| 【発明の名称】 |
播種機 |
| 【発明者】 |
【氏名】福間 英明
【氏名】三島 友孝
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| 【要約】 |
【課題】播種機において、代掻作業と同時に施肥及び播種作業とを行うようにして作業能率を良くしたものでありながら、作業中の機械への夾雑物や泥詰まりをなくし、施肥や播種作業の精度を向上させる。
【解決手段】走行機体1に施肥装置と播種装置12とを搭載すると共に、上記播種装置12の前部には代掻き装置を備えた。また、上記施肥装置には施肥ノズル10を設けると共に上記播種装置12には播種ノズル25を設け、平面視で施肥ノズル10の先端軌跡と播種ノズル25の先端軌跡とを一致させると共に施肥ノズル10の先端を播種ノズル25の先端よりも前方で、且つ側面視で施肥ノズル10の先端を播種ノズル25の先端よりも下方に配置した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体1に施肥装置と播種装置12とを搭載すると共に、上記播種装置12の前部には代掻き装置を備えたことを特徴とする播種機。 【請求項2】 走行機体1に施肥装置と播種装置12とを搭載すると共に、上記播種装置12の前部には代掻き装置を備えた播種機において、上記施肥装置には施肥ノズル10を設けると共に上記播種装置12には播種ノズル25を設け、平面視で施肥ノズル10の先端軌跡と播種ノズル25の先端軌跡とを一致させると共に施肥ノズル10の先端を播種ノズル25の先端よりも前方で、且つ側面視で施肥ノズル10の先端を播種ノズル25の先端よりも下方に配置した請求項1記載の播種機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、代掻きと同時に施肥及び播種を行うことの出来る播種機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、走行機体に施肥装置と播種装置とを搭載して施肥作業と同時に播種作業をも行うように構成した播種機は既に知られている。また、代掻き装置を備えた播種機も提案されている。しかしながら、代掻き機能と施肥機能とを兼ね備えた播種機はなかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記施肥作業と播種作業とを同時に行うようにしたものは、播種位置の側方に施肥するようにしていたので、播種作溝部と施肥ノズルとで夾雑物を挟んで引きずったり、粘土質の圃場では泥詰まり等の不具合が発生していた。また、これらの現象を避けるために、播種作溝部と施肥部との間を広く取ると、作物の初期生育が悪くなる等の問題点があった。更に、代掻き作業と施肥作業又は播種作業とを夫々別々に行うと作業能率が悪くなるのは勿論のこと、代掻き作業後に別途施肥作業や播種作業を行うと圃場の表面が固くなって、施肥や播種する際の施肥部品や播種部品に対する泥土の抵抗が大きくなって、施肥精度や播種精度が落ちる等の不具合があった。本発明の目的は、上記従来の不具合を改善する点にある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の播種機は、走行機体に施肥装置と播種装置とを搭載すると共に、上記播種装置の前部には代掻き装置を備えたことを特徴としている。また、走行機体に施肥装置と播種装置とを搭載すると共に、上記播種装置の前部には代掻き装置を備えた播種機において、上記施肥装置には施肥ノズルを設けると共に上記播種装置には播種ノズルを設け、平面視で施肥ノズルの先端軌跡と播種ノズルの先端軌跡とを一致させると共に施肥ノズル先端を播種ノズル先端よりも前方で、且つ側面視で施肥ノズル先端を播種ノズル先端よりも下方に配置して構成したものである。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1〜図2に基づいて説明する。図1は本発明の全体側面図、図2は同上要部の背面図であって、1は走行機体、2はその前輪、3は同じく後輪、4は走行機体1の後部に装着した作業機を上下揺動するための平行リンク、5は後部の作業機下部に設けたフロートである。 【0006】そして、本播種機には従来周知の液肥用施肥装置が装着されている。即ち、走行機体1には前部に液肥用の施肥タンク6が搭載されており、その肥料は走行機体1中央下部に設けた施肥ポンプ7の作動により上記施肥タンク6より施肥管8を通り吸引されて、後方にある複数条(本実施例では6条)分のパイプ9・・に圧送されて、更に後方のフロート5部にある施肥ノズル10・・より各条毎の土中に施肥される。そして、11は各条毎に施肥が正常に行われているか否かを確認するためのインジケータで、上記パイプ9・・の中途部で運転者が視認可能な位置に設けてある。 【0007】一方、播種装置12は上記フロート5に下部を支持された播種フレーム13上に構成されており、該播種フレーム13の前端部分が上記平行リンク4に連結されている。上記播種フレーム13はフロート5の支持フレームとなるベースフレームから上方に突出する縦フレーム14を備えており、左右方向中央の播種機の下方には動力入力用のギヤケース15が設けられ、走行機体1側からの動力をユニバーサルジョイントを介してPTO軸16より播種装置12に入力するようになっており、その動力はチェーン17を通じて縦フレーム14上部に設けた減速装置18で減速された後、駆動軸19を通じて隣接する各条の播種装置12・・に伝達されるようになっている。また、上記縦フレーム14には、播種ポンプ20を取付ける取付フレーム21が取付けられており、更に、取付フレーム21から背面視U字状のタンクフレーム22が上方に向けて突設されていて、収容タンク23が固定されている。そして、該収容タンク23内には高吸水性高分子化合物であるゲル状の流体物に粒状体の稲や野菜等作物の種子を混入して形成したゲル剤混合種子が充填されており、これが播種ポンプ20により上記収容タンク23から連結ホース24を経て播種ノズル25の先端の排出口25aから土中に放出されて、播種される。 【0008】この時の上記施肥ノズル10先端と播種ノズル25先端排出口25aとの位置関係は、平面視では両ノズル先端軌跡が一致し、しかも施肥ノズル10先端を播種ノズル25先端よりも前方位置で、且つ側面視では施肥ノズル10先端を播種ノズル25先端よりも下方に配置するようにしており、両ノズルの太さは先行する施肥ノズル10の方が細い溝を切った後に、これより稍太い播種ノズル25が通過するようにしたので、圃場でのノズルへの泥土の抵抗がより少なくなって施肥並びに播種位置が安定するものである。 【0009】また、代掻き装置について説明すると、ロータ26は従来の代掻き植付機の代掻き用ロータと同様のもので、側面視で山型状に湾曲した支持アーム27の後端部が軸28で支持されていて、前部のロータ26部が上下に回動自在となるように構成されている。そして、ロータ26の施肥及び播種部に対する高さ調節は、別途図示していない調節レバーを上下揺動調節する事により上記支持アーム27が上下に揺動して行われる。更に、ロータ26の左右幅略中央位置には図示していないギヤケースが取付けられ、上記走行機体1側からの動力をユニバーサルジョイントを介してPTO連結軸29より上記ギヤケースに伝達し、ロータ26を回転動作させる構造となっている。そして、このロータ26回転も圃場の状態に合わせて運転者が適宜回転数を調節することが出来る。なお、30は代掻き装置の両端部に備えられた整流板で、ロータ26により代掻きされた直後の泥水や泥土等が隣接する条に移動して悪影響を与えるのを防止するためのものである。 【0010】以上の構成よりなる本発明の播種機において、施肥タンク6及び収容タンク23に夫々施肥用液肥、及び液状体に作物の種子を混入させた種子を充填した後、走行機体1を圃場内に乗入れ、施肥供給量、播種供給量及びロータ26の高さ及び回転数を夫々適度に調節した後、ロータ26を回転させると共に、施肥ポンプ7及び播種装置12のポンプ20を駆動しながら走行機体1を走行させて作業を行う。 【0011】この時、ロータ26は耕起後の圃場の表層部分のみを代掻きする。そして、施肥タンク6内の肥料は施肥ノズル10の先端から連続的に土中へ施肥され、種子は播種ノズル25の先端25aから同様に放出播種される。また、施肥位置と播種位置との関係は、平面視で両軌跡が重複する筋状で、側面及び背面から見て施肥位置が播種位置より稍深い位置となっている。更に、代掻き作業をしながら施肥と播種作業を行うので、圃場表面が比較的軟らかく、しかも細い施肥ノズル10が圃場内を先行し、施肥ノズル10が土中に形成した溝内をこれより稍太い播種ノズル25が稍浅い位置で播種しながら通過していくので、従来の如く、両ノズル10,25により夾雑物を挟んで引きずるような事がなくなるばかりか、作物の初期生育を良好に保つものでありながら、機体に対する泥土の抵抗が少なくなり、確実な施肥,播種作業が行われる。 【0012】 【発明の効果】以上のように構成される本発明によると、代掻き作業をしながら施肥,播種作業が一度に行えるので、作業能率が良くなって作業コストが下がるのは勿論のこと、代掻き直後の比較的軟らかい圃場において、施肥ノズル10と播種ノズル25の両先端軌跡とが平面視で一直線状となるので、従来装置の如く夾雑物を引きずったり泥詰まり等がなくなり、更に、細い施肥ノズル10の後からこれより稍太い播種ノズル25が通過するようにしたので、これらのノズルへの泥土の抵抗が減少し、施肥及び播種位置が安定して施肥や播種の作業精度が向上する。しかも、播種位置の真下に施肥するようにしたため、作物の初期生育を良好に保つものでありながら、作物の根が下方へ延びて、耐倒伏性能が向上するとの効果もある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月6日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−103617 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月20日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−290413 |
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