| 【発明の名称】 |
水田作業機の振り子センサ |
| 【発明者】 |
【氏名】塚原 譲
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| 【要約】 |
【課題】機体のローリングを感知する振り子センサを設けて、振り子センサの感知に連繋して機体を水平制御するようにした水田作業機において、上記振り子センサの軽量化を図り、しかも、十分な振り子効果を出すことができるようにする。
【解決手段】機体のローリングを感知する振り子センサ20を、機体側に軸支される型成形部材からなるベース部21と、該ベース部21の下端に取付けた重錘部22とで構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体のローリングを感知する振り子センサを設けて、振り子センサの感知に連繋して機体を水平制御するようにした水田作業機において、上記振り子センサを、機体側に軸支される型成形部材からなるベース部と、該ベース部の下端に取付けた重錘部とで構成したことを特徴とする水田作業機の振り子センサ。 【請求項2】 機体のローリングを感知する振り子センサを設けて、振り子センサの感知に連繋して機体を水平制御するようにした水田作業機において、上記振り子センサを、機体側に軸支される型成形部材からなるベース部と、該ベース部の下端に取付けた重錘部とで構成すると共に、上記重錘部を着脱交換可能としたことを特徴とする水田作業機の振り子センサ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本考案は、機体のローリングを感知する振り子センサに連繋して機体を水平制御するようにした水田作業機における振り子センサに係るものである。 【0002】 【従来の技術】一般に歩行型田植機等の水田作業機においては、水田作業中、フロートが滑走する田面に凹凸があると、機体がローリングして植付作業に支障を及ぼすことがある。そこで機体のローリングを感知する振り子センサを設けて、振り子センサの感知に連繋して機体を水平制御するようにしたものが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来この種の振り子センサは、振り子効果を出すために、振り子センサ全体を鉄鋳物で一体状に形成している。このため振り子センサが比較的重量の重い部品となっているが、2条植え田植機のような小型機の場合を考慮すれば、振り子センサの軽量化が望まれる。本発明は上記のような実情に鑑み創作されたものであって、振り子センサの軽量化を図ることができ、しかも十分な振り子効果を出すことができ、また作業条件に応じて振り子作用の感度を変えることができる水田作業機の振り子センサを提供することを目的としたものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、本発明が講じた技術的手段は、機体のローリングを感知する振り子センサを設けて、振り子センサの感知に連繋して機体を水平制御するようにした水田作業機において、上記振り子センサを、機体側に軸支される型成形部材からなるベース部と、該ベース部の下端に取付けた重錘部とで構成したことを特徴とし、また、機体のローリングを感知する振り子センサを設けて、振り子センサの感知に連繋して機体を水平制御するようにした水田作業機において、上記振り子センサを、機体側に軸支される型成形部材からなるベース部と、該ベース部の下端に取付けた重錘部とで構成すると共に、上記重錘部を着脱交換可能としたことを特徴とするものである。 【0005】したがって、本考案によれば、機体側に軸支される振り子センサのベース部のみを、合成樹脂材あるいはアルミ材等で型成形して、振り子センサ全体の軽量化を図ることができ、また、ベース部に取付けた重錘部のみを重量の異なる別の重錘等と交換すれば、作業条件に適した良好な振り子作用を得ることができる。 【0006】 【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を、添付した好適な実施例の図面に基づいて詳述する。まず図1において、1は水田作業機として例示する歩行型田植機であって、エンジン2を前部に搭載した機体フレーム3の下部にフロート4が上下動自在に支持され、その左右両側にはチェンケース5に支持された走行車輪6が配置されている。7は左右に往復横送りされる前低後高状の苗載台,8は苗載台7の下端に臨んで配設した苗受板であって、この苗受板8の下方に植付杆9を備えた植付装置10が設けられている。また機体の前部にはボンネット11で覆われた燃料タンク12が搭載されており、機体の後部には機体フレーム3の後端から上方後方に向けて操作ハンドル13が延設されている。 【0007】上記フロート4は、その後部側がブラケット14を介して機体側に枢支されて、機体に対して近接離間自在となっており、フロート4の前部側は、拡縮リンク等により機体の下方に吊持されていて、機体を大きく上動させても吊持されたフロート4を適正姿勢に保持できるようになっている。 【0008】また、チェンケース5の揺動軸に突成した回動アーム15が、リフタロッド16を介してリフタ天秤17の左右両端に連結されている。上記リフタ天秤17は、エンジン2の前方に立設された昇降用シリンダ18の上端側に上下回動自在に装着されている。 【0009】19はエンジン2の前面一側に設けた油圧制御バルブ、20は機体側に軸支した左右揺動自在の振り子センサであって、機体が左右にローリングすると、機体に対して相対的に揺動した振り子センサ20が、油圧制御バルブ19を切換えて図示しないローリング用シリンダを作動させる。そして上下に回動したリフタ天秤17が、リフタロッド16を介して左右の走行車輪6を互に反対方向に上下させて機体姿勢を水平制御する。またフロート4が機体に対して上下動すると、油圧制御バルブ19の切換えにより昇降用シリンダ18を作動させ、これに伴ってリフタロッド16が左右の走行車輪6を同時に上下動させるようになっている。 【0010】そして上記振り子センサ20は、図2〜図4に示すように、機体側に軸支される杆状のベース部21と、その下端に取付けた重錘部22とで構成されている。上記ベース部21は合成樹脂等による型成型部材で一体成型されており、その上端部には機体側への枢支穴21aが形成されている。また、ベース部21の下端部には重錘部22を取付けるためのインサート金具23が埋込まれており、ベース部21の背面側には重量を軽くするための凹部21bが上下方向に形成されている。 【0011】上記重錘部22は、厚鉄板を曲げ加工して中央にベース部21への取付面22aを設けた形状となっている。そして上記取付面22aに形成したボルト孔22bから取付ボルト24をインサート金具23のネジ孔に螺着することにより、重錘部22をベース部21に取付固定した振り子センサ20が構成されている。22cは重錘部22の位置決めプレートである。なお本実施例では重錘部22をいわゆるハット状に折曲形成したものを示したが、これに限定されるものではなく、所望する別の形状であってもよい。 【0012】また、図5〜図6には振り子センサを中立位置にロックするロック装置の一例が示してある。すなわち、振り子センサ25の前面中央に設けた取付孔に、コ字状に形成したロックバー26の基端部が、スプリング27、ワッシャ28、Eリング29を介して装着されていて、ロックバー26が振り子センサ25側に引込み付勢されている。 【0013】一方、機体前部にあるバンパー30の上面には、ロックバー26の折曲端部が係止する係止部31が設けられている。そして上記ロックバー26をスプリング27の付勢に抗して前方に引出し、ついで係止部31に弾性係止すれば、振り子センサ25を中立位置にロックすることができる。したがって水平制御の解除時、あるいは機体の搬送時に振り子センサ25が不必要に振れるのを防止することができる。なお通常の水平制御時には、ロックバー26を仮想線で示す側方の収納位置に回動させておく。 【0014】また図7〜図8は苗載台7の支持構造を示すものである。図中、32は苗載台7を支持するベース固定部であって、このベース固定部32は左右方向の筒状体で形成されており、その中空部にスライドバー33が摺動自在に挿通され、左右に突出したスライドバー33の両端部を、苗載台7に設けたブラケット34,34に固定することにより、苗載台7が左右往復動自在に支持されている。 【0015】そしてベース固定部32の背面側に溶着した取付体35が機体側の支持フレーム36に取付けてあり、また、上記支持フレーム36には苗受板8の基端部8aが位置調節自在に装着されていて、支持フレーム36と苗受板8とで形成された空間を利用してベース固定部32をコンバクトに配置できるようになっている。また上記ベース固定部32の取付体35を支持フレーム36の長孔に上下調節可能に取付けることにより、苗載台7と苗受板8の組付け、および平行度の調節を容易に行えるようになっている。 【0016】そして往復横送りされる苗載台7に載置したマット苗は、縦送り装置37によって苗受板8上に送出され、植付作動する植付杆9が苗受板8の苗取出し口8bから植付株ごとに掻取って田面に植付けるようになっている(図9〜図10参照)。上記苗載台7の横送り機構は、図11に示すようにエンジン2からの動力が機体フレーム3に内装したチェン伝動装置を介してプランタシャフト38に伝達されて植付装置10を駆動し、このプランタシャフト38からの動力が縦送りシャフトを経てスクリュシャフト39に伝達される。スクリュシャフト39には相反する方向の螺旋溝40が形成されていて、この螺旋溝40に噛合させたガイドピース41がスクリュシャフト39の回転に伴って左右に往復移動して苗載台7を横送りするのは従来と同様である。 【0017】ところで、このような横送り機構は、スクリュシャフトに設けた螺旋溝のねじピッチが、従来は全面にわたり同じピッチであったため、苗載台が横送り端部に達してガイドピースが一方の螺旋溝から他方の螺旋溝に入って逆方向に移動し始めるときに、スクリュシャフトとガイドピースとのガタ、あるいは苗載台の取付けガタ等により、苗載台の移動ストロークがガタの分だけ減少して植付杆による苗掻取り量が不均一となり、植付け性能にも支障を及ぼすことがあった。 【0018】そこで本発明のものは、スクリュシャフト39のねじピッチを両端部だけ他の部分よりも広くして、スクリュシャフト39とガイドピース41とのガタ等を修正できるようにしている。すなわち図12に示すように、スクリュシャフト39には相反する方向の螺旋溝40が形成されているが、左右両端Bにおけるねじピッチbのみを、他の部分Aにおけるねじピッチaよりも大きく形成されている。したがってスクリュシャフト39とガイドピース41とのガタ等を、螺旋溝40の左右両端Bに形成した大きなねじピッチbで吸収できるので、苗載台7の横送り端部で苗載台7の移動ストロークが減少することはなく、植付杆9による苗掻取り量を均一にして、植付性能の向上を図ることができる。 【0019】上記の如き構成において、植付作業を行うに当っては、走行車輪6が耕盤上を走行し、フロート4が田面を滑走しながら植付杆9が苗載台7から苗受板8上送り出された苗を掻取って田面に植付けてゆく。作業中機体がローリングすると、機体に対して振り子センサ20が相対的に揺動してローリングを感知し、これに連繋して油圧制御バルブ19を切換えてリフタ天秤17回動させ、左右の走行車輪6を逆方向に上下動させて機体姿勢を水平制御する。またフロート4が機体に対して上下動すると、油圧制御バルブ19の切換えにより、昇降用シリンダ18を作動させて上下に移動するリフタ天秤17が左右の走行車輪6を同時に上下動させる。 【0020】そして本発明の振り子センサ20は、機体側に軸支されるベース部21のみが型成型部材で一体形成されているので、熱可塑性繊維強化樹脂または熱硬化性繊維強化樹脂、あるいはアルミ材等の軽量材で型形成することができる。そして、このベース部21の下端に鉄板を曲げ加工して形成した重錘部22を取付けたので、振り子センサ20全体を軽量化することができ、しかも良好な振り子作用を得ることができる。 【0021】またベース部21のインサート金具23に取付ボルト24で取付固定した重錘部22は、自由に着脱できるので、作業条件に応じて重錘部22のみを異なる重量のものと交換して振り子作用の感度を最適な状態とすることができる。 【0022】なお、図5〜図6に示したロック装置を取付ければ、振り子センサ20を中立位置に簡単にロックすることができるので、水平制御の解除時、あるいは機体の搬送時等に振り子センサ20が不必要に振れるのを確実に防止することができる。 【0023】 【発明の効果】これを要するに本発明は、機体のローリングを感知する振り子センサを設けて、振り子センサの感知に連繋して機体を水平制御するようにした水田作業機において、上記振り子センサを、機体側に軸支される型成形部材からなるベース部と、該ベース部の下端に取付けた重錘部とで構成し、また、機体のローリングを感知する振り子センサを設けて、振り子センサの感知に連繋して機体を水平制御するようにした水田作業機において、上記振り子センサを、機体側に軸支される型成形部材からなるベース部と、該ベース部の下端に取付けた重錘部とで構成すると共に、上記重錘部を着脱交換可能としたことから、機体側に軸支されるベース部のみを、合成樹脂あるいはアルミ材等の軽量材で型形成できるので、振り子センサ全体の軽量化を図ることができ、しかも良好な振り子作用を保持することができる。 【0024】また、ベース部の下端に取付けた重錘部のみを、自由に交換できるので、作業条件に応じて重錘部の重量を変えることにより、振り子作用の感度を最適なものとして適正な水平制御を行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月7日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】稲葉 昭治
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| 【公開番号】 |
特開平11−137017 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月25日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−322283 |
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