| 【発明の名称】 |
施肥装置付き苗移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐伯 正文
【氏名】福井 享
【氏名】石岡 成利
【氏名】野村 勝
【氏名】石田 伊佐男
【氏名】清家 理伯
【氏名】草本 英之
【氏名】鈴木 隆
【氏名】渡辺 計人
【氏名】鳥津 龍之
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| 【要約】 |
【課題】作業終了時における残り肥料の取り出し時や施肥装置のメンテナンス作業の際に、誤操作により施肥装置が作動するのを防止する。
【解決手段】走行車体の後方に苗移植部を設け、走行車体の後部に施肥装置の肥料貯蔵部70を設けた施肥装置付き苗移植機において、肥料貯蔵部70を作業時の位置とそれ以外の位置とに移動可能に設け、肥料貯蔵部70が作業時の位置にないときには施肥装置への動力伝達を停止する手段108を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行車体の後方に苗移植部を設け、走行車体の後部に施肥装置の肥料貯蔵部を設けた施肥装置付き苗移植機において、肥料貯蔵部を作業時の位置とそれ以外の位置とに移動可能に設け、肥料貯蔵部が作業時の位置にないときには施肥装置への動力伝達を停止する手段を設けたことを特徴とする施肥装置付き苗移植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、苗を植えながら植えた苗の近傍に施肥する施肥装置付き苗移植機に関する。 【0002】 【従来の技術】走行車体の後方に苗植付部を昇降可能に設けると共に、走行車体の後部に施肥装置の肥料貯蔵部及び肥料繰出部を設け、苗植付部で圃場に苗を植付けながら、その植付けた苗の近傍に施肥装置で施肥する施肥装置付き苗移植機において、走行車体の座席と苗植付部の苗載台の間に位置する施肥装置の肥料貯蔵部及び肥料繰出部のメンテナンス作業がしやすいように、これら肥料貯蔵部及び肥料繰出部を通常の植付作業時の位置よりも上昇させられるように構成したものがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】作業終了時における残り肥料の取り出し時や施肥装置のメンテナンス作業の際に、誤操作により施肥装置が作動すると危険である。本発明は、上記構成を利用してこの問題を解決しようとするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明は次のように構成した。すなわち、本発明にかかる施肥装置付き苗移植機は、走行車体の後方に苗移植部を設け、走行車体の後部に施肥装置の肥料貯蔵部を設けた施肥装置付き苗移植機において、肥料貯蔵部を作業時の位置とそれ以外の位置とに移動可能に設け、肥料貯蔵部が作業時の位置にないときには施肥装置への動力伝達を停止する手段を設けたことを特徴としている。 【0005】 【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明による施肥装置付き苗移植機の一例としての施肥田植機を表している。この施肥田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、また走行車体2の後部に施肥装置5の本体部が設けられている。 【0006】走行車体2は、駆動輪である各左右一対の前輪7,7及び後輪8,8を備えた四輪駆動車両で、機体の前部にミッションケース10が配置され、そのミッションケース10から左右側方に延びる前輪アクスルフレーム11,11の端部に前輪ファイナルケース12,12が設けられ、該前輪ファイナルケースの変向可能な前輪支持部12a,12aから外向きに突出する前輪車軸に前輪7,7が取り付けられている。また、ミッションケース10の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端部に回転自在に支持された前後方向のローリング軸16を支点にして後輪フレーム17がローリング自在に支持され、その後輪フレーム17の左右端部に設けられた後輪ギヤケース18,18から外向きに突出する後輪車軸に後輪8,8が取り付けられている。 【0007】エンジン20はメインフレーム15の上に搭載されている。エンジン出力軸20aに取り出されるエンジンの回転動力は、まず第一ベルト伝動装置21によってミッションケース10の上に設けた油圧ポンプ22の駆動軸22aへ伝達され、更にポンプ駆動軸22aから高速伝動と低速伝動に切替可能な第二ベルト伝動装置23によってミッション入力軸10aへ伝達される。 【0008】ミッションケース10内のトランスミッションで変速された回転動力の一部は、前輪アクスルフレーム11,11内のフロントアクスルを介して前輪ファイナルケース12,12へ伝達され左右の前輪7,7を回転駆動すると共に、後輪伝動軸25,25を介して後輪ギヤケース18,18に伝動され、左右の後輪8,8を回転駆動する。また、残りの回転動力は、ミッションケース10の右側面部に設けた植付クラッチ26を経由して取り出され、PTO伝動軸27を介して走行車体2の後部に設けた中間ギヤケース28へ伝達される。そして、中間ギヤケース28から、植付伝動軸29を介して苗植付部4に伝達され、苗植付部4の各部を駆動すると共に、後述する施肥駆動機構を介して施肥装置5を駆動する。 【0009】エンジン20の上側にはエンジンカバー30で設けられ、その上に座席31が設置されている。また、座席31の前方には各種操作具の操作機構等が収納されたフロントカバー32があり、その上側に前輪7,7を操向操作するハンドル33が設けられている。フロントカバー32の左側面部には変速レバー35、右側面部には植付昇降レバー36、背面部には感度調節レバー37がそれぞれ設けられている。座席31の左後方には下降ロックレバー38が設けられている。また、座席31に座ったオペレータの足下部には、主クラッチペダル40と左右一対のブレーキペダル41L,41Rが設けられている。エンジンカバー30及びフロントカバー32の下部周囲は水平状のフロアステップ43となっている。 【0010】なお、ハンドル33は、中立位置にある状態において後部が水平状に切り欠かれた形状をしている。このため、苗補給等の際にオペレータの膝がハンドル33に当たらず、作業をやりやすい。また、ハンドル33の一部にノブ33aが取り付けられているため、このノブ33aを握って片手でハンドル操作を行いながら各種レバー操作を容易に行える。 【0011】昇降リンク装置3は、メインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム50に上リンク51及び下リンク52,52が上下に回動自在に取り付けられ、これら上下リンクの先端部に縦リンク53が連結されている。そして、縦リンク53の下端部から後方に突出する軸受部に苗植付部側に固着した連結軸54が回転自在に挿入連結され、連結軸54を中心として苗植付部4がローリング自在に連結される。 【0012】昇降リンク装置駆動用の油圧昇降シリンダ56は、基部側がメインフレーム15に固着の支持部材に枢支され、ピストンロッド側が上リンク51の基部に一体に設けたスイングアーム57の下端部に連結されている。油圧昇降シリンダ56を伸縮させると昇降リンク装置3が昇降作動し、苗植付部4が一定姿勢のまま昇降する。油圧昇降シリンダ56は、リンクベースフレーム50の上部に設けられた油圧バルブ58によって伸縮制御される。 【0013】苗植付部4は4条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース60、苗を一株づつ苗取出口61a,…に供給する苗載台61、苗取出口61a,…に供給された苗を圃場の土壌に植付ける植付条数分の植付装置62,…、次行程における機体進路を表土面に線引きする左右一対の線引きマーカ63,63等を備えている。これらは公知の構成であるので、説明を省略する。 【0014】苗植付部4の下部には中央にセンターフロート65、その左右両側にサイドフロート66,66がそれぞれ設けられており、これらフロートを圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させるとフロートが泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に植付装置62,…により苗が植付けられる。各フロート65,66,66は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業中、センターフロート65の前部の上下動がフロート感知ワイヤ67を介して前記油圧バルブ58のスプールに伝えられ、それに応じて油圧バルブ58が切り替わり苗植付部4を昇降させる。具体的には、圃場の凸部にフロートが乗り上げると苗植付部4を上昇させ、圃場の凹部にフロートが落ち込むと苗植付部4を下降させる。これにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。 【0015】施肥装置5は、走行車体2の後部上側に各条共用の肥料貯蔵部としての肥料ホッパ70と各条の肥料繰出部71,…を設け、肥料ホッパ70に貯えられている粒状の肥料を肥料繰出部71,…によって一定量づつ繰り出し、その肥料を肥料ホース72,…を通してフロート65,66,66に取り付けた施肥ガイド73,…へ移送し、その施肥ガイド73,…の前側に設けた作溝体74,…によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥溝内に肥料を落とし込む構成となっている。以下、施肥装置本体部の構造を説明する(図4〜図6参照)。 【0016】肥料ホッパ70の上面は肥料投入のために開口しており、その開口部に蓋70aが開閉可能に取り付けられている。肥料ホッパ70の下部は漏斗状になっていて、内部の肥料が自由落下で肥料繰出部71,…へ供給される。 【0017】肥料繰出部71は、外周部に肥料搬送用凹部76a,…が形成された繰出ロール76を備え、この繰出ロール76が繰出軸76bを中心にして図5の矢印方向に回転することにより、肥料ホッパ70内の肥料を凹部76a,…が保持して下方へ搬送する。肥料繰出部71のケーシングの前側壁面と繰出ロール76の間には、肥料ホッパ70内の肥料の自由落下を防止すると共に凹部76a,…に保持されて下方へ搬送中の肥料の表面部を均すブラシ77が着脱自在に取り付けられている。また、ケーシングの前側壁面には、肥料取出扉78が下端側を支点にして開閉自在に取り付けられている。 【0018】施肥駆動機構機構は、前記中間ギヤケース28から後方に突出する施肥駆動軸80の回転をクランク81、ロッド82、アーム83によって中継軸84に伝え、該中継軸から隣接する2条づつの繰出ロールで共用の繰出軸76b,76bへ伝動入・切可能なベルト伝動装置85,85によって伝え、各繰出ロール76,…を駆動するるように構成されている。 【0019】肥料繰出部71,…の下端部には前後に連通する接続管86,…が形成され、この接続管86,…の後端部に肥料ホース72,…が接続されている。また、各条の接続管86,…の前端部は左右方向に設けたエアチャンバ87の背面部に挿入連結されている。エアチャンバ87の左端部にはモータ88で駆動されるブロア89が設けられており、このブロア89から吹き出されるエアがエアチャンバ87を通って各条の接続管86,…に吹き込まれ、肥料繰出部71,…から繰り出される肥料をエアと共に肥料移送管72,…内を施肥ガイド73,…まで搬送する。 【0020】肥料ホッパ70、肥料繰出部71,…、エアチャンバ87等からなる施肥装置本体部5aを支持する構造は、リンクベースフレーム50に左右一対の施肥フレーム90,90を固定して設け、その施肥フレームに固着したリンク支持プレート91,91に上下で1組の平行リンク92,92,93,93を回動自在に取り付け、その平行リンンクの先端部をエアチャンバ87に固着した連結プレート94,94,95,95にそれぞれ回動自在に連結している。よって、平行リンク92,92,93,93を支点軸92a,92a,93a,93a回りに回動させることにより、施肥装置本体部5aが上下に移動する。施肥フレーム90,90と下側のリンク93,93との間に該リンクを上側に回動するように付勢するスプリング96,96が設けられているので、施肥装置本体部5aの上げ移動を楽に行える。 【0021】連結プレート94,94に回動自在に取り付けたロックプレート97,97の凹部97a,97aを施肥フレーム90,90に設けたロックピン98,98に係合させると施肥装置本体部5aが作業時の通常位置(図5の位置)に固定され、ロックプレート97,97の凹部97b,97bをロックピン98,98に係合させると施肥装置本体部5aのメンテナンス等を行うときの上げ位置(図6で実線で示す位置)に固定される。通常位置においては、施肥フレーム90,90の上端部が連結プレート94,94の底面に当接し、施肥装置本体部5aを下から支える状態になる。 【0022】また、前記肥料繰出用ロッド82は、中間部で上下両部分82a,82bに分割されており、両者82a,82bが互いに接近する方向にスプリング82cによって付勢している。スプリング82cの張力は肥料繰出しに要する負荷よりも強く設定されているので、施肥装置本体部5aが通常位置にある状態で施肥装置5を作動させるとき、ロッド82の上部分82aと下部分82bが当接する状態に保持される。施肥装置本体部5aを上げ位置へ上昇させると、スプリング82cが押し縮められ、上部分82aと下部分82bが離れ、通常位置の状態よりもロッド82が伸長する。 【0023】次に、苗植付部4及び施肥装置5の駆動を入切操作と苗植付部4を昇降操作について説明する。図7はその操作具である植付昇降レバーの機構を表している。 【0024】植付昇降レバー36はレバー回動軸100に取り付けられ、そのレバー回動軸に植付昇降レバー36と一体回動するように位置決め用カムプレート101とワイヤ取付プレート102が取り付けられている。カムプレート101には「上昇」「中立」「下降」「植付」の各操作位置に対応する凹部が形成されており、スプリング103にてカムプレート101に押し付けられている位置決め用ローラ104が上記凹部に係合することにより、植付昇降レバー36が各操作位置で安定するようになっている。 【0025】ワイヤ取付プレート102には、昇降操作ワイヤ106、オートリターンワイヤ107、及び施肥装置への動力伝達を停止する手段である植付昇降レバー規制ワイヤ108のそれぞれの一端部が連結されている。昇降操作ワイヤ106の他端部は後記昇降操作プレート120に繋がれ、オートリターンワイヤ107の他端部は油圧昇降シリンダ56のピストンに繋がれ、植付昇降レバー規制ワイヤ108の他端部は施肥装置5のエアチャンバ87に繋がれている。 【0026】また、ワイヤ取付プレート102には植付クラッチ操作プレート110が固着されている。植付クラッチ26はクラッチピン26aを押し込むとクラッチ切になるようになっており、上記クラッチピン26aを押し込む方向にトルクスプリング111によって付勢された植付クラッチアーム112の一端部に植付クラッチ操作ローラ113が取り付けられている。植付昇降レバー36が「上昇」「中立」及び「下降」にあるときは、植付クラッチ操作プレート110がフリーの状態にあり、植付クラッチ26が「切」になっている。植付昇降レバー36を「植付」に操作すると、植付クラッチ操作プレート110が植付クラッチ操作ローラ113を押し下げることにより、植付クラッチアーム112がクラッチピン26aを引き抜き、植付クラッチ26が「入」になる。 【0027】図8は昇降油圧バルブの切替機構を表す図である。油圧バルブ58はスプール弁で、図の中立位置より昇降操作プレート120またはフロート感知プレート121でスプール58aを押し込むと、油圧昇降シリンダ56のシリンダが突出(苗植付部4が上昇)し、昇降操作プレート120またはフロート感知プレート121によるスプール58aの突出規制を解除すると、油圧バルブに内蔵のスプリングの作用でスプール58aが突出し、油圧昇降シリンダ56のピストンが引っ込む(苗植付部4が下降)ようになっている。 【0028】昇降操作プレート120は、軸120aを支点にして回動自在に設けられ、前記昇降操作ワイヤ106を介して植付昇降レバー36にて操作される。植付昇降レバー36を「上昇」にすると、昇降操作プレート120がスプール58aを押し込み、苗植付部4が上昇する。植付昇降レバー36を「中立」にすると、スプール58aが中立位置に保持され、苗植付部4が現状位置に固定される。植付昇降レバー36を「下降」もしくは「植付」にすると、昇降操作プレート120がフリーになるのでスプール58aが突出し、苗植付部4が下降する。 【0029】植付昇降レバー36を「上昇」にして苗植付部4を上昇させるとき、油圧昇降シリンダ56のピストンが所定量突出すると、オートリターンワイヤ107に引かれて植付昇降レバー36が「中立」へ自動的に戻される。このため、苗植付部4が所定の最上位置まで上昇すると、それ以上は油圧昇降シリンダ56のピストンが突出作動せず、苗植付部4が停止する。 【0030】フロート感知プレート121は、軸121aを支点にして回動自在に設けられ、その先端部に前記フロート感知ワイヤ67のフロートと反対側の端部がつながっている。苗植付部4が作業位置にある状態において、圃場表土面に凹凸によってセンターフロート65の前部が上下動すると、それに応じてフロート感知プレート121が揺動して油圧バルブ58が切り替わり、苗植付部4が昇降する。なお、苗植付部4が作業位置よりも上位にあるときは、フロート感知ワイヤ67が弛んでいるので、フロート感知プレート121はスプール58aの突出規制が解除された状態になる。符号122は、フロート感知プレート121のリターンスプリングである。 【0031】フロート感知プレート121の回動支点軸121aは、軸123aを支点にして回動自在な感度調節プレート123に設けられている。この感度調節プレート123と前記感度調節レバー37とが感度調節ワイヤ125で結ばれており、感度調節レバー37の操作によってフロート感知プレート121の支点位置を移動させると、センターフロート65の前部の上下動に対する油圧バルブ58の切り替えの応答性が変わる。符号126は、感度調節プレート123のリターンスプリングである。 【0032】また、油圧バルブ58には、油圧昇降シリンダ56のピストンが引っ込み作動(植付部4が下降)する側に油圧バルブ58が切り替わるのを規制するための下降ロックピン128が設けられている。この下降ロックピン128は前記下降ロックレバー38と一体に回動する下降ロックプレート129により操作され、下降ロックレバー38を「ロック」にしたとき作用するようになっている。下降ロックレバー38は手動で操作されるだけではなく、施肥装置本体部5aの上昇に連動して操作されるように、下降ロックレバー38と施肥装置5のエアチャンバ87とが下降ロックワイヤ130を介して繋がれている。 【0033】施肥装置本体部5aを上げ位置へ上昇させると、下降ロックワイヤ130に引かれて下降ロックレバー38が自動的に「ロック」に操作され、苗植付部4が下降しないように規制される。これにより、苗植付部4を上昇させた状態で肥料ホッパ70の蓋70aを開けて肥料補給等の作業を行っている場合に、誤って苗植付部4が下降して頭や手を苗植付部4と肥料ホッパ70の間にはさまれるという事故を防止している。 【0034】また、植付昇降レバー36が「植付」にある状態で施肥装置本体部5aを上げ位置へ上昇させると、植付昇降レバー規制ワイヤ108に引かれて植付昇降レバー36が「中立」へ戻される。このため、施肥装置本体部5aを上げ位置へ上昇させて肥料の取り出しやメンテナンス作業を行う際、苗植付部4と施肥装置5の駆動が自動的に停止するので安全である。なお、施肥装置本体部5aの上昇に連動させ、植付クラッチ26が「切」になるようクラッチピン26aを直接操作するように構成してもよい。 【0035】施肥装置本体部5aを上げ位置へ上昇させたときの安全を図るため、以下に示す構成を採用してもよい。 【0036】図9に示す構成は、第一ベルト伝動装置21のテンションプーリ21aを支持するアーム21bと施肥装置本体部5aとをワイヤ132等を介して連係させ、施肥装置本体部5aが上げ位置へ上昇すると、ベルト21cが弛む方向へテンションプーリ21aが移動し、エンジン出力軸20aから油圧ポンプ駆動軸22aへの伝動を断つことにより、油圧、走行、植付、施肥のすべての駆動を切るようにしている。 【0037】図10に示す構成は、エンジンスロットル134を作動させるアーム135と施肥装置本体部5aとをワイヤ136等を介して連係させ、施肥装置本体部5aを上げ位置へ上昇させると、スロットルレバー137を操作してもアーム135が回動せず、エンジンの回転数が上がらないように構成している。 【0038】図11に示す構成は、施肥装置本体部5aが上昇すると回路を開くスイッチ139を、バッテリ140とスタータモータ141の間の回路に直列に設け、施肥装置本体部5aを上げ位置へ上昇させると、エンジンが始動しないように構成している。 【0039】図12に示す構成は、ブレーキペダル41L,41Rと施肥装置本体部5aとをワイヤ143等を介して連係させ、施肥装置本体部5aを上げ位置へ上昇させると、ブレーキペダル41L,41Rがブレーキ作動状態でロックされるように構成されている。 【0040】図13に示す構成は、施肥装置本体部5aが上げ位置へ上昇すると、ブレーキフック145,145が後輪8,8のラグに係合し、後輪8,8が回らないようにロックする構成になっている。 【0041】図14に示す構成は、施肥装置本体部5aが上昇すると回路を閉じるスイッチ147を、バッテリ140と警報ブザー148の間の回路に直列に設け、施肥装置本体部5aを上げ位置へ上昇させると、警報ブザーが鳴るように構成されている。 【0042】 【発明の効果】以上に説明した如く、本発明にかかる施肥装置付き苗移植機は、メンテンナンス等のとき肥料貯蔵部を作業時の位置以外の位置へ移動させると、走行車体から苗植付部及び施肥装置への動力伝達を停止するように構成されているので、作業終了時における残り肥料の取り出し時や施肥装置のメンテナンス作業の際に、誤操作により施肥装置が作動することを防止できるようになった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月5日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】菅原 弘志
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| 【公開番号】 |
特開平11−137020 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月25日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−320407 |
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