| 【発明の名称】 |
野菜移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】大前 健介
【氏名】清水 修一
【氏名】伊藤 尚勝
【氏名】蔵屋 芳明
【氏名】石原 幸信
【氏名】竹山 智洋
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| 【要約】 |
【課題】畝に苗を千鳥配列状に植付けることができる野菜移植機を提供すること。
【解決手段】走行機体に植付機構5 を配設して、圃場を走行しながら畝に苗4 を植付ける野菜移植機において、走行機体と植付機構5との間に往復運動手段50を連動連結し、移動範囲調節手段47を設けた左右移動機構8 を介設して、植付機構5 を左右幅方向に移動可能に構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体(2) に植付機構(5) を配設して、圃場を走行しながら畝(3) に苗(4) を植付ける野菜移植機において、走行機体(2) と植付機構(5) との間に左右移動機構(8) を介設して、植付機構(5) を左右幅方向に移動可能に構成したことを特徴とする野菜移植機。 【請求項2】 前記左右移動機構(8) には、往復運動手段(50)を連動連結し、植付機構(5) を左右幅方向へ往復運動させて、畝(3) に苗(4) を千鳥状に植付けるべく構成したことを特徴とする請求項1記載の野菜移植機。 【請求項3】 前記左右移動機構(8) には、植付機構(5) の移動範囲を調節するための移動範囲調節手段(47)を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の野菜移植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、野菜移植機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の野菜移植機としては、走行フレームに前後車輪をそれぞれ配設するとともに、走行フレームに走行機本体をスライド機構を介して左右幅方向に移動可能に配設して走行機体を構成し、同走行機体に、開孔器を畝に向けて変位移動させて畝に苗を植付ける植付機構と、苗取爪によって苗トレイから苗を取り出すとともに、取り出した苗を開孔器に供給する供給機構とを固着して、圃場を走行しながら苗トレイ上の苗を畝に移植するように構成したものが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の野菜移植機にあっては、スライド機構によって重量の重い走行機本体を移動させなければならず、スライド機構が大掛かりで複雑なものとなってしまい、野菜移植機の小型・軽量化を図ることが困難であった。 【0004】また、栽培効率を向上させるために畝に苗を千鳥状に植付けるためには、野菜移植機を畝に沿って複数回走行させなければならず、しかも、苗を良好に千鳥状に配置することは困難であり、植付作業に多大な労力や時間を要していた。 【0005】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、走行機体に植付機構を配設して、圃場を走行しながら畝に苗を植付ける野菜移植機において、走行機体と植付機構との間に左右移動機構を介設して、植付機構を左右幅方向に移動可能に構成することとした。 【0006】また、前記左右移動機構には、往復運動手段を連動連結し、植付機構を左右幅方向へ交互に往復運動させて、畝に苗を千鳥状に植付けるべく構成することとした。 【0007】また、前記左右移動機構には、植付機構の移動範囲を調節するための移動範囲調節手段を設けることとした。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明に係る野菜移植機は、自走可能な走行機体の後部に、畝に苗を植付ける植付機構と、同植付機構に苗を供給する苗供給機構とをそれぞれ配設し、しかも、走行機体と植付機構との間には、植付機構を左右幅方向へ向けて移動させる左右移動機構を介設したものである。 【0009】そして、走行機体によって圃場を走行しながら、苗供給機構により供給された苗を植付機構によって畝に移植するものである。 【0010】このように、走行機体と植付機構との間に左右移動機構を介設して、植付機構を左右幅方向に移動可能に構成することにより、植付機構を容易に移動させることができ、簡単な操作で苗を多条植えすることができるものである。 【0011】また、左右移動機構に往復運動手段を連動連結し、同往復運動手段よって、植付機構を左右幅方向へ交互に往復運動させることにより、畝に苗を千鳥状に植付けることができ、これにより、栽培効率を向上させることができるものである。 【0012】また、左右移動機構に、植付機構の移動範囲を調節するための移動範囲調節手段を設けることにより、苗の種類や畝の幅等に応じて、畝に植付けた苗の間隔を適宜調節することができるものである。 【0013】 【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。 【0014】図1は、本発明に係る野菜移植機1を示した図であり、同野菜移植機1は、自走可能な走行機体2の後部に、畝3に苗4を植付ける植付機構5と、同植付機構5に苗4を供給する苗供給機構6と、同苗供給機構6に苗4を搬送する苗搬送機構7とをそれぞれ配設し、しかも、走行機体2と植付機構5との間には植付機構5を左右幅方向へ向けて移動させる左右移動機構8を介設している。 【0015】そして、野菜移植機1は、走行機体2によって圃場を走行しながら、植付機構5によって畝3に苗4を移植するようにしている。 【0016】走行機体2は、図1に示すように、走行フレーム9の前部に左右一対の遊動輪10,10 をそれぞれ遊動輪支持アーム11,11 を介して取付けるとともに、走行フレーム9の後部に左右一対の駆動輪12,12 をそれぞれ伝動ケース13,13 を介して取付けており、左右側の駆動輪12,12 と遊動輪10,10 は、上下位置調節手段14によって一体的に上下方向に昇降することにより、上下位置調節可能に構成している。図中、15は原動機であり、伝動機構16を介して駆動輪12,12 や植付機構5等に動力を伝動している。 【0017】また、走行機体2は、苗供給機構6と苗搬送機構7とを支持するための支持フレーム17を機体の後方へ向けて伸延させ、同支持フレーム17の後端にハンドルフレーム18の基端を取付け、同ハンドルフレーム18の先端に各種操作部材19を取付ける一方、ハンドルフレーム18の中途部に左右一対の覆土輪支持体20,20 を垂設し、各覆土輪支持体20に左右一対の覆土輪21,21 を回動自在に取付けている。 【0018】苗搬送機構7は、支持フレーム17の後端に機体の前下部から後上部へ向けて傾斜状に形成されており、複数の苗4を格子状に収容した苗トレイ22を機体の後上部から前下部へ向けて縦方向に搬送する縦搬送装置と、同縦搬送装置を左右幅方向へ向けて横方向に搬送する横搬送装置とから構成されている。 【0019】苗供給機構6は、図1に示すように、苗搬送機構7の直前方位置に配設されており、原動機15に二股状の苗取出爪23を連動装置(図示省略)を介して連動連結して、同苗取出爪23によって苗トレイ22から苗4を取出すとともに、取り出した苗4を植付機構5へ供給するようにしている。 【0020】植付機構5は、図2及び図3に示すように、支持体24の左側部に、後述するようにして原動機15に連動連結したギヤケース25を取付け、同ギヤケース25にクランクケース26を連動連結し、同クランクケース26にクランクアーム27を連動連結し、同クランクアーム27の先端にガイドローラ28を軸支し、同ガイドローラ28を支持体24の右側部に立設した断面略U字状のガイドレール29の凹部に収容するとともに、クランクアーム27の先端に開孔器支持体30を取付け、同開孔器支持体30に前後一対の開孔片31,31'からなる開孔器32を開閉装置33を介して取付けている。図中、34は支持体24の左右両端間に架設した平面視略U字状の保護枠であり、同保護枠34に左右一対の覆土輪21,21 を取付けてもよい。 【0021】また、植付機構5は、走行フレーム9に伝動ケース35を取付け、同伝動ケース35の入力軸(図示省略)を原動機15に連動連結する一方、伝動ケース35の出力軸36にギヤケース37を連動連結し、同ギヤケース37に前記ギヤケース25をユニバーサルジョイント38を介して連動連結しており、同ユニバーサルジョイント38は、駆動側ジョイント38a と従動側ジョイント38b とをスプライン嵌合させて、伸縮自在に構成している。 【0022】そして、植付機構5は、クランクアーム27の作動によって、開孔器32をその先端が縦長楕円軌跡39を描くように往復運動させるとともに、同縦長楕円軌跡35の下端部分において、開閉装置33によって開孔片31,31'を前後方向に拡開させて、植付機構5に供給された苗4を畝3に植付けるようにしている。 【0023】左右移動機構8は、図2及び図3に示すように、ギヤケース25,37 間に左右一対の連結杆40,41 を介設し、両ギヤケース25,37 と左右連結杆40,41 とで平行リンク機構を構成して、植付機構5を走行機構2に対して左右幅方向へ移動できるようにしている。 【0024】また、左右移動機構8には、往復運動手段50を連動連結しており、同往復運動手段50は、伝動ケース35の出力軸36に筒状のカム体42を同軸状に取付け、同カム体42の外周面にカム溝43を刻設し、同カム溝43に追従する従動杆44を伝動ケース35に回動自在に取付けており、同従動杆44は、伝動ケース35の内部に配設し、かつ、先端をカム体42に連動連結した内側従動杆44a と、伝動ケース35の外側に配設し、かつ、内側従動杆44a の基端に枢軸44b を介して取付けた外側従動杆44cとから構成し、同外側従動杆44c の中途部に作動杆45の基端を枢着し、同作動杆45の先端を前記右側の連結杆41の中途部に枢着している。 【0025】そして、伝動ケース35の出力軸36の回動に連動して、カム溝43に従って作動杆45が左右に回動し、それに伴って、植付機構5が左右方向へ往復運動するようにしている。 【0026】カム溝43は、開孔器32の先端が前記縦長楕円軌跡39の中途部分に位置する間に植付機構5が左右交互に移動して、開孔器32の先端が図4に示すような軌跡46を描くように形成している。 【0027】そして、開孔器32が植付機構5の左右方向への移動範囲の略中央部に位置する間(図4中、Aで示す。)に、苗供給機構6によって開孔器32に苗4を供給し、次いで、開孔器32の先端が前記縦長楕円軌跡39の中途部分に位置する間(図4中、Bで示す。)に、左右移動機構8によって植付機構5を左右幅方向へ向けて移動し、その後、開孔器32の先端が前記縦長楕円軌跡39の下端部分に位置する間(図4中、Cで示す。)に、植付機構5によって畝3に苗4を植付けるようにしている。 【0028】このように、植付機構5が移動範囲の略中央部に位置する時に、苗供給機構6によって植付機構5に苗4を供給するようにしているため、苗供給機構6を一つ設けていればよく、しかも、苗供給機構6を左右幅方向へ移動させるための機構を設けることなく、支持フレーム17に固着でき、構造を簡単なものとすることができる。 【0029】しかも、左右移動機構8によって植付機構5を左右幅方向へ向けて交互に移動させることにより、図5に示すように、畝3に苗4を千鳥状に略均等に整列して植付けることができる。 【0030】また、左右移動機構8には、植付機構5の左右幅方向への移動範囲を調節するための移動範囲調節手段47を設けている。 【0031】すなわち、図3に示すように、外側従動杆44c に複数の調節孔48a,48b,48c を間隔を開けて穿設して、外側従動杆44c の基端側の調節孔48a に作動杆45を連結した場合には、植付機構5の移動範囲が狭くなり、一方、外側従動杆44c の先端側の調節孔48c に作動杆45を連結した場合には、植付機構5の移動範囲が広くなるようにしている。 【0032】また、右側の連結杆41の中途部にボス体49を連結杆41に沿って摺動自在に取付け、同ボス体49に作動杆45を連結しており、ボス体49を連結杆41に沿って摺動移動させることによっても、植付機構5の移動範囲を調節できるようにしている。 【0033】このように、植付機構5の左右幅方向への移動範囲を調節できるようにしているため、苗4の種類や畝3の幅等に応じて、畝3に植付けた苗4の間隔を適宜調節することができる。 【0034】さらに、左右移動機構8は、作動杆45の基端を外側従動杆44c から取り外して伝動ケース35に取付けることにより、植付機構5の左右幅方向への移動範囲内において、植付機構5を固定できるようにしている。 【0035】尚、ボス体49を連結杆41に沿って摺動移動させることにより、植付機構5を左右幅方向へ移動させ、その位置で植付機構5を固定することもできる。 【0036】このように、走行機体2と植付機構5との間に左右移動機構8を介設しているため、左右移動機構8によって植付機構5を走行機体2に対して左右幅方向へ容易に移動させることができる。 【0037】これにより、簡単な操作で畝3を走行した後に植付機構5を順次左右幅方向へ移動させて、畝3に苗4を多条植えすることができる。 【0038】 【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。 【0039】(1) 請求項1記載の本発明では、走行機体に植付機構を配設して、圃場を走行しながら畝に苗を植付ける野菜移植機において、走行機体と植付機構との間に左右移動機構を介設して、植付機構を左右幅方向に移動可能に構成しているため、植付機構を容易に移動させることができ、これにより、簡単な操作で苗を多条植えすることができる。 【0040】(2) 請求項2記載の本発明では、左右移動機構に往復運動手段を連動連結し、同往復運動手段よって、植付機構を左右幅方向へ交互に往復運動させているため、畝に苗を千鳥状に植付けることができ、これにより、栽培効率を向上させることができる。 【0041】(3) 請求項3記載の本発明では、左右移動機構に、植付機構の移動範囲を調節するための移動範囲調節手段を設けているため、苗の種類や畝の幅等に応じて、畝に植付けた苗の間隔を適宜調節することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006851 【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月1日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】松尾 憲一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−155315 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月15日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−330318 |
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