,2Rの少なくとも左右一方側2Rが前記一方の左右一対の車輪3L,3Rのうちの前記左右一方側2Rと同側の車輪3Rと共に機体に対して上下動する上下動作用状態と、前記他方の左右一対の車輪2L,2Rが一体的に前後方向の軸42回りに機体に対して回動自在となる回動作用状態とに切替可能に設けたことを特徴とする農作業機とした。
【0006】
【作用】本発明の農作業機は、上記ロ−リングアクチュエ−タの作動により上記一方の左右一対の車輪が機体に対する左右の車輪の高さを互いに相違させ、上記上下動作用状態においては、上記他方の左右一対の車輪の少なくとも左右一方側が前記一方の左右一対の車輪のうちの前記左右一方側と同側の車輪と共に機体に対して上下動して機体に対する前記他方の左右の車輪の高さを互いに相違させる。一方、上記回動作用状態においては、上記他方の左右一対の車輪は前記ロ−リングアクチュエ−タの作動に拘らず上記前後方向の軸回りに一体的に機体に対して回動自在となる。
【0007】
【発明の効果】よって、本発明の農作業機は、機体の左右傾斜角が大きくなる傾斜地を走行するときには、上記上下動作用状態とすることにより機体の左右傾斜姿勢を安定させた状態で機体の左右傾斜を調節して走行することができる。また、略水平な圃場等、機体の左右傾斜角が小さい状態となる圃場を走行するときには、上記回動作用状態とすることにより前後左右の車輪が圃場面の小さい凹凸に追従でき、機体を安定させて走行することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。図1は、成形苗である野菜苗を移植する歩行型の苗移植機1を示すものであり、この歩行型の苗移植機1は、左右一対の前輪2L,2R及び後輪3L,3Rにより、圃場に造成された畦をまたいで走行する構成である。機体の前部にエンジン4を搭載し、該エンジン4からの出力により伝動ケ−ス5、左右の後輪駆動ケ−ス6L,6Rを介して左右の後輪3L,3Rを駆動する。前記エンジン4は、前記伝動ケ−ス5から前方に延びるエンジン支持フレ−ム部7に載置された構成となっている。機体の後部には、ハンドル8を設けている。尚、前記左右の前輪2L,2Rは、転動輪であり、左右の後輪3L,3Rのそれぞれ前方に設けられている。また、前記歩行型の苗移植機1は、前記伝動ケ−ス5内の動力により機体の上部に設けた苗載置台9や圃場に苗を植え付ける苗植付装置10を駆動する構成になっている。
【0009】また、機体の後部で左右方向の中央に、油圧式の後輪昇降シリンダ11を設けている。この後輪昇降シリンダ11は、伝動ケ−ス4に固着された油圧ポンプ12からの油圧を切り替える後輪昇降操作バルブ13を操作することにより作動するようになっている。前記後輪昇降シリンダ11のシリンダロッド端には、左右に延びる横軸14と一体的に該軸14回りに回動する昇降回動ア−ム15,15を枢着している。尚、前記横軸14は、左右の支持プレ−ト16,16により回動可能に支持された構成となっている。そして、前記横軸14の左右端部には該軸14と一体的に回動する左右の回動ア−ム17,17をそれぞれ設け、該左右の回動ア−ム17,17にそれぞれ後輪昇降ロッド18,19が枢着され該ロッド18,19の他端がそれぞれの後輪駆動ケ−ス6L,6Rに固着された後輪昇降ア−ム6La,6Raに枢着して、前記横軸14と後輪駆動ケ−ス6L,6Rとを連結した構成となっている。従って、前記後輪昇降シリンダ11の伸縮により前記横軸14、前記後輪昇降ロッド18,19を介して後輪駆動ケ−ス6L,6Rの入力軸6b,6b回りに後輪駆動ケ−ス6L,6Rを回動し、該後輪駆動ケ−ス6L,6Rの回動により後輪3L,3Rを上下して機体を昇降する構成となっている。よって、これらの後輪昇降シリンダ11、横軸14及び後輪昇降ロッド18,19により後輪昇降装置20を構成している。
【0010】前記苗載置台9に搭載する苗は、図8に示されるような、紙製の成形苗用資材Aを用いて育苗されたものである。この成形苗用資材Aは、側面視台形状で下側に開口部aを有し上側に孔bが形成されたセルsを左右前後に開口部側を連結した構成となっている。また、伝動ケ−ス5からの動力により苗載置台9を苗の一株分づつ左右移動させると共に、該苗載置台9の左右移動終端において苗載置台9上の苗を一株分づつ後方へ送る苗送りベルト21を備え、苗掻取口22において苗載置台9上のペ−パ−ポット苗を一株づつ苗載置台9の後方の苗植付装置10により掻き取り、該苗植付装置10が掻き取った苗を土壌面まで搬送して圃場に植え付ける構成となっている。尚、前記苗植付装置10の前方には昇降して圃場面に間欠的に植付穴を形成する作溝体23を設けており、該作溝体23で形成した植付穴に前記苗植付装置10が苗を植え付けるようになっている。また、前記苗植付装置10は、上下方向に長い閉ル−プ状の軌跡Tを描きながら作動するようになっている。その後、左右一対の覆土輪24,24により、植え付けた苗の周辺に土壌を覆土する構成となっている。尚、前記覆土輪24,24は、機体に対して前端部の左右方向の回動軸回りに上下方向に回動するように設けた覆土輪支持フレ−ム25の後部に取り付けられている。
【0011】前記覆土輪支持フレ−ム25の後端部には該フレ−ム25から上方に延びる覆土輪上下動案内ロッド26を設け、該ロッド26の上端部を機体に対して左右方向の回動軸27a回りに回動する植付深さ調節ア−ム27の先端部に枢着している。尚、前記覆土輪上下動案内ロッド26は、覆土輪支持フレ−ム25の回動を規制しないように取り付けられている。前記植付深さ調節ア−ム27は、機体の後部に設けた植付深さ調節レバ−28の操作により回動し、前記覆土輪上下動案内ロッド26を上下動させると共に該ロッド26の左側方にある覆土輪上下動感知ユニット29を上下動させるようになっている。前記覆土輪感知ユニット29に覆土輪支持フレ−ム25に取り付けた上下方向の感知軸30を挿入してあり、該感知軸30が覆土輪感知ユニット29に対して上下動することにより覆土輪24,24の上下動を前記覆土輪感知ユニット29で検出するようになっている。そして、前記覆土輪感知ユニット29の検出により後輪昇降操作バルブ13が操作されて後輪昇降シリンダ11が作動し、畝の上面に対して機体を所定の高さに維持するようになっている。
【0012】また、右側の後輪昇降ロッド18の後端部には油圧式のロ−リングシリンダ31を設けており、該ロ−リングシリンダ31の作動により右側の後輪昇降ロッド18のロッド長を変更して左側の後輪3に対する右側の後輪3の高さを相違させることができる。前記ロ−リングシリンダ31は、ロ−リング操作バルブ32を操作することにより作動するようになっている。前記ロ−リング操作バルブ32は該バルブ32の前方に前後方向の回動軸33回りに回動自在に設けた振り子体34の回動により操作され、圃場の凹凸部を走行しても機体の左右傾斜姿勢を所定の状態に維持するように構成されている。尚、前記ロ−リング操作バルブ32は、左右方向に操作する左右傾斜調節レバ−35の操作により該バルブ32の上方に設けた前後方向の回動軸36回りに回動して機体に対する左右傾斜姿勢を変更できるようになっている。従って、前記左右傾斜調節レバ−35の操作により左右の後輪3,3の互いの高低差を調節し、傾斜地においても圃場の傾斜に対して機体の左右方向の傾斜姿勢が略同一となるようにして畝上面の左右中央に苗植付装置10により苗を植え付けるようになっている。
【0013】前記左右一対の前輪2L,2Rは、左右方向に延びる前輪支持軸37の左右両端部に設けた左右それぞれの前輪上下動ア−ム38L,38Rの先端部に設けられ、前記前輪上下動ア−ム38L,38Rの回動により前記前輪支持軸37に対して上下位置調節可能に設けている。尚、前記前輪上下動ア−ム38L,38Rの回動軸となる前輪支持軸37から前輪軸39L,39Rまでの距離は、後輪駆動ケ−ス6L,6Rの回動軸(すなわち入力軸6b,6b)から後輪軸40L,40Rまでの距離と同一になっている。また、前記前輪支持軸37の左右中央部には前後左右のプレ−トを互いに固着して構成される前輪支持部41を設け、該前輪支持部41の軸受部41a,41aに前記前輪支持軸37を該軸37回りに回動可能に挿入している。尚、前輪支持軸37は、該軸37の前記軸受部41a,41aに設けた左右のC型止め輪41b,41bにより前記軸受部41a,41aに対して左右に移動しないようになっている。また、右側の前輪上下動ア−ム38Rは前輪支持軸37に対して回動するように設けられているのに対し、左側の前輪上下動ア−ム38Lは前記前輪支持軸37と一体的に回動するように設けられている。
【0014】そして、前記前輪支持部41は、エンジン支持フレ−ム部7の前端部に前後方向のロ−リング軸42を介して設けられ、機体に対して左右にロ−リング可能となっている。前記前輪支持部41には油圧式の前輪昇降シリンダ43を設け、該前輪昇降シリンダ43の伸縮により回動ア−ム44を介して前記前輪支持軸37を回動させ左側の前輪上下動ア−ム38Lを回動させて左側の前輪2Lを昇降させる構成となっている。尚、前記前輪昇降シリンダ43のロッドと前記回動ア−ム44とを連結する前輪昇降切替用ピン43aを引き抜くことにより、左側の前輪上下動ア−ム38Lを回動自在にし左側の前輪2Lを上下動自在にすることができる。尚、前輪昇降シリンダ43は、機体の後部に設けた前輪昇降レバ−45を前後に押引きして操作することにより前輪昇降操作バルブ46を操作し伸縮するようになっている。また、前輪支持部41にはロ−リング規制用ピン孔41b,41bを設け、ロ−リング規制用ピン47を該ピン孔41b,41bに挿入して左右の前輪2L,2Rのロ−リング軸42回りの回動を規制するようになっている。
【0015】また、前記前輪支持軸37には、該軸37が備える6角軸部37aに嵌合する6角穴を内径部に備える前輪昇降用の駆動クラッチ体48を該軸37に対して左右移動するように設けている。一方、右側の前輪上下動ア−ム38Rには前記駆動クラッチ体48の駆動クラッチ爪48aと係合可能な受動クラッチ爪49を設けている。また、前記6角軸部37aには、駆動クラッチ体移動規制用ピン孔37bを設けている。従って、駆動クラッチ体48の駆動クラッチ爪48aが前記受動クラッチ爪49と係合する状態あるいは駆動クラッチ体48の駆動クラッチ爪48aが前記受動クラッチ爪49と係合しない状態で、前記駆動クラッチ体移動規制用ピン孔37bにピン50を挿入して駆動クラッチ体48の左右移動を規制するようになっている。よって、駆動クラッチ体48の駆動クラッチ爪48aが前記受動クラッチ爪49と係合する状態と係合しない状態とに切り替えることにより、左右の前輪2L,2Rがロ−リング軸42回りに一体的に回動可能な状態と左右の前輪2L,2Rが独立して上下動可能な状態とに切り替えるようになっている。
【0016】右側の前輪上下動ア−ム38Rには前輪昇降ア−ム38Raを固着し、該前輪昇降ア−ム38Raと右側の後輪駆動ケ−ス6Rの後輪昇降ア−ム6Raとを前輪連動用ロッド51により連結している。前記前輪連動用ロッド51は、前部と後部とを該ロッド51の軸方向に互いにスライドさせることによりロッド長を変更可能に構成している。そして、前輪連動用ロッド51の前部51a及び後部51bにはそれぞれ前記前部51aと前記後部51bとが互いに重複する部分にピン孔51cが設けられており、それぞれの前記ピン孔51c,51dの位置が合致する状態で該ピン孔51c,51dにロッド長固定用ピン52を挿入して前輪連動用ロッド51のロッド長を固定するようになっている。従って、この前輪連動用ロッド51のロッド長を固定した状態で、右側の前輪2Rが右側の後輪3Rの昇降と共に昇降するようになる。
【0017】以上により、この歩行型の苗移植機1は、ロ−リングシリンダ31の作動により左右の後輪3L,3Rの高さを互いに相違可能に設けており、ロ−リング規制用ピン47を挿入して左右の前輪2L,2Rのロ−リング軸42回りの回動を規制すると共に前輪昇降切替用ピン43aを引き抜いて左側の前輪2Lを上下動自在にし前輪連動用ロッド51のピン孔51c,51dにロッド長固定用ピン52を挿入して前記前輪連動用ロッド51のロッド長を固定し前輪支持軸37の駆動クラッチ爪48aと受動クラッチ爪49とが係合しない状態にすると、右側の前輪2Rが右側の後輪3Rと共に上下動する上下動作動状態になる。一方、前記歩行型の苗移植機1において、ロ−リング規制用ピン47を引き抜き前輪連動用ロッド51のロッド長固定用ピン52をピン孔51c,51dから引き抜いて前輪連動用ロッド51のロッド長を変更自在に構成し前輪支持軸37の駆動クラッチ爪48aと受動クラッチ爪49とが係合する状態にすると、左右一対の前輪2L,2Rが一体的にロ−リング軸42回りに機体に対して回動自在となる回動作用状態になる。
【0018】従って、前記歩行型の苗移植機1は、前記ロ−リングシリンダ31の作動により左右の後輪3L,3Rの高さを互いに相違させると共に、前記上下動作用状態においては、右側の前輪2Rが右側の後輪3Rと共に機体に対して上下動して機体に対する左右の前輪2L,2Rの高さを互いに相違させる。一方、前記回動作用状態においては、左右の前輪2L,2Rがロ−リングシリンダ31の作動に拘らずロ−リング軸42回りに一体的に機体に対して回動自在となる。
【0019】よって、前記歩行型の苗移植機1は、機体の左右傾斜角が大きくなる傾斜地を走行するときには、前記上下動作用状態とすることによりロ−リングシリンダ31の作動により機体の左右傾斜を調節すべく左右の後輪3L,3Rの高さを互いに相違させると共に強制的に右側の前輪2Rを右側の後輪3Rに追従させて上下動するので、機体が圃場の傾斜地における下り傾斜側に下ることが抑えられ機体の左右傾斜姿勢を安定させた状態で走行することができ、畝に対する苗植付装置10による苗の植付位置が安定する。
【0020】また、略水平な圃場等、機体の左右傾斜角が小さい状態となる圃場を走行するときには、前記回動作用状態とすることにより左右の前輪2L,2Rがロ−リングシリンダ31の作動に拘らずロ−リング軸42回りに一体的に回動自在となるので、前記左右の前輪2L,2Rが圃場面の小さい凹凸に良好に追従でき、機体を安定させて走行することができ、苗植付装置10による苗の植付が安定する。このとき、左右の前輪2L,2Rがロ−リング軸42回りに回動するので、前輪2L,2Rが圃場の畝の側部に接触しながら圃場の畝に沿って安定して走行する。
【0021】尚、左右の前輪2L,2Rを支持する前輪支持軸37を、前記左右の前輪2L,2Rの高さが同一となるようにスプリング等で付勢した構成としてもよい。尚、この発明の実施の形態は上下動作用状態において右側の前輪2Rが右側の後輪3Rに追従して上下動する構成について示したが、左側の前輪2Lが左側の後輪3Lに追従して上下動する構成としてもよい。また、上下動作用状態において、左右の前輪2L,2Rそれぞれが左右の後輪3L,3Rにそれぞれ追従して上下動する構成としてもよい。
【0022】尚、この発明の実施の形態は、ロ−リングシリンダ31の作動により左右の後輪の高さが相違し左右の前輪が上下動作用状態と回動作用状態とに切り替わる構成について詳述したが、逆に、ロ−リングシリンダ31の作動により左右の前輪の高さが相違し左右の後輪が上下動作用状態と回動作用状態とに切り替わる構成としてもよい。
【0023】尚、この発明の実施の形態は、ロ−リングアクチュエ−タとしてロ−リングシリンダ31の例を示したが、電動モ−タ等、他のアクチュエ−タとしてもよい。
【出願人】 【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
【出願日】 平成9年(1997)12月26日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−187712
【公開日】 平成11年(1999)7月13日
【出願番号】 特願平9−360255