| 【発明の名称】 |
作業用走行車 |
| 【発明者】 |
【氏名】石飛 芳夫
【氏名】芝田 哲男
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| 【要約】 |
【課題】エンジン前部を支えるフロントフレームの強度を高める。
【解決手段】フロントアクスルケース6とリヤアクスルケース8との間に介設される左右一対のメインフレームで冂字状のフロントフレーム18を支持する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 左右の前輪を軸支するフロントアクスルケースと、フロントアクスルケースに取付けられるトランスミッションケースと、トランスミッションケースの前方に搭載されるエンジンと、左右の後輪を軸支するリヤアクスルケースと、前後方向を向く左右一対のメインフレームと、エンジンの前側を支持するフロントフレームとを備える作業用走行車において、前記フロントフレームに、エンジンの前側を支持する横フレーム部と、該横フレーム部の左右両端部から後方に延出して左右のメインフレームにそれぞれ連結される左右一対の縦フレーム部とを形成すると共に、フロントアクスルケースの左右を、それぞれ左右のメインフレームを介してリヤアクスルケースに連結した作業用走行車。 【請求項2】 請求項1において、フロントフレームの縦フレーム部をメインフレームの中間部まで延出させると共に、フロントフレームをメインフレームよりも高い位置に配置した作業用走行車。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、乗用田植機等の作業用走行車の技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、この種乗用田植機等の作業用走行車のなかには、前後方向を向く左右一対のメインフレームを備え、該メインフレームの前部でトランスミッションケースおよびフロントアクスルケースを支持する一方、メインフレームの後部でリヤアクスルケースを支持するように構成されるものがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかるに従来では、メインフレームを介してリヤアクスルケースとトランスミッションケースとを連結し、該トランスミッションケースからフロントアクスルケースを突出させていたため、メインフレームの左右間隔を広く確保することが難しい許りでなく、フロントアクスルケースとトランスミッションケースの連結部に大きな片持ち荷重が作用する不都合があった。そこで従来では、トランスミッションケースの左右幅を広くすることで上記の不都合を解決していたが、その結果、トランスミッションケースが大型化するという新たな不都合が生じていた。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、左右の前輪を軸支するフロントアクスルケースと、フロントアクスルケースに取付けられるトランスミッションケースと、トランスミッションケースの前方に搭載されるエンジンと、左右の後輪を軸支するリヤアクスルケースと、前後方向を向く左右一対のメインフレームと、エンジンの前側を支持するフロントフレームとを備える作業用走行車において、前記フロントフレームに、エンジンの前側を支持する横フレーム部と、該横フレーム部の左右両端部から後方に延出して左右のメインフレームにそれぞれ連結される左右一対の縦フレーム部とを形成すると共に、フロントアクスルケースの左右を、それぞれ左右のメインフレームを介してリヤアクスルケースに連結したものである。つまり、フロントアクスルケースをメインフレームで直接支持するため、メインフレームの左右間隔を広くすることができる許りでなく、フロントアクスルケースの片持ち荷重を軽減することができ、その結果、トランスミッションケースの左右幅を可及的に狭くしてトランスミッションケースの小型化を計ることができる。しかも、フロントフレームは、左右間隔が広いメインフレームに連結されるため、フロントフレームの支持強度を高めることができる許りか、左右幅の広いフロントフレームにも対応することができる。また、フロントフレームの縦フレーム部をメインフレームの中間部まで延出させると共に、フロントフレームをメインフレームよりも高い位置に配置したものである。つまり、前後分割式のステップをフロントフレームで段差無く支持できる許りか、ステップ組付時にメインフレームが邪魔になる不都合もない。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1は乗用田植機の走行機体であって、該走行機体1は、機体前部に搭載されるエンジン2、該エンジン2の動力をベルト式無段変速機構3を経由して入力するトランスミッションケース4、該トランスミッションケース4から入力した前輪動力で左右の前輪5を駆動させるフロントアクスルケース6、前記トランスミッションケース4から入力した後輪動力で左右の後輪7を駆動させるリヤアクスルケース8等で構成されると共に、機体後部には、昇降リンク機構9を介して植付作業機10が連結されているが、これらの基本構成は何れも従来通りである。 【0006】前記各アクスルケース6、8は、左右方向を向く横ケース部6a、8aと、該横ケース部6a、8aの外端部から下方に延出する縦ケース部(ファイナルケース)6b、8bとを有し、かつ縦ケース部6b、8bの下端部で前輪5または後輪7を支持すべく強固に形成されているが、リヤアクスルケース8は、単一のケース体で左右の後輪7を支持する一方、フロントアクスルケース6は、左右に分離した一対のケース体で左右の前輪5をそれぞれ支持するように形成されている。そして、左右一対のフロントアクスルケース6は、前記トランスミッションケース4の左右両側面部にそれぞれ一体的に組付けられるようになっており、換言すれば、左右のフロントアクスルケース6間に、トランスミッションケース4を一体的に組付けている。 【0007】11は前後方向を向く左右一対のメインフレームであって、該メインフレーム11の前端部同志は、前側連結プレート12を介して予め一体化される一方、後端部同志は、後側連結プレート13を介して予め一体化されている。そして、メインフレーム11の後端部には、従来と同様にリヤアクスルケース8が一体的に連結されるが、メインフレーム11の前端部には、従来の様にトランスミッションケース4を連結することなく、ブラケット14を介して左右のフロントアクスルケース6がそれぞれ一体的に連結されている。即ち、トランスミッションケース4の左右両側方に設けられる左右一対のフロントアクスルケース6を、左右のメインフレーム11を介してそれぞれリヤアクスルケース8に連結しているため、メインフレーム11の前端部にトランスミッションケース4を連結する場合に比して、メインフレーム11の左右間隔を広くすることができると共に、フロントアクスルケース6およびリヤアクスルケース8の強度を利用して強固な枠フレームを構成することができ、しかも、メインフレーム11は、左右のフロントアクスルケース6を介してトランスミッションケース4を支持するため、フロントアクスルケース6を残した状態(メインフレーム11との連結解除不要)でトランスミッションケース4を取外すことができるようになっている。尚、15は前後の連結プレート12、13間に架設されるシリンダ取付けフレーム、16はトップリンク17を介して植付作業機10を昇降させるリフトシリンダである。 【0008】18はエンジン2の前側を支持するフロントフレームであって、該フロントフレーム18は、左右を向く姿勢でエンジン2の前側を支持する横フレーム部18aと、該横フレーム部18aの左右両端部から後方に延出する左右一対の縦フレーム部18bとで平面視略冂字状(逆U字状)に形成されているが、縦フレーム部18bの後部は、前述した左右のメインフレーム11に、左右方向を向く連結フレーム19、20を介して一体的に連結されている。即ち、左右間隔が広いメインフレーム11にフロントフレーム18を連結しているため、フロントフレーム18の支持強度を高めることができると共に、左右幅の広いフロントフレーム18にも対応することができるようになっている。 【0009】21、22はフロントフレーム18(左右縦フレーム部18b間)の前部に左右方向を向いて一体的に架設される前後一対のエンジンフレームであって、該エンジンフレーム21、22のうち、前側エンジンフレーム21には、横フレーム部18aに連結(溶着)される左右一対の前側エンジン支持プレート23が溶着される一方、後側エンジンフレーム22には、連結プレート24を介してトランスミッションケース4の前部に連結(ボルト固定)される後側エンジン支持プレート25が溶着されており、そして、各エンジン支持プレート23、25は、防振部材26およびエンジンベース27を介してエンジン2を防振的に支持するようになっている。 【0010】ところで、前記フロントフレーム18は、エンジン2を支持する許りでなく、ステップ28等の支持フレームにも兼用されるが、フロントフレーム18の縦フレーム部18bは、メインフレーム11の中間部(メインステップ28Mの後端位置)まで同一高さで延出しているため、前後に分割形成されたフロントステップ28Fとメインステップ28Mとの継目を段差無く支持することができ、しかも、フロントフレーム18は、メインフレーム11よりも高い位置(側面視で前輪上端よりも上方)に配置されているため、ステップ8を組付ける際に、メインフレーム11が邪魔になる等の不都合も解消することができるようになっている。 【0011】また、前記フロントフレーム18は、平面視でステップ28の外周部に略沿うように形成されており、そのため、フロントフレーム18の内側には、広い空間が確保されるようになっている。つまり、フロントフレーム18とエンジン2との間や、フロントフレーム18と無段変速機構3との間に、広い空間を確保することができるため、エンジン2や無段変速機構3のメンテナンス作業(ベルト掛け替え作業等)を容易に行うことができるようになっている。 【0012】叙述の如く構成されたものにおいて、前後方向を向く左右一対のメインフレーム11を備え、該メインフレーム11の前部でトランスミッションケース4およびフロントアクスルケース6を支持する一方、メインフレーム11の後部でリヤアクスルケース8を支持するものであるが、メインフレーム11の前端部を、従来の様にトランスミッションケース4に連結することなく、左右のフロントアクスルケース6にそれぞれ連結しているため、メインフレーム11の左右間隔を広くすることができると共に、フロントアクスルケース6およびリヤアクスルケース8の強度を利用して強固な枠フレームを構成することができる。従って、従来の如く、トランスミッションケース4の左右幅を殊更広くする必要がなく、その結果、トランスミッションケース4の小型化および軽量化を計ることができる。 【0013】また、前記メインフレーム11は、左右のフロントアクスルケース6を介してトランスミッションケース4を支持するため、フロントアクスルケース6を残した状態でトランスミッションケース4を取外すことができ、その結果、トランスミッションケース4の着脱性を向上させることができる。 【0014】また、エンジン2を支持するフロントフレーム18を、左右間隔が広いメインフレーム11に連結したため、フロントフレーム18の支持強度を高めることができる許りでなく、左右幅の広いフロントフレーム18にも対応することができる。 【0015】また、前記フロントフレーム18の縦フレーム部18bをメインフレーム11の中間部まで延出させると共に、フロントフレーム18をメインフレーム11よりも高い位置に配置したため、フロントステップ28Fとメインステップ28Mとの継目を段差無く支持できる許りか、ステップ組付時にメインフレーム11が邪魔になる不都合もない。 【0016】また、前記フロントフレーム18は、平面視でステップ28の外周部に略沿うように形成されているため、フロントフレーム18の内側に、広い空間を確保することができ、その結果、空間の有効利用が可能になる許りか、エンジン2や無段変速機構3のメンテナンス性を向上させることができる。 【0017】尚、本発明は、前記実施形態に限定されないものであることは勿論であって、例えば前記実施形態では、左右分割型のフロントアクスルケースを採用しているが、左右一体型のフロントアクスルケースを採用したものでも実施できることは言うまでもない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月28日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−127622 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月18日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−311354 |
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