| 【発明の名称】 |
田植機の縦送り機構調節構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】久保 守
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 苗載せ台(6)に載置された苗(W)を苗取り出し口(a)側に送る苗送りベルト(16)を備えた縦送り機構(8a)において、前記縦送り機構(8a)に備えられた操作アーム(17)と、前記操作アーム(17)に接当して前記操作アーム(17)を待機位置(T),(t)から送り位置(S)まで移動操作することにより前記縦送り機構(8a)を作動させる駆動部材(19)と、前記操作アーム(17)を前記待機位置(T),(t)側に付勢する付勢部材(23)とを備えると共に、前記操作アーム(17)にワイヤ(21)を直接に接続し、前記ワイヤ(21)を前記操作アーム(17)から前記送り位置(S)側に延出して苗取り量の調節レバー(25)に接続して、前記苗取り量の調節レバー(25)によって前記ワイヤ(21)を押し引き操作することにより、前記操作アーム(17)の待機位置(T),(t)を前記操作アーム(17)の移動方向に沿って変更することにより、前記縦送り機構(8a)の苗送り量を変更するように、且つ、苗取り量の調節レバー(25)が調節範囲の中央位置に操作されていると、側面視で前記操作アーム(17)が前記苗送りベルト(16)の送り面と略直交する姿勢となるように構成してある田植機の縦送り機構調節構造。 【請求項2】 前記ワイヤ(21)において、前記操作アーム(17)から前記送り位置(S)側に延出される部分を、前記苗送りベルト(16)の送り面と略平行になるように配置してある請求項1記載の田植機の縦送り機構調節構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、苗載せ台の横送りストロークエンドにおいて搭載苗を所定量縦送りさせる田植機の縦送り装置に係り、詳しくは、植付機構による苗の取り量を調節操作するときに起こりうる苗崩れ等の不具合を解消させる技術に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、縦送り装置は、例えば特開平4‐173008号公報で示されたベルト式の縦送り装置のように、苗載せ台の搭載苗に下方から接触作用する輪体を備え、この輪体に一方向クラッチを介して連動する操作アームを備え、一方向クラッチを、搭載苗を下方に移動させる下降方向には輪体と操作アームとが一体回動し、かつ、反下降方向には輪体と操作アームとの連動状態が絶たれる状態に構成するとともに、操作アームを前記反下降方向に戻し付勢する弾性部材を設け、フィードケースから突出した常時回転する駆動アームの回転軌跡と操作アームの回動軌跡とが、苗載せ台の横送りストロークエンドにて干渉して駆動アームが操作アームを接当駆動することにより、搭載苗を所定量下方に向けて縦送りするように構成してあるのが一般的である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記技術では、駆動アームと弾性部材の戻し付勢による操作アームの待機位置、すなわち駆動アームとの当たり初めの位置を調節レバー操作等によってズラすことにより、駆動アームに蹴られて回動する角度を変えて縦送り量を変更して取り量を変更調節するようになる。しかしながら、植付作業途中において、換言すれば苗載せ台に苗が搭載された状態で取り量を少なくするべく操作アームを上方に回動移動させる(前記公報における図面第4図において、符合26のアームを仮想線で示される位置に移動させることに相当する)と、その分は輪体が回動し苗を無理に縦送りすることになり、取り量調節の操作が重くなったり、あるいは無理な圧縮によって苗崩れが生じたりすることがあった。本発明の目的は、縦送り装置の構造工夫により、取り量の調節時に起こりうる上記不都合を解消できるようにする点にある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために本発明は、苗載せ台の搭載苗に下方から接触作用する輪体を備え、この輪体に一方向クラッチを介して連動する操作アームを備え、一方向クラッチを、搭載苗を下方に移動させる下降方向には輪体と操作アームとが一体回動し、かつ、反下降方向には輪体と操作アームとの連動状態が絶たれる状態に構成するとともに、操作アームを前記反下降方向に戻し付勢する弾性部材を設け、フィードケースから突出した常時回転する駆動アームの回転軌跡と操作アームの回動軌跡とが、苗載せ台の横送りストロークエンドにて干渉して駆動アームが操作アームを接当駆動することにより、搭載苗を所定量下方に向けて縦送りするように構成してある田植機の縦送り装置において、弾性部材の戻し付勢による操作アームの待機位置を変更設定する調節操作具を設け、この調節操作具と操作アームとをボーデンケーブル構造の連動ワイヤで連動連結するとともに、この連動ワイヤのアウターワイヤの操作アーム側端と、苗載せ台側の支持部材とをワイヤ軸方向に所定範囲内で相対移動自在に連結して操作アーム側のアウタ受け部を構成するとともに、アウターワイヤが調節操作具側に向けて押圧付勢されるよう、アウターワイヤと支持部材とに亘って付勢機構を設け、かつ、この付勢機構によってアウターワイヤに作用する付勢力を、弾性部材によって操作アームに連結された連動ワイヤのインナーワイヤに作用する付勢力よりも大に設定してあることを特徴とする。 【0005】 【作用】上記特徴構成による作用を、その構成例である図3,図4に示す構造を参照して説明すると、先ず図3に示す状態から、苗の取り量を少なくするべく取り量の調節レバー25を図中右方へ揺動して連動ワイヤ21を引張り操作し、操作アーム17を上方に揺動移動してその待機位置Tをtに変更しようとする。すると、操作アーム17の装着された輪体14が回動して縦送り機構8aが駆動され、苗載せ台6上の苗Wを下方に圧縮するようになるが、その圧縮力が大きいと、代わりに連動ワイヤ21下側のアウタ受け部bに介装された圧縮バネ26が圧縮されるようになる。その結果、図4に示すように、取り量調節に伴う操作アーム17の変位し残し分をアウタワイヤ21Uの変位によって吸収緩和し、縦送り機構8aは作動しない、又は殆ど作動しないことが可能になり、搭載苗Wを無理に縦送りすることが抑制又は解消されて、調節レバー25の操作が重いとか苗崩れするといった不都合が生じないようになる。そして、圧縮バネ26の付勢力により、操作アーム17は次回の縦送り作動時に意図する待機位置tに移動される。又、つる巻きバネ23によって操作アーム17を下方に向けて戻し付勢することによるインナワイヤ21Iの引張り力よりも、圧縮バネ26によるアウタワイヤ21Uの上昇付勢力の方を強くしてあるから、通常の縦送り作動中に圧縮バネ26が圧縮されることがなく、従って、圧縮バネ26を介装する構造故に縦送り量が不要に変更されるおそれがないようにしてある。 【0006】 【発明の効果】従って、取り量の調節操作具と操作アームとを弾性部材を介装させたボーデンケーブル構造の連動ワイヤで連動連結する簡単な構造工夫により、操作が重いとか苗崩れするといった苗取り量調節操作時の不都合を、経済的に、かつ、縦送りの機能に支障を及ぼすことがない状態としながら抑制できる縦送り装置を提供できた。 【0007】 【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1に示すように、本機(図示ぜず)の後端に設けられた四連リンク機構1に、本機より動力伝達を受けるフィードケース2を連結するとともに、フィードケース2の下端に横向きフレーム3を架設し、この横向きフレーム3より後方に向けて複数個の植付伝動ケース4を延出し、それらの前端部を横向きフレーム3と平行に架設した伝動軸で連結して、植付伝動ケース4への伝動構造を構成するとともに、植付伝動ケース4の後端部に苗植付機構5、植付伝動ケース4の上方に苗植付機構5の植付作動に連動して左右に一定ストロークで往復移動する苗載せ台6を設けて、乗用型田植機に搭載される苗植付装置を構成する。 【0008】次に、苗載せ台6の往復横送り移動構造について説明する。図2に示すように、苗載せ台6の背面側に全幅に亘って横向きの補強フレーム7を掛け渡して、苗載せ台6の組み立て状態を補強する。つまり、苗載せ台6は、各条分毎にマット状苗を区画する側壁6Aを設けているが、この側壁6Aで各条毎の苗載せ台部分に分割してある。従って、補強フレーム7で組み立て後の状態を強化することができる。図3に示すように、後記する縦送り装置8が囲む内部空間を貫通する状態で補強フレーム7より機体前方側に向かう第1ブラケット9を延出し、この第1ブラケット9に苗載せ台6の横送り機構Aを連結する。この横送り機構Aを構成するに、図2に示すように、フィードケース2より螺旋軸10を横向きに延出するとともに、この螺旋軸10に外嵌して螺旋軸軸芯方向に横移動する移動体11を設け、移動体11内に螺旋軸10の螺旋溝に咬合するコマ部材12を内装して、螺旋軸10の軸芯回りでの回転によって、コマ部材12と一体で移動体11を横移動可能に構成する。この移動体11と第1ブラケット9とを、連結部材13を介して連結してある。以上のような構成によって、フィードケース2内の駆動機構によって、螺旋軸10をその軸芯回りで回転して、移動体11を一定ストロークで往復移動させ、苗載せ台6を横移動させる。 【0009】縦送り装置8について説明する。図3,図4に示すように、下方に位置する駆動プーリ(輪体に相当)14と上方に位置する従動プーリ15とに亘って突起付ベルト16を巻回して苗送りベルト機構8aを構成するとともに、この苗送りベルト機構8aを各条毎に二つ並設してある。(多数の送りローラを直接接触させて縦送りする構造でのローラや上述の間接的に苗に接触させる駆動プーリを総称して「苗載せ台の搭載苗に下方から接触作用する輪体14」と定義する。) 駆動プーリ14に一方向クラッチ20を介して連動する操作アーム17を備え、一方向クラッチ20を、苗送りベルト機構8aが搭載苗を下方に移動させる下降方向には駆動プーリ14と操作アーム17とが一体回動し、かつ、反下降方向には駆動プーリ14と操作アーム17との連動状態が絶たれる状態に構成するとともに、操作アーム17を前記反下降方向に戻し付勢するつる巻きバネ23(弾性部材に相当)を設け、フィードケースから突出した常時回転する回転軸18に駆動アーム19の回転軌跡と操作アーム17の回動軌跡とが、苗載せ台6の横送りストロークエンドにて干渉して駆動アーム19が操作アーム17を接当駆動する駆動機構8bを構成することにより、マット状苗Wを苗取り出し口aに向けて搭載苗を所定量縦送りするように構成してある。 【0010】つる巻きバネ23部材の戻し付勢による操作アーム17の待機位置Tを変更設定する調節レバー(調節操作具に相当)25を設け、この調節レバーと操作アーム17とをボーデンケーブル構造の連動ワイヤ21で連動連結するとともに、この連動ワイヤ21のアウターワイヤ21Uの操作アーム17側端と、苗載せ台6側の支持部材22とをワイヤ軸方向に所定範囲内で相対移動自在に連結して操作アーム17側のアウタ受け部bを構成してある。支持部材22は、受け板24が固定された補強フレーム7に取付けられている。アウターワイヤ21Uが調節レバー25側に向けて押圧付勢されるよう、アウターワイヤ21U下端の筒部分を抜け止め状態で支持部材22に貫通支承するとともに、アウターワイヤ21Uのつば部21tと支持部材22間に圧縮型の巻きバネ(付勢機構に相当)26を介装してある。そして、巻きバネ26によってアウターワイヤ21Uに作用する付勢力を、つる巻きバネ23によって操作アーム17に連結されたインナーワイヤ21Iに作用する付勢力よりも大に設定してあり、操作アーム17の待機位置Tへの戻し付勢力によって巻きバネ26が圧縮変形されてしまうことがないようにしてある。 【0011】以上の構成による縦送り装置8では、苗植付機構5による苗の取り量を少なくするには、図4に示すように調節レバー25を下方に揺動操作してインナーワイヤ21Iを引張り上げて操作アーム17の待機位置をTから、例えばtに移動させるようとする。このとき、若干の操作アーム17の揺動移動によって苗送りベルト機構8aが作動し、苗Wが下方に縦送りされて苗載せ台6下端のガイドレール27に押し付けられるようになるが、それを圧縮バネ26の圧縮変形によるアウターワイヤ21Uの変位によって吸収でき、調節レバー25の操作が重くなるとか、苗のガイドレール27への押し付けによって崩れるといった不都合が生じないのである。尚、この状態では上記の理由によって待機位置が直ちにはtに移動しないことがあるが、その後の縦送り作動によって巻きバネ26が元の伸びた状態に戻り、すぐに操作アーム17の待機位置は、図4の実線で描かれた操作アーム17の上側の仮想線の位置であるtに設定されるようになる。 【0012】図1に示すように、図示しない変更レバーと変更アーム29とガイドレール27にボルト止めされたブラケット30とから、搭載苗Wの下端位置を変えて苗の取り量を変更する機構Bが構成されている。図5に示すように、ブラケット30は、正面視横倒しJ字形状の屈曲板30aと支持棒30bとを2箇所で固着して成り、屈曲板30aで形成された空間部30cに変更アーム29の先端部を入込み配置してある。 【0013】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成4年(1992)12月3日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−127645 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月18日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−261241 |
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