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【発明の名称】 田植機の施肥ホース収納構成
【発明者】 【氏名】竹田 裕一

【要約】 【課題】乗用田植機の苗載台や植付ケース等の植付部の左右両側の数条を分割して収納可能とし、施肥装置の左右両側の数条を分割し、回動して収納可能とし、施肥装置がら植付部に肥料を搬送する分割側の施肥ホースを収納できるようにする。

【解決手段】植付部15に肥料を搬送する施肥ホース146の一方を取付ブラケット(取付部材)148によって着脱自在に施肥装置36に係合し、施肥ホースの他端を植付部に配すると共に、分割側の植付部にホース収納支持ステー(係合部材)200を立設し、施肥装置と植付部の収納時に、分割側の数本の施肥ホースを連結した取付部材を係合部座右に係合するとともに、前記係合部材にホースガイド204と支持体205を設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行車の後部に運転席を配置し、該運転席の後方位置に左右方向へ伸延する多条用の施肥装置を配設し、走行車後方に多条用の植付部を配置した乗用田植機において、前記植付部の左右両側の数条を分割して収納可能とし、前記施肥装置の左右両側の数条を分割し、回動して収納可能とし、植付部に肥料を搬送する施肥ホースの一方を取付部材によって着脱自在に施肥装置に係合し、施肥ホースの他端を植付部に配すると共に、分割側の植付部に、分割側の施肥ホースの基端側を支持する取付部材を係合する係合部材を設けたことを特徴とする田植機の施肥ホース収納構成。
【請求項2】 前記係合部材にホースガイドを設け、施肥ホースの途中部をガイドすることを特徴とする請求項1記載の田植機の施肥ホース収納構成。
【請求項3】 前記係合する部材を板状の側面視略L型の支持体とし、該支持体で取付部材に固定した施肥ホースの施肥装置側端部を被装することを特徴とする請求項1記載の田植機の施肥ホース収納構成。
【請求項4】 前記係合する部材を板状の側面視略L型の支持体とし、該支持体で取付部材に固定した施肥ホースの搬送エアのエア導入側端部を被装することを特徴とする請求項1記載の田植機の施肥ホース収納構成。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、8条や10条等の多条植えと同時に施肥を行う田植機の施肥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、乗用田植機の一形態として、施肥作業と苗の植付作業とを同時に行えるように、走行部の後上方に施肥装置を配設すると共に、走行部の後方に植付部を吊設していた。そして、施肥装置と植付部は、それぞれ多数条、例えば10条の施肥兼植付け作業も行えるようにしている。この場合、植付部の苗載台は中央側の6条分の固定側苗載台と左右両側の分割苗載台とに分割し、水平折畳み機構を固定側苗載台の左右側部と分割苗載台内端部との間に設け、分割苗載台を固定側苗載台と平行状に後方に折畳み、苗載台の左右全幅を6条幅内に縮小している。また、植付ケースの左右最外側の2条分を爪ケース、フロート、苗取出板など関連部品と連結棒で一体に固設し、中央側の植付ケースに支持される別の連結棒と前記連結棒とを後方斜下方に傾斜させた枢支パイプで連結し、左右最外側の2条分の植付ケースやフロート等を枢支パイプを中心に後上方に折畳み自在に設けている。また、施肥装置は、10条分の施肥部を左右方向に配置して形成すると共に、中央部の6条分の施肥部は、走行部の後部に固定して固定側施肥部となし、該固定側施肥部の左右側方に、それぞれ2条分の施肥部を連結体を介して連結して可動側施肥部となっている。しかも、各可動側施肥部は、それぞれ固定側施肥部の左右側方位置で、かつ、これと略同一直線上に配置した使用位置と、連結体を用いて固定側施肥部より前方へ折り曲げるように回動した収納位置との間で、位置変更自在としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の側条施肥装置を搭載した乗用田植機では、各側条施肥装置の施肥ユニットと植付部のフロートとの間に施肥ホースが介装され、肥料を圧送しており、左右外側の各2条分の可動側施肥装置と、植付部の外側に植付ケース等は収納位置に回動される構成となっており、施肥ホースを取り外す必要があった。しかし、前記施肥ホースを取り外した後の取付け機構は特別に設けられておらず、その脱着作業も煩雑なものとなっていた。また、移動走行時には取り外した施肥ホースを適切に保管する場所がなく、雨等によって施肥ホース内が湿めったり、ゴミや塵等の異物が混入すると肥料が詰まり易くなるものであった。その為に、施肥装置と植付部との収納時に施肥ホースを容易に取り外すことのでき、尚且つ適切に保管することのできる構成のものが望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。即ち、走行車の後部に運転席を配置し、該運転席の後方位置に左右方向へ伸延する多条用の施肥装置を配設し、走行車後方に多条用の植付部を配置した乗用田植機において、前記植付部の左右両側の数条を分割して収納可能とし、前記施肥装置の左右両側の数条を分割し、回動して収納可能とし、植付部に肥料を搬送する施肥ホースの一方を取付部材によって着脱自在に施肥装置に係合し、施肥ホースの他端を植付部に配すると共に、分割側の植付ケース上方に、分割側の施肥ホースの基端側を支持する取付部材を係合する部材を設けたものである。また、前記係合する部材にホースガイドを設け、施肥ホースの途中部がガイドするように構成したものである。また、前記係合する部材を板状の側面視略L型の支持体とし、該支持体で取付部材に固定した施肥ホースの施肥装置側端部を被装するようにしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明する。図1は苗載台の折畳み機構を備えた田植機の全体側面図、図2は同じく平面図、図3は植付ケース及びフロート等の折畳み状態を示す図、図4は施肥装置の後面図、図5は施肥装置の支持枠体を示す平面図、図6は収納状態とした施肥装置の左右片側の平面図部分断面図、図7は本発明のホース収納支持ステーを配した分割側の植付ケースの側面図、図8はホース収納支持ステーの側面図、図9は同じく正面図、図10は施肥ホースを収納した分割側の植付ケースを後方に折り畳んだ状態の側面図、図11は施肥ユニットの側面断面図、図12は施肥ホースのエアタンクへの取付け構成を示す側面図一部断面図、図13は同じく斜視図、図14はステーの後面図、図15はエアタンクに施肥ホースを取り付けた状態を示す側面図、図16は導入口の側面断面図、図17は導入口の後面図である。
【0006】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1、図2に示す作業者が搭乗する走行車1のように、エンジン2を車体フレーム3前部上方に搭載させ、ミッションケース4前方にフロントアクスルケース5を介して走行用前輪6を支持させると共に、前記ミッションケース4の後部にリヤアクスルケース7を連設し 前記リヤアクスルケース7に走行用後輪8を支持させる。そして、前記エンジン2等を覆うボンネット9両側に予備苗載台10を取付けると共に、ステップ11を介して作業者か搭乗する車体カバー12によって前記ミッションケース4等を覆い、前記車体カバー12上部に運転席13を取付け、その運転席13の前方で前記ボンネット9後部に操向ハンドル14を設ける。
【0007】また、図中15は10条植え用の苗載台16並びに複数の植付爪17などを具備する植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台16を下部レール18及びガイドレール19を介して植付ケース20に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース21を前記植付ケース20に支持させ、該ケース21の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケース22・22を配設し、その爪ケース22・22先端に植付爪17・17を取付ける。また前記植付ケース20の前側にヒッチ台23を設け、該ヒッチ台23をヒッチ機構24に連結させ、トップリンク25及びロワーリンク26を含むリンク機構27後部にヒッチ機構24を取付け、前記リンク機構27を介して走行車1後部に連結させ、前記リンク機構27を介して植付部15を昇降させる昇降シリンダ28をロワーリンク26に連結させ、前記前後輪6・8を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台16から一株分の苗を植付爪17によって取出し、連続的に苗植え作業を行うように構成する。
【0008】また、図中29は走行変速レバー、30は植付昇降兼作業走行変速用副変速レバー、31は植付け感度調節レバー、32は主クラッチペダル、33・33は左右ブレーキペダル、34は均平用センターフロート、35は均平用サイドフロート、36は10条用の側条施肥部である。
【0009】前記苗載台16及び植付ケース20など植付部15の左右外側の2条分を機体内側に折畳み自在に設けるもので、前記苗載台16は左右最外側の2条分の苗載台16を分割して折畳み自在な分割苗載台16bに形成し、機体中央の6条用の固定苗載台16aに並行折畳み機構37を介して分割苗載台16bを連結させて、固定苗載台16aの作用面上方に略平行で、且つ、2段に分割苗載台16bを折畳みするように設けて、折畳み時苗載台16の左右全幅を略6条分巾と等しくするように構成している。
【0010】図3にも示す如く、前記植付ケース20の左右最外側の2条分を爪ケース22、フロート35、植付探さ調節軸、苗取出板など関連部品と一体に折畳み自在に設けている。前記植付ケース20間を連結する伝動パイプ40と、調節軸及び苗取出板において、左右最外側の植付ケース20とこの内側の植付ケース20との略中央より若干外側でこれらパイプ40a・40b・40b、調節軸、苗取出板などを固定側と分割側とに分割する。固定側の中央6条分3つの植付ケース20aの後端間を各ブラケット41aを介し支点フレーム42で連結させ、分割側の左右外側各2条分1つの植付ケース20b後端にブラケット41bを介し固設する回動フレーム43と、前記支点フレーム42とを回動支点軸44を介し連結させている。前記回動支点軸44は、支点フレーム42左右両端の苗載台16の6条巾位置左右外側の各2つの植付ケース20a・20b問の略中央に配置され、前高後低状に略45度に傾斜状に設けられている。固定側の中央6条分3つの植付ケース20aに対し左右の各2条分1つの植付ケース20b・20bを回動支点軸44を介し略180度内側に回動させて、中央固定側の植付ケース20aの後方で折畳みされた分割苗載台16bより後方位置に分割側の植付ケース20bを折畳みするように構成している。
【0011】また、各フロート34・35・・・には、作溝体88・88を取付け、各フロート34・35・・・が圃場面上を滑走する際に、各作溝体88・88により10条の溝を形成して、各溝中に後述する側条施肥装置36より圧送される肥料を落下させている。
【0012】また、前記運転席13後方には10条用の側条施肥装置36が配設されている。該側条施肥装置36は、図4、図5に示すように、車体フレーム3の後部に立設した支持機枠130上に載設し、該支持機枠130上に6条分の固定側施肥部131を固設している。該固定側施肥部131の左右側部にそれぞれ連結体132・132を介して左右一対の2条分の可動側施肥部133・133と、右側の可動側施肥部133の右側端部に取付けたブロワ134とを具備している。
【0013】そして、前記可動側施肥部133・133は、固定側施肥部131の左右側方位置で、かつ、これと略同一直線上に配置した使用位置と、図1、図6に示すように、前方へ折り返して固定側施肥部131と略平行状態に配置した可動側施肥部133・133の先端部が運転席13後部の側方に位置する。従って、収納状態となった側条施肥装置36の可動側施肥部133・133とに干渉されることなく、作業者は運転席13に搭乗したり降車することができる。
【0014】更に、収納状態となった側条施肥装置36の左右幅は、走行車1の左右外側幅内に収まるようにしている。従って、収納状態となった側条施肥装置36に障害物を当接する前に走行車1の左右側面を当接し、側条施肥装置36が保護される。
【0015】また、固定側施肥部131は、図4、図5に示すように、支持機枠130上に固定した支持枠体135と、同支持枠体135に支持させた6条分の施肥ユニット136と、各施肥ユニット136に施肥搬送用エアを送るエアタンク137とを具備している。
【0016】支持枠体135は、支持機枠130上に左右一対の支持板体138・138を立設し、両支持板138・138間に左右方向に伸延する3本の第1、第2、第3横フレーム139・140・141を貫通状態に横架して形成している。該第1、第2、第3横フレーム139・140・141の左右端部に、板状のエアタンク支持体151・151を固設している。
【0017】また、前記可動側施肥部133・133は、前記固定側施肥部131と基本的構成を同じくしており、固定側施肥部131のエアタンク支持体151外側側面に連結体132を介して連結した支持枠体160と、同支持枠体160に支持させた2条分の施肥ユニット136と、各施肥ユニット136・136・・・に施肥搬送用エアを送るエアタンク161とを具備している。
【0018】そして、支持枠体160は、図4、図5に示すように、内外側エアタンク支持体162・163間に左右方向に伸延する3本の第1、第2、第3横フレーム164・165・166を横架している。
【0019】前記可動側施肥部133・133と固定側施肥部131とを連結する前記連結体132について説明する。図6に示すように、前記固定側施肥部131に設けたエアタンク支持体151の外側面に、側面視「コ」字状の固定側枢支連結片175を外側前方へ向けて突設する。一方、前記可動側施肥部133に設けた内側のエアタンク支持体162の内側面に、先端二又状の可動側枢支連結片176を外側前方へ向けて突設している。該可動側枢支連結片176の先端部を固定側枢支連結片175の先端部に、上下方向に軸芯を向ける枢支ピン177により枢支し、固定側施肥部131の左右端部に可動側施肥部133・133を連結している。
【0020】また、前記施肥ユニット136について、固定側施肥部131に設けた施肥ユニット136を用いて説明する。図11に示すように、前記第2、第3横フレーム140・141に繰出し体142を取付け、該繰出し体142の上端に施肥ホッパ143を連通連設する。一方、前記繰出し体142の下方に三又連結体144に形成した上部連結口144a(施肥装置側端部)を連結パッキンを介して着脱自在に連結し、三又連結体144に形成した後部連結口144cに施肥ホース146の基端部を連結している。三又連結体144前部に嵌合口144b(エア導入側端部)が形成され、該嵌合口144bに前記エアタンク137内に挿入した状態で保持されている導入管150が接合され、ブロワ134の駆動によってエアタンク137から該導入管150を介して三又連結体144内にエアが導入され、繰出し体142から繰り出された肥料等を施肥ホース146側に圧送する。前記嵌合口144bの外周面にはフランジ部144dが形成され、後述する取付部材である取付ブラケット52に螺合される。
【0021】そして、前記三又連結体144は、支持機枠130上に突設したステー147に取付部材である取付ブラケット148を介して着脱自在に取付けている。ステー147に形成した門型の挿通孔147a中に導入管150後部が嵌合される。該導入管150は、図16、図17に示すように、側面視略「く」字状に形成され、導入管150前部を後述したエアタンク137に開口した連結孔137a内に挿入されている。また、前記導入管150後部は、門型の前記挿通孔147aの形状に合わせたガイド枠150aを形成し、三又連結体144前部の嵌合口144bを下方よりガイドし、導入管150と連結孔137aとを連結し易くしている。
【0022】また、6条分の前記固定側施肥部131には、6個の三又連結体144・144・・・が配置され、可動側施肥部133・33には各2個の三又連結体144・144が配置されている。左右隣接する2個の三又連結体144・144を、図13に示すように、同一の取付ブラケット148を介してステー147に着脱自在に取付けている。該取付ブラケット148は、図12、図13に示すように、平面視「コ」字状に形成し、閉塞面に図示せぬ孔を開口し、三又連結体144前部の嵌合口144bを挿入すると共に、フランジ部144d前面を取付ブラケット148閉塞面に当接し、ボルト149を用いて取付ブラケット148とフランジ部144dとを螺合している。前記取付ブラケット148の左右側面の外側には、取付具155・155を固設している。該取付具155を図12中の後方斜下方に傾斜状に配し取付け方向を斜めにしている。更に、前記取付ブラケット148の閉塞面の左右中央位置に挿入ボルト157が配設され、該挿入ボルト157頭部を取付ブラケット148の前面より一定の間隔を開けた前方に位置されている。
【0023】一方、前記ステー147には、図13、図14に示すように、門型の挿通孔147aを開口し、該挿通孔147aの左右側方に上下方向に長径を有するボルトガイド用の長孔147b・147bを開口し、取付ブラケット148の取付け時に長孔147b・147b内にボルト149・149が挿入される。更に、前記ステー147の左右二個の挿通孔147aの間位置には、挿入ガイド孔147cが開口されている。該挿入ガイド孔147cは、上下に長い溝と該溝に下部に前記挿入ボルト157が挿入される大径の孔を開口している。更に、ステー147の後面には、前記取付ブラケット148の取付け位置に合わせて、係止片156・156を固設し、該係止片156を後方斜下方に突設し前記取付具155が係止される。
【0024】このように構成し、前記取付ブラケット148には、フランジ部144dを用いて二個の三又連結体144・144が螺合され、該取付ブラケット148はメンテナンス若しくは収納時以外は、ステー147の後面に取付けられている。そして、該取付ブラケット148をステー147に取り付けるには、先ず、取付ブラケット148中央の挿入ボルト157を、ステー147の挿入ガイド孔147cの大径の孔に挿入し、ステー147に対する取付ブラケット148の左右中心位置を合わせている。そして、挿入ボルト157を挿入ガイド孔147cの大径の孔に挿入し、取付ブラケット148前面とステー147後面とを当接する。この時、取付ブラケット148は、通常の配設位置より下方にあり、前記三又連結体144前部の嵌合口144bが導入管150後部のガイド枠150a下部に位置し、また、三又連結体144を螺合したボルト149が長孔147bの下部に挿入される。
【0025】そして、前記取付ブラケット148をステー147後面に当接させながら上方に移動させると、挿入ボルト157を螺合する軸が挿入ガイド孔147c内にガイドされながら上端部まで移動し、各ボルト149が各長孔147b内にガイドされながら上端部まで移動する。同様に、前記三又連結体144前部がガイド枠150aにガイドされながら上方に移動し、前記嵌合口144bと導入管150とが連通状態となる。そして、この位置で、前記取付具155を係止片156に係止することで、嵌合口144bと導入管150とが連通された状態に保持される。また、前記取付具155を係止片156との係止する方向を後方斜下方に傾斜状に配したことで、上下方向の振動を受けることができ、取付ブラケット148が安定して保持される。
【0026】そして、前記可動側施肥部133のエアタンク161の後方にステー147が配置され、二個の三又連結体144・144を配した取付ブラケット148が前述した取付け構成によって、ステー147の後面に取付けられている。
【0027】次に、前述した分割側の植付ケース20前部に配設した本発明の係合部材としてのホース収納支持ステー200について説明する。図7〜図9に示すように、前記ホース収納支持ステー200下部に、前方斜上方に傾斜状の固定板201・201を左右に二枚配置し、該固定板201・201の前後途中部より上方に支持板202・202を突設している。また、前記固定板201上端後部に傾斜面を形成し、左右の固定板201上端の傾斜面に支持板203を横設している。該支持板203の左右端部の前面に平面視C型のホースガイド204・204を固設し、C型のホースガイド204の開放面が前方に向けられている。前記ホースガイド204内に施肥ホース146途中部が嵌合される。
【0028】そして、前記固定板201・201を、使用位置に配した分割側の植付ケース20前部に固定すると、図7に示すように、支持板202・202が分割苗載台16b背面と平行状に立設され、ホースガイド204にガイドされる施肥ホース146を苗載台16b背面に沿わし、施肥ホース146下端を作溝体88に案内している。
【0029】また、前記支持板202・202の上下中央部に収納支持体205を固設している。該収納支持体205は側面視略L型に形成し、支持板202と垂直前方に下面部205a、支持板202と平行状に後面部205bと、該後面部205b左右両端部を前方に折り返した側面部205c・205cとを形成している。該205c・205cの前部には、支持板202に対して前上方に傾斜状にフック205dを形成している。また、前記側面部205c・205cの間隔は前記取付ブラケット148の左右幅に略一致させている。
【0030】そして、この収納支持体205に前記可動側施肥部133に配した取付ブラケット148を支持するように構成している。該取付ブラケット148の左右の取付具155を係止片156より外し、取付ブラケット148に配した二個の三又連結体144・144を施肥ユニット136から取り外す。そして、該取付ブラケット148と施肥ホース146・146を連結した状態の三又連結体144・144とを植付部15側に持って行き、取付ブラケット148の上下向きを反転させて、ホース収納支持ステー200の収納支持体205に取付ける。
【0031】即ち、図7に示すように、取付ブラケット148の上下向きを反転し、収納支持体205の後面部205bと側面部205c・205cとで形成する空間内に、「コ」字状に形成した取付ブラケット148の左右側面を側面部205c・205cとの間に配置する。そして、前記取付ブラケット148側の取付具155を収納支持体205側のフック205dに係止することで、取付ブラケット148が収納支持体205に収納される。この時、前記取付ブラケット148の上下向きが反転されており、三又連結体144の上部連結口144aが下方向きとなり、上部連結口144aの開口面を下面部205aに当接し、嵌合口144bの開口面が後面部205bに当接されるので、三又連結体144・144及び施肥ホース146・146内に密封した状態で保持される。
【0032】そして、この可動側施肥部133の施肥ホース146・146を、収納支持体205を用いて分割側の植付ケース20に収納した状態とすることで、図10に示すように、施肥ホース146・146が干渉されることなく分割側の植付ケース20を後上方に回動できる。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。即ち、請求項1に記載するように、苗載台の左右両側の数条と、植付部の左右両側の数条を分割して収納可能とし、前記施肥装置の左右両側の数条を分割し、回動して収納可能とし、植付部に肥料を搬送する施肥ホースの一端を取付部材によって着脱自在に数本毎に施肥装置に係合し、施肥ホースの他端を植付部に配すると共に、分割側の植付部に、分割側の施肥ホースの基端側を支持する取付部材を係合する係合部材を設けたことによって、分割側の施肥装置と植付部の収納時に数本の施肥ホースを連結した状態で分割側の取付部材を係合部材に係合することができる。よって、分割側の施肥ホースの一端のみを取り外すことで、分割側の植付部に収納することができ、施肥ホースの取付け、取り外し作業が容易である。また、外した施肥ホースを分割側の植付部に配した係合部材に保持しており、施肥ホースを完全に取り外して保管する必要がなく、さらに施肥ホースを固定側苗載台等の他の部材に干渉されることなく分割側の植付部を収納位置に回動することができる。
【0034】また、請求項2記載の如く、係合部材にホースガイドを設け、施肥ホースの途中部をガイドすることによって、施肥ホースを途中部を支持する固定具を係合部材に兼用させることができ、部品点数を減少させ、組み立て作業を少なくし、生産コストを抑えることができる。
【0035】また、請求項3記載の如く、前記係合部材を板状の側面視略L型の支持体とし、該支持体で取付部材に固定した施肥ホースの施肥装置側端部を被装するようにしたことによって、施肥ホースが密封した状態で保持され、肥料の詰まりの原因となる雨等の水分や塵等の異物がホース内部に侵入することがなく、施肥ホース内を乾いた状態で維持することができる。特に、前記施肥ホースの施肥装置側端部を上方に形成している場合には、該施肥ホースを上下反転させた状態にした後に支持体に係合させることで、施肥装置側端部を側面視略L型の前記支持体の底面で被装でき、施肥ホース内が密封される。
【0036】また、請求項4記載の如く、前記係合部材を板状の側面視略L型の支持体とし、該支持体で取付部材に固定した施肥ホースの搬送エアのエア導入側端部を被装することによって、施肥ホースが密封した状態で保持され、肥料の詰まりの原因となる雨等の水分や塵等の異物がホース内部に侵入することがなく、施肥ホース内を乾いた状態で維持することができる。
【出願人】 【識別番号】000006851
【氏名又は名称】ヤンマー農機株式会社
【出願日】 平成9年(1997)10月28日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎
【公開番号】 特開平11−127646
【公開日】 平成11年(1999)5月18日
【出願番号】 特願平9−295956