| 【発明の名称】 |
水田作業機におけるフロートの支持構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】福間 英明
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| 【要約】 |
【課題】圃場表面を滑走するフロートを昇降自在に支持した水田作業機において、フロートの取付構造を支持部品点数の少ない簡単なものにし、しかもフロートの田面追従性を安定したものにする。
【解決手段】昇降するフロート16の支持部材20を弾性体で形成して、支持部材20のみでフロート16を支持できるようにし、しかも支持部材20で支持したフロート16を、支持部材20の弾性変形により圃場表面に追従して上下回動可能に構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】圃場表面を滑走するフロートを昇降自在に支持した水田作業機において、上記昇降するフロートの支持部材を弾性体で形成して、支持部材で支持したフロートを圃場表面に追従して上下回動可能に構成したことを特徴とする水田作業機におけるフロートの支持構造。 【請求項2】圃場表面を滑走するフロートを、植付深さ調節レバーに連動して昇降自在に支持した水田作業機において、上記昇降するフロートの支持部材を弾性体で形成して、支持部材で支持したフロートを圃場表面に追従して上下回動可能に構成すると共に、上記支持部材には、植付深さ調節レバーに連動して支持部材を一定姿勢で昇降させる案内機構を設けたことを特徴とする水田作業機におけるフロートの支持構造。 【請求項3】圃場表面を滑走するフロートを、植付深さ調節レバーに連動して昇降自在に支持した水田作業機において、上記昇降するフロートの支持部材を弾性体で形成して、支持部材で支持したフロートを圃場表面に追従して上下回動可能に構成し、かつ、上記支持部材には、植付深さ調節レバーに連動して支持部材を一定姿勢で昇降させる案内機構を設けると共に、上記フロートには、フロートの上下回動を規制するストッパを設けたことを特徴とする水田作業機におけるフロートの支持構造 |
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、圃場表面を滑走するフロートを昇降自在に支持した水田作業機におけるフロートの支持構造に係るものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、走行機体の後部に植付部を連結した乗用田植機等の水田作業機には、植付部に設けた苗載台の下方に苗植付杆を取付けたプランターケースを設け、このプランターケースの下方に配設されるフロートを、植付深さ調節レバーに連動する支持部材で昇降および上下回動自在に支持して、機体の走行に伴ってフロートを圃場表面に追従して滑走させるようにしている。 【0003】ところが、このような従来の水田作業機では、上下回動自在に支持したフロートが必要以上に前下がり状とならないように、フロートの前端側にパンタグラフ状の連結機構あるいは引張りスプリング等を設けてフロートを略水平姿勢に保持している。このためフロートの支持構造が複雑になり、部品点数も多くなって重量増加およびコスト高になるという問題があった。 【0004】また、植付深さ調節レバーの操作によりフロートを昇降調節した際には、引張りスプリング等をこれに連動して調節することができないので、フロートの姿勢が不規則に変化して圃場表面への追従性が悪くなり、植付精度にも悪影響を及ぼすことがある。さらに、ペースト肥料の施肥ノズル等をフロートにセットしたときには、フロートが大きく前傾状に回動し泥水の前押しをすることがあり、また機体の移動走行時には大きく下方に回動したフロートが障害物に接当して破損する惧れがあった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような実情に鑑み創作されたものであって、圃場表面を滑走するフロートを、植付深さ調節レバーに連動する支持部材で昇降および上下回動自在に支持したものであっても、フロートの取付構造を簡単にでき、しかも植付深さ調節レバーの操作により、フロートを一定姿勢に保持したまま昇降調節することができ、さらに施肥ノズル等をフロートにセットしても、フロートが大きく前傾状に回動しないうえ、機体の移動走行時には、フロートが下方に回動して障害物に接当するようなことのない水田作業機におけるフロートの支持構造を提供しょうとするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、本発明が講じた技術的手段は、圃場表面を滑走するフロートを昇降自在に支持した水田作業機において、上記昇降するフロートの支持部材を弾性体で形成して、支持部材で支持したフロートを圃場表面に追従して上下回動可能に構成したことを特徴とし、また、圃場表面を滑走するフロートを、植付深さ調節レバーに連動して昇降自在に支持した水田作業機において、上記昇降するフロートの支持部材を弾性体で形成して、支持部材で支持したフロートを圃場表面に追従して上下回動可能に構成すると共に、上記支持部材には、植付深さ調節レバーに連動して支持部材を一定姿勢で昇降させる案内機構を設けたことを特徴とし、さらに、圃場表面を滑走するフロートを、植付深さ調節レバーに連動して昇降自在に支持した水田作業機において、上記昇降するフロートの支持部材を弾性体で形成して、支持部材で支持したフロートを圃場表面に追従して上下回動可能に構成し、かつ、上記支持部材には、植付深さ調節レバーに連動して支持部材を一定姿勢で昇降させる案内機構を設けると共に、上記フロートには、フロートの上下回動を規制するストッパを設けたことを特徴とするものである。 【0007】 【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に示された好適な実施例に基いて詳細に説明する。まず図1において、1は前輪2および後輪3を備えた走行機体であって、該走行機体1の前部側にエンジン部4が搭載され、その後方に運転操作部5が配設されている。また走行機体1の後部には油圧による昇降リンク6を介して植付部7が昇降可能に連結されている。8は操向ハンドル、9は運転座席である。 【0008】上記植付部7には左右に往復動する苗載台10が前高後低状に配設され、苗載台10の下方には動力伝動機構を内装した前後方向のプランタケース11が所定間隔を存して左右に並設されている。12は上記プランタケース11の後端に取付けたロータリ式の苗植付装置であって、この苗植付装置12は、プランタケース11から突出した回転軸13にロータリケース14が装着されており、ロータリケース14に取付けた植付杆15がロータリケース14の回転に伴って苗載台10から苗を掻取って圃場に植付けてゆく。 【0009】16はプランタケース11の下方に配設した圃場表面を滑走するフロートであって、このフロート16が植付深さ調節レバー17を介して昇降および上下回動自在に支持されている。すなわち図2〜図3に示すように、プランタケース11の下面側に設けた支持軸18に、高さ調節ブラケット19の基端側が支持され、高さ調節ブラケット19の先端側に、フロート16の上面に立設した支持部材20が回動支点ピン21を介して上下回動自在に吊持されている。また高さ調節ブラケット19の支持軸18側がリンク機構22を介して前記植付深さ調節レバー17に連結されていて、植付深さ調節レバー17の上下操作に連動して支持部材20で支持したフロート16を昇降させるようになっている。またセンターフロート16aも植付深さ調節レバー17に連動して昇降する。 【0010】上記支持部材20は、フロート16の上面に固定した底板20aと、その後端を上方に屈曲させた平板状の立上り部20bが形成されており、立上り部20bの左右側縁には前方上方に突出する左右側板20cが設けられ、対向する上記側板20c,20cの下端側が前記回動支点ピン21で支持されている。また上記支持部材20には、左右側板20cの上部側に設けた長孔23をプランタケース11に設けた案内ピン24に挿通案内させることにより、支持部材20を一定姿勢に保持して上下動させる案内機構25が構成されていて、植付深さ調節レバー17に連動してフロート16を支持した支持部材20が一定姿勢のまま上下動するようになっている。 【0011】そして上記フロート16を支持した支持部材20を、スプリング材等からなる弾性体で形成することにより、支持部材20の弾性力によってフロート16を略水平姿勢に支持するとともに、フロート16が圃場表面を滑走するときには、支持部材20の弾性変形により圃場表面に追従して円滑に上下回動するようになっている。なお上記案内機構25は、支持部材20側に案内ピン24を設け、プランタケース11側に長孔23を設けたものでもよく、要は支持部材20を一定姿勢に保持して上下動させるものであればよい。 【0012】また、フロート16には、フロート16の上下回動を規制するストッパ26が設けられている。上記ストッパ26は、フロート16の上面に固定した底板20aの前端側に前後回動自在に枢着され、その上端を内側に折曲して形成した係合突起26aを、支持部材20の側板20cに設けた規制長孔27に係合させることにより、規制長孔27に沿って係合突起26aが摺動する範囲内で、支持部材20の弾性変形によるフロート16の上下回動を規制する。 【0013】さらに側板20cには、別の規制長孔28が設けられている。この規制長孔28は、前記規制長孔27の上半部と略同様の形状に形成することにより、フロート16は水平姿勢から規制長孔28の範囲内で上方には回動するが、下方には回動しないようになっている。 【0014】上記のような構成から、プランタケース11の下方に配設されるフロート16を、弾性体からなる支持部材20の弾性力で略水平姿勢に支持できるので、従来のようなパンタグラフ状の連結機構あるいは引張りスプリング等を設ける必要はなく、支持部品点数が少なくなって、支持構造の軽量化とコスト低減を図ることができる。 【0015】そしてけて植付深さ調節レバー17の上下操作によりフロート16を昇降調節したときには、左右の側板20cに設けた長孔23がプランタケース11に設けた案内ピン24に案内されて、支持部材20が一定姿勢で上下動するので、支持部材20で支持したフロート16を、図5で示す最下位置まで水平姿勢のまま昇降させることができる。そして圃場表面を滑走するフロート16は、支持部材20の弾性変形により円滑に上下回動するので、圃場表面にたいする追従性を良好にすることができる。 【0016】また、フロート16に設けたストッパ26を、側板20cの規制長孔27に係合させておけば、規制長孔27の範囲内でフロート16の上下回動を規制できるので、フロート16が大きく回動することはない。図4は規制長孔27の範囲内でフロート16が回動して前傾した状態を示している。さらに、図6で示すように、施肥ノズル29等をフロート16にセットするときには、ストッパ26を別の規制長孔28に係合させれば、施肥ノズル29の重量が作用してもフロート16は下方に回動しないので、フロート16による泥水の前押しを生ずることはない。一方、機体の移動走行時にも、フロート16が下方に大きく回動しないので、フロート16が障害物に当接して破損するような惧れはない。 【0017】 【発明の効果】これを要するに本発明は、圃場表面を滑走するフロートを昇降自在に支持した水田作業機において、上記昇降するフロートの支持部材を弾性体で形成して、支持部材で支持したフロートを圃場表面に追従して上下回動可能に構成し、また、圃場表面を滑走するフロートを、植付深さ調節レバーに連動して昇降自在に支持した水田作業機において、上記昇降するフロートの支持部材を弾性体で形成して、支持部材で支持したフロートを圃場表面に追従して上下回動可能に構成すると共に、上記支持部材には、植付深さ調節レバーに連動して支持部材を一定姿勢で昇降させる案内機構を設け、さらに、圃場表面を滑走するフロートを、植付深さ調節レバーに連動して昇降自在に支持した水田作業機において、上記昇降するフロートの支持部材を弾性体で形成して、支持部材で支持したフロートを圃場表面に追従して上下回動可能に構成し、かつ、上記支持部材には、植付深さ調節レバーに連動して支持部材を一定姿勢で昇降させる案内機構を設けると共に、上記フロートには、フロートの上下回動を規制するストッパを設けたことから、弾性体で形成した支持部材のみでフロートを上下回動可能に支持できるので、フロートの支持部品点数が少くなって、支持構造の軽量化とコストの低減を図ることができる。 【0018】また、植付深さ調節レバーを操作してフロートを昇降させても、フロートを支持した支持部材が一定姿勢のまま昇降するので、フロートの姿勢が変わることはなく、しかも圃場表面を滑走するフロートが、支持部材の弾性変形により自由に上下回動するので、圃場表面への追従性を安定にすることができる。 【0019】そしてフロートに設けたストッパで、フロートの上下回動を規制できるので、フロートが大きく回動することはなく、円滑に水田作業を行うことができるうえ、機体の移動走行時には、フロートが下方に回動して障害物に当接するのを防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】稲葉 昭治
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| 【公開番号】 |
特開平11−127633 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月18日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−309972 |
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