| 【発明の名称】 |
苗移植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】浅野 士郎
【氏名】仲 弘和
【氏名】福村 善宏
【氏名】山口 信
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| 【要約】 |
【課題】非作業時に苗載台の左右幅を縮小させる。
【解決手段】苗植付条ごとに左右並列に複数の苗載置部に区分された苗載台を備え、各苗載置部に苗を載せて苗載台が左右方向に往復動し、苗を所定位置に供給する苗移植機において、非作業時に前記苗載台の左右外端部に位置する苗載置部を内側へ移動させて苗載台の左右幅を縮小するように構成し、その内側に移動する苗載置部の数を左端部側と右端部側とで一つだけ異ならせた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 苗植付条ごとに左右並列に複数の苗載置部に区分された苗載台を備え、各苗載置部に苗を載せて苗載台が左右方向に往復動し、苗を所定位置に供給する苗移植機において、非作業時に前記苗載台の左右外端部に位置する苗載置部を内側へ移動させて苗載台の左右幅を縮小するように構成し、その内側に移動する苗載置部の数を左端部側と右端部側とで一つだけ異ならせたことを特徴とする苗移植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、運搬時や格納時に苗載台の左右幅を縮小させることのできる苗移植機に関する。 【0002】 【従来の技術】苗載台の左右外端部を上側内向きに反転させて折りたたみ、運搬時や格納時に苗載台の左右幅を縮小させられるようにした田植機がある。この種の田植機において、従来のものは、苗載台の左右両端部を同じ幅分づつ折りたたむようになっていた。例えば、10条植え田植機であれば、苗載台の左右両側部を2条分づつ折りたたみ、折りたたみ後の苗載台を6条分の左右幅にする。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、苗植付条の間隔が広く設定され、もともとの苗載台の左右幅が広い仕様の10条植え田植機である場合、上記のように苗載台の左右両側部を2条分づつ折りたたんでも、まだ折りたたみ後の苗載台の左右幅が広過ぎ、大型のトラックでないと運搬が難しかった。そこで本発明は、従来のものよりも更に苗載台の左右幅を縮小させられるようにすることを目的とし、それを達成するのに好適な苗載台の構成を提供するものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】すなわち、本発明にかかる苗移植機は、苗植付条ごとに左右並列に複数の苗載置部に区分された苗載台を備え、各苗載置部に苗を載せて苗載台が左右方向に往復動し、苗を所定位置に供給する苗移植機において、非作業時に前記苗載台の左右外端部に位置する苗載置部を内側へ移動させて苗載台の左右幅を縮小するように構成し、その内側に移動する苗載置部の数を左端部側と右端部側とで一つだけ異ならせたことを特徴としている。 【0005】例えば、10条植え田植機の場合、苗載台の左右一方の端部は2条分の苗載置部を内側へ移動させると共に、他方の端部は3条分の苗載置部を内側へ移動させることにより、苗載台の左右幅を5条分の幅に縮小させることができる。そのままでは折りたたみ後の苗載台の重心が機体の左右中心に対し左右片方に偏った状態であるので、苗載台全体を左右移動させ、左右幅縮小後の苗載台の重心を機体の左右中心に位置させる。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、図面に表されている本発明の実施の一形態について説明する。苗移植機の一種である田植機1は、乗用走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して10条植えの苗植付部4を昇降可能に装着すると共に、苗植付部4側に肥料吐出口を設けた施肥装置5の本体部が乗用走行車体2の後部に装着してあり、全体で10条植え乗用施肥田植機として構成されている。 【0007】走行車体2は四輪駆動車両であって、機体の前部に配したミッションケース10の左右側方に前輪ファイナルケース13,13が設けられ、その前輪ファイナルケースから外向きに突出する前輪車軸に前輪14,14が取り付けられている。ミッションケース10の背面部にはメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレームの後端部に左右の後輪ギヤケース19,19がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケースから外向きに突出する後輪車軸20a,20aに主後輪20,20が取り付けられている。更に、後輪車軸20a,20aの外側に接続された補助後輪車軸21a,21a,22a,22aに、補助後輪21,21,22,22がそれぞれ取り付けられている。補助後輪車軸21a,21a,22a,22aは、補助後輪21,21,22,22を内側にスライドさせられるように構成されている。 【0008】メインフレーム15の上にエンジン25が搭載され、該エンジンの上側、前側及び左右両側を覆うエンジンカバー30の上に座席31が設置されている。また、機体前部の中央上側はフロントカバー32で覆われていて、その上方に前輪14,14を操向操作するハンドル33が設けられている。 【0009】エンジンカバー30及びフロントカバー32の左右両側とエンジンカバー30の後側は、操縦者の通路となるメインステップ35になっている。メインステップ35のエンジンカバー後側部分は、主後輪20,20と干渉しないように高くなっている。また、メインステップ35の左右両側には、メインステップ35とほぼ同レベルで拡張ステップ36,36が設けられている。拡張ステップ36,36の後部も、主後輪20,20及び補助後輪21,21,22,22と干渉しないように高くなっている。更に、左右の拡張ステップ36の前部と側部には、拡張ステップに乗り降りするときに使用する側部足掛け37,37が取り付けられている。この拡張ステップ36,36の外側部分36a,36aは取り外し可能になっている。 【0010】機体の左右両側部には、線引きマーカ40,40とサイドマーカ41,41が設けられている(図3〜9参照)。線引きマーカ40,40は、機体から側方に突出するマーカ支持フレーム42,42の先端部に水平軸回りに回動自在に取り付けられており、線引きマーカ作動用ワイヤ43,43を介して苗植付部4の昇降に連動して交互にほぼ垂直に起立及び側方に転倒するようになっている。圃場を折り返しながら作業を行う際には、次行程で機体が通る側の線引きマーカ40が転倒し、その転倒した線引きマーカ40の線引き具40aの先端部が圃場の泥の中に挿入された状態で移動することにより、次行程で機体の左右中心が通る位置を圃場面に線引きする。線引き具40a,40aの取付基部の近傍には円板状の泥遮蔽板44,44が取り付けられ、転倒している線引きマーカ40が起立する際に線引き具40aによって跳ね上げられる泥をこの泥遮蔽板44が受けて機体にかからないようにしている。また、サイドマーカ41,41は、マーカ支持フレーム42,42の中間部に取り付けられ、その先端部に設けた表示具41a,41aが最外側の苗植付条の位置を示すようになっている。 【0011】マーカ支持フレーム42は、機体に左右水平に固定された第一フレーム42aと、該第一フレームの先端部に上下方向の軸42dを支点にして回動自在に取り付けられた第二フレーム42bと、該第二フレームの先端部に上下方向の軸42eを支点にして回動自在に取り付けられた第三フレーム42cとからなっている。そして、第三フレーム42cの先端部に前述の如く線引きマーカ40が水平軸回りに回動自在に取り付けられていると共に、第二フレーム42bの先端部にサイドマーカ41が上下方向の軸41bを支点にして回動可能に取り付けられている。 【0012】第二フレーム42bの回動範囲は、該フレームの基部に固着したストッパ42fによって規制され、先端が側方を向く位置(図4、6参照)と先端が後方を向く位置(図8、9参照)との間の約90度の範囲となっている。第一フレーム42aと第二フレーム42bの間に上記回動範囲の中間部で死点越えする引張りスプリング42gが張設されており、上記回動範囲の両端部で第二フレーム42bが安定するようになっている。 【0013】また、左右の第二フレーム42b,42bと操向用ピットマンアーム45とが連結ロッド46,46で連結されており、機体を旋回させると旋回外側の第二フレーム42bが連結ロッド46に引っ張られて後方に回動するようになっている。連結ロッド46,46と第二フレーム42b,42bの連結部は、連結ロッド側の長穴46a,46aに第二フレーム側の連結ピン42h,42hを遊嵌した構造となっているので、旋回内側の連結ロッド46の動きは上記長穴42hに吸収され、該連結ロッドが旋回内側の第二フレーム42bを押さない。 【0014】第三フレーム42cの回動範囲は、先端が第二フレーム42bと同方向を向く位置(図4、5、9参照)と先端が第二フレーム42bと逆方向を向く位置(図8参照)との間の約180度の範囲となっており、上記両位置を含む複数の位置に固定できるようになっている。 【0015】圃場での作業時には、図3及び図4に示すように、第二フレーム42b,42b及び第三フレーム42c,42cを側方に延ばす共に、サイドマーカ41,41を外向きに突出させる。この状態では、前述の如く次行程で機体が通る側の線引きマーカ40が転倒した状態となり、次行程で機体の左右中心が通る位置を圃場面に線引きする。この時、前行程で線引きマーカ40によって圃場面に引かれた線上を機体の左右中心が通るように機体を進行させる。また、前行程で植えられた苗の最外側の植付条の位置とサイドマーカ41の位置が合致するように機体を進行させてもよい。 【0016】圃場での作業中に機体を旋回させると、図5に示すように、ピットマンアーム45の回動に連動して旋回外側の第二フレーム42bが後方に回動する。これにより、旋回外側のマーカ支持フレーム42や線引きマーカ40が畦等に接触するのを防止する。 【0017】畦際や枕地等の圃場外周部を植付作業する時には、図6に示すように、畦側の第二フレーム42bを前方に回動させた位置に固定し、畦側のマーカ支持フレーム42や線引きマーカ40が畦等に接触するのを防止する。 【0018】トラックでの運搬時には、図7に示すように、拡張ステップ36,36と干渉しない程度に第二フレーム42b,42bを斜め後方に回動させると共に、第三フレーム42c,42cを前方に回動させ、機体の左右幅を縮小させる。 【0019】更に、機体の左右幅を狭くしたい場合は、図8に示すように、拡張ステップ36,36の外側部分36a,36aを取り外したうえで、第二フレーム42b,42bを第一フレーム42a,42aに対し直角になるように後方に回動させると共に、第三フレーム42c,42cを後輪20,20,21,21,22,22に接触しないように前向きに折りたたむ。また、サイドマーカ41,41も前向きに折りたたむ。 【0020】工場出荷時には、図9に示すように、拡張ステップ36,36の外側部分36a,36aを取り外し、第二フレーム42b,42bを第一フレーム42a,42aに対し後方直角の位置に固定し、第三フレーム42c,42cとサイドマーカ41,41を後向きに折りたたむ。 【0021】また、機体の左右両側部には、後記苗載台80に補給する苗を載せておく予備苗載台48,48が設けられている。この予備苗載台48は、前記マーカ支持フレーム42の第一フレーム42aに基部が支持された予備苗載台フレーム48aに複数段の苗載せ枠48b,…が取り付けられており、各段の苗載せ枠48b,…に苗箱を長手方向が前後を向く状態で横並びで2個づつ載置するようになっている。苗載せ枠48bは、内側部分48bAと外側部分48bBを蝶番48cで連結した構造で、格納時等には外側部分48bBを内側部分48bAの上に反転させられるようになっている。 【0022】昇降リンク装置3は、メインフレーム15の後端部に固定して設けたリンクベース50に回動自在に取り付けられている上リンク51及び下リンク52,52を備え、これら上下リンクの後端部に縦リンク53が連結されている。そして、縦リンク53の下端部から後方に突出する軸受部に苗植付部側に固着した連結軸54が回転自在に挿入連結され、苗植付部4が連結軸54を中心にしてローリング自在に装着される。基部側がメインフレーム15に固着した支持部材に枢支され、ピストンロッド側が上リンク51の基部に一体に設けたスイングアーム57の下端部に連結されている昇降用油圧シリンダ56を伸縮させると、昇降リンク装置3が昇降作動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。油圧シリンダ56は走行車体2に設けた油圧バルブ58によって切替制御される。また、図示しないローリング用油圧シリンダにより、苗植付部4を連結軸54を支点にしてローリングさせられる。 【0023】苗植付部4は10条植えの構成で、フレームを兼ねる伝動ケース60、苗を載せておく苗載台80、該苗載台上の苗を圃場に植え付ける植付条数分の苗植付装置160,…、苗植付けに先行して泥面を整地するフロート170,…等を備えている。 【0024】伝動ケース60は、左右中央部に位置する苗載台駆動ケース61の背面に植付伝動ケース62−3の前端部を固着し、また苗載台駆動ケース61の左右側面に第一連結パイプ63,63の内端部を固着し、その第一連結パイプ63,63の外端部に植付伝動ケース62−2,62−4の前部内面を固着し、その植付伝動ケース62−2,62−4の前部外面に第二連結パイプ64,64の内端部を固着し、その第二連結パイプ64,64の外端部に植付伝動ケース62−1,62−5の前部内面を固着している。伝動ケース60の上側に苗載台80が支持されていると共に、各植付伝動ケース62−1〜62−5の後部に支承されている植付駆動軸65,…の左右突出部に苗植付装置160−1〜160−10が取り付けられている。 【0025】走行車体2のミッションケース10より伝動される苗植付部駆動用動力が、伝動ケース60の入力部に伝動される。その回転動力が、苗載台駆動ケース61の下部を貫通して植付伝動ケース62−2〜62−4の前部と第一連結パイプ63,63の内部に支承されているセンター植付主軸69に伝えられ、更に、畦クラッチ71−2〜71−4によってセンター植付主軸69と伝動入・切可能なチエン72,…を介して植付伝動ケース62−2〜62−4の各植付駆動軸65,…へ伝動される。また、センター植付主軸69の回転動力が、畦クラッチ71−1,71−5によって、第二連結パイプ64,64の内部と植付伝動ケース62−1,62−5の前部に支承されているサイド植付主軸70,70に伝動入・切可能に伝えられ、更にサイド植付主軸70,70からチエン72,72を介して植付伝動ケース62−1,62−5の植付駆動軸65,65へ伝動される。 【0026】また、センター植付主軸69の回転は苗載台駆動ケース61内の苗載台駆動機構に伝動される。苗載台駆動ケース61上部の左右両側面部からは、一定方向に回転する苗縦送り駆動軸73と、左右往復動する苗載台左右移動用の横移動棒74とが左右側方に突出している。 【0027】各畦クラッチ71,…は個別に入・切操作するようになっているので、植付条PL1〜PL10を2条づつの単位で植付け・非植付けを切り替えられる。外側2条分の畦クラッチ71−1,71−5を操作する畦クラッチレバー75−1,75−5は走行車体2に設けられ、中央6条分の畦クラッチ71−2〜71−4を操作する畦クラッチレバー75−2〜75−4は苗植付部4に設けられ、それぞれの操作レバーと畦クラッチのクラッチピン76,…とを操作ワイヤ77,…で結んでいる。 【0028】苗載台80は、前側が上位となるよう傾斜して設けられており、仕切壁81,…によって各苗植付条ごとの苗載部80−1〜80−10に区分されている。苗載台80は苗載面の裏側で左右動自在に支持されている。その支持構造は、苗載面の裏面側下部に左右方向に設けた横枠82に係合摺接部材84,…を固着し、該係合摺接部材を植付伝動ケース62,…の上に設けた左右に長い支持レール83に左右に摺動自在に係合させていると共に、植付伝動ケース62−2,62−4に基部が支持された苗載台支持フレーム85に取り付けたローラ86,…を苗載面の裏面上部に固着した左右方向の断面コ字状の上部レール87に係合させている。前記横移動棒74の両端部は連結部材74a,74aを介して横枠82に固着の取付部材88,88に連結されており、横移動棒74が左右往復動することにより苗載台80も支持レール83に沿って左右往復動するようにしている。なお、各苗載面の上端部には、延長苗載せ部89,…が苗載面側へ回動可能に取り付けられている。 【0029】前記支持レール83は、係合摺接部材84,…が係合する断面長方形の部位83aと、苗載台上の苗の下端面を受け止める断面L字状の部位83bとを一体成形したものであり、各苗載置部に対応させて10箇所にコ字状に切り欠かれた苗分割口90,…が形成されている。苗載台80が左右往復動することにより、各苗載置部の下端部に位置する苗がこの苗分割口90,…に順次供給される。苗植付装置160の後記植付具162が苗分割口90を通過し、苗を一株分に分割して取り出す。なお、苗分割口90の縁部左右側にゴム製の苗分割案内具91,91が取り付けられていると共に、苗分割口90の縁部前側に植付具162の先端軌跡に沿う形状に形成された金属線材製のガイド部材92が取り付けられている。 【0030】各苗載置部80−1〜80−10の下部には、苗載置部の下端部に位置する横1列分の苗が全て移植されると苗を下方に移送するベルト式の苗縦送り装置94,…がそれぞれ設けられている。この苗縦送り装置94は、外周部に小突起が形成された無端の苗送りベルト95を駆動ローラ96と従動ローラ97に張架させている。駆動ローラ96が取り付けられているローラ駆動軸96aには駆動アーム98がラチェット機構99を介して取り付けられている。また、前記苗縦送り駆動軸73には苗縦送り駆動アーム100,…が一体に取り付けられており、該苗縦送り駆動アームの先端部にローラ101,…が支持されている。苗載台80が左右行程の端部に到達すると、駆動アーム98がローラ101に接当し、ローラ駆動軸96aが所定角度回転させられ、これによって苗送りベルト95が所定量だけ作動するようになっている。ローラ101が駆動アーム98から離れると、スプリング103の張力によって駆動アーム98が駆動前の姿勢に戻る。従動ローラ97の回転軸97aは、スプリング104によって苗送りベルト95を張る方向に引っ張られている。また、前記畦クラッチ71を操作する操作具71aとワイヤ106を介して連動する作動停止部材107が設けられており、畦クラッチ71が「切」に操作されると、この作動停止部材107が従動ローラ97に係合して苗送りベルト95が送り作動しないようになる。 【0031】また、各苗載置部の下部には、苗が浮き上がるのを防止するための苗押え具110が設けられている。この苗押え具110は、両側の仕切壁81,81に突設した支柱111,111に取り付けた支持部材111a,111aに支持されており、図12において実線で示す苗押え作用状態と同図において鎖線で示す苗押え非作用状態を選択できるようになっている。その構造は、支持部材111a,111aに横棒112が回動自在に支持され、該横棒112に主苗押え棒113,113が苗縦送り方向に軸心が向くよう固着され、更に該主苗押え棒の下端部が横棒115で連結されている。また、主苗押え棒113,…の間に短い補助苗押え棒116が並行して設けられ、その下端部が下側の横棒115に固着されている。下側の横棒115の左右両端部115a,115aは、苗載面の下端方向に屈曲しており、仕切壁81,81の下端側上面に固着された係止部材118,118に設けた係合孔118a,118aに係合させられるようになっている。横棒115の左右両端部115a,115aを係合孔118a,118aに係合させれば、苗押え具110が苗押え作用状態に固定され、上記係合を外して苗押え具110を上側の横棒112回りに上方へ回動させれば、苗押え具110が苗押え非作用状態になる。 【0032】更に、各苗載面の下端部には、最下段に位置する苗の葉を受けて葉が下方に垂れ下がらないように持ち上げておく抵抗棒119,…も水平に設けられている。 【0033】苗植付装置160は、前記植付駆動軸65に連結された回転ケース161と、該回転ケースの両端側部に取り付けられた一対の植付具162,162とからなる。回転ケース161内の伝動機構により植付具162,162が回転ケース161の回転方向と逆方向に回転し、植付具に固定したフォーク状の苗分離具の先端が上下に変形楕円状の閉軌跡を描くよう作動する。これにより、植付具162,…の苗分離具が、苗載台80の苗分割口90,…に供給された苗を分離して保持し、それを圃場面に植え付ける。 【0034】フロートとして、外側から4番目と5番目の苗植付条PL4,PL5(或はPL7,PL6)を整地するセンターフロート170C,170Cと、外側から3番目の苗植付条PL3(或はPL8)を整地するミッドフロート170M,170Mと、外側から1番目と2番目の苗植付条PL1,PL2(或はPL9,PL10)を整地するサイドフロート170S,170Sとを備えている。植付伝動ケース62,…の下側に回動自在に左右横向きに支持されているフロート支持軸171に左右一対づつのフロート支持アーム172,172,…が一体に設けられ、その左右一対のフロート支持アームの後端部に左右方向の枢支軸173,…を介してフロートの上面に固着した取付脚174,174,…が回動自在に連結されており、各フロート170,…は上下に揺動自在に支持されている。図示しない植付深さ調節レバーの操作でフロート支持軸171を回動させることにより、各フロート170,…の上下位置が変わり、苗の植付深さが調節される。 【0035】左右一対のセンターフロート170C,170Cは一体に上下揺動するように連結板175にて連結されており、両フロートの水平面に対する角度(フロート向い角)が対地高さ検出機構176を介してフロート向い角センサ177に検出される。そして、その検出結果に基づいて前記油圧バルブ58が駆動される。例えば、表土面が高くなっているところでは、センターフロート170C,170Cの前部が押し上げられ、フロート向い角が小さく検出される。すると、油圧シリンダ56を突出作動させるように油圧バルブ58に出力指令を出し、苗植付部4を上昇させる。また、表土面が低くなっているところでは、センターフロート170C,170Cの前部が下がるので、向い角が大きく検出される。すると、油圧シリンダ56を収縮作動させるように油圧バルブ58に出力指令を出し、苗植付部4を下降させる。このように、圃場表土面の高低に応じて苗植付部4の対地高さを制御することにより、苗の植付深さを一定に維持する。 【0036】また、サイドフロート170S,170Sには該フロートの揺動量を検出するサイドフロートセンサ178,178が設けられており、両サイドフロートセンサの検出値が等しくなるように苗植付部をローリング制御することにより、各条の苗の植付深さを等しくする。 【0037】この田植機1は、運搬時や格納時に苗植付部4の左右幅を縮小させるための構成が各所に施されている。まず、苗載台80の左右端部を折りたたみ部の構成について説明する。 【0038】左から3番目の苗載置部80−3と4番目の苗載置部80−4を仕切る仕切壁81−4は、内側の部位81aと外側の部位81bとに分割されており、内側の部位81aは中央部の苗載置部80−4〜80〜8と一体に形成され、外側の部位81bは左外側3条の苗載置部80−1,80−2,80−3と一体に形成されている。この仕切壁81−4は、仕切壁81−9を除く他の仕切壁よりも苗載面に対して高く形成されている。そして、両部位81a,81bの上端部に形成した筒状部120a,120b,…に1本の回動軸121を挿通して設け、この回転軸121を中心として左外側3条の苗載置部80−1,80−2,80−3を上側内向きに反転させ、当該部分を左から4番目乃至6番目の苗載置部80−4,80−5,80−6の上に重なり合う状態に折りたたむようにしている。左から5番目乃至7番目の仕切壁81−5,81−6,81−7に設けた支柱111,…の頂部には凹状の支柱受け122,…が固着されており、左外側3条の苗載置部が折りたたまれたとき仕切壁81−1,81−2,81−3に設けた支柱111,…の頂部がこの支柱受け122,…に係合する。 【0039】また、右から2番目の苗載置部80−9と3番目の苗載置部80−8を仕切る仕切壁81−9は、内側の部位81aと外側の部位81bとに分割されており、内側の部位81aは中央部の苗載置部80−4〜80−8と一体に形成され、外側の部位81bは右外側2条の苗載置部80−9,80−10と一体に形成されている。この仕切壁81−9は仕切壁82−4よりも更に苗載面に対して高く形成されている。そして、両部位81a,81bの上端部に形成した筒状部120a,120b,…に1本の回動軸121を挿通して設け、この回転軸121を中心として右外側2条の苗載置部80−9,80−10を上側内向きに反転させ、当該部分を右から3番目と4番目の苗載置部80−7,80−8の上に重なり合う状態に折りたたむようにしている。一番左側の仕切壁81−1の底面に凹状の支柱受け122が固着されており、右外側2条の苗載置部が折りたたまれたときに一番右側の仕切壁81−11に設けた支柱111の頂部がこの支柱受け122に係合する。また、仕切壁81−8の設け支柱111の頂部と仕切壁81−10に設けた支柱111の頂部を補助支柱123で連結して、苗載置部80−9,80−10を支える。 【0040】なお、前記筒状部の配置に関し、筒状部120a,120bは上下3組に分けて配置され、上から120b,120a,120b,120a,120a,120bの順に並んでいる。また、上2組の筒状部120a,120b間には隙間がないが、最下部の筒状部120a,120bには隙間Sが設けられている。これは次の理由による。すなわち、支持レール83のL状部位83bは側面視で鋭角になっているので、左外側3条の苗載置部80−1,80−2,80−3及び右外側2条の苗載置部80−9,80−10をそのままの位置では反転させることができず、L状部位83aとの干渉を避けるために苗載台の傾斜に沿って隙間S分だけ押し上げた状態で上記苗載置部を反転させるためである。 【0041】図19における82は前記横枠で、この横枠は中央部の苗載置部80−4〜80−8と左右外側部の苗載置部80−1,80−2,80−3(或は80−9,80−10)の境界部近傍で中央部分82Aと外側部分82Bに分離している。そして、中央部分82Aの左右両端部に前記取付部材88が固着されていると共に、外側部分82Bの内端部に取付部材88に対向させて固定部材124が固着されている。固定部材124には左右に貫通する丸孔125が穿設され、また取付部材88には前記丸孔125の延長線上にねじ孔126が穿設されている。先端部にねじが切られた固定棒127を外側から固定部材124の丸孔125に挿入し、その先端ねじ部を取付部材88のねじ孔126に螺合させることにより、左右外側部の苗載置部80−1,80−2,80−3(或は80−9,80−10)を中央部の苗載置部80−4〜80−8に固定する。なお、固定棒127の適所に小径部127aが形成されており、左右外側部の苗載置部を折りたたむに際して固定棒127をねじ孔126から引き抜くと、この小径部127aにノックピン128の先端が係合するため、固定棒127がそれ以上抜けないようになっている。小径部127aの外側の壁面はテーパ状になっているので、固定棒127を押し込むことはできる。図中の129はノックピン128を固定棒側に付勢するスプリングである。 【0042】図20における131は苗載台の裏面上部に設けた横パイプで、この横パイプも中央部の苗載置部80−4〜80−8と左右外側部の苗載置部80−1,80−2,80−3(或は80−9,80−10)の境界部近傍で中央部分131Aと外側部分131Bに分離している。そして、中央部分131Aの中空部内端側に雄ねじ部材132が嵌装されている。先端部にねじ孔133が形成された固定棒134を外側から横パイプ131内に挿入し、そのねじ孔133を雄ねじ部材132に螺合させることにより、左右外側部の苗載置部80−1,80−2,80−3(或は80−9,80−10)を中央部の苗載置部80−4〜80−8に固定する。この固定棒134の抜落ち防止機構は、前記固定棒127のそれと同様で、スプリング136で付勢されたノックピン137を固定棒134の小径部134aに係合させるようになっている。 【0043】左右外側部の苗載置部を展開した場合、中央部の苗縦送り装置と左右外側部の苗縦送り装置が伝動連結されるように構成されている(図14参照)。すなわち、中央部の苗縦送り装置94Aのローラ駆動軸96aAは、その内端部に駆動アーム98がラチェット機構99を介して取り付けられていると共に、外端部にクラッチ爪を備えた駆動クラッチ体140が一体に取り付けられている。駆動クラッチ体140には、外側部のローラ駆動軸96aBに取り付けた従動クラッチ体141が咬み合うようになっている。従動クラッチ体141は、外側部のローラ駆動軸96aBに一体回転するように嵌合し、かつ軸心方向に摺動可能で、スプリング142によって軸端側に付勢されている。したがって、両クラッチ体140,141を連結する際に、双方のクラッチ爪同士が突き合っても、従動クラッチ体141が逃げることができるので、両クラッチ体140,141の位相が合っていなくても無理なく連結すると共に、迅速に咬み合い状態になる。 【0044】苗載台支持フレーム85は、植付伝動ケース62−2,62−4に基部が固着された縦フレーム85a,85aの上部に横フレーム85bを水平に設け、該横フレームの左右端部に回動フレーム85c,85cを回動自在に設けた構成で、縦フレーム85a,85aの上端部に中央部の苗載置部80−4〜8を支持するローラ86,86が取り付けられ、また回動フレーム85c,85cの先端部に左右外側の苗載置部80−1,80−2,80−3(或は80−9,80−10)を支持するローラ86,86が取り付けられている。 【0045】左右外側の苗載置部を支持するローラ86は、そのローラ軸86aが回動フレーム85cのローラ軸孔に軸方向に摺動自在に嵌合しており、ローラ軸86aに遊嵌するスプリング86bにて回動フレーム85cから離れる方向に付勢されローラ軸86aに挿通した割りピン86cによって抜止めされている。ローラ軸86aの端部には、指掛け86dが固着されている。この指掛け86dに指を掛けてローラ軸86aを下方に引き下げると、ローラ86が上部レール87のコ字状凹部から外れる。 【0046】横フレーム85bと回動フレーム85cの連結部は、横フレーム85b側の軸85dに回動フレーム85c側の筒部85eが回動自在かつ軸方向に摺動自在に嵌合している。筒部85eには波状のカム85fが一体に形成されており、軸85dに直交させて挿通したピン85gがこのカム85fに接当するようにスプリング85hによって筒部85eが上向きに付勢されている。常時は、カム85fの凹部にピン85gが係合し、回動フレーム85cが左右側方を向く状態で安定するようになっている。その安定状態よりも回動フレーム85cが苗載台側に回動しないようにするストッパ85iがカム85fに固着されている。 【0047】更に、前記外側2条部分の苗送りベルト作動停止用ワイヤ106の中間部が、回動フレーム85cの適所に固定されている。このため、左右外側の苗載置部を支持するローラ86が上部レール87のコ字状凹部から外れた状態で苗載台の外側2条部分を折りたたむと、ワイヤ106に引かれて回動フレーム85cが後方に回動する。この時、ピン85gが波状のカム85fに沿って摺動するため、回動フレーム85cの回動は滑らかに行われる。 【0048】また、支持レール83は、苗載置部80−3〜80−8に対応する苗分割口90,…を有する固定部分83Aと、苗載置部80−1,80−2(或は80−9,80−10)に対応する苗分割口90,…を有する取外し部分83Bとに分離されており、両部分83A,83Bは固定部分側のピン穴150に取外し部分側の接続ピン151を挿入させて接続され、更に固定部分側のストッパピン152に取外し部分側のフック153を引っ掛け、該フックをレバー154で外向きに引っ張っておくことにより両部分83A,83Bを密着させている。レバー154を内側に回動させると、ストッパピン152とフック153の係合が外れると共に、フック153の頭部が固定部分のプレート155を内向きに押すことにより、その反作用で取外し部分83Bが外側に押し出される。このため、ピン穴150から接続ピン151が少し抜けた状態となり、以後の取外し作業が容易である。 【0049】次に、伝動ケース60の折曲げ部の構造について説明する。第二連結パイプ64は、植付伝動ケース62−2(或は62−4)側の内側パイプ64aと植付伝動ケース62−1(或は62−5)側の外側パイプ64bとからなり、両パイプの接合部の上側位置で、内側パイプ64aの外端部に固着した前後の連結用プレート180,181と外側パイプ64bの内端部が前後方向の回動支点軸182により回動自在に枢着されている。両パイプの接合部は、内側パイプ64a側のテーパ状凸部183と外側パイプ64b側のテーパ状凹部184が嵌合する構造になっている。接合部の下方に、ロックナット185a,185aにて内側パイプ64aに螺着された左右一対の調節ボルト185,185が設けられており、この調節ボルトの頭部で外側パイプ64bの内端面下部を受けている。調節ボルト185,185のねじ込み量を変更することにより、内側パイプ64aに対する外側パイプ64bの左右及び上下の傾きを調節することができる。 【0050】第二連結パイプ64が真っ直ぐな状態では、内側パイプ64aに基部が左右軸回り回動自在に支持されている固定ハンドル187に固着された固定用プレート188に、外側パイプ64bにロックナット189aにて螺着された固定用ボルト189の頭部が当接することにより、内外両パイプ64a,64bが離れないように固定する。この時、固定ハンドル187は係止アーム190の係合凹部190aに係合し、固定ハンドル187が回動しないように係止される。 【0051】係止アーム190は、係止アーム回動軸191に回動自在に取り付けられ、トルクスプリング192によって固定ハンドル187に係合する側に付勢されている。このため、固定ハンドル187を固定位置へ上向きに回動させる時には、係止アームの下端傾斜面190bが固定ハンドル187に押されて係止アーム190が外向きに回動し、固定ハンドル187が固定位置まで回動すると、トルクスプリング192の作用で、固定ハンドル187に係合凹部190aが係合するように係止アーム190が内向きに回動し、内側パイプ64aと外側パイプ64bが接合する状態に自動的に固定されるのである。 【0052】上記状態から、係止アーム190を手動で外側に回動して係合凹部190aと固定ハンドル187の係合を外し、固定ハンドル187を下側に回動させると、第二連結パイプ64の固定が解除される。その状態で、内側パイプ64aに対し外側パイプ64bを上側に90度折り曲げると、外側パイプ64bに設けられているロックピン193の先端部が連結用プレート180に形成されているロックピン穴180aに嵌り込み、その姿勢で第二連結パイプ64が固定される。 【0053】サイド植付主軸70は、第二連結パイプ64の折曲げ部の位置で内側部70aと外側部70bに分かれており、内側パイプ64aと外側パイプ64bが接合する状態では爪クラッチ194にて両部70a,70bが連結され、第二連結パイプ64を折り曲げると、爪クラッチ194が外れて外側部70bは外側パイプ64bと共に回動するようになっている。爪クラッチ194は内側部70a側の爪194aと外側部70b側の爪194bとが一箇所でだけ噛み合う構成であるので、内側部70aと外側部70bを連結する際に爪クラッチ194の噛み合わせを誤り、外側2条の苗植付装置160−1,160−2(或は160−9,160−10)の作動の位相がずれることが防止される。 【0054】また、最外側の植付伝動ケース62−1(或は62−5)の後部に固着され、苗植付装置160−2(或は160−9)の植付具162,162と干渉しない形状に成形した連結部材196と、隣の植付伝動ケース62−2(或は62−4)の後部に固着され、苗植付装置160−3(或は160−8)の植付具162,162と干渉しない形状に成形した連結部材197とが、第二連結パイプ64bの回動支点軸182と同軸心上に位置する回動支点軸198によって回動自在に枢着されている。 【0055】第二連結パイプの外側パイプ64bを上側に約90度折り曲げると、図11において鎖線で示す如く、最外側の植付伝動ケース62−1(或は62−5)とそれに取り付けられている外側2条の苗植付装置160−1,160−2(或は160−9,160−10)が上方に回動し、この部分の左右幅が縮小される。最外側の植付伝動ケース62−1(或は62−5)の回動支点が前後に2箇所(回動支点軸182と回動支点軸198)設けられているので、植付伝動ケース62−1(或は62−5)のガタつきが抑えられている。 【0056】次いで、サイドフロート170S,170Sの取付部の構造について説明する。前述の如く、左右一対のフロート支持アーム172,172の後端部に枢支軸173,173を介してフロートの取付脚174,174が回動自在に連結されている。左右一方のフロート支持アーム172の上側に設けた平行リンク195の後端部とフロート支持アーム172の後端部とが連結リンク196で連結され、その連結リンク196に一体の取付ステー197に前記サイドフロートセンサ178が取り付けられている。このサイドフロートセンサの検出アーム178aは、取付脚174と一体の検出用ステー198と検出用リンク198aを介して連結されている。これにより、サイドフロート190Sが上下揺動すると、その揺動量がサイドフロートセンサ178に検出される。フロート支持アーム172、平行リンク195、及び連結リンク196は平行リンク機構を構成しているため、フロート支持アーム172を上下回動させて植付深さを変更しても、サイドフロートセンサ178とサイドフロート170Sの相対位置は変わらず、常にサイドフロートの揺動量を正確に検出できる。 【0057】サイドフロート170Sの取付脚174,174は、フロートに直接取り付けられておらず、フロートの上面に固着した取付部材199,199にボルトB,…とナットN,…にて一体に取り付けられている。よって、ボルトB,…とナットN,…を外すことにより、サイドフロートセンサ178等の検出部を植付伝動ケース162側に残したまま、取付部材199,199ごとサイドフロート170Sを取付脚174,174から取り外すことができる。 【0058】また、フロート支持軸171は、センターフロート170C及びミッドフロート170Mを支持する中央部分171aと、サイドフロート170Sを支持する外側部分171b,171bとに分離されており、両部分がそれぞれ2つのユニバーサルジョイント171c,171cによって折り曲げ可能に連結されている。 【0059】施肥装置5は、肥料を貯蔵する肥料ホッパ200,…と、該肥料ホッパ内の肥料を順次下方に繰り出す繰出器201,…と、圃場の苗植付用溝に臨んで設けられた施肥ガイド202,…と、前記繰出器201,…と前記施肥ガイド202,…とを結ぶフレキシブルな施肥ホース203,…とを備え、ブロア204によって各施肥ホース203,…内に吹き込まれる圧風の作用で繰出器201,…から繰り出される肥料を施肥ガイド202,…へ搬送し、作溝具205,…によって表土面に形成される施肥用の溝に落し込むようになっている。肥料ホッパは中央6条分の肥料を貯蔵する中央肥料ホッパ200Aと外側2条分の肥料を貯蔵する左・右肥料ホッパ200B,200Bとを備え、左・右肥料ホッパ200B,200Bは前側に回動させられるようになっている。 【0060】左右外側2条については、植付伝動ケース62−1(或は62−5)を内側に移動させるとき施肥ガイド202から施肥ホース203を外せるように、両者202,203は樹脂パイプ206を介して接続されている。この樹脂パイプ206は、その上端部が植付伝動ケース62の上端部付近に位置するように長さを設定してある。このため、植付伝動ケース62−1(或は62−5)を内側に移動させたときに樹脂パイプ206が苗載台80に干渉せず、しかも樹脂パイプ206から施肥ホース203を外しやすい。 【0061】この田植機1は以上の構成で、運搬時や格納時には次のようにして機体の左右幅を縮小する(図27、図28)。 (1)左・右肥料ホッパ200B,200Bを前側に回動させる。 (2)苗載せ枠48b,…の外側部分48bB,…を内側部分48bA,…の上に反転させる。 (3)拡張ステップ41,41の外側部分41a,41aを側部足掛け44,44と共に取り外す。 (4)線引きマーカ40,40及びサイドマーカ41,41を図8に示す状態に収納する。なお、(3)の工程を省略して、線引きマーカ40,40及びサイドマーカ41,41を図7に示す状態に収納してもよい。 (5)補助車輪21,21,22,22を内側にスライドさせる。 (6)左外側部の苗載置部80−1,80−2,80−3を上側内向きに反転させると共に、右外側部の苗載置部80−9,80−10を上側内向きに反転させ、苗載台80を折りたたむ。これに伴って、苗載台支持フレーム85の回動フレーム85c,85cが後方に回動させられる。 (7)折りたたまれた苗載台80の中心が車体の左右中心になるように、苗載台駆動機構を作動させる。 (8)支持レール83の取外し部分83B,83Bを取り外す。 (9)サイドフロート170S,170Sを取り外す。場合によっては、サイドフロート170S,170Sを取り外さなくてもよい。 (10)伝動ケース60の第二連結パイプ64を中間部で上側に約90度折り曲げ、最外側の植付伝動ケース62−1,62−5とそれに取り付けられている外側2条の苗植付装置160−1,160−2,160−9,160−10を上方へ回動させる。これに連動して、フロート支持軸171の外側部分171b,171bも上側に折り曲げられる。 【0062】 【発明の効果】以上に説明から明らかなように、本発明にかかる苗移植機は、苗載台の左右幅を縮小させるために内側に移動させる苗載置部の数を左端部側と右端部側とで一つ異ならせることにより、例えば10条植え等の特定の苗植付条数の場合について苗載台の左右幅を効果的に縮小させられるようになった。なお、発明の実施の形態の項では10条植えの苗移植機について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月17日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】菅原 弘志
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| 【公開番号】 |
特開平11−113333 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−303708 |
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