| 【発明の名称】 |
堆肥製造プラントの消臭装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】天野 守
【氏名】宮川 辰夫
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| 【要約】 |
【課題】堆肥製造プラントの消臭を効率よくできるようにすること。
【解決手段】堆肥原料81、82を醗酵させて堆肥にする堆肥製造プラントにおいて、堆肥原料81、82を集積する床10に形成された溝内に配設され、複数の孔を有する通気用管と、該通気用管に空気を送る送風機と、前記堆肥原料81、82を覆うように配置された覆い(31、36等)と、該覆い(31、36等)と前記堆肥原料81、82との間の空間内の空気を排気する換気扇51、53と、該換気扇51、53の排気口側に接続された通気路(52、54、61、66等)と、該通気路(52、54、61、66等)に消臭剤を噴霧する消臭剤供給手段とを具備することを特徴とする堆肥製造プラントの消臭装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 堆肥原料を醗酵させて堆肥にする堆肥製造プラントにおいて、堆肥原料を集積する床に形成された溝内に配設され、複数の孔を有する通気用管と、該通気用管に空気を送る送風機と、前記堆肥原料を覆うように配置された覆いと、該覆いと前記堆肥原料との間の空間内の空気を排気する換気扇と、該換気扇の排気口側に接続された通気路と、該通気路に消臭剤を噴霧する消臭剤供給手段とを具備することを特徴とする堆肥製造プラントの消臭装置。 【請求項2】 前記覆いのうち前記換気扇と反対側部位に開口部を形成し、該開口部より空気を該覆いと前記堆肥原料との間の空間に送ることを特徴とする請求項1記載の堆肥製造プラントの消臭装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、堆肥製造プラントの消臭装置に関し、特に、簡単な構造で消臭効果の高い技術に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から堆肥製造プラントが建設されている。堆肥製造プラントにおいては、生ごみ、汚泥、植物性残渣等の堆肥原料を堆肥製造プラント内に集積し、この堆肥原料を醗酵させて堆肥を製造している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の堆肥製造プラントでは、堆肥原料の醗酵過程において激しい悪臭が発生し、そのため、堆肥製造プラント内での作業環境の悪化、堆肥製造プラント周囲の環境の悪化が問題となった。したがって、本願発明の目的は、上述の従来例の問題点を解決し、堆肥製造プラントにおいて発生する悪臭を効率よく除去することができる堆肥製造プラントの消臭装置を提供することである。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本願の第1の発明の構成は、堆肥原料を醗酵させて堆肥にする堆肥製造プラントにおいて、堆肥原料を集積する床に形成された溝内に配設され、複数の孔を有する通気用管と、該通気用管に空気を送る送風機と、前記堆肥原料を覆うように配置された覆いと、該覆いと前記堆肥原料との間の空間内の空気を排気する換気扇と、該換気扇の排気口側に接続された通気路と、該通気路に消臭剤を噴霧する消臭剤供給手段とを具備することを特徴とする堆肥製造プラントの消臭装置である。 【0005】上記第1の発明の構成により、送風機が通気用管内に空気を送り、該通気用管内に送られた空気が該通気用管の複数の孔より堆肥原料に送られる。このため、堆肥原料の好気性菌による醗酵を促進させるので、該醗酵に供する期間を短くすることができる。更に、前記堆肥原料を覆う覆いが前記醗酵過程で発生する臭気を含む空気の拡散を防ぎ、換気扇が該覆いと前記堆肥原料との間の臭気を含む空気を排気し、該換気扇の排気口に接続された通気路内に噴霧された消臭剤が該通気路内の臭気を含む空気の消臭をする。このため、該通気路から消臭された空気を排気することができる。 【0006】第2の発明の構成は、上記第1の発明の構成において、前記覆いのうち前記換気扇と反対側部位に開口部を形成し、該開口部より空気を該覆いと前記堆肥原料との間の空間に送ることである。 【0007】上記第2の発明の構成により、上記第1の発明の作用とともに、前記覆いのうち前記換気扇と反対側部位に開口部を形成し、該開口部より空気を該覆いと前記堆肥原料との間の空間に送るようにし、前記覆いと前記堆肥原料との間の臭気を含む空気を該開口部と反対側部位の換気扇により排気するので、効率良く消臭をすることができる。 【0008】 【発明の実施の形態】図1は本願発明の実施の形態に係わる堆肥製造プラントの縦断面構造を示し、図2は該堆肥製造プラントの内部の平面を示し、図3は図2に示すものの一部を拡大して示し、図4は図3に示すものの一部分の縦断面構造を示している。 【0009】図1〜図4において、床10はコンクリート製であり、床10の上面は中央部床面10yが壁側床面10x、10zより低くなるように傾斜している。溝10a、10bが床10に形成され、集水マス10cが中央部床面10yに形成されている。溝10a、10bは集水マス10cに導かれている。溝10aのうち区間10d、10e、10f以外の部分に通気用パイプ(72a、72b、72c、72d、74a、74b等)が配設されている。一方、溝10bのうち区間10g、10h、10i以外の部分に他の通気用パイプ(73a、73b、73c、73d、75a、75b等)が配設されている。該通気用パイプ(72a、72b、72c、72d、73a、73b、73c、73d、74a、74b、75a、75b等)の径は50mm位であり、25〜30mm位の径の孔が該通気用パイプ(72a、72b、72c、72d、73a、73b、73c、73d、74a、74b、75a、75b等)に30〜40cm間隔で多数形成されている。 【0010】ぐり石層11が床10を支えるように地面91上に形成されている。床10の両端にコンクリート製基礎12、14が形成され、ぐり石層13が基礎12を支えるように地面91上に配設され、ぐり石層15が基礎14を支えるように地面91上に配設されている。 【0011】仕切20、24が床10上に配設されている。仕切20はH型鋼よりなる複数の支柱21、複数の合板22及び台23からなり、台23は床10上に配設され、台23の上面23aは水平になっている。複数の支柱21が台23上に垂直に設けられ、複数の合板22が該支柱23間に嵌め込まれている。仕切24はH型鋼よりなる複数の支柱25、複数の合板26及び台27からなり、台27は床10上に配設され、台27の上面27aは水平になっている。複数の支柱25が台27上に垂直に設けられ、複数の合板26が該支柱25間に嵌め込まれている。 【0012】シート31が床10上の堆肥原料81を覆うように配設され、シート36が床10上の堆肥原料82を覆うように配設されている。なお、堆肥原料81、82は生ごみ、汚泥、バーク材、おがくず、食品かす、米ぬか、植物性残渣等である。シート31の先端31aと床10との間に開口部34が形成され、シート36の先端36aと床10との間に開口部39が形成されている。開口部34、39の高さ(先端31a、36aの床10からの高さ)は約20〜30cmである。柱32が床10上に垂直に設けられ、ローラー33が柱32に回転自在に取り付けられている。他の複数のローラー33は屋根44から吊り下げられている。シート31は前記各ローラー33により巻き上げ可能である。柱37が床10上に垂直に設けられ、ローラー38が柱32に回転自在に取り付けられている。他の複数のローラー38は屋根44から吊り下げられている。シート36は前記各ローラー38により巻き上げ可能である。 【0013】床10上に建物40が設けられている。建物40では、壁41が基礎12の上に形成され、壁42が基礎14の上に形成されている。壁43は壁41と壁42とを連結するように壁41、42と一体に形成されている。人が建物40内に出入りできるドア43aが壁43に形成されている。屋根44が壁41、42、43上に配設されている。柱(45a,45b、45c、45d、45e、45f等)が壁41、42、43及び屋根44を支えるように配設されている。H型鋼からなる梁46a、46b、46c、46dが屋根44を支えるように配設されている。 【0014】照明器具47a、47bが屋根44から屋内に吊り下げられている。換気扇55が屋根44の棟44aに配設されている。矢印55a、55bは換気扇55による空気の流れる方向を示している。換気扇55による空気の流れ55aは開口部34からシート31と堆肥原料81との間の空間に流れ込み、換気扇55による空気の流れ55bは開口部39からシート36と堆肥原料82との間の空間に流れ込んでいる。このため、換気扇55により、堆肥原料81による臭気が開口部34から外に漏れないようにし、一方、堆肥原料82による臭気が開口部39から外に漏れないようにしている。換気扇51が壁41に設けられ、枝ダクト52が換気扇51の排気口に接続されている。換気扇53が壁42に設けられ、枝ダクト54が換気扇53の排気口に接続されている。 【0015】主ダクト61が壁41の外側にて壁41にほぼ平行に配設され、複数の枝ダクト52が主ダクト61に接続されている。主ダクト61の断面は四角形である。開閉可能な蓋で覆われた点検孔61aが主ダクト61に設けられている。主ダクト61の床64には側溝64aが形成されている。ヒューム管62が主ダクト61の出口側に接続部65を介して接続され、軸流送風機63がヒューム管62に設けられている。なおヒューム管62の断面は円形である。また、接続部65は筒状であり、接続部65の主ダクト61側断面は四角形であり、接続部65のヒューム管62側断面は円形である。このため、排気される空気が接続部65内をスムースに通過することができる。主ダクト66が壁42の外側にて壁42にほぼ平行に配設され、複数の枝ダクト54が主ダクト66に接続されている。主ダクト66の断面は四角形である。開閉可能な蓋で覆われた点検孔66aが主ダクト66に設けられている。主ダクト66の床69には側溝69aが形成されている。ヒューム管67が主ダクト66の出口側に接続部70を介して接続され、軸流送風機68がヒューム管67に設けられている。なおヒューム管67の断面は円形である。また、接続部70は筒状であり、接続部70の主ダクト66側断面は四角形であり、接続部70のヒューム管67側断面は円形である。このため、排気される空気が接続部70内をスムースに通過することができる。 【0016】図示しない消臭剤供給手段が気化した消臭剤を主ダクト61、66内に噴霧する。この消臭剤は堆肥原料81、82が醗酵して堆肥になる過程において発生するアンモニア、硫化水素等を中和するものである。また、この消臭剤は、バケツ位の大きさの図示しないタンクに収容され、このタンク内に空気を送るとこの消臭剤が気化するようになっている。なお、ヒューム管62、67の出口を森林内に配置すると、森林による消臭効果により、ヒューム管62、67から排出される空気を更に消臭することができる。 【0017】壁41の外側に配設された送風機71は通気用パイプ72xにより通気用パイプ72a、72b、72c、72dに接続されている。なお、図3では溝10aの図示が省略されている。同様に他の各通気用パイプ(73a等)も図示しない送風機(送風機71に相当する。)に接続されている。側溝92が壁42の外側の地面91に設けられている。 【0018】以上の構成により、送風機(71等)が通気管としての通気用パイプ(72a〜75b等)内に空気を送り、該通気用パイプ(72a〜75b等)内に送られた空気が該通気用パイプ(72a〜75b等)の複数の孔より堆肥原料81、82に送られる。このため、堆肥原料81、82の好気性菌(放線菌)による醗酵を促進させるので、該醗酵に要する期間を短くすることができる。具体的には、好気性菌が醗酵を速めるので、1月位の期間で醗酵工程が終了する。更に、堆肥原料81、82を覆う覆い(シート31、36、仕切20、24、壁41、42及び基礎12、14のうち壁になる部分に相当する。)が前記醗酵過程で発生する臭気を含む空気の拡散を防ぎ、換気扇51、53が該覆いと前記堆肥原料81、82との間の臭気を含む空気を排気し、該換気扇51、53の排気口に接続された通気路(枝ダクト52、54及び主ダクト61、66に相当する。)内に噴霧された消臭剤が該通気路内の臭気を含む空気の消臭をする。このため、該通気路から消臭された空気を排気することができる。なお、このとき、軸流送風機63、68が該通気路から排気をする。 【0019】更に、前記覆いのうち前記換気扇51、53と反対側部位に開口部34、39を形成し、該開口部34、39より空気を該覆いと前記堆肥原料81、82との間の空間に送るようにしているので、前記覆いの開口部34、39から臭気を含まない空気を前記覆いと前記堆肥原料81、82との間に送り込み、該開口部34、39と反対側部位の換気扇51、53により前記覆いと前記堆肥原料81、82との間の空気を排気するので、効率良く消臭をすることができる。なお、醗酵時の発熱により堆肥原料81、82の温度が60〜70℃になるが、前記覆いと前記堆肥原料81、82との間に空気を送ることによりこの発熱による熱を効率良く逃がすことができる。また、堆肥原料81、82を床10上に仕込むと堆肥原料81、82から水分がしみ出るが、この水分は溝10a、10bを経て集水マス10cに集められる。 【0020】 【発明の効果】本願の第1の発明によれば、堆肥製造プラントから堆肥原料の醗酵時に発生する悪臭を消し、堆肥製造プラントの作業環境の改善をすることができるとともに、堆肥製造プラントの周囲の環境を改善することができる。 【0021】更に、第2の発明によれば、上記第1の発明による効果とともに、更に効率よく堆肥製造プラントの消臭をすることができる。このため、堆肥製造プラントの作業環境を一層改善することができるとともに、堆肥製造プラントの周囲の環境を一層改善することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】596007119 【氏名又は名称】天野 守 【識別番号】597172993 【氏名又は名称】宮川商事株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月11日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】岡田 英彦 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−168911 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月29日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−341418 |
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