| 【発明の名称】 |
施肥装置付き田植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】松村 哲也
【氏名】中村 正一
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| 【要約】 |
【課題】簡易な構造で肥料袋が位置ずれしたり、機体から落下したりすることを阻止できる施肥装置付き田植機を提供する。
【解決手段】機体の前後方向での中間箇所に、肥料貯留ホッパ14を備える肥料繰り出し装置15と、送風供給装置17と、前記肥料貯留ホッパ14へ肥料を供給する肥料袋18を受け止める肥料袋受け台19とを設け、該肥料袋受け台19に、載置される前記肥料袋18が自重でくい込み状態となる開口Kを設けてある施肥装置付き田植機。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体の前後方向での中間箇所に、肥料貯留ホッパを備える肥料繰り出し装置と、送風供給装置と、前記肥料貯留ホッパへ肥料を供給する肥料袋を受け止める肥料袋受け台とを設け、該肥料袋受け台に、載置される前記肥料袋が自重でくい込み状態となる開口を設けてある施肥装置付き田植機。 【請求項2】 前記肥料袋受け台を案内レールに沿って左右に走行可能、かつ、所定位置で固定保持可能に構成してある請求項1記載の施肥装置付き田植機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、機体の前後方向での中間箇所に、肥料貯留ホッパを備える肥料繰り出し装置と、送風供給装置と、前記肥料貯留ホッパへ肥料を供給する肥料袋を受け止める肥料袋受け台とを設けた施肥装置付き田植機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の施肥装置付き田植機にあっては、肥料受け台を平板部材で構成し、肥料袋は、その平板部材上に載置する状態にして肥料貯留ホッパ内に補給することで重量物たる肥料袋を作業者が支え持つ際の負担を軽減するものとなっていた。さらに、圃場の途中においても肥料の補給が行えるよう、肥料袋をその肥料受け台上に載置したまま、植付作業を継続するようにしていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来構造のものにおいては、平板からなる肥料受け台であったため、作業時における操向時や、変速時に肥料受け台の平板上を肥料袋が慣性等により滑って位置ずれし易いものとなっており、場合によっては肥料袋が肥料受け台から飛び出して圃場に落ちてしまうという不具合が発生する虞れがあった。 【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、簡易な構造で肥料袋が位置ずれしたり、機体から落下したりすることを阻止できる施肥装置付き田植機の提供を目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】(構成) 本発明の請求項1にかかる施肥装置付き田植機は、機体の前後方向での中間箇所に、肥料貯留ホッパを備える肥料繰り出し装置と、送風供給装置と、前記肥料貯留ホッパへ肥料を供給する肥料袋を受け止める肥料袋受け台とを設け、該肥料袋受け台に、載置される前記肥料袋が自重でくい込み状態となる開口を設けてあることを特徴構成とする。 【0006】(作用) 本発明の請求項1にかかる構成によれば、肥料袋を肥料受け台においた状態ではその肥料袋はその自重によって肥料受け台の開口にくい込み状態となるため、その肥料袋に横ずれするような力が作用しても、そのくい込み箇所によって位置規制されるので、肥料袋の横ずれが阻止される。また、肥料袋の横ずれを阻止するために肥料受け台に縦壁を設けることも考えられるが、その側壁が肥料供給時の邪魔になりやすい欠点があり、本願発明では、わざわざ縦壁を設け無くても良いので、このような欠点も解消できる。 【0007】(効果) 従って、本発明の請求項1にかかる構成によれば、作業走行時に変速したり、方向転換したりする場合に、肥料袋に肥料受け台に対して横方向に位置ずれする力が作用しても、肥料受け台の開口に肥料袋がくい込むことでその位置ずれが阻止されるから、単に肥料受け台に肥料袋が自重によってくい込みの生じる開口を設けるだけの簡単な構成を採用することによって、確実性高く肥料袋の位置ずれを阻止できて、肥料袋が圃場に落下する等の不具合を回避できるに至った。 【0008】(構成) 本発明の請求項2にかかる施肥装置付き田植機は、請求項1記載のものにおいて、前記肥料袋受け台を案内レールに沿って左右に走行可能、かつ、所定位置で固定保持可能に構成してあることを特徴構成とする。 【0009】(作用) 本発明の請求項2にかかる構成によれば、肥料袋受け台を案内レールに沿って左右に走行可能、かつ、所定位置で固定保持可能に構成してあるから、肥料受け台は、例えば複数の肥料貯留ホッパが設けられている場合でも、各肥料貯留ホッパに対応して肥料袋受け台を移動させることで、その肥料貯留ホッパ毎に位置固定して肥料の補給をし易くできるとともに、肥料補給しない場合にはバランス等の良い箇所に肥料受け台を移動した後固定しておくことができる。 【0010】(効果) 従って、本発明の請求項2にかかる構成によれば、肥料受け台を左右全幅にわたって固定して設けるもののように、装置全体として大型化するものでなく、小型化できるので機体全体としてのコンパクト化が図れるという利点がある。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に、乗用型田植機を示している。この乗用型田植機は、左右一対の前輪1,1及び後輪2,2を備えた走行機体3の後方にリンク機構4を介して植付部である苗植付装置5が昇降自在に連結され、苗植付装置5の前方側であり、かつ、運転座席6の直後となる位置に施肥装置7を装備して、構成している。 【0012】苗植付装置5は、昇降用の油圧シリンダ8の伸縮操作に伴って、下端部が圃場面に接地する苗植付用の作業位置と、大きく上方に移動する上昇位置とにわたって昇降操作自在である。そして、苗植付装置5は、リンク機構4に連結支持される植付部フレーム9に対して車体横幅方向に沿って所定ピッチで往復移動する苗載せ台10、苗載せ台10に載置されたマット苗の下端部から一株づつ苗を取り出して圃場に植え付ける複数(例えば6条分)の植付機構11、圃場に接地しながら泥面を整地する接地フロート12等を備えて構成している。 【0013】接地フロート12には、図1に示すように、各植付条における苗の植付部位に隣接するそれぞれの箇所において、接地面より下方側に向けて泥土層に入り込み、泥面上に肥料を供給するための溝を形成する作溝器13を設けている。 【0014】図2に示すように、施肥装置7は、粉粒状の肥料を貯留する3条一体型の肥料ホッパ14と、そこからの肥料を所定量づつ繰り出す肥料繰り出し装置としての繰出機構15と、繰り出された肥料を苗植付装置5の作溝器13に向けて送る施肥ホース(流下経路の一例)16とを備えて構成している。繰出機構15は、肥料ホッパ14の各条用の漏斗部の下方に位置して、各植付条に対応して複数(6条分)設けている。各繰出機構15から繰り出された肥料を、ブロワ17の送風によって、施肥ホース16を通して各作溝器13に向けて各別に強制移送するように構成している。 【0015】そして、図3乃至図6に示すように、施肥装置の肥料ホッパ14に肥料を供給する際に、肥料袋18を載置した状態で傾ける作業を作業者の負担を少なくして行えるようにしており、補給用の肥料袋18を載置可能な肥料受け台19を設けるとともに、この肥料受け台19を、肥料ホッパ14の上方位置において横移動可能に構成している。すなわち、機体フレーム20に左右一対の縦向きパイプフレーム21,22をボルト止めして立設し、それら縦向きパイプフレーム21,22の上部にわたって上下一対の横向きパイプフレーム23,24を架設連結して案内レールとしての移動用レール25を構成している。 【0016】肥料受け台14は、上横向きパイプフレーム23に上方から被さる状態で嵌合して転動移動する左右一対の転動ローラ26,26と、下横向きパイプフレーム24の後面側に接当して転動移動する左右一対の側面ローラ27,27とを備えたパイプ枠で構成されている。そして、肥料受け台14において肥料袋18を横向きに搭載する載置部28は、側面視で丁度肥料ホッパ14の真上に位置するように設定している。上下の横向きパイプフレーム23,24は、その途中2箇所を中間連結パイプフレーム29で連結して補強しているとともに、肥料受け台19が上横向きパイプフレーム23を支点として上昇揺動するのを防止するために、下横向きパイプフレーム24を下方から囲繞するようなほぼJ字状の規制棒30を肥料受け台19の下部に取り付けている。 【0017】左右の縦向きパイプフレーム21,22は、いずれも肥料ホッパ14,14の左右端よりも機体左右方向で内側に配置している。これは、横向きの肥料袋18からの肥料補給状態を鑑みると、図3に示すように、一方の肥料ホッパ14端に肥料供給する場合には、そのホッパ端の内側に肥料袋18を横臥させる状態となり、他方のホッパ14端に肥料供給するするときには、肥料が減って軽くなった肥料袋18を反対の横向きにして、やはり機体左右方向の内側位置において肥料袋18を横臥させると良いからである。従って、移動用レール25としての横幅を施肥装置Aの横幅よりも小としてコンパクト化することが可能である。 【0018】尚、肥料受け台19の載置部28は、閉じ状態のホッパ蓋14bの真上に位置しており、肥料補給の際には、まず隣の肥料ホッパ14上に肥料受け台19を横移動させておいてホッパ蓋14bを上方に揺動して開き、それから肥料受け台19を戻すように横移動してホッパ蓋14bの開いた肥料ホッパ14上に位置させるのである。 【0019】又、図5及び図6に示すように、移動用レール25の右端位置において肥料受け台19を固定するロック機構Cを備えている。すなわち、右側の転動ローラ26の支軸26aを支点として揺動可能な鉤状のフック31を肥料受け台19に枢支するとともに、そのフック先端が係合可能なバー32を右縦向きパイプフレーム21の上部に固着してロック機構Cを構成している。肥料補給時以外では、フック31を上方から下方に揺動してバー32に係合することにより、肥料受け台19を移動用レール25の右端位置において動かないように固定できるようにしている。 【0020】肥料受け台19を移動用レール25の右端位置に固定することによって、施肥装置7としての左端に装備されるブロワ17の重量と相殺させてあり、極力左右バランスを改善できるようにしてある。又、肥料受け台19の載置部28はパイプ部材Pを枠状に構成してあるので、そのパイプ材Pの無いところには上下に開口する開口Kが形成されている。そのため、肥料袋18を載置部28に載せるとその重みでパイプ材Pに肥料袋18がくい込む状態で開口Kに幾分落ち込むことになって、そのくい込みにより、肥料袋18の位置ずれが規制されたり、滑って落下したりすることが抑制されるようになっている。 【0021】次に、苗植付装置5の昇降制御手段について簡単に説明する。図7に示すように、運転部33の運転パネルには、苗補給時に主クラッチを切り操作すると自動的に苗植付装置5が上昇する状態と、この自動上昇を行わない状態とにモードを選択設定するためのモード設定スイッチ34と、その自動的に上昇するときの上昇高さ位置を設定調節するための調節ダイヤル35とを設けている。そして、モード設定スイッチ34からのモード選択情報、並びに調節ダイヤル35の調節量としてポテンショメータで検出された苗植付装置5の設定上昇位置情報が制御装置36に入力される。又、主クラッチを入り切り操作するための主クラッチ操作ペダルの操作位置を検出して主クラッチが入り状態か切り状態かを検出するリミットスイッチ37を設けているとともに、このリミットスイッチ37の検出信号も制御装置36に入力される。さらに、植付作業位置に下降している状態の苗植付装置5を人為的な指令操作で上昇させるための上昇操作スイッチ38を前記運転パネルに設けており、この上昇操作スイッチ38の操作指令情報も制御装置36に入力される。 【0022】上記構成により、植付作業途中に苗補給を行う場合には、予めモード設定スイッチ34において苗植付装置5が自動上昇できる側にモード設定しておいて、主クラッチ操作ペダルを踏み込むことで主クラッチを切り操作し、その主クラッチ操作ペダルは図示しないロック手段で切り操作状態のままロック保持しておき、その状態で前記上昇操作スイッチ38をオン操作すると、自動的に苗植付装置5は前記調節ダイヤル35で設定される対機体高さまで上昇して停止するように制御装置36で制御される。そして、その上昇停止した苗植付装置5の苗載せ台10に予備苗を補給するのである。尚、調節ダイヤル35によって設定される上昇して停止する位置は、作業者の体格(身長)等に合わせて適宜に設定することになるとともに、上昇した状態の苗植付装置5をその調節ダイヤル35を操作することで適宜な高さに位置変更することも可能である。次に、苗補給を終えた苗植付装置5は、主クラッチ操作ペダルのロック解除による通常の主クラッチ入り姿勢への変更に伴い、自動的に植付位置に下降させることができるとともに、苗植付装置5をワンタッチ操作で簡易に昇降するためのワンタッチ操作レバーの下降側への操作によっても植付位置に下降させることができる。 【0023】〔別の実施の形態〕 ■ 肥料袋受け台の載置部を板材で構成し、その板材に肥料袋が自重でくい込んで位置ずれを規制し得る開口を切り欠き形成しても良い。開口の数も適宜設定できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)8月25日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−56050 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−227789 |
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