| 【発明の名称】 |
粒状物体を扱う装置及びそれを用いた方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】トーマス ウイリアム ハミルトン
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| 【要約】 |
【課題】種子のような粒体を一粒ずつ摘取してそれを適所に着床させる装置及びそれを用いた方法を提供する。
【解決手段】逆止め弁機構を有する可変容量チャンバー(17)とそのチャンバー(17)に連結された流量制限オリフィス機構とを含み、かつ該流量制限オリフィス機構が、1個の粒子例えば種子によって、チャンバー(17)の内部が負圧の状態にある間、実質的に閉塞された装置であり、チャンバー(17)内を負圧にし、オリフィス部分で粒子を一つずつ摘取した後、チャンバー(17)の圧を上げて外圧と等しくするか、または外圧よりすこし高くすることによって粒子を落下させる方法である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 個々の粒子を、摘取し、適所に着床させる装置であって、それに取り付けられた逆止め弁機構を有する可変容量チャンバー及びそのチャンバーに連結された流量制限オリフィス機構を含み、かつ該流量制限オリフィス機構が、1個の粒子によって、チャンバーの内部が負圧の状態にある間、実質的に閉塞されることを特徴とする装置。 【請求項2】 個々の粒子が種子である請求項1記載の装置。 【請求項3】 可変容量チャンバーが指で押すとたわむ壁材からなる請求項1又は2記載の装置。 【請求項4】 逆止め弁機構がたわみ性の壁材と固い支持体の境界によって構成されている請求項1又は2記載の装置。 【請求項5】 流量制限オリフィス機構が可変容量チャンバーとつながった中空の側枝に着脱できるように取り付けられる付属部品として構成されている請求項1ないし4のいずれかに記載の装置。 【請求項6】 側枝とオリフィス構成部分との接続部がルアー(Luer)マウントである請求項5記載の装置。 【請求項7】 中空の側枝が固い支持体から突出している請求項3ないし6のいずれかに記載の装置。 【請求項8】 オリフィス構成部分がサイズの異なる、流量を制限した一連の類似のオリフィス群から一つを選べるように形成されている請求項4ないし7のいずれかに記載の装置。 【請求項9】 可変容量チャンバーが半球形である請求項1ないし8のいずれかに記載の装置。 【請求項10】 チャンバー内を負圧にし、オリフィス部分で粒子を一つずつ摘取した後、チャンバーの圧を上げて外圧と等しくするか、または外圧よりすこし高くすることによって粒子を落下させることを特徴とする個々の粒子を摘取し、適所に着床させる方法。 【請求項11】 個々の粒子が種子である請求項10記載の方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は粒状物体を扱う方法、さらに詳しくは、種子を播く場合のように粒状物体を一粒ずつ摘取し、それを適所に着床させる方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】伝統的な種まきでは、種子を土あるいはその他の生長培地の上に適当に又は無作為に蒔き、発芽後、密集しすぎている幼苗(稚苗)を間引いたり、生育不順の苗を取り除いたり、健全な苗(幼苗)を他の容器に移植し、さらに成熟するまで生育を続けさせる方法が取られてきた。近年、種子の品質向上によって個々の種子が健全な苗を与える確率が増大し、生産者は機械を使って個々の種子用のトレー、箱、多数の凹みを設けた容器中のあらかじめ決められた個所に種子を蒔くようになってきた。このような播種機は、既に市販品として入手可能であるが(ハミルトン デザイン社)、そのような機械は少量の種子を無作為な方法で蒔いている一般の家庭園芸家には、あまりにも高価である。従って種子を一粒ずつ摘取し、適所に着床させることのできる装置の出現が望まれていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような事情のもとで、種子のような粒体を一粒ずつ摘取してそれを適所に着床させる装置及びそれを用いた方法を提供することを目的としてなされたものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者は、逆止め弁機構を有する可変容量チャンバーと所定の口径を有するオリフィス機構とを組み合わせ、チャンバー内を負圧にして粒子を吸引させ、負圧を解除してそれを落下させる構造の装置を用いれば粒子を1個ずつ摘取し、それを適所に着床しうることを見い出し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。 【0005】すなわち、本発明は逆止め弁機構を有する可変容量チャンバーとそのチャンバーに連結された流量制限オリフィス機構とを含み、かつ該流量制限オリフィス機構が、1個の粒子例えば種子によって、チャンバーの内部が負圧の状態にある間、実質的に閉塞されることを特徴とする、粒子、例えば種子を摘取し、適所に着床させる装置を提供するものである。この可変容量チャンバーは指で押すとたわむ材料から構成されているのが好ましく、そのチャンバーは例えば半球状に形成させることができる。逆止め弁はたわみ性の壁材の周縁とそれを支持する剛直な支持体との境界によって構成するのが有利である。このような構造にすれば、壁材を急速に押し付けると、チャンバーの内部の空気が前記の境界を通って強制的に排出され、また圧力のバランスが回復すると、壁材の周縁と固い支持体の境界が再び密閉するように閉じる。前記流量制限オリフィスは、固い支持体から突出した形でチャンバーに連結した中空の側枝に着脱できるマウント、例えばルアーマウントを介して取り付けられるのが望ましい。また、サイズの異なる流量制限オリフィスの組を用意し、その中から一点を選んで使うようにするのが有利である。 【0006】 【発明の実施の形態】次に、添付図面に従って、本発明装置の構成及び使用方法を説明する。図1は本発明装置の1例の垂直方向縦断面図であり、図2は図1のII−II線に沿った水平方向断面図である。装置10は通常、固い素材、例えば金属及びプラスチックなどでできているカップ型基体12と、そのカップ型基体12のシリンダー状の壁部16の上端に密着状態で取り付けられている柔軟性を有する半球型のカバー15から構成されている。カバー15は可とう性素材、例えば天然ゴムあるいは合成ゴムで形成され、カップ型基体12とともに指で押さえられるバルブすなわち可変容量チャンバー17を構成している。カップ型基体12の直立壁部16から中空チューブ状側枝14が半径方向に伸びており、その内部はチャンバー17と連通している。その側枝の開放端には付属部品18がルアーマウンティングを介して雌雄ねじ形で連結している。付属部品18の内部には流量制限オリフィスが設けられている。それは短く、小口径すなわち径0.1mm〜0.5mmを有する金属管でその内側がオリフィスになっている。この場合の短い金属管20は注射針に似ているが、注射針よりははるかに短く構成されている。この場合、サイズの異なる、すなわち金属管20の口径が異なる流量制限オリフィスを持つ一連の付属部品18の組を用意しておき、側枝14に連結した短い金属管2Oの径がこの装置10を使用すべき粒子すなわち種子のサイズに適合するように選ぶのが好ましい。 【0007】使用に際しては、カバー15の真ん中を指で強く押圧することによって、可変容量チャンバー17の内圧が増加する。その場合に金属管20に設けられた流量制限オリフィスは側枝14と金属管20を通って流出する空気を制限する。従って、カバー15はわずかに外方に膨張するかあるいは若干持ち上がってこの境界からの空気の流出によりチャンバー内の空気圧のバランスを保つようにする。この際、押さえられたカバー15に使用された材料がもつ固有の弾力性により自然に元の状態に復元しようとするので、その壁部16の周縁における密閉性が回復する。そして、カバー15の押圧状態が維持されたまま、その開放端を粒子すなわち種子に接触させ、それをつまみ上げるために移動させる。次いで、カバー15上に負荷された指圧を除いて、チャンバー17内に負圧もしくは吸引力を発生させる。このようにすると、空気は金属管2Oと側枝14を通ってチャンバー17に入っていくことになる。この吸引力は金属管20の開放端に、選ばれた粒子すなわち種子を強くしっかりと保持する作用をする。次いで、選ばれた粒子をつまみ上げている装置10を粒子すなわち種子が着床されるべき所定の位置まで移動する。その位置ではチャンバー17内の圧力を外気圧と同じかもしくはやや高くなる程度に少し増加させるためにゆっくりと又は穏やかにカバー15を押す必要がある。このようにして金属管20の開放端で粒子をつまみ上げる行為が終了し、それによって選択された粒子は金属管20の開放端から落下し、所定の位置に着床される。そのためには、金属管20の開放端を生育培地に軽く押し付けるか、土の中もしくはその他の生育培地のなかでそっとカバー15を押す。 【0008】図1に示される装置10において、カップ型基体12の剛直な直立壁部16とカバー15の縁辺との間の境界面は、自動逆止め弁として作用し、チャンバー17内部の空気圧が急激に増大すると、チャンバー17内の空気が解放され、そして空気圧を緩和するが、その後で、金属管20に付設された流量制限オリフィスが、そこに付着した粒子により押し付けられ有効に閉塞されるときに、チャンバー17内の負圧を維持するように自動的に閉じられる機能を有する。 【0009】図3は本発明装置の別の例の垂直方向縦断面図であり、図4は図3のIV−IV線に沿った水平方向断面図である。装置30は、カバー15が基体の直立壁部36に不変に固定されていること、さらにはカップ型基体32の底面38に特殊な逆止め弁35が備えられていることを除けば、類似した機能を有する。 【0010】逆止め弁35は、基体底面中央膨出部31の周縁に付設された円板状隔板33を含んでおり、弁が閉じた状態で、この円板状隔板33は、カップ型基体32の底面38に設けられた環状突起部41の内側に強固に取り付けられた挿入部片40の内側のひさし部分から垂下した環状舌片37と係合する。カップ型基体32の底面38には内部の圧力の急速な増大で逆止め弁35が開いたときに、チャンバー17からそれを通して空気を流出するための開口部42が設けられている。 【0011】基体32には、ノズル付属部品18′と18″をちょうど収納できる1対の細長い穴45を有するように形成される。これらの付属部品18′,18″はたがいに径が異なり、かつ、側枝14に取り付けられている金属管20とも径の異なる金属管20′,20″(図示せず)を有している。このような直径の具体例としては0.1mm、0.25mm、0.5mmを示すことができる。そして、これらの付属部品18,18′,18″の中から、装置30により個々につまみ上げられて、着床される粒子すなわち種子のサイズに応じ適当な付属部品を選び側枝14に取り付けて使用する。前記及び図示された本発明の態様は特に種子を取り扱うためのものであるが、それらはそのまま又は少し改良することにより個々の穀物、細粒、粒子やその他粒状物例えば宝石や貴石などにも使用することができる。本発明はその本質的な構成を含んだまま、構造や部分において変更してもよい。例えば個々の構成部の形態をより適切にまた必要に応じて変更することができる。 【0012】 【発明の効果】本発明によれば、細かい粒子を一つずつ適確に摘み上げて、所定の位置に着床させることができるので、種蒔きを効率的に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592181462 【氏名又は名称】ティー ダブリュー ハミルトン デザイン リミテッド
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)7月8日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】阿形 明 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−113320 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−193154 |
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