| 【発明の名称】 |
田植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】土井 邦夫
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| 【要約】 |
【課題】自走可能の走行機体の後方に植付装置を連結した田植機において、植付作業を中断することなく植付装置への苗マットの補給を行う。
【解決手段】走行機体の上方に予備苗台を配置して、同予備苗台上に載置した苗マットを植付装置の苗載台に補給すべく構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 自走可能の走行機体(B) の後方に植付装置(D) を連結した田植機(A) において、走行機体(B) の上方に予備苗台(30)を配置して、同予備苗台(30)上に載置した苗マット(m) を植付装置(D) の苗載台(21)に補給すべく構成したことを特徴とする田植機。 【請求項2】 上記予備苗台(30)は、走行機体(B) の前端から後端上部にかけて左右レール(33)(33)を架設し、同左右レール(33)(33)間に苗載板(41)を張設し、同苗載板(41)に複数の苗送り機構(42)を設けたことを特徴とする請求項1記載の田植機。 【請求項3】 上記複数の苗送り機構(42)のうち、前方の苗送り機構(42)の搬送速度を、後方の苗送り機構(42)の搬送速度よりも速くしたことを特徴とする請求項1又は2記載の田植機。 【請求項4】 上記予備苗台(30)と植付装置(D) の苗載台(21)との間に、前後及び左右移動自在の中継機構(36)を設けて、苗載台(21)の横送り及び植付装置(D) の昇降作動中に、苗載台(21)に苗マット(m) を補給可能としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の田植機。 【請求項5】 予備苗台(30)の前部に苗マットリフト部(34)を設けて、苗マット(m) を予備苗台(30)の苗マット載置部(35)に搬送可能としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の田植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、田植機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、田植機では、走行機体の前部に予備苗台が配設されており、予備苗台から苗載台への苗マットの補給は、オペレータが手作業で行うように構成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、植付作業中、植付装置の苗載台上の苗マットが不足すると、オペレータが手作業で苗マットを補給するために、植付作業を一時中断しなければならず、作業能率が低下するという問題がある。 【0004】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、自走可能の走行機体の後方に植付装置を連結した田植機において、走行機体の上方に予備苗台を配置して、同予備苗台上に載置した苗マットを植付装置の苗載台に補給すべく構成したことを特徴とする田植機を提供せんとするものである。 【0005】また、次のような特徴を併せ有するものである。 【0006】上記予備苗台は、走行機体の前端から後端上部にかけて左右レールを架設し、同左右レール間に苗載板を張設し、同苗載板に複数の苗送り機構を設けたこと。 【0007】上記複数の苗送り機構のうち、前方の苗送り機構の搬送速度を、後方の苗送り機構の搬送速度よりも速くしたこと。 【0008】上記予備苗台と植付装置の苗載台との間に、前後及び左右移動自在の中継機構を設けて、苗載台の横送り及び植付装置の昇降作動中に、苗載台に苗マットを補給可能としたこと。 【0009】予備苗台の前部に苗マットリフト部を設けて、苗マットを予備苗台の苗マット載置部に搬送可能としたこと。 【0010】 【発明の実施の形態】走行機体の上方に予備苗台を設け、予備苗台と植付装置の苗載台との間に中継機構を設けて、同中継機構を介し、植付装置の昇降作動及び苗載台の横送りにかかわらず、自動的に苗マットを苗載台に補給できるようにしている。 【0011】 【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明する。 【0012】図1は、本発明に係る田植機Aを示しており、同田植機Aは、自走可能の走行機体Bの後方に、3点リンク機構Cを介して植付装置Dを昇降自在に連結し、走行機体Bで植付装置Dを牽引走行しながら、圃場の田面に苗を植え付けるようにしている。 【0013】走行機体Bは、メインフレーム1の前後部下面に、それぞれ、左右両端に左右前車輪2を取付けた前車軸ケース3と、左右両端に左右後車輪4を取付けた後車軸ケース5とを配設し、メインフレーム1の前部上面に原動機部6を配置し、同原動機部6の後面に沿ってステアリングコラム7を立設し、同ステアリングコラム7の上端にステアリングホイル8を取付け、原動機部6の後方に所定間隔を保持して座席9を設けている。 【0014】そして、前記原動機部6からの動力を、メインフレーム1の下面に配設した中継ギヤボックス10を介してミッションケース11に伝達して変速し、同ミッションケース11からの動力を後車軸ケース5を介して左右後車輪4に伝達すると共に、ミッションケース11から前駆動軸12と前車軸ケース3とを介して左右前車輪2に動力を伝達するようにしている。 【0015】3点リンク機構Cは、走行機体Bの後面と、植付装置Dのフレームを兼ねる植付駆動ケース20の前端部に連設したリンク取付部16との間に左右一対のロアリンク17と、トップリンク18とを架設し、走行機体Bの後部に配設した昇降機構(図示せず)を上記ロアリンク17に連動連結して、植付装置Dを略平行移動させながら昇降作動させるようにしており、トップリンク18の中途部に伸縮機構19を設けて、植付装置Dの前後傾斜角度を調整できるようにしている。 【0016】植付装置Dは、植付駆動ケース20の上方に、前高後低に傾斜した苗載台21を左右移動自在に配設し、上記植付駆動ケース20の後端部に左右方向に伸延した駆動軸ケース22を連設し、同駆動軸ケース22の後面に3個の植付ケース23を互いに所定間隔を保持して後方向に連設し、同植付ケース23の後端部左右側面にそれぞれロータリケース24を回動自在に装着し、各ロータリケース24に植付爪25を装着し、各ロータリケース24の回動により、各植付爪25で、苗載台21の上面に載置した苗マットmから所定量の苗を削り取って田面に植付けるようにしている。図中、26はセンタフロート、27はサイドフロートである。 【0017】かかる走行機体Bの上方には予備苗台30が配置されており、同予備苗台30は、図1及び図2で示すように、走行機体Bのメインフレーム1の前端から、前方向に左右一対のブラケット31を突設すると共に、メインフレーム1後端部上面に左右一対の支柱32を上方向に突設し、上記ブラケット31の前端と支柱32の上端との間に、中央部を上方向に湾曲させた略1/3円弧形状の左右レール33,33 を架設して、同左右レール33,33 後端部の接線の仮想延長線が前記植付装置Dの苗載台21と略平行で、かつ、苗載台21のやや上方に位置するようにしている。 【0018】上記予備苗台30には、前部に苗マットリフト部34、中央部から後部にかけて苗マット載置部35を形成しており、同左右レール33,33 後端と苗載台21前端との間に中継機構36を配設している。 【0019】苗マットリフト部34は、上記左右レール33,33 の前部に、苗マット受取板37の後端部を同左右レール33,33 上を摺動可能に取付けて、畦際38に配置した苗マット棚39から苗マット受取板37上に受取った苗マットmを、水平状態を保持したままで苗マットリフト部34の後端に搬送し、苗マット受取板37の上面に配設した移送ローラ40の作動により、苗マットmを苗マット載置部35に移送するようにしている。 【0020】苗マット載置部35は、図1及び図2で示すように、左右レール33,33 の間に、5条のリブ41a を突設して6条分の苗マットmを載置可能とした苗載板41を張設しており、各リブ41a 間の苗載板41の上面に、苗送り機構42を複数配設して、各苗送り機構42の作動により、苗載板41上の苗マットmを中継機構36に搬送するようにしており、苗載板41の後端に苗マットmの有無を検出する第1スイッチ43を設けて、同第1スイッチ43が苗マットmを検出すると、苗送り機構42の作動を停止して中継機構36への搬送を待機するようにしている。 【0021】特に、上記苗送り機構42を個別にワンウエイクラッチを介して駆動し、しかも、前方の苗送り機構42の搬送速度を、後方の苗送り機構42の搬送速度よりも速くして、苗マット載置部35上の苗マットmの前後隙間を詰めるようにしている。 【0022】中継機構は、図2及び図2で示すように、前記左右レール33,33 の後端に、左右延長レール44,44 の前端を枢着ピン45を介して回動自在に枢着し、左右レール33,33 後端部と左右延長レール44,44 との間に、それぞれ左右傾動油圧シリンダ46,46 を介設して、同左右傾動油圧シリンダ46,46 の伸縮作動により、左右延長レール44,44 の後端を昇降させるようにしており、同左右延長レール44,44 に6条分の苗マットmを載置可能の横幅を有する中継板47を前後及び左右摺動自在に取付けて、中継板47の左右端部と左右延長レール44,44 との間に、それぞれ左右中継油圧シリンダ48,48 を介設して、同左右中継油圧シリンダ48,48 の伸縮作動により、中継板47の前端縁が前記苗載板41の後端縁に接触した位置から、中継板47の後端縁が前記植付装置Dの苗載台21の上端縁に接触する位置まで中継板47を摺動させるようにしており、このように、中継板47が上下及び前後移動可能であるので、植付装置Dの昇降や前後傾動に追従して、中継板47上に載置した苗マットmを苗載台21に移送できるようにしており、中継板47の後端に苗マットmの有無を検出する第2スイッチ49を設けて、同第2スイッチ49が苗マットmを検出すると、中継ローラ50の回転を停止して苗載台21への搬送を待機するようにしている。図2中、51は苗載台21に設けた苗マットmの縦送り機構である。 【0023】本発明の実施例は上記のように構成されており、田植機Aを前進させて、畦際38に設置した苗マット棚39から苗マット受取板37上に苗マットmを受取り、同苗マットmを苗マットリフト部34で予備苗台30に移送する動作を繰り返して、同予備苗台30に多数の苗マットmを貯溜しておき、植付装置Dの苗載台21上の苗マットmが予め設定した量まで減少すると中継板47を前方に移動させて、予備苗台30の苗マットmを同中継板47上に移送し、次いで、中継板47を後方に移動させて中継板47の後端縁と苗載台21の前端縁とを係合させて、苗載台21の横送りに中継板47を追従させながら、中継板47上の苗マットmを苗載台21に補給することにより、植付作業を中断することなく継続することができる。 【0024】また、苗マットmが苗載板41上を前方から後方に向かって一直線に移動するので、苗マットmの捩れや変形がなく植付作業を円滑にすることができる。 【0025】また、座席9の上方の苗載板41に多数の苗マットmを載置しているので、断熱効果の高い苗マットmで覆っているので、運転者を強い日射等の環境から保護することができる。 【0026】また、予備苗台30及び中継機構36に配設した苗送り機構42により、重力に依存せずに苗マットmを搬送するので、確実な苗の補給を行うことができる。 【0027】また、本実施例では、走行機体Bの上方左右側に左右レール33,33 があるので、田植機Aをキャビン仕様にするのが容易である。 【0028】 【発明の効果】本発明によれば次のような効果を得ることができる。 【0029】請求項1記載の発明では、自走可能の走行機体の後方に植付装置を連結した田植機において、走行機体の上方に予備苗台を配置して、同予備苗台上に載置した苗マットを植付装置の苗載台に補給すべく構成したことによって、苗マットが予備苗台上を前方から後方に向かって一直線に移動するので、苗マットの捩れや変形がなく植付作業を円滑にすることができる。 【0030】また、座席の上方を、断熱効果の高い苗マット多数を載置した予備苗台で覆っているので、運転者を強烈な日射等の環境から保護することができる。 【0031】請求項2記載の発明では、上記予備苗台は、走行機体の前端から後端上部にかけて左右レールを架設し、同左右レール間に苗載板を張設し、同苗載板に複数の苗送り機構を設けたことにより、重力に依存せずに苗マットの搬送を行うことができ、確実な苗の補給を行うことができる請求項3記載の発明では、上記複数の苗送り機構のうち、前方の苗送り機構の搬送速度を、後方の苗送り機構の搬送速度よりも速くしたことによって、予備苗台上の苗マット間の前後隙間を詰めて、切れ目のない苗マット補給を行うことができる。 【0032】請求項4記載の発明では、上記予備苗台と植付装置の苗載台との間に、前後及び左右移動自在の中継機構を設けて、苗載台の横送り及び植付装置の昇降作動中に、苗載台に苗マットを補給可能としたことによって、苗載台の横送りに中継機構を追従させながら、予備苗台から受取った中継機構上の苗マットを苗載台に補給することにより、植付作業を中断することなく継続することができる。 【0033】請求項5記載の発明では、予備苗台の前部に苗マットリフト部を設けて、苗マットを予備苗台の苗マット載置部に搬送可能としたことによって、高位置の予備苗台への苗マットの補給を大幅に省力化できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月12日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】松尾 憲一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−168924 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−343349 |
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