| 【発明の名称】 |
作業機昇降装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】石飛 芳夫
【氏名】塚原 譲
【氏名】芝田 哲男
【氏名】畑山 至
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| 【要約】 |
【課題】作業機昇降装置において、トップリンクの軽量化を計ると共に、リンク部材の接合作業を簡略化する。
【解決手段】トップリンク17を、機体連結部17aと作業機連結部17bととシリンダ連結部17cとを直線的に結合した三角形の骨組構造にする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体の後部に、トップリンクおよびロワリンクを介して作業機を昇降自在に連結すると共に、トップリンクに連結されるリフトシリンダの油圧作動に基づいて作業機を昇降させる作業機昇降装置において、前記トップリンクを、機体連結部と作業機連結部とシリンダ連結部とをそれぞれ直線的に結合して側面視略三角形に形成したことを特徴とする作業機昇降装置。 【請求項2】 請求項1において、シリンダ連結部と作業機連結部とを結合する下側リンク部材の強度を、機体連結部と作業機連結部とを結合する上側リンク部材よりも高く設定したことを特徴とする作業機昇降装置。 【請求項3】 請求項1において、機体連結部と作業機連結部とシリンダ連結部とをそれぞれ直線的に結合した三角形の内部に、走行機体と作業機との間に介設される線形部材の挿通空間を形成したことを特徴とする作業機昇降装置。 【請求項4】 請求項1において、機体連結部とシリンダ連結部とを有する連結部材を、左右一対のプレート部材で形成すると共に、左右のプレート部材間に、リフトシリンダを連結したことを特徴とする作業機昇降装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、乗用田植機等に設けられる作業機昇降装置の技術分野に属するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、この種乗用田植機等に設けられる作業機昇降装置は、走行機体の後部に、トップリンクおよびロワリンクを介して作業機を昇降自在に連結すると共に、トップリンクに連結されるリフトシリンダの油圧作動に基づいて作業機を昇降させるように構成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のトップリンクは、機体連結部と作業機連結部とを直線的に結合する単一のリンク部材に、リフトシリンダに連結されるシリンダ連結部材を一体的に突設した構造であるため、リンク部材とシリンダ連結部材との接合部に大きな片持ち荷重(モーメント)が作用する不都合があった。そこで従来では、リンク部材およびシリンダ連結部材を強度アップすると共に、両部材を広い範囲で接合して必要強度を確保していたが、この場合には、トップリンクの重量アップを招く許りでなく、接合作業に手間がかかる不都合があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、走行機体の後部に、トップリンクおよびロワリンクを介して作業機を昇降自在に連結すると共に、トップリンクに連結されるリフトシリンダの油圧作動に基づいて作業機を昇降させる作業機昇降装置において、前記トップリンクを、機体連結部と作業機連結部とシリンダ連結部とをそれぞれ直線的に結合して側面視略三角形に形成したことを特徴とするものである。つまり、トップリンクを、強度的に優れる三角形の骨組構造としたため、トップリンクを構成する各部材の強度を落すことができるうえに、トップリンクの各接合部に大きな片持ち荷重(モーメント)が作用することを防止することができ、その結果、トップリンクの軽量化を計ることができる許りでなく、各部材の接合作業を簡略化することができる。また、シリンダ連結部と作業機連結部とを結合する下側リンク部材の強度を、機体連結部と作業機連結部とを結合する上側リンク部材よりも高く設定したことを特徴とするものである。つまり、トップリンクを構成する各リンク部材の強度を、各リンク部材に作用する荷重に応じて設定しているため、各リンク部材の合理的に軽量化に基づいてトップリンクの全体重量をさらに軽くすることができる。また、機体連結部と作業機連結部とシリンダ連結部とをそれぞれ直線的に結合した三角形の内部に、走行機体と作業機との間に介設される線形部材の挿通空間を形成したことを特徴とするものである。つまり、走行機体と作業機との間に介設される線形部材をトップリンクに無理なく挿通することができるため、線形部材の配置が容易になる許りでなく、線形部材をトップリンクの昇降動作に追従させることができる。また、機体連結部とシリンダ連結部とを有する連結部材を、左右一対のプレート部材で形成すると共に、左右のプレート部材間に、リフトシリンダを連結したことを特徴とするものである。つまり、連結部材とリンク部材との接合が容易になる許りでなく、シリンダ連結部を左右のプレート部材で両持ち状に支持できる利点がある。 【0005】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1は乗用田植機の走行機体であって、該走行機体1は、機体前部に搭載されるエンジン2、該エンジン2の動力を変速するトランスミッションケース3、該トランスミッションケース3から左右両側部に一体的に組付けられるフロントアクスルケース4、該フロントアクスルケース4の左右両端部に組付けられる前輪5、機体後部に配設されるリヤアクスルケース6、該リヤアクスルケース6の左右両端部に組付けられる後輪7、後述する昇降リンク機構8を介して機体後部に昇降自在に連結される植付作業機9等を備えるが、これらの基本構成は何れも従来通りである。 【0006】10は左右一対のメインフレームであって、該メインフレーム10の前端部同志は、フロントアクスル取付プレート11を介して一体化される一方、後端部同志は、リヤアクスル取付プレート12を介して一体化されているが、各メインフレーム10の後端部には、昇降リンク機構8の基端部を取付けるためのリンク取付フレーム13がそれぞれ一体的に立設されている。また、14は後述するリフトシリンダ15を取付けるためのシリンダ取付フレームであって、該シリンダ取付フレーム14は、平面視で左右のメインフレーム10間に並列し、かつ側面視でメインフレーム10の下方に並列すべく、前後の連結プレート11、12間に一体的に架設されている。 【0007】前記昇降リンク機構8は、走行機体1側のリンク取付フレーム13と、植付作業機9側のリンクホルダ16との間に、単一のトップリンク17および左右一対のロワリンク18からなる平行リンク機構を構成すると共に、トップリンク17に連結されるリフトシリンダ15の油圧伸縮作動に伴って植付作業機9を昇降させるようになっている。 【0008】前記トップリンク17は、リンク支軸19を介してリンク取付フレーム13に上下揺動自在に連結される機体連結部17aと、作業機連結軸20を介して植付作業機9側のリンクホルダ16に上下揺動自在に連結される作業機連結部17bと、シリンダ連結軸29を介してリフトシリンダ15のロッド先端部に連結されるシリンダ連結部17cとを備えるが、機体連結部17aと作業機連結部17bとを上側リンク部材23で直線的に結合すると共に、機体連結部17aとシリンダ連結部17cとをシリンダ連結部材24で直線的に結合し、さらに、作業機連結部17bとシリンダ連結部17cとを下側リンク部材25で直線的に結合している。つまり、トップリンク17を、強度的に優れる三角形(側面視)の骨組構造としたため、前記各部材23、24、25の適正な強度設定に基づいてトップリンク17の軽量化を計ることができ、しかも、各部材23、24、25の各接合部には、大きなモーメントが作用しないため、接合部構造および接合作業を簡略化することができるようになっている。 【0009】17dはトップリンク17の中央部に形成される三角形の空間部であって、該空間部17dは、トップリンク17を三角形に骨組形成することにより確保されたものであるが、本実施形態では、前記空間部17dを、走行機体1と植付作業機9との間に介設される油圧感度調節ワイヤ26(可撓性線形部材)の挿通空間として利用しているため、トップリンク17を利用して油圧感度調節ワイヤ26の暴れを規制することができる許りでなく、油圧感度調節ワイヤ26を植付作業機9の昇降に無理なく追従させることができるようになっている。尚、本実施形態では、油圧感度調節レバー27(機体側)の操作に応じて感知フロート28(作業機側)の姿勢を調節する油圧感度調節ワイヤ26を前記空間部17dに挿通しているが、トップリンク17の空間部17dは、配線、配管等の挿通空間としても利用することができ、また、走行機体1と植付作業機9との間に介設される可撓性線形部材が複数である場合には、該複数の可撓性線形部材をトップリンク17の空間部17dを利用して左右に振分けられる利点がある。 【0010】ところで、前記上側リンク部材23および下側リンク部材25は、同一断面のパイプ部材(金属製角パイプ)23a、25aを用いて形成されるが、上側リンク部材23は、一本のパイプ部材23aで形成される一方、下側リンク部材25は、左右二本のパイプ部材25aで形成されている。つまり、大きな荷重を受けない上側リンク部材23(引張荷重部材)は強度を低く、大きな荷重を受ける下側リンク部材25(圧縮荷重部材)は強度が高く設定されるため、荷重に応じた各リンク部材23、25の適正な強度設定に基づいてトップリンク17の軽量化を計ることができ、しかも、強度が異なる上下のリンク部材23、25を同一パイプ部材で形成しているため、コストダウンにも寄与することができるようになっている。 【0011】また、前記シリンダ連結部材24は、左右一対のプレート部材(金属製三角プレート)24aを用いて形成されており、その上端部は、上側リンク部材23を構成するパイプ部材23aの前端部両側面に接合(溶接)される一方、下端部後端位置は、下側リンク部材25を構成する各パイプ部材25aの前端部にそれぞれ接合(溶接)されるが、下端部前端位置には、左右のプレート部材24a間で両持ち状に支持されるシリンダ連結軸29が設けられている。 【0012】前記シリンダ連結軸29は、貫通孔29a(径方向孔)に摺動自在に挿通されるリフトシリンダ15のロッド部15aに、シリンダ連結軸29を挟むようにロッド部15aの外周部に装着される一対のカラー30と、該カラー30の外端側をワッシャ31を介して押圧付勢する一対の緩衝弾機32と、該一対の緩衝弾機32の外端側を係止する一対のワッシャ33とを介して連動連結されているが、シリンダ連結軸29に連結されるリフトシリンダ15は、平面視で左右のメインフレーム10間に並列し、かつ側面視でシリンダ取付フレーム14の上方に並列する姿勢で配置されているため、リフトシリンダ15を傾斜状もしくは立姿状に配置した場合に比して配置スペースを容易に確保することができると共に、走行機体1の最低地上高を高くして湿田性を向上させることができ、しかも、周囲を囲む左右のメインフレーム10およびシリンダ取付フレーム14を利用してリフトシリンダ15を保護することができるようになっている。尚、図中、34はシリンダ連結軸29を抜止めする抜止めプレート、35はロッド部15aの先端部に螺着されるナットである。 【0013】叙述の如く構成されたものにおいて、走行機体1の後部に、トップリンク17およびロワリンク18を介して植付作業機9を昇降自在に連結すると共に、トップリンク17に連結されるリフトシリンダ15の油圧作動に基づいて植付作業機9を昇降させるものであるが、前記トップリンク17は、機体連結部17aと作業機連結部17bとを上側リンク部材23で直線的に結合すると共に、機体連結部17aとシリンダ連結部17cとをシリンダ連結部材24で直線的に結合し、さらに、作業機連結部17bとシリンダ連結部17cとを下側リンク部材25で直線的に結合して側面視三角形に形成されているため、比較的強度が低い部材を用いてトップリンク17を構成することが可能になり、その結果、トップリンク17の軽量化を計ることができる。 【0014】しかも、前記各部材23、24、25は、互いに両持ち状に接合されて三角形の骨組を構成するため、各接合部に大きなモーメントが作用することがなく、その結果、接合部構造および接合作業の簡略化を計ることができる。 【0015】また、大きな荷重を受けない上側リンク部材23は強度を低く、大きな荷重を受ける下側リンク部材25は強度を高く設定しているため、荷重に応じた各リンク部材23、25の適正な強度設定に基づいてトップリンク17の軽量化を計ることができ、しかも、本実施形態では、強度が異なる上下のリンク部材23、25を同一パイプ部材で形成しているため、コストダウンにも寄与することができる。 【0016】また、前記トップリンク17を三角形に骨組形成することにより確保された空間部17dを、走行機体1と植付作業機9との間に介設される油圧感度調節ワイヤ26の挿通空間として利用しているため、トップリンク17を利用して油圧感度調節ワイヤ26の暴れを規制することができる許りでなく、油圧感度調節ワイヤ26を植付作業機9の昇降に無理なく追従させることができる。 【0017】また、前記シリンダ連結部材24を、左右一対のプレート部材24aを用いて形成すると共に、左右のプレート部材24a間にシリンダ連結軸29を架設したため、リンク部材23、24との接合が容易になる許りでなく、シリンダ連結軸29を両持ち状に支持することができ、しかも、リフトシリンダ15のロッド部15aとシリンダ連結軸29との連結部分を左右のプレート部材24aで保護できる利点がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月3日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−103621 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月20日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−287934 |
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